JP2804179B2 - 主着陸装置と少なくとも1つの方向転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等の機体を船の甲板上の離着陸区域と駐機区域のような船艙甲板上の所定の2つの区域間で移動させる装置 - Google Patents
主着陸装置と少なくとも1つの方向転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等の機体を船の甲板上の離着陸区域と駐機区域のような船艙甲板上の所定の2つの区域間で移動させる装置Info
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64F—GROUND OR AIRCRAFT-CARRIER-DECK INSTALLATIONS SPECIALLY ADAPTED FOR USE IN CONNECTION WITH AIRCRAFT; DESIGNING, MANUFACTURING, ASSEMBLING, CLEANING, MAINTAINING OR REPAIRING AIRCRAFT, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; HANDLING, TRANSPORTING, TESTING OR INSPECTING AIRCRAFT COMPONENTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B64F1/00—Ground or aircraft-carrier-deck installations
- B64F1/12—Ground or aircraft-carrier-deck installations for anchoring aircraft
- B64F1/125—Mooring or ground handling devices for helicopters
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船の甲板上の離着陸区
域と駐機区域のような実質的に平らな船艙甲板上の所定
の2つの区域間で、主着陸装置と少なくとも1つの方向
転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等の機体を移
動させる装置に関するものである。上記方向転換車輪
は、特に、3輪式着陸装置の非操舵性の前方補助着陸装
置の車輪であるか、主着陸装置が前方左右2つの着陸装
置機を有するヘリコプタの機首または後方の操舵性方向
転換車輪であることができる。
域と駐機区域のような実質的に平らな船艙甲板上の所定
の2つの区域間で、主着陸装置と少なくとも1つの方向
転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等の機体を移
動させる装置に関するものである。上記方向転換車輪
は、特に、3輪式着陸装置の非操舵性の前方補助着陸装
置の車輪であるか、主着陸装置が前方左右2つの着陸装
置機を有するヘリコプタの機首または後方の操舵性方向
転換車輪であることができる。
【0002】
【従来の技術】今日では、軍艦、商業的トロール船、資
源探査船、例えば油田探査船または石油採掘プラットホ
ーム等の多数の船舶が、ヘリコプタを着陸(場合によっ
ては格納)するための設備を備えている。これらの船舶
は、一般に、着陸補助装置および/または着陸が困難な
悪天候時および/または船艙甲板上でのヘリコプタ移動
時に事故が起きる危険性を減すための安全装置を備えた
船艙甲板を有している。この種の安全装置は本出願人の
フランス国特許第 2,532,910号に記載されている。この
特許には、平らな船艙甲板上の2つの区域、例えば離着
陸区域と格納区域の間で機体を確実に移動するための移
動装置が記載されている。この特許に記載の装置は、1
方の区域から他方の区域まで延びた案内レールに沿って
移動する案内台車を有し、この案内台車にはヘリコプタ
の胴体上の係留点に連結されるヘリコプタへの連結部材
が取付けられている。船艙甲板上に着陸したヘリコプタ
は、一端部がヘリコプタの前方の方向転換車輪または後
方の方向転換車輪に連結された案内ロッドを介して、一
定の方向を向ける牽引手段(moyen de halage et orient
e)によって、船艙甲板の1方の区域から他方の区域まで
牽引移動される。この場合、上記案内ロッドは、この案
内ロッドの軸線が上記車輪のほぼ中間面内に位置し、案
内ロッドの他端が案内レール内部を滑動するようになっ
ている。従って、案内台車によって案内レール上にセン
タリングし且つ鉛直に保持されたヘリコプタは、移動開
始とともに、案内レール上に自動的に整合する。しか
し、この装置では、ヘリコプタが船艙甲板に着陸してか
ら移動するまでの間に、ヘリコプタの胴体への連結点を
案内台車に正確に鉛直に配置する操作が必要である。上
記フランス国特許第 2,532,910号に記載の1つの実施態
様では、この操作の間に、先ずヘリコプタを公知のグリ
ッド/引っ掛け型の着陸補助装置を用いて船艙甲板上に
保持する。すなわち、ヘリコプタをグリッド上に着陸さ
せ、引っ掛け具でグリッドに固定する。次いで、案内台
車に対するヘリコプタの胴体の係留点が案内レールと鉛
直になるまで引っ掛け具を中心として回転させる。従っ
て、この安全装置では船艙甲板とヘリコプタに特殊な装
備を取付ける必要がある。すなわち、船艙甲板に着陸グ
リッドを取付けなければならず、引っ掛け具を備えてい
ない標準的なヘリコプタは船艙甲板を使用することがで
きない。
源探査船、例えば油田探査船または石油採掘プラットホ
ーム等の多数の船舶が、ヘリコプタを着陸(場合によっ
ては格納)するための設備を備えている。これらの船舶
は、一般に、着陸補助装置および/または着陸が困難な
悪天候時および/または船艙甲板上でのヘリコプタ移動
時に事故が起きる危険性を減すための安全装置を備えた
船艙甲板を有している。この種の安全装置は本出願人の
フランス国特許第 2,532,910号に記載されている。この
特許には、平らな船艙甲板上の2つの区域、例えば離着
陸区域と格納区域の間で機体を確実に移動するための移
動装置が記載されている。この特許に記載の装置は、1
方の区域から他方の区域まで延びた案内レールに沿って
移動する案内台車を有し、この案内台車にはヘリコプタ
の胴体上の係留点に連結されるヘリコプタへの連結部材
が取付けられている。船艙甲板上に着陸したヘリコプタ
は、一端部がヘリコプタの前方の方向転換車輪または後
方の方向転換車輪に連結された案内ロッドを介して、一
定の方向を向ける牽引手段(moyen de halage et orient
e)によって、船艙甲板の1方の区域から他方の区域まで
牽引移動される。この場合、上記案内ロッドは、この案
内ロッドの軸線が上記車輪のほぼ中間面内に位置し、案
内ロッドの他端が案内レール内部を滑動するようになっ
ている。従って、案内台車によって案内レール上にセン
タリングし且つ鉛直に保持されたヘリコプタは、移動開
始とともに、案内レール上に自動的に整合する。しか
し、この装置では、ヘリコプタが船艙甲板に着陸してか
ら移動するまでの間に、ヘリコプタの胴体への連結点を
案内台車に正確に鉛直に配置する操作が必要である。上
記フランス国特許第 2,532,910号に記載の1つの実施態
様では、この操作の間に、先ずヘリコプタを公知のグリ
ッド/引っ掛け型の着陸補助装置を用いて船艙甲板上に
保持する。すなわち、ヘリコプタをグリッド上に着陸さ
せ、引っ掛け具でグリッドに固定する。次いで、案内台
車に対するヘリコプタの胴体の係留点が案内レールと鉛
直になるまで引っ掛け具を中心として回転させる。従っ
て、この安全装置では船艙甲板とヘリコプタに特殊な装
備を取付ける必要がある。すなわち、船艙甲板に着陸グ
リッドを取付けなければならず、引っ掛け具を備えてい
ない標準的なヘリコプタは船艙甲板を使用することがで
きない。
【0003】フランス国特許出願第 2,234,190号には別
の型の安全装置が記載されている。この特許に記載の装
置は、船艙甲板上に案内レールを有し、この案内レール
の内部を案内レールに沿って移動する案内台車がウィン
チに巻付けられたケーブルによって牽引されるようにな
っている。案内台車には、それを鉛直軸線を中心として
回転させる回動スリーブが取付けられており、両端部が
主着陸装置の車輪の車軸に固定された箱型ビームがこの
回動スリーブの内部に摺動自在に収容されている。この
箱型ビームの伸縮自在な端部の長手方向には、回転スリ
ーブに設けられた固定用ラチェットと噛み合った歯が形
成されていて、ヘリコプタを直線状の案内レールと予め
整合させた後に、箱型ビームを回動スリーブに対して、
従って台車に対してロックできるようになっている。こ
の装置にはさらに、ヘリコプタを案内レールと整合させ
るために、2台の左右ウィンチが設けられており、各ウ
ィンチに巻付けられたケーブルはヘリコプタの胴体の尾
翼の両側に連結されており、ヘリコプタはこの整合段階
および箱型ビームと台車とのロック段階が終わった後
に、牽引される。しかし、左右のウィンチを用いたヘリ
コプタの整合作業は時間のかかる退屈な作業であるだけ
でなく、ヘリコプタを牽引する前に行わなければならな
い。しかも、この装置では、ラチェットを駆動したり、
回動スリーブと箱型ビームとのロックを制御するための
大型で複雑かつ故障し易いソレノイドと関連電気回路が
必要である。また、この装置は、特に、後方補助着陸装
置(尾翼車輪)を有するヘリコプタ用のものであるの
で、主着陸装置に箱型ビームを固定できるようにするた
めにはそのためのアダプターが必要であるという欠点が
