JP2802472B2 - 気化冷却装置 - Google Patents
気化冷却装置Info
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- JP2802472B2 JP2802472B2 JP5050142A JP5014293A JP2802472B2 JP 2802472 B2 JP2802472 B2 JP 2802472B2 JP 5050142 A JP5050142 A JP 5050142A JP 5014293 A JP5014293 A JP 5014293A JP 2802472 B2 JP2802472 B2 JP 2802472B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却室内に供給した冷
却水を蒸発気化させることにより被冷却物を気化冷却す
るものに関する。具体的には、各種反応を行う反応釜の
冷却装置、食品や医薬品や紙・パルプや繊維等の気化冷
却装置に関する。
却水を蒸発気化させることにより被冷却物を気化冷却す
るものに関する。具体的には、各種反応を行う反応釜の
冷却装置、食品や医薬品や紙・パルプや繊維等の気化冷
却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の反応釜の冷却装置として、例えば
特開平4−180829号公報に示されたものがある。
これは、冷却容器に接して冷却用流体室を形成し、この
流体室に冷却水を供給する冷却水供給管を接続すると共
に、流体室を真空ポンプと接続し、冷却容器の外壁に隙
間を介して気液分離機能高分子膜を設けたもので、冷却
容器の外壁と気液分離機能高分子膜との間に冷却液を供
給することによって、冷却容器の全周に均一な水膜を形
成して気化冷却することにより、冷却ムラを防止して、
製品の品質を一定に維持することができるものである。
特開平4−180829号公報に示されたものがある。
これは、冷却容器に接して冷却用流体室を形成し、この
流体室に冷却水を供給する冷却水供給管を接続すると共
に、流体室を真空ポンプと接続し、冷却容器の外壁に隙
間を介して気液分離機能高分子膜を設けたもので、冷却
容器の外壁と気液分離機能高分子膜との間に冷却液を供
給することによって、冷却容器の全周に均一な水膜を形
成して気化冷却することにより、冷却ムラを防止して、
製品の品質を一定に維持することができるものである。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来のもので
は、気化冷却の度合、すなわち、伝達熱量を変化させる
場合に時間遅れを生じる問題があった。これは、真空ポ
ンプを操作して流体室の真空度を変化させるか、供給す
る冷却液の液温を変えることによって伝達熱量を変化さ
せるためである。真空ポンプの操作から実際に流体室の
真空度が変化するまでに所定の時間を要すると共に、冷
却液温の調節から実際に流体室の液温が変化するまでに
時間を要して遅れを生じるのである。
は、気化冷却の度合、すなわち、伝達熱量を変化させる
場合に時間遅れを生じる問題があった。これは、真空ポ
ンプを操作して流体室の真空度を変化させるか、供給す
る冷却液の液温を変えることによって伝達熱量を変化さ
せるためである。真空ポンプの操作から実際に流体室の
真空度が変化するまでに所定の時間を要すると共に、冷
却液温の調節から実際に流体室の液温が変化するまでに
時間を要して遅れを生じるのである。
【0004】例えば反応釜においては、反応の過程にお
いて温度を精度良く調節する必要があり、時間遅れを生
じると反応物が劣化したり、損傷したりする恐れがあ
る。
いて温度を精度良く調節する必要があり、時間遅れを生
じると反応物が劣化したり、損傷したりする恐れがあ
る。
【0005】従って本発明の技術的課題は、時間遅れを
生じることなく気化冷却の度合すなわち伝達熱量を制御
することができるようにして、冷却温度を精度良く調節
することができる気化冷却装置を得ることである。
生じることなく気化冷却の度合すなわち伝達熱量を制御
することができるようにして、冷却温度を精度良く調節
することができる気化冷却装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の気化冷却装置の
構成は次の通りである。被冷却物に供給する冷却液量を
制御して、冷却液の気化熱によって被冷却物を冷却する
ものにおいて、冷却液を供給する複数の冷却液供給管に
バルブを介して冷却液供給口を接続し、当該複数の冷却
液供給口を被冷却物に対して上方及び水平方向又は下方
方向に配置すると共に、上記バルブを全開と全閉あるい
はその弁開度を調整できるようにして、当該複数の冷却
液供給口から供給する冷却液の圧力及び流量又は方向等
を制御し、被冷却物表面に形成される冷却液膜の膜厚を
調整することにより被冷却物からの冷却熱量をコントロ
ールするものである。
構成は次の通りである。被冷却物に供給する冷却液量を
制御して、冷却液の気化熱によって被冷却物を冷却する
ものにおいて、冷却液を供給する複数の冷却液供給管に
バルブを介して冷却液供給口を接続し、当該複数の冷却
液供給口を被冷却物に対して上方及び水平方向又は下方
方向に配置すると共に、上記バルブを全開と全閉あるい
はその弁開度を調整できるようにして、当該複数の冷却
液供給口から供給する冷却液の圧力及び流量又は方向等
を制御し、被冷却物表面に形成される冷却液膜の膜厚を
調整することにより被冷却物からの冷却熱量をコントロ
ールするものである。
【0007】
【作用】冷却液供給口から被冷却物表面に冷却液が供給
