JP2801620B2 - レンズメータ - Google Patents

レンズメータ

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JP2801620B2
JP2801620B2 JP1014356A JP1435689A JP2801620B2 JP 2801620 B2 JP2801620 B2 JP 2801620B2 JP 1014356 A JP1014356 A JP 1014356A JP 1435689 A JP1435689 A JP 1435689A JP 2801620 B2 JP2801620 B2 JP 2801620B2
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、被加工レンズの光学特性測定,レンズ加
工データによる加工可否判定及び加工治具の被加工レン
ズへの取り付けを行い得るようにしたレンズメータに関
するものである。
(従来の技術) 一般に、メガネを作る場合には、まず顧客の眼の眼屈
折度や乱視軸等の測定を行って、この測定に基づいてメ
ガネレンズに対する処方箋データを作成すると共に、メ
ガネのレンズ枠やレンズの種類等を顧客に選択させて、
これらの情報を加工場に送る。この加工場では、上述の
情報を基に被加工レンズを選択して、この被加工レンズ
の乱視軸の向きや光学中心(光軸)等をレンズメータで
測定すると共に、被加工レンズを加工してメガネのレン
ズ枠に実装したときに乱視軸が目的の方向を向くように
上述の測定に基づいて被加工レンズに印点(マーキン
グ)する。
次に、メガネ枠の玉型(型板)を被加工レンズ上に重
ねて、両者の光軸及び乱視軸の向き等の軸合わせをし、
玉型の周縁が被加工レンズの周縁から外側に出るか否
か、すなわち素地切れとなるか否かという加工可否を確
認する。この加工可否確認作業には、直接視認する直視
式と、投影による投影式とがある。
そして、この確認作業で、玉型の周縁が被加工レンズ
の周縁から外側に出る場合には、加工が不可能であるの
で、更に大きい径のレンズに代える必要がある。一方、
外側に出ない場合には、加工することが可能であるの
で、吸着器を用いて加工治具である吸着盤を被加工レン
ズの中央に光軸の軸線と一致させて取り付け、この吸着
盤を玉摺機のレンズ保持軸に取り付けるようにしてい
る。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述したような被加工レンズへの印点と加
工治具の被加工レンズへの取り付けは別々の装置を用い
て行っていたために、加工治具の被加工レンズへの取り
付けの軸合わせに誤差が生ずるという問題があった。
また、上述の投影式による方法で強度乱視のある被加
工レンズの加工可否確認作業を行う場合、印点の投影像
に軸誤差を生じ易いという問題があった。
さらに、直視式ではパララックスが生じ易く正確な観
察ができないという問題があった。
その上、近年は、被加工レンズ(生地レンズ)をメガ
ネ枠の形状に研削加工するのに、玉板(型板)を用いず
に、予め加工形状のデータをCPU等に記憶させておい
て、この記憶データに基づいて被加工レンズを研削砥石
に対して昇降駆動させるようにした玉摺機が開発されて
いる。この玉摺機では被加工レンズを研削加工するため
に玉板を用いないために、レンズメータで被加工レンズ
の光学特性を測定した後に、この被加工レンズが素地切
れとなるか否かの加工可否確認作業を上述のように玉板
を用いて行うことができず、この加工可否確認作業が困
難であった。
そこで、この発明は、玉板があるか否かに拘らず、レ
ンズ加工データによる被加工レンズの加工可否判定を正
確に行うことができるレンズメータを提供することを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被加
工レンズの光学特性を測定する測定手段を備えたレンズ
メータにおいて、 前記被加工レンズのレンズ外周情報を入力するレンズ
外周情報入力手段と、 メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフレー
ム形状情報入力手段と、 前記レンズ外周情報に基づいたレンズ外周画像と、前
記フレーム形状情報に基づいたフレーム形状画像とを合
成表示する表示手段とを有することを特徴とする。請求
