JP2802319B2 - 粉末状洗浄剤 - Google Patents

粉末状洗浄剤

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水を加えた支持材料、洗浄活性物質、場合
により溶剤及び場合により別の添加物を含有する、織物
表面、特に紡織フロアリング材料用粉末状洗浄剤に関す
る。
このような洗浄剤は、既に種々な態様において公知で
ある。公知技術として、例えばドイツ特許第2732011号
明細書が引用される。
公知の洗浄剤において支持材料(vehicle)として既
に種々の有機及び無機物質、例えばおがくず、磨砕コル
ク、珪藻土等が提案されている。併し家事一般用途にお
いてこのような洗浄剤を使用する際には、尿素−ホルム
アルヒドフォーム及びセルロース粉末のみが実質的に重
要である。最後に挙げた物質の使用は、種々の理由から
批判されている。ホルムアルデヒドフォームに関して
は、ホルムアルデヒドの健康上の有害性が指摘されてい
る。セルロース粉末を基体とする支持材料を含有する洗
浄剤の場合、多年生植物の漂白した天然セルロースを高
含有率で用いる必要がある。更にセルロース粉末の製造
は、非常に多量の廃水を生じ、セルロースを回収するた
めの新規な分解法(digestion)の導入にもかかわらず
環境を汚染する。併し公知の粉末状洗浄剤中のセルロー
ス含有率を低減することにより、例えばカーペット洗浄
に使用する際に、凝結物が生じ、吸引が困難となりそし
て長い乾燥時間が必要となる。さらに、該生成物はもは
や「易流動性」でない。
前記従来技術から出発して、本発明の課題は、できる
だけ高い洗浄効率において原料が節約されそして同時に
健康に害のあるか又は環境になじまない物質を全く使用
しないか又はほんの僅かしか使用しない、織物表面用粉
末状洗浄剤を提供することにある。
この課題は請求項1記載の発明により解決される。
請求項2以降の発明は、これを更に開発した有利な実
施態様である。
本発明により、支持材料として乾燥状態で高吸収性
の、その後膨潤する重合体粒子、いわゆる「スーパーア
ブソーバー」は、重合体粒子の表面に付着する有機繊維
粒子と共に使用される。高吸収性の膨潤した重合体粒子
は、重合体粒子中に結合した多量の水分によって、必要
な容積及び必要な表面を生ぜしめる。これに高価な原
料、即ち特に漂白セルロースの使用料を著しく低減する
ことができる。支持材料又は吸収性材料はカーペット表
面上に完全に使用できる。これは凝集体を生じ易いの
で、カーペット中に消散しない。有機繊維粒子は膨潤し
た重合体粒子の表面に付着する。それ故該粒子は非常に
良好に分散し、有機繊維粒子が僅かな量しか必要でな
い。別の重要な長所は、洗浄剤の組成を多様に変えられ
ることにある。例えば洗浄剤は、更に以下で詳細に説明
するように、容易に湿潤又は乾燥状態にすることができ
る。別の実施態様として、重合体粒子はポリアクリレー
トを含有してもよい。このようなポリアクリレートは、
特に商品名「Favor」の下でStockhausen社(Krefeld)
から販売されており、公知である。部分的にナトリウム
塩として存在する網状化ポリアクリル酸が殊に好まし
い。例えば文献「allgemeiner Vliesstoff−Report 4−
1984、第178〜182頁」中に記載されているこのような高
吸収性重合体は、それ自身の重量の何倍もの水性液体を
吸収することができる。併しこの場合生成するゲルの性
質はさまざまである。このような高吸収性重合体は、こ
れが吸収した水性液体即ち一般的に通常の水を、加圧下
でも放出しないか又は比較的僅かな程度までしか放出し
ない。本発明の範囲内でゲルが粒状塊の性質(キャビア
構造)を有することが好ましい。これによって、膨潤し
た状態で約10〜1,000μmの直径を有する球形状構造の
非常に小さな重合体粒子が形成される。従って非常に大
きな表面が得られる。有機繊維は、5〜30μmの直径及
び50〜400μmの長さを有することができる。これはセ
ルロース繊維であるころが好ましい。
製造に関しては、ナトリウムポリアクリレート(又は
