JP2801764B2 - (メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物 - Google Patents
(メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物Info
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- JP2801764B2 JP2801764B2 JP2292646A JP29264690A JP2801764B2 JP 2801764 B2 JP2801764 B2 JP 2801764B2 JP 2292646 A JP2292646 A JP 2292646A JP 29264690 A JP29264690 A JP 29264690A JP 2801764 B2 JP2801764 B2 JP 2801764B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は(メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物
に関し、特に、流動性に優れるため、硬化速度が早くて
も、短時間で施工を行なうことができ、良好な仕上りを
得ることができる(メタ)アクリレート系樹脂モルタル
組成物に関する。
に関し、特に、流動性に優れるため、硬化速度が早くて
も、短時間で施工を行なうことができ、良好な仕上りを
得ることができる(メタ)アクリレート系樹脂モルタル
組成物に関する。
<従来の技術> 近年、早硬化性合成樹脂および細骨材を主成分とする
樹脂モルタル組成物は、その硬化速度が早いために、各
種の用途に使用されてきている。この樹脂モルタル組成
物として、早硬化性合成樹脂として(メタ)アクリレー
ト系樹脂を使用した組成物が知られている。
樹脂モルタル組成物は、その硬化速度が早いために、各
種の用途に使用されてきている。この樹脂モルタル組成
物として、早硬化性合成樹脂として(メタ)アクリレー
ト系樹脂を使用した組成物が知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、従来の(メタ)アクリレート系樹脂モルタル
組成物は、流動性に劣るため、良好な仕上を得るために
は十分な施工時間を必要とする。しかし、この樹脂モル
タル組成物は硬化速度が早いため、調製後、短い時間で
施工しなければならず、良好な仕上りを得ることができ
ない欠点があった。
組成物は、流動性に劣るため、良好な仕上を得るために
は十分な施工時間を必要とする。しかし、この樹脂モル
タル組成物は硬化速度が早いため、調製後、短い時間で
施工しなければならず、良好な仕上りを得ることができ
ない欠点があった。
そこで本発明の目的は、流動性に優れるため、硬化速
度が早くても、短時間で施工を行なうことができ、良好
な仕上りを得ることができる(メタ)アクリレート系樹
脂モルタル組成物を提供することにある。
度が早くても、短時間で施工を行なうことができ、良好
な仕上りを得ることができる(メタ)アクリレート系樹
脂モルタル組成物を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明は、前記課題を解決するために、(メタ)アク
リル酸およびそのエステルから選ばれる少なくとも1種
のモノマー成分(A)、該(A)成分に溶解可能または
該モノマー成分によって膨潤される重合体(B)および
骨材(C)を(A)/(B)/(C)の重量比で10/3/8
7〜23/8/69の配合割合で含み、平均粒径100μm以下の
ガラスビーズ(D)を前記の骨材(C)の合計100重量
部に対して、2〜50重量部含み、さらに、可塑剤、重合
性不飽和結合化合物および固体状のパラフィンを含み、
ペネトロメーター流動性値が60mm以上またはフロー流動
性値が222mm以上である(メタ)アクリレート系樹脂モ
ルタル組成物を提供するものである。
リル酸およびそのエステルから選ばれる少なくとも1種
のモノマー成分(A)、該(A)成分に溶解可能または
該モノマー成分によって膨潤される重合体(B)および
骨材(C)を(A)/(B)/(C)の重量比で10/3/8
7〜23/8/69の配合割合で含み、平均粒径100μm以下の
ガラスビーズ(D)を前記の骨材(C)の合計100重量
部に対して、2〜50重量部含み、さらに、可塑剤、重合
性不飽和結合化合物および固体状のパラフィンを含み、
ペネトロメーター流動性値が60mm以上またはフロー流動