項2の発明は、被加工レンズの外形中心の光学特性を測
定する測定手段を備えたレンズメータにおいて、 前記被加工レンズのレンズ径を入力するレンズ径入力
手段と、 メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフレー
ム形状情報入力手段と、 該メガネフレームのレンズ枠中心間距離及び該メガネ
フレーム装用者の瞳孔間距離、又は前記レンズ枠中心間
距離と前記瞳孔間距離の差を入力する距離入力手段と、 前記測定手段によって測定された前記被加工レンズの
外形中心におけるプリズム量から光学中心の位置を算出
する演算手段と、 前記フレーム形状情報入力手段及び前記距離入力手段
によって得られた前記メガネフレームのレンズ枠のレン
ズ枠画像と前記装用者のアイポイント位置並びに前記ア
イポイント位置と前記光学中心を合致させたときの前記
被加工レンズの外周情報に基づいたレンズ外周画像を同
一画面上に合成表示する表示手段を有することを特徴と
する。
請求項3の発明は、検眼データを入力する検眼データ
入力手段を有し、前記表示手段は前記検眼データの乱視
軸を前記アイポイント位置上に合成表示するように設け
られていることを特徴とする。
請求項4の発明は、メガネフレームのレンズ枠と装用
者のアイポイント位置と被加工レンズの外周情報と被加
工レンズの光学中心位置とにより該被加工レンズの適否
を判別する演算手段と、 判別された結果を告知する告知手段とを有することを
特徴とする。
請求項5の発明は、被加工レンズの外形中心の光学特
性を測定する測定手段を備えたレンズメータにおいて、 メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフレー
ム形状情報入力手段と、 前記メガネフレームのレンズ枠中心間距離及び前記メ
ガネフレーム装用者の瞳孔間距離、又は前記レンズ枠中
心間距離と前記瞳孔間距離の差を入力する距離入力手段
と、 前記フレーム形状情報に基づくフレーム形状画像を表
示する表示手段と、 前記表示手段の表示面を観察する第1観察光路と、 前記被加工レンズの外形及び表面を観察する第2観察
光路とを有し、 前記第1,第2観察光路は前記表示面の表示と前記被加
工レンズとを重ね合わせて同時に視認するための共通光
路を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、処方箋のデータを入力する入力装
置を有し、前記表示手段の表示面には、前記入力装置に
より入力されるデータから乱視軸の方向が表示されるよ
うに設定されたことを特徴とする。
請求項7の発明は、入力された処方箋のデータの屈折
度数と測定した被加工レンズの屈折度数に差があると
き、該差を検出し警告する警告手段を有することを特徴
とする。
(実 施 例) 以下、この発明を図面に基づいて説明する。
[第1実施例] 第1図〜第10図は第1実施例を示している。
第1図,第3図において、1はこの発明に係るレンズ
メータである。また、第3図において、2は第2図のIC
カードリーダー2aとICリードライター2bとから構成され
るICカードデータ記録再生装置、3は他覚式検眼機、4
は自覚式検眼機、5は顧客管理用のコンピュータ、6は
被加工レンズの形状加工用の玉摺機、7はメガネフレー
ムのレンズ枠の形状やレンズ枠間距離やフレームPD等を
測定するフレームリーダーである。このレンズメータ
1、データ記録再生装置2、他覚式検眼機3、自覚式検
眼機4、顧客管理用のコンピュータ5、玉摺機6等は互
いに情報の伝送が行い得るようになっている。
第3図のレンズメータ1の本体8の前面下部には、第
1図に示したようにキーボード9が設けられている。こ
のキーボード9は、レンズの光学特性測定時に用いる多
数の操作スイッチ10と、データ入力モード設定用の多数
のスイッチ11と、データとしての数値入力用のテンキー
12を有する。また、本体8の前面中央には、内部にレン
ズ形状を測定するセンサーが第2図の測定部13a(測定
手段)として内蔵されているレンズ受け台13が設けられ
ている。
このレンズ受け台13には、第9図,第10図に示したよ
うなレンズ受け台用アダプターAが取り付け可能であ
る。アダプターAの中央には擂り鉢状の凹部aが形成さ
れ、凹部aの中央には小孔bが形成されている。そし
