JP2002330807A - 盲人用杖 - Google Patents

盲人用杖

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JP2002330807A
JP2002330807A JP2001139123A JP2001139123A JP2002330807A JP 2002330807 A JP2002330807 A JP 2002330807A JP 2001139123 A JP2001139123 A JP 2001139123A JP 2001139123 A JP2001139123 A JP 2001139123A JP 2002330807 A JP2002330807 A JP 2002330807A
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blind
cane
blind person
alarm
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Masataka Yoshino
雅隆 吉野
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TASAI TOMOSHIGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杖によって障害物の存在や歩行している位置
を検知し、また他人に杖保持者の窮状を知らせ、援助を
求めて安全を確保できる盲人用杖を提供する。 【解決手段】 上部に把手18を有する杖本体11に無
線電話21が備えられ、無線電話21に設けられた電話
用押しボタン24を押すことにより、特定場所に電話が
かかり、通話ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚障害者(盲
人)が歩行中に障害物や自分の位置を検知することがで
きる盲人用杖に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、視覚障害者は、歩行の障害になる
壁、石、段差等の障害物の存在を確認するために、杖を
持って周囲を探りながら安全な方向を検知して歩行して
いる。また、視覚障害者の目の代わりとなる盲導犬を連
れて歩き、障害物を知らせてもらい、安全な方向に導い
てもらう場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の杖によって歩く方向を探りながら歩行する方法で
は、ゆっくりした歩行で、しかも歩行距離が短いときに
は、杖によって障害物を検知できるので大きな問題にな
らないが、少し遠くまで歩行するときは、どこまで歩い
たかを認知することが難しいという問題があった。ま
た、視覚障害は少ないが記憶力が低下した老人が杖をつ
いて散歩などをしたときに、歩いてきた道や現在位置を
忘れることがあり、安全に帰宅できなかったり、道に迷
ったりすることがあった。また、盲導犬を連れて歩くに
は、視覚障害者と盲導犬の訓練に多くの時間と費用がか
かり、盲導犬が一般に普及するには多くの難しい問題が
あった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、杖によって障害物の存在や歩行している位置を検知
し、また他人に窮状を知らせて援助を求め、安全を確保
できる盲人用杖を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る盲人用杖は、上部に把手を有する杖本体に無線電話
が備えられ、無線電話に接続された電話用押しボタンを
押すことにより、特定場所に電話がかかり、通話ができ
る。これにより、杖保持者が歩行中に身体や周囲の異常
を感じたとき等に、電話用押しボタンを押して特定場所
にいる、例えば通常介護をしてもらっている人に電話に
よって連絡することができる。
【0005】本発明に係る盲人用杖において、杖本体に
全地球測位システム制御装置(以下、GPSという)が
内蔵され、GPSによって検知された位置を無線電話に
よって特定の人(装置も含む)に通報可能にしてもよ
い。この場合、GPSによって常に杖保持者の居る現在
位置が確認でき、その位置情報を無線電話によって特定
の人に通報できるので、道に迷ったときでも直ちに保護
することができる。この場合、特定時間毎に特定の人又
は装置に電話をかけてその位置を知らせるようにしても
よいし、特定の人から杖本体に設けられている無線電話
に電話してその位置を音声又はデジタル信号によって聞
き出すようにしてもよい。本発明に係る盲人用杖におい
て、杖本体は振動センサーを設け、振動センサーの出力
