JP2802416B2 - 受付・案内ロボットシステム - Google Patents

受付・案内ロボットシステム

Info

Publication number
JP2802416B2
JP2802416B2 JP6105963A JP10596394A JP2802416B2 JP 2802416 B2 JP2802416 B2 JP 2802416B2 JP 6105963 A JP6105963 A JP 6105963A JP 10596394 A JP10596394 A JP 10596394A JP 2802416 B2 JP2802416 B2 JP 2802416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
unit
external
reception
visitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6105963A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07295637A (ja
Inventor
聖 石川
Original Assignee
株式会社テムス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社テムス filed Critical 株式会社テムス
Priority to JP6105963A priority Critical patent/JP2802416B2/ja
Publication of JPH07295637A publication Critical patent/JPH07295637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2802416B2 publication Critical patent/JP2802416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受付・案内ロボットシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人件費の高騰や人手不足及びメカ
トロニクス技術の進展等に伴い人間に替わって会社等の
受付・案内業務等を行うことを目的とした各種の受付・
案内ロボットシステムが開発されている。例えば、特開
平2−240684号公報にはロボット本体に移動機
能,画像情報表示機能及び音声案内機能等を有し、操作
者が操作装置を介して操作を行うことにより店頭での受
付動作や案内動作、見送り動作あるいはコンパニオン動
作等を行うように構成された「接客ロボット」が、また
特開平3−178789号公報には、自律走行型のロボ
ット本体にマイクロフォン,スピーカ及び通信装置を準
備し、遠隔操作によりロボット近傍の人間との通話や監
視等をロボット本体を介して遠隔地から可能とする「ロ
ボットの通信制御装置」が開示されている。また、その
他にもロボット本体のセンサにより来客を感知し、おじ
ぎをして挨拶を述べた後、モニタに表示された部署名か
ら希望の部署名にタッチするように指示し、自動的に電
話回線を結ぶ「受付ロボット」等が広く知られている。
しかしながら上記従来の構成では、いずれもロボット本
体にTVカメラや各種センサを準備し、これらのセンサ
等によりロボットの周囲の状況を検知し、ロボット本体
の制御部で状況に応じた動作制御を行ったり、また、遠
隔制御部に情報を送り遠隔制御部からの指示に基づいて
動作制御を行っている。従って、センサ等が装備された
ロボットの周囲の限られた範囲しか状況の検知を行うこ
とができないという問題点を有していた。特に、ロボッ
ト本体が案内(移動)中に来客があった場合や、建物の
構造が複雑な場合には、TVカメラの死角やセンサの性
能の限界等により来客を検知することができず的確な受
付・案内動作ができないという問題点を有していた。そ
こで、本発明者は上記従来の問題点を解決すべく鋭意検
討した結果、構造が簡単で設置場所や建物の構造等に関
係なく来客者の状況や空室状況等を正確に検知し、的確
な受付・案内動作を行うことができる汎用性,信頼性,
サービス性に優れた受付・案内ロボットシステムを完成
し特許出願を行った。
【0003】以下に従来の受付・案内ロボットシステム
について説明する。図6は従来の受付・案内ロボットシ
ステムのロボット本体の機能ブロック図であり、図7は
従来の受付・案内ロボットシステムの外部制御装置の機
能ブロック図である。1は受付・案内を行うロボット本
体、2はロボット本体1の全体の制御を行うロボット制
御部、3はロボット本体1の周囲の状況や来客者等の案
内先データ等の制御情報を外部制御装置に赤外線信号等
で送信するロボットデータ送信部、4は外部制御装置か
ら来客者に対する受付指示や見送り指示等の制御情報を
赤外線信号や無線等で受信するロボットデータ受信部、
5はロボット本体1が稼働中であることを来客者等に知
らせるためのLED等からなる稼働報知部、6はロボッ
ト本体1の胸部や頭部に配設され、来客者等に部署名や
メッセージ等を表示するためのCRT等からなる表示
部、7は予め記憶された定められた音声情報を電気的に
合成変調された音声に変換する音声記憶合成部、8は音
声記憶合成部7で合成された音声信号等を出力するスピ
ーカ、9は来客者が行先の部署等の入力を行うためにロ
ボット本体1のアームの先端部に設けられた案内先スイ
ッチ等からなる受付入力部、10はロボット本体1のア
ームの上下動を行うサーボモータ等からなるアーム駆動
部、11はアームの昇降位置を検知するアーム昇降セン
サ部、12はロボット本体1を自律走行させるためのサ
ーボモータ等からなる走行駆動部、13はロボットの走
行ライン上の床部に敷設された磁気テープを検知する走
行センサ部、14は走行ライン上の障害物等を検知する
ための光学式センサ等からなる障害物検知部である。図
7において、15はロボット本体1に動作指示等を行う
ための外部制御装置、16は来客者等の来場,退場等を
検知するドアセンサ等からなる来客検知部、17は操作
者が外部制御装置15を介してロボット本体1に案内先
等の指示を行うスイッチ等を備えた外部操作部、18は
ロボット本体1の異常等を表示する外部表示部、19は
ロボット本体1の受付入力部9からの入力に基づいて来
客者の行先の部署等にチャイム及び/又はパトライト等
により来客者が有ることやロボット本体1の異常等を知
らせるために天井や壁部等の見やすい場所に配設された
来客報知部、20は外部制御装置15からロボット本体
1に来客受付指示や見送りの指示等の制御情報を赤外線
信号等で送信する外部データ送信部、21はロボット本
体1のロボットデータ送信部3からの赤外線信号による
受付情報等を受信するための外部データ受信部、22は
外部制御装置15の全体の制御を行う外部制御部であ
る。
【0004】以上のように構成された受付・案内ロボッ
トシステムについて、以下その動作を説明する。図8は
従来の受付・案内ロボットシステムの外部制御装置の動
作概要を示すフローチャートであり、図9は従来の受付
・案内ロボットシステムのロボット本体の動作概要を示
すフローチャートである。初めに、外部制御装置の動作
について説明する。図8において、外部制御装置15の
電源スイッチ(図示せず)をONにする(S1)と、外