て、アダプターAをレンズ受け台13上に取り付けて使用
する場合には、凹部aの中心すなち小孔bの中心Obを測
定部13aの中心に一致させる。この状態で、凹部a内に
被加工レンズを載置し、被加工レンズの外形中心の光学
特性を測定することにより、プリズム量から光学中心を
後述する演算手段で演算することにより算出できるよう
に構成されている。これによれば、光学中心がその外形
中心とずれている被加工レンズにも対応できる。
また、レンズ受け台13の上方には、本体8と一体の取
付突部14が配設されている。この取付突部14には、図示
しないレンズ押えや印点手段(カーキング手段)が装着
されている。そして、本体8の上部にはモニターTV15
(表示手段)が設けられている。
上述の取付突部14の下部には、加工治具取り付け手段
としての吸着盤取付レバー16が軸線A−A′を中心に水
平回動可能に且つ上下方向に駆動可能に装着されてい
る。この吸着盤取付レバー16の回動操作及び上下方向へ
の駆動操作は、手動で行なうようにしているが、自動的
に行なうようにしても良い。この吸着盤取付レバー16の
中間部には吸着盤ホルダー17が設けられ、この吸着盤ホ
ルダー17には加工治具としてのゴム製の吸着盤18の取付
軸部18aが着脱自在に保持されるようになっている。
本体8の内部には、第2図に示したような制御回路19
が設けられている。この制御回路19は、演算制御部20
と、データ入力部21と、データ記憶メモリ22を有する。
このデータ入力部21は、レンズ径入力部21a(被加工
レンズの外周情報入力手段),フレームPD入力部21b,瞳
孔PD入力部21c,レンズデータ入力部21d(レンズデータ
入力手段),偏心量入力部21e等から構成されている。
しかも、このデータ入力部21は、第1図に示したモード
設定用のスイッチ11で選択されて、レンズ径,フレーム
PD,瞳孔PD,レンズデータ,偏心量(プリズム作用を出す
ための移動量)等を演算制御部20(演算手段)に入力す
る。尚、フレームPD入力部21bと瞳孔PD入力部21Cはアイ
ポイント入力手段を構成している。また、フレームPD
は、第4図に示すようにメガネフレームMFの両レンズ枠
(フレーム枠)Fにおけるレンズ枠中心間距離すなわち
幾何学中心間の距離d1を示すものであり、瞳孔PDは、第
5図に示すように装用者の両眼における瞳孔中心間の距
離d2を示すものである。
ここで、このレンズ径入力部21aは、レンズの径をキ
ーボード9のテンキー12で入力するが、被加工レンズL
をレンズ受け台13に載せたときに測定部13aで自動的に
測定されるように構成すれば、円形レンズ以外の変形レ
ンズのデータも入力することが可能となる。
また、瞳孔PD入力部21c,レンズデータ入力部21dに
は、他覚式検眼機3や自覚式検眼機4からオンラインや
ICカード等によって直接データを入力するようにする。
しかし、データが他覚式検眼機3や自覚式検眼機4から
瞳孔PD入力部21c,レンズデータ入力部21dに直接入力さ
れない場合には、他覚式検眼機3や自覚式検眼機4によ
る測定の結果得られた処方箋等を見ながら、モード設定
用のスイッチ11の操作とキーボード9のテンキー12の操
作により必要なデータを入力する。
演算制御部20には、ICカードデータ記録再生装置2の
ICカードリーダー2aからフレーム形状データやレンズデ
ータが入力されると共に、レンズ受け台13に設けられた
測定部(センサー)13aから計測信号が入力される。こ
のメガネフレームのフレーム形状情報入力手段としての
ICカードリーダー2aには、フレームリーダー7で計測さ
れたメガネフレームのレンズ枠の形状(フレーム形状)
やレンズ枠間距離或はフレームPD(レンズ枠中心間距
離)等のデータや、他覚式検眼機3や自覚式検眼機4に
よる検眼時に使用した最適のトライアルレンズ等のレン
ズデータが入力される。尚、フレームPDは、フレームリ
ーダー7で測定が可能であればICカードリーダー2aを介
して演算制御部20に入力するが、フレームリーダー7で
測定不能の場合にはフレームPD入力部21bから上述のテ
ンキー9で入力する。
ここで、カードリーダ2a又はオンラインによって演算
制御部20に入力されるレンズデータには、検眼によって
処方されたレンズの屈折度数,円柱度数,軸角度,偏心
量,瞳孔PD(瞳孔間距離)等が含まれる。
一方、演算制御部20からは、フレーム枠の形状データ
