JP2804022B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JP2804022B2
JP2804022B2 JP9211868A JP21186897A JP2804022B2 JP 2804022 B2 JP2804022 B2 JP 2804022B2 JP 9211868 A JP9211868 A JP 9211868A JP 21186897 A JP21186897 A JP 21186897A JP 2804022 B2 JP2804022 B2 JP 2804022B2
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diameter disk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンパクトディスク
プレーヤ、ビデオディスクプレーヤなどのディスクプレ
ーヤに関し、特に同一のディスクプレーヤで径の異なる
ディスクを駆動できるようにしたディスクプレーヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトディスクは複数の曲が
記録された比較的大径(通常12cm)のものが一般的であ
ったが、近年のCDプレーヤの普及に伴って、前記ディ
スクより小径(通常8cm )で、2〜3曲が記録されたデ
ィスク、いわゆるCDシングルが普及し、前記大径ディ
スクと小径のディスクとの両方のディスクが再生できる
CDプレーヤの開発が要求されている。従来、同一の挿
入口から形状の異なるディスクを挿入して使用する場
合、図20に示すようなアダプタ1が使用されている。
このアダプタ1は大径のディスクと同一径に形成されて
おり、その数カ所に弾性を有して拡開できる支持アーム
3を有している。小径のディスク(S)は支持アーム3
に設けられたクランプ突起4によってクランプされる。
このアダプタ1をCDプレーヤの挿入口より挿入し、小
径のディスク(S)がターンテーブルに確実にクランプ
できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のように小径のディスクをアダプタ1に取付けて、C
Dプレーヤの挿入口より挿入すると、アダプタの支持ア
ーム3とベース円板2との間に存在する切溝部分3a
(支持アーム3が弾性的に拡開できるようにするための
溝)がディスクローディング途中に、ディスク挿入検知
用の光検知手段上を通る場合がある。この場合、検知手
段による誤検知となり、途中でディスクローディング動
作が停止し、ディスクを所定位置に装着できなかった
り、排出できないなどの問題が生じる。また、一般の使
用者は小径のディスクもそのまま使用できると思い、挿
入口より小径のディスクを挿入した場合、そのディスク
の排出ができなくなり、CDプレーヤ自体が使用不可能
になる問題点もある。
【0004】本発明は上記課題を解決するものであり、
同一の挿入口から径の異なるディスクが挿入された場合
であっても、それぞれの径のディスクがディスク駆動機
構のターンテーブルに確実にクランプでき、また確実に
排出することができるようにしたディスクプレーヤを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクプレー
ヤは、異なる径のディスクが導入される導入部と、異な
る径のディスクを設置できるディスク駆動機構と、前記
導入部から導入されたいずれの径のディスクであっても
ディスク駆動機構に向けて移送できるディスク送り機構
と、導入された小径のディスクをディスク駆動機構上に
位置決めできる位置に待機し且つ大径のディスクが導入
されたときにはこの大径ディスクをディスク駆動機構上
に設置できる位置へ移動する一対の位置決め部材と、
の位置決め部材を支持し且つディスク駆動機構に対して
上昇下降する支持部材と、前記大径のディスクディス
ク駆動機構上に設置できる位置で前記位置決め部材を保
持する保持手段と、前記保持手段による保持を解除して
位置決め部材を前記待機の位置に復帰可能とする保持解
手段と、を有することを特徴とするものである。