を無線電話によって特定の人に通報可能にしてもよい。
この場合、盲人用杖を使用することによって発生する振
動を検知して、その振動情報を特定の人、例えば介護者
に無線電話によって通報できるので、介護者が杖保持者
の動作を離れた位置に居ても確認できる。なお、振動セ
ンサーの受信音をそのまま送信してもよいが、別の音声
(例えば、「現在使用中です」)又は信号に変換して送
ってもよい。
【0006】本発明に係る盲人用杖において、杖本体に
は、障害物を検知するセンサー部と、センサー部が障害
物を検知したことによって警報を発する警報部とを有し
てもよい。この場合、杖保持者(例えば視覚障害者)が
警報を聞いて、障害物があることを知り、自分で障害物
を回避するか、周囲の人がその警報を聞いて杖保持者を
援助して、障害物を回避したり安全な位置に導くことが
できる。本発明に係る盲人用杖において、警報部が発す
る警報は、音、音声、把手に設けられた点字のいずれか
1又は2以上からなるようにしてもよい。この場合、例
えば障害物に放射した超音波や光の反射波を受けて障害
物の存在を検知できるセンサー部を用い、センサー部か
らの検出信号を警報部が受けて例えばスピーカー等によ
り障害物に応じて音や音声を発生して、杖保持者が障害
物に当接する前に障害物の状態を検知することができ
る。また、警報部に点字を表示させることにより、杖保
持者が視覚・聴覚障害者である場合にも障害物の存在を
知らせることができ、早めに障害物を回避する動作を行
うことができる。点字の場合は複数の突出する突起の組
み合わせになる。
【0007】本発明に係る盲人用杖において、無線電話
には無線又は有線のヘッドホーンを接続し、ヘッドホー
ンを利用して通話ができるようにしてもよい。この場
合、杖保持者が難聴者であっても、ヘッドホーンを利用
して他人と通話できる。なお、マイクはヘッドホーンに
付設しても良いし、杖本体に設けてもよい。本発明に係
る盲人用杖において、警報部には、警報を無線又は有線
でヘッドホーンに出力するヘッドホーン出力部を有して
もよい。この場合、警報部からの障害物を知らせる警報
をヘッドホーンから出力させることにより、難聴者であ
る杖保持者にも警報を知らせ、障害物を回避することが
できる。
【0008】本発明に係る盲人用杖において、センサー
部は、超音波センサーであって、反射音の強さによって
対象物を判断し、対象物の種類によって警報部から発す
る音の種類を変えるようにしてもよい。この場合、杖保
持者が向き合った対象物が、例えば固い障害物か柔らか
い障害物か等を検知して、予め対象物に対する対応を決
めることができる。本発明に係る盲人用杖において、杖
本体にはマイクロホーンが設けられ、マイクロホーンに
よって受信した音は警報部を介してヘッドホーンに入力
するようにしてもよい。この場合、杖保持者が難聴者で
あっても周囲の音を聞いて周囲の状況を知ることができ
る。本発明に係る盲人用杖において、把手には、警報用
押しボタンが設けられ、警報用押しボタンを押すことに
より警報部が特殊音を発生するようにしてもよい。この
場合、杖保持者が体に異常を感じたり、自分の立ってい
る位置が分からなくなったとき等に、警報用押しボタン
を押して周囲に注意を促す特殊音を発生させ、窮状を訴
えて周囲の人に援助を求めることができる。
【0009】本発明に係る盲人用杖において、杖本体は
パイプからなり、パイプの内部に電池、前記無線電話、
前記警報部、及び前記全地球測位システム制御装置の一
部又は全部等の全ての機器を収納するようにしてもよ
い。この場合、杖本体内に電池、無線電話、警報部、全
地球測位システム制御装置等の各機能部材をコンパクト
に、しかも軽量にまとめることができる。本発明に係る
盲人用杖において、杖本体の上部に太陽電池が設けら
れ、杖本体の内部に設けられた電池又はコンデンサに充
電可能にしてもよい。この場合、盲人用杖に内蔵させた
センサー部、警報部、無線電話、GPS等の電源となる
電池の寿命を長くすることができる。本発明に係る盲人
用杖において、杖本体には必要に応じて点灯可能な照明
ランプを設けてもよい。この場合、夜間でも杖保持者の
動作が周囲の人に分かり、自動車や自転車からの危険を
防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る盲人用杖の側断面図、図2は同盲人用杖の
構成図、図3は本発明の第2の実施の形態に係る盲人用
杖の側断面図、図4は同盲人用杖の構成図、図5は本発
明の第3の実施の形態に係る盲人用杖の側断面図、図6
は同盲人用杖の構成図、図7は本発明の第4の実施の形
態に係る盲人用杖の側断面図、図8は同盲人用杖の構成
図である。