が含まれる加工データをICカードデータ記録再生装置2
のICリードライター2bに入力すると共に、被加工レンズ
Lのデータや形状,レンズ枠等をモニターTV15に入力し
て表示させる。このICリードライター2bは、被加工レン
ズ周縁部の研削加工制御に必要な加工データを玉摺機6
に入力する。また、演算制御部20はブザー23を駆動制御
する。
この演算制御部20は、フレームPDと瞳孔PDからフレー
ム枠F内に設けるアイポイントPの位置(第6図参照)
を演算する。そして、このアイポイントPと被加工レン
ズLの光学中心Oとを一致させ、選択されたメガネフレ
ームMF(第3図)に対して素地切れが生じないかどうか
を演算する。この際、モニターTV15上にフレーム枠Fと
被加工レンズLを重ね合わせた表示を行ない、視覚的に
レンズの素地切れ状態を観察可能とする。また、第6図
に示した処方箋のアイポイントPと第7図に示した被加
工レンズLの光学中心Oを第8図に示した如く一致させ
ると共に、第6図に示した処方箋の乱視軸Xと第7図に
示した被加工レンズLの円柱軸X′を第8図に示した如
く一致させて表示させる。
そして、上述の演算の結果、素地切れが生じた場合、
モニターTV15の画面上にその旨のメッセージを表示させ
ると共に、ブザー23によりアラーム表示も行う。すなわ
ち、モニターTV15は被加工レンズLの適否の結果を告知
する告知手段としての機能をも有する。
次に、演算の結果、被加工レンズLが素地切れとなら
ない場合には、被加工レンズLをレンズ受け台13に載せ
て、被加工レンズLの光学中心の光学特性を測定する。
そして、この測定値と既に入力されているレンズデータ
の球面度数,円柱度数とを比較し異なっているときに
は、モニターTV15画面上にその旨のメッセージを表示す
ると共に、ブザー23によってアラーム表示も行なう。
尚、レンズデータは、レンズメータに入力せずに、処方
箋を見ながら測定結果と比較し、加工すべきレンズかど
うかを判断させても良い。
更に、この被加工レンズLの光学特性も処方箋通りの
ものであれば、レンズ受け台13上のモニターTV15画面上
に固定表示されているフレーム枠F,アイポイントP,処方
箋の乱視軸Xと被加工レンズLの光学中心O,円柱軸X′
とを一致させる。そして、吸着盤取付レバー16の吸着盤
ホルダー17に吸着盤18を保持させた後、この吸着盤取付
レバー16を90度回転させることにより、吸着盤18の中心
を被加工レンズLの光学中心Oに一致させる。次に、こ
の吸着盤取付レバー16を押し下げて、吸着盤取付レバー
16の吸着盤18をレンズ受け台13上の被加工レンズLに吸
着させる。この吸着に際しては、吸着盤18の中心と被加
工レンズLの光学中心Oとが一致させられる。
[第2実施例] 次に、第11図〜第16図に第2実施例を示す。
このレンズメータ30は、選択された被加工レンズLが
メガネフレームMF(第3図)に対して素地切れとなるか
否かを、被加工レンズLの像とレンズ枠F表示像とを光
学的に重ね合わせて確認するものである。しかも、本実
施例では、第2図に示したレンズ径入力部21aを省略す
ると共に、演算制御部20を演算制御部20′に代えた制御
回路を用いている。
第11図に示すレンズメータ30の本体31はコ字状の側面
形状を有している。底部には例えばLCD(液晶表示装
置)等の表示部32が形成されており、一段高に形成され
た右側壁31aには、円錐台筒状のレンズ載置台33が設け
られている。レンズ載置台33の内部にはリング状透光部
32aを有するリングマスク34(第12図参照)が装着され
ており、表示部32及びレンズ載置台33の上部には、ハー
フミラー35,36がそれぞれ配置されている。表示部32の
上方に位置する本体31上部には、外表面に設けられた円
筒37に連通する開口が形成されている。
第12図に示すように、レンズメータ30は測定光学系と
第1観察光路及び第2観察光路を形成する第1,第2観察
光学系を有している。
測定光学系は、光源38、コンデンサーレンズ39、絞り
マスク40、コリメータレンズ41、ハーフミラー36、リン
グマスク34、反射ミラー42、フォーカスレンズ43、CCD4
4等の光学部材を有する。そして、光源38からの照明光
は、コンデンサーレンズ39,絞りマスク40、コリメータ
レンズ41、ハーフミラー36、リングマスク34、反射ミラ
