JP2822183B2 - 水溶液中の有機リン化合物の回収方法 - Google Patents
水溶液中の有機リン化合物の回収方法Info
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- G21F9/04—Treating liquids
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は水溶液中の有機リン化合物を回収する方法に
関する。 さらに具体的には、本発明は環境を破壊する物質であ
るが、場合によつては液液抽出により金属を分離するた
めに再利用できる有機リン化合物を含有する放流水の処
理に関する。 ここ数年、液液抽出により金属の分離をするために酸
性有機リン化合物の工業用使用量が増加している。これ
らの化合物は一般に例えばニツケル、銅、亜鉛、希土
類、ウラニウム、プルトニウムなど多くの金属を精製す
るための特性を有するジ−2−エチルヘキシルリン酸な
どのモノアルキルリン酸またはジアルキルリン酸から成
る。 これらの酸性有機リン化合物または鉱物性陽イオンと
の塩は水に少し溶けるので、抽出装置を出た水溶液は少
量の酸性有機リン化合物を含有する結果となるが、環境
汚染を防ぐためにまた前記抽出用溶剤を回収して液液抽
出装置に再循環させるために放流水を処理する前に該化
合物を回収するのが好ましい。 抽出されなかつた酸性有機リン化合物は金属の液液抽
出装置を出た放流水の中にも存在しうる。これは抽出用
溶剤としてリン酸トリブチルを使用するウラニウム及び
/またはプルトニウム抽出装置の場合に起こることで、
該リン酸トリブチルの加水分解、光分解、及び/または
放射線分解などによりモノブチルリン酸及びジブチルリ
ン酸が生成されるからである。これらの酸が有機抽出相
に存在すると抽出工程を乱すかもしれない。これらの酸
は塩基性水溶液で洗うことによりこの有機相から抽出さ
れるのが普通であり、これによつて有機リン酸塩を含有
する塩基性放流水を生成する。この場合も、放流水を処
理する前にこれら有機リン化合物を抽出することが望ま
しい。この酸性有機リン化合物の回収にはいくつか問題
があるが、それは該化合物を含有する水溶液のpHが広い
範囲で変化しうるからである。従つて、これらの溶液は
様々な金属を抽出した後の希硫酸溶液の場合などの酸性
媒体中で行われる抽出によつて得られる。これらの溶液
は塩基性溶液によつても調製されるが、例えば、リン酸
トリブチルをつかう放射線を当てた燃料処理用の装置か
ら得られた溶媒を洗うための溶液などが挙げられる。 このタイプの放流水を処理できる方法としては、炭酸
塩基性溶液中のモノブチルリン酸及びジブチルリン酸を
抽出する方法が知られており、まず炭酸溶液の酸性度を
3−4Nの値にするため硝酸を加えて酸性化し、次にリン
酸を2−メチル−1−ヘキサノールで抽出することから
成る方法がE、H、ホーウイッツら著「アクチニド分
離」ホノルル、ハワイ、4月3−5、1979、475頁、ACS
シンボジウム・シリーズ117、に記載されている。 この方法では、酸性化によつて処理されるべき放流水
に沈殿や妨害するような性質の化学反応を起こすので、
限定された酸性度の範囲でしか使用できないと言う欠点
があり、これはいくつかの問題をもたらすことになる。 本発明は前述の欠点を克服した水溶液中の有機リン化
合物を回収する方法である。 水溶液中の有機リン化合物を回収するための本発明の
方法の特徴は、水への溶解度が約1mg/lを超えず、少な
くとも1個のアミン官能基を有する化合物、これらアミ
ン化合物と酸との塩及び第4級アンモニウム塩から選ば
れた少なくとも1個の有機アミノ化合物と、下記一般式
(I) (R1はアルキル基であり、R2はアルキル基、水素原子ま
たは無機性陽イオンであり、R3は水素原子または無機性
陽イオンである) で示される有機リン化合物を含む水溶液とを接触させる
こと、及び、該水溶液から該有機リン化合物と該有機ア
ミノ化合物1個または複数個との反応により生成された
錯体を分離することにある。 なお、上記一般式(I)において、R2とR3のいずれも
