JP2801868B2 - 無線案内装置 - Google Patents

無線案内装置

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JP2801868B2
JP2801868B2 JP7021170A JP2117095A JP2801868B2 JP 2801868 B2 JP2801868 B2 JP 2801868B2 JP 7021170 A JP7021170 A JP 7021170A JP 2117095 A JP2117095 A JP 2117095A JP 2801868 B2 JP2801868 B2 JP 2801868B2
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switch
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正志 加藤
俊彦 齊藤
聡 和田
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公共施設やその他の場
所に設置されるものであり、視覚障害者などが携帯する
送信機と、この送信機からの送信信号に応じて音声やチ
ャイムなどによる案内情報を発する受信機とから成る無
線案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】視覚障害者を対象とする無線案内装置の
従来例として、例えば実開平1−86340号公報に開
示されたものがある。この案内装置は、視覚障害者が携
帯する無線送信機のスイッチが押されると、公共施設な
どに設置された受信機がこれを受信し、固有の符号を含
む受信信号であると判断されたときに、案内音声やメッ
セージが発せられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の無線案
内装置には以下に列記する問題点がある。 (1)送信機のスイッチを操作しない限り、受信機側か
ら案内情報が出されないため、どの位置でスイッチを操
作するべきか判断できないときがあり、実用的ではな
い。
【0004】(2)上記問題を解決するためには、送信
機から受信機側に常に信号を送信し続けることが考えら
れる。しかし、送信機から常に信号が送信され続ける構
造であると、送信機が不要な送信を継続することにな
り、送信機に搭載されたバッテリの消耗を早め、不経済
である。また、スイッチをONにしたまま休憩したり送
信機が放置されると、不使用状態のままバッテリが消耗
することになる。
【0005】(3)従来の無線案内装置では、例えば建
物の出入口で入場に関する案内情報を聞いた後、再度出
入口付近で送信機のスイッチを押したときに、同じ入場
に関する案内情報が流れることになり、不要な案内が重
複し、送信機携帯者がとまどうおそれがある。
【0006】(4)送信機のスイッチを操作したときに
受信機側から一律の案内情報のみが流れるようになって
いるため、例えばさらに詳しい情報を知りたい者にのみ
特定の詳細情報を与えるといった配慮が欠けている。
【0007】(5)視覚障害者が送信機を携帯している
とき、電源スイッチが入っているか否かは手探りでしか
解らず不便である。また送信機の内蔵バッテリの電圧低
下などを知ることが難しい。
【0008】本発明は上記従来の無線案内装置の課題を
解決するものであり、送信機を携帯する視覚障害者など
への配慮に富み、また的確な案内情報を発することがで
きる無線案内装置を提供することを目的としている。
【0009】また本発明は、送信機に搭載されているバ
ッテリの消耗をなるべく少なくすることを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による無線案内装
置は、特定コードで変調された信号を間欠的に送信する
携帯可能な送信機と、前記送信信号の受信機能を有し受
信された特定コードが予め記憶されているコードと一致
しているときに所定の案内情報を発する設置受信機、と
から成ることを特徴とするものである。
【0011】または、特定コードで変調された信号を間
欠的に送信する携帯可能な送信機と、前記送信信号の受
信機能を有し受信された特定コードが予め記憶されてい
るコードと一致しているときに所定の案内情報を発する
設置受信機、とから成り、前記設置受信機には間欠的に
信号を送信する送信手段が、送信機にはこの信号を受信
する手段が設けられ、送信機からは、設置受信機からの
前記信号を受信したときに特定コードで変調された信号
が発せられることを特徴とするものである。
【0012】上記2つの手段において、送信機には振動
を検知するセンサが設けられ、このセンサが所定時間以
上振動を検知しないときに送信機からの間欠送信が停止
させられる構造とすることが好ましい。
【0013】また上記3つのそれぞれの手段において、
間欠的に送信される信号の特定コードとして、IDコー
ドとファンクションコードとを含むものとし、送信機に
て特定の操作がなされたときにのみ通常のファンクショ
ンコードとは異なる内容のファンクションコードが発せ
られるようにし、受信機ではファンクションコードの内
容に応じて案内情報が選択される構造とすることが可能
である。
【0014】上記の通常と異なるファンクションコード
が、送信機に設けられた電源スイッチが操作される度に
発せられるようにすることが可能である。
【0015】また、本発明による無線案内装置は、前記
いずれかの手段において、さらに前記特定コードには送
信機毎に異なる固有IDコードが含まれ、受信機では受
信された前記固有IDコードが保持され、一定時間内に
同じ固有IDコードを含むコードが受信されたときには
案内情報が行われないことを特徴とするものである。
【0016】さらに本発明は、上記いずれかの手段にお
いて、送信機に、電源スイッチがON操作されたときに
所定の音を発する発音手段が設けられ、
【0017】または、送信機に、バッテリチェック回路
と、バッテリチェック回路のチェック内容に応じた音を