上記のポリアクリル酸)からなる粉末に水を、これが飽
和するまで加える様に実施する。この場合ポリアクリレ
ートが膨潤し、上記のキャビア構造が生ずる。ポリアク
リレート1gは、その重量の数倍、例えば100gまでの水を
吸収することができる。加圧下でもポリアクリレートは
吸収した水を放出しない。ポリアクリレートによりもは
や吸収されない量の水を添加することにより、「湿潤」
タイプを製造することができる。次に膨潤ポリアクリレ
ートは、実質的にポリアクリレート粒子の表面に付着す
るセルロース繊維と共に攪拌される。このようにして得
られた粉末には次に必要な洗たく活性物質、通常水性界
面活性剤溶液が加えられる。更に場合により溶剤を添加
し、場合により別の添加物、例えば香料を添加する。
このような粉末状洗浄剤は、膨潤したアクリレート5
〜75重量%、殊に25〜35重量%を含有することができ
る。更に有機繊維10〜50重量%が加えられ、その際セル
ロースのほかにリンター(linter)及び化学的又は機械
的に変性したセルロース並びに類似の物質の添加も考慮
される。この割合は、25〜35重量%であることが好まし
く、粒度スペクトルが50〜350μmであるセルロース粉
末が使用される。更にこれは水約5〜35重量%、殊に20
〜25重量%を含有することができる。有機溶剤、例えば
マトキシプロパノール又は芳香族体不含ベンジンは、0
〜20重量%、殊に5〜15重量%であることができる。界
面活性剤又は界面活性剤混合物は0〜7重量%であるこ
とができる。これは、好ましくは陰イオン、非イオン、
陽イオン又は両性界面活性剤である。殊にこの含有率は
0.5〜2重量%である。最後にその他の通常の助剤及び
香料、例えば防腐剤、帯電防止剤等を0〜5重量%、殊
に0〜2重量%加える。
以下に2種の例示的配合を示す: 配合例I: 支持材料 量(重量%) セルロース: 45.00 例えば、Arbocel B 820 C Arbocel fd 00 Arbocel TP 40 Technocel 90 DU(10%) Technocel 300 BL Arbocel B 00(15%) LIC 200 Favor CT(膨潤アクリレート) 5.00 (4.975%の水を有する0.025%のFavorに相当する) 活性物質溶液: 水 33.50 界面活性剤 5.00 (例えば、Rewopol V 2800)(洗たく活性物質1%に相
当する) 消泡剤 0.05 (例えば、Baysilon AC 3099) 帯電防止剤 0.15 (例えば、Statexan) 香油 0.10 (Kobofleur) イソプロパノール 1.00 防腐剤 0.20 (例えば、Acticid SPX) 溶剤: 例えば、Isopar J 10.00 100.00 配合例II: 支持材料 量(重量%) セルロース: 30.00 例えば、Arbocel B 00(Arbocel 50%) LiC 200 Arbocel fd 00(Arbocel 30%) FiC 200 Arbocel B 820 C(10%FiC 200) Favor CT(膨潤アクリレート) 30.00 (29.85%の水を有する0.15%のFavorに相当する) 活性物質溶液: 水 23.60 界面活性剤 5.00 (例えば、Rewopol V 2800)(洗たく活性物質1%に相
当する) 消泡剤 0.05 (例えば、Baysilon AC 3099) 帯電防止剤 0.05 (例えば、Statexan) 香油 0.10 (Kobofleur) イソプロパノール 1.00 防腐剤 0.20 (例えば、Acticid SPX) 溶剤: 例えば、Isopar J 10.00 100.00 上記の配合物は、150kgの量に関しておよそ次の様に
製造される(配合例Iに関する値はかっこ中に示す): まずFavor CT 0.23kg(0.04kg)及び水44.78kg(7.46
kg)からなるアクリレート分散液を攪拌する。分散液の
所望の粘度に応じて、分散液をなお有効物質溶液から水
で稀釈することができる。
活性物質溶液の成分[水33.43kg(47.30kg);界面活
性剤溶液7.50kg(7.50kg);消泡剤0.08kg(0.08kg);