水素原子である場合にはモノアルキルリン酸となり、R2
がアルキル基でR3が水素原子である場合にはジアルキル
リン酸となる。 また、上記一般式(I)において、R2またはR3が無機
性陽イオンである場合にはアルキルリン酸塩となる。 本発明によると、使用されたアミノ化合物は接触する
水溶液を汚染しないように水にほんの少し溶けるだけで
なければならない。一般に、水への溶解度が約1mg/lを
超えないアミノ化合物が選ばれる。 例えば、使用される有機アミノ化合物は第一級、二級
または三級アミンまたは四級アンモニウム塩である。ま
たこの化合物は第一級、二級または三級アミンを例えば
塩酸などの無機酸、または例えばぎ酸または酢酸などの
有機酸と反応させて得られた塩から構成されてもよい。
また、酸で一部塩化されたアミンを使うこともできる。 使用できるアミンは好ましくはアルキルアミン、特に
トリアルキルアミン、例えばトリイソオクチルアミンで
ある。しかし、例えばジベンジルアミン及びトリベンジ
ルアミンなどの環状アミンを使用することもできる。 本発明の方法においては、酸性有機リン化合物AHまた
は有機リン酸エステルイオンA-はアミン官能基RNを有す
る有機化合物またはその塩RN+H…B-と次の反応図に従
つて反応する: AH+RNRN+H…A- A-+RN+H…B-RN+H…A-+B- 式中RNは第一級アミンRNH2、第二級アミンRR′NHまたは
第三級アミンRR′R″Nを示す。これによつて錯体を生
成し、次に水溶液から分離される。 有機アミノ化合物として、式RR′R″R″RR4N+…
B-(R4N+…B-と表わす)で表わされる第四級アンモニウ
ム塩を使用する場合に、酸性有機リン化合物AHまたは有
機リン酸エステルイオンA-は次の反応図に従つてこの第
四級アンモニウム塩と反応する。 AH+R4N+…B-R4N+…A-+BH A-+R4N+…B-R4N+…A-+B- この式は陰イオン交換機構を構成している。B-陰イオ
ン(NO3 -,-などの鉱物)は有機リン酸エステルA-と入
れ代わつて、酸性有機リン化合物または有機リン酸エス
テルイオンを水溶液から分離することができる。 本発明の方法は広い範囲のpHを有する様々な水溶液の
処理のために使用される。そのpHの範囲は例えば0.3か
ら12.5以上の非常に塩基性のpH値までであるが、高度に
塩基性のpH値でも非常によい効果を保持している。 生成された錯体の分離を容易にするために、水と不混
和性の有機相で有機アミノ化合物を使用できるが、これ
は有機相で錯体を抽出するためである。この場合、この
方法は処理されるべき水溶液が前記アミノ化合物の少な
くとも1個を含有する有機相と同じ方向または対向方向
に接触させられる溶媒抽出装置を使つて行われる。一般
に有機アミノ化合物は芳香族またはパラフイン系炭化水
素、CHCl3またはCCl4などのクロロ化合物、エーテル、
エステル、アルコール、ケトンなどを単独でまたは混合
して成る有機溶媒に溶解または希釈される。本発明によ
ると、例えばn−ドデカン及び1−オクタノールの混合
物など炭化水素及びアルコールの混合物が好ましい。 抽出器具としては例えば混合器と沈殿器の組み合わ
せ、液−液抽出塔(震動式、攪拌式、導管式など)、及
び液−液クロマトグラフイー塔などが使用できる。この
ような装置における水溶液と有機溶液の流量は両液の所
望の接触時間が得られるように選ばれる。同様に、有機
溶液のアミノ化合物の濃度は酸性有機リン化合物または
有機リン酸エステルイオンが良好に抽出され、一方この
システムの流体力学と結び付いた良好な物理化学的特徴
を有するように溶媒に対する該アミノ化合物の溶解性の
関数として選択される。 一般に抽出は室温で行われるが、例えば、20〜50℃の
より高い温度でも、または必要なら室温より低い温度で
も行われる。 本発明の変形により、酸性有機リン化合物または有機
リン酸エステルイオンを含有する水溶液と前記有機溶媒
に溶解または希釈した有機化合物を定着させた固体支持
体と接解させて反応させている間に生成した錯体の分離
を容易にすることもできる。この場合に、反応及び分離
工程を実行するために液−液クロマトグラフイー法を使