発する発音手段とが設けられたものである。
【0018】あるいは、受信機に受信範囲を任意に設定
する感度調整部が設けられ、または受信機に、スイッチ
が設けられ、このスイッチが操作されたときに、送信機
からの受信がなくても前記案内情報が発せられ、
【0019】さらには、送信機とは別に、前記受信機の
設定を無線操作する操作装置が設けられていることを特
徴とするものである。
【0020】
【作用】本発明による無線案内装置では、視覚障害者な
どが携帯する送信機から間欠的に信号が発せられるた
め、送信機が受信機の受信範囲内に入ると、受信機側か
ら自動的に案内情報が出される。よって送信機を操作す
る手間が必要でなく、常に適切な案内情報を得ることが
できる。また、この発明では、例えば送信機にタイマー
が設けられ、送信機のスイッチがONとなるとこのタイ
マーにより制御される時間間隔にて、信号が常に間欠的
に送信され続ける。
【0021】ただし、本発明では、送信機が受信機の近
傍に至ったときにのみ送信機から送信されるように構成
することを可能にしている。すなわち、受信機側から間
欠的な送信がなされる。送信機が受信機の近傍に至り、
送信機が受信機からの信号を受け取ったときにのみ、送
信機から特定コードで変調された信号が所定の時間間隔
で発せられる。受信機では、送信機からの信号を受信し
たときに案内情報が出される。この場合に、送信機から
の信号と受信機からの信号の周波数を相違させておく。
また設置受信機では、信号が一定の周期で間欠的に送信
されるが、送信機ではこれよりも短い時間間隔にて受信
を行うようにしておく。このように受信機と送信機とで
互いに応答状態とし、このときにのみ送信機から信号を
発する構造とすることにより、送信機のバッテリの消耗
を抑えることができる。
【0022】さらに、上記のように送信機にてスイッチ
が押されたときに常に一定の周期で信号が発せられる構
造のもの、あるいは受信機からの信号を送信機が受信し
たときにのみ送信機から受信機に信号を間欠的に送信す
るものの双方において、送信機に振動を検知するセンサ
を設けることが好ましい。この構造では、送信機を携帯
した人が立ち止まっているときに、センサが振動を検出
せず、よって送信機からの送信が停止する。よって、送
信機を携帯した人が同じ位置に立ち止まって受信機側か
らの案内情報を聞いているとき、または休憩していると
き、さらには送信機が使い終わって放置されているとき
に、送信を停止でき、さらにバッテリの不要な消耗を防
止できる。この場合、送信機に電源スイッチを設けても
よいし、設けなくてもよいことになる。
【0023】さらに、上記の全ての手段において、送信
機に特定の操作を行ったときにのみ、通常と異なるファ
ンクションコードが送信され、受信機側ではファンクシ
ョンコードに応じて案内情報が選択される構造とするこ
とができる。これにより例えば、同じ案内情報をもう1
回聞くことができ、あるいは通常の案内情報よりもさら
に詳しい案内情報を聞くことなどが可能となる。
【0024】上記の通常と異なるファンクションコード
を発するための特定の操作は、送信機に設けられた電源
スイッチを操作することにより行うこともできるし、ま
たは特定の操作専用のスイッチを設けることもできる。
電源スイッチを特定の操作に使用すると、送信機の構造
を簡単にできる。また前記の振動センサを用いる場合に
は送信機に電源スイッチを設けることが不要になるが、
この場合には送信機に前記の操作専用のスイッチを設け
ることになる。
【0025】また、上記の全ての手段において、受信機
側では案内情報を発したときに、送信機において固有な
IDコードを保持し、一定時間以内に同じ固有IDコー
ドが受信されたときに案内情報を発しないようにする。
これにより、例えば建物の出入口にて入場に関する案内
情報が出された後、同じ受信機を携帯した者が出入口か
ら退場しようとしたときに、入場に関する案内情報が再
度発せられることなどが防止できる。
【0026】また、送信機に、電源スイッチがON操作
されたときに所定の音を発する発音手段を設けることに
より、視覚障害者が送信機の電源スイッチをONにした
ことを容易に認識できる。
【0027】または、送信機に、バッテリチェック回路
と、発音手段とを設けることにより、バッテリの電圧が
低下していることを視覚障害者が容易に認識できるよう
になる。
【0028】受信機に感度調整部を設けておくことによ
り、所定の場所に設置された受信機の受信範囲を任意に
設定でき、これにより特定の受信機による案内が必要な
範囲に送信機が入ったときにのみ案内情報が発せられる
ようになり、最適な案内を行うことができるようにな
る。
【0029】また受信機のスイッチが操作されたとき
に、送信機からの受信がなくても案内情報が発せられる
ようにすることにより、送信機を携帯していない者に対
しても案内情報を発することが可能になる。
【0030】さらに、送信機とは別に、前記受信機の設
定を無線操作する操作装置を設けることにより、受信機
の受信範囲の設定、案内情報の切り換え、案内情報の音
量の調節などを遠隔操作にて設定することが可能にな
る。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明の送信機の外観を示す斜視図、図2は
受信機本体と遠隔操作装置の外観を示す斜視図、図3は
送信機の内部構造の第1実施例を示す回路ブロック図、
図4は受信機本体の内部構造の第1実施例を示す回路ブ
ロック図、図5と図6および図7は送信機からの送信信
号を示す信号説明図、図8は受信機本体での受信処理動
作を示すフローチャートである。
【0032】図1に示す送信機Aは、視覚障害者などが
携帯可能なカード型である。図2に示す受信機本体B
は、役所、郵便局、病院、銀行、駅、交差点、その他の
公共施設などにおいて誘導案内の必要な場所に設置され
る。受信機本体Bに対しては、遠隔操作装置Cにより受
信機本体Bの設定の切り換えなどができるようになって
いる。
【0033】送信機Aの内部には集積回路による各種機
