JP2801274B2 - 土質安定用薬液およびその製造方法 - Google Patents

土質安定用薬液およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、軟弱地盤の止水や強化を目的として地盤注
入工法に用いる土質安定用薬液の主剤である水ガラス溶
液に関し、詳しくは特定の活性剤を均一に溶存させるこ
とにより、それ自体がゲル化する能力(自己ゲル化性)
を有する活性化された水ガラス溶液よりなる土質安定用
薬液およびその製造方法に関する。
(従来技術およびその問題点) 一般に水ガラス系土質安定用薬液の注入工法において
最も要求されることは、注入薬液にゲル化能力を与え、
しかも所望の時間の後ゲル化(ゲル化時間)し、確実に
固化することである。
また、水ガラス系薬液を調製して地盤に注入する工法
には、次の一液式と二液式とがあり、後者が主流であ
る。
一液式(1ショット式):調合槽内で水ガラス、ゲル
化剤および水を所定のゲル化時間(一般には10分以上)
になるように調合した後、1台のポンプを用いて地盤中
に注入する方法。
二液式:水ガラス溶液(A液)とゲル化剤の溶液(B
液)とを別々の槽で調合して、それぞれA液とB液とを
別々の注入ポンプで圧送する方法で、更に次の2つに分
類される。
(i)注入管の手前で合流させた後、混合液を地盤中に
注入する方法(1.5ショット式)。
(ii)注入管の先端で合流し、混合とほぼ同時に地盤中
に注入する方法。
ここで、水ガラス系薬液を地盤に注入する現場におい
て、該薬液のゲル化時間に関して要求される条件は、次
のとおりである。
(a)地上の調合プラントにおける薬液調合に際して、
ゲル化時間の調整が容易であること(一液式、二液式と
も)。
(b)A液とB液とを注入ポンプで合流させても、ゲル
化時間が変らないこと(二液式において)。
(c)地盤中に注入された薬液が、地下水で希釈されて
もゲル化時間の変動が少ないこと。
上記のうち、一般には(a)が重視されるが、特に二
液式においては、A液とBとの混合比率が問題となるた
め、(b)の調整が大切である。しかも、(a)は地上
操作であるから管理は容易であるが、(b)はポンプ性
能(流量精度)に影響されるから現場的に調整が難し
い。即ち、二液注入ポンプの許容誤差は、5%(保証
値)もあると云われているうえに、実際の現場では高圧
下で長時間運転したり、腐食性薬液を送液したりするの
で、これらの原因によって流量誤差を5%以内に留める
のは難しいとされている。特に二液式の場合は2台の注
入ポンプを併用するため、A液とB液との混合誤差(流
量誤差=吐出量誤差)は夫々±5%としても、最大で10
%の誤差が生じることになり、ゲル化時間の変動の大き
な要因となる。また、(c)は地盤に注入された薬液が
必らずといって良いほど地下水により、稀釈されダメー
ジを受ける。このため、薬液が稀釈された場合であって
も、予定のゲル化時間がある程度保持されること、及び
地下水中に稀釈拡散した場合においても確実に固化し、
地下水中に逸走するなどによる悪影響をあたえないこと
が薬液に求められる極めて重要な性質であると考えられ
る。
従来から種々のゲル化剤によるゲル化時間の調整方法
が実用化されている。即ち、従来の基本的な考え方は、
主剤である水ガラス溶液の組成や性状は変更や改良する
ことができないものと断定して、ゲル化時間などゲル化
能力の調整は、専らそれぞれのゲル化剤の種類とその組
合せに頼っていた。しかしながら、実際には水ガラスに
どのようなゲル化剤を組合せても、特に緩結タイプの薬
液においては、ゲル化能力の前述の欠陥を実質的に改良
することはできず、水ガラス系薬液の施工の信頼性につ
いて致命的な問題となっていた。
また別の改良方法として、水ガラスに酸性剤(主に稀
硫酸)を反応させ、硬化性のある強酸性のゾル液とし、
これを前記A液として用い必要に応じてゲル化剤(B
液)を添加してゲル化させる方法が提案されている。こ
の方法は、自己ゲル化性のある薬液となるが、稀硫酸の
ごとき劇物を現場で取り扱わねばならないという問題が
あり、更に薬液のPHのわずかな相違によってゲル化時間
が大きく変動するため、現場での施工管理が必ずしも容
易ではない。また酸の使用により、装置の腐食の問題も
あった。
そこで、ゲル化時間の調整が容易で、自己ゲル化性を
有し、安全で取り扱いの容易な水ガラス系土質安定用薬
液の開発が望まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記の如き問題に鑑み、水ガラス系薬
液に関し鋭意研究の結果、主剤である水ガラスを可溶性
アルカリ土類金属塩で変性することにより、自己ゲル化
性を有し、且つゲル化剤との混合によって、弱アルカリ
性又は、中性であるにもかかわらず、前記した(a)お
よび(b)において安定したゲル化時間を呈し且つ所望
のゲル化時間に容易に調整し得るという知見を得て、本
発明を提供するに至った。本発明によれば、一定濃度の
アルカリ土類金属塩化物を溶存した溶液からなる、それ
自体がゲル化する能力を有する変性水ガラスよりなる薬
液(以下、かかる変性水ガラスを特に「活性水ガラス」
といい、市販されている普通の水ガラスと区別する)よ
りなる土質安定用薬液を提供する。
即ち、本発明は、水ガラス水溶液に、アルカリ土類金
属塩化物が0.5重量%以上溶存した均一な安定溶液から