用できる。 本発明方法は多数の酸性有機リン化合物及び/または
有機リン酸エステル化合物に適用できる。しかし、通常
はモノアルキルリン酸またはジアルキルリン酸あるいは
その対応する有リン酸エステルイオンから成る酸性の有
機リン化合物を回収するために使用される。 本発明の他の特徴及び利点は下記実施例によりさらに
詳細に説明されるが、これによつて限定されるものでは
ない。 実施例1:第一級アミンの使用 本実施例では、4.4・10-3モル・l-1のジブチルリン酸
(DBP)及び0.1モル・l-1のNaNO3を含有し、4.5−7の
範囲のpH値を有する水溶液を処理するために18%の1−
オクタノールと82%のn−ドデカンの混合物に濃度0.38
モルl-1で硝酸エステル型の18−22炭素原子を有する第
一級アミンの混合した製品「PRIMENEJMT」を有機相とし
て使用する。接触は同量の水溶液と有機溶液を使つて室
温で5分間行う。相が沈降した後、水性相と有機相のDB
P濃度を測定する。これによつて、ジブチルリン酸DBPの
分配Dの係数が得られ、これは有機相のDBP濃度対水溶
液のDBP濃度の比に等しい。前述の条件下で、DBPの分配
Dの係数は常に40以上である。 実施例2:第二級アミンの使用 この実施例では、3−7.1のpHを有する0.1モル.l-1
のNaNO3と5.3.10-3モル.l-1のDBPを含有する水溶液と1
8%の1−オクタノールと82%のn−ドデカンの混合物
にGenamine Nitrate CS200(ヘキストHoechst)を溶解
して成る有機相とを接触させる。Genamineは12個の炭素
原子を有する51%のアミン、14個の炭素原子を有する22
%のアミン、16個の炭素原子を有する11%のアミン、18
個の炭素原子を有する14%のアミンを含有する第二級ア
ミンの混合物である。50℃の温度で行う以外実施例1と
同様に抽出を行う。DBPの分配係数は常に50以上であ
る。 実施例3:第四級アンモニウム塩の使用 2.5〜12.5の範囲のpHを有し、0.1モル・l-1のNaNO3と
4.8.10-3モル.l-1のDBPを含有する水溶液を18%オクタ
ノールと82%n−ドデカンの混合物に濃度が0.4モル・l
-1の塩化テトラヘプチルアンモニウムを混合して成る有
機相に接触させる。接触は同量の水性相と有機相を使つ
て20℃で5分間行われる。DBPの分配の係数は常に40以
上である。 実施例4:第三級アミンの使用 この実施例では、5,10-3モル.l-1のジブチルリン酸
(DBP)と0.5モル・l-1の塩化ナトリウムを含有する水
溶液を処理するために有機相とし16容量%の1−オクタ
ノールを有するn−ドデカンと1−オクタノールの混合
物の中にトリイソオクチルアミンを0.44モル・l-1まで
希釈して成るものを使用する。 1容量の水溶液と1容量の有機相を5分間接触させ、
次に攪拌した。次に水性相と有機相を沈降させ、両方の
相のジブチルリン酸濃度を測定した。これによつて、水
性相と有機相とのジブチルリン酸の分配Dの係数が得ら
れ、これは水性相のDBP濃度に対する有機相のDBP濃度の
比に等しい。 前述の条件下におけるジブチルリン酸の分配Dの係数
は35である。 実施例5 塩化ナトリウムの代わりに0.5モル・l-1の硝酸ナトリ
ウムを最初の水溶液に含有する以外は実施例1と同様の
操作を行う。このような条件下では、ジブチルリン酸の
分配Dの係数は30である。 実施例6 塩化ナトリウムの代わりに0.5モル・l-1の過塩素酸ナ
トリウムを最初の水溶液に含有する以外は実施例4と同
じ操作を行う。このような条件下では、分配Dの係数は
15である。 実施例7 塩化ナトリウムの代わりに0.5モル・l-1の硫酸ナトリ
ウムを最初の水溶液に含有させる以外は実施例4と同様
の操作を行う。これらの条件下では、ジブチルリン酸の
分配Dの係数は59である。 これらの実施例に基づき、トリイソオクチルアミンを
使用すると実施例4−7で処理された全ての溶液は93%
以上、大部分が95%以上精製されることがわかつた。 実施例8 実施例4の操作を繰り返すが、この場合の水溶液は0.