部制御部22はドア等の入口近傍の天井に配設された来
客検知部16からの信号があるか調べる(S2)。Ye
sである場合は、来場又は退場のいずれであるかを調べ
るためにS8へジャンプし、Noである場合は、先に受
付指示したロボット本体1から行先部署等のデータが受
信されているか調べる(S3)。Yesである場合は、
S12へジャンプし、Noである場合は、各部署からロ
ボット本体1に対して来客案内の指示があるか調べる
(S4)。Yesである場合は、部署からの案内先に基
づいてロボット本体1へ該案内先に来客者を案内するよ
うに案内指示データを送信(S5)した後、S2へジャ
ンプし、Noである場合は、外部操作部17からロボッ
ト本体1に対して案内キャンセルの要求があるか調べる
(S6)。Yesである場合は、ロボット本体1の案内
・受付動作をキャンセルさせるために外部データ送信部
20を介してロボット本体1にキャンセル信号を送信
(S7)した後、S2へジャンプし、Noである場合
は、S2へジャンプして再び各部署及びロボット本体1
からの要求監視や来客者の検知等を繰り返す。S2にお
いて、Yesである場合、その信号が来客者の退場を意
味する退場信号であるか調べる(S8)。Yesである
場合は、外部データ送信部20を介してロボット本体1
に見送り指示を送信(S9)した後、S2へジャンプ
し、Noである場合は、来客者有りの信号か調べる(S
10)。Noである場合は、S2へジャンプし、Yes
である場合は、来客者に対して受付業務を行うように外
部データ送信部20を介してロボット本体1に受付指示
信号を送信(S11)した後、再びS2へジャンプす
る。次に、S3において、Yesである場合、その信号
が先に出した受付指示信号に対する来客受付信号である
か調べる(S12)。Noである場合は、S2へジャン
プし、Yesである場合は、該当部署へ来客者が有る旨
を通知して該当部署の天井又は壁部に配設された来客報
知部19のチャイムを鳴らすとともに、パトライト等を
点燈して来客者のある旨を知らせる(S13)。該当部
署の操作者は、案内先の空室状況等を確認して、外部操
作部17の案内先ボタン等を押下してロボット本体1に
来客者の案内先を指示する。次に、ロボット本体の動作
について説明する。図9において、ロボット本体1は通
常、入口近傍のロボットステーションで外部制御装置1
5からの指示を受信すべく待機している(S14)。外
部制御装置15から受付指示信号が受信されたか調べる
(S15)。Yesである場合は、後述の受付・案内処
理(S16)を実行した後、S14へジャンプし、No
である場合は、見送り指示信号を受信したか調べる(S
17)。Yesである場合は、音声記憶合成部7に予め
記憶されている音声、例えば「ありがとうございまし
た。またのおこしをお待ちしております。」の見送り挨
拶をスピーカ8を介して出力(S18)した後、再びS
14へジャンプし、Noである場合、外部制御装置15
からキャンセル信号が受信されたか調べる(S19)。
Yesである場合は、受付・案内処理等を中止してロボ
ットステーションに戻り(S20)、Noである場合、
S14へジャンプする。
【0005】次に、受付・案内処理の詳細について説明
する。図10は従来の受付・案内ロボットシステムのロ
ボット本体の受付・案内処理を示すフローチャートであ
る。外部制御装置15から受付指示信号を受信すると、
ロボット本体1が稼働中であることを来客者に知らせる
ために稼働報知部5により眼部のLEDを点滅させる
(S21)。次にロボット本体1に装備された各種セン
サ等を使用可能にした後、音声記憶合成部7に記憶され
ている音声、例えば「いらっしゃいませ、私は案内ロボ
ット。名前は○○○○と申します。」をスピーカ8を介
して来客者に対して挨拶をしながら走行駆動部12の走
行用サーボモータを動作させ、走行センサ部13で走行
ライン上に敷設された磁気テープの磁気を検知しながら
所定位置まで前進する(S22)。次に、予め定められ
た所定位置まで前進したか調べる(S23)。Noであ
る場合は、更に前進するためにS22へジャンプし、Y
esである場合は、走行駆動部12の走行用サーボモー
タを停止させてロボット本体1を停止させる(S2
4)。次に、ロボット本体1の胸部に配設された表示部
6に案内先(部署)メニューを表示(S25)するとと
もに、アーム駆動部10のサーボモータを動作させてロ
ボット本体1の片手をアーム昇降センサ部11でアーム
の上昇角度を検知しながら所定位置まで上昇させ音声記
憶合成部7に記憶されている音声、例えば「ご用件はど
ちらの部署でしょうか。」「左手の上にあるスイッチを
選択して押して下さい。」をスピーカ8より出力(S2
6)しながら来客者に対して案内先スイッチを提示する
(S27)。次に、来客者が行先部署のスイッチを押下
したか調べる(S28)。Noである場合は、行先部署
のスイッチが押下されるのを待つためにS27へ再びジ
ャンプし、Yesである場合は、表示部6に表示された
該当部署名をリバース表示等で来客者が確認しやすいよ
うに強調表示を行うとともに、来客者の確認キーの押下
を待って音声記憶合成部7に記憶されている音声、例え
ば「ただ今、係の者を呼び出しております。しばらくお
待ち下さい。」をスピーカ8から出力し、選択された部
署先のデータをロボットデータ送信部3を介して外部制
御装置15に送信する(S29)。次に、外部制御装置
15から案内指示信号を受信したか調べる(S30)。
Noである場合は、再度、部署先のデータを外部制御装
置15に送信するために再びS29にジャンプし、Ye
sである場合は、案内指示信号の内容を解析し、音声記
憶合成部7に記憶されている案内先及び案内メッセージ
の音声を合成して、例えば応接室への案内指示の場合、
「応接室へ案内いたします。御一緒にどうぞ。」をスピ
ーカ8を介して出力しながら、ロボット本体1は左手を
上げたまま指定された場所まで来客者の案内(移動)を
行う(S31)。案内(移動)中は走行ライン上の床部
に敷設された磁気テープの磁気を走行センサ部13で検
知しながら走行するとともに、走行駆動部12のエンコ
ーダにより走行距離を計測し、現在位置を確認する。ロ
ボット本体1の移動中、障害物検知部14により走行ラ
イン上の障害物等を検知しており、予め定められた所定
距離、例えば約50cm以内に人物,物体等が近づけば走
行を停止して予め記憶されている音声、例えば「危険で
す。これ以上近寄らないで下さい。」を音声記憶合成部
7及びスピーカ8を介して出力して警告を行う。障害物
からの距離が所定値を越えると再び走行を開始する。次
に、指示された案内先の所定位置か調べる(S32)。
Noである場合は、S31へジャンプし、Yesである
場合は、走行駆動部12の走行サーボモータを停止した
後、アーム駆動部10のサーボモータを動作させて左手
を下げた後、「中でしばらくお待ち下さい。○○○○は
これで失礼します。」を音声記憶合成部7及びスピーカ
8を介して出力する(S33)。次に、ロボット本体1
は走行駆動部12を動作させてターンし、再び走行ライ
ン上の磁気テープの磁気を走行センサ部13で検知しな
がらロボットステーションまで戻り(S34)、再び外
部制御装置15からの指示を待つ。また、ロボット制御
部2は受付・案内処理中は常時ロボットデータ受信部4
を監視しており、外部制御装置15からのキャンセル信
号を受信すると、受付・案内処理を中止して、ロボット