【0006】また、例えば、前記一対の位置決め部材
は、前記ディスク送り機構の送り力を受けている大径の
ディスクに押されたときに前記待機の位置から装置奥方
向へ向かって移動できるように支持されており、大径の
ディスクディスク駆動機構上に設置できる位置で、前
記一対の位置決め部材は、ディスクの中心よりも装置奥
側に位置して前記保持手段で保持されるものとなる。
【0007】また、前記位置決め部材を前記待機の位置
に維持させる付勢部材が設けられ、前記付勢部材が前記
位置決め部材に対して前記待機の位置へ向かう復帰力を
作用させるものとすることが好ましい。
【0008】この場合、前記付勢部材が位置決め部材を
待機位置に維持させるときの付勢力は、ディスク送り機
構が小径のディスクに与える送り力よりも大きく、大径
のディスクに与える送り力よりも小さく設定され、ディ
スク送り機構が大径ディスクを送るときに、この送り力
で位置決め部材が装置奥側へ移動自在とされることが好
ましい。
【0009】さらに、前記ディスク駆動機構は、回転駆
動されるターンテーブルと、このターンテーブルにディ
スクの中心を押圧するクランパーを有し、前記クランパ
ーをターンテーブルから離す方向へ動作させる駆動力に
よって、前記保持解除手段が保持解除動作させられるも
のとすることが可能である。
【0010】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。小径の
ディスクが導入されると、ディスク送り機構により送り
込まれ、待機している一対の位置決め部材に当って位置
決めされる。また、大径のディスクが導入されると、同
じくディスク送り機構で装置内方へ送り込まれるが、こ
のとき、一対の位置決め部材は、前記待機の位置から装
置奥側に移動し、大径のディスクをディスク駆動機構上
に設置できる位置で位置決めする。この時、位置決め部
材は保持手段により保持される。そして、大径もしくは
小径のディスクは、一対の位置決め部材により位置決め
されたまま、支持部材と共に駆動機構上に対して下降す
る。なお、保持手段による位置決め部材の保持は、保持
解除手段によって解除されるまで有効であるため、駆動
中の大径のディスクに対し位置決め部材が誤って戻り力
を与えるようなことがない。
【0011】大径のディスクが導入されるときに、ディ
スク送り機構からの送り力を受けている大径のディスク
に押されて位置決め部材が前記待機位置から移動できる
ようにすると、待機位置から位置決め部材を移動させた
めの機構を簡単に構成できる。また、大径のディスクが
ディスク駆動機構上に設置されているときに、位置決め
部材がディスクの中心よりも装置の奥側で保持されてい
ると、ディスクを排出する際に、一対の位置決め部材を
ディスクの排出経路から退避させることが不要になる。
また、位置決め部材を小径ディスクを位置決めできる位
置に付勢する付勢部材が設けられていると、小径のディ
スクを位置決めするときに、位置決め部材にがたつきが
生じることがなく、位置決め精度を高くできる。また、
位置決め部材の保持が解除されたときに、前記付勢部材
の付勢力で位置決め部材が確実に復帰できるようにな
る。
【0012】この場合に、位置決め部材を待機の位置に
維持させる付勢力を、小径ディスクに与えられる送り力
よりも大きくしておくと、小径のディスクが位置決め部
材に当ったときにディスクが確実に位置決めされ、また
大径ディスクに与えられる送り力よりも小さくしておく
と、大径ディスクにより位置決め部材が装置奥側へ押し
込まれる動作が実現できる。さらに、クランプ解除の動
作により、位置決め部材の保持を解除すると、クランプ
解除と位置決め部材を待機位置へ復帰させる動作とのタ
イミングを高精度に設定できるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図19を用
いて詳細に説明する。図1はディスクプレーヤの操作部
を示す正面図である。この図において、11は操作パネ
ルである。操作パネル11には、各種表示を行なう液晶
表示素子などからなるディスプレイ13と、例えば小径
のディスク(S)および大径のディスク(L)のように
径の相違する複数種類のディスクが導入される挿入口1