され、この冷却液が被冷却物の熱を奪って蒸発気化する
ことにより、被冷却物が冷却される。被冷却物から冷却
液への伝達熱量は、被冷却物表面に形成される冷却液膜
の厚さによって変化する。すなわち、冷却液膜が比較的
薄い場合は冷却液の気化量も多くなり、伝達熱量も大き
くなって被冷却物はより冷却される。冷却液膜が厚くな
ると冷却液の気化量が少なくなり伝達熱量も小さなもの
となって被冷却物の冷却度合は低下する。従って、冷却
液供給口から供給される冷却液の圧力や流量や方向等を
制御することにより、被冷却物表面に形成される冷却液
膜の厚さを変化させることによって伝達熱量を制御する
ことができる。冷却液の圧力や流量や方向等を変えると
直ちに冷却液膜の厚さも変化することにより、時間遅れ
を生じることなく冷却度合を変化させることができる。
され、この冷却液が被冷却物の熱を奪って蒸発気化する
ことにより、被冷却物が冷却される。被冷却物から冷却
液への伝達熱量は、被冷却物表面に形成される冷却液膜
の厚さによって変化する。すなわち、冷却液膜が比較的
薄い場合は冷却液の気化量も多くなり、伝達熱量も大き
くなって被冷却物はより冷却される。冷却液膜が厚くな
ると冷却液の気化量が少なくなり伝達熱量も小さなもの
となって被冷却物の冷却度合は低下する。従って、冷却
液供給口から供給される冷却液の圧力や流量や方向等を
制御することにより、被冷却物表面に形成される冷却液
膜の厚さを変化させることによって伝達熱量を制御する
ことができる。冷却液の圧力や流量や方向等を変えると
直ちに冷却液膜の厚さも変化することにより、時間遅れ
を生じることなく冷却度合を変化させることができる。
【0008】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。本実施例に
おいては、気化冷却装置として平板状の熱交換器を用い
た例を示す。 平板状の熱交換器1の内部に被冷却物の
通路2を形成する。被冷却物は通路2内を下方から上方
へ通過できるものである。熱交換器1の両側外表面に冷
却液を供給する複数の冷却液供給口3,4,5,6,
7,8,9,10を配置する。それぞれの供給口は図示
はしていないがノズル状に形成することが望ましい。そ
れぞれの供給口3,4,5,6,7,8,9,10はバ
ルブ11,12,13,14,15,16,17,18
を介して冷却液管と接続する。冷却液供給口3,4は熱
交換器1に対して鉛直上方より下方へ冷却液を供給す
る。供給口5,6は熱交換器1に対して斜め上方から冷
却液を供給する。同じく供給口7,8は水平方向から供
給し、供給口9,10は斜め下方から供給する。それぞ
れのバルブ11,12,13,14,15,16,1
7,18は全開と全閉ができると共に弁開度を調節する
ことができるものが、冷却液の圧力や流量や方向等を制
御するためには望ましい。
おいては、気化冷却装置として平板状の熱交換器を用い
た例を示す。 平板状の熱交換器1の内部に被冷却物の
通路2を形成する。被冷却物は通路2内を下方から上方
へ通過できるものである。熱交換器1の両側外表面に冷
却液を供給する複数の冷却液供給口3,4,5,6,
7,8,9,10を配置する。それぞれの供給口は図示
はしていないがノズル状に形成することが望ましい。そ
れぞれの供給口3,4,5,6,7,8,9,10はバ
ルブ11,12,13,14,15,16,17,18
を介して冷却液管と接続する。冷却液供給口3,4は熱
交換器1に対して鉛直上方より下方へ冷却液を供給す
る。供給口5,6は熱交換器1に対して斜め上方から冷
却液を供給する。同じく供給口7,8は水平方向から供
給し、供給口9,10は斜め下方から供給する。それぞ
れのバルブ11,12,13,14,15,16,1
7,18は全開と全閉ができると共に弁開度を調節する
ことができるものが、冷却液の圧力や流量や方向等を制
御するためには望ましい。
【0009】熱交換器1を気化冷却して通路2内の被冷
却物を冷却するには、それぞれの冷却液供給口3,4,
5,6,7,8,9,10から冷却液を熱交換器1に供
給する。熱交換器1上に位置する冷却液は通路2内の被
冷却物の熱を奪って気化することにより被冷却物を冷却
する。気化した蒸気は大気中に放散する。熱交換器1の
伝達熱量を変える場合は、熱交換器1上に形成される冷
却液膜の厚さを変えることにより時間遅れを生じること
なく行うことができる。冷却液膜の厚さの変更はそれぞ
れのバルブ11,12,13,14,15,16,1
7,18の開閉やあるいは弁開度の調節により冷却液の
圧力や流量や方向等を変化させることによって行うこと
ができる。
却物を冷却するには、それぞれの冷却液供給口3,4,
5,6,7,8,9,10から冷却液を熱交換器1に供
給する。熱交換器1上に位置する冷却液は通路2内の被
冷却物の熱を奪って気化することにより被冷却物を冷却
する。気化した蒸気は大気中に放散する。熱交換器1の
伝達熱量を変える場合は、熱交換器1上に形成される冷
却液膜の厚さを変えることにより時間遅れを生じること
なく行うことができる。冷却液膜の厚さの変更はそれぞ
れのバルブ11,12,13,14,15,16,1
7,18の開閉やあるいは弁開度の調節により冷却液の
圧力や流量や方向等を変化させることによって行うこと
ができる。
【0010】本実施例においては、気化冷却装置として
平板状の熱交換器1を用いた例を示したが、熱交換器と
しては平板状に限られるものではなく例えば円筒状やロ
―ル状、あるいは、円錐状や角状等従来周知の熱交換器
を用いることができる。また、被冷却物が流下するもの
でなく、所定量の被冷却物を収容して間欠的に冷却する
熱交換器を用いることもできる。
平板状の熱交換器1を用いた例を示したが、熱交換器と