45モル・l-1の硝酸、5.3g・l-1の3価のプルトニウム、
0.1モル・l-1の硝酸ヒドラジニウム、5,10-3モル・l-1
のDBPを含有する溶液である。0.44モル・l-1のトリイソ
オクチルアミンから成る有機相は16容量%のオクタノー
ルを含有するオクタノールとn−ドデカンの混合物中で
使用される。これらの条件下では、DBPの分配係数は50
であり、プルトニウムの係数は0.06である。 実施例9 この実施例では、プルトニウム及びウラニウムを精製
するサイクルに使用されたトリブチルリン酸エステル
(TBP)を洗浄する間に得られた水溶液を処理する。TBP
洗浄はヒドラジン塩基をCO2で部分的に中性化すること
によつて得られる炭素を含む水溶液で行われる。洗浄器
を出た水溶液は4.78,10-3モル・l-1のジブチルリン酸エ
ステルを含有し、そのpHは硝酸を添加することにより6.
8に調整する。次に、2工程から成り、16容量%の1−
オクタノールを含有するn−ドデカンと1−オクタノー
ルの混合物を溶媒として含有する有機相を使用し、0.32
モル・l-1のトリイソオクチルアミンと0.12モル・l-1の
硝酸トリイソオクチルアンモニウムを含有する対向流の
液−液抽出装置を使つて本発明の方法により処理され
る。 この装置では、水性流量対有機流量比の値が0.46であ
り、装置を出るやいなや水性相は集められ、そのジブチ
ルリン酸エステル含量は0.08・10-3モル・l-1で98.4%
の精製率に相当する。 また、水性相中に含まれるプルトニウムIVは有機相に
抽出されず、プルトニウムの分配係数は1.2・10-2以下
である。さらに精製された水溶液は次の核分裂性物質回
収処理用に再循環される。
関する。 さらに具体的には、本発明は環境を破壊する物質であ
るが、場合によつては液液抽出により金属を分離するた
めに再利用できる有機リン化合物を含有する放流水の処
理に関する。 ここ数年、液液抽出により金属の分離をするために酸
性有機リン化合物の工業用使用量が増加している。これ
らの化合物は一般に例えばニツケル、銅、亜鉛、希土
類、ウラニウム、プルトニウムなど多くの金属を精製す
るための特性を有するジ−2−エチルヘキシルリン酸な
どのモノアルキルリン酸またはジアルキルリン酸から成
る。 これらの酸性有機リン化合物または鉱物性陽イオンと
の塩は水に少し溶けるので、抽出装置を出た水溶液は少
量の酸性有機リン化合物を含有する結果となるが、環境
汚染を防ぐためにまた前記抽出用溶剤を回収して液液抽
出装置に再循環させるために放流水を処理する前に該化
合物を回収するのが好ましい。 抽出されなかつた酸性有機リン化合物は金属の液液抽
出装置を出た放流水の中にも存在しうる。これは抽出用
溶剤としてリン酸トリブチルを使用するウラニウム及び
/またはプルトニウム抽出装置の場合に起こることで、
該リン酸トリブチルの加水分解、光分解、及び/または
放射線分解などによりモノブチルリン酸及びジブチルリ
ン酸が生成されるからである。これらの酸が有機抽出相
に存在すると抽出工程を乱すかもしれない。これらの酸
は塩基性水溶液で洗うことによりこの有機相から抽出さ
れるのが普通であり、これによつて有機リン酸塩を含有
する塩基性放流水を生成する。この場合も、放流水を処
理する前にこれら有機リン化合物を抽出することが望ま
しい。この酸性有機リン化合物の回収にはいくつか問題