能部が収納されている。図3に示すように、送信機Aの
内部にはマイクロコンピュータなどによる制御部(CP
U)1が設けられている。制御部1内の記憶部(RA
M)1aには、所定のファンクションコードが記憶され
ている。制御部1には不揮発性記憶素子(ROM)2が
接続されており、この記憶素子2には、IDコードが記
憶されている。
【0034】RF送信部3では、前記IDコードおよび
ファンクションコードから成る特定コードによりAM変
調またはFM変調された送信信号が生成され、この送信
信号が、内蔵された送信アンテナ4から間欠的に送信さ
れる。この間欠送信の周期はタイマー12により制御さ
れ設定される。
【0035】送信機Aにはバッテリ5が内蔵されてい
る。このバッテリ5は充電式電池または非充電式電池で
ある。図1に示すように、送信機Aの側辺にはスライド
式の電源スイッチ6が設けられている。この電源スイッ
チ6がON操作されると、バッテリ5から、制御部1と
RF送信部3およびバッテリチェック回路7に対し直流
電力が与えられる。バッテリチェック回路7はバッテリ
5の電圧を測定できるものであり、その測定結果は制御
部1に与えられる。さらにバッテリ5からの電力は、不
揮発性記憶素子2、電子音ブザー8さらにタイマー12
に与えられる。
【0036】上記電子音ブザー8は送信機Aの所定位置
に内蔵されており、必要に応じて出される制御部1から
のブザー音指令により、ブザー8から電子音が発せられ
る。また、送信機Aには必要に応じて押し釦スイッチ9
が設けられる。この押し釦スイッチ9は、図1に示すよ
うに、カード型の送信機Aの表面の指で押しやすい位置
に配置される。
【0037】図2に示すように、受信機本体Bはケース
10内に収納されているものである。このケース10
は、役所や郵便局や病院などの公共施設内の1箇所に、
または案内を必要とする複数箇所に設置されるものであ
り、床面からの高さは人が手で触れることができる位置
となるように設置される。ケース10の前面には、スピ
ーカからの音声が発せられる発音孔10aが形成され、
またケース10の前面下部には、静電気を検知するタッ
チスイッチ11が設けられている。この受信機本体Bは
前記送信機Aからの送信信号を受信して動作することを
前提としているが、このタッチスイッチ11に手が触れ
ると、送信機Aからの信号の受信がなくても、案内動作
が行われるようになっている。
【0038】図4に示すように、受信機Bの内部には、
マイクロコンピュータなどによる制御部(CPU)21
が設けられており、この制御部21には、後述する各送
信機毎の固有IDコードを一定時間だけ保持する記憶部
(RAM)21aが設けられている。受信機本体Bには
不揮発性記憶素子(ROM)22と記憶部(RAM)2
3が設けられている。記憶素子22には動作プログラム
が格納されている。また記憶部23は制御部21でのプ
ログラム実行のためものである。
【0039】受信機本体Bには、受信アンテナ24とR
F受信部25が設けられている。RF受信部25には、
アッテネータなどの受信感度調整部26が設けられ、こ
の受信感度調整部26は感度調整スイッチ27により切
り換え操作できるようになっている。受信感度調整部2
6がアッテネータの場合には、ダイオードに与えられる
制御電圧が感度調整スイッチ27により、無段階的にま
たは段階的に調整される。
【0040】受信機本体Bには音声合成部28と音声デ
ータ記憶部29が設けられている。音声データ記憶部2
9には、複数種の案内音声に関するデータが格納されて
いる。音声合成部28は、制御部21の制御動作に伴っ
て、音声データ記憶部29から所定のデータを呼び出
し、これを音声合成して、一連の案内音声が生成され
る。この案内音声は増幅部31にて増幅され、スピーカ
32から発せられる。受信機本体Bは交流100Vが電
源として使用され、この交流100Vが電源回路33に
て整流されて変圧され例えば直流5Vの電圧となって制
御部21とRF受信部25などに与えられる。
【0041】制御部21には、前記タッチスイッチ11
の他に、リセットスイッチ34とチャンネルスイッチ3
5が接続されている。リセットスイッチ34は制御部2
1の動作をリセットするものであり、チャンネルスイッ
チ35は、音声合成部28にて合成される案内音声の組
み合わせの切り換えなどを行うためのものである。さら
に増幅部31には音量スイッチ36が接続され、スピー
カ32から発せられる案内音声の音量を調節できるよう
になっている。上記感度調整スイッチ27、リセットス
イッチ34、チャンネルスイッチ35および音量スイッ
チ36は、いずれも図2に示す受信機本体Bのケース1
0の側面や裏面や下面などのように、通常は人の手が触
れにくい場所に配置されている。
【0042】図2の実施例では、受信機本体Bの他に遠
隔操作装置Cが別体に設けられている。この遠隔操作装
置Cは管理者が手で握ることのできる大きさ、あるいは
前記送信機Aと同じ大きさのカード型である。この遠隔
操作装置Cには特定のIDコードと調整のための機能コ
ードとを含むコードが記憶されており、これらのコード
によりAM変調またはFM変調された信号がアンテナ4
1から送信される。受信機本体Bのアンテナ24により
遠隔操作装置Cからの変調電波が受信されると、受信内
容が制御部21により解読され、機能コード内容によ
り、各種設定項目が切り換えられ、または調節される。
この遠隔操作装置Cにより設定されまたは調節される項
目は、図4に示した各種スイッチによるものと同じであ
る。よって遠隔操作装置Cには、感度調整スイッチ2
7、リセットスイッチ34、チャンネルスイッチ35お
よび音量スイッチ36と同じ機能のスイッチ群が設けら
れている。
【0043】図2に示した遠隔操作装置Cは、AMまた
はFM変調された信号を送信し、この送信信号が受信機
本体Bの受信アンテナ24により受信される構造となっ
ているが、遠隔操作装置Cから赤外線発光により各種調
整または設定信号が送信され、受信機本体Bにて赤外線
が受光されて、各種設定と調整が行われるようにしても