なる自己ゲル化性を有する土質安定用薬液である。
本発明は、普通の水ガラス、即ち、所謂ケイ酸ソーダ
で、一般式Na2O・nSiO2・mH2Oを有し、SiO2/Na2Oのモ
ル比が2〜4程度であって、通常は3.0〜3.3の所謂3号
珪曹(比重約1.41)として市販されているものを、その
まま或いは数倍程度まで水で稀釈されたものを用いる。
好ましくは、稀釈することなく用いる。
また変性剤であるアルカリ土類金属塩化物としては、
例えば塩化カルシウム、塩化マグネシウム等があげられ
るが、海水の如く、アルカリ土類金属塩化物の混合物溶
液も使用することができる。この場合海水中のアルカリ
土類金属の総量に基づいて濃度を定めればよい。なお、
塩化ナトリウム等のアルカリ土類金属以外の金属塩や種
々の酸根が不純物として混入していても、一般に差支つ
かえない。
本発明の活性水ガラスにおいて溶存させるアルカリ土
類金属塩化物の量は、意図する自己ゲル化時間によっ
て、またアルカリ土類金属塩化物の種類によって多少異
なるが、例えば数10時間後に自己ゲル化させるのであれ
ば活性水ガラス水溶液に0.2重量%程度でもゲル化しな
いこともないが、特に後述する第1図(b)の曲線の形
状からわかるように、施工上有効な数時間内即ち10時間
以内の安定した自己ゲル化を達成するためには、0.5重
量%以上溶存させることが必要である。またアルカリ土
類金属塩化物の濃度があまりに高くなると、活性水ガラ
スとして、均一な溶液が得られなくなるので好ましくな
い。通常の0.5〜5重量%の範囲(無水アルカリ土類金
属塩化物濃度として)が用いられる。勿論、水ガラスと
の混合時に不均一なゲルを生じなければ、更に高濃度で
用いても差しつかえない。
本発明において、所望の活性水ガラスを得るために
は、水ガラスにアルカリ土類金属塩化物を添加して、珪
酸塩の綿ゲル状の沈澱を生成させることなく、均一に溶
存させることが極めて重要である。因みに、水ガラスと
一定量以上のアルカリ土類金属塩化物を含有する水溶液
とを通常の施工方法において行う混合方法により混合す
る場合には、アルカリ土類金属塩化物濃度が、例えば0.
2重量%程度であっても、瞬時に綿状の珪酸塩ゲルが発
生して沈澱物を析出し、均一な活性水ガラス溶液は得ら
れない。このような珪酸塩ゲルを発生した水ガラス溶液
は、それ自体のゲル化する性質が得られないばかりでな
く、沈澱物を含有するために注入地盤への浸透が困難で
あり、しかも通常の薬液注入において形成される均一な
強度のあるゲル体とは異なり、強度も全く有さないた
め、いわゆる溶液型薬液の注入剤として実用に供し得な
い。また、水ガラスにアルカリ土類金属塩化物を含有す
る水溶液とセメントの懸濁液とを混合した場合にも、同
様に綿状の珪酸塩ゲル(沈澱物)が析出するため、水ガ
ラス系薬液として特有の性質であるセメントの早期強度
の発現が著しく阻害され、いわゆる懸濁型薬液の注入剤
として実用に供し得ない。
本発明の活性水ガラスを得るための重要な鍵は、水ガ
ラス溶液とアルカリ土類金属塩化物との極めて急激な混
合にある。即ち、本発明の活性水ガラスを得るために
は、水ガラス溶液とアルカリ土類金属塩化物の水溶液と
を激しく混合して、珪酸塩のゲルを発生させることな
く、均一な溶液としなければならない。換言すれば、水
ガラスに瞬結助剤である塩化カルシウム等のアルカリ土
類金属塩化物を混合するものであるから常法に従って添
加すれば、瞬時(数秒乃至十数秒)にゲルを生ずる。し
かるに一定以上の激しい混合状態、例えば高速攪拌など
のよってゲルの生成を回避することができるのである。
従って、本発明における激しい混合或いは急激な混合と
は、このようにゲルを生成せず、均一な溶液を生ずる程
度の攪拌を意味する。その攪拌の条件等は、当業者が必
要に応じて簡単な実験、例えば攪拌速度を序々に変更し
てみるなどによって、容易に見出すことができるもので
ある。このように活性水ガラスを得るために水ガラス溶
液にアルカリ土類金属塩化物を含有した水溶液を急激に
混合する方法としては、珪酸塩のゲルを析出することな
く均一な溶液が得られる方法であれば特に制限されず、
一般に水ガラス溶液とアルカリ土類金属塩化物を含有す
る水溶液とをできるだけ短時間に接触させ、速やかに撹
拌混合させることが望ましい。即ち、水ガラス溶液(以
下、I液という)とアルカリ土類金属塩化物を含有する
水溶液(以下II液という)とを短時間に接触させ、かつ
速かに混合するために、一般にI液およびII液のいずれ
か一方、好ましくはI液を激しく流動させた状態でII液
を混合、あるいは両液をそれぞれ激しく流動させた状態
でII液を混合、あるいは両液をそれぞれ激しく流動させ
た状態で混合することにより、ある激しい流動混合の条
件を超えた段階で、珪酸塩ゲルを発生せずに目的とする
均一な溶液の活性水ガラスを得ることができる。
上記のようなI液および/またはII液を激しく流動さ
せ混合する具体的な方法としては、高速撹拌機能を有す
る混合器を用いる方法、ジェットエネルギーなどを利用
した加圧噴射による混合方法などが有効である。例え
ば、下記の(イ)〜(ニ)の態様などがあげられる。
(イ)高速撹拌機能を有する混合容器内において、I液
またはII液を激しく撹拌しながら、II液またはI液を添
加して撹拌混合する方法。
(ロ)混合容器内に、I液またはII液を入れ、この中に
他のII