JP2804804B2 - 粗製アミノ有機ホスホン酸の精製方法 - Google Patents

粗製アミノ有機ホスホン酸の精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、精製方法、特にアミノホスホネートから過
剰な反応体を分離する方法に関するものである。
[従来の技術および課題] アミノアルキレンホスホネートは、たとえば洗剤の金
属イオン封鎖剤として使用され、アミノ化合物、アルデ
ヒドまたはケトン、および亜燐酸を塩酸の存在下で反応
させることにより得られる。反応生成物は、ホスホノア
ルキレーションの度合いが種々異なっているアミノアル
キレンホスホン酸、過剰量のカルボニル化合物、亜燐酸
および特に塩化水素の水溶液である。米国特許第328884
6号およびジャーナル オブ オルガニック ケミスト
リー(J.Org.Chem.)第31巻1603−1607頁1966年に記載
されているように、場合により、反応生成物は冷却し
て、ホスホネート化合物を遊離酸として晶出することが
できる。反応生成物はまた、例えばナトリウム塩のよう
な塩類の溶液として販売されているが、この場合反応生
成物溶液はアルカリで処理される。しかし、遊離酸およ
びその塩の溶液は塩化物イオンを含有し、そのため腐蝕
を起こし、またナトリウム塩の場合には反応生成物は塩
化ナトリウムを含有し、濃縮塩溶液から晶出しやすい。
塩化物濃度は遊離酸から塩化水素を蒸留することにより
低減できるが、この操作は不経済でしかも反応生成物の
品質低下を招き、腐食性がある。
[課題を解決するための手段] われわれは、塩化物含量を溶剤抽出によって低下でき
ることを発見した。
本発明は、粗製有機アミノホスホン酸の塩化物含有量
を低下させる方法を提供するものであり、アミノ有機ホ
スホン酸と塩化水素からなる水性原料を、好ましくは少
なくとも部分的に水と非混和性の水酸基含有溶剤に接触
させて、塩化水素および通常なら水を含有した有機溶液
と、塩化水素含量の少ないアミノ有機ホスホン酸を含む
水性組成物を得、そして該組成物を該溶液から分離する
ことからなる方法である。
アミノ有機ホスホン酸は式I H2O3P−C(R1)(R2)−[−N(R3)−R4 −N(R7)−C(R5)(R6)−PO3H2 を有する。式中、R1,R2,R5,R6の各々は同一または異な
った基であるが、水素原子、または場合によって置換し
た脂肪族ヒドロカルビル、脂環式、アリルまたはアルキ
ル基であり、各々は脂肪族基の場合炭素数は好ましくは
1〜20、特に好ましくは1〜8であり、脂環式、アリル
またはアルキル基の場合には炭素数はそれぞれ5〜10、
6〜18または7〜19であり、またR3,R7の各々は同一ま
たは異なった基であるが、水素は別としてR1,R2,R5およ
びR6に対して定義したのと同一であり、あるいは式 −C(R8)(R9)PO3H2 で示される基であるが、式中R8,R9の各々は同一または
異なった基であるが、R1,R2,R5またはR6に対して定義し
たのと同一であり、そしてR4は例えば炭素数1〜10の2
価の有機基をあらわし、nは0又は1以上例えば1又は
2を含む1〜5なる整数である。脂肪族ハイドロカルビ
ル基はメチル、エチル、プロピルあるいはイソプロピル
基、ブチル、アミン、ヘキシル、オクチル、デシル又は
ドデシル等のアルキルまたはアルケニル基である。任意
な置換基の例は、例えば炭素数1〜8のアルコキシ基、
水酸基およびハロゲン基である。脂環式基としてはシク
ロペンチルまたはシクロヘキシル基であり、一方アリル
基としてはフェニルまたはナフチル基であり、場合によ
って少なくとも一種類のアルキル置例えばメチル基で置
換でき、あるいはハロゲン含有置換基例えばクロロ置換
基あるいはニトロ置換基で置換できる。アラルキル基と
してはベンジルまたはナフチルメチル基であるが、場合
により、少なくとも一種類のアルキル置例えばメチル基
で置換でき、あるいはハロゲン含有置換基例えばクロロ
置換基あるいはニトロ置換基で置換できる。好ましくは
R1,R5およびR9は、もし有るならば、水素原子を表し、R
2,R6およびR8は、もし有るならば、水素原子をまたはア
ルキルまたはアリル例えばフェニルまたはトリル基を表
す。
最も好ましくは、R1,R2,R5,R6の各々と、もしR8とR9
が有る場合は、水素原子を表し、一方、R3とR7は好まし
くは例えば炭素数4〜14のアルキルまたはアルコキシア
ルキル基、あるいは式 −C(R8)(R9)PO3H2 なる基を表す。
2価の基すなわちR4は炭素数1〜6のアルキレンであ
って、例えば1,2−エチレン、1.3−プロピレンまたは1.