2とが設けられている。この操作パネル11はプレーヤ
本体(H)の前面に取付けられて、プレーヤ本体(H)
の各機能を操作できるようになっている。プレーヤ本体
(H)については図2ないし図19を用いて詳細に説明
する。
【0014】図2は装置本体(H)の平面図、図3はそ
の側面図である。図2ならびに図3において符号14は
大径のディスク(L)の中央を挟持しないように両端方
向に向って徐々に太い径となっている駆動ローラであ
る。この駆動ローラ14の一端は一方のサイドシャーシ
15aに軸支され、他端には歯車16が取付けられてい
る。この歯車16は図3に示すように他方のサイドシャ
ーシ15bに設けられたモータ17の回転力を伝達する
各種歯車18,18…と歯合するようになっており、モ
ータ17の回転力によって回転し、駆動ローラ14を駆
動するようになっている。
【0015】また駆動ローラ14の相手側は図5ならび
に図19(a)と図19(b)とに示すようなプラスチ
ック製の対向部材14aであり、駆動ローラ14と対向
部材14aとでディスク送り機構が構成されている。こ
の対向部材14aの下端は中央部が上向きに凹状になっ
ている。この凹形状は駆動ローラ14の径の変化に対向
している。図5に示すように駆動ローラ14は、ディス
ク引き込み動作中は所定のばね圧にて対向部材14aと
でディスクを挟圧し、ディスクが完全に挿入された後に
は点線で示すように下方向へ逃げるようになっている。
なお上記対向部材14aは回転しないものであり、駆動
ローラ14によって送り込まれるディスクが単に摺動す
るだけである。しかしこの対向部材14aとして駆動ロ
ーラ14と同じように両端が徐々に太くなる形状のロー
ラを使用することも可能である。
【0016】駆動ローラ14と対向部材14aとによる
ディスク引き込み動作では、大径のディスク(L)を用
いたときには図19(a)に示すように、大径のディス
ク(L)を駆動ローラ14の最も太い位置で駆動するよ
うになっている。そのため、駆動ローラ14と対向部材
14aとのばね圧の挟圧力によって大径のディスク
(L)を強く挟持でき、より強い駆動力によってディス
クが引き込まれるようになっている。また、小径のディ
スク(S)を用いたときには図19(b)に示すよう
に、小径のディスク(S)を駆動ローラ14の中央側で
ある細い位置で駆動するようになっているため、小径の
ディスク(S)を強く挟持できないようになっている。
したがって、大径のディスク(L)を駆動するときの駆
動力よりも弱い力でディスクが引き込まれるようになっ
ている。
【0017】20はディスク駆動ユニット(ディスク駆
動機構)である。このディスク駆動ユニット20は、両
サイドシャーシ15a,15bに取付けられた振動吸収
用の4個のダンパー19a,19b(2個図示せず)に
支持されている。このダンパーの存在により車載用とし
て使用された場合に、車体振動や衝撃からディスク駆動
ユニット20が保護されるようになる。ディスク駆動ユ
ニット20は図4(平面図)および図5(側面図)に示
すように、小径のディスク(S)あるいは大径のディス
ク(L)に書き込まれた信号をピックアップする光学的
ピックアップ機構21を設けた下シャーシ22に、ディ
スク(S)または(L)を回転させるターンテーブル2
3が取付けられている。
【0018】また下シャーシ22の一端に回動自在に取
付けられ、常にばね24によって下シャーシ22方向に
引き寄せられている上シャーシ25には、ターンテーブ
ル23に搭載されたディスク(S)または(L)をクラ
ンプするクランパー26と、このクランパー26がター
ンテーブル23上に下降することを規制する規制片27
とが設けられている。この規制片27には、ディスク
(S)または(L)がターンテーブル23上に押込まれ
るまで上シャーシ25を上方に向けて傾かせて待機させ
るための待機部27aとこの待機部27aに隣接させて
傾かせた傾斜部27bとが設けられており、この傾斜部
27bに対して、ディスク(S)または(L)を排出す
るときにクランプ解除用の解除ピン28が摺動するよう
になっている。この解除ピン28は、サイドシャーシ1
5bに設けられた各種歯車18,18…のいずれかと噛