性値が222mm以上である(メタ)アクリレート系樹脂モ
ルタル組成物を提供するものである。
前記ガラスビーズが、シランカップリング処理された
ものであると、好ましい。
ものであると、好ましい。
以下、本発明の(メタ)アクリレート系樹脂モルタル
組成物について詳細に説明する。
組成物について詳細に説明する。
本発明の組成物における(A)のモノマー成分として
は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の(メタ)ア
クリル酸アルキル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒド
ロキシエチル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキシレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(メタ)アクリロイルオキシシクロヘキシル]
プロパン、2,2−ビス[3−(メタ)アクリロイルオキ
シ−2−ヒドロキシプロポキシフェニル]プロパン、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。これらは1
種単独でも2種以上を組合せても用いられる。
は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の(メタ)ア
クリル酸アルキル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒド
ロキシエチル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキシレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(メタ)アクリロイルオキシシクロヘキシル]
プロパン、2,2−ビス[3−(メタ)アクリロイルオキ
シ−2−ヒドロキシプロポキシフェニル]プロパン、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。これらは1
種単独でも2種以上を組合せても用いられる。
(B)の重合体としては、例えば、上記(A)のモノ
マー成分、特に(メタ)アクリル酸エステルの単独重合
体または共重合体が挙げられる。
マー成分、特に(メタ)アクリル酸エステルの単独重合
体または共重合体が挙げられる。
また、(C)の骨材としては、例えば、珪砂、アルミ
ナ、寒水石、エメリー石、セラミックサンド、タルク等
が挙げられ、これらは1種単独でも2種以上を組合せて
も用いられる。
ナ、寒水石、エメリー石、セラミックサンド、タルク等
が挙げられ、これらは1種単独でも2種以上を組合せて
も用いられる。
本発明の組成物において、前記(A)成分/(B)成
分/(C)成分の配合割合は、通常、重量比で10/3/87
〜23/8/69の範囲である。
分/(C)成分の配合割合は、通常、重量比で10/3/87
〜23/8/69の範囲である。
本発明の組成物の(D)成分であるガラスビーズは、
平均粒径が、実施例1〜4、比較例1〜2に示した様に
流動性が向上し、良好な仕上りが得られる点で100μm
以下のものであり、好ましくは30〜100μmのものであ
る。
平均粒径が、実施例1〜4、比較例1〜2に示した様に
流動性が向上し、良好な仕上りが得られる点で100μm
以下のものであり、好ましくは30〜100μmのものであ
る。
また、このガラスビーズとして、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β
−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセチルシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
好ましく、その他にもビニルトリクロロシラン、γ−
〔N−(β−メタクリロキシエチル)−N,N−ジメチル
アンモニウム(クロリド)〕プロピルトリメトキシシラ
ン等のシランカップリング剤で処理されたものを使用す
ると、得られる組成物の硬化物の曲げ強度を向上させる
ことができる点で、好ましい。このシランカップリング
剤で処理されたガラスビーズの具体例として、東芝バロ
ティーニ(株)社製ガラスビーズシランカップリング剤
処理品等が挙げられる。
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β