ー42、フォーカスレンズ43を介してレンズ載置台33に載
置された被加工レンズLをCCD44に投影させる。この投
影像は、第13図に示すように、円柱屈折がない場合は円
環状の像Aとなり、円柱屈折がある場合は歪んだ楕円状
の像Bとなる。そして、この投影像により演算制御部2
0′において被加工レンズLの光学特性が測定され、そ
の結果を表示部32の表示面32aに第11図に示すように表
示させる。
第1観察光学系は、表示部32、ハーフミラー35、レン
ズ45、反射ミラー46、接眼レンズ47等の光学部材を有す
る。そして、表示面部32aは、ハーフミラー35、レンズ4
5、反射ミラー46、接眼レンズ47等から形成される第1
観察光学系を介して観察眼Eに投影される。
第2観察光学系は、ハーフミラー36、レンズ48、ハー
フミラー35、レンズ45、反射ミラー46、接眼レンズ47等
の光学部材を有する。そして、リングマスク34が組み込
まれたレンズ載置台33に載置された被加工レンズLを、
ハーフミラー36、レンズ48、ハーフミラー35、レンズ4
5、反射ミラー46、接眼レンズ47等から形成された第2
観察光路を介して観察眼Eに投影させる。レンズ48は被
加工レンズLの倍率と、表示部32の表示倍率を合わせる
ためのものである。
このように、第1,第2観察光路のうち共通に使用され
ているレンズ45、反射ミラー46、接眼レンズ47は、表示
部32の表示面32aの表示と被加工レンズLとを重ね合わ
せて同時に視認するための共通光路を構成している。
また、第14図に示すように、演算制御部20′は処方箋
のデータを演算処理してフレーム形状D1,フレーム中心D
2,瞳孔中心D3及び乱視軸X等を表示面32aに表示させ
る。このとき、第15図に示すように乱視軸Xは所定の角
度αを有して表示される。そして、例えば表示面32aを
見ながら被加工レンズLを手動により調整し、円柱軸
X′方向を乱視軸X方向に、光学中心Oを瞳孔中心D3
それぞれ一致させることにより、表示面32a上の被加工
レンズLが素地切れ状態となるか否かを確認する。ま
た、多焦点レンズ(第16図の二重焦点レンズ)等レンズ
表面を考慮しなければならないときには、レンズ表面を
観察し近用部L1′が正しくフレーム形状D1内に入ってい
るかを確認する。また、近用瞳孔PDを予め入力しておく
ことにより、近用瞳孔中心D4を表示させるようにしても
よい。
なお、演算制御部20′により表示面32aに表示される
乱視軸X,フレーム形状D1,フレーム中心D2,瞳孔中心D3
は、瞳孔中心D3と測定光学系の測定光軸とが一致する位
置、又は必要に応じて所定量ずらした位置に表示させ、
被加工レンズLの円柱軸X′及び光学中心を乱視軸Xと
瞳孔中心D3に合わせてもよい。このように構成すれば、
第1図に示したような加工治具取り付け手段を設けるこ
とにより、確認後、被加工レンズLを動かすことなく吸
着盤の吸着が行える。
ここで、入力された処方箋のデータの屈折度数と測定
した被加工レンズLの屈折度数に差があるときは、警告
手段によりこの差を検出し表示画面32aにその旨のメッ
セージを表示させると共に、例えば第1実施例のブザー
(告知手段)23等により警告告知する。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項1の発明によれば、被加
工レンズの光学特性を測定する測定手段を備えたレンズ
メータにおいて、前記被加工レンズのレンズ外周情報を
入力するレンズ外周情報入力手段と、メガネフレームの
フレーム形状情報を入力するフレーム形状情報入力手段
と、前記レンズ外周情報に基づいたレンズ外周画像と、
前記フレーム形状情報に基づいたフレーム形状画像とを
合成表示する表示手段とを有するものであるから、玉板
があるか否かに拘わらず、被加工レンズの加工可否判定
を簡易且つ正確に行うことができる。
請求項2の発明によれば、被加工レンズの外形中心の
光学特性を測定する測定手段を備えたレンズメータにお
いて、前記被加工レンズのレンズ径を入力するレンズ径
入力手段と、メガネフレームのフレーム形状情報を入力
するフレーム形状情報入力手段と、該メガネフレームの
レンズ枠中心間距離及び該メガネフレーム装用者の瞳孔
間距離、又は前記レンズ枠中心間距離と前記瞳孔間距離
の差を入力する距離入力手段と、前記測定手段によって