み合うラック機構などによって図5の左右方向へ駆動さ
れるようになっているものである。
【0019】図5において実線で示す位置に解除ピン2
8が位置するときに上シャーシ25が持ち上げられてク
ランプが解除され、解除ピン28が図5において点線で
示すように右方向へ移動すると上シャーシ25がばね2
4の力によって下降動作し、ディスクがクランプされ
る。なお、上シャーシ25における下シャーシ22との
対向側の面(すなわち上シャーシ25の下面)には、デ
ィスク(S)および(L)が所定位置より奥部へ進入す
るのを阻止するためのストッパー部材30が設けられて
いる。このストッパー部材30は図4に示すように、2
つのアーム31および32を一部重ねて対称に配置して
構成されている。アーム31および32の重なった位置
には上シャーシ25に固着されていると共にアーム31
および32両方の回動中心となる回動軸29が軸通され
ている。さらにアーム31および32の重なった位置に
はアーム31側に段部33aを有する長穴33が、アー
ム32側に段部34aを有する長穴34がそれぞれ設け
られている。この両方の長穴33および34には後述す
る保持解除手段が係合するようになっている。
【0020】アーム31には下シャーシ22の方向に向
って突出すると共に直接ディスク(S)または(L)と
当接する位置決め部材として当接ピン35が設けられ、
アーム32にも同様に両ディスクに直接当接する位置決
め部材として当接ピン36が設けられている。アーム3
1および32には一対の位置決め部材、すなわち当接ピ
ン35および36が互いに近づく方向に引き合うように
ばね部材37が設けられている。図4に示すようにばね
部材37によって両当接ピン35と36が最も近づく位
置となっているときにおいて、一方の当接ピン35とサ
イドシャーシ15a(図2参照)との距離が小径のディ
スク(S)の半径より狭くなるようにされ、同様に他方
の当接ピン36とサイドシャーシ15bとの距離もディ
スク(S)との距離よりも狭くなるように設定されてい
る。
【0021】これは図6に示すように小径のディスク
(S)が挿入口12の中心から外れた位置に挿入された
場合に、ディスク(S)が両当接ピン35と36に当る
位置に導かれるようにするためである。さらに、前記ば
ね部材37は、小径のディスク(S)を上記した駆動ロ
ーラ14が押し込むときの駆動力より強く且つ、大径の
ディスク(L)を駆動ローラ14が押し込むときの駆動
力より弱い力でアーム31および32が引き合うように
設定されている。つまり、ストッパー部材30は小径の
ディスク(S)を挿入したときには当接ピン35および
36が前方において小径のディスク(S)を支持し、大
径のディスク(L)を挿入したときには当接ピン35お
よび36が後方に移動できるようにし、後方において大
径のディスク(L)を支持するようになっている。
【0022】ここで、保持手段および前述した保持解除
手段について第4図および図5を用いて説明する。41
は上記した長穴33および34に軸通する係合ピン42
を一端に支持する支持レバーである。この支持レバー4
1の他端には下シャーシ22に設けられた切欠き22a
から下シャーシ22の下方に延出する延出シャフト43
が設けられており、支持レバー41はこの延出シャフト
43を中心に回動するようになっている。
【0023】44は支持レバー41と常に直交するよう
に配置されると共に支持レバー41と一体となって延出
シャフト43を中心として回動する係合レバーである。
この係合レバー44は、上記したクランプ解除ピン28
と係合する。この係合レバー44の一端にはクランプ解
除ピン28側に約45度湾曲する湾曲部44aと、この
湾曲部44aのクランプ解除ピン28に面する側部に下
向きに折曲げられた第1の折曲部44bと、この第1の
折曲部44bより前方にクランプ解除ピン28の長さ方
向と平行に、且つ下向きに約45°折曲げられた第2の
折曲部44cとが設けられている。また、係合レバー4
4には一端が下シャーシ22に固着されているばね部材
45が取付けられ、このばね部材45によって、係合レ
バー44および支持レバー41が常に矢印xの方向に付
勢されている。
【0024】前記係合ピン42と段部33a、34aと