ステーションへ戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、走行ライン上に障害物等で段差が生じた場
合、この段差を検知することができず脱輪して自律走行
ができなくなるという問題点を有していた。また、ロボ
ット本体の前面に配設された障害物検知部は来客者等の
服装の色に影響され誤動作する場合があり、信頼性に欠
けるという問題点を有していた。また、来客者がある旨
を該当部署に知らせる場合、チャイム及びパトライトの
点灯で報知していたが、該当部署にだれもいない場合、
ロボット本体に対して案内先の指示等を出すことができ
ず、来客者を待たせることになり、サービス性に欠ける
という問題点を有していた。また、来客者との応対はロ
ボット本体に予め記憶された音声を合成して出力し、こ
れに対して来客者がスイッチ等の押下で行うために変則
的な事態が発生した場合に対応することができず汎用
性、信頼性に欠けるという問題点を有していた。また、
各部署からロボット本体に来客者の案内指示を出す場
合、その都度案内先の応接室等が空室であるか否かの確
認をしなければならず、案内指示を出すのが遅れたり、
誤って使用中の部屋に案内指示を出すなどのミスがあ
り、来客者へのサービスが低下するという問題点があっ
た。更に、各部署別に配設された来客報知部,外部操作
部,外部表示部等の制御を全て外部制御部で行っていた
ために、組織変更等で部署の増減や移設等があった場
合、これに合わせて配線や制御プログラム等の変更を行
わなければならず、これらに多大な工数を要し、保守
性、汎用性に欠けるという問題点を有していた。また、
ロボット本体においては、外部制御装置からの制御イン
タフェースしか持っておらず、外部制御装置が故障した
場合やコンパニオン動作のようにロボット本体を単体で
動かしたい場合、動作させることができない等、融通性
に欠けるという問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、構造が簡単で設置場所や建物の構造等に関係なく来
客者の状況や案内先の空室状況等を正確に検知し、来客
者とも音声による会話を行うことができ、状況に応じた
的確な受付・案内動作を行うことができるとともに部署
の増減や移設等にも柔軟に対応することができる保守性
や汎用性、信頼性、融通性に優れ、サービス性を向上さ
せた受付・案内ロボットシステムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を解決するため
に、本発明は次の構成からなる。請求項1に記載の受付
・案内ロボットシステムは、ロボット本体と、前記ロボ
ット本体を制御する外部制御装置と、を備えた受付・案
内ロボットシステムであって、 a.前記ロボット本体に配設された、来客者に対して案
内先の部署名やメッセージ又は後述のスピーカから出力
される音声と同様の内容を表示する表示部と、操作者か
らの音声信号や予め記憶された音声信号をそのまま若し
くは電気的に合成変調された音声信号に変換する音声記
憶合成部と、前記音声記憶合成部の信号による案内や,
挨拶,メッセージ,警告音声の1以上を来客者に出力す
るスピーカと、来客者が操作者と会話するために音声を
入力するマイクロホン(以下マイクと略す)と、前記マ
イクからの信号を増幅するマイクアンプ部と、来客者が
行先の入力を行う受付入力部と、前記外部制御装置に受
付情報の制御信号を送信するロボットデータ送信部と、
前記外部制御装置から案内指示の制御信号を受信するロ
ボットデータ受信部と、前記外部制御装置に前記マイク
に入力された来客者の音声や周囲の音を送信するロボッ
ト音声送信部と、操作者からの音声信号を前記外部制御
装置から受信するロボット音声受信部と、来客者にカタ
ログを手渡したり、来客者に動作の要求姿勢を示すため
ロボットのアームを上下に駆動したりアームの先端のハ
ンド部を回転,開閉するアーム駆動部と、前記アームの
昇降位置を検知し、所定位置に前記アームを昇降するた
めのアーム昇降センサ部と、ロボットを自律走行させる
ための少なくとも左右一対のサーボモータをロボット本
体の底部に備えた走行駆動部と、走行ライン上の床部に
敷設された磁気テープを検知する走行センサ部と、走行
ライン上の障害物を検知しロボットの走行を停止し ,警
告を行うための二眼測距離方式の光学式センサを備えた
障害物検知部と、ロボット全体の動作を制御するロボッ
ト制御部と b.前記外部制御装置に配設された、来客者の来場,退
を検知する来客検知部と、該当部署へ来客者の報知を
行うための来客報知手段を備えた来客報知部と、操作者
前記ロボット本体に案内先の指示を行う外部操作部
と、前記ロボット本体の状況や応接室の使用状況を該当
部署の操作者に表示する外部表示部と、前記外部制御装
置から前記ロボット本体に案内先の指示の制御データを
送信する外部データ送信部と、前記ロボット本体の前記
ロボットデータ送信部からの受付情報の制御データを受
信する外部データ受信部と、前記ロボット本体に操作者
の音声信号を送信する外部音声送信部と、前記ロボット
本体から音声信号を受信する外部音声受信部と、前記外
部音声受信部で受信した信号を増幅する外部音声増幅部
と、前記外部音声増幅部からの信号を出力する外部スピ
ーカと、操作者の音声を入力し前記ロボット本体に送信
する外部マイクと、前記外部マイクからの信号を増幅す
外部マイクアンプ部と、各部署毎に配設され前記外部
操作部,前記外部表示部を制御する部署制御部と、全体
の動作を制御する外部制御部と、を備えている構成を有
している。請求項2に記載の受付・案内ロボットシステ
ムは、請求項1において、前記受付入力部が前記ロボッ
ト本体の上下動可能なアームの先端部に配設されている
構成を有している。請求項3に記載の受付・案内ロボッ
トシステムは、請求項1又は2の内いずれか1におい
て、前記ロボット本体の眼部又は頭部にロボットの稼働
状態を報知する稼働報知部を備えた備えた構成を有して
いる。請求項4に記載の受付・案内ロボットシステム
は、請求項1乃至3の内いずれか1において、前記ロボ
ット本体走行ライン上の段差を検知し前記ロボット制
御部に出力する光学式センサを用いた段差検知部を備え
た構成を有している。請求項5に記載の受付・案内ロボ
ットシステムは、請求項1乃至4の内いずれか1におい
て、前記ロボット本体自己の近傍の人体等の物体を検
し前記ロボット制御部に出力するための光学式センサ
又はこれに加えて熱感知センサを用いた物体検知部を備
えた構成を有している。請求項6に記載の受付・案内ロ
ボットシステムは、請求項1乃至5の内いずれか1にお
いて、前記ロボット本体の後部又は側部に前記ロボット
本体の待機中に常時バッテリの充電を行う受電プラグを
備えた構成を有している。請求項7に記載の受付・案内
ロボットシステムは請求項1乃至6の内いずれか1にお
いて、前記ロボット本体の前記ロボット制御部に前記外
部制御装置による制御より優先的に操作者のラジオコン
トロール操作によって前記ロボット本体の前進や後退,
回転,停止,アームの駆動の1以上を行うためのリモコ
ンインタフェース部を備えた構成を有している。請求項
8に記載の受付・案内ロボットシステムは請求項1乃至
7の内いずれか1において、前記外部制御装置応接室
等の使用状況を検知し前記外部制御部に出力する空室検
知部を備えた構成を有している。