測定された前記被加工レンズの外形中心におけるプリズ
ム量から光学中心の位置を算出する演算手段と、前記フ
レーム形状情報入力手段及び前記距離入力手段によって
得られた前記メガネフレームのレンズ枠のレンズ枠画像
と前記装用者のアイポイント位置並びに前記アイポイン
ト位置と前記光学中心を合致させたときの前記被加工レ
ンズの外周情報に基づいたレンズ外周画像を同一画面上
に合成表示する表示手段を有するものであるから、光学
中心が外形中心とずれている被加工レンズにも対応でき
る。
請求項3の発明によれば、検眼データを入力する検眼
データ入力手段を有し、前記表示手段は前記検眼データ
の乱視軸を前記アイポイント位置上に合成表示するよう
に設けたものであるから、乱視を有する場合も使用者の
熟練を要しない。
請求項4の発明によれば、メガネフレームのレンズ枠
と装用者のアイポイント位置と被加工レンズの外周情報
と被加工レンズの光学中心位置とにより該被加工レンズ
の適否を判別する演算手段と、判別された結果を告知す
る告知手段とを有するものであるから、使用者の熟練を
要しない。
請求項5の発明によれば、被加工レンズの外形中心の
光学特性を測定する測定手段を備えたレンズメータにお
いて、メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフ
レーム形状情報入力手段と、前記メガネフレームのレン
ズ枠中心間距離及び前記メガネフレーム装用者の瞳孔間
距離、又は前記レンズ枠中心間距離と前記瞳孔間距離の
差を入力する距離入力手段と、前記フレーム形状情報に
基づくフレーム形状画像を表示する表示手段と、前記表
示手段の表示面を観察する第1観察光路と、前記被加工
レンズの外形及び表面を観察する第2観察光路とを有
し、前記第1,第2観察光路は前記表示面の表示と前記被
加工レンズとを重ね合わせて同時に視認するための共通
光路を有するものでるから、被加工レンズが単焦点レン
ズ以外にも多焦点レンズ等レンズ表面を考慮した正確な
位置設定も簡単に行うことができる。
請求項6の発明によれば、処方箋のデータを入力する
入力装置を有し、前記表示手段の表示面には、前記入力
装置により入力されるデータから乱視軸の方向が表示さ
れるように設定したものであるから、乱視を有する場合
も使用者の熟練を要しない。
請求項7の発明によれば、入力された処方箋のデータ
の屈折度数と測定した被加工レンズの屈折度数に差があ
るとき、該差を検出し警告する警告手段を有するもので
あるから、使用者の熟練を要しないと同時に処方された
レンズと異なるレンズを加工してしまう等のうっかりミ
スを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るレンズメータの第1実施例を
示す斜視図である。 第2図は、第1図に示したレンズメータ内の制御回路と
他と機器との接続関係を示す回路図である。 第3図は、第1図に示したレンズメータと他の機器との
関係を示す説明図である。 第4図は、メガネフレームのフレームPDの説明図であ
る。 第5図は、装用者の瞳孔PDの説明図である。 第6図は、レンズ枠とアイポイント及び乱視軸との関係
を示す説明図である。 第7図は、被加工レンズの光学中心と円柱軸との関係を
示す説明図である。 第8図は、被加工レンズとメガネフレームのレンズ枠と
の関係を示す説明図である。 第9図は、この発明に用いるレンズを受け台用アダプタ
ーの斜視図である。 第10図は、第9図のVIII−VIII線に沿う断面図である。 第11図は、この発明に係るレンズメータの第2実施例を
示す斜視図である。 第12図は、第11図に示したレンズメータの光路図であ
る。 第13図は、投影像を示す説明図である。 第14図は、表示されたレンズ枠等を示す説明図である。 第15図は、表示された乱視軸の方向を示す説明図であ
る。 第16図は、被加工レンズ(二重焦点レンズ)を示す説明
図である。 1,30……レンズメータ 2a……ICカードリーダー (フレーム形状情報入力手段,検眼データ入力手段) 9……キーボード 13a……測定部(測定手段) 15……モニターTV(表示手段) 16……吸着盤取付レバー(加工治具取付手段) 18……吸着盤(加工治具) 20,20′……演算制御部(演算手段) 21……データ入力部 21a……レンズ径入力部 (レンズ外周情報入力手段,レンズ系入力手段) 21b……フレームPD入力部(アイポイント入力手段) 21c……瞳孔PD入力部 21d……レンズデータ入力部 21e……偏心量入力部(距離入力手段) 32……表示部(表示手段) 32a……表示面 MF……メガネフレーム F……レンズ枠 L……被加工レンズ O……光学中心 X……乱視軸