よい。
【0044】次に上記無線案内装置の送信および受信動
作について説明する。送信機Aからは特定コードで変調
された信号が電波として無線送信される。送信機Aの電
源スイッチ6をON側にスライドさせると、制御部1、
RF送信部3、バッテリチェック回路7、不揮発性記憶
素子2、電子音ブザー8およびタイマー12にバッテリ
5の電圧が与えられる。この実施例では、電源スイッチ
6がONとなり制御部1に電圧が与えられたときに、制
御部1から電子音ブザー8に発音指令が出され、ブザー
8から例えば電子音が1回「ピッ」と発せられる。これ
により送信機Aを携帯している視覚障害者は、電源スイ
ッチ6がON側へ確実に切換えられたことを認識でき
る。
【0045】電源がONになると、制御部1にて記憶素
子2からIDコードが引き出され、このIDコードと、
制御部1内の記憶部1aに記憶されているファンクショ
ンコードとが連続した特定コードが生成される。RF送
信部3では送信電波がこの特定コードにより変調され、
変調された電波がアンテナ4により送信される。また、
この送信は、タイマー12の時間設定に制御されて所定
の周期にて間欠的に行われる。図5に示すように、電源
が投入された直後から、前記特定コードにて変調された
電波信号S1,S2,S3,…が、タイマー12で設定
された一定の時間間隔t(例えば3秒毎)にて送信され
る。
【0046】図6は各電波信号S1,S2,S3,…の
それぞれの電波信号を変調する特定コードKの内容を示
している。特定コードKは、ヘッダー信号K1、システ
ムIDコードK2a、固有IDコードK2b、ファンク
ションコードK3と続くものである。ヘッダー信号K1
は、これに送信信号が続くことを意味するものである。
システムIDコードK2aは、例えば1つの公共施設に
て使用される全ての送信機において共通のコードであ
り、異なる施設毎にこのシステムIDコードK2aが異
なっている。固有IDコードK2bは、個々の送信機A
毎に異なるコードである。そしてファンクションコード
K3は、受信機本体Bにて発せられる各案内情報を引き
出すためのものである。
【0047】図5に示す各電波信号S1,S2,S3,
…のそれぞれの電波信号は、いずれも図6に示した1組
の特定コードKにより変調されたものであってもよい
が、上記各電波信号S1,S2,S3,…のそれぞれの
電波信号が、同じコードの繰返しにより構成された特定
コードにより変調されることが好ましい。図7はその場
合の特定コードKの内容を示している。
【0048】図7に示す特定コードKは、同じコードK
0が複数回(図7では3回)連続して繰返されたものを
1組としている。それぞれのコードK0,K0,K0は
全て同じ内容であり、コードK0はヘッダー信号K1、
システムIDコードK2a、固有IDコードK2b、フ
ァンクションコードK3およびセパレータK4を含んで
いる。この同じ内容のコードK0が連続的に複数回(例
えば3回)繰返されたものが1組の特定コードKにな
り、この1組の特定コードKによって、前記電波信号S
1,S2,S3,…がそれぞれ変調される。
【0049】図7の特定コードKを使用すると、それぞ
れひとつの電波信号S1またはS2またはS3内に同じ
内容のコードK0が複数組含まれているため、受信器本
体Bにてヘッダー信号や各コードの読落とし、またはノ
イズによる受信信号の欠落があったとしてもいずれかの
コードK0を受信できる確率が高くなり、信頼性が高ま
る。また、この実施例では、電源スイッチ6がONとな
ったときに最初に送信される電波信号S1を変調するフ
ァンクションコードK3(図6では1組のファンクショ
ンコード、図7では複数組のファンクションコード)の
内容と、後に続くS2,S3,…の電波信号を変調する
ファンクションコードK3(これも図6では1組のファ
ンクションコード、図7では複数組のファンクションコ
ード)の内容とが相違している。
【0050】2回目以降に送信される電波信号S2,S
3,S4,…を変調しているファンクションコードは、
制御部1の記憶部1aに記憶された通常のファンクショ
ンコードである。この通常のファンクションコードは、
受信機本体Bにて通常の案内メッセージ、例えば「ここ
は○○の施設です。」や「××へ行くには次の廊下を右
に曲がって下さい。」などの一般的な案内情報を発声さ
せるためのものである。
【0051】ただし1回目の電波信号S1を変調してい
るファンクションコードは同じく記憶部1aに記憶され
ていた特別なコードである。この特別なファンクション
コードが受信機本体B側にて受信されると、前記通常の
ファンクションコードを受信したときと異なる案内動作
が行われる。例えば受信機本体Bが特別なファンクショ
ンコードを受信すると、本来1回しか流されない前記
「ここは○○の施設です。」などの案内が繰返してもう
1回流される。これにより案内情報を聞き取れなかった
ときに再度確認することができる。または受信機本体B
が特別なファンクションコードを受信したときに、受信
機本体Bからさらに詳細な案内情報が発せられる。例え
ば「この施設でのトイレの場所は××階の○○の場所で
す。」や「この施設で行われているサービスは○○××
です。」などの詳細な案内情報が発せられる。
【0052】この実施例では、電源を投入してから一定
時間を経た送信機Aからの電波信号が受信機本体Bにて
受信されると、受信機本体Bから自動的に通常の案内情
報が発せられるが、さらにこのときに電源スイッチ6を
一度切った後にON側へ切り換えると、前述のように特
別なファンクションコードを含む信号が送信され、上記
のように同じ案内情報が繰返して発生し、またはさらに
詳しい案内情報を発生させることができることになる。
なおこの特別なファンクションコードにて変調される電
波信号はS1だけでなく、S1とS2などのように、電
源が投入された後の複数の電波信号において特別なファ
ンクションコードが含まれるようにし、その後に通常の
ファンクションコードにて変調された電波信号が発せら
れるようにしてもよい。
