JP2803114B2 - 周波数変換器 - Google Patents
周波数変換器Info
- Publication number
- JP2803114B2 JP2803114B2 JP63305235A JP30523588A JP2803114B2 JP 2803114 B2 JP2803114 B2 JP 2803114B2 JP 63305235 A JP63305235 A JP 63305235A JP 30523588 A JP30523588 A JP 30523588A JP 2803114 B2 JP2803114 B2 JP 2803114B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- signal
- phase
- local oscillation
- circuit
- Prior art date
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- Superheterodyne Receivers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は周波数変換器に関し、特にマイクロ波無線送
受信装置において、前記装置自身で特性を確認するため
に前記装置内の送信機から送信された信号の周波数を、
周波数の異なる受信周波数に変換する周波数変換器に関
する。
受信装置において、前記装置自身で特性を確認するため
に前記装置内の送信機から送信された信号の周波数を、
周波数の異なる受信周波数に変換する周波数変換器に関
する。
従来、この種の周波数変換器は、ミキサおよび送信周
波数と受信周波数との差を発振する局部発振回路によっ
て構成されていた。すなわち前記ミキサに、送信波と、
局部発振回路の出力信号を入力し、受信波として取り出
す構成となっていた。
波数と受信周波数との差を発振する局部発振回路によっ
て構成されていた。すなわち前記ミキサに、送信波と、
局部発振回路の出力信号を入力し、受信波として取り出
す構成となっていた。
一例として送信周波数6460MHz、受信周波数6800MHzの
場合を考えてみる。このとき局部発振回路の発振周波数
は6800MHz−6460MHz=340MHzとなる。ミキサは送信周波
数6460MHzと局部発振周波数340MHzにより6460MHz+340M
Hz=6800MHzの信号を出力する。一方、ミキサは340MHz
の信号の高調波を発生し、20逓倍波が6800MHzとなり受
信周波数と一致し干渉波となる。この干渉波によって送
受信装置の特性が劣化してみえるため、周波数変換器と
して良好な特性が得られない。
場合を考えてみる。このとき局部発振回路の発振周波数
は6800MHz−6460MHz=340MHzとなる。ミキサは送信周波
数6460MHzと局部発振周波数340MHzにより6460MHz+340M
Hz=6800MHzの信号を出力する。一方、ミキサは340MHz
の信号の高調波を発生し、20逓倍波が6800MHzとなり受
信周波数と一致し干渉波となる。この干渉波によって送
受信装置の特性が劣化してみえるため、周波数変換器と
して良好な特性が得られない。
上述した従来の周波数変換器は、局部発振信号の高調
波がミキサで発生するため、この高調波が受信周波数の
近傍にくる場合には干渉波となるので、試験器として良
好な特性が得られないという欠点がある。
波がミキサで発生するため、この高調波が受信周波数の
近傍にくる場合には干渉波となるので、試験器として良
好な特性が得られないという欠点がある。
本発明の周波数変換器は、 局部発振回路と、 入力信号に応じて該入力信号と同じ周波数の2つの信
号を逆相で出力する逆相分岐回路と、 局部発振信号を入力すると、該信号と同じ周波数の2
つの信号を同相で出力する同相分岐回路と、 前記逆相分岐回路のいずれか一方の出力が信号入力に
接続され、前記同相分岐回路のいずれか一方の出力が局
部発振信号入力に接続されている第1のミキサと、 前記逆相分岐回路の他方の出力が信号入力に接続さ
れ、前記同相分岐回路の他方の出力が局部発振信号入力
に接続されている第2のミキサと、 前記第1,第2のミキサの出力を入力し、該2つの入力
のそれぞれ同じ周波数の2つの信号を互いに逆相に合成
して出力する逆相合成回路とを有している。
号を逆相で出力する逆相分岐回路と、 局部発振信号を入力すると、該信号と同じ周波数の2
つの信号を同相で出力する同相分岐回路と、 前記逆相分岐回路のいずれか一方の出力が信号入力に
接続され、前記同相分岐回路のいずれか一方の出力が局
部発振信号入力に接続されている第1のミキサと、 前記逆相分岐回路の他方の出力が信号入力に接続さ
れ、前記同相分岐回路の他方の出力が局部発振信号入力
に接続されている第2のミキサと、 前記第1,第2のミキサの出力を入力し、該2つの入力
のそれぞれ同じ周波数の2つの信号を互いに逆相に合成
して出力する逆相合成回路とを有している。
第1,第2のミキサからそれぞれ出力される、入力信号
の周波数と局部発振信号の周波数との和または差の周波
数の信号は、相互に逆位相であるが、逆相合成回路によ
って同相に合成されて送出され、前記2つのミキサで発
生してそれぞれ出力される局部発振信号の高調波は、同
相であるが、逆相合成回路によって逆位相となり、打ち
消される。
の周波数と局部発振信号の周波数との和または差の周波
数の信号は、相互に逆位相であるが、逆相合成回路によ
って同相に合成されて送出され、前記2つのミキサで発
生してそれぞれ出力される局部発振信号の高調波は、同
相であるが、逆相合成回路によって逆位相となり、打ち