ある。この装置はグリッド/引っ掛け型の着陸補助装置
ではない別の型式の着陸装置と一緒に用いられるが、船
艙甲板上と船艙甲板の下部とをグリッド/引っ掛け型以
上に大きく変更しなければならない。
の型の安全装置が記載されている。この特許に記載の装
置は、船艙甲板上に案内レールを有し、この案内レール
の内部を案内レールに沿って移動する案内台車がウィン
チに巻付けられたケーブルによって牽引されるようにな
っている。案内台車には、それを鉛直軸線を中心として
回転させる回動スリーブが取付けられており、両端部が
主着陸装置の車輪の車軸に固定された箱型ビームがこの
回動スリーブの内部に摺動自在に収容されている。この
箱型ビームの伸縮自在な端部の長手方向には、回転スリ
ーブに設けられた固定用ラチェットと噛み合った歯が形
成されていて、ヘリコプタを直線状の案内レールと予め
整合させた後に、箱型ビームを回動スリーブに対して、
従って台車に対してロックできるようになっている。こ
の装置にはさらに、ヘリコプタを案内レールと整合させ
るために、2台の左右ウィンチが設けられており、各ウ
ィンチに巻付けられたケーブルはヘリコプタの胴体の尾
翼の両側に連結されており、ヘリコプタはこの整合段階
および箱型ビームと台車とのロック段階が終わった後
に、牽引される。しかし、左右のウィンチを用いたヘリ
コプタの整合作業は時間のかかる退屈な作業であるだけ
でなく、ヘリコプタを牽引する前に行わなければならな
い。しかも、この装置では、ラチェットを駆動したり、
回動スリーブと箱型ビームとのロックを制御するための
大型で複雑かつ故障し易いソレノイドと関連電気回路が
必要である。また、この装置は、特に、後方補助着陸装
置(尾翼車輪)を有するヘリコプタ用のものであるの
で、主着陸装置に箱型ビームを固定できるようにするた
めにはそのためのアダプターが必要であるという欠点が
ある。この装置はグリッド/引っ掛け型の着陸補助装置
ではない別の型式の着陸装置と一緒に用いられるが、船
艙甲板上と船艙甲板の下部とをグリッド/引っ掛け型以
上に大きく変更しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、上記フランス国特許第 2,532,910号およびフランス
国特許出願第 2,234,190号に記載の装置の欠点を解消す
ることが可能な船の船艙甲板上でヘリコプタを移動させ
る装置を提供することにある。本発明は、特に、必要な
道具および船の装備が極めて単純で、ヘリコプタの着陸
後はいかなる揺れに対してもヘリコプタを鉛直に保持し
且つ水平に滑らないように保持し、しかも、ヘリコプタ
に何ら予備的操作をする必要無しに、例えば格納庫へ向
かって牽引する同時に案内レール上にセンタリングまた
は整合させることができるような極めて簡単なシステム
を提供する。
は、上記フランス国特許第 2,532,910号およびフランス
国特許出願第 2,234,190号に記載の装置の欠点を解消す
ることが可能な船の船艙甲板上でヘリコプタを移動させ
る装置を提供することにある。本発明は、特に、必要な
道具および船の装備が極めて単純で、ヘリコプタの着陸
後はいかなる揺れに対してもヘリコプタを鉛直に保持し
且つ水平に滑らないように保持し、しかも、ヘリコプタ
に何ら予備的操作をする必要無しに、例えば格納庫へ向
かって牽引する同時に案内レール上にセンタリングまた
は整合させることができるような極めて簡単なシステム
を提供する。
【0005】さらに詳細には、本発明の提供する装置
は、船上に、ヘリコプタが着陸するように設計されてい
る船には標準備品しとて当然備えられているような少な
くとも1本の案内レールと左右の牽引ウィンチ(これら
は安価なもので、船に予め装備されていない場合でも簡
単に装着でとる)の他には、一端部が案内レールに沿っ
て滑動する方向付け用ロッド(orientation rod)と、機
体を保持し且つ案内レール上で案内する保持・案内手段
のみしか必要としない。本発明では、この保持・案内手
段が案内レールに鉛直に案内・保持された非牽引式の保
持台車によって構成されている。この台車上には垂直軸
受を有する 360°回転可能な鉛直ピボットが取付けられ
ている。鉛直ピボットと垂直軸受は互いに直角である。
垂直ピボットの内部では自動ロック装置を備えた水平な
保持アームが軸線に沿って自在に滑動でき、この保持ア
ームの端部は主着陸装置の根元の近くに配置された構造
連結点を介してヘリコプタの胴体の両側に固定される。
ヘリコプタが着陸区域からパーキング区域に移動する間
は、上記の方向付け用ロッドによってヘリコプタが牽引
される。この方向付け用ロッドの端部は案内レールの内
部を通ってウィンチに巻付けられたケーブルによって牽
引される。ヘリコプタは案内レール沿って次第に整合
し、ヘリコプタが案内レールに沿って整合した時には摺
動アームは自動的にセンタリングされ且つ保持台車に対
してロックされている。この移動の間、船の運動に起因
する転覆の危険性および/または風の影響による水平滑
動を防いで、ヘリコプタは甲板に対して正確に鉛直に保
持される。本発明が提供する装置の別の利点は、保持ア
ームがヘリコプタの主着陸装置の車輪ではなく、胴体の
両側の構造点に連結される点にある。これによって、船
の横揺れ運動および/または突風の影響下で起こり得る
主着陸装置上でのヘリコプタの横方向振動が防止され
る。本発明の装置では、実際に、平均的な海と風(メー
ルドフォース4、ビューフォート(Beaufort)風力4〜
6)で、少なくとも横揺れ約±8°、ピッチ約±3°、
ヘリコプタの機首から約30°の風力30ノットでヘリコプ
タを移動することができる。これらの数値は例として挙
げたもので、ヘリコプタの型式や船の動力学によって当
然変るものである。
は、船上に、ヘリコプタが着陸するように設計されてい
る船には標準備品しとて当然備えられているような少な
くとも1本の案内レールと左右の牽引ウィンチ(これら
は安価なもので、船に予め装備されていない場合でも簡
単に装着でとる)の他には、一端部が案内レールに沿っ
て滑動する方向付け用ロッド(orientation rod)と、機
体を保持し且つ案内レール上で案内する保持・案内手段
のみしか必要としない。本発明では、この保持・案内手
段が案内レールに鉛直に案内・保持された非牽引式の保
持台車によって構成されている。この台車上には垂直軸
受を有する 360°回転可能な鉛直ピボットが取付けられ
ている。鉛直ピボットと垂直軸受は互いに直角である。
垂直ピボットの内部では自動ロック装置を備えた水平な
保持アームが軸線に沿って自在に滑動でき、この保持ア
ームの端部は主着陸装置の根元の近くに配置された構造
連結点を介してヘリコプタの胴体の両側に固定される。
ヘリコプタが着陸区域からパーキング区域に移動する間
は、上記の方向付け用ロッドによってヘリコプタが牽引
される。この方向付け用ロッドの端部は案内レールの内
部を通ってウィンチに巻付けられたケーブルによって牽
引される。ヘリコプタは案内レール沿って次第に整合
し、ヘリコプタが案内レールに沿って整合した時には摺
動アームは自動的にセンタリングされ且つ保持台車に対
してロックされている。この移動の間、船の運動に起因
する転覆の危険性および/または風の影響による水平滑
動を防いで、ヘリコプタは甲板に対して正確に鉛直に保
持される。本発明が提供する装置の別の利点は、保持ア
ームがヘリコプタの主着陸装置の車輪ではなく、胴体の
両側の構造点に連結される点にある。これによって、船
の横揺れ運動および/または突風の影響下で起こり得る
主着陸装置上でのヘリコプタの横方向振動が防止され
る。本発明の装置では、実際に、平均的な海と風(メー
ルドフォース4、ビューフォート(Beaufort)風力4〜
6)で、少なくとも横揺れ約±8°、ピッチ約±3°、
ヘリコプタの機首から約30°の風力30ノットでヘリコプ
タを移動することができる。これらの数値は例として挙
げたもので、ヘリコプタの型式や船の動力学によって当
然変るものである。
【0006】本発明の対象は、主着陸装置と少なくとも
1つの方向転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等
の機体を船の甲板上の離着陸区域と駐機区域等の実質的
に平らな船艙甲板上の区域との2つの区域の間で移動さ
せる装置であって、船艙甲板の1つの区域から他の区域
へ延びた少なくとも1本の案内レールと、1つの区域か
ら他の区域に機体を移動させるための牽引機構と、この
牽引機構の一部を成す機体の方向付けロッドと、案内レ
ールに沿って移動する少なくとも1つの保持台車と、こ
の保持台車と機体とを連結するための連結手段とを有
し、上記方向付けロッドは一端部が機体の方向転換車輪
に関節連結され、他端部は案内レールに沿って滑動する
ように設計されており、この方向付けロッドは方向転換
車輪の中間面内に来るか、この中間面と平行な面内に来
た時にロッドを方向転換車輪に対して自動的にロックす
る手段を備えている装置において、上記連結手段が下
記: (a) 主着陸装置の車輪の支持脚に近い機体の胴体の垂直
中央面の両側に設けられた側部係留点の少なくとも一に
端部が連結される取付け手段を備えた保持アームと、 (b) この保持アームの両端部を船艙甲板上に支持する手
段と、 (c) 長手方向に摺動自在な状態で保持アームを保持台車
に対して保持する、保持台車に取付けられた連結部材
と、 (d) 機体が案内レールに略センタリングした位置で保持
アームに対して連結装置を自動的にロックするロック手
段と、 (e) 船艙甲板にほぼ垂直な軸線を中心として保持アーム
が保持台車に対して回動できるようにするピボット手段
と、 で構成され、上記牽引機構が案内レールの一端部に配置
された牽引用のウィンチを有し、のウィンチに巻き付け