4−ブチレンあるいは他のアルファ−,オメガ−アルキ
レン基、またはフェニレン基例えば1,2または1.4−フェ
ニレン、あるいはシクロヘキシレン基例えば1,1または
1.4−シクロヘキシレン基である。好ましくはR4はエチ
レン基である。
従って、好ましい化合物は、ニトリロトリス(メチレ
ンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホ
スホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホ
スホン酸)およびトリエチレンテトラミンヘキサ(メチ
レンホスホン酸)とn−オクチルまたは2−エチルヘキ
シルアミノビス(メチレンホスホン酸)とヘキシレン1,
6−ジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)である。
アミン、アルデヒドまたはケトンおよび亜燐酸から得
た、これらの粗製アミノ有機ホスホン酸は、窒素原子を
基準に、好ましくは大部分の所望のホスホン酸生成物を
例えば50〜100%、特に好ましくは50〜80%含み、そし
て通常は小部分のアミノ有機ホスホン酸と最適比率未満
のホスホン酸基を含んでいるが、これら他の化合物は有
機ホスホン酸基の全てはないが、その一つ以上の基がN
−H基またはN−メチル基で置換したものである。
本明細書においては、とくに断らない限り、アミノ有
機ホスホン酸の百分率濃度は、塩酸は別として、全ての
酸種はアミノ有機ホスホン酸であり、かつ次式のアミン
中の窒素原子に結合した全ての水素原子が有機ホスホン
酸根で置換されているものと仮定して表したものであ
る。
R3NH−R4[N(R3)R4n-1−NHR7 [式中、R3とR7の各々は上に定義した通りであるか、あ
るいは水素を表す]。酸種に対する分析は、存在する塩
酸に対して補正し、塩基滴定によって行う事ができる。
存在するすべてのP種に対する全分析はP.N.M.R.で行う
ことができる。
アミノ有機ホスホン酸と塩化水素の水性供給原料液
は、総計で10〜70%例えば40〜60%のアミノ有機ホスホ
ン酸種と、1〜15%の例えば4〜15%の更に例えば7〜
13%の塩化水素を同液中に含み、あるいはアミノ有機ホ
スホン酸種の重量を基準にして2〜40%例えば10〜40%
の、或いは20〜35%の塩化水素を含んでいる。また同液
は総計で、0.1〜10%例えば0.1〜5%の或いは1〜8%
の亜燐酸、0.1〜5%の燐酸および0.1〜2%のアルデヒ
ドまたはケトン例えばホルムアルデヒドを含んでいる。
本水溶液のpHは通常2未満である。
粗製のアミノ有機ホスホン酸の水性供給原料液は、水
溶液でも水性懸濁液であってもよく、調製時直接溶剤に
接触させることができる。あるいは、調製時に直接生成
した水性反応混合物は先ず冷却する。そして溶剤に接触
させるまえに、先ず析出固形分は分離する。普通、未精
製水性相は溶液であって、懸濁液ではないが、後者はエ
チレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)の場合に
は好適である。
本水溶液は有機溶剤と接触させて塩化水素を抽出する
が、通常亜燐酸もまた有機溶剤中に抽出されるので、分
離した水性媒質が残る。この有機溶剤は水酸基含有化合
物であり、水性媒質を分離でき、また好ましいことには
少なくとも部分的に水と非混和であり、20℃における溶
解度は普通0.1〜15%、たとえば0.1〜10%、特別には0.