−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセチルシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
好ましく、その他にもビニルトリクロロシラン、γ−
〔N−(β−メタクリロキシエチル)−N,N−ジメチル
アンモニウム(クロリド)〕プロピルトリメトキシシラ
ン等のシランカップリング剤で処理されたものを使用す
ると、得られる組成物の硬化物の曲げ強度を向上させる
ことができる点で、好ましい。このシランカップリング
剤で処理されたガラスビーズの具体例として、東芝バロ
ティーニ(株)社製ガラスビーズシランカップリング剤
処理品等が挙げられる。
本発明の組成物における(D)成分のガラスビーズの
配合割合は、実施例7〜26に示した様に、骨材の粒度お
よび骨材(C)/液体成分(A+B)の比によって異な
るが良好な仕上りを得るためには、(C)成分の合計10
0重量部に対して、2〜50重量部が、好ましい。
配合割合は、実施例7〜26に示した様に、骨材の粒度お
よび骨材(C)/液体成分(A+B)の比によって異な
るが良好な仕上りを得るためには、(C)成分の合計10
0重量部に対して、2〜50重量部が、好ましい。
また、本発明の組成物は、前記(A)、(B)および
(C)成分に加えて、可塑剤、重合性不飽和結合化合物
および固体状のパラフィンを含み、さらに必要に応じ
て、無機または有機の顔料を含むことができる。
(C)成分に加えて、可塑剤、重合性不飽和結合化合物
および固体状のパラフィンを含み、さらに必要に応じ
て、無機または有機の顔料を含むことができる。
有機顔料としては、ベンジシンエロー、ハンザエロ
ー、リソールレッド、アリザリンレーキ、ピグメントス
カーレット3B、ブリリアンカーミン6B、パーマネントレ
ッドF−5R、パーマネントレッド4R、ローダミンレーキ
B、ローダミンレーキY、レーキレッドC、パラレッ
ド、ピーコックブルーレーキ、フタロシニアンブルー、
アニリンブラック、パーマネントエローHR、PVバイオレ
ットBL、キナクリドン、ペリノン、アンスラキノン、ク
ロモフタールエロー6G、クロモフタールエロー3G、クロ
モフタールエローGR等がある。
ー、リソールレッド、アリザリンレーキ、ピグメントス
カーレット3B、ブリリアンカーミン6B、パーマネントレ
ッドF−5R、パーマネントレッド4R、ローダミンレーキ
B、ローダミンレーキY、レーキレッドC、パラレッ
ド、ピーコックブルーレーキ、フタロシニアンブルー、
アニリンブラック、パーマネントエローHR、PVバイオレ
ットBL、キナクリドン、ペリノン、アンスラキノン、ク
ロモフタールエロー6G、クロモフタールエロー3G、クロ
モフタールエローGR等がある。
また、無機顔料としては、酸化チタン、亜鉛華、リト
ボン、鉛白、カドミエロー、黄鉛、チタンエロー、ジン
ククロメート、黄土、クロムバーミリオン、赤口顔料、
アンバー、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、カドミウムレッ
ド、鉛丹、紺青、群青、コバルトブルー、酸化クローム
グリーン、ミネラルバイオレット、カーボンブラック、
鉄黒等がある。
ボン、鉛白、カドミエロー、黄鉛、チタンエロー、ジン
ククロメート、黄土、クロムバーミリオン、赤口顔料、
アンバー、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、カドミウムレッ
ド、鉛丹、紺青、群青、コバルトブルー、酸化クローム
グリーン、ミネラルバイオレット、カーボンブラック、
鉄黒等がある。
可塑剤としては、例えば、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジペン
チルフタレート、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチ
ルベンジルフタレート等のフタル酸エステルが挙げられ
る。また、ジエチルマレエート、ジブチルマレエート、
ジオクチルマレエート、ジブチルフマレート、ジオクチ
ルフマレート等の前記(A)のモノマー成分と共重合可
能なα,β−不飽和カルボン酸エステルの内部可塑剤も
挙げられる。
チルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジペン
チルフタレート、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチ
ルベンジルフタレート等のフタル酸エステルが挙げられ
る。また、ジエチルマレエート、ジブチルマレエート、