があるが、それは該化合物を含有する水溶液のpHが広い
範囲で変化しうるからである。従つて、これらの溶液は
様々な金属を抽出した後の希硫酸溶液の場合などの酸性
媒体中で行われる抽出によつて得られる。これらの溶液
は塩基性溶液によつても調製されるが、例えば、リン酸
トリブチルをつかう放射線を当てた燃料処理用の装置か
ら得られた溶媒を洗うための溶液などが挙げられる。 このタイプの放流水を処理できる方法としては、炭酸
塩基性溶液中のモノブチルリン酸及びジブチルリン酸を
抽出する方法が知られており、まず炭酸溶液の酸性度を
3−4Nの値にするため硝酸を加えて酸性化し、次にリン
酸を2−メチル−1−ヘキサノールで抽出することから
成る方法がE、H、ホーウイッツら著「アクチニド分
離」ホノルル、ハワイ、4月3−5、1979、475頁、ACS
シンボジウム・シリーズ117、に記載されている。 この方法では、酸性化によつて処理されるべき放流水
に沈殿や妨害するような性質の化学反応を起こすので、
限定された酸性度の範囲でしか使用できないと言う欠点
があり、これはいくつかの問題をもたらすことになる。 本発明は前述の欠点を克服した水溶液中の有機リン化
合物を回収する方法である。 水溶液中の有機リン化合物を回収するための本発明の
方法の特徴は、水への溶解度が約1mg/lを超えず、少な
くとも1個のアミン官能基を有する化合物、これらアミ
ン化合物と酸との塩及び第4級アンモニウム塩から選ば
れた少なくとも1個の有機アミノ化合物と、下記一般式
(I) (R1はアルキル基であり、R2はアルキル基、水素原子ま
たは無機性陽イオンであり、R3は水素原子または無機性
陽イオンである) で示される有機リン化合物を含む水溶液とを接触させる
こと、及び、該水溶液から該有機リン化合物と該有機ア
ミノ化合物1個または複数個との反応により生成された
錯体を分離することにある。 なお、上記一般式(I)において、R2とR3のいずれも
水素原子である場合にはモノアルキルリン酸となり、R2
がアルキル基でR3が水素原子である場合にはジアルキル
リン酸となる。 また、上記一般式(I)において、R2またはR3が無機
性陽イオンである場合にはアルキルリン酸塩となる。 本発明によると、使用されたアミノ化合物は接触する
水溶液を汚染しないように水にほんの少し溶けるだけで
なければならない。一般に、水への溶解度が約1mg/lを
超えないアミノ化合物が選ばれる。 例えば、使用される有機アミノ化合物は第一級、二級
または三級アミンまたは四級アンモニウム塩である。ま
たこの化合物は第一級、二級または三級アミンを例えば
塩酸などの無機酸、または例えばぎ酸または酢酸などの
有機酸と反応させて得られた塩から構成されてもよい。
また、酸で一部塩化されたアミンを使うこともできる。 使用できるアミンは好ましくはアルキルアミン、特に
トリアルキルアミン、例えばトリイソオクチルアミンで
ある。しかし、例えばジベンジルアミン及びトリベンジ
ルアミンなどの環状アミンを使用することもできる。 本発明の方法においては、酸性有機リン化合物AHまた
は有機リン酸エステルイオンA-はアミン官能基RNを有す
る有機化合物またはその塩RN+H…B-と次の反応図に従
つて反応する: AH+RNRN+H…A- A-+RN+H…B-RN+H…A-+B- 式中RNは第一級アミンRNH2、第二級アミンRR′NHまたは
第三級アミンRR′R″Nを示す。これによつて錯体を生