られたケーブルは案内レールに沿って摺動自在に取付け
られた牽引台車に連結され、牽引台車の機体から遠い方
の端部には上記方向付けロッドが関節結合され、この方
向付けロッドが機体の牽引ロッドの役目をすることを特
徴とする装置にある。
1つの方向転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等
の機体を船の甲板上の離着陸区域と駐機区域等の実質的
に平らな船艙甲板上の区域との2つの区域の間で移動さ
せる装置であって、船艙甲板の1つの区域から他の区域
へ延びた少なくとも1本の案内レールと、1つの区域か
ら他の区域に機体を移動させるための牽引機構と、この
牽引機構の一部を成す機体の方向付けロッドと、案内レ
ールに沿って移動する少なくとも1つの保持台車と、こ
の保持台車と機体とを連結するための連結手段とを有
し、上記方向付けロッドは一端部が機体の方向転換車輪
に関節連結され、他端部は案内レールに沿って滑動する
ように設計されており、この方向付けロッドは方向転換
車輪の中間面内に来るか、この中間面と平行な面内に来
た時にロッドを方向転換車輪に対して自動的にロックす
る手段を備えている装置において、上記連結手段が下
記: (a) 主着陸装置の車輪の支持脚に近い機体の胴体の垂直
中央面の両側に設けられた側部係留点の少なくとも一に
端部が連結される取付け手段を備えた保持アームと、 (b) この保持アームの両端部を船艙甲板上に支持する手
段と、 (c) 長手方向に摺動自在な状態で保持アームを保持台車
に対して保持する、保持台車に取付けられた連結部材
と、 (d) 機体が案内レールに略センタリングした位置で保持
アームに対して連結装置を自動的にロックするロック手
段と、 (e) 船艙甲板にほぼ垂直な軸線を中心として保持アーム
が保持台車に対して回動できるようにするピボット手段
と、 で構成され、上記牽引機構が案内レールの一端部に配置
された牽引用のウィンチを有し、のウィンチに巻き付け
られたケーブルは案内レールに沿って摺動自在に取付け
られた牽引台車に連結され、牽引台車の機体から遠い方
の端部には上記方向付けロッドが関節結合され、この方
向付けロッドが機体の牽引ロッドの役目をすることを特
徴とする装置にある。
【0007】機体に連結された上記の機体の軌道を方向
付けるロッドの端部は方向転換車輪に連結されているの
が好ましい。このロッドは方向転換車輪に関節接合する
ことできる。また、本発明装置は、上記ロッドが方向転
換車輪の中間面と平行または一致した面内にある位置
で、このロッドを方向転換車輪に対して自動的にロック
する手段をさらに有しているのが好ましい。また、この
ロッドは、方向転換車輪の車軸に取り付けられたU字型
フォークを介して方向転換車輪に連結されているのが好
ましい。上記ロッドはこのU字型フォークに回動自在に
連結でき、また、このロッドの長さは調節自在にするこ
とができ、特に、伸縮自在にすることができる。
付けるロッドの端部は方向転換車輪に連結されているの
が好ましい。このロッドは方向転換車輪に関節接合する
ことできる。また、本発明装置は、上記ロッドが方向転
換車輪の中間面と平行または一致した面内にある位置
で、このロッドを方向転換車輪に対して自動的にロック
する手段をさらに有しているのが好ましい。また、この
ロッドは、方向転換車輪の車軸に取り付けられたU字型
フォークを介して方向転換車輪に連結されているのが好
ましい。上記ロッドはこのU字型フォークに回動自在に
連結でき、また、このロッドの長さは調節自在にするこ
とができ、特に、伸縮自在にすることができる。
【0008】上記牽引機構は、案内レールの一端部に配
置された牽引用のウィンチを有し、このウィンチには案
内レールに沿って滑動自在に取付けられた牽引台車に連
結されたケーブルが巻付けられており、牽引台車の機体
から遠い方の端部には上記ロッドが関節結合されてい
て、このロッドが機体の牽引ロッドの役目をするように
なっているのが好ましい。また、案内レールを中空レー
ルとし、牽引台車に連結されたケーブルをこの中空レー
ルの内部を通すのが好ましい。本発明の装置はさらに、
機体に横から連結されるケーブルが巻付けられた2つの
側部ウィンチを有し、これらの側部ウィンチが、上記牽
引ウィンチが配置されている区域とは反対側の船艙甲板
上の区域に配置されていて、牽引ウィンチまたはモータ
がヘリコプタを1つの区域から他方の区域に牽引した時
およびその反対の方向に移動した時にこれらの2つの側
部ウィンチが抵抗ウインチまたは制動ウィンチの役目を
するようにするのが好ましい。
置された牽引用のウィンチを有し、このウィンチには案
内レールに沿って滑動自在に取付けられた牽引台車に連
結されたケーブルが巻付けられており、牽引台車の機体
から遠い方の端部には上記ロッドが関節結合されてい
て、このロッドが機体の牽引ロッドの役目をするように
なっているのが好ましい。また、案内レールを中空レー
ルとし、牽引台車に連結されたケーブルをこの中空レー
ルの内部を通すのが好ましい。本発明の装置はさらに、
機体に横から連結されるケーブルが巻付けられた2つの
側部ウィンチを有し、これらの側部ウィンチが、上記牽
引ウィンチが配置されている区域とは反対側の船艙甲板
上の区域に配置されていて、牽引ウィンチまたはモータ
がヘリコプタを1つの区域から他方の区域に牽引した時
およびその反対の方向に移動した時にこれらの2つの側
部ウィンチが抵抗ウインチまたは制動ウィンチの役目を
するようにするのが好ましい。
【0009】保持アームの両端部に連結された側部係留
点は、主着陸装置の側部車輪支持脚に近い点であるのが
好ましく、この係留点は機体の胴体の構造係留点である
のが好ましい。また、この係留点へ保持アームの一端部
を取りつける上記連結手段を少なくとも1本の長さが調
節可能なロッドにして、本発明装置をヘリコプターに合
させることかできるようにするのが好ましい。また、船
艙甲板上と当接する少なくとも1つの車輪を保持アーム
の各端部に取付けるのが好ましい。また、保持台車上に
鉛直ピボットを取付け、この鉛直ピボットで円筒形また
は平行六面体形の軸受を支持し、この軸受の内部に保持
アームを収容し、軸受の軸線を鉛直ピボットの軸線に対
してほぼ直角とし、保持アームを摺動自在な状態で保持
する上記連結部材をこの軸受によって構成するのが好ま
しい。
点は、主着陸装置の側部車輪支持脚に近い点であるのが
好ましく、この係留点は機体の胴体の構造係留点である
のが好ましい。また、この係留点へ保持アームの一端部
を取りつける上記連結手段を少なくとも1本の長さが調
節可能なロッドにして、本発明装置をヘリコプターに合
させることかできるようにするのが好ましい。また、船
艙甲板上と当接する少なくとも1つの車輪を保持アーム
の各端部に取付けるのが好ましい。また、保持台車上に
鉛直ピボットを取付け、この鉛直ピボットで円筒形また
は平行六面体形の軸受を支持し、この軸受の内部に保持
アームを収容し、軸受の軸線を鉛直ピボットの軸線に対
してほぼ直角とし、保持アームを摺動自在な状態で保持
する上記連結部材をこの軸受によって構成するのが好ま
しい。
【0010】さらに、上記ロック手段はピンを含むのが
好ましい。このピンは、ロック位置では連結部材に形成
された第1の収容部中に一部分が入り且つ保持アームに
形成された第2の収容部中に一部分り、ロック解除位置
では上記2つの収容部の1方の中に完全に配置され且つ
弾性手段の作用でこの収容部から連結部材または他方の
収容部が形成されている保持アームの方へ押し出される
ようになっているのが好ましい。ロック解除位置でピン
が収容される上記収容部は、連結部材に形成することが
できる。この場合には、保持アームに対する連結部材の
ロックを自動的に解除する手動ロック解除手段を簡単に
ピンと組み合わせることができる。この手動ロック解除
手段は、ピンに連結された外側引張り具にすることがで
き、オペレータは外側引張り具を手で簡単に引くことが
できるようにするのが好ましい。
好ましい。このピンは、ロック位置では連結部材に形成
された第1の収容部中に一部分が入り且つ保持アームに
形成された第2の収容部中に一部分り、ロック解除位置
では上記2つの収容部の1方の中に完全に配置され且つ
弾性手段の作用でこの収容部から連結部材または他方の
収容部が形成されている保持アームの方へ押し出される
ようになっているのが好ましい。ロック解除位置でピン
が収容される上記収容部は、連結部材に形成することが
できる。この場合には、保持アームに対する連結部材の
ロックを自動的に解除する手動ロック解除手段を簡単に
ピンと組み合わせることができる。この手動ロック解除
手段は、ピンに連結された外側引張り具にすることがで
き、オペレータは外側引張り具を手で簡単に引くことが
できるようにするのが好ましい。
【0011】本発明の装置はさらに、案内レールに沿っ
て方向転換車輪を案内する補助手段を有しているのが好
ましい。この補助手段は上記ロッドを介して一つの方向
転換車輪の車軸に取付け可能な小型のU字型フォークで
構成することができる。この小型のU字型フォークの一
端部には案内レールに沿って滑動するコロを設けること
ができる。このコロは、牽引台車と上記ロッドが内部を
案内される案内される案内レールの部分方向転換車輪の
両側にある案内レールの部分を案内される。上記の小型
のU字型フォークは、離陸時にパーキング区域から離着
陸区域に移動する際に方向転換車輪を案内するためにだ
けに使用され、ヘリコプタをこの移動方向に牽引する場
合には、牽引ウィンチまたは駆動原の役目をする左右の
ウィンチによって行う。この際、案内レールの対応する
端部に設けられたウィンチは抵抗ウインチまたは制動ウ
ィンチの役目をする。左右のウィンチからのケーブルを
ヘリコプタに固定するためには、ヘリコプタの主着陸装
