JP2801317B2 - 複合鋼板の製造方法及びその製造設備 - Google Patents

複合鋼板の製造方法及びその製造設備

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複合鋼板としての物性に優れ、且つ接着
用の樹脂の歩留まりを向上できる複合鋼板の製造方法及
びその製造設備に関する。
〔従来の技術〕
複合鋼板のうち、最近、多用されている可溶接性複合
鋼板を製造する従来の方法としては、例えば特開昭62−
234917号公報に開示されたようなものがある。
これは第2図に示すように、一対のアンコイラ1a,1b
により準備された帯状鋼板が、図示しない脱脂工程,洗
浄工程にて前処理された後、ブライドルロール2a,2bを
経て両方(又は一方)の鋼板の貼合わせ面に、導電性フ
ィラー及び液状樹脂からなる混合体を噴射ノズル4a,4b
により均一に拡散塗布し、熱風等を用いた乾燥装置5a,5
bで液状樹脂を乾燥させる。ここで、例えば塗工用の噴
射ノズル4bを省く場合は乾燥装置5bの代わりに鋼板予熱
装置が設置される。
樹脂乾燥の終わった一方の鋼板S1と他方の鋼板S2
は、その貼合わせ面を互いに内側として重ね合わされる
とともに加圧ロール6により加熱圧着されて一枚の複合
鋼板S3として形成され、冷却装置8で冷却後、巻取り装
置7に巻取られるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような従来の方法で、両方の鋼
板の貼合わせ面に樹脂をスプレー塗布した場合、塗布さ
れる樹脂の歩留まりは70%程度と低く、経済性に問題が
ある。そこで両方の鋼板にロールコータ方式で樹脂を塗
布すると、スプレーで飛散する分がなくなるので経済性
は向上するが、十分な塗布膜厚が得られず、かつ導電性
フィラーの分布の均一性を得ることが困難となる。また
2枚の鋼板のうち、いずれか一方にのみ樹脂を塗布した
場合は、充分な塗布膜厚が得られず、かつ導電性フィラ
ーの分布の均一性を得ることが困難となる。また2枚の
鋼板のうち、いずれか一方にのみ樹脂を塗布した場合は
充分な接着強度が得られないという問題がある。
この発明は、このような従来の種々の問題点にかんが
みてなされたものであって、一方の鋼板には導電性フィ
ラーを含む樹脂をスプレーで塗布し、他方の鋼板には樹
脂のみをナイフコータで塗布する等により、上記課題を
解決することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記目的を達成するために、2枚の鋼板
間に導電性フィラーを混入した樹脂を挟着した複合鋼板
を製造するに際し、前記2枚の鋼板をそれぞれ脱脂して
クロメート処理を施した後、一方の鋼板の貼合わせ面に
は導電性フィラーを混入した樹脂溶液をスプレーにより
均一に塗布し、他方の鋼板の貼合わせ面にはナイフコー
タにより樹脂溶液のみを均一に塗布し、次いで両鋼板を
それぞれ加熱乾燥後、加熱圧着して一体化して複合鋼板
とする製造方法としたものであり、またこの複合鋼板を
製造するための設備として、一方の鋼板を脱脂後、クロ
メート処理を施して乾燥する装置と、乾燥した該鋼板の
貼合わせ面に導電性フィラーを混入した樹脂溶液を塗布
するスプレーコータおよび該樹脂を塗布された鋼板の乾
燥器と、他方の鋼板を脱脂後、クロメート処理を施して
乾燥する装置と、乾燥した該鋼板の貼合わせ面に樹脂溶
液のみを塗布するナイフコータと、該樹脂を塗布された
鋼板の乾燥器とを備え、さらに前記一方の鋼板上の樹脂
と他方の鋼板上の樹脂の乾燥後、この両鋼板を貼合わせ
るとともに挟着した樹脂を脱気する脱気ロールと、脱気
後両鋼板を圧着して一体化する加熱圧着ロールとを備え
たものである。
〔作用〕
この発明は、上記のような構成としたので、導電性フ
ィラーを混入した液状樹脂のみを一方の鋼板の貼合わせ
面に塗布して導電性フィラーを均一に散布し、他方の鋼
板には導電性フィラーを混入しない液状樹脂のみをナイ
フコータで塗布するため塗膜厚を正確に保つとともに樹
脂の飛散等がないため樹脂の無駄な消費が生じないた
め、従来の両鋼板ともスプレー塗布する場合に比べ、樹
脂の歩留まりが向上するとともに樹脂圧を所定の厚みに
保つことができる。
また、両鋼板は前処理として脱脂後、クロメート処理
を行って鋼板表面の改質をし、樹脂を塗布しているの
で、複合鋼板としてのTピール強度やせん断接着強度,
耐食性も充分である。