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工レンズの光学特性を測定する測定手
    段を備えたレンズメータにおいて、 前記被加工レンズのレンズ外周情報を入力するレンズ外
    周情報入力手段と、 メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフレーム
    形状情報入力手段と、 前記レンズ外周情報に基づいたレンズ外周画像と、前記
    フレーム形状情報に基づいたフレーム形状画像とを合成
    表示する表示手段とを有することを特徴とするレンズメ
    ータ。
  2. 【請求項2】被加工レンズの外形中心の光学特性を測定
    する測定手段を備えたレンズメータにおいて、 前記被加工レンズのレンズ径を入力するレンズ径入力手
    段と、 メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフレーム
    形状情報入力手段と、 該メガネフレームのレンズ枠中心間距離及び該メガネフ
    レーム装用者の瞳孔間距離、又は前記レンズ枠中心間距
    離と前記瞳孔間距離の差を入力する距離入力手段と、 前記測定手段によって測定された前記被加工レンズの外
    形中心におけるプリズム量から光学中心の位置を算出す
    る演算手段と、 前記フレーム形状情報入力手段及び前記距離入力手段に
    よって得られた前記メガネフレームのレンズ枠のレンズ
    枠画像と前記装用者のアイポイント位置並びに前記アイ
    ポイント位置と前記光学中心を合致させたときの前記被
    加工レンズの外周情報に基づいたレンズ外周画像を同一
    画面上に合成表示する表示手段を有することを特徴とす
    るレンズメータ。
  3. 【請求項3】検眼データを入力する検眼データ入力手段
    を有し、前記表示手段は前記検眼データの乱視軸を前記
    アイポイント位置上に合成表示するように設けられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のレンズメータ。
  4. 【請求項4】メガネフレームのレンズ枠と装用者のアイ
    ポイント位置と被加工レンズの外周情報と被加工レンズ
    の光学中心位置とにより該被加工レンズの適否を判別す
    る演算手段と、 判別された結果を告知する告知手段とを有することを特
    徴とする請求項2のレンズメータ。
  5. 【請求項5】被加工レンズの外形中心の光学特性を測定
    する測定手段を備えたレンズメータにおいて、 メガネフレームのフレーム形状情報を入力するフレーム
    形状情報入力手段と、 前記メガネフレームのレンズ枠中心間距離及び前記メガ
    ネフレーム装用者の瞳孔間距離、又は前記レンズ枠中心
    間距離と前記瞳孔間距離の差を入力する距離入力手段
    と、 前記フレーム形状情報に基づくフレーム形状画像を表示
    する表示手段と、 前記表示手段の表示面を観察する第1観察光路と、 前記被加工レンズの外形及び表面を観察する第2観察光
    路とを有し、 前記第1,第2観察光路は前記表示面の表示と前記被加工
    レンズとを重ね合わせて同時に視認するための共通光路
    を有することを特徴とするレンズメータ。
  6. 【請求項6】処方箋のデータを入力する入力装置を有
    し、前記表示手段の表示面には、前記入力装置により入
    力されるデータから乱視軸の方向が表示されるように設
    定されたことを特徴とする請求項5に記載のレンズメー
    タ。
  7. 【請求項7】入力された処方箋のデータの屈折度数と測
    定した被加工レンズの屈折度数に差があるとき、誤差を
    検出し警告する警告手段を有することを特徴とする請求
    項6に記載のレンズメータ。
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