1〜5%または5〜10%であり、一方、溶剤に対する水
の20℃における溶解度は普通0.1〜25%、たとえば0.1〜
8%、または8〜20%である。化学的にはこれらは普通
炭素原子数が3〜12,たとえば4〜12または4〜9のア
ルカノール類でたとえばイソプロパノールまたはプロパ
ノール;n−,イソ、第二または第三ブタノール;n−アミ
ルアルコール;イソアミルアルコール;第三アミルアル
コール;ヘキサノール;n−オクタノールおよび2−エチ
ルヘキサノール;デカノール;またはシクロヘキサノー
ルのような炭素数4〜7のシクロアルカノールであっ
て、その中でブタノールまたはアミルアルコールが好ま
しい。またエチレングリコールまたはプロピレングリコ
ールのモノアルキルエーテルのような炭素原子数3〜10
のアルコキシアルカノール、たとえばエチレングリコー
ルのメチル、エチル、ブチルまたはヘキシルモノエーテ
ルも使用できる。またアミノ有機ホスホン酸の量次第
で、液体有機相と溶液または懸濁液である分離水質相と
を与える水酸基含有化合物が使用される;またイソプロ
パノールは水と混和できるが、しかしアミノ有機ホスホ
ン酸溶液と等容に混合すると2液相を生ずる。溶剤は無
水状態で使用できるが、通常最大飽和濃度までの溶存水
を含有し、たとえば40〜100%以下、特には飽和濃度10
〜60%より明らかに低い濃度の溶存水を含有する。
水性供給原料液と溶剤は0.1〜10:1たとえば0.3〜3.0:
1さらにたとえば0.5〜2.0:1の重量比で混合できる。接
触は一段以上たとえば1〜10段で行う事ができ。また回
分的または連続的に行う事ができる。
接触は、溶剤が沸騰しない限り0〜120℃で行うこと
ができ、たとえば10〜50℃、しかし好ましくは30〜80℃
または50〜110℃で行う事ができ、したがって、接触は
調製工程から直接出て来る高温の反応混合物上で行う事
ができる。有利なことには、組成物と有機溶剤の分離も
またこれらの範囲内のある温度において、そして特別に
は同一の温度範囲内で行う。
接触によって塩化水素と普通は水を含んだ有機溶液が
生じ、そしてこれはアミノ有機ホスホン酸を含んだ水性
組成物から分離される。後者の組成物は固体の懸濁液で
あり、有機相が少なくとも可成りの量の水と塩化物を吸
収した場合に、アミノ有機ホスホン酸の固体懸濁液がの
こり、これを過して水質相を得る。場合によって過
が困難であるが、そのときには固体を再溶解するために
懸濁液を加熱する及び/又は粗製アミノ有機ホスホン酸
を溶剤と接触させる前に水で希釈することがよい。従っ
て、有機溶液と水性媒質の混合物であり固体アミノ有機
ホスホン酸の濃厚な懸濁液は、先ず固体を過し次いで
2液相を分離するのが好ましい。しかし、好ましくはア
ミノ有機ホスホン酸からなる組成物は同酸の水性溶液で
あって、2液相は必要または希望に応じ、接触段階と分
離段階で保温を続け固化が一切おこらないようにして分
離する。
接触によって2液相が生ずる場合(ただし余分の固相
がある場合または無い場合を含む)、接触は2段以上の
逆流式すなわち向流式の独立した混合沈降タンク(disc
rete mixer settlers)またはカラム内で行うのが好ま
しく、これら装置は孔の明いた撹拌式接触機又はパルス
式円盤接触機(pulsed disc contactor)である。接触
は1〜10段階で行うことができるが、特に2〜7段で行
われ、炭素の含量が最大、即ち水溶性が最少の溶剤の場
