JP2805553B2 - 電磁コイルの製造方法 - Google Patents

電磁コイルの製造方法

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哲義 上野
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電磁弁に用いら
れる電磁コイル、特に、ボビンの巻心部にコイルを設
け、且つその巻心部に、それを軸方向に貫通する取付孔
を設けた電磁コイル素材と、コイルを被覆するように液
状絶縁材料より形成された保護層とを備えた電磁コイル
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種電磁コイルを製造する場
合、その保護層は射出成形により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来法
によると、液状絶縁材料の射出圧によりコイルの乱れ、
その巻始めおよび巻終り端末の浮上り等を生じ易く、そ
れに起因してコイルの一部および両端末が保護層表面に
露出することがある。これは、断線およびその断線部分
からの漏電を招くので絶対に避けなければならない。
【0004】また従来法によると、保護層形成のための
設備コストが高く、その上作業工数も比較的多いため、
電磁コイルの製造コストが上昇する、といった問題もあ
る。
【0005】本発明は前記に鑑み、保護層の形成に当り
浸漬法を適用することによって、前記従来法の問題点を
解決し得るようにした前記電磁コイルの製造方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボビンの巻心
部にコイルを設け、且つ前記巻心部に、それを軸方向に
貫通する取付孔を設けた電磁コイル素材と、前記コイル
を被覆するように液状絶縁材料より形成された保護層と
を備えた電磁コイルを製造するに当り、前記電磁コイル
素材の前記取付孔に、保持具の保持軸を着脱自在に嵌合
する工程と、前記電磁コイル素材を前記液状絶縁材料中
に浸漬することによりその液状絶縁材料を前記コイルに
付着させる工程と、前記コイルに付着した前記液状絶縁
材料を乾燥して前記保護層を形成する工程と、前記取付
孔から前記保持軸を抜く工程とを順次行うことを特徴と
する。
【0007】
【実施例】図1は電磁弁1を示し、その電磁弁1のケー
シング2は、筒状本体3とそれに取付けられたヨーク4
とより構成される。筒状本体3は、ヨーク4端面に臨む
大径孔5と、その大径孔5に連なる有底の小径孔6とを
備えており、大径孔5に電磁コイル7が収容され、また
小径孔6に磁性筒体8を介して非磁性ストッパ部材9が
嵌着される。
【0008】電磁コイル7の内側に非磁性ガイド筒10
が嵌着され、そのガイド筒10内に可動鉄心11が摺動
自在に嵌合される。ヨーク4は可動鉄心11に臨む段付
孔12を有し、その段付孔12は可動鉄心11側の大径
部13と、大径部13に連通する中径部14と、中径部
14に連通する小径部15とよりなる。大径部13に筒
状固定鉄心16が嵌着される。また小径部15に管状弁
座部材17の基端部側が嵌着され、その先端部側は固定
鉄心16の端壁を貫通してその内部に延びている。弁座
部材17先端の弁座18は可動鉄心11端面の球状弁体
19に対向する。固定鉄心16の端壁内面と可動鉄心1
1の端面との間にばね20が縮設され、そのばね20の
弾発力で、電磁コイル7の非通電時には可動鉄心11が
ストッパ部材9に当接して弁体19が弁座18より離間
している。
【0009】ヨーク4は二つの流通口21,22を有
し、両流通口21,22は、電磁コイル7の非通電時に
おいて、弁座部材17内の流通孔23、可動鉄心11お
よび固定鉄心16間の流通室24、固定鉄心16外周面
に形成された母線方向に延びる流通溝25ならびに中径
部14内を介して相互に連通する。
【0010】上記構成において、電磁コイル7に通電す
ると、固定鉄心16が励磁されるので、可動鉄心11が
ばね20の弾発力に抗して固定鉄心16に吸引され、こ
れにより球状弁体19が弁座18に着座して両流通路2
1,22間が遮断される。
【0011】次に、電磁コイル7の構成について具体的
に説明する。
【0012】その電磁コイル7は、図1〜図4に示すよ
うに、合成樹脂製ボビン26と、ボビン26に設けられ
たコイル27と、ボビン26に取付けられてコイル27
の巻始めおよび巻終り端末a,bを接続される一対の端
子28,29と、液状絶縁材料より形成されて、ボビン
26およびコイル27を被覆する保護層30とより構成
される。図示例では、保護層30は両端子28,29を
保持する筒状部31を有し、その筒状部31端面より両
端子28,29の接触部c,dが突出している。液状絶
縁材料としては、ポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂より
なる溶液、ゴムラテックス等が用いられる。
【0013】ボビン26は、巻心部32、その巻心部3
2の両端にそれぞれ連設された一対のフランジ部33,
34および一方のフランジ部33外周面に突設された端
子取付部35を有し、且つ巻心部32には、それを軸方
向に貫通する取付孔36が設けられている。コイル27
は巻心部32に巻装されており、また取付孔36にガイ
ド筒10が嵌着される。
【0014】図1,図3,図4に明示するように、一方
のフランジ部33において、その端子取付部35の連設
部分に一対の端末通し孔37,38が半径方向に並ぶよ
うに形成され、内側の端末通し孔37はコイル27の巻
始め端末aを、また外側の端末通し孔38はコイル27
の巻終り端末bをそれぞれ引出すために用いられる。