【0009】ここで、ロボットデータ送受信部及びこれ
に対応した外部データ送受信部は無線(電波)や赤外線
等、受付・案内ロボットシステムが設置される環境に応
じて、例えば電波障害がある場所や見通し距離内に設置
する場合を赤外線を用い、電波障害が無く、広範囲な場
所では無線等を用いる等使い分けるように形成されるの
が好ましい。また、信頼性を向上させるために中継器等
を要所要所に複数配置すると便利である。音声記憶合成
部としては、操作者からの音声信号の他に予め定められ
た音声信号を記憶しておき、ロボット制御部からの指示
により記憶されている音声信号を電気的に合成変調され
音声信号に変換するとともに、必要に応じて予め記憶
されている部署名等と定型化された内容の音声信号とを
組み合わせて合成し、目的とする内容の音声信号を得る
ようにすると音声信号の記憶領域が削減できるととも
に、メッセージの保守等も容易になるので好ましい。
尚、操作者からの音声信号や予め記憶された音声信号
は、必要に応じて電気的に合成変調せずにそのまま出力
してもよい。走行駆動部としては、ロボット本体の底部
に左右2個の走行用サーボモータを配設することによ
、走行時のカーブやターンをする場合、左右の走行用
サーボモータの回転数を変えることで回転半径を小さく
することができる。障害物検知部としては、バンパー部
等に二眼測距離方式の光学式センサを用いることによ
、障害物や来客者の服装等の色差による影響を受けに
くく、障害物の検知を正確に行うことができる。物体検
知部としては、二眼測距離方式の光学式センサ又はこれ
に加えて、赤外線センサ等の熱感知センサを組み合わせ
ることにより物体が人体か否かの判別も行うことができ
る。来客報知部としては、チャイムやパトライト等の
客報知手段で来客者がある旨を報知するが、複数の色分
けができるパトライト等を用いると、単に来客者の報知
だけでなく、ロボットからの異常等も報知することがで
きる。外部制御部の来客報知部の制御方法としては、該
当部署の来客報知部の来客報知手段のチャイムパトラ
イト等の点燈により来客者の来場を報知する際、該当部
署のみでなく隣接部署へも報知するか否かの設定を行う
こともでき、この場合、建物の構造等必要に応じて隣接
する部署へも同時に報知することができ、該当部署に人
がいない場合でも隣接部署から応対できるので好まし
い。例えば、該当部署へはチャイムとパトライト等の点
燈の両方を行い、隣接部署へはパトライト等の点燈のみ
を行う等の区別をすると来客者が自己の部署なのか否か
が容易に判別できる。また、点燈するランプの色を変え
てもよい。リモコンインタフェース部としては、デジタ
ルプロポーショナルラジオコントロールインタフェース
を用いることで、簡単なラジコン操作により離れた場所
からロボット本体の動作を制御することができる。受電
プラグとしては、ロボット本体がロボットステーション
で待機中にロボットステーションに設けられた充電設備
から自動的に受電するもので接続端子の脱着が自在で構
造が簡単なマグネットキャッチ方式が好適に用いられ
る。アーム駆動部としては、サーボモータの回転により
アームの上下動,手首の回転及びハンド部の開閉等を行
う。ハンド部の開閉はソレノイド等の機構を用いると構
造が簡単で、正確な動作を行うことができるのでカタロ
グの配布等も行うことができ好ましい。空室検知部とし
ては、案内先の部屋等の使用・不使用を示すスイッチを
設ける他に、応接室等に配設された照明スイッチ等と連
動させると操作の煩雑さを防止できる。ロボット制御部
及び外部制御部としては、シーケンスコントローラを用
いると制御が簡単で機能追加等にも柔軟に対応すること
ができ、保守性,汎用性を向上させることができる。外
部制御部と部署制御部との接続は同軸ケーブル及び分岐
装置を介して接続するようにすると配線作業も簡単にな
り機材も削減できるので好ましい。
【0010】
【作用】この構成によって、以下の作用を有する。 (1)来客者等の検知は外部制御部に接続されたドアセ
ンサ等により行うので、複雑な構造の建物であっても、
その構造に応じて、センサ等を配設することができるの
でロボットの位置に関係なく、広範囲の状況を検知で
き、ロボットに対してきめ細かい指示を行うことができ
る。 (2)予め記憶されている音声により適切なガイダンス
等を行うことができる音声記憶合成部を備え、表示部に
も同様の内容が表されるので来客者は聞きもらし等があ
ってもとまどうことなく簡単に行先の選択等を行うこと
ができる。 (3)アームを上昇させることで来客者に対して動作の
要求姿勢を示すことができるとともに、来客者が行先部
署等の入力を行う受付入力部はロボット本体のアームの
先端部に設けることにより、来客者が案内先スイッチを
押す際にアームを昇降して押し易い位置にセットするこ
とができる。 (4)ロボット本体は自律走行が可能な走行駆動部を有
しており、走行時のカーブやターン等は左右の走行サー
ボモータの回転数を変えることにより回転半径を小さく
することができる。 (5)走行ライン上に敷設された磁気テープを検知する
走行センサ部を備えているので、正確に来客者の誘導を
行うことができる。 (6)色差に影響しにくい二眼測距離方式の光学式のセ
ンサを用いた障害物検知部を備えているので、来客者の
服装等の色による誤動作を防止することができる。 (7)光学式のセンサを用いて走行ライン上の著しい段
差を検知することができる段差検知部を備えているの
で、走行中の脱輪を防止することができる。光学式のセ
ンサと熱感知センサを組み合わせた物体検知部を備えて
いるので、その物体が人体なのか否かの判別をある程度
行うことができる。 (8)該当部署の来客報知部にチャイムやパトライト等
の来客報知手段により来客者がある旨を報知することが
できる。 (9)ロボット本体が待機中はロボット本体後部の受電
プラグにより、常に充電されているので、稼働途中でバ
ッテリ切れによる動作不能を防止することができる。 (10)行先部署と音声による会話を行うことができる
ので、音声送信部,音声受信部を備えているので、状況
に応じて的確な対応を行うことができる。 (11)応接室等の使用状態を常時監視する空室検知部
を備えているので、来客時にロボットに対して正確な案
内指示を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における受
付・案内ロボットシステムのロボット本体の機能ブロッ
ク図であり、図2は本発明の一実施例における受付・案
内ロボットシステムの外部制御装置の機能ブロック図で
ある。3はロボットデータ送信部、4はロボットデータ
受信部、5は稼働報知部、6は表示部、8はスピーカ、
9は受付入力部、10はアーム駆動部、11はアーム昇
降センサ部、12は走行駆動部、13は走行センサ部、
14は障害物検知部、16は来客検知部、17は外部操
作部、18は外部表示部、19は来客報知部、20は外
部データ送信部、21は外部データ受信部であり、これ
らは従来例と同様なものなので同一の符号を付し説明を
省略する。1aは本発明の一実施例における受付・案内
ロボットシステムのロボット本体、2aはロボット本体
1aの全体の制御を行うシーケンスコントローラ等から
なるロボット制御部、7aは予め定められた音声情報を
記憶したりロボット音声受信部で受信された外部制御装
置からの音声信号を電気的に合成変調された音声に変換