合、あるいは塩化物含有量が最低でアミノ有機ホスホン
酸を生成物として得たい場合には、段数の多いものが使
用される。
接触は、特定の溶剤と特定の水性供給溶液対溶剤の容
積比を用い、一段接触における有機溶液には全塩化水素
の5〜70%が含まれ、全抽出における有機溶液には全塩
化水素の60〜90%が含まれるのが好ましい。
接触によって2液相が生じたとき、又はすべての固形
分を水性液相から除去した後に、得られた水性液相を分
離したら、水性液相は必要に応じ処理できる。
特に残存溶剤の含量が非常に低く、たとえば1%未満
なら遊離酸として販売できるが、残存溶剤含量が多い場
合には、それはスチームストリッピングによって除去で
き、同時に残存カルボニル化合物の含量も低下すること
ができる。おおくの場合、製品は少なくとも部分的に中
和された塩であることが望まれ、そしてこうした場合に
は、水性相は先ず塩基で処理され、所望に応じ残存溶剤
の除去にスチームストリッピングが適用される。
本発明の方法は、精製したアミノ有機ホスホン酸種
(またはその塩)を提供するものであって、通常0.02〜
15%、例えば0.1〜15%、さらにたとえば1〜5%、あ
るい2〜11%であって、たとえば4〜10%の塩化物イオ
ン(前記酸の乾燥重量を基準とする)を含有している。
精製したアミノ有機ホスホン酸種(またはその塩)は、
本発明の方法によって、固形分20〜60%、たとえば40〜
60%または40〜55%の水性溶液として、そして0.05〜8
%、たとえば1〜6%またたとえば2〜5%の塩化物イ
オンと0〜8%の水酸基含有有機溶剤として製造され
る。本酸は通常の塩化水素を蒸発して製造するものに比
べて塩化物の含量が低く、したがって腐蝕傾向が少な
く、又そのナトリウム塩は溶解性が高く固形物の析出性
が少ない。本酸とその塩はまた普通亜燐酸含量が少な
く、したがってイオン強度が低い。
塩化水素を含有した有機溶液をアミノ有機ホスホン酸
を含んだ相から分離する。溶剤は、水と接触させて有機
溶液から回収できるが、接触によって塩化水素がストリ
ップされ、また亜燐酸とホスホン酸は勿論カルボニル化
合物たとえばホルムアルデヒドが除去でき、そして有機
溶剤は新しい粗製有機ホスホン酸供給原料の接触に再利
用する。これとは別に、ストリッピングは塩基たとえば
水酸化ナトリウムのようなアルカリを含んだ水溶液によ
って行うことができ、水ストリッピングの場合より低水
分の溶剤層と塩化物塩を含んだ水溶液が得られる。そし
てこの含水(wet)溶剤層は再抽出用に再利用される。
もし必要ならば、塩化水素と少量のアミノ有機ホスホン
酸を含んだ有機溶液を水で洗浄して、後者の含量を減少
させて、上記のような処理を行うための精製有機溶液を
得ることができ、また最初の抽出ステップに再循環でき
る回収アミノ有機ホスホン酸を含有した水性相を得るこ
とができる。
[実施例] 本発明を次の実施例で説明するが、重量部数を用い、
塩酸にたいする分析値は塩化物イオンで表した。
実施例 1 ジエチレントリアミン(38.6部)、濃塩酸(152.1
部)および亜燐酸(153部)を加熱して還流し、そして
ホルムアルデヒドの水溶液37% w/w濃度172部)を10分
間を上回って滴下し、粗製のジエチレントリアミンペン
タ(メチレンホスホン酸)DETMPAの生成物溶液を得、こ
れを燐N.M.R.により分析し、(上記のように全アミノ有
機ホスホン酸重量基準によって示す)67.1%のDETMPA、