【0053】また電源投入後の複数回の電波信号に特別
なファンクションコードを含ませる場合、例えば、電波
信号S1とS2(あるいはそれ以上)とで特別なファン
クションコードの意味する内容を変えてもよい。この場
合受信器本体Bで電波信号S1に対応する第1の特別な
メッセージと、電波信号S2に対応する第2の特別なメ
ッセージを時間をずらして発音させることができる。ま
た受信器本体Bを2台設けておき、一方の受信器本体で
電波信号S1を受信し、他方の受信器本体で電波信号S
2を受信し、それぞれの受信器本体から時間をずらして
異なる内容の特別のメッセージを発音させてもよい。こ
のようにすれば、音声による目的地への誘導などをさら
に促進できることになる。
【0054】なお、上記の特別なファンクションコード
により変調された電波信号を発生させる方法として、図
1と図3に示す押し釦スイッチ9を使用することも可能
である。このスイッチ9が設けられている場合には、電
源スイッチ6がONに切換えられた直後からその後継続
して、常に通常のファンクションコードを含む特定コー
ドKにて変調された同じ内容の送信電波が間欠送信され
る。そしてスイッチ9を押した直後の1回または数回の
送信電波のみが、前述の特別なファンクションコードに
より変調されたものとなる。すなわち、押し釦スイッチ
9を押したときにだけ、受信機本体Bから発せられる案
内情報が繰り返えされ、または詳細な案内情報が発生す
ることになる。
【0055】また、図3に示すように、送信機Aにはバ
ッテリチェック回路7が設けられている。この回路7に
よりバッテリ5の発生電圧が所定値以下に低下したこと
が検知されると、制御部1から電子音ブザー8に発音指
令が出され、ブザー8から例えば「ピー、ピー、ピ
ー、」などの繰返し警報が出される。これにより視覚障
害者であってもバッテリ5の消耗を知ることができる。
【0056】なお、電源スイッチ6をONにする毎に、
バッテリチェックを確認できるようにしてもよい。すな
わち、電源スイッチ6がONに切り換えられたとき、バ
ッテリ5の発生電圧が所定値以上の場合には前述のよう
にブザー8から1回の音「ピッ」が発せられ、バッテリ
5の発生電圧が所定値以下に低下しているときには、電
源スイッチ6をONに切り換えた直後に前記警告音「ピ
ー、ピー、ピー、」が発せられるようになる。
【0057】次に、受信機本体Bでの受信動作について
図8を参照して説明する。受信待機状態(a)にて、送
信機Aからの電波信号がアンテナ24に入ると、RF受
信部25にて送信電波が同調されて受信され、さらに検
波されて(b)、制御部21に与えられる。制御部21
では、受信電波から復調されたシステムIDコードK2
aと、例えば記憶部21aまたは記憶部23に記憶され
ているIDコードとが一致しているか否かの判断が行わ
れる(c)。システムIDコードが一致しているとこれ
に続くファンクションコードK3が解読される。そして
通常のファンクションコードかあるいは特別なファンク
ションコードかの判別がなされ(d)、特別なファンク
ションコードの場合には、音声合成部28により前述の
詳細な案内情報の音声が合成され、スピーカ32から例
えば「この施設でのトイレの場所は××階の○○の場所
です。」などの詳細な案内情報が発せられる。あるいは
特別のファンクションコードの場合に、一度出された案
内情報が再度繰返して発せられる(e)。
【0058】通常のファンクションコードであると判別
されたときには、電波信号から復調された固有IDコー
ドK2bと、受信機本体Bの記憶部21aに保持された
固有IDコードとが一致するか否か判別される(f)。
固有IDコードが同じであると判別されたときには、案
内情報が発せられず、受信待機状態に戻る。復調された
固有IDコードK2bが、記憶部21aに保持されたI
Dコードと一致しないときは、制御部21から音声合成
部28に指令が与えられ、音声合成部28にて通常の案
内情報の音声が合成されてスピーカ32から、「ここは
○○の施設です。」などの通常の案内情報が発せられる
(h)。またこのとき、復調された固有IDコードK2
bが記憶部21aに一時的に保持される(g)。この固
有IDコードの保持時間は例えば10分から30分など
であり、施設内での人の流れ状態により任意に選択され
る。
【0059】すなわち、この無線案内装置では、送信機
A毎に固有IDコードK2bが相違しており、ある送信
機Aからの電波信号が受信され、受信機本体Bから通常
の案内情報が発せられると、固有IDコードK2bが記
憶部21aに一定時間だけ保持される。よって同じ送信
機がこの保持時間内に受信機本体Bに近づいても案内情
報が発せられないようになっている。これにより、例え
ば所定の場所に設置された受信機本体Bから案内情報が
発せられた後に、同じ送信機を携帯している者が少し後
戻りしたときに同じ案内情報が繰返されて混乱を招くこ
とが防止できる。または送信機Aを携帯した者が出入口
から入ったときに「いらしゃいませ。ここは○○の入口
です。」などの案内情報が出されたとき、同じ送信機A
を携帯した者が同じ出入口から退場しようとしたとき
に、上記の入場に関する案内情報などが繰返して発せら
れ、混乱を招くのを防止できる。
【0060】また図8に示すように、受信機本体Bにて
固有IDコードK2bが保持されるのは、通常の案内情
報を発生させるための通常のファンクションコードが受
信されたときのみとし、特別のファンクションコードが
受信されたときには固有IDコードを受信基本体Bにて
保持しないことが好ましい。このようにすることによ
り、一度同じ場所の受信機本体から所定の案内情報が出
された後も、電源スイッチ6を操作し、または押し釦ス
イッチ9を操作することにより、詳細な案内情報を聞く
ことができ、または同じ情報を再度繰返して聞くことが
できる。すなわち送信機Aを携帯した者が自らの意思で
スイッチ操作したときには、同じ送信機Aを携帯してい
る者に対して同じ受信機本体Bから案内情報を発生させ
るようにすることにより、案内誘導効果を高めることが
できる。