置の側部車輪に軸の外側から横に突出したリングを使用
いる。これらのケーブルは、中空案内レールの内部に収
容されてこの案内レールの端部に取付けられたウィンチ
によって牽引されるケーブルとは違って、船艙甲板上の
特定なガイドの内部に保護されていない。従って、本発
明の装置を船艙甲板上に予め装着しておく場合には、船
艙甲板と一体にすることができ、また、本発明の装置を
船倉甲板に予め装着しない場合には、船倉甲板から突出
させて取付けることができる。本発明は、添付図面を参
照して説明する以下の実施例によってより明らかとなろ
う。但し、これらの実施例は、本発明を何ら限定するも
のではない。
て方向転換車輪を案内する補助手段を有しているのが好
ましい。この補助手段は上記ロッドを介して一つの方向
転換車輪の車軸に取付け可能な小型のU字型フォークで
構成することができる。この小型のU字型フォークの一
端部には案内レールに沿って滑動するコロを設けること
ができる。このコロは、牽引台車と上記ロッドが内部を
案内される案内される案内レールの部分方向転換車輪の
両側にある案内レールの部分を案内される。上記の小型
のU字型フォークは、離陸時にパーキング区域から離着
陸区域に移動する際に方向転換車輪を案内するためにだ
けに使用され、ヘリコプタをこの移動方向に牽引する場
合には、牽引ウィンチまたは駆動原の役目をする左右の
ウィンチによって行う。この際、案内レールの対応する
端部に設けられたウィンチは抵抗ウインチまたは制動ウ
ィンチの役目をする。左右のウィンチからのケーブルを
ヘリコプタに固定するためには、ヘリコプタの主着陸装
置の側部車輪に軸の外側から横に突出したリングを使用
いる。これらのケーブルは、中空案内レールの内部に収
容されてこの案内レールの端部に取付けられたウィンチ
によって牽引されるケーブルとは違って、船艙甲板上の
特定なガイドの内部に保護されていない。従って、本発
明の装置を船艙甲板上に予め装着しておく場合には、船
艙甲板と一体にすることができ、また、本発明の装置を
船倉甲板に予め装着しない場合には、船倉甲板から突出
させて取付けることができる。本発明は、添付図面を参
照して説明する以下の実施例によってより明らかとなろ
う。但し、これらの実施例は、本発明を何ら限定するも
のではない。
【0012】
【実施例】添付図面から分かるように、本発明の装置
は、基本的に、離着陸区域2とパーキング区域3とを船
の船艙甲板1上に有しており、パーキング区域3には格
納庫4が設けられている。離着陸区域2から格納庫4の
奥までの船倉甲板1上には2本の案内レール5、6が延
びている。これらの2本の案内レール5、6は中空レー
ルで、船倉甲板1のデッキと一体でも別体でもよい。各
レールの断面は長方形で、その上部壁には船倉甲板1の
外部表面に開口した溝が開いている。また、これら2本
の案内レール5、6は真っ直ぐでもわずかに曲がってい
てもよく、図示した例では離着陸区域2から格納庫4に
向かって船の中心線に対して対称に扇形に延びている。
船艙甲板1がヘリコプターを1台しか載せるとができな
い場合は案内レール5、6は1本のみである。
は、基本的に、離着陸区域2とパーキング区域3とを船
の船艙甲板1上に有しており、パーキング区域3には格
納庫4が設けられている。離着陸区域2から格納庫4の
奥までの船倉甲板1上には2本の案内レール5、6が延
びている。これらの2本の案内レール5、6は中空レー
ルで、船倉甲板1のデッキと一体でも別体でもよい。各
レールの断面は長方形で、その上部壁には船倉甲板1の
外部表面に開口した溝が開いている。また、これら2本
の案内レール5、6は真っ直ぐでもわずかに曲がってい
てもよく、図示した例では離着陸区域2から格納庫4に
向かって船の中心線に対して対称に扇形に延びている。
船艙甲板1がヘリコプターを1台しか載せるとができな
い場合は案内レール5、6は1本のみである。
【0013】格納庫4から最も離れた離着陸区域2の後
方横部の船艙甲板1の左右両側には左右のウィンチ7、
8が配置されている。各ウィンチ7、8のケーブル9、
10の一端はヘリコプターに横方向から連結されるように
なっており、例えば、一般にヘリコプタの主着陸装置の
車輪の軸の外側端部から突出したリングに引っ掛けるこ
とができるようになっている。格納庫4内部の案内レー
ル5、6の各端部には引張り用ウィンチ11、12が配置さ
れている。各ウィンチ11、12には1本の牽引ケーブルが
連結されている。図ではウィンチ12用の牽引ケーブルが
参照番号13で示してある(図10参照)。この牽引ケーブ
ル13はウィンチ12から牽引台車14まで延びている。この
牽引台車14は案内レール5または6に沿って移動するよ
うに装着されている。牽引ケーブル13のウィンチ12に巻
き付けられていない方の端部は牽引台車14に連結されて
いる。牽引ケーブル13は中空案内レール6の内部に保護
され、案内されている。各牽引台車14は平行六面体形を
した本体を有し、この本体は中空案内レール5または6
の内部に保持されており、この本体の四隅に設けられた
鉛直支持ローラ15は中空案内レール5または6の底部と
当接し、水平案内ローラ16は中空案内レール5または6
の横部と当接している、牽引台車14の上部17は中空レー
ル5または6の外側にわずかに突出しており、この上部
17に設けられた回転継手18には、方向付け用の牽引ロッ
ド19が関節接合している。
方横部の船艙甲板1の左右両側には左右のウィンチ7、
8が配置されている。各ウィンチ7、8のケーブル9、
10の一端はヘリコプターに横方向から連結されるように
なっており、例えば、一般にヘリコプタの主着陸装置の
車輪の軸の外側端部から突出したリングに引っ掛けるこ
とができるようになっている。格納庫4内部の案内レー
ル5、6の各端部には引張り用ウィンチ11、12が配置さ
れている。各ウィンチ11、12には1本の牽引ケーブルが
連結されている。図ではウィンチ12用の牽引ケーブルが
参照番号13で示してある(図10参照)。この牽引ケーブ
ル13はウィンチ12から牽引台車14まで延びている。この
牽引台車14は案内レール5または6に沿って移動するよ
うに装着されている。牽引ケーブル13のウィンチ12に巻
き付けられていない方の端部は牽引台車14に連結されて
いる。牽引ケーブル13は中空案内レール6の内部に保護
され、案内されている。各牽引台車14は平行六面体形を
した本体を有し、この本体は中空案内レール5または6
の内部に保持されており、この本体の四隅に設けられた
鉛直支持ローラ15は中空案内レール5または6の底部と
当接し、水平案内ローラ16は中空案内レール5または6
の横部と当接している、牽引台車14の上部17は中空レー
ル5または6の外側にわずかに突出しており、この上部
17に設けられた回転継手18には、方向付け用の牽引ロッ
ド19が関節接合している。
【0014】この牽引ロッド19は伸縮自在なロッドであ
り、そのロッドにはU字型フォーク20が関節接合されて
いる。このU字型フォーク20の2つの枝部は、ヘリコプ
タHの非操縦性前方補助着陸装置の2本のダブルタイヤ
21の共通軸に連結できるようになっている。牽引ロッド
19はU字型フォーク20に対して回動自在に関節接合して
いる。すなわち、U字型フォーク20の2本の枝部の片側
でU字型フォーク20の中心部からこれら枝部に対して対
称に延びたU字型フォーク20の延長部23上に設けられた
軸22を中心としてU字型フォーク20に対して回動自在に
関節接合している。この延長部23と牽引ロッド19とに
は、U字型フォーク20の左右2本の枝部の中間線が牽引
ロッド19の延長部23の軸線内にほぼ入った時にU字型フ
ォーク20と牽引ロッド19を互いに自動的にロックできる
ようにする公知の手段24、例えば弾性戻しラチェットが
設けられている。
り、そのロッドにはU字型フォーク20が関節接合されて
いる。このU字型フォーク20の2つの枝部は、ヘリコプ
タHの非操縦性前方補助着陸装置の2本のダブルタイヤ
21の共通軸に連結できるようになっている。牽引ロッド
19はU字型フォーク20に対して回動自在に関節接合して
いる。すなわち、U字型フォーク20の2本の枝部の片側
でU字型フォーク20の中心部からこれら枝部に対して対
称に延びたU字型フォーク20の延長部23上に設けられた
軸22を中心としてU字型フォーク20に対して回動自在に
関節接合している。この延長部23と牽引ロッド19とに
は、U字型フォーク20の左右2本の枝部の中間線が牽引
ロッド19の延長部23の軸線内にほぼ入った時にU字型フ
ォーク20と牽引ロッド19を互いに自動的にロックできる
ようにする公知の手段24、例えば弾性戻しラチェットが
設けられている。
【0015】本発明の装置は、さらに、U型フォーク状
の別のミニ案内ロッド25を有しており、このミニ案内ロ
ッド25の各枝部は上記U字型フォーク20の各枝部の端部
に固定できるようになっている。このミニ案内ロッド25
をダブルタイヤ21に取付けた状態では、ミニ案内ロッド
25は、ダブルタイヤ21に対してU字型フォーク20の反対
側へダブルタイヤ21の軸線から離れる方向に延びて、コ
ロ26で終わっている。このコロ26は小型の案内台車の一
端に取付けられている。このコロ26または小型の案内台
車は中空案内レール6の内部に収容され、それに沿って
滑動できるようになっている。このミニ案内ロッド25は
ヘリコプタをパーキング区域から離着陸区域へ移動する
時にだけ使用される。
の別のミニ案内ロッド25を有しており、このミニ案内ロ
ッド25の各枝部は上記U字型フォーク20の各枝部の端部
に固定できるようになっている。このミニ案内ロッド25
をダブルタイヤ21に取付けた状態では、ミニ案内ロッド
25は、ダブルタイヤ21に対してU字型フォーク20の反対
側へダブルタイヤ21の軸線から離れる方向に延びて、コ