する音声記憶合成部、23は来客者の音声やロボット本
体1aの周囲の音等を外部制御装置に送信するFM送信
機等からなるロボット音声送信部、24は外部制御装置
から操作者等の音声信号を受信するためのFM受信機等
からなるロボット音声受信部、25はロボット本体1の
所定部に配設された来客者等がロボット本体1aを介し
て外部制御装置側の操作者と会話を行うためのマイク、
26はマイク25の音声信号を増幅するためのマイクア
ンプ部、27は走行ライン上の段差を検知するための光
学式センサ等からなる段差検知部、28は上記光学式セ
ンサに加えて熱感知センサを組み合わせ、物体が人体で
あるか否かもある程度判別が出来る物体検知部、29は
ロボット本体1aを外部制御装置とは別にリモコン操作
により動作させるためのデジタルプロポーショナルラジ
オコントロール等によるリモコンインタフェース部であ
る。図2において、15aは本発明の一実施例における
受付・案内ロボットシステムの外部制御装置、22aは
外部制御装置15aの全体の制御を行うシーケンスコン
トローラ等からなる外部制御部、30は応接室等に配設
された照明スイッチ等によりその部屋が使用中か否かを
検知する空室検知部、31は操作者が来客者等とロボッ
ト本体1aを介して会話を行う場合、操作者の音声等を
送信するFM送信機等からなる外部音声送信部、32は
ロボット本体1aのロボット音声送信部23から送信さ
れてくる音声等を受信するFM受信機等からなる外部音
声受信部、33は外部音声受信部32で受信した音声信
号等を増幅する外部音声増幅部、34は外部音声増幅部
33で増幅された音声等を出力する外部スピーカ、35
は操作者の音声をロボット本体1aに送信するための外
部マイク、36は外部マイク35の音声信号を増幅する
ための外部マイクアンプ部、37は各部署別に配設され
外部制御部22aの制御下で外部操作部17,外部表示
部18,来客報知部19,外部音声増幅部及び外部マイ
クアンプ部を制御するための部署制御部である。
【0012】以上のように構成された受付・案内ロボッ
トシステムについて、以下その動作を説明する。図3は
本発明の一実施例における受付・案内ロボットシステム
の外部制御装置の動作概要を示すフローチャートであ
り、図4は本発明の一実施例における受付・案内ロボッ
トシステムのロボット本体の動作概要を示すフローチャ
ートである。初めに、外部制御装置の動作について説明
する。図3において、外部制御装置15aの電源スイッ
チ(図示せず)をONにする(S35)と、外部制御部
22aはドア等の入口近傍の天井に配設された来客検知
部16からの信号があるか調べる(S36)。Yesで
ある場合は、来場又は退場のいずれであるかを調べるた
めにS44へジャンプし、Noである場合は、先に受付
指示したロボット本体1aから行先部署等のデータが受
信されているか調べる(S37)。Yesである場合
は、S48へジャンプし、Noである場合は、各部署か
らロボット本体1aに対して来客案内の指示があるか調
べる(S38)。Yesである場合は、部署からの案内
先に基づいてロボット本体1aへ該案内先に来客者を案
内するように案内指示データを送信(S39)した後、
S35へジャンプし、Noである場合は、空室検知部3
0を介して応接室等の空室信号を検知したか調べる(S
40)。Yesである場合は、各部署毎に配設された部
署制御部37を介して外部表示部18に空室表示の更新
(S41)、例えば応接室の「使用中」を「空」にした
後、S35へジャンプし、Noである場合は、各部署毎
に配設された外部操作部17から部署制御部37を介し
てロボット本体1aのキャンセルの要求があるか調べる
(S42)。Yesである場合は、ロボット本体1aの
案内動作等を停止させロボットステーションに戻すため
に外部データ送信部20を介してロボット本体1aにキ
ャンセル信号を送信(S43)した後、S35へジャン
プし、Noである場合は、S35へジャンプして再び各
部署及びロボット本体1aからの要求監視や来客者の検
知等を繰り返す。S36でYesの場合、その信号が来
客者の退場を意味する退場信号であるか調べる(S4
4)。Yesである場合は、外部データ送信部20を介
してロボット本体1aに見送り指示を送信(S45)し
た後、S35へジャンプし、Noである場合は、来客者
有りの信号か調べる(S46)。Noである場合は、S
35へジャンプし、Yesである場合は、来客者に対し
て受付業務を行うように外部データ送信部20を介して
ロボット本体1aに受付指示信号を送信(S47)した
後、S35へジャンプする。次に、S37でYesの場
合、その信号が先に出した受付指示信号に対する来客受
付信号であるか調べる(S48)。Noである場合は、
S35へジャンプし、Yesである場合は、該当部署の
部署制御部37へ来客者が有る旨を通知(S49)して
S35へジャンプする。該当部署では部署制御部37に
より、天井や壁部に配設された来客報知部19のチャイ
ムを鳴らすとともに、パトライト等を点燈して来客者の
ある旨を知らせる。該当部署の操作者は、外部表示部1
8で空室状況を確認して、外部操作部17の案内先ボタ
ン等を押下して部署制御部37,外部制御部22a,外
部データ送信部20を介してロボット本体1aに来客者
の案内先を指示する。また、操作者は外部操作部17の
スイッチを操作して、外部マイク35,外部音声送信部
31,外部音声受信部32,外部スピーカ34等を介し
てロボット本体1a側の来客者と直接会話することもで
きる。次に、ロボット本体の動作について説明する。図
4において、ロボット本体1aは通常、入口近傍のロボ
ットステーションでロボット本体1aの後部に配設され
たマグネットキャッチ方式の受電プラグ(図示せず)に
よりバッテリの充電を行いながら外部制御装置15a等
からの指示を受信すべく待機している(S50)。外部
制御装置15aから受付指示信号が受信されたか調べる
(S51)。Yesである場合は、後述の受付・案内処
理(S52)を実行した後、S50へジャンプし、No
である場合は、見送り指示信号を受信したか調べる(S
53)。Yesである場合は、音声記憶合成部7aに予
め記憶されている音声、例えば「ありがとうございまし
た。またのおこしをお待ちしております。」の見送り挨
拶をスピーカ8を介して出力(S54)した後、再びS
50へジャンプし、Noである場合、キャンセル信号が
受信されたか調べる(S55)。Yesである場合は、
受付・案内処理等を中止してロボットステーションに戻
り(S56)、Noである場合は、ロボット本体1aの
背部のリモコンモード切替えスイッチ(図示せず)が押
下されたか調べる(S57)。Yesである場合は、後
述のリモコン動作(S58)が可能になり、Noである
場合は、S50へジャンプする。
【0013】次に、受付・案内処理の詳細について説明
する。図5は本発明の一実施例における受付・案内ロボ
ットシステムのロボット本体の受付・案内処理を示すフ
ローチャートである。外部制御装置15aから受付指示
信号を受信すると、ロボット本体1aが稼働中であるこ
とを来客者に知らせるために稼働報知部5により眼部の
LEDを点滅させる(S59)。次にロボット本体1a
に装備された各種センサ等を使用可能にした後、音声記
憶合成部7aに記憶されている音声、例えば「いらっし
ゃいませ、私は案内ロボット。名前は○○○○と申しま
す。」をスピーカ8を介して来客者に対して挨拶をしな