で保持手段が構成されており、大径のディスク(L)を
用いたときには、係合ピン42が長穴33および34の
それぞれに設けられた段部33aおよび34aと係合し
て、アーム31および32が保持されてロック状態とな
る。レバー41と44とから成る保持解除手段は、前記
ロック状態をディスク(S)および(L)の排出動作に
伴って解除するためのものである。この解除動作は、デ
ィスクの排出動作において動くクランプ解除ピン28が
係合レバー44を押すことによって行なわれる。
【0025】以上説明した本発明におけるディスクプレ
ーヤのディスク装填動作ならびに排除動作を説明する。
小径のディスク(S)を用いたときは、図7ないし図1
1に示すように、各アーム31と32はばね37によっ
て互いに引き付けられ、また支持レバー41と係合レバ
ー44が時計方向へ回動しすなわち最初に設定された待
機位置から動かないようになっている。よって当接部材
である当接ピン35と36は挿入口12側へ移動して待
機している。
【0026】このとき小径のディスク(S)が挿入さ
れ、駆動ローラ14と対向部材14aとによって挟圧さ
れて引き込まれると、このディスク(S)の外周の二点
が当接ピン35と36に当る。小径のディスク(S)は
駆動ローラ14と対向部材14aとによって図19(b)
で示す状態(駆動ローラ14の小径部)にて挟持される
ためにその送り力は弱くなっている。よってディスク
(S)が当接ピン35と36に当ったときにアーム31
と32はばね37によって引き付けられたままである。
そのため小径のディスク(S)は当接ピン35と36に
よって位置決めされ、ディスク(S)の中心がターンテ
ーブル23上にほぼ一致させられる。
【0027】ディスク(S)がこの位置へ移動したこと
が検知手段によって検知されると、モータの駆動力によ
って解除ピン28が図4のy方向へ駆動される。よって
解除ピン28が規制片27(図5参照)から離れ、解除
ピン25によって持ち上げられていた上シャーシ25が
ばね24の力によって下降し、クランパー26とターン
テーブル23とによってディスク(S)がクランプされ
る。この動作に連動して駆動ローラ14は図5にて点線
で示す位置に下降する。ディスク(S)が排出されると
きには、解除ピン28がy方向と逆の方向へ駆動され、
解除ピン28により上シャーシ25が持ち上げられクラ
ンプが解除される。また駆動ローラ14が上昇し、この
駆動ローラ14の回動力によりディスク(S)が挿入口
12へ排出される。
【0028】前述のように小径のディスク(S)が用い
られる場合には、係合レバー44が時計方向へ回動した
位置にあるため、解除ピン28がディスクの装填と排出
動作に伴なって図5の左右方向へ駆動された場合に、解
除ピン28が単に係合レバー44の横を素通するように
なっている。また、大径のディスク(L)を用いたとき
は図12ないし図18に示すように、待機位置にある当
接ピン35および36に大径のディスク(L)が当接す
ると、この大径のディスク(L)を駆動する駆動ローラ
14の駆動力がばね部材37におけるアーム31および
32を引き合わせている力より強いため、当接ピン35
および36が奥部に押される。するとアーム31および
32が回動軸29を中心に回動するようになる。
【0029】このとき、長穴33および34に設けられ
た段部33aおよび34aが一致するようになり、この
一致した段部33aおよび34aに対し、ばね45によ
り常時前方に付勢されている係合ピン42が嵌合し、段
部33a、34aおよび係合ピン42で構成される保持
手段により、アーム31および32がロックされる(図
15の状態)。したがって、大径のディスク(L)はこ
れ以上奥部へ進入できなくなると共に、駆動ローラ14
が下降して駆動力を与えられなくなっても、ディスク
(L)はアーム31および32によって前方に押出され
ることなくこの位置に支持される。
【0030】このとき当接ピン35と36によって二点
が支持されている大径のディスク(L)はその中心がタ
ーンテーブル23とほぼ一致する。大径のディスク
(L)が保持されたことを検知手段(図示せず)によっ
て検知すると、クランプ解除ピン28が第2の折曲部4