しては平板状に限られるものではなく例えば円筒状やロ
―ル状、あるいは、円錐状や角状等従来周知の熱交換器
を用いることができる。また、被冷却物が流下するもの
でなく、所定量の被冷却物を収容して間欠的に冷却する
熱交換器を用いることもできる。
【0011】また本実施例においては、冷却液の気化蒸
気が大気中に放散する例を示したが、熱交換器の外周を
室状に区画してその室内に冷却液を供給すると共に、気
化蒸気を室と連通した吸引ポンプにより吸引して所定場
所に排除することもできる。
気が大気中に放散する例を示したが、熱交換器の外周を
室状に区画してその室内に冷却液を供給すると共に、気
化蒸気を室と連通した吸引ポンプにより吸引して所定場
所に排除することもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。冷却
液供給口から供給される冷却液の圧力や流量や方向等を
変化させることにより、冷却液膜の厚さを調節して時間
遅れを生じることなく伝達熱量を変化させることがで
き、被冷却物の劣化や損傷を防止して精度良く冷却する
ことができる。
液供給口から供給される冷却液の圧力や流量や方向等を
変化させることにより、冷却液膜の厚さを調節して時間
遅れを生じることなく伝達熱量を変化させることがで
き、被冷却物の劣化や損傷を防止して精度良く冷却する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気化冷却装置の実施例の構成図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 熱交換器 2 通路 3,4,5,6,7,8,9,10 冷却液供給口
Claims (1)
- 【請求項1】 被冷却物に供給する冷却液量を制御し
て、冷却液の気化熱によって被冷却物を冷却するものに
おいて、冷却液を供給する複数の冷却液供給管にバルブ
を介して冷却液供給口を接続し、当該複数の冷却液供給
口を被冷却物に対して上方及び水平方向又は下方方向に
配置すると共に、上記バルブを全開と全閉あるいはその
弁開度を調整できるようにして、当該複数の冷却液供給
口から供給する冷却液の圧力及び流量又は方向等を制御
し、被冷却物表面に形成される冷却液膜の膜厚を調整す
ることにより被冷却物からの冷却熱量をコントロールす
ることを特徴とする気化冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5050142A JP2802472B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 気化冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5050142A JP2802472B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 気化冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241634A JPH06241634A (ja) | 1994-09-02 |
JP2802472B2 true JP2802472B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12850914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5050142A Expired - Fee Related JP2802472B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 気化冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802472B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3348848B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2002-11-20 | 株式会社西部技研 | 間接気化冷却装置 |
JP2011137630A (ja) * | 2011-02-22 | 2011-07-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 構造物の冷却方法、冷却装置、及び、その冷却装置を備えた構造物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2684282B2 (ja) | 1991-12-13 | 1997-12-03 | 株式会社テイエルブイ | 減圧気化冷却装置 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5050142A patent/JP2802472B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2684282B2 (ja) | 1991-12-13 | 1997-12-03 | 株式会社テイエルブイ | 減圧気化冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06241634A (ja) | 1994-09-02 |
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Legal Events
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