消される。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本発明の周波数変換器の一実施例のブロック
図である。
図である。
逆相ハイブリッド3は逆相分岐回路の一例、逆相ハイ
ブリッド4は逆相合成回路の一例、同相ハイブリッド5
は同相分岐回路の一例である。そして逆相ハイブリッド
3は、周波数fiの入力信号11を受けて入力信号11と同じ
周波数fiで相互に逆位相の2つの信号を出力し、これら
をそれぞれミキサ1とミキサ2に送り込む。また同相ハ
イブリッド5は、局部発振回路6から周波数flの局部発
振信号12を受けて、これと同じ周波数flで相互に同位相
の2つの信号を出力し、これらをそれぞれミキサ1とミ
キサ2に送り出す。ミキサ1,2は変調作用を有し、共に
平衡回路である場合は主として入力信号11の周波数fiと
局部発振信号12の周波数flの和と差の周波数(fi±fl)
の信号と、局部発振信号周波数flのfl×n(2,3,4…
n)倍の周波数の高調波信号を出力してこれらを共に逆
相ハイブリッド4の2つの入力端にそれぞれ供給し、逆
相ハイブリッド4の出力端から出力信号13が送出され
る。逆相ハイブリッド4は、入力信号の一方の位相を反
転して、他方から入力する信号と合成する。
ブリッド4は逆相合成回路の一例、同相ハイブリッド5
は同相分岐回路の一例である。そして逆相ハイブリッド
3は、周波数fiの入力信号11を受けて入力信号11と同じ
周波数fiで相互に逆位相の2つの信号を出力し、これら
をそれぞれミキサ1とミキサ2に送り込む。また同相ハ
イブリッド5は、局部発振回路6から周波数flの局部発
振信号12を受けて、これと同じ周波数flで相互に同位相
の2つの信号を出力し、これらをそれぞれミキサ1とミ
キサ2に送り出す。ミキサ1,2は変調作用を有し、共に
平衡回路である場合は主として入力信号11の周波数fiと
局部発振信号12の周波数flの和と差の周波数(fi±fl)
の信号と、局部発振信号周波数flのfl×n(2,3,4…
n)倍の周波数の高調波信号を出力してこれらを共に逆
相ハイブリッド4の2つの入力端にそれぞれ供給し、逆
相ハイブリッド4の出力端から出力信号13が送出され
る。逆相ハイブリッド4は、入力信号の一方の位相を反
転して、他方から入力する信号と合成する。
次に、本実施例の動作を説明する。
第2図は本実施例の出力端における出力波の周波数ス
ペクトラムである。
ペクトラムである。
ミキサ1,2の機能により、入力信号11は局部発振信号1
2によって周波数(fi+fl)の出力信号13と周波数(fi
−fl)のイメージ信号14に周波数変換される。一方ミキ
サ1,2は局部発振信号12の高調波15の群を発生する。こ
のとき周波数n×fl(nは2,3,4…)の高調波16が周波
数(fi+fl)=foの出力信号13の近傍にある場合は干渉
波となる。ここで周波数(fi+fl)の出力信号13と干渉
波の局部発振信号の第n次高調波16はともにミキサ1と
2自身によって発生すると共に、両者の周波数が近接し
ているため、フィルタ等により干渉波だけを減衰させる
ことはできない。
2によって周波数(fi+fl)の出力信号13と周波数(fi
−fl)のイメージ信号14に周波数変換される。一方ミキ
サ1,2は局部発振信号12の高調波15の群を発生する。こ
のとき周波数n×fl(nは2,3,4…)の高調波16が周波
数(fi+fl)=foの出力信号13の近傍にある場合は干渉
波となる。ここで周波数(fi+fl)の出力信号13と干渉
波の局部発振信号の第n次高調波16はともにミキサ1と
2自身によって発生すると共に、両者の周波数が近接し
ているため、フィルタ等により干渉波だけを減衰させる
ことはできない。
しかし、本実施例においては、ミキサ1,2で発生した
周波数n×flの第n次高調波16は、逆相ハイブリッド4
で逆相合成され互いに打ち消し合うことにより抑圧され
る。またその他の周波数2×fl,…(n−1)×fl等の
高調波成分も同様に抑圧されてしまう。一方周波数fiの
入力信号11は逆相ハイブリッド3によって逆相分岐され
るが、出力側の逆相ハイブリッド4が逆相合成であるた
め、周波数(fi+fl)=foの出力信号13は最終的に同相
で合成され、充分なレベルの信号となる。また出力信号
13に付随して出力側に現われる各種の不要な信号、例え
ばイメージ信号14等は、第2図に示すように周波数が充
分離れているからフィルタ等で容易に取り除くことがで
きる。
周波数n×flの第n次高調波16は、逆相ハイブリッド4
で逆相合成され互いに打ち消し合うことにより抑圧され
る。またその他の周波数2×fl,…(n−1)×fl等の
高調波成分も同様に抑圧されてしまう。一方周波数fiの
入力信号11は逆相ハイブリッド3によって逆相分岐され
るが、出力側の逆相ハイブリッド4が逆相合成であるた
め、周波数(fi+fl)=foの出力信号13は最終的に同相
で合成され、充分なレベルの信号となる。また出力信号
13に付随して出力側に現われる各種の不要な信号、例え
ばイメージ信号14等は、第2図に示すように周波数が充
分離れているからフィルタ等で容易に取り除くことがで
きる。
なお、本実施例においては、入力側の分岐回路と出力
側の合成回路とは共に同様な逆相ハイブリッド3,4を使
用しているが、ハイブリッドは信号の進行方向に対して
分岐または合成の動作をすることは公知である。
側の合成回路とは共に同様な逆相ハイブリッド3,4を使
用しているが、ハイブリッドは信号の進行方向に対して
分岐または合成の動作をすることは公知である。
以上説明したように本発明は、所要の信号が同相に合
成されて出力し、局部発振信号により発生した寄生高調
波は逆相に合成されて打ち消されるように構成されるこ
とにより、局部発振信号の高調波の干渉波が抑圧される