ロ26で終わっている。このコロ26は小型の案内台車の一
端に取付けられている。このコロ26または小型の案内台
車は中空案内レール6の内部に収容され、それに沿って
滑動できるようになっている。このミニ案内ロッド25は
ヘリコプタをパーキング区域から離着陸区域へ移動する
時にだけ使用される。
【0016】図12〜図15に示すように、本発明の装置
は、さらに、案内レール5または6に対してヘリコプタ
Hを保持・案内する手段27を有している。この保持・案
内手段27は保持台車28によって構成され、この構成は本
発明独自なものであり、本発明装置の一部を構成する。
この保持台車28は4本の鉛直車輪29と2本の水平案内コ
ロ29aとによって案内レール5または6の内部を案内走
行される。なお、保持台車28は案内レール5または6の
上側壁によって船艙甲板1に対して鉛直に維持されてい
る。この保持台車28の上側部分31に取付けられた鉛直ピ
ボット30は案内レール6の外側に突出しており、この鉛
直ピボット30の根元部分32は保持台車28の上側部分31に
固定された中空受け部33の内部に収容されて、この中空
受け部33の内壁と共同してピボットを構成している。こ
の鉛直ピボット30は中空受け部33および保持台車28に対
して 360°旋回できる。鉛直ピボット30には、さらに、
中空円筒状または平行六面体の軸受34が取付けられてい
て、この軸受34の内部を保持アーム35が自由に摺動でき
るようになっている。軸受34の両端部には摩擦防止用の
摺動リング34aが取付けられており、これら2つの摺動
リング34aと軸受34とによって保持アーム35用のダブル
ベアリングが構成されている。保持アーム35の各端部に
取付けられた取付け具またはカバー36の内部には車輪37
が枢着されている。保持アーム35に取付けられたこれら
2つの車輪37は船艙甲板1と当接して船艙甲板1上を走
行し、保持アーム35の両端部を支持し、保持アーム35が
鉛直方向に変位するのを防止している。
は、さらに、案内レール5または6に対してヘリコプタ
Hを保持・案内する手段27を有している。この保持・案
内手段27は保持台車28によって構成され、この構成は本
発明独自なものであり、本発明装置の一部を構成する。
この保持台車28は4本の鉛直車輪29と2本の水平案内コ
ロ29aとによって案内レール5または6の内部を案内走
行される。なお、保持台車28は案内レール5または6の
上側壁によって船艙甲板1に対して鉛直に維持されてい
る。この保持台車28の上側部分31に取付けられた鉛直ピ
ボット30は案内レール6の外側に突出しており、この鉛
直ピボット30の根元部分32は保持台車28の上側部分31に
固定された中空受け部33の内部に収容されて、この中空
受け部33の内壁と共同してピボットを構成している。こ
の鉛直ピボット30は中空受け部33および保持台車28に対
して 360°旋回できる。鉛直ピボット30には、さらに、
中空円筒状または平行六面体の軸受34が取付けられてい
て、この軸受34の内部を保持アーム35が自由に摺動でき
るようになっている。軸受34の両端部には摩擦防止用の
摺動リング34aが取付けられており、これら2つの摺動
リング34aと軸受34とによって保持アーム35用のダブル
ベアリングが構成されている。保持アーム35の各端部に
取付けられた取付け具またはカバー36の内部には車輪37
が枢着されている。保持アーム35に取付けられたこれら
2つの車輪37は船艙甲板1と当接して船艙甲板1上を走
行し、保持アーム35の両端部を支持し、保持アーム35が
鉛直方向に変位するのを防止している。
【0017】さらに、保持アーム35の両端の各車輪37の
上部には長さが調節可能なロッド38が関節が連結されて
おり、このロッド38の他端部はヘリコプタHの構造物の
係留点39に係止されている。そのために、ヘリコプタH
の両側には係留点39が設けられており、この係留点39
は、例えば、主着陸装置40を対応する側の胴体に固定す
る部材の上に設けることができる。図12および図13から
分かるように、保持アーム35および円筒形または平行六
面体の軸受34には全体を参照番号41で示したロック手段
が組み合されていて、これらの2つの部材が互いに所定
位置に自動的にロックできるようになっている。このロ
ック手段41は、軸受34に片持ち結合された中空円筒状の
ケーシング43の内部を滑動する円筒形のピン42を含み、
このピン42の一端部は軸受34に形成された孔を通って軸
受34の内部に突出できるようになっている。ケーシング
43は軸受34から放射方向外側に向かって突き出ている。
ケーシング43の底部44とピン42との間には、ピン42をケ
ーシング43の外側に押し出す圧力を加える圧縮コイルバ
ネ45が配置されている。保持アーム35の長さ方向の中間
部の壁には、ピン42の外径とほぼ同じ径の円形の孔が開
けられている。ケーシング43と保持アーム35との各孔が
互いに一致すると、ピン42はバネ45によって押されてそ
の一部は保持アーム35の孔の中に入り、その一部はケー
シング43の中に入り、その結果として、ベアリング34お
よび保持アーム35が互いにロックされる。
上部には長さが調節可能なロッド38が関節が連結されて
おり、このロッド38の他端部はヘリコプタHの構造物の
係留点39に係止されている。そのために、ヘリコプタH
の両側には係留点39が設けられており、この係留点39
は、例えば、主着陸装置40を対応する側の胴体に固定す
る部材の上に設けることができる。図12および図13から
分かるように、保持アーム35および円筒形または平行六
面体の軸受34には全体を参照番号41で示したロック手段
が組み合されていて、これらの2つの部材が互いに所定
位置に自動的にロックできるようになっている。このロ
ック手段41は、軸受34に片持ち結合された中空円筒状の
ケーシング43の内部を滑動する円筒形のピン42を含み、
このピン42の一端部は軸受34に形成された孔を通って軸
受34の内部に突出できるようになっている。ケーシング
43は軸受34から放射方向外側に向かって突き出ている。
ケーシング43の底部44とピン42との間には、ピン42をケ
ーシング43の外側に押し出す圧力を加える圧縮コイルバ
ネ45が配置されている。保持アーム35の長さ方向の中間
部の壁には、ピン42の外径とほぼ同じ径の円形の孔が開
けられている。ケーシング43と保持アーム35との各孔が
互いに一致すると、ピン42はバネ45によって押されてそ
の一部は保持アーム35の孔の中に入り、その一部はケー
シング43の中に入り、その結果として、ベアリング34お
よび保持アーム35が互いにロックされる。
【0018】また、バネ45が当接しているピン42の表面
からはロッド46が軸線方向に延び、このロッド46はケー
シング43の底部44を貫通している。ケーシング43から外
側に突出したロッド46の端部にはリング47が取付けられ
ている。オペレータは、このリング47を引張ってピン42
でバネ45を圧縮することによって、保持アーム35の孔か
らピン22を外すことができる。また、離着陸区域2には
直径が約7mの円49によって規定される標識が目視可能
な状態で描かれている。この円49の中心点は2本の案内
レール5、6の間のこれら2本のレールの中間線上にあ
る。離着陸区域2上にはさらに、この中間線に対応する
中間ライン50と、この中間ライン50に対して約25°の角
度を成す2本の着陸用ライン48との標識がある。
からはロッド46が軸線方向に延び、このロッド46はケー
シング43の底部44を貫通している。ケーシング43から外
側に突出したロッド46の端部にはリング47が取付けられ
ている。オペレータは、このリング47を引張ってピン42
でバネ45を圧縮することによって、保持アーム35の孔か
らピン22を外すことができる。また、離着陸区域2には
直径が約7mの円49によって規定される標識が目視可能
な状態で描かれている。この円49の中心点は2本の案内
レール5、6の間のこれら2本のレールの中間線上にあ
る。離着陸区域2上にはさらに、この中間線に対応する
中間ライン50と、この中間ライン50に対して約25°の角
度を成す2本の着陸用ライン48との標識がある。
【0019】
【作用】上記の操作装置は以下のようにして使用され
る。図1〜図6は、離着陸区域2から格納庫4までヘリ
コプタを移動する様子を示している。図1から分かるよ
うに、ヘリコプタHは、船の軸線または標識線48の1つ
に沿って離着陸区域2に着陸する。この時のパイロット
の座席は円49のほぼ真上にある。ここで、前方着陸装置
の車輪21をヘリコプタHの軸線上でロックする。案内レ
ール5に対応する格納庫4の中に他のヘリコプタが既に
入っている場合には、海が穏やかであれば、パイロット
は車輪21のロックを外してロータを回転させることによ
ってヘリコプタHを自力で回転させ、それによってヘリ
コプタの車輪21をレール6の近くに移動させることがで
きる。
る。図1〜図6は、離着陸区域2から格納庫4までヘリ
コプタを移動する様子を示している。図1から分かるよ
うに、ヘリコプタHは、船の軸線または標識線48の1つ
に沿って離着陸区域2に着陸する。この時のパイロット
の座席は円49のほぼ真上にある。ここで、前方着陸装置
の車輪21をヘリコプタHの軸線上でロックする。案内レ
ール5に対応する格納庫4の中に他のヘリコプタが既に
入っている場合には、海が穏やかであれば、パイロット
は車輪21のロックを外してロータを回転させることによ
ってヘリコプタHを自力で回転させ、それによってヘリ
コプタの車輪21をレール6の近くに移動させることがで
きる。
【0020】次いで、エンジンを停止する。船艙甲板1
上のオペレータは主着陸装置40の車輪の軸に取付けられ