4cを乗り越えて延出シャフト43側(図5のy方向)
に移動して規制片27から外れ、上シャーシ25がばね
24によって下降させられ、クランパー26によってデ
ィスクがターンテーブル23上に押圧されクランプされ
る。この状態のときに演奏することができる。
【0031】次に、演奏状態から大径のディスク(L)
を排出させるために外部操作が行なわれると、クランプ
解除ピン28が前方に移動し、第1の折曲部44bと当
接し(図17の状態)、さらに移動すると、第1の折曲
部44bを押して係合ピン42と段部33aおよび34
aとの嵌合を外すようになる(図18の状態)。する
と、アーム31および32が常にばね部材37によって
当接ピン35および36が近づくように付勢されている
ため、ストッパー部材30は最初の待機状態に戻るよう
になる。またディスク(L)は駆動ローラ14によって
排出される。
【0032】上記のように、一対の当接ピン35と36
の位置の変化により、小径のディスク(S)あるいは大
径のディスク(L)がターンテーブル23の上に確実に
導かれるようになる。なお、ディスクが導かれ、上シャ
ーシ25が下降してクランプされたときには、当接ピン
35と36とがディスク(S)または(L)の外周から
離れるのが好ましい。そのためには当接ピン35と36
の長さ寸法を調整し、ディスク(S)または(L)が駆
動ローラ14によって送られている高さ位置ではディス
クの外周に当接ピン35と36が当接し、ディスク
(S)または(L)がターンテーブル23に完全にクラ
ンプされた高さ位置のときにディスクの外周が当接ピン
35と36の先端から離れるようにしておくことが必要
である。
【0033】あるいはクランプ動作において上シャーシ
25が下降するときにこれとともに当接ピン35と36
が下方向へ回動するときの軌跡によって、ピン35と3
6がディスクの外周から逃げるようにすることも可能で
ある。また、小径のディスク(S)を挿入口12から挿
入して演奏する場合、いかなる位置、すなわち図6に示
すようにサイドシャーシ15aに隣接する位置から小径
のディスク(S)を挿入したとしてもディスク(S)を
通路の中央位置に導くことができる。なぜならば、小径
のディスク(S)に当接する当接ピン35とサイドシャ
ーシ15aとの距離を小径のディスク(S)の半径より
も狭くなるように配置しており、またこのときディスク
(S)の一端は駆動ローラ14の大径部に挟圧されてい
るが他端は駆動ローラ14の小径部に位置しているため
にこのときの引き込み力は大径のディスク(L)のとき
よりも小さくなり、駆動ローラ14による挿入力によっ
てアーム31と32が拡開しないようになっている。
【0034】そのため、小径のディスク(S)が当接ピ
ン35に当接すると、この当接ピン35によって小径の
ディスク(S)の進行方向が中央側に進むように導かれ
る。最終的には、当接ピン36とも当接し、この両方の
当接ピン35および36と小径のディスク(S)が当接
する。このように、小径のディスク(S)に対する駆動
ローラ14の駆動力よりも強い力でアーム31および3
2が互いに引き合っているために、小径のディスク
(S)が中央部に確実に導かれ、ディスク(S)がター
ンテーブル23上に配された位置において止まるように
なっている。このようにディスク(S)および(L)の
いずれを用いても、ディスク(S)および(L)は同じ
位置であるターンテーブル23上で止めることができ、
その後の動作をいずれのディスク(S)および(L)に
おいても同様に行なえる。そのため、従来用いられてい
たディスクプレーヤを大幅に変更することなしにいずれ
のディスク(S)および(L)であっても演奏できる。
また特に小径のディスク(S)は挿入口12の中心から
外れた位置から挿入しても大丈夫であるため、車載用デ
ィスクプレーヤにおいて、運転者がディスクを挿入する
ときでも装填操作が行ないやすくなる。
【0035】また、上記実施例では、小径のディスク
(S)が装填されているときと大径のディスク(L)が
装填されているときとで、一対のアーム31,32およ
びレバー41,44の停止位置が相違している。よって
これらの部材がいずれか一方にあることをスイッチなど