【0061】なお、図2に示すように受信機本体Bには
タッチスイッチ11が設けられており、このタッチスイ
ッチ11に手が触れたときにも、スピーカから案内情報
が発せられる。これにより、送信機Aの携帯を忘れた場
合であっても、あるいは送信機の携帯対象者でない健常
者や老人などもこの案内装置を利用することが可能であ
る。この場合、タッチスイッチ11に1回触れたときに
は、スピーカ32から通常の案内情報が出され、タッチ
スイッチ11に2回触れると、さらに詳細な案内情報が
発せられるようにすることも可能である。またタッチス
イッチ11に限られず、やや大きめの押し釦を設け、こ
れをタッチスイッチ11の代わりとしてもよい。
【0062】受信機本体Bでは、スイッチ操作により種
々の設定が可能であり、またこれは遠隔操作装置Cを用
いても行うことが可能である。図4に示すように感度調
整スイッチ27によりアッテネータなどの受信感度調整
部26を切り換えることにより、受信機本体Bの受信可
能範囲を任意に設定できる。また音量スイッチ36によ
りスピーカ32の音量を調整でき、チャンネルスイッチ
35により、発生する案内情報の内容を切り換えること
も可能である。
【0063】この案内情報の切り換え操作が行われる
と、音声データ記憶部29から音声合成部28に引き出
される音声データの組み合わせなどが自由に変えられ
る。なお、音声データ記録部29に記憶されるデータは
音声に限られるものではなく、チャイムや所定の音楽、
鳥の鳴き声などであってもよい。この種の音を使用する
ことにより、交差点や横断歩道などでの視覚障害者の誘
導に使用することができる。
【0064】図9は、本発明の送信機の第2実施例を示
す回路ブロック図、図10は送信機の第3実施例を示す
回路ブロック図、図11は送信機の第4実施例を示す回
路ブロック図、図12は図11に示す送信機に対応する
受信機本体の回路ブロック図、図13は送信機の第5実
施例を示す回路ブロック図である。なお、図13に示す
第5実施例の送信機の相手側は図12に示す受信機本体
が使用される。
【0065】図9に示す第2実施例と図10に示す第3
実施例の送信機Aは、バッテリ5からの電力供給に関す
る改良を行ったものである。よって、電力供給に関する
構造以外の部分の構造は、図3に示す送信機の回路と同
じであり、図9と図10では、図3に示すバッテリチェ
ック回路7、電子音ブザー8などを省略して示してい
る。また、図9と図10に示す送信機の相手側となる受
信機本体Bの回路ブロックは図4に示したものと同じで
ある。すなわち、図9と図10に示す実施例は、図3に
示す送信機と電力供給に関してのみ相違しているもので
あり、送信機から受信機本体に送られる電波信号および
特定コードの内容は図5、図6、図7で説明したものと
同じであり、また受信機本体での処理内容も図8に示し
たものと同じである。
【0066】図9に示す第2実施例の送信機では、振動
センサ13とスイッチ回路14が付加されている。図1
に示す電源スイッチ6がON側へスライド操作される
と、バッテリ5からの電力が、制御部1、RF送信部
3、不揮発性記憶素子2、タイマー12さらにはバッテ
リチェック回路7や電子音ブザー8に与えられるが、さ
らに振動センサ13へも電力が与えられる。
【0067】電源スイッチ6がONとなると、第1実施
例で説明したように、タイマー12で設定される時間間
隔にて、特定コードKにより変調された電波信号S1,
S2,S3,…がアンテナ4から間欠的に送信される。
制御部1では、電源スイッチ6がONされてから一定時
間(例えば数十秒または数分程度)経た後に振動センサ
13を監視するモードに移行する。振動センサ13が振
動を検知している間は制御部1から指令は出されない
が、振動センサ13が振動を検知しない時間が所定時間
(例えば数分程度)継続すると、制御部1からの指令に
よりスイッチ回路14が開き、制御部1と振動センサ1
3以外の回路への電力の供給が断たれる。
【0068】スイッチ回路14が断たれているときに、
振動センサ13が振動を再度検知し始めたら、直ちに制
御部1からスイッチ回路14に指令が出され、スイッチ
回路14が閉成され、各回路部へ電力の供給が再開され
る。そして制御部1では、特定コードで変調した電波信
号の間欠送信が再開される。
【0069】すなわち、この送信機Aは、人が携帯して
動いているときにはその振動を検知して電波信号の間欠
送信を続けるが、送信機が動かなくなり振動が検出され
ないと電波信号の間欠送信が停止されることになる。し
たがって、送信機を携帯している人が1箇所に立ち止ま
って設置受信機本体Bからの案内を聞いているとき、ま
たは携帯者が座るなどして休憩しているとき、さらに送
信機を使用し終わって机の上などに放置されたときに
は、直ちに送信が停止されることになる。これにより、
不要な電波信号の送信動作を行うことが防止でき、バッ
テリ5の消耗を抑え、送信機の省電力駆動が可能にな
る。
【0070】また、振動センサ13を使用した送信機で
は、使用されずに机の上などに放置されているときに
は、自動的に送信が停止されるのであるから、図10に
示すように電源スイッチ6を省略した構造にすることが
可能になる。図10に示す第3実施例の送信機では、人
が携帯して移動し、振動センサ13が振動を検知してい
るときのみ電波信号の間欠送信が行われるため、電源ス
イッチ操作を行わなくても、電力消費は最小限となる。
【0071】図11に示す第4実施例の送信機は、復調
・受信部15とスイッチ回路14が設けられてバッテリ
5からの電力の断続が行われる点において、図3に示し
た第1実施例の送信機と相違しているが、図9と図10
に示したものと同様に、この電力供給に関連する回路以
外の構造は図3に示した送信機と同じである。
【0072】図11に示した送信機の相手側となる受信
機本体Bの回路構造は図12に示される。図12に示す
受信機本体Bでは、主要部のみが図示されているが、変
調・送信部37を用いた送信機能以外の構造は図4に示
す受信機本体と同じである。すなわち図12では、タッ