がら走行駆動部12の走行サーボモータを動作させ、走
行センサ部13で走行ライン上の磁気テープの磁気を検
知しながら所定位置まで前進する(S60)。次に、予
め定められた所定位置まで前進したか調べる(S6
1)。Noである場合は、更に前進するためにS60へ
ジャンプし、Yesである場合は、走行駆動部12の走
行用サーボモータを停止させロボット本体1aの前進を
ストップさせる(S62)。次に、ロボット本体1aの
胸部に配設された表示部6に案内先(部署)メニューを
表示(S63)するとともに、次にアーム駆動部10の
サーボモータを動作させてロボット本体1aの片手をハ
ンド昇降センサ部11でアームの上昇角度を検知しなが
ら所定位置まで上昇させ音声記憶合成部7aに記憶され
ている音声、例えば「ご用件はどちらの部署でしょう
か。」「左手の上にあるスイッチを選択して押して下さ
い。」をスピーカ8より出力(S64)しながら来客者
に対して案内先スイッチを提示する(S65)。次に、
来客者が行先部署のスイッチを押下したか調べる(S6
6)。Noである場合は、S73へジャンプし、Yes
である場合は、表示部6に表示された該当部署名をリバ
ース表示等で来客者が確認しやすいように強調表示を行
うとともに、来客者の確認キーの押下を待って音声記憶
合成部7aに記憶されている音声、例えば「ただ今、係
の者を呼び出しております。しばらくお待ち下さい。」
をスピーカ8から出力し、選択された部署先のデータを
ロボットデータ送信部3を介して外部制御装置15aに
送信する(S67)。S66でNoである場合、予め定
められた所定のリトライ回数を越えたか調べる(S7
3)。Noである場合は、来客者からの行先部署の入力
を待つために再びS65へジャンプし、Yesである場
合は、予め定められた所定時間を越えても行先の入力が
なかったものとみなして、ロボットデータ送信部3を介
して、外部制御装置15aに来客者異常を送信(S7
4)した後、受付・案内処理を終了して走行駆動部12
の走行サーボモータによりロボット本体1aを後退させ
ロボットステーションに戻る。次に、外部制御装置15
aから案内指示信号を受信したか調べる(S68)。N
oである場合は、S75にジャンプし、Yesである場
合は、案内指示信号の内容を解析し、音声記憶合成部7
aに記憶されている案内先及び案内メッセージの音声を
合成して、例えば応接室への案内指示の場合、「応接室
へ案内いたします。御一緒にどうぞ」をスピーカ8を介
して出力しながら、ロボット本体1aは左手を上げたま
ま指定された場所まで来客者の案内(移動)を行う(S
69)。案内(移動)中は走行ライン上の床部に敷設さ
れた磁気テープの磁気を走行センサ部13で検知しなが
ら走行するとともに、走行駆動部12のエンコーダによ
り走行距離を計測し、現在位置を確認する。ロボット本
体1aの移動中、障害物検知部14,物体検知部28に
より走行ライン上の障害物等を検知しており、予め定め
られた所定距離、例えば約50cm以内に人物,物体が近
づけば走行を停止して予め記憶されている音声、例えば
「危険です。これ以上近寄らないで下さい」を音声記憶
合成部7a及びスピーカ8を介して出力して警告を行
う。障害物からの距離が所定値を越えると再び走行を開
始する。また、予め定められた所定時間経過しても障害
物等が除去されない場合、外部制御装置15aにロボッ
ト異常を送信する。次に、指示された案内先の所定位置
か調べる(S70)。Noである場合は、S69へジャ
ンプし、Yesである場合は、走行駆動部12の走行サ
ーボモータを停止した後、走行駆動部12により左右の
走行サーボモータの回転差を利用してロボット本体1a
を半回転させ、アーム駆動部10のサーボモータを動作
させて左手を下げた後、「中でしばらくお待ち下さい。
○○○○はこれで失礼します。」を音声記憶合成部7a
及びスピーカ8を介して出力する(S71)。次に、ロ
ボット本体1aは走行駆動部12の左右の走行サーボモ
ータの回転差を利用してターンし、再び走行ライン上の
磁気テープの磁気を走行センサ部13で検知しながらロ
ボットステーションまで戻り(S72)、自動充電を行
いながら再び外部制御装置15aからの指示を待つ。ま
た、ロボット制御部2aは受付・案内処理中は常時ロボ
ットデータ受信部4を監視しており、外部制御装置15
aからのキャンセル信号を受信すると、受付・案内処理
を中止して、ロボットステーションへ戻る。次に、リモ
コン動作について説明する。ロボット本体1aの背部に
配設されたリモコンモード切替えスイッチを押下する
と、ロボット本体1aは外部制御装置15aとは別にリ
モコンインタフェース部29を介して無線(電波)によ
るリモコン操作が可能になる。リモコンモードの場合、
図示しないリモコン操作部により、リモコンインタフェ
ース部29のデジタルプロポーショナルラジオコントロ
ールインタフェースを介して走行駆動部12の走行用サ
ーボモータを動作させ、ロボット本体の前進,後退やア
ーム駆動部10のサーボモータ等を制御して、アームの
上下動やハンドの開閉及びロボット音声送信部23,ロ
ボット音声受信部24を介して音声の送受信を行うこと
ができる。以上のように本実施例によれば、来客者の来
場や退場の検知を建物の構造等に合わせて予め配設され
た来客検知部により行うことによりロボット本体が案内
(移動)中であっても他の来客者等を検知することがで
き、ロボット本体に対してきめ細かい指示を出すことが
できる。また、応接室等の空室状況の管理を行うので正
確な案内指示を行うこができ、来客者に対してサービス
を向上させことができる。また、部署等の増減や移動等
も部署制御部を増減又は移設するだけで容易に対応する
ことができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、来客者等の検知
等をロボット本体を遠隔制御する外部制御装置で行うこ
とで複雑な構造の建物等であっても、その構造に応じ
て、センサ等を配設することができ、ロボット本体の位
置に関係なく、広範囲の状況を検知でき、ロボット本体
に対してきめ細かい指示を行うことができるとともに、
来客者と対面してきめの細かい応対をすることができ、
また部署等の増減や移設等にも容易に対応することがで
きる保守性、汎用性、信頼性、サービス性に優れた低原
価で量産性に優れた受付・案内ロボットシステムを実現
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における受付・案内ロボット
システムのロボット本体の機能ブロック図
【図2】本発明の一実施例における受付・案内ロボット
システムの外部制御装置の機能ブロック図
【図3】本発明の一実施例における受付・案内ロボット
システムの外部制御装置の動作概要を示すフローチャー
【図4】本発明の一実施例における受付・案内ロボット
システムのロボット本体の動作概要を示すフローチャー
【図5】本発明の一実施例における受付・案内ロボット
システムのロボット本体の受付・案内処理を示すフロー
チャート
【図6】従来の受付・案内ロボットシステムのロボット
本体の機能ブロック図
【図7】従来の受付・案内ロボットシステムの外部制御
装置の機能ブロック図
【図8】従来の受付・案内ロボットシステムの外部制御
装置の動作概要を示すフローチャート
【図9】従来の受付・案内ロボットシステムのロボット