たリングを用いてヘリコプタHを繋留し、前方左右の2
つの構造点と後方左右の2つの構造点(図示せず)を用
いてヘリコプタを船艙甲板上に固定し、次いで、ヘリコ
プタの主翼を折り畳む。海が荒れている場合には、ヘリ
コプタHを自力で回転させずに、着陸後、直ちに船艙甲
板に固定する。その後は以下の操作でヘリコプタHの移
動準備を行う(第2図)。 (1) 保持台車28を案内レール6中を移動させてヘリコプ
タHの胴体の下に移動させる。 (2) 同じく、牽引台車14を案内レール6中を移動させて
ヘリコプタHの近くに移動させる。 (3) 長さが調節可能なロッド38を用いて保持アーム35を
構造係留点39に固定するが、この場合、必要に応じて、
その前に、主着陸装置40が案内レール6の両側に来るよ
うに、保持アーム35を軸受34中で摺動させ且つ鉛直ピボ
ット30を用いて保持台車28に対して保持アーム35を回転
させる。 (4) 方向回転できるようにするために補助着陸装置のロ
ックを解除する。 (5) U字型フォーク20を用いてヘリコプタHの前方補助
着陸装置の車輪21に牽引ロッド19を固定する。 (6) 後方左右のウィンチ7、8の牽引ケーブル9、10を
主着陸装置40の車輪のリングに連結する。 (7) 各牽引ケーブルをセットする。 (8) 後方左右のウィンチ7、8の牽引ケーブル9、10と
前方の牽引台車14の牽引ケーブル13とに徐々に張力を加
える。この場合の張力はヘリコプタHの型式および重量
に応じて変えるということは理解できよう。 例えば、平均的なトン数のヘリコプタでは、ウィンチ
7、8によって牽引ケーブル9、10に 500 daNの抵抗力
または制動力を加え、牽引ケーブル13には 1000 daN の
張力を加える。
上のオペレータは主着陸装置40の車輪の軸に取付けられ
たリングを用いてヘリコプタHを繋留し、前方左右の2
つの構造点と後方左右の2つの構造点(図示せず)を用
いてヘリコプタを船艙甲板上に固定し、次いで、ヘリコ
プタの主翼を折り畳む。海が荒れている場合には、ヘリ
コプタHを自力で回転させずに、着陸後、直ちに船艙甲
板に固定する。その後は以下の操作でヘリコプタHの移
動準備を行う(第2図)。 (1) 保持台車28を案内レール6中を移動させてヘリコプ
タHの胴体の下に移動させる。 (2) 同じく、牽引台車14を案内レール6中を移動させて
ヘリコプタHの近くに移動させる。 (3) 長さが調節可能なロッド38を用いて保持アーム35を
構造係留点39に固定するが、この場合、必要に応じて、
その前に、主着陸装置40が案内レール6の両側に来るよ
うに、保持アーム35を軸受34中で摺動させ且つ鉛直ピボ
ット30を用いて保持台車28に対して保持アーム35を回転
させる。 (4) 方向回転できるようにするために補助着陸装置のロ
ックを解除する。 (5) U字型フォーク20を用いてヘリコプタHの前方補助
着陸装置の車輪21に牽引ロッド19を固定する。 (6) 後方左右のウィンチ7、8の牽引ケーブル9、10を
主着陸装置40の車輪のリングに連結する。 (7) 各牽引ケーブルをセットする。 (8) 後方左右のウィンチ7、8の牽引ケーブル9、10と
前方の牽引台車14の牽引ケーブル13とに徐々に張力を加
える。この場合の張力はヘリコプタHの型式および重量
に応じて変えるということは理解できよう。 例えば、平均的なトン数のヘリコプタでは、ウィンチ
7、8によって牽引ケーブル9、10に 500 daNの抵抗力
または制動力を加え、牽引ケーブル13には 1000 daN の
張力を加える。
【0021】以上の移動準備が終わると移動が開始でき
る(図3と図4)。移動時には、牽引ケーブル13に加え
る力を徐々に大きくして、例えば上記型式のヘリコプタ
では最大 1500 daN の張力を加えて、ヘリコプタHを格
納庫4の方へ前進させる。ヘリコプタHのセンタリング
は、ヘリコプタの移動中に、案内レール6上で自動的行
われる。ヘリコプタが案内レールに対してセンタリング
されると、保持アーム35は軸受34に対して自動的にロッ
クされ、従って、保持台車28に対してロックされる。牽
引ロッド19がU字型フォーク20の2つの枝部の中間線と
整合すると、牽引ロッド19とU字型フォーク20が互いに
ロックされる。移動は格納庫4の少し手前で止め、伸縮
自在な牽引ロッド19を収縮させる(特に、格納庫4の奥
行きが余りない場合)。次に、ヘリコプタHを格納庫4
内の繋留位置まで前進させる(図5)。次いで、ヘリコ
プタHを固定し、ヘリコプタHのメインの着陸装置の車
輪から2本の牽引ケーブル9、10を外す (第6図)。
る(図3と図4)。移動時には、牽引ケーブル13に加え
る力を徐々に大きくして、例えば上記型式のヘリコプタ
では最大 1500 daN の張力を加えて、ヘリコプタHを格
納庫4の方へ前進させる。ヘリコプタHのセンタリング
は、ヘリコプタの移動中に、案内レール6上で自動的行
われる。ヘリコプタが案内レールに対してセンタリング
されると、保持アーム35は軸受34に対して自動的にロッ
クされ、従って、保持台車28に対してロックされる。牽
引ロッド19がU字型フォーク20の2つの枝部の中間線と
整合すると、牽引ロッド19とU字型フォーク20が互いに
ロックされる。移動は格納庫4の少し手前で止め、伸縮
自在な牽引ロッド19を収縮させる(特に、格納庫4の奥
行きが余りない場合)。次に、ヘリコプタHを格納庫4
内の繋留位置まで前進させる(図5)。次いで、ヘリコ
プタHを固定し、ヘリコプタHのメインの着陸装置の車
輪から2本の牽引ケーブル9、10を外す (第6図)。
【0022】逆に、格納庫4からヘリコプタHを外に出
して離着陸区域まで移動させたい場合には、図7〜図9
を用いて以下で説明する各操作を行う。先ず始めに、以
下の一連の操作を行ってヘリコプタHの移動準備を行
う: (1) 牽引ロッド19および保持台車28はヘリコプタHに対
して定位置にあるので、ミニ案内ロッド25をU字型フォ
ーク20に固定する。この時、図10、図11に示すように、
コロ26は補助着陸装置および車輪21の後方の案内レール
6の内部に位置している。 (2) ウィンチ7、8の2本の牽引ケーブル9、10を主着
陸装置40の車輪の軸上に設けられた上記の係留点に固定
する。 (3) ヘリコプタを格納庫4内の繋留手段から外す。 (4) 牽引ケーブル9、10および牽引台車14の牽引ケーブ
ル13に徐々に張力を加える。例えば上記型式のヘリコプ
タの場合には、左右の各牽引ケーブル9、10に500 daN
の張力を加え、一方、牽引ケーブル13には約 1000 daN
の張力を加える。ここでも、これら張力はヘリコプタの
型式および重量に応じて調節する。
して離着陸区域まで移動させたい場合には、図7〜図9
を用いて以下で説明する各操作を行う。先ず始めに、以
下の一連の操作を行ってヘリコプタHの移動準備を行
う: (1) 牽引ロッド19および保持台車28はヘリコプタHに対
して定位置にあるので、ミニ案内ロッド25をU字型フォ
ーク20に固定する。この時、図10、図11に示すように、
コロ26は補助着陸装置および車輪21の後方の案内レール
6の内部に位置している。 (2) ウィンチ7、8の2本の牽引ケーブル9、10を主着
陸装置40の車輪の軸上に設けられた上記の係留点に固定
する。 (3) ヘリコプタを格納庫4内の繋留手段から外す。 (4) 牽引ケーブル9、10および牽引台車14の牽引ケーブ
ル13に徐々に張力を加える。例えば上記型式のヘリコプ
タの場合には、左右の各牽引ケーブル9、10に500 daN
の張力を加え、一方、牽引ケーブル13には約 1000 daN
の張力を加える。ここでも、これら張力はヘリコプタの
型式および重量に応じて調節する。
【0023】次に、牽引ケーブル9、10に加える力を徐
々に増大させて、例えば最大800daNにして、ヘリコプタ
Hを船艙甲板の離着陸区域2へ引き出す(図7)。この
引出し操作は保持台車28が案内レール6の端部へ到達し
た時に停止する(図8) 。ここでは、ヘリコプタHは主
着陸装置の車輪の軸の外側に取付けられたリングによっ
て繋留され、前後左右の構造点によって繋留されてい
る。次に、ヘリコプタHを保持アーム35、ミニ案内ロッ
ド25および牽引ロッド19から開放し、牽引ケーブル9、
10をヘリコプタから外す。次いで、保持アーム35がロッ
クされた状態で、保持アーム35を保持台車28上で旋回さ
せて案内レール6の軸線とぼ平行な位置に配置させる。
この場合、離陸時中に、船艙甲板の運動によって保持ア
ーム35が回動したり、主着陸装置40にぶつかるのを防止
するために、保持アール35が保持台車28に対して特殊な
方向を向いているこの位置で、自動ラチット手段 (図示
せず)を用いて鉛直ピボット30を不動化し、従って、軸
受34および保持アーム35を不動化することもできる。次
に、牽引台車14と牽引ロッド19とを格納庫4中へ戻す。
次に、ヘリコプタHの羽根51を広げ、牽引ケーブルと繋
留具を後退させる。その後は、エンジンを始動させれば
ヘリコプタHは直ちに離陸することができる。離陸後、
保持台車28を格納庫4内へ戻して船艙甲板1上をきれい
にする。
々に増大させて、例えば最大800daNにして、ヘリコプタ
Hを船艙甲板の離着陸区域2へ引き出す(図7)。この
引出し操作は保持台車28が案内レール6の端部へ到達し
た時に停止する(図8) 。ここでは、ヘリコプタHは主
着陸装置の車輪の軸の外側に取付けられたリングによっ
て繋留され、前後左右の構造点によって繋留されてい
る。次に、ヘリコプタHを保持アーム35、ミニ案内ロッ
ド25および牽引ロッド19から開放し、牽引ケーブル9、
10をヘリコプタから外す。次いで、保持アーム35がロッ
クされた状態で、保持アーム35を保持台車28上で旋回さ
せて案内レール6の軸線とぼ平行な位置に配置させる。