〔実施例〕
以下、この発明を図面を参照して説明する。第1図は
本発明に係る複合鋼板の製造及び設備に関する一実施例
も模式図である。
図において、一方の鋼板S1および他方の鋼板S2は、そ
れぞれアンコイラ11a及び11bから送り出され、いずれも
脱脂槽12で脱脂され、クロメート処理槽13でクロメート
処理され、乾燥装置14で乾燥されある。
次に、一方の鋼板S1は、その貼合わせ面にスプレーコ
ータ15により導電性フィラーを混入した液状樹脂を均一
に塗布され、塗布された液状樹脂を乾燥装置17を通って
乾燥される。
また、他方の鋼板S2はその貼合わせ面にナイフコータ
16で導電性フィラーを混入しない樹脂のみを所定の膜厚
に塗布され、塗布後、乾燥装置17を経て乾燥される。
次に、樹脂の乾燥した鋼板S1,S2は、脱気ロール19に
より鋼板S1,S2間にある気泡を鋼板の間から圧出して脱
気し、次いで加熱圧着ロール20により鋼板S1,S2は一体
化して一枚の複合鋼板S3として形成され、巻取機21に巻
取られる。
このような製造設備を用いた製造実施例と、その結果
を以下に表1と共に説明する。
板厚0.4mm、板幅1200mmの2枚の冷延鋼板を脱脂洗浄
後、クロメート処理を施し、一方の鋼板の貼合わせ面に
1vol%のNi粉を配合した硬化剤入のポリエステル樹脂を
混合し、スプレーにより塗布し、他方の鋼板の貼合わせ
面には硬化剤入りのポリエステル樹脂のみをナイフコー
タにより塗布し、樹脂膜の合計厚さを50μmとした。
しかる後に、両鋼板を乾燥し、加熱圧着して複合鋼板
を形成したものを本発明による実施例として表1に示し
た。
比較例(1)は、実施例と同様の素材、方法で行った
が、但し一方の鋼板の貼合わせ面にのみ、スプレー塗布
したもので、これを比較例(1)で示し、比較例(2)
は両方の鋼板共、スプレー塗布を行ったもので、これを
比較例(2)で示した。なお、表中、TPSはTピール強
度、TSSはせん断接着強度を示し、歩留まりは樹脂の有
効使用率(%)を意味するものである。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、表1の結果に
も見られるように溶接性,接着強度が共に充分であり、
且つ樹脂の歩留まりを向上した経済的な複合鋼板を得る
ことができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る複合鋼板の製造及び設備に関する
一実施例の模式図、第2図は従来例における製造ライン
の模式図である。 S1,S2……鋼板、S3……複合鋼板、12……脱脂槽、13…
…クロメート処理槽、14……乾燥装置、15……スプレー
コータ、16……ナイフコータ、17……樹脂塗布後の鋼板
乾燥器、19……脱気ロール、20……加熱圧着ロール。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の鋼板間に導電性フィラーを混入した
    樹脂を挟着した複合鋼板を製造するに際し、前記2枚の
    鋼板をそれぞれ脱脂してクロメート処理を施した後、一
    方の鋼板の貼合わせ面には導電性フィラーを混入した樹
    脂溶液をスプレーにより均一に塗布し、他方の鋼板の貼
    合わせ面にはナイフコータにより樹脂溶液のみを均一に
    塗布し、次いで両鋼板をそれぞれ加熱乾燥後、加熱圧着
    して一体化することを特徴とする複合鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】一方の鋼板を脱脂後、クロメート処理を施
    して乾燥する装置と、乾燥した該鋼板の貼合わせ面に導
    電性フィラーを混入した樹脂溶液を塗布するスプレーコ
    ータおよび該樹脂を塗布された鋼板の乾燥器と、他方の
    鋼板を脱脂後、クロメート処理を施して乾燥する装置
    と、乾燥した該鋼板の貼合わせ面に樹脂溶液のみを塗布
    するナイフコータと該樹脂を塗布された鋼板の乾燥器と
    を備え、さらに前記一方の鋼板上の樹脂と他方の鋼板上
    の樹脂の乾燥後、この両鋼板を貼合わせするとともに挟
    着した樹脂を脱気する脱気ロールと、脱気後両鋼板を圧
    着して一体化する加熱圧着ロールとを備えたことを特徴
    とする複合鋼板の製造設備。
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