ジオクチルマレエート、ジブチルフマレート、ジオクチ
ルフマレート等の前記(A)のモノマー成分と共重合可
能なα,β−不飽和カルボン酸エステルの内部可塑剤も
挙げられる。
本発明の組成物が、前記可塑剤を含む場合、その含有
割合は、通常、(A)成分中0〜20重量%程度である。
割合は、通常、(A)成分中0〜20重量%程度である。
重合性不飽和結合化合物としては、例えば、ジエチル
マレエート、ジブチルマレエート、ジブチルフマレー
ト、ジオクチルフマレート等が挙げられる。
マレエート、ジブチルマレエート、ジブチルフマレー
ト、ジオクチルフマレート等が挙げられる。
本発明の組成物が、前記重合性不飽和結合化合物を含
む場合、その含有割合は、通常、(A)成分中0〜20重
量%程度である。
む場合、その含有割合は、通常、(A)成分中0〜20重
量%程度である。
本発明の組成物の硬化は、重合開始剤、さらに必要に
応じて常温硬化促進剤としてアミン類を配合することに
よって可能である。
応じて常温硬化促進剤としてアミン類を配合することに
よって可能である。
用いられる重合開始剤としては、例えば、ジアシルパ
ーオキシド、アルキルパーオキシド、アラルキルパーオ
キシド、過酸、過酸エステル等の過酸化物、アゾ系化合
物などが挙げられる。これらの中では、ジアシルパーオ
キシドが好ましい。
ーオキシド、アルキルパーオキシド、アラルキルパーオ
キシド、過酸、過酸エステル等の過酸化物、アゾ系化合
物などが挙げられる。これらの中では、ジアシルパーオ
キシドが好ましい。
上記ジアシルパーオキシドの具体例として、ジベンゾ
イルパーオキシド、ジアセチルパーオキシド、ジカプリ
ルパーオキシド、ジラウロイルパーオキシド、ジステア
ロイルパーオキシド等が挙げられる。
イルパーオキシド、ジアセチルパーオキシド、ジカプリ
ルパーオキシド、ジラウロイルパーオキシド、ジステア
ロイルパーオキシド等が挙げられる。
常温硬化促進剤として用いられるアミン類としては、
第一アミン、第二アミンのいずれも使用することができ
るが、第三アミンが好適に使用される。このアミン類の
具体例としては、アニリン、トルイジン、キシリジン、
フェニレンジアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)ア
ニリン、N,N−ジメチルトルイジン、N,N−ジエチルトル
イジン、N,N−ジメチルアニシジン、N,N−ジエチルアニ
シジン、N,N−ジメチル−p−t−ブチルアニリン、N,N
−ジエチル−p−t−ブチルアニリン、N,N−ジメチル
−p−クロルアニリン、ジフェニルアミン、N,N−ビス
(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン等が挙げら
れる。これらの中では、N,N−ジメチル−p−トルイジ
ン、N,N−ジメチル−p−ブチルアニリン、N,N−ジメチ
ルアニシジン、N,N−ジメチル−p−クロルアニリン、
N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン
などの少なくともベンゼン環のp−位に電子供与体の置
換基を有する第三アミンが好ましく、N,N−ジメチル−
p−トルイジン、N,N−ジメチル−p−t−ブチルアニ
リンが特に好ましい。
第一アミン、第二アミンのいずれも使用することができ
るが、第三アミンが好適に使用される。このアミン類の
具体例としては、アニリン、トルイジン、キシリジン、
フェニレンジアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)ア
ニリン、N,N−ジメチルトルイジン、N,N−ジエチルトル
イジン、N,N−ジメチルアニシジン、N,N−ジエチルアニ
シジン、N,N−ジメチル−p−t−ブチルアニリン、N,N
−ジエチル−p−t−ブチルアニリン、N,N−ジメチル
−p−クロルアニリン、ジフェニルアミン、N,N−ビス
(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン等が挙げら
れる。これらの中では、N,N−ジメチル−p−トルイジ
ン、N,N−ジメチル−p−ブチルアニリン、N,N−ジメチ
ルアニシジン、N,N−ジメチル−p−クロルアニリン、
N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン
などの少なくともベンゼン環のp−位に電子供与体の置
換基を有する第三アミンが好ましく、N,N−ジメチル−
p−トルイジン、N,N−ジメチル−p−t−ブチルアニ
リンが特に好ましい。