本体の動作概要を示すフローチャート
【図10】従来の受付・案内ロボットシステムのロボッ
ト本体の受付・案内処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1,1a ロボット本体 2,2a ロボット制御部 3 ロボットデータ送信部 4 ロボットデータ受信部 5 稼働報知部 6 表示部 7,7a 音声記憶合成部 8 スピーカ 9 受付入力部 10 アーム駆動部 11 アーム昇降センサ部 12 走行駆動部 13 走行センサ部 14 障害物検知部 15,15a 外部制御装置 16 来客検知部 17 外部操作部 18 外部表示部 19 来客報知部 20 外部データ送信部 21 外部データ受信部 22,22a 外部制御部 23 ロボット音声送信部 24 ロボット音声受信部 25 マイク 26 マイクアンプ部 27 段差検知部 28 物体検知部 29 リモコンインタフェース部 30 空室検知部 31 外部音声送信部 32 外部音声受信部 33 外部音声増幅部 34 外部スピーカ 35 外部マイク 36 外部マイクアンプ部 37 部署制御部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 13/00 B25J 5/00 G05D 1/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット本体と、前記ロボット本体を制
    御する外部制御装置と、を備えた受付・案内ロボットシ
    ステムであって、 a.前記ロボット本体に配設された、来客者に対して案
    内先の部署名やメッセージ又は後述のスピーカから出力
    される音声と同様の内容を表示する表示部と、操作者か
    らの音声信号や予め記憶された音声信号をそのまま若し
    くは電気的に合成変調された音声信号に変換する音声記
    憶合成部と、前記音声記憶合成部の信号による案内や,
    挨拶,メッセージ,警告音声の1以上を来客者に出力す
    るスピーカと、来客者が操作者と会話するために音声を
    入力するマイクロホン(以下マイクと略す)と、前記マ
    イクからの信号を増幅するマイクアンプ部と、来客者が
    行先の入力を行う受付入力部と、前記外部制御装置に受
    付情報の制御信号を送信するロボットデータ送信部と、
    前記外部制御装置から案内指示の制御信号を受信するロ
    ボットデータ受信部と、前記外部制御装置に前記マイク
    に入力された来客者の音声や周囲の音を送信するロボッ
    ト音声送信部と、操作者からの音声信号を前記外部制御
    装置から受信するロボット音声受信部と、来客者にカタ
    ログを手渡したり、来客者に動作の要求姿勢を示すため
    ロボットのアームを上下に駆動したりアームの先端のハ
    ンド部を回転,開閉するアーム駆動部と、前記アームの
    昇降位置を検知し、所定位置に前記アームを昇降するた
    めのアーム昇降センサ部と、ロボットを自律走行させる
    ための少なくとも左右一対のサーボモータをロボット本
    体の底部に備えた走行駆動部と、走行ライン上の床部に
    敷設された磁気テープを検知する走行センサ部と、走行
    ライン上の障害物を検知しロボットの走行を停止し,警
    告を行うための二眼測距離方式の光学式センサを備えた
    障害物検知部と、ロボット全体の動作を制御するロボッ
    ト制御部と b.前記外部制御装置に配設された、来客者の来場,退
    を検知する来客検知部と、該当部署へ来客者の報知を
    行うための来客報知手段を備えた来客報知部と、操作者
    前記ロボット本体に案内先の指示を行う外部操作部
    と、前記ロボット本体の状況や応接室の使用状況を該当
    部署の操作者に表示する外部表示部と、 記外部制御装
    置から前記ロボット本体に案内先の指示の制御データを
    送信する外部データ送信部と、前記ロボット本体の前記
    ロボットデータ送信部からの受付情報の制御データを受
    信する外部データ受信部と、前記ロボット本体に操作者
    の音声信号を送信する外部音声送信部と、前記ロボット
    本体から音声信号を受信する外部音声受信部と、前記外
    部音声受信部で受信した信号を増幅する外部音声増幅部
    と、前記外部音声増幅部からの信号を出力する外部スピ
    ーカと、操作者の音声を入力し前記ロボット本体に送信
    する外部マイクと、前記外部マイクからの信号を増幅す
    外部マイクアンプ部と、各部署毎に配設され前記外部
    操作部,前記外部表示部を制御する部署制御部と、全体
    の動作を制御する外部制御部と、 を備えていることを特徴とする受付・案内ロボットシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記受付入力部が前記ロボット本体の上
    下動可能なアームの先端部に配設されていることを特徴
    とする請求項1に記載の受付・案内ロボットシステム。
  3. 【請求項3】 前記ロボット本体の眼部又は頭部にロボ
    ットの稼働状態を報知する稼働報知部を備えたことを特
    徴とする請求項1又は2の内いずれか1に記載の受付・
    案内ロボットシステム。
  4. 【請求項4】 前記ロボット本体走行ライン上の段差
    を検知し前記ロボット制御部に出力する光学式センサを
    用いた段差検知部を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至3の内いずれか1に記載の受付・案内ロボットシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記ロボット本体自己の近傍の人体等
    の物体を検知し前記ロボット制御部に出力するための光
    学式センサ又はこれに加えて熱感知センサを用いた物体
    検知部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の内い
    ずれか1に記載の受付・案内ロボットシステム。
  6. 【請求項6】 前記ロボット本体の後部又は側部に前記
    ロボット本体の待機中に常時バッテリの充電を行う受電
    プラグを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の内い
    ずれか1に記載の受付・案内ロボットシステム。
  7. 【請求項7】 前記ロボット本体の前記ロボット制御部
    前記外部制御装置による制御より優先的に操作者のラ
    ジオコントロール操作によって前記ロボット本体の前進
    や後退,回転,停止,アームの駆動の1以上を行うため
    のリモコンインタフェース部を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至6の内いずれか1に記載の受付・案内ロボ
    ットシステム。
  8. 【請求項8】 前記外部制御装置応接室等の使用状況
    を検知し前記外部制御部に出力する空室検知部を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1に記載
    の受付・案内ロボットシステム。