成し、次に水溶液から分離される。 有機アミノ化合物として、式RR′R″R″RR4N+…
B-(R4N+…B-と表わす)で表わされる第四級アンモニウ
ム塩を使用する場合に、酸性有機リン化合物AHまたは有
機リン酸エステルイオンA-は次の反応図に従つてこの第
四級アンモニウム塩と反応する。 AH+R4N+…B-R4N+…A-+BH A-+R4N+…B-R4N+…A-+B- この式は陰イオン交換機構を構成している。B-陰イオ
ン(NO3 -,-などの鉱物)は有機リン酸エステルA-と入
れ代わつて、酸性有機リン化合物または有機リン酸エス
テルイオンを水溶液から分離することができる。 本発明の方法は広い範囲のpHを有する様々な水溶液の
処理のために使用される。そのpHの範囲は例えば0.3か
ら12.5以上の非常に塩基性のpH値までであるが、高度に
塩基性のpH値でも非常によい効果を保持している。 生成された錯体の分離を容易にするために、水と不混
和性の有機相で有機アミノ化合物を使用できるが、これ
は有機相で錯体を抽出するためである。この場合、この
方法は処理されるべき水溶液が前記アミノ化合物の少な
くとも1個を含有する有機相と同じ方向または対向方向
に接触させられる溶媒抽出装置を使つて行われる。一般
に有機アミノ化合物は芳香族またはパラフイン系炭化水
素、CHCl3またはCCl4などのクロロ化合物、エーテル、
エステル、アルコール、ケトンなどを単独でまたは混合
して成る有機溶媒に溶解または希釈される。本発明によ
ると、例えばn−ドデカン及び1−オクタノールの混合
物など炭化水素及びアルコールの混合物が好ましい。 抽出器具としては例えば混合器と沈殿器の組み合わ
せ、液−液抽出塔(震動式、攪拌式、導管式など)、及
び液−液クロマトグラフイー塔などが使用できる。この
ような装置における水溶液と有機溶液の流量は両液の所
望の接触時間が得られるように選ばれる。同様に、有機
溶液のアミノ化合物の濃度は酸性有機リン化合物または
有機リン酸エステルイオンが良好に抽出され、一方この
システムの流体力学と結び付いた良好な物理化学的特徴
を有するように溶媒に対する該アミノ化合物の溶解性の
関数として選択される。 一般に抽出は室温で行われるが、例えば、20〜50℃の
より高い温度でも、または必要なら室温より低い温度で
も行われる。 本発明の変形により、酸性有機リン化合物または有機
リン酸エステルイオンを含有する水溶液と前記有機溶媒
に溶解または希釈した有機化合物を定着させた固体支持
体と接解させて反応させている間に生成した錯体の分離
を容易にすることもできる。この場合に、反応及び分離
工程を実行するために液−液クロマトグラフイー法を使
用できる。 本発明方法は多数の酸性有機リン化合物及び/または
有機リン酸エステル化合物に適用できる。しかし、通常
はモノアルキルリン酸またはジアルキルリン酸あるいは
その対応する有リン酸エステルイオンから成る酸性の有
機リン化合物を回収するために使用される。 本発明の他の特徴及び利点は下記実施例によりさらに
詳細に説明されるが、これによつて限定されるものでは
ない。 実施例1:第一級アミンの使用 本実施例では、4.4・10-3モル・l-1のジブチルリン酸
(DBP)及び0.1モル・l-1のNaNO3を含有し、4.5−7の
範囲のpH値を有する水溶液を処理するために18%の1−
オクタノールと82%のn−ドデカンの混合物に濃度0.38