本発明の組成物を硬化させるときの前記重合開始剤お
よび常温硬化促進剤であるアミン類の配合割合は、前記
(A)成分および(B)成分、ならびに必要に応じて配
合する前記可塑剤および重合性不飽和結合化合物の合計
100重量部に対して、通常、重合開始剤については0.1〜
20重量部程度、アミン類については0.1〜20重量部程度
である。
よび常温硬化促進剤であるアミン類の配合割合は、前記
(A)成分および(B)成分、ならびに必要に応じて配
合する前記可塑剤および重合性不飽和結合化合物の合計
100重量部に対して、通常、重合開始剤については0.1〜
20重量部程度、アミン類については0.1〜20重量部程度
である。
また、本発明の組成物の硬化において、空気中の酸素
によるラジカル捕捉により、表面の硬化反応が妨害され
るのを防止するために、固体状のパラフィン、好ましく
は融点40〜60℃のパラフィンワックスを配合すると、好
ましい。このパラフィンを配合する場合、その配合割合
は、前記(A)成分および(B)成分、ならびに必要に
応じて配合する前記可塑剤および重合性不飽和結合化合
物の合計100重量部に対して、通常、0.1〜1.0重量部程
度である。
によるラジカル捕捉により、表面の硬化反応が妨害され
るのを防止するために、固体状のパラフィン、好ましく
は融点40〜60℃のパラフィンワックスを配合すると、好
ましい。このパラフィンを配合する場合、その配合割合
は、前記(A)成分および(B)成分、ならびに必要に
応じて配合する前記可塑剤および重合性不飽和結合化合
物の合計100重量部に対して、通常、0.1〜1.0重量部程
度である。
<実施例> 以下、本発明の実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
する。なお、以下の各実施例および比較例において、ペ
ネトロメーター流動性値フロー流動性値および仕上り性
は、下記の方法にしたがって測定または評価した。
する。なお、以下の各実施例および比較例において、ペ
ネトロメーター流動性値フロー流動性値および仕上り性
は、下記の方法にしたがって測定または評価した。
ペネトロメーター流動性値の測定法 容量400mlのステンレス製ビーカー(ASTM C185規格)
に、試料を3層に分けてタッピングして充填し、ビーカ
ーの上端面まで一杯に入れる。
に、試料を3層に分けてタッピングして充填し、ビーカ
ーの上端面まで一杯に入れる。
次に、円錐形のステンレスコーンを、先端を下にし
て、その先端がビーカーの中心位置でビーカーの上端の
高さになるように、セットスクリューによってセットす
る。
て、その先端がビーカーの中心位置でビーカーの上端の
高さになるように、セットスクリューによってセットす
る。
セットスクリューを緩めてステンレスコーンを落下さ
せる。落下開始から30秒後、コーンの落下距離(mm)を
測定し、ペネトロメーター流動性値とする。
せる。落下開始から30秒後、コーンの落下距離(mm)を
測定し、ペネトロメーター流動性値とする。
フロー流動性値の測定法 30cm×30cm×0.5cmのテフロン板の中央にSUS製フロー
コーン(内径50mm、高さ51mm、内容積100ml)の上端ま
で試料を入れる。フローコーンを素早く真上に10cm引き
上げる。試料を硬化させた後、試料の流動平均直径(m
m)を測定し、フロー流動性値とした。
コーン(内径50mm、高さ51mm、内容積100ml)の上端ま
で試料を入れる。フローコーンを素早く真上に10cm引き
上げる。試料を硬化させた後、試料の流動平均直径(m
m)を測定し、フロー流動性値とした。
仕上り性の測定法 試料を90cm×90cm×4mmの型枠の中に移し、金コテで
上面を平坦にならし、その仕上り性を下記の基準で評価
した。
上面を平坦にならし、その仕上り性を下記の基準で評価
した。
○…全面均一に平滑である。
△…平滑であるが波打ちがある。
×…一部にザラツキが出る。
(実施例1〜4、比較例1〜3) 各例において、下記配合処方: メチルメタクリレート 63重量部 1,4−ブチレングリコールジメタクリレート 5重量部 ジシクロヘキシルフタレート 5重量部 N,N−ジメチル−p−トルイジン 1重量部 パラフィンワックス 1重量部 ポリメチルメタクリレート 25重量部 からなる樹脂組成物200gに、ジベンゾイルパーオキサイ
ドBPO(純度50%)8.0gを加え、30秒撹拌した後、骨材C
1(着色珪砂、粒度:0.2〜2.1mm、三井石化産資(株)
製、CQ)784gと、表1に示す平均粒径のガラスビーズA1
〜A4(実施例1〜4)またはA5〜A6(比較例1〜2)を