【0011】図1、図2に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係る盲人用杖10は、パイプ状の杖本体1
1を備え、杖本体11には上端に開口する電池収納部1
2が設けられ、電池収納部12の底部には−側接点13
を有する接触用ばね14が設けられている。電池収納部
12には、充電が可能な電池15(蓄積電力量が大きい
コンデンサも含む)が収納され、電池収納部12の上端
には+側接点16を設けた蓋17が取付けられ、電池収
納部12の開口部を閉じると共に、接触用ばね14の押
圧力によって電池15と−側接点13、及び+側接点1
6との接触をよくしている。杖本体11の上端部には把
手18が取付けられ、把手18の一方端部(図1では杖
本体11より左側)には太陽電池19が設けられ、電池
収納部12の下方には太陽電池19で発電した電力を所
定の電圧、例えば3Vで電池15に充電する充電器20
が設けられている。
【0012】杖本体11の中央部には、例えば小型の携
帯電話器又はPHS電話器からなる無線電話21が設け
られ、無線電話21には受話部22、送話部23及び無
線電話21をオン・オフさせるスイッチからなる電話用
押しボタン24を有し、無線電話21には電池15から
電力が供給されている。杖保持者は電話用押しボタン2
4を押すことにより、特定場所の外部電話21Aに通話
できるようにしている。なお、電話用押しボタン24は
把手18に設けて電線を介して無線電話21に接続して
もよい。無線電話21にはヘッドホーン端子25を設
け、リード線26を介して、杖本体11とは別体に設け
たヘッドホーン27を着脱自在に接続できるようにし、
必要に応じてヘッドホーン27から無線電話21によっ
て受けた音声を聴くことができるようにしている。な
お、ヘッドホーン27が無線式の場合はリード線26は
不要となる。杖本体11の下端部には石突き部28がね
じ止めされている。
【0013】本発明の第1の実施の形態に係る盲人用杖
10の動作を説明する。盲人用杖10を用いる杖保持者
は、歩行中に身体や周囲に異常を感じたときに、無線電
話21に設けられた電話用押しボタン24を押す。これ
により、無線電話21によって特定場所の外部電話21
Aに電話を掛け、無線電話21の受話部22と送話部2
3を利用して、又はヘッドホーン27を利用して通話す
ることができる。この場合、特定の人、例えば通常介護
をしてもらっている人に電話によって連絡して、緊急時
に対応することができる。また、ヘッドホーン27を利
用することにより、難聴者でも周囲の音に邪魔されるこ
となく通話することができる。なお、ヘッドホーン27
に小型のマイクロホーンを取付けて、無線電話21の送
話部23の代わりに使用し、口を無線電話21に近づけ
ないで通話ができるようにしてもよい。
【0014】図3、図4に示すように、本発明の第2の
実施の形態に係る盲人用杖30は、前記第1の実施の形
態に係る盲人用杖10に、GPS(全地球測位システム
制御装置)31を取付けて、杖保持者の現在位置を検知
できるようにし、また振動センサー32を設けて杖保持
者の動作を検知できるようにしている。なお、第1の実
施の形態と共通する構成要素については同一名称、同一
符号を付して説明を省略する。すなわち、把手18の一
方端部に設けた太陽電池19の下方にはGPS31を設
け、GPS31によって杖保持者の位置情報を検知し
て、音声、文字、画像のいずれか1又は2以上の位置情
報を発生し、その位置情報を無線電話21によって外部
電話21Aに伝達できるようにしている。また、杖本体
11の下部には、盲人用杖30を使用して歩行すること
によって杖本体11に発生する振動を検出する振動セン
サー32が設けられている。
【0015】ここで、本発明の第2の実施の形態に係る
盲人用杖30の動作を説明する。予め無線電話21を間
欠的に、例えば10〜30分間隔で介護者や家族等の特
定の人と通話できる状態にしておく。そして、GPS3
1によって杖保持者の現在位置を確認し、その位置情報
を無線電話21によって間欠的に特定の人に通報する。
特定の人は杖保持者の位置情報を逐次、音声、デジタル
信号からなる文字、画像のいずれか1又は2以上の位置
情報を出力できる外部電話21Aによって得られるの
で、例えば杖保持者が道に迷って現在の位置が確認でき
ないときに、直ちに杖保持者を保護することができる。
また、特定の人から杖本体11に設けられている無線電
話21に電話してその位置を音声又はデジタル信号によ
って聞き出すようにしてもよい。また、杖保持者が歩行
中は、歩行の際に盲人用杖30に発生する振動を振動セ
ンサー32が検知して受信音(振動情報)を発生する。