モルl-1で硝酸エステル型の18−22炭素原子を有する第
一級アミンの混合した製品「PRIMENEJMT」を有機相とし
て使用する。接触は同量の水溶液と有機溶液を使つて室
温で5分間行う。相が沈降した後、水性相と有機相のDB
P濃度を測定する。これによつて、ジブチルリン酸DBPの
分配Dの係数が得られ、これは有機相のDBP濃度対水溶
液のDBP濃度の比に等しい。前述の条件下で、DBPの分配
Dの係数は常に40以上である。 実施例2:第二級アミンの使用 この実施例では、3−7.1のpHを有する0.1モル.l-1
のNaNO3と5.3.10-3モル.l-1のDBPを含有する水溶液と1
8%の1−オクタノールと82%のn−ドデカンの混合物
にGenamine Nitrate CS200(ヘキストHoechst)を溶解
して成る有機相とを接触させる。Genamineは12個の炭素
原子を有する51%のアミン、14個の炭素原子を有する22
%のアミン、16個の炭素原子を有する11%のアミン、18
個の炭素原子を有する14%のアミンを含有する第二級ア
ミンの混合物である。50℃の温度で行う以外実施例1と
同様に抽出を行う。DBPの分配係数は常に50以上であ
る。 実施例3:第四級アンモニウム塩の使用 2.5〜12.5の範囲のpHを有し、0.1モル・l-1のNaNO3と
4.8.10-3モル.l-1のDBPを含有する水溶液を18%オクタ
ノールと82%n−ドデカンの混合物に濃度が0.4モル・l
-1の塩化テトラヘプチルアンモニウムを混合して成る有
機相に接触させる。接触は同量の水性相と有機相を使つ
て20℃で5分間行われる。DBPの分配の係数は常に40以
上である。 実施例4:第三級アミンの使用 この実施例では、5,10-3モル.l-1のジブチルリン酸
(DBP)と0.5モル・l-1の塩化ナトリウムを含有する水
溶液を処理するために有機相とし16容量%の1−オクタ
ノールを有するn−ドデカンと1−オクタノールの混合
物の中にトリイソオクチルアミンを0.44モル・l-1まで
希釈して成るものを使用する。 1容量の水溶液と1容量の有機相を5分間接触させ、
次に攪拌した。次に水性相と有機相を沈降させ、両方の
相のジブチルリン酸濃度を測定した。これによつて、水
性相と有機相とのジブチルリン酸の分配Dの係数が得ら
れ、これは水性相のDBP濃度に対する有機相のDBP濃度の
比に等しい。 前述の条件下におけるジブチルリン酸の分配Dの係数
は35である。 実施例5 塩化ナトリウムの代わりに0.5モル・l-1の硝酸ナトリ
ウムを最初の水溶液に含有する以外は実施例1と同様の
操作を行う。このような条件下では、ジブチルリン酸の
分配Dの係数は30である。 実施例6 塩化ナトリウムの代わりに0.5モル・l-1の過塩素酸ナ
トリウムを最初の水溶液に含有する以外は実施例4と同
じ操作を行う。このような条件下では、分配Dの係数は
15である。 実施例7 塩化ナトリウムの代わりに0.5モル・l-1の硫酸ナトリ
ウムを最初の水溶液に含有させる以外は実施例4と同様
の操作を行う。これらの条件下では、ジブチルリン酸の
分配Dの係数は59である。 これらの実施例に基づき、トリイソオクチルアミンを
使用すると実施例4−7で処理された全ての溶液は93%
以上、大部分が95%以上精製されることがわかつた。 実施例8 実施例4の操作を繰り返すが、この場合の水溶液は0.