【0015】端子取付部35の先端部分にコ字形切欠き
40が形成され、その切欠き40を挟む一対の突起4
1,42が端子取付部35の上面に設けられている。各
突起41,42は、それを貫通して端子取付部35の下
面に開口する取付孔43,44を有し、各取付孔43,
44に、その下面側より各端子28,29の基端部が嵌
着される。
【0016】両端子28,29には、両端末通し孔3
7,38から引出された巻始めおよび巻終り端末a,b
がそれぞれ切欠き40内で折曲げられた後巻付けられ、
各端末a,bはハンダ45により各端子28,29に接
合される。
【0017】次に、電磁コイル7の製造方法について説
明する。
【0018】この製造方法では、図3に示すように、前
記ボビン26の巻心部32にコイル27を設け、また端
子取付部35に一対の端子28,29を取付け、さらに
両端子28,29にコイル27の巻始めおよび巻終り端
末a,bをハンダ45によって接合した電磁コイル素材
0 を製作し、次いで保護層30を浸漬法により形成す
る、といった手段が採用される。
【0019】保護層30の形成に当っては、次の各工程
が順次行われる。 (a) 図3,図5に示すように、両端子28,29の
接触部c,dにマスキング部材46を着脱自在に装着す
る。この場合、保護層30に両端子28,29を保持す
る筒状部31を形成する関係からハンダ45とマスキン
グ部材46との間に所定の間隙eを形成する。また図5
に明示するように、電磁コイル素材70 の取付孔36に
鉤形保持具47の保持軸48を着脱自在に嵌合する。
【0020】この嵌合に当っては、端子取付部35側の
一方のフランジ部33を保持軸48のフランジ状ストッ
パ49に当接する。このストッパ49は、その外周縁が
図4に示すように内側の端末通し孔37よりも内側に位
置するような外径を有する。また保持軸48の先端側の
雄ねじ部50にねじキャップ51を螺着して、一方のフ
ランジ部33の取付孔36開口縁をストッパ49に密着
させると共にねじキャップ51の開口端面を他方のフラ
ンジ部34に密着させる。 (b) 電磁コイル素材70 を150〜170℃のポリ
塩化ビニル樹脂溶液f中に浸漬することによりその溶液
fをボビン26およびコイル27に付着させる。 (c) コイル27に付着したポリ塩化ビニル樹脂溶液
fを乾燥して保護層30を形成する。 (d) マスキング部材46を両端子28,29から外
し、また取付孔36から保持軸48を抜く。
【0021】このようにして電磁コイル7を製造するも
ので、この方法によれば、保護層30の形成に当り、コ
イル27の乱れ、巻始めおよび巻終り端末a,bの浮上
り等の不具合を生じることがない。
【0022】前記浸漬過程において、取付孔36には保
持軸48が嵌合され、また取付孔36の両開口はストッ
パ49およびねじキャップ51により密閉されているの
で、その取付孔36内面にポリ塩化ビニル樹脂が付着す
ることがなく、したがって電磁コイル7の取付けに際
し、取付孔36にガイド筒10を支障なく嵌着すること
ができる。
【0023】また電磁コイル7を設置するための取付孔
36を、保持具47への取付けに利用するので、保持具
47に対して電磁コイル素材70 を取付けるために特殊
な工夫をする必要がなく、同時に保持具47の構造も極
めて簡単となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、前記浸漬法を適用する
ことにより、コイルの乱れ等を回避することができ、ま
た設備コストおよび作業工数を低減して電磁コイルの製
造コストを下げることができる。
【0025】さらに、電磁コイル用取付孔への液状絶縁
材料の付着を防止して、取付孔による設置を支障なく行
うことが可能な電磁コイルを得ることができる。
【0026】さらにまた、電磁コイル素材を前記取付孔
を利用して保持具に取付けるので、その取付けを容易に
すると共に保持具の構造も簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁弁の縦断面図である。
【図2】電磁コイルの斜視図である。
【図3】電磁コイル素材の斜視図である。
【図4】電磁コイル素材の平面図である。
【図5】保護層形成時の説明図である。
【符号の説明】
7 電磁コイル 70 電磁コイル素材 26 ボビン 27 コイル 30 保護層 32 巻心部 36 取付孔 47 保持具 48 保持軸 f ポリ塩化ビニル樹脂溶液(液状絶縁材
料)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビン(26)の巻心部(32)にコイ
    ル(27)を設け、且つ前記巻心部(32)に、それを
    軸方向に貫通する取付孔(36)を設けた電磁コイル素
    材(70 )と、前記コイル(27)を被覆するように液
    状絶縁材料(f)より形成された保護層(30)とを備
    えた電磁コイルを製造するに当り、前記電磁コイル素材
    (70 )の前記取付孔(36)に、保持具(47)の保
    持軸(48)を着脱自在に嵌合する工程と、前記電磁コ
    イル素材(70 )を前記液状絶縁材料(f)中に浸漬す
    ることによりその液状絶縁材料(f)を前記コイル(2
    7)に付着させる工程と、前記コイル(27)に付着し
    た前記液状絶縁材料(f)を乾燥して前記保護層(3
    0)を形成する工程と、前記取付孔(36)から前記保
    持軸(48)を抜く工程とを順次行うことを特徴とする
    電磁コイルの製造方法。
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