チスイッチ11、記憶部(RAM)23、感度調整スイ
ッチ27、電源回路33、リセットスイッチ34、チャ
ンネルスイッチ35、音量スイッチ36などの図示を省
略している。また図11の送信機から送信される電波信
号S1,S2,S3,…は、図5、図6、図7に示すも
のと同じであり、また図12に示す受信機本体での受信
処理は図8に示すものと同じである。
【0073】図11に示す第4実施例の送信機には、復
調・受信部15が設けられ、この復調・受信部15にて
受信された信号が制御部1に与えられ、これに基づきス
イッチ回路14が制御されるものとなっている。一方、
図12に示す受信機本体には、変調・送信部37が設け
られており、所定のコードにて変調された信号が、一定
の周期でアンテナ24から送信されるものとなってい
る。
【0074】この実施例では、図12に示す受信機本体
Bのアンテナ24から所定のコードにて変調された信号
が送信される。またこの送信信号周波数は、送信機Aか
ら発せられる前記電波信号S1,S2,S3,…とは異
なる帯域に設定されている。市役所などの一定の施設に
設置されている複数の受信機本体Bからは同じ周波数で
同じコード内容の送信が行われるが、個々の受信機本体
Bから送信される電波の強度はその受信機本体Bを中心
とした一定の範囲内のみに及ぶように限られ、別々の受
信機本体Bの電波どうしが干渉しないように設定され
る。あるいは個々の受信機本体Bにて送信される信号の
コード内容を変え、または周波数を変えてもよい。ただ
し送信機A側の受信能力を考慮した場合、個々の受信機
本体Bから同じ周波数で同じコード内容の電波を送信す
るものとすることが好ましい。
【0075】図11に示す送信機Aの制御部1では、電
源スイッチ6がONの状態にて、受信機本体Bから発せ
られる信号の間欠送信周期よりも短い周期にて受信確認
動作を繰返す。送信機Aを携帯している人が特定の受信
機本体Bに近づくと、受信機本体Bから送信される信号
が送信機Aの復調・受信部15にて受信され復調されて
制御部1に送られる。制御部1では、予め記憶されてい
るコード内容に基づいて受信信号の判別がなされ、受信
機本体Bからの信号であると判断されたときにスイッチ
回路14が閉成され、RF送信部3や不揮発性記憶素子
2などに電力が供給され、前記電波信号の間欠送信が開
始される。そして、図12に示す受信機本体Bでは、送
信機Aからの電波信号のコードKが解読され、前述のよ
うに案内情報が出される。
【0076】また、送信機Aを携帯した人が特定の受信
機本体Bから遠ざかり、受信機本体Bから送信される信
号が、送信機Aにて受信されず制御部1にて受信信号が
確認されなくなったら、スイッチ回路14が断たれ、R
F送信部3やその他の回路部への電力供給が断たれる。
【0077】この実施例では、送信機Aから常時電波信
号が発せられるのではなく、受信機本体Bに近づき、受
信機本体Bからの信号を受信したときのみ送信機から電
波信号が送信される。よって送信機が、不要な電波送信
を繰返すことがなく、バッテリ5の消耗を抑え、省電力
駆動が可能になる。
【0078】図13に示す第5実施例の送信機は、図1
1に示す送信機に、図9に示す振動センサ13を組み合
わせたものである。図13に示す送信機の相手側の設置
受信機の構造は図12に示すものと同じである。図13
に示す送信機では、受信機本体Bから発せられる信号を
受信したときのみ電波信号を発することになるが、振動
センサ13が所定時間振動を検知しないときには、電波
信号の間欠送信が停止される。
【0079】すなわち、送信機を携帯している人が特定
の受信機本体Bに接近し、しかも動いているときにの
み、送信機から電波信号が間欠的に発せられて受信機本
体Bからの案内情報を聞けるものとなる。したがって、
例えば特定の受信機本体Bからの案内情報を聞いた後に
その受信機本体Bの近傍に立ち止まっているときまたは
休憩しているときには、不要な電波信号の送信が行われ
ず、さらに消費電力を低減できる。なお図13に示す実
施例において電源スイッチ6を省略してもよい。
【0080】また、第1実施例において説明したよう
に、本発明では特定の操作が行われたときに最初の電波
信号S1または最初の複数の電波信号S1,S2と、こ
れに継続する電波信号とでファンクションコードの内容
を相違させ、受信機本体においてファンクションコード
の種別に応じた異なる案内情報が発せられるものとな
る。図9、図11、図13に示す送信機では、例えば電
源スイッチ6を一旦切って再度ONさせたときにのみ最
初の電波信号とその後の電波信号とでファンクションコ
ードを変え、電源スイッチ6がONされたときにのみ特
別な案内情報が発せられるものとなる。しかし図10に
示す実施例では、電源スイッチが設けられないため、こ
の場合には図3に示された押し釦スイッチ9が設けられ
る。この押し釦スイッチ9が押されたときに特定のファ
ンクションコードを含む電波信号が発せられ、スピーカ
32から例えば「この施設でのトイレの場所は××階の
○○の場所です。」などの詳細な案内情報が発せられ、
あるいは、一度出された案内情報が再度繰返して発せら
れることになる。
【0081】また、振動センサ13による振動検知が所
定時間停止し送信機が電波信号の間欠送信を停止し、そ
の後に振動センサ13が振動を検知して電波信号の送信
が再開されたとき、または送信機の電源スイッチがON
にされた状態で、受信機本体からの信号が送信機にて受
信されて送信機から電波信号が出されるとき、このとき
に送信機から受信機側に送られる電波信号の特定コード
は通常のファンクションコードであり、前記の特定のフ
ァンクションコードを含まない。すなわち、前記の詳細
な案内情報などを得る特定のファンクションコードは、
電源スイッチ6がONとなったとき、または押し釦スイ
ッチ9が押されるなどした特定の操作のときに限られ
る。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、視覚障害
者などに最適な案内情報を与えて誘導できるようにな