45モル・l-1の硝酸、5.3g・l-1の3価のプルトニウム、
0.1モル・l-1の硝酸ヒドラジニウム、5,10-3モル・l-1
のDBPを含有する溶液である。0.44モル・l-1のトリイソ
オクチルアミンから成る有機相は16容量%のオクタノー
ルを含有するオクタノールとn−ドデカンの混合物中で
使用される。これらの条件下では、DBPの分配係数は50
であり、プルトニウムの係数は0.06である。 実施例9 この実施例では、プルトニウム及びウラニウムを精製
するサイクルに使用されたトリブチルリン酸エステル
(TBP)を洗浄する間に得られた水溶液を処理する。TBP
洗浄はヒドラジン塩基をCO2で部分的に中性化すること
によつて得られる炭素を含む水溶液で行われる。洗浄器
を出た水溶液は4.78,10-3モル・l-1のジブチルリン酸エ
ステルを含有し、そのpHは硝酸を添加することにより6.
8に調整する。次に、2工程から成り、16容量%の1−
オクタノールを含有するn−ドデカンと1−オクタノー
ルの混合物を溶媒として含有する有機相を使用し、0.32
モル・l-1のトリイソオクチルアミンと0.12モル・l-1の
硝酸トリイソオクチルアンモニウムを含有する対向流の
液−液抽出装置を使つて本発明の方法により処理され
る。 この装置では、水性流量対有機流量比の値が0.46であ
り、装置を出るやいなや水性相は集められ、そのジブチ
ルリン酸エステル含量は0.08・10-3モル・l-1で98.4%
の精製率に相当する。 また、水性相中に含まれるプルトニウムIVは有機相に
抽出されず、プルトニウムの分配係数は1.2・10-2以下
である。さらに精製された水溶液は次の核分裂性物質回
収処理用に再循環される。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ドミニク・パロー
フランス国 91370 ヴェリエール・
ル・ビュイッソン、スクウェアー・デ
ュ・セドル 3
(56)参考文献 特開 昭59−73594(JP,A)
特開 昭55−109213(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
C07F 9/09
C02F 1/58
B01D 11/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.水への溶解度が約1mg/lを超えず、少なくとも1個
のアミン官能基を有する化合物、これらアミン化合物と
酸との塩及び第4級アンモニウム塩から選ばれた少なく
とも1個の有機アミノ化合物と、下記一般式(I) (R1はアルキル基であり、R2はアルキル基、水素原子ま
たは無機性陽イオンであり、R3は水素原子または無機性
陽イオンである) で示される有機リン化合物を含む水溶液とを接触させ、
該有機リン化合物と該有機アミノ化合物1個または複数
個との反応により生成された錯体を該水溶液から分離す
ることを特徴とする、水溶液中の該有機リン化合物の回
収方法。 2.該有機アミノ化合物が第1級、第2級または第3級
アミンまたは、第4級アンモニウム塩であることを特徴
とする、特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3.該有機アミノ化合物はトリアルキルアミンであるこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 4.該アミンが一部または全部酸によって塩化されるこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第3項に記載の方法。 5.該トリアルキルアミンがトリイソオクチルアミンで
あることを特徴とする、特許請求の範囲第3項に記載の
方法。 6.該有機アミノ化合物が有機溶媒に溶解または希釈さ
れることを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の方
法。 7.該有機溶媒が炭化水素とアルコールの混合物である
ことを特徴とする、特許請求の範囲第6項記載の方法。 8.該有機溶媒がn−ドデカンと1−オクタノールの混
合物であることを特徴とする、特許請求の範囲第7項記
載の方法。 9.該有機アミノ化合物が固体支持体に定着されている
特許請求の範囲第1項記載の方法。 10.該有機リン化合物がモノアルキルリン酸またはジ
アルキルリン酸であることを特徴とする、特許請求の範
囲第1項記載の方法。 11.特許請求の範囲第1項に記載の方法を実行するこ
とにより下記一般式(I) (R1はアルキル基であり、R2はアルキル基、水素原子ま
たは無機性陽イオンであり、R3は水素原子または無機性
陽イオンである) で示される有機リン化合物を放流水から抽出することか
ら成ることを特徴とする該有機リン化合物を含有する放
流水の処理方法。
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