これに対応した19.6%のNメチルNテトラ(メチレンホ
スホン酸)、N−HまたはNNジメチル基を有する少量の
類似化合物、ヒドロキシメチルホスホン酸、3.8%の亜
燐酸、1%の燐酸および4.4%のその他が含まれてい
た。本溶液にはまた、10%の塩酸、すなわち塩化物イオ
ン対アミノ有機ホスホン酸の重量比が1:3.83の塩酸も含
まれていた。そして生成物溶液は冷却された。
66.5部の生成物溶液を45℃30分間、水を飽和した42部
のブタン−1−オール(水分約20%)に撹拌しながら接
触させた。得られた混合物は室温に冷却し、これを分離
してDETMPAを含んだ49.7部の重い水性相を塩化物を含有
した45.5部の軽い有機相を得た。これらの相を分析し
た。有機相には0.7重量%のアミノ有機ホスホン酸が含
まれ、それに塩酸もまた1:7の重量比で含まれていた。
水性相には、重量比が6.95:1のアミノ有機ホスホン酸
(主にDETMPA)と塩酸が含まれていた。アミノ有機ホス
ホン酸全体を燐N.M.R.で分析した結果、DETMPA72.1%,N
メチル化合物20.5%,ヒドロキシメチレン・ホスホン酸
0.5%,亜燐酸1.8%および燐酸0.4%であった。
本抽出によって得られた32.5部の水性相を、室温で21
部の新しい含水ブタノールによって再抽出して、23部の
水性層とまた新たな有機層を得、そしてこれらを分離し
た。2回目の水性層には重量比が144:1のアミノ有機ホ
スホン酸と塩酸が含まれており;アミノ有機ホスホン酸
を燐N.M.R.で分析した結果DETMPA 71.0%,Nメチル化合
物21.7%,ヒドロキシメチルホスホン酸0.8%亜燐酸1.8
%および燐酸0.4%であった。
2回目の水性層を次に水蒸気でストリッピングして、
残存溶液を除去し精製したDETMPA水溶液を得た。この溶
液に水酸化ナトリウム水溶液を加え、塩化物含量の少な
い部分的に中和したDETMPAのナトリウム塩を得た。
実施例 2 実施例1の方法を、粗製DETMPAを含んだ66.5部の精製
溶液を室温で水を飽和した165.1部の2−エチレンヘキ
サン−1−オールと室温で接触させて繰返した。5分間
分離しDETMPAを含んだ56.8部の重い水性層と軽い有機層
を得、これらを分離した。有機層には0.15重量%のアミ
ノ有機ホスホン酸(亜燐酸を含む)と燐酸とが、重量比
1:84で含まれていた。水性層には、アミノ有機ホスホン
酸、主としてDETMPA(亜燐酸を含む)と燐酸とが、重量
比5.86:1で含まれていた。
実施例 3 実施例1の方法を、粗製DETMPAを含んだ65.7部の生成
溶液を室温において水で飽和した81.5部のイソアミルア
ルコールと室温で接触させて繰返した。5分間分離し、
DETMPAを含んだ53.6部の重い水性層と最初の軽い有機層
を得、これらを分離した。有機層には、0.21重量%のア
ミノ有機ホスホン酸(亜燐酸を含む)と3.4%の塩酸と
が、重量比1:28で含まれていた。水性層には、アミノ有
機ホスホン酸(亜燐酸含む)と塩酸とが、重量比8.81:1
で含まれていた。
33.3部のこの水性層を室温において別の20.3部のウエ
ットなイソアミルアルコールで再抽出し、重量比11.5:1
でアミノ有機ホスホン酸(亜燐酸を含む)と塩酸を含ん
だ30.5部の水性層を得、また別の軽い有機層を得、これ
らを分離した。
3.4%の塩酸を含んだ最初の有機層21.5部を水24.8部
に接触させて前記酸を洗浄して水性層へ移し、僅かに0.