効果がある。
成されて出力し、局部発振信号により発生した寄生高調
波は逆相に合成されて打ち消されるように構成されるこ
とにより、局部発振信号の高調波の干渉波が抑圧される
効果がある。
第1図は本発明の周波数変換器の一実施例のブロック
図、第2図は第1図の実施例の出力端における出力波の
周波数スペクトラムである。 1,2……ミキサ、 3,4……逆相ハイブリッド、 5……同相ハイブリッド、 6……局部発振回路、 11……入力信号、 12……局部発振信号、 13……出力信号、 14……イメージ信号、 15……局部発振信号の高調波、 16……局部発振信号の第n次高調波、 fi……入力信号周波数、 fl……局部発振信号周波数、 fo……出力信号周波数(fi+fl)、 fi−fl……イメージ信号周波数、 n×fl……局部発振信号の高調波周波数(nは2,3,4…
n)。
図、第2図は第1図の実施例の出力端における出力波の
周波数スペクトラムである。 1,2……ミキサ、 3,4……逆相ハイブリッド、 5……同相ハイブリッド、 6……局部発振回路、 11……入力信号、 12……局部発振信号、 13……出力信号、 14……イメージ信号、 15……局部発振信号の高調波、 16……局部発振信号の第n次高調波、 fi……入力信号周波数、 fl……局部発振信号周波数、 fo……出力信号周波数(fi+fl)、 fi−fl……イメージ信号周波数、 n×fl……局部発振信号の高調波周波数(nは2,3,4…
n)。
Claims (1)
- 【請求項1】局部発振回路と、 入力信号に応じて該入力信号と同じ周波数の2つの信号
を逆相で出力する逆相分岐回路と、 局部発振信号を入力すると、該信号と同じ周波数の2つ
の信号を同相で出力する同相分岐回路と、 前記逆相分岐回路のいずれか一方の出力が信号入力に接
続され、前記同相分岐回路のいずれか一方の出力が局部
発振信号入力に接続されている第1のミキサと、 前記逆相分岐回路の他方の出力が信号入力に接続され、
前記同相分岐回路の他方の出力が局部発振信号入力に接
続されている第2のミキサと、 前記第1,第2のミキサの出力を入力し、該2つの入力の
それぞれ同じ周波数の2つの信号を互いに逆相に合成し
て出力する逆相合成回路とを有する周波数変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63305235A JP2803114B2 (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 周波数変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63305235A JP2803114B2 (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 周波数変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02151107A JPH02151107A (ja) | 1990-06-11 |
JP2803114B2 true JP2803114B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=17942658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63305235A Expired - Lifetime JP2803114B2 (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 周波数変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803114B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3022032B2 (ja) * | 1993-03-12 | 2000-03-15 | 三菱電機株式会社 | 平衡形ミクサおよび180度分配回路および帯域阻止フィルタ |
JPH1141033A (ja) * | 1997-07-22 | 1999-02-12 | Oki Electric Ind Co Ltd | 直交バランスミクサ回路および受信装置 |
JP4646220B2 (ja) * | 2005-07-14 | 2011-03-09 | 古河電気工業株式会社 | 変調装置、通信機及び近距離レーダ |
JP3970909B1 (ja) | 2006-04-17 | 2007-09-05 | 株式会社アドバンテスト | 変調器 |
JP4765105B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2011-09-07 | 株式会社アドバンテスト | 変調器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6322741Y2 (ja) * | 1981-04-03 | 1988-06-22 | ||
JPS62188509A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-18 | Fujitsu Ltd | イメ−ジリジエクシヨンミキサ |
-
1988
- 1988-12-01 JP JP63305235A patent/JP2803114B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02151107A (ja) | 1990-06-11 |
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