によって検知すれば、装填されているディスクの種別を
認識することが可能である。このスイッチなどの認識に
よって種々の制御が可能となる。例えば、図1に示すデ
ィスプレイ13にディスクの種別を「シングル」,「SING
LE」 または「ノーマル」,「NORMAL」などと標示すること
ができる。あるいはディスプレイ13に長い線あるいは
短い線を表示し、この線の長さによってディスクの径を
識別することもできる。またはLEDの点灯によってデ
ィスクの種別を表示することも可能である。
【0036】なお、本実施例ではディスク(S)および
(L)のいずれにおいても演奏できるようにするため、
ストッパー部材30を2つのアーム31および32によ
って形成し、このアーム31および32を大径のディス
ク(L)が用いられたときのみ回動するようにしている
が、本発明においてはこれに限られるものではなく、例
えば、大径用のストッパー部材と小径用のストッパー部
材とを設け、小径用のストッパー部材のみを可動させる
ようにしてもよいし、ストッパー部材を直線に移動させ
てディスク(S)および(L)に対応する2つの位置で
ロックするようにしてもよい。またVの字状に配置され
た一対のアームの側辺でディスクの外周の二点を受ける
ようにすることも可能である。つまり、ストッパー部材
がディスク(S)および(L)の径に応じてロックする
ことができて、ディスク(S)および(L)のいずれも
がターンテーブル23上に載置できる構造をとれば同様
の効果がある。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明では、小径のディス
クと大径のディスクの双方をディスク駆動機構上に設置
できる。そして、大径のディスクがディスク駆動機構上
に設置された状態で、位置決め部材が保持手段により保
持されているため、駆動中の大径のディスクに対し位置
決め部材が誤って戻り力を与えるようなことがない。
【0038】また、大径のディスクが導入されるとき
に、ディスク送り機構からの送り力を受けている大径の
ディスクに押されて位置決め部材が前記待機位置から移
動できるようにすると、待機位置から位置決め部材を移
動させための機構を簡単に構成できる。また、大径のデ
ィスクがディスク駆動機構上に設置されているときに、
位置決め部材がディスクの中心よりも装置の奥側で保持
されていると、ディスクを排出する際に、一対の位置決
め部材をディスクの排出経路から退避させることが不要
になる。
【0039】また、位置決め部材を小径ディスクを位置
決めできる位置に付勢する付勢部材が設けられている
と、小径のディスクを位置決めするときに、位置決め部
材にがたつきが生じることがなく、位置決め精度を高く
できる。また、位置決め部材の保持が解除されたとき
に、前記付勢部材の付勢力で位置決め部材が確実に復帰
できるようになる。
【0040】この場合に、位置決め部材を待機の位置に
維持させる付勢力を、小径ディスクに与えられる送り力
よりも大きくしておくと、小径のディスクが位置決め部
材に当ったときにディスクが確実に位置決めされ、また
大径ディスクに与えられる送り力よりも小さくしておく
と、大径ディスクにより位置決め部材が装置奥側へ押し
込まれる動作が実現できる。
【0041】さらに、クランプ解除の動作により、位置
決め部材の保持を解除すると、クランプ解除と位置決め
部材を待機位置へ復帰させる動作とのタイミングを高精
度に設定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクプレーヤの操作部を示す正面図、
【図2】ディスクプレーヤ本体の平面図、
【図3】ディスクプレーヤ本体の側面図、
【図4】ディスク駆動ユニットの平面図、
【図5】ディスク駆動ユニットの側面図、
【図6】小径のディスクが挿入された状態を示すプレー
ヤ本体の平面図、
【図7】小径のディスクが搬送されている状態を示す部
分平面図、
【図8】小径のディスクが位置決めされた状態を示す部
分平面図、
【図9】小径のディスクが位置決めされた後のクランプ
解除ピンの移動状態を示す部分平面図、
【図10】小径のディスクが位置決めされた後のクラン
プピンの移動状態を示す部分平面図、