振動情報は無線電話21に入力され、間欠的に特定の人
に通話できる状態にしている無線電話21によって警報
音として通報され、杖保持者が盲人用杖30を使用して
いることを知らせる。これにより、特定の人は離れた位
置、例えば自宅に居ても杖保持者が歩行中か停止してい
るか等の動作を確認できる。なお、振動センサー32の
受信音をそのまま送信してもよいが、別の音声(例え
ば、「現在使用中です」)又は信号に変換して送っても
よい。
【0016】図5、図6に示すように、本発明の第3の
実施の形態に係る盲人用杖40は、前記第2の実施の形
態に係る盲人用杖30に、障害物を検出するセンサー部
の一例である超音波センサー41と警報部42とを追加
して設けて、障害物を検知して警報を発生させるように
している。なお、第2の実施の形態と共通する構成要素
については同一名称、同一符号を付して説明を省略す
る。すなわち、杖本体11の中央部にはスピーカー43
とヘッドホーン出力部44とを備えて警報を発生する警
報部42を設けている。ヘッドホーン出力部44にはヘ
ッドホーン端子44Aを設け、杖本体11とは別体に設
けられたヘッドホーン27をリード線26を介して着脱
自在に接続できるようにしている。なお、杖本体11に
設けた無線電話21のヘッドホーン端子25は第1の連
絡線45によりヘッドホーン出力部44に接続されてい
る。杖本体11の下方には超音波を前方(図5では杖本
体11より左側)に向かって発信し、近くの障害物に当
たって反射した反射音を検出する超音波センサー41が
設けられている。
【0017】これにより、超音波センサー41は障害物
に当たって反射した超音波の反射音によって物体検出信
号を発生し、警報部42は物体検出信号に応じて警報発
生信号を発生する。警報部42では物体検出信号によっ
て障害物を検出すると共に、ヘッドホーン出力部44を
介して警報発生信号をヘッドホーン27に入力し、ヘッ
ドホーン27から警報音又は警報音声を発生するように
している。なお、警報部42は反射音の強さに応じて障
害物の種類を判別し、例えば障害物が壁のように固い場
合には高い周波数の音を、人体のように柔らかい場合に
は周波数の低い音等、障害物の種類によって異なる周波
数の音を発生する。また、障害物の種類によって周波数
を変える代わりに発生する間隔を変えるようにしてもよ
い。把手18の中央部(図5では杖本体11より右側)
には点字が突起として浮き出す点字表示部46が設けら
れて、警報部42からの警報発生信号により障害物を示
す所定の簡単な点字を複数の突起の組み合わせによって
表示するようにしている。
【0018】ここで、本発明の第3の実施の形態に係る
盲人用杖40の動作について、説明する。杖保持者が盲
人用杖40の把手18を握って歩行中に、超音波センサ
ー41によって歩行者から30cm〜1m程度の範囲に
ある障害物を検出すると、超音波センサー41は障害物
に反射した反射音の強さに応じて複数種類の物体検出信
号を発生し、警報部42に入力される。警報部42は検
出した障害物の種類に応じた周波数の警報音又は警報音
声を、杖保持者に聞こえる程度の音量でスピーカー43
及びヘッドホーン27から発生させる。これにより、視
覚障害者等の杖保持者は障害物の状態が、例えば壁や階
段のように固いものか、人体のように柔らかいものか等
を検知することができ、杖保持者は障害物に当接する前
に障害物の知識を得て対応することができる。また、警
報部42から発生する警報発生信号は点字表示部46に
入力され、点字表示部46では警報発生信号に応じて、
例えば「壁」、「人」等の簡単な点字表示をする。この
ように、警報部42の点字表示部46に点字を表示させ
ることにより、視覚・聴覚障害者にも障害物の存在とそ
の状態とを知らせることができ、早めに障害物を回避す
る動作を行うことができる。
【0019】図7、図8に示すように、本発明の第4の
実施の形態に係る盲人用杖50は、前記第3の実施の形
態に係る盲人用杖40に警報用押しボタン51、マイク
ロホーン52、及び照明ランプ53を追加したものであ
る。なお、第3の実施の形態に共通する構成要素につい
ては同一名称、同一符号を付して説明を省略する。すな
わち、把手18の端部(図7では杖本体11より左側)
には警報部42を動作させて特殊音を発生させるスイッ
チからなる警報用押しボタン51が設けられている。警
報用押しボタン51を押すことにより、警報部42はス
ピーカー43から警報音とは異なる音、例えば音量が大
きくて注目を引く特殊音を発生するようにしている。ま
た、杖本体11の中間部にはマイクロホーン52が設け
られている。マイクロホーン52は杖保持者の周囲で発
生している音を受信し、その音を警報部42に入力して