それぞれ16g加え1分間撹拌して、樹脂モルタル試料を
得た。なお比較例3はガラスビーズを配合せず、着色珪
砂の配合量を800gとした例である。
ドBPO(純度50%)8.0gを加え、30秒撹拌した後、骨材C
1(着色珪砂、粒度:0.2〜2.1mm、三井石化産資(株)
製、CQ)784gと、表1に示す平均粒径のガラスビーズA1
〜A4(実施例1〜4)またはA5〜A6(比較例1〜2)を
それぞれ16g加え1分間撹拌して、樹脂モルタル試料を
得た。なお比較例3はガラスビーズを配合せず、着色珪
砂の配合量を800gとした例である。
次に、得られた試料について、ACIペネトロメーター
流動性値を測定し、仕上り性を評価した。結果を表1に
示す。
流動性値を測定し、仕上り性を評価した。結果を表1に
示す。
(実施例5〜6) 各例において、実施例1で使用したものと同じ樹脂組
成物300gに、BPO(純度50%)12gを加え、30秒撹拌した
後、骨材C1(着色珪砂、粒度:0.2〜2.1mm、三井石化産
資(株)製、CQ)1350gを加え、さらにシランカップリ
ング剤(アルキルアルコキシシラン)で処理されたガラ
スビーズ(平均粒径:45μm)(実施例5)またはシラ
ンカップリング処理で処理されていないガラスビーズ
(平均粒径:45μm)(実施例6)を、それぞれ150g加
え、1分間撹拌して樹脂モルタル試料を調製した。
成物300gに、BPO(純度50%)12gを加え、30秒撹拌した
後、骨材C1(着色珪砂、粒度:0.2〜2.1mm、三井石化産
資(株)製、CQ)1350gを加え、さらにシランカップリ
ング剤(アルキルアルコキシシラン)で処理されたガラ
スビーズ(平均粒径:45μm)(実施例5)またはシラ
ンカップリング処理で処理されていないガラスビーズ
(平均粒径:45μm)(実施例6)を、それぞれ150g加
え、1分間撹拌して樹脂モルタル試料を調製した。
得られた試料を、4×4×16cmの3連型枠に、JIS R5
201に従って充填した。20℃の室内で1週間養生した
後、JIS R5201にしたがって、曲げ強度を測定した。
201に従って充填した。20℃の室内で1週間養生した
後、JIS R5201にしたがって、曲げ強度を測定した。
結果を表2に示す。
(実施例7〜11、比較例4〜10) 各例において、実施例1で使用したものと同じ樹脂組
成物に、BPO(純度50%)を4重量%の割合で加え、30
秒間撹拌した。その後、シランカップリング剤で処理さ
れたガラスビーズ(平均粒径:45μm)と着色珪砂(三
井石化産資(株)製、CQ、粒度:0.2〜2.1mm)とからな
り、表3に示す含有率でガラスビーズを含む骨材を、骨
材/樹脂組成物の割合が表3に示す割合になるように加
え、1分間撹拌して、樹脂モルタル試料を調製した。
成物に、BPO(純度50%)を4重量%の割合で加え、30
秒間撹拌した。その後、シランカップリング剤で処理さ
れたガラスビーズ(平均粒径:45μm)と着色珪砂(三
井石化産資(株)製、CQ、粒度:0.2〜2.1mm)とからな
り、表3に示す含有率でガラスビーズを含む骨材を、骨
材/樹脂組成物の割合が表3に示す割合になるように加
え、1分間撹拌して、樹脂モルタル試料を調製した。
得られた試料について、ペネトロメーター流動性値を
測定し、また仕上り性を評価した。
測定し、また仕上り性を評価した。
結果を表3に示す。
(実施例12〜14、比較例11〜19) 各例において実施例1で使用したものと同一の樹脂組
成物2kgにBPO(純度50%)80gを4重量%の割合で加え3
0秒撹拌した。その後、骨材(C2)として6号珪砂(粒
度0.42〜0.10mm)+シランカップリング剤で処理された
ガラスビーズ(平均粒径45μm)を表4の割合で5kg加
え1分間撹拌して樹脂モルタル試料を調製した。
成物2kgにBPO(純度50%)80gを4重量%の割合で加え3
0秒撹拌した。その後、骨材(C2)として6号珪砂(粒
度0.42〜0.10mm)+シランカップリング剤で処理された
ガラスビーズ(平均粒径45μm)を表4の割合で5kg加
え1分間撹拌して樹脂モルタル試料を調製した。
また、比較例として現在使用されているSL(三井石化
産資(株)製、珪砂6号と珪砂粉の混合物)を示した。
産資(株)製、珪砂6号と珪砂粉の混合物)を示した。
得られた試料についてフロー値および仕上り性を評価
した。
した。
結果を表4に示す。
<発明の効果> 本発明の組成物は、従来この種の樹脂モルタル組成物
に比して、流動性に優れるため、硬化速度が早くても、
短時間で施工を行なうことができ、良好な仕上りを得る