【図11】小径のディスクが当接ピンから離れる状態を
示す部分平面図、
【図12】大径のディスクが搬送されている状態を示す
部分平面図、
【図13】大径のディスクが当接ピンに当たった状態を
示す部分平面図、
【図14】大径のディスクに押されて位置決めピンが移
動し始めた状態を示す部分平面図、
【図15】大径のディスクにより位置決めピンが押され
て移動する状態を示す部分平面図、
【図16】位置決めピンがロックされた状態を示す部分
平面図、
【図17】位置決めピンのロック解除動作を示す部分平
面図、
【図18】大径のディスクの排出動作を示す部分平面
図、
【図19】(a)はローラにより大径のディスクが搬送さ
れている状態を示す正面図、(b)は小径のディスクが搬
送されている状態を示す正面図、
【図20】従来使用されている小径ディスク用アダプタ
を示す平面図、
【符号の説明】
S 小径のディスク L 大径のディスク 12 ディスクが導入される挿入口 14 ディスク送機構を構成する駆動ローラ 20 ディスク駆動機構 23 ターンテーブル 26 クランパー 28 クランプ解除ピン 31,32 アーム 35,36 位置決め部材となる当接ピン 41 支持レバー 33a、34a、42 保持手段 41、44 保持解除手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる径のディスクが導入される導入部
    と、異なる径のディスクを設置できるディスク駆動機構
    と、前記導入部から導入されたいずれの径のディスクで
    あってもディスク駆動機構に向けて移送できるディスク
    送り機構と、導入された小径のディスクをディスク駆動
    機構上に位置決めできる位置に待機し且つ大径のディス
    クが導入されたときにはこの大径ディスクをディスク駆
    動機構上に設置できる位置へ移動する一対の位置決め部
    材と、この位置決め部材を支持し且つディスク駆動機構
    に対して上昇下降する支持部材と、前記大径のディスク
    ディスク駆動機構上に設置できる位置で前記位置決め
    部材を保持する保持手段と、前記保持手段による保持を
    解除して位置決め部材を前記待機の位置に復帰可能とす
    る保持解除手段と、を有することを特徴とするディスク
    プレーヤ。
  2. 【請求項2】 前記一対の位置決め部材は、前記ディス
    ク送り機構の送り力を受けている大径のディスクに押さ
    れたときに前記待機の位置から装置奥方向へ向かって移
    動できるように支持されており、大径のディスクディ
    スク駆動機構上に設置できる位置で、前記一対の位置決
    め部材は、ディスクの中心よりも装置奥側に位置して前
    記保持手段で保持される請求項1記載のディスクプレー
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部材を前記待機の位置に維
    持させる付勢部材が設けられ、前記付勢部材が前記位置
    決め部材に対して前記待機の位置へ向かう復帰力を作用
    させる請求項1または2記載のディスクプレーヤ。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材が位置決め部材を待機位置
    に維持させるときの付勢力は、ディスク送り機構が小径
    のディスクに与える送り力よりも大きく、大径のディス
    クに与える送り力よりも小さく設定され、ディスク送り
    機構が大径ディスクを送るときに、この送り力で位置決
    め部材が装置奥側へ移動自在とされた請求項3記載のデ
    ィスクプレーヤ。
  5. 【請求項5】 ディスク駆動機構は、回転駆動されるタ
    ーンテーブルと、このターンテーブルにディスクの中心
    を押圧するクランパーを有し、前記クランパーをターン
    テーブルから離す方向へ動作させる駆動力によって、前
    記保持解除手段が保持解除動作させられる請求項1ない
    し4のいずれかに記載のディスクプレーヤ。
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