この場合、離陸時中に、船艙甲板の運動によって保持ア
ーム35が回動したり、主着陸装置40にぶつかるのを防止
するために、保持アール35が保持台車28に対して特殊な
方向を向いているこの位置で、自動ラチット手段 (図示
せず)を用いて鉛直ピボット30を不動化し、従って、軸
受34および保持アーム35を不動化することもできる。次
に、牽引台車14と牽引ロッド19とを格納庫4中へ戻す。
次に、ヘリコプタHの羽根51を広げ、牽引ケーブルと繋
留具を後退させる。その後は、エンジンを始動させれば
ヘリコプタHは直ちに離陸することができる。離陸後、
保持台車28を格納庫4内へ戻して船艙甲板1上をきれい
にする。
【0024】以上、本発明の装置を、2本の側部車輪を
有する主着陸装置と、方向転換用の非操舵車輪を有する
前方補助着陸装置とで構成される3輪式の着陸装置を備
えたヘリコプタを移動する場合について説明したが、本
発明の装置は、側部に2つの車輪を備えた主着陸装置を
前方に有し且つヘリコプタの機尾の下側に方向転換可能
な後方車輪を有するヘリコプタの移動にも利用すること
ができる。この場合にも、本発明の上記装置を同様に用
いて移動を行うことができるが、ヘリコプタの着陸後に
ロータを停止する前に補助操作を1つだけ行う必要があ
る。この補助操作とは、後部ロータを回転させてヘリコ
プタ自体を約 180°だけ半回転させる操作である。この
半回転によって、方向転換可能なヘリコプタの後方車輪
を、その後に使用する案内レール5または6のいずれか
一方の近くで、しかも、後方左右のウィンチ7、8の方
向を向いた主着陸装置に対して格納庫4の方向を向くよ
うにする。方向転換可能な後方車輪が格納庫4の方向を
向いたこのヘリコプタを移動させるの状態は、方向転換
可能な車輪を前方の補助着陸装置に有するヘリコプタを
移動させる場合の初期状態と同じである。同様に、離陸
時にヘリコプタを格納庫4から離着陸区域2へ戻す場合
にも、離陸操作を行う前にヘリコプタをほぼ半回転さ
せ、機首を正確な飛行方向へ向ける必要がある。なお、
特許請求の範囲の各構成要素の後に記載した参照符号は
本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明
を何ら限定するものではない。
有する主着陸装置と、方向転換用の非操舵車輪を有する
前方補助着陸装置とで構成される3輪式の着陸装置を備
えたヘリコプタを移動する場合について説明したが、本
発明の装置は、側部に2つの車輪を備えた主着陸装置を
前方に有し且つヘリコプタの機尾の下側に方向転換可能
な後方車輪を有するヘリコプタの移動にも利用すること
ができる。この場合にも、本発明の上記装置を同様に用
いて移動を行うことができるが、ヘリコプタの着陸後に
ロータを停止する前に補助操作を1つだけ行う必要があ
る。この補助操作とは、後部ロータを回転させてヘリコ
プタ自体を約 180°だけ半回転させる操作である。この
半回転によって、方向転換可能なヘリコプタの後方車輪
を、その後に使用する案内レール5または6のいずれか
一方の近くで、しかも、後方左右のウィンチ7、8の方
向を向いた主着陸装置に対して格納庫4の方向を向くよ
うにする。方向転換可能な後方車輪が格納庫4の方向を
向いたこのヘリコプタを移動させるの状態は、方向転換
可能な車輪を前方の補助着陸装置に有するヘリコプタを
移動させる場合の初期状態と同じである。同様に、離陸
時にヘリコプタを格納庫4から離着陸区域2へ戻す場合
にも、離陸操作を行う前にヘリコプタをほぼ半回転さ
せ、機首を正確な飛行方向へ向ける必要がある。なお、
特許請求の範囲の各構成要素の後に記載した参照符号は
本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明
を何ら限定するものではない。
【図1】図1から図6は、2機のヘリコプタを搭載可能
な船艙甲板上でのヘリコプタの着陸時よび着陸区域から
格納区域への移動時における各操作段階を示す概念的な
平面図で、図1は着陸段階を示す図。
な船艙甲板上でのヘリコプタの着陸時よび着陸区域から
格納区域への移動時における各操作段階を示す概念的な
平面図で、図1は着陸段階を示す図。
【図2】同じく、移動準備段階の図。
【図3】同じく、移動準備が終わって移動を開始する段
階の図。
階の図。
【図4】同じく、移動中の図。
【図5】同じく、ヘリコプタが格納庫内の繋留位置まで
前進した図。
前進した図。
【図6】同じく、ヘリコプタから牽引ケーブルを外した
図。
図。
【図7】図7から図9は、離陸時にパーキング区域から
離着陸区域までヘリコプタを移動させる際の各操作段階
を示す概念的な平面図で、図7はヘリコプタを船艙甲板
の離着陸区域へ引き出した図。
離着陸区域までヘリコプタを移動させる際の各操作段階
を示す概念的な平面図で、図7はヘリコプタを船艙甲板
の離着陸区域へ引き出した図。
【図8】同じく、保持台車が案内レールの端部へ到達し
た時の図。
た時の図。
【図9】同じく、ヘリコプタが直ちに離陸可能な状態に
ある図。
ある図。
【図10】本発明の装置の詳細な側面図。
【図11】図10の線XI−XIによる断面図。
【図12】本発明の装置の他の部分の破断図。
【図13】図12の線XIII−XIIIによる断面図。
【図14】本発明の装置の他の部分の詳細概念図。
【図15】図14の線XV−XVによる概念図。
1 船艙甲板 2 離着陸区域 3 パーキング区域 4 格納庫 5、6 案内レール 7、8 ウィンチ 9、10 牽引ケーブル 11、12 ウィンチ 14 牽引台車 18 玉継手 19 牽引ロッド 20 U字型フォーク 21 車輪 30 鉛直ピボット 34 軸受 35 保持アーム 37 車輪 39 係留点 40 主着陸装置 41 ロック手段 42 ピン 43 ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルネ トマサン フランス国 13880 ヴロー シュマン デ エクスプラドゥー(番地なし) (56)参考文献 特開 昭63−240498(JP,A) 特開 昭59−70300(JP,A) 特公 昭57−55638(JP,B2)
Claims (15)
- 【請求項1】主着陸装置と少なくとも1つの方向転換車
輪(21)とによって支持されたヘリコプタ等の機体(H) を
実質的に平らな船艙甲板(1) 上の離着陸区域と駐機区域
等の2つの区域(2,3) の間で移動させる装置であって、 該区域(2,3) の間に敷設された少なくも1本の案内レー
ル(5,6) と、 該案内レール(5,6) に沿って移動する保持台車(28)およ
び牽引台車(14)と、 該牽引台車(14)を該区域(2、3)の一方から他方へと移動
させる牽引機構(12,13,19,20) と、 該保持台車(28)と該機体(H) を連結する連結手段(30,3
1,32,33,34,35,38,39) とを備えた装置において、更
に、 該連結手段(30,31,32,33,34,35,38,39) が; (a) 該主着陸装置の支持脚(40)近傍で、該機体(H) の垂
直中央面の両側に設けられた側部係留点(39)に係合され
る取付け手段(38)を両端に備えた保持アーム(35)と、 (b) 保持アーム(35)を、その長手方向に摺動自在な状態
で保持する連結部材(34)と、 (c) 該保持アーム(35)が船艙甲板(1) に垂直な軸線を中
心として回動し得るように、該連結部材(34)を該保持台
車(28)から軸支するピボット手段(33,31,32,33) と、 (d) 該機体(H) の中心が、該案内レール(6) と実質的に
同じ垂直面に位置したときに該保持アーム(35)の該連結
部材(34)に対する摺動を自動的にロックするロック手段
(42,43,44,45) と を備え、且つ、 該牽引機構(12,13,19)が; (e) 該案内レール(5) の一端に配置された牽引用のウィ
ンチ(12)と、 (f) 一端を該牽引台車(14)に連結され、他端を該案内レ
ールに沿って該ウィンチ(12)に巻き付とられるケーブル
(13)と、 (g) 一端が該牽引台車(14)に関節接続され、他端は該機
体(H) の方向転換車輪(21)に関節連結し得るように構成
され、且つ、該方向転換車輪(21)の中間面内または該中
間面と平行な面内に位置したときに該方向転換車輪(21)
に対して自動的にロックする手段を備えた方向付けロッ
ド(19)と を備えることを特徴とする装置。 - 【請求項2】前記方向付けロッド(19)が、前記方向転換
車輪(21)の車軸に装着されたU字型フォーク(20)を介し
て前記方向転換車輪(21)に連結されていることを特徴と
する請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】前記方向付けロッド(19)が、前記U字型フ
ォーク(20)に回動自在に連結されていることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】前記方向付けロッド(19)が、その長さを調
節可能に構成されていることを特徴とする請求項1から
請求項3までのいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項5】前記案内レール(6) が中空であり、前記ケ
ーブル(13)が該案内レールの内部を走行していることを
特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に
記載の装置。 - 【請求項6】前記船艙甲板(1) 上の前記区域(2,3) のう
ち前記牽引ウィンチ(12)が配置されていない側の区域に
配置された1対の側部ウィンチ(7,8)を備え、一端を該
側部ウィンチ(7,8)に巻付けられたケーブル(9,10)の他