帯電防止剤0.15kg(0.23kg);香油0.15kg(0.15kg);
イソプロパノール1.50kg(1.50kg)及び防腐剤0.30kg
(0.30kg)]を別のタンク中で混合する。
プラウシェアー(plowshare)混合機中にセルロース
粉末(水分4.2%)46.97kg(70.46kg)を仕込む。混合
機を作動させて、まずダイヤフラムポンプによりアクリ
レート分散液を、引き続いて活性物質溶液を、最後にベ
ンジン15.0kg(15.0kg)を噴霧する。
両方の場合、乾燥した感触を有する易流動性白色粉末
が生ずる。
上記の「洗たく活性物質」は、水性界面活性剤混合物
5%が「洗たく活性物質」の1%純界面活性剤含有率に
相当する意味を有する。上記のイソプロパノールは、剤
に加えられた香料用溶剤として使用される。一方で、こ
れは本明細書中に挙げた界面活性剤混合物中に含まれ
る。
上記の発明の詳細な説明及び特許請求の範囲中に開示
された本発明の要旨は、個別的にも、また本発明を実施
するための任意の組み合わせにおいても重要である。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水が加えられた支持材料と、洗浄活性物
    質、場合によっては溶剤及び場合によっては更に別の添
    加物からなる活性物質溶液とを含み、この際、この支持
    材料が、高吸収性の、膨潤した重合体粒子と有機繊維粒
    子により形成されている、織物表面、特に紡織フロアリ
    ング材料用粉末状洗浄剤であって、水で飽和した重合体
    粒子の表面に付着した有機繊維粒子と活性物質溶液との
    組合せを特徴とする上記洗浄剤。
  2. 【請求項2】重合体粒子がポリアクリレートからなるこ
    とを特徴とする、請求項1の洗浄剤。
  3. 【請求項3】重合体粒子が、部分的にナトリウム塩とし
    て存在する網状化ポリアクリル酸からなることを特徴と
    する、請求項1または2の洗浄剤。
  4. 【請求項4】重合体粒子が、膨潤状態で10乃至1000μm
    の直径を以て磨砕されていることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれか一つの洗浄剤。
  5. 【請求項5】5〜75重量%の膨潤重合体粒子、 10〜50重量%の有機繊維、 5〜40重量%の水、 0〜20重量%の有機溶剤、 0〜3重量%の陰イオン性、非イオン性、陽イオン性ま
    たは両性界面活性剤又は界面活性剤混合物、及び、 0〜5重量%の別の通常の助剤及び香料 を含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか
    一つの洗浄剤。
  6. 【請求項6】25〜35重量%の膨潤重合体粒子、 25〜35重量%のセルロース粉末、 20〜25重量%の水、 5〜15重量%の芳香族体不含ベンジン 3〜7重量%の界面活性剤混合物、 0〜2重量%の助剤 を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか
    一つの洗浄剤。
  7. 【請求項7】有機繊維が、5〜30μmの直径及び50〜40
    0μmの長さを有することを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれか一つの洗浄剤。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか一つに記載の、高
    吸収性の膨潤した重合体粒子及び有機繊維粒子から構成
    される水が加えられた支持材料を含む、織物表面、特に
    紡織フロアリング材料用粉末状洗浄剤を製造する方法で
    あって、重合体粒子から形成された水で飽和されたゲル
    を有機繊維粒子と混合してこの重合体粒子の表面に繊維
    粒子を付着させ、次いで生じた粉末に活性物質溶液を加
    えることを特徴とする上記方法。
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