2%の塩酸を含んだストリッピングした有機層を17.9部
得た。そしてこれらの層を分離した。有機層は新しい粗
製のDETMPA溶液を抽出するために再使用できた。
実施例 4 15%の水を含んだ『含水』イソブタノールを溶剤と
し、2段階向流接触を用いて実施例1の方法を繰返し
た。
43%のアミノホスホン酸種(亜燐酸を含む)と塩酸
(塩化物イオン10.2%)を含んだ粗製ホスホン酸の生成
物溶液40重量部を、53重量部の含水イソブタノールに接
触させて、亜燐酸と4.6%の塩化物イオンを含んだ63.2
重量部の有機相、および51.4%のアミノホスホン酸種
(亜燐酸を含む)と4.0%の塩化物イオンを含んだ29.8
重量部の水性精製ホスホン酸を得た。そして有機相と水
性相を分離した。
実施例 5 42%のアミノ・ホスホン酸、1.6%の亜燐酸および9.5
%の塩酸を含んだ100部の水性粗製DETMPAを45℃におい
て向流で3段混合沈降装置中で6%のH2Oを含有した含
水ブタン−1−オールの流れ117部と接触させて、4.9%
の塩化水素と約0.9%のアミノ・ホスホン酸と約1%の
亜燐酸を含んだ143部の有機相及び54%のアミノ・メチ
レン・ホスホン酸種と0.3%の亜燐酸と3.3%の塩酸を含
んだ74部の精製水性酸を得た。
有機相を10部の水でスクラビングして重量比が10:1の
亜燐酸とアミノホスホン酸を含んだ有機相と重量比が1:
3.5の亜燐酸とアミノホスホン酸種を含んだ水性相を得
た。回収アミノホスホン酸を含んだ水性相は抽出段階へ
戻して投入粗製水性DETMPAと混合した。
スクラビングした有機相をアルカリ水溶液で洗つて、
塩酸および亜燐酸を水性相中へ除去溶解させ、そして有
機相を改質して一部含水溶剤として抽出段階へ戻した。
実施例 6 アミノ有機ホスホン酸を得るため、実施例1の方法
を、アミンとしてジエチレントリアミンの代わりにアン
モニアを使って繰返し、5.9重量%と42重量%のニトリ
ロトリス(メチレンホスホン酸)(亜燐酸を含む)を含
有した粗製ホスホン酸を得た。
11重量%の水を含有した400容量部(344重量部)の含
水ブタン−1−オールを、充填塔内で向流で220容量部
(288.2重量部)の上記粗製ホスホン酸と接触させた。
相分離を行った後に、亜燐酸と2.7重量%の塩酸を含有
した上側の有機相(470容量部)と重量比が20:1の48重
量%のニトリロトリスメチレンホスホン酸(亜燐酸を含
む)と2.4重量%の塩酸を含有した水性ホスホン酸相(1
65容量部)が得られた。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基含有溶剤に難溶でかつ水に可溶であ
    るアミノ有機ホスホン酸と塩化水素からなる水性投入原
    料を液状の水酸基含有溶剤に接触させて、塩化水素を含
    有した有機溶液と、塩化水素含量の少ないアミノ有機ホ
    スホン酸を含む水性組成物を得、そして該水性組成物を
    該有機溶液から分離することからなる、粗製アミノ有機
    ホスホン酸の精製方法。
  2. 【請求項2】溶媒が少なくとも部分的に水に対して非混
    和である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】溶媒が炭素原子数4ないし9のアルコール
    である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】アルコールがブタノールまたはアミルアル
    コールである、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】40〜60重量%のアミノ有機ホスホン酸、1
    〜15重量%の塩化水素および亜燐酸からなる投入材料が
    溶剤と接触して、水性組成物および塩化水素と亜燐酸と
    を含む有機溶液を生成する、請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】水性投入原料がニトリロトリス(メチレン
    ホスホン酸)またはジエチレントリアミンペンタキス
    (メチレンホスホン酸)からなる、請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】得られた組成物がアミノ有機ホスホン酸の
    水溶液である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】水性投入原料に接触する溶剤がその飽和濃
    度未満の水を含む、請求項1乃至7のいずれか1項記載
    の方法。
  9. 【請求項9】有機溶液を塩基の水溶液で処理し、塩化物
    と水の含量の少ない溶剤を遊離させ、そしてこの溶剤を
    再循環して新たな投入原料、並びに塩化物と亜燐酸塩と
    の水溶液に接触させる、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】重量比が0.3〜3:1である水性投入原料と
    溶剤とを2段階以上の段階で接触させる、請求項1乃至
    9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】水性投入原料が溶剤に30〜80℃において
    接触する、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方
    法。
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