ことができる。
に比して、流動性に優れるため、硬化速度が早くても、
短時間で施工を行なうことができ、良好な仕上りを得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/12 C08L 33/12 101/12 101/12 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 26/06 C08L 101/12,33/04 - 33/12 C08K 7/28
Claims (2)
- 【請求項1】(メタ)アクリル酸およびそのエステルか
ら選ばれる少なくとも1種のモノマー成分(A)、該
(A)成分に溶解可能または該モノマー成分によって膨
潤される重合体(B)および骨材(C)を(A)/
(B)/(C)の重量比が10/3/87〜23/8/69の配合割合
で含み、平均粒径100μm以下のガラスビーズ(D)を
前記の骨材(C)の合計100重量部に対して、2〜50重
量部含み、さらに、可塑剤、重合性不飽和結合化合物お
よび固体状のパラフィンを含み、ペネトロメーター流動
性値が60mm以上またはフロー流動性値が222mm以上であ
る(メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物。 - 【請求項2】前記ガラスビーズが、シランカップリング
処理されたものである請求項1に記載の(メタ)アクリ
レート系樹脂モルタル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2292646A JP2801764B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | (メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2292646A JP2801764B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | (メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04164949A JPH04164949A (ja) | 1992-06-10 |
JP2801764B2 true JP2801764B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=17784479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2292646A Expired - Lifetime JP2801764B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | (メタ)アクリレート系樹脂モルタル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801764B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999021692A1 (en) * | 1997-10-28 | 1999-05-06 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Acrylic smc or bmc, processes for the preparation of the same, process for the production of acrylic synthetic marble, and thickening agent |
JP7092579B2 (ja) * | 2018-07-05 | 2022-06-28 | 積水化学工業株式会社 | コンクリート表面保護材 |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP2292646A patent/JP2801764B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
「日本建築学会 1989年度大会(九州)学術講演梗概集」A分冊795頁〜796頁、1989年10月9日、社団法人日本建築学会発行 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04164949A (ja) | 1992-06-10 |
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