り、送信機を操作しなくても自動的に案内情報を得るこ
とができる。また送信機携帯者の操作により案内情報の
再放送やさらに詳細な案内情報の発生などが可能にな
る。また不要な案内情報の繰返しも防止できる。さらに
電源スイッチの操作状態やバッテリの消耗状態が視覚障
害者にも認識できるようになる。また送信機を携帯せず
に案内情報を発生させることも可能になる。また受信機
本体の設定の遠隔操作もできる。
【0083】さらに、送信機に振動センサを設け、また
は受信機本体からの送信に応答して送信機から信号が発
せられる構造にすれば、送信機からの不要な送信の継続
を防止でき、送信機に搭載されたバッテリの消耗を低減
でき、省電力駆動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信機の外観を示す斜視図、
【図2】受信機本体と遠隔操作装置の外観を示す斜視
図、
【図3】第1実施例の送信機の内部構造を示す回路ブロ
ック図、
【図4】受信機本体の内部構造を示す回路ブロック図、
【図5】送信機からの電波信号を示す説明図、
【図6】電波信号を変調する特定コードの内容を示す説
明図、
【図7】電波信号を変調する特定コードの他の例を示す
説明図、
【図8】受信機本体での受信動作を示すフローチャー
ト、
【図9】第2実施例の送信機の構造を示す回路ブロック
図、
【図10】第3実施例の送信機の構造を示す回路ブロッ
ク図、
【図11】第4実施例の送信機の構造を示す回路ブロッ
ク図、
【図12】図11に示す送信機の相手側となる受信機本
体の回路ブロック図、
【図13】第5実施例の送信機の構造を示す回路ブロッ
ク図、
【符号の説明】 A 送信機 B 受信機本体 C 遠隔操作装置 S1,S2,… 電波信号 K 特定コード K2a システムIDコード K2b 固有IDコード K3 ファンクションコード 1 制御部 3 送信部 4 送信アンテナ 5 バッテリ 6 電源スイッチ 11 タッチスイッチ 13 振動センサ 14 スイッチ回路 15 復調・受信部 21 制御部 24 受信アンテナ 25 RF受信部 26 受信感度調整部 28 音声合成部 29 音声データ記憶部 32 スピーカ 37 送信・変調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61F 9/08 305 H04B 7/26

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定コードで変調された信号を間欠的に
    送信する携帯可能な送信機と、前記送信信号の受信機能
    を有し受信された特定コードが予め記憶されているコー
    ドと一致しているときに所定の案内情報を発する設置受
    信機、とから成ることを特徴とする無線案内装置。
  2. 【請求項2】 特定コードで変調された信号を間欠的に
    送信する携帯可能な送信機と、前記送信信号の受信機能
    を有し受信された特定コードが予め記憶されているコー
    ドと一致しているときに所定の案内情報を発する設置受
    信機、とから成り、前記設置受信機には間欠的に信号を
    送信する送信手段が、送信機にはこの信号を受信する手
    段が設けられ、送信機からは、設置受信機からの前記信
    号を受信したときに特定コードで変調された信号が発せ
    られることを特徴とする無線案内装置。
  3. 【請求項3】 送信機には振動を検知するセンサが設け
    られ、このセンサが所定時間以上振動を検知しないとき
    に送信機からの間欠送信が停止させられる請求項1また
    は2記載の無線案内装置。
  4. 【請求項4】 間欠的に送信される信号の特定コードに
    はIDコードとファンクションコードとが含まれ、送信
    機にて特定の操作がなされたときにのみ通常のファンク
    ションコードとは異なる内容のファンクションコードが
    発せられ、受信機ではファンクションコードの内容に応
    じて案内情報が選択される請求項1ないし3のいずれか
    に記載の無線案内装置。
  5. 【請求項5】 送信機に設けられた電源スイッチが操作
    されたときの1回または数回の送信のみ通常と異なるフ
    ァンクションコードが発せられ、その後の送信では通常
    のファンクションコードが発せられる請求項4記載の無
    線案内装置。
  6. 【請求項6】 前記特定コードには送信機毎に異なる固
    有IDコードが含まれ、受信機では受信された前記固有
    IDコードが保持され、一定時間内に同じ固有IDコー
    ドを含むコードが受信されたときには案内情報が行われ
    ないことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の無線案内装置。
  7. 【請求項7】 送信機には、電源スイッチがON操作さ
    れたときに所定の音を発する発音手段が設けられている
    請求項1ないし6のいずれかに記載の無線案内装置。
  8. 【請求項8】 送信機にはバッテリチェック回路と、バ
    ッテリチェック回路のチェック内容に応じて音を発する
    発音手段とが設けられている請求項1ないし7のいずれ
    かに記載の無線案内装置。
  9. 【請求項9】 前記受信機には受信範囲を任意に設定す
    る感度調整部が設けられている請求項1ないし8のいず
    れかに記載の無線案内装置。
  10. 【請求項10】 前記受信機にはスイッチが設けられ、
    このスイッチが操作されたときに、送信機からの受信が
    なくても前記案内情報が発せられる請求項1ないし9の
    いずれかに記載の無線案内装置。
  11. 【請求項11】 前記送信機とは別に、前記受信機の設
    定を無線操作する操作装置が設けられている請求項1な
    いし10のいずれかに記載の無線案内装置。
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