端が、前記機体(H) の横部に連結可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか
一項に記載の装置。 - 【請求項7】前記取付け手段(38)が、長さを調節可能な
ロッドであることを特徴とする請求項1から請求項6ま
でのいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項8】前記保持アーム(35)が、その両端部に装着
された車輪(37)を備えることを特徴とする請求項1から
請求項7までのいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項9】前記ピボット手段(30,31,32,33) が、前記
連結部材(34)の軸線に直角な軸線を有するピボット(30)
を備え、該ピボット30が前記保持台車(28)上で円筒形ま
たは平行六面体形の該連結部材(34)を支持し、前記支持
アーム(35)が該連結部材に摺動自在な状態で保持されて
いることを特徴とする請求項1から請求項8までのいず
れか一項に記載の装置。 - 【請求項10】前記ロック手段(42,43,44,45)がピン(4
2)を備え、該ピン(42)は、前記連結部材(34)に形成され
た第1収容部(43)と前記保持アーム(35)に形成された第
2収容部に同時に収まるロック位置と、該第1収容部と
該第2収容部の何れか一方にのみ収まるロック解除位置
とをとり得るように構成されており、該ロック解除位置
においては、弾性手段(45)により該ロック位置に向かっ
て付勢されていることを特徴とする請求項1から請求項
9までのいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項11】前記ロック解除位置で前記ピン(42)が収
容される前記収容部が、前記連結部材(34)に形成されて
いることを特徴とする請求項10に記載の装置。 - 【請求項12】前記ロック手段が、前記ピン(42)による
前記連結部材(34)に対する前記保持アーム(35)のロック
を解除する手動ロック解除手段(46,47) を備えることを
特徴とする請求項10または請求項11に記載の装置。 - 【請求項13】前記手動ロック解除手段が、オペレータ
が外部から手で引けるように構成された、前記ピン(42)
に連結された引張り具(47)であることを特徴とする請求
項12に記載の装置。 - 【請求項14】前記案内レール(6) に沿って前記方向転
換車輪(21)を案内する補助手段(25,26) を備えることを
特徴とする請求項2から請求項13までのいずれか一項に
記載の装置。 - 【請求項15】前記補助手段(25,26)が、前記U字型フ
ォーク(20)を介して前記方向転換車輪の車軸に連結され
たU字型フォーク(25)を備え、該U字型フォーク25の一
端部に前記案内レール(6) に沿って滑動するコロ(26)が
装着されていることを特徴とする請求項14に記載の装
置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9004039 | 1990-03-29 | ||
FR9004039A FR2660282B1 (fr) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | Dispositif de manóoeuvre d'un engin supporte par un train principal et au moins une roue orientable, tel qu'un helicoptere, entre deux zones determinees sur une plate-forme, telles qu'une aire d'appontage et une aire de garage sur un pont de navire. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH042598A JPH042598A (ja) | 1992-01-07 |
JP2804179B2 true JP2804179B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=9395248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2410771A Expired - Fee Related JP2804179B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-12-14 | 主着陸装置と少なくとも1つの方向転換車輪とによって支持されたヘリコプタ等の機体を船の甲板上の離着陸区域と駐機区域のような船艙甲板上の所定の2つの区域間で移動させる装置 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5098035A (ja) |
EP (1) | EP0449702B1 (ja) |
JP (1) | JP2804179B2 (ja) |
BR (1) | BR9101236A (ja) |
CA (1) | CA2039391C (ja) |
DE (1) | DE69102920T2 (ja) |
ES (1) | ES2056594T3 (ja) |
FR (1) | FR2660282B1 (ja) |
NO (1) | NO173267C (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1248041B (it) * | 1991-06-12 | 1995-01-05 | Riva Calzoni Spa | Apparecchiatura di presa e movimentazione di elicotteri particolarmente per ponti di navi, piattaforme e simili. |
GB9204987D0 (en) * | 1992-03-07 | 1992-04-22 | Mactaggart Scott | Improvements in or relating to load transportation apparatus |
GB9401151D0 (en) * | 1994-01-21 | 1994-03-16 | Mactaggart Scott | Aircraft restraining system |
GB9522703D0 (en) * | 1995-11-07 | 1996-01-10 | Mactaggart Scott | Improvements in or relating to aircraft handling apparatus |
IT1283239B1 (it) * | 1996-03-13 | 1998-04-16 | Riva Calzoni Spa | Apparecchiatura per la manovra di elicotteri in aree o zone predisposte dotata di un telaio mobile su una crociera |
IT1294292B1 (it) * | 1997-07-31 | 1999-03-24 | Riva Calzoni Spa | Apparecchiatura per la presa ,il sollevamento ,l'orientamento ed il trasporto di elicotteri ,particolarmente su ponti di navi |
FR3059640B1 (fr) * | 2016-12-01 | 2019-05-17 | Dcns | Plateforme navale equipee d'une zone d'appontage/decollage et de moyens de manutention d'un aeronef |
FR3059638B1 (fr) * | 2016-12-01 | 2019-07-19 | Dcns | Plateforme navale equipee d'une zone d'appontage/decollage et de moyens de manutention d'au moins un aeronef |
FR3059641A1 (fr) * | 2016-12-01 | 2018-06-08 | Dcns | Plateforme navale equipee d'une zone d'appontage/decollage d'un aeronef et de moyens en forme de chariot de manutention de celui-ci |
FR3059636A1 (fr) * | 2016-12-01 | 2018-06-08 | Dcns | Plateforme navale equipee d'une zone d'appontage/decollage d'un aeronef et de moyens de manutention de cet aeronef |
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WO2024112190A1 (en) * | 2022-11-22 | 2024-05-30 | Lansweers Bart | Aeroplane winching system |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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