JP6105963A 1994-04-20 1994-04-20 受付・案内ロボットシステム Expired - Lifetime JP2802416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6105963A JP2802416B2 (ja) 1994-04-20 1994-04-20 受付・案内ロボットシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6105963A JP2802416B2 (ja) 1994-04-20 1994-04-20 受付・案内ロボットシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07295637A JPH07295637A (ja) 1995-11-10
JP2802416B2 true JP2802416B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=14421456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6105963A Expired - Lifetime JP2802416B2 (ja) 1994-04-20 1994-04-20 受付・案内ロボットシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2802416B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19817602A1 (de) * 1998-04-22 1999-10-28 Heinrich Landert Computerisiertes System für Empfang und Information von Besuchern
US6232735B1 (en) 1998-11-24 2001-05-15 Thames Co., Ltd. Robot remote control system and robot image remote control processing system
JP2001300874A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Casio Comput Co Ltd ロボット装置およびそのプログラム記録媒体
JP2002239253A (ja) * 2001-02-15 2002-08-27 Kozo Nomura 遊戯設備
JP3906743B2 (ja) * 2002-05-27 2007-04-18 松下電工株式会社 案内ロボット
JP4072033B2 (ja) * 2002-09-24 2008-04-02 本田技研工業株式会社 受付案内ロボット装置
JP2004258530A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Daiichikosho Co Ltd 自動走行型カラオケ装置
JP2004264421A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Daiichikosho Co Ltd 自動走行型カラオケ装置
JP2005125457A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Yaskawa Electric Corp 作業用移動ロボット
JP4303602B2 (ja) * 2004-01-09 2009-07-29 本田技研工業株式会社 顔面像取得システム
JP4767717B2 (ja) * 2006-02-24 2011-09-07 富士通株式会社 ロボット
JP2007282191A (ja) 2006-03-14 2007-10-25 Seiko Epson Corp 案内装置及びその制御方法
JP4896550B2 (ja) * 2006-03-14 2012-03-14 本田技研工業株式会社 情報管理システム
JP5184853B2 (ja) * 2007-09-28 2013-04-17 綜合警備保障株式会社 自律移動体
JP6943644B2 (ja) * 2017-06-28 2021-10-06 株式会社G−グロボット ロボット支援システム
CN109129400A (zh) * 2018-10-31 2019-01-04 大连函量科技发展有限公司 一种教育用情境展示机器人

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07295637A (ja) 1995-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2802416B2 (ja) 受付・案内ロボットシステム
JP3067363B2 (ja) 移動監視装置
CN107531410B (zh) 自动运转设备系统、紧急停止终端以及操作终端的控制方法
US9679270B2 (en) Robotic ordering and delivery system software and methods
CN110759192A (zh) 机器人、机器人与电梯交互的自动控制系统及控制方法
JP4658891B2 (ja) ロボットの制御装置
JP3236163B2 (ja) 受付・案内のロボットシステム
US6507777B1 (en) System and method for a remote calling system for an automatic guided vehicle
JP3434566B2 (ja) 階間移動監視装置
JPWO2003000580A1 (ja) エレベーターシステム
CN113753696A (zh) 一种智能轮椅与电梯通信控制系统
EP1151952B1 (en) Lift control system
JP2004527432A (ja) エレベータ制御システム
KR19990073378A (ko) 실내에서엘리베이터를호출하기위한방법및장치
JP3479578B2 (ja) 自動ドアの制御情報設定装置
JPS59215187A (ja) 移動監視システム
CN116443683A (zh) 无人货梯控制系统
CN219172344U (zh) 自动驾驶车辆的车外人机交互设备和自动驾驶车辆
JP7322680B2 (ja) 呼出システム及び呼出方法
CN220499138U (zh) 语音播报机器人
JPS63234792A (ja) 無人受付案内システム
KR102163514B1 (ko) 드론에 의한 양방향 멀티미디어 통신 시스템 및 그 운용방법
KR20030068885A (ko) 이동로봇의 홈위치 자동이동방법 및 장치
CN113682958A (zh) 一种塔吊视频管理系统
JPH0818950A (ja) テレビドアホン装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980519

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090717

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100717

Year of fee payment: 12