増幅し、スピーカー43とヘッドホーン27から警報音
又は音声を発生するようにしている。更に、警報部42
と無線電話21とは第2の連絡線54により接続され、
警報用押しボタン51を押すことにより、警報部42を
介して無線電話21を通話状態にし、無線電話21から
特定の人に通話を可能にしている。マイクロホーン52
の下方には、例えば電力消費量の少ない発光ダイオー
ド、あるいはエレクトロルミネッセンス(EL)等から
なる照明ランプ53と照明ランプ53をオン・オフする
スイッチからなるランプ用押しボタン55が設けられて
いる。
【0020】ここで、本発明の第4の実施の形態に係る
盲人用杖50の動作について、説明する。杖保持者の周
囲から発生する音や音声はマイクロホーン52によって
受信され、警報部42によって増幅されてヘッドホーン
出力部44を介してヘッドホーン27から音や音声を発
生させる。この場合、杖保持者が難聴者であっても周囲
の音を聞いて周囲の状況を知ることができる。また、夜
間に杖保持者が歩行するときには、ランプ用押しボタン
55を押すことにより照明ランプ53が点灯するので、
夜間でも杖保持者の動作が周囲の人に分かり、自動車や
自転車からの危険を防止することができる。また、杖保
持者が体に異常を感じたり、自分の立っている位置が分
からなくなったとき等には、警報用押しボタン51を押
すことにより、警報部42はスピーカー43から警報音
と異なる周囲に注意を促す特殊音を発生させる。これに
より、周囲の人に援助を求めることができる。また、警
報用押しボタン51を押すことにより、無線電話21か
ら外部電話21Aを通じて特定の人に通話が可能になる
ので、杖保持者の現状を通話できると共に、スピーカー
43からの特殊音が自動的に特定の人に伝えられる。
【0021】以上、本発明の実施の形態に係る盲人用杖
について説明してきたが、本発明は、何ら前記の実施の
形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその
他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前
記実施の形態では、警報部が発する警報が、音、音声及
び把手に設けられた点字によって表示される場合につい
て説明したが、警報が音、音声及び点字の内の少なくと
も1個を用い、他を省略してもよい。また、太陽電池1
9、GPS31の一部又は全部を把手18に設ける代わ
りに、杖本体11の内部に設けてもよい。また、把手1
8に手袋状のカバーを取付け、カバーに電話用押しボタ
ン、警報用押しボタンを取付けてもよい。更に、ヘッド
ホーンの代わりに、難聴者が使用する補聴器を使用し、
補聴器と携帯電話の送受信ができるように電気的に接続
して難聴者が無線電話を利用して通話ができるようにし
たり、補聴器と警報部のヘッドホーン出力部とを接続し
て、難聴者に警報を明確に聞こえるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜13記載の盲人用杖において
は、上部に把手を有する杖本体に無線電話が設けられ、
無線電話に設けられた電話用押しボタンを押すことによ
り、特定場所に電話がかかり、通話ができるようにして
いるので、例えば杖保持者が異常を感じたときや必要に
応じて、電話用押しボタンを押して特定場所にいる人に
電話によって連絡したり、援助を求めることができる。
【0023】特に、請求項2記載の盲人用杖において
は、杖本体に全地球測位システム制御装置(GPS)が
内蔵され、全地球測位システム制御装置によって検知さ
れた位置を無線電話によって特定の人に通報可能にして
いるので、GPSによって常に杖保持者の居る位置が確
認し、道に迷ったときでも直ちに保護することができ
る。請求項3記載の盲人用杖においては、杖本体は振動
センサーを設け、振動センサーの出力を無線電話によっ
て特定の人に通報可能にしているので、特定の人は盲人
用杖を使用することによって発生する振動を検知して、
杖保持者の動作を離れた位置に居ても確認できる。
【0024】請求項4記載の盲人用杖においては、杖本
体に設けられたセンサー部と、センサー部が障害物を検
知したことによって警報を発する警報部とを有するの
で、杖保持者が警報を聞いて、障害物があることを知
り、自分で障害物を回避するか、周囲の人がその警報を
聞いて杖保持者を援助して、障害物を回避したり安全に
歩行することができる。請求項5記載の盲人用杖におい
ては、警報部が発する警報は、音、音声、把手に設けら
れた点字のいずれか1又は2以上からなっているので、
センサー部からの検出信号を警報部が受けて例えばスピ
ーカー等により障害物に応じて音や音声を発生して、杖
保持者が障害物に当接する前に障害物の状態を検知する
ことができる。また、警報部に点字を表示させることに
より、杖保持者が視覚・聴覚障害者である場合にも障害
物の存在を知らせることができ、早めに障害物を回避す
る動作を行うことができる。請求項6記載の盲人用杖に
おいては、無線電話に無線又は有線のヘッドホーンが接
続され、ヘッドホーンを利用して通話ができるようにし
ているので、難聴者でも必要に応じて特定の人と連絡を
とることができる。
【0025】請求項7記載の盲人用杖においては、警報
部にヘッドホーンの出力部を有しているので、警報部か
らの障害物を知らせる警報をヘッドホーンから出力させ
ることにより、難聴者である杖保持者にも警報を知ら
せ、障害物を回避することができる。請求項8記載の盲
人用杖においては、センサー部は、超音波センサーであ
って、反射音の強さによって対象物を判断し、対象物の
種類によって警報部から発する音の種類が変わるように
しているので、杖保持者が向き合った対象物の種類を検
知して、予め対象物に対する対応を決めることができ
る。
【0026】請求項9記載の盲人用杖においては、杖本
体にマイクロホーンが設けられ、マイクロホーンによっ
て受信した音はヘッドホーンに入力するようにしている
ので、杖保持者が難聴者であっても周囲の音を聞いてそ
の状況を知り、周囲の環境に直ちに対応することができ
る。請求項10記載の盲人用杖においては、把手に警報
用押しボタンが設けられ、警報用押しボタンを押すこと
により警報部が特殊音を発生するようにしているので、
杖保持者が体に異常を感じたり、自分の立っている位置
が分からなくなったとき等に、警報用押しボタンを押し
て周囲に注意を促す特殊音を発生させ、窮状を訴えて周
囲の人に援助を求めることができる。
【0027】請求項11記載の盲人用杖においては、杖
本体はパイプからなり、パイプの内部に電池、無線電
話、警報部、及びGPSの一部又は全部が収納されてい
るので、盲人用杖をコンパクトに、しかも軽量に構成す
ることができる。請求項12記載の盲人用杖において
は、杖本体の上部に太陽電池が設けられ、杖本体の内部
に設けられた電池に充電可能にしているので、盲人用杖
に内蔵させたセンサー部、警報部、無線電話、GPS等
の電源となる電池の寿命を長くすることができる。請求
項13記載の盲人用杖において、杖本体には必要に応じ
て点灯可能な照明ランプが設けられているので、夜間で
も杖保持者の動作が周囲の人に分かり、自動車や自転車
からの危険を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る盲人用杖の側
断面図である。
【図2】同盲人用杖の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る盲人用杖の側
断面図である。
【図4】同盲人用杖の構成図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る盲人用杖の側
断面図である。
【図6】同盲人用杖の構成図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る盲人用杖の側
断面図である。
【図8】同盲人用杖の構成図である。
【符号の説明】
10:盲人用杖、11:杖本体、12:電池収納部、1
3:−側接点、14:接触用ばね、15:電池、16:
+側接点、17:蓋、18:把手、19:太陽電池、2
0:充電器、21:無線電話、21A:外部電話、2
2:受話部、23:送話部、24:電話用押しボタン、
25:ヘッドホーン端子、26:リード線、27:ヘッ
ドホーン、28:石突き部、30:盲人用杖、31:G
PS、32:振動センサー、40:盲人用杖、41:超
音波センサー、42:警報部、43:スピーカー、4
4:ヘッドホーン出力部、44A:ヘッドホーン端子、
45:第1の連絡線、46:点字表示部、50:盲人用
杖、51:警報用押しボタン、52:マイクロホーン、
53:照明ランプ、54:第2の連絡線、55:ランプ
用押しボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/00 H04M 1/00 U 5K027 1/02 1/02 C 5K101 1/21 1/21 M 1/725 1/725 11/04 11/04 Fターム(参考) 2F029 AA07 AB07 AB12 AC02 AC09 AC13 AC18 3B104 AA02 AA03 5H180 AA23 BB05 BB09 CC11 CC12 FF05 FF13 FF25 LL01 LL02 LL07 LL08 5J062 AA07 AA08 BB05 CC07 5K023 AA07 BB11 EE03 HH10 LL06 MM00 MM07 MM26 5K027 AA11 BB01 FF25 GG03 HH26 HH30 MM04 MM13 5K101 KK14 LL12 MM07 NN01 NN12 NN41 PP03 RR12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に把手を有する杖本体に無線電話が
    備えられ、前記無線電話に接続された電話用押しボタン
    を押すことにより、特定場所に電話がかかり、通話がで
    きることを特徴とする盲人用杖。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の盲人用杖において、前記
    杖本体に全地球測位システム制御装置が内蔵され、該全
    地球測位システム制御装置によって検知された位置を前
    記無線電話によって特定の人に通報可能にしたことを特
    徴とする盲人用杖。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の盲人用杖におい
    て、前記杖本体は振動センサーを設け、該振動センサー
    の出力を前記無線電話によって特定の人に通報可能にし
    たことを特徴とする盲人用杖。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の盲
    人用杖において、前記杖本体には、障害物を検知するセ
    ンサー部と、該センサー部が障害物を検知したことによ
    って警報を発する警報部とを有することを特徴とする盲
    人用杖。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の盲人用杖において、前記
    警報部が発する警報は、音、音声、前記把手に設けられ
    た点字のいずれか1又は2以上からなることを特徴とす
    る盲人用杖。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の盲
    人用杖において、前記無線電話には無線又は有線のヘッ
    ドホーンが接続され、該ヘッドホーンを利用して通話が
    できることを特徴とする盲人用杖。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載の盲人用杖におい
    て、前記無線電話には無線又は有線のヘッドホーンが接
    続され、前記警報部には、前記警報を前記ヘッドホーン
    に出力するヘッドホーン出力部を有することを特徴とす
    る盲人用杖。
  8. 【請求項8】 請求項4、5、7のいずれか1項に記載
    の盲人用杖において、前記センサー部は、超音波センサ
    ーであって、反射音の強さによって対象物を判断し、該
    対象物の種類によって前記警報部から発する音の種類が
    変わることを特徴とする盲人用杖。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の盲人用杖において、前記
    杖本体にはマイクロホーンが設けられ、該マイクロホー
    ンによって受信した音は前記警報部を介して前記ヘッド
    ホーンに入力されることを特徴とする盲人用杖。
  10. 【請求項10】 請求項4、5、7、8のいずれか1項
    に記載の盲人用杖において、前記把手には、警報用押し
    ボタンが設けられ、該警報用押しボタンを押すことによ
    り前記警報部が特殊音を発生することを特徴とする盲人
    用杖。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の盲人用杖において、前記杖本体はパイプからなり、該
    パイプの内部に全ての機器が収納されていることを特徴
    とする盲人用杖。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の盲人用杖において、前記杖本体の上部に太陽電池が設
    けられ、前記杖本体の内部に設けられた電池に充電可能
    にしていることを特徴とする盲人用杖。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の盲人用杖において、前記杖本体には必要に応じて点灯
    可能な照明ランプが設けられていることを特徴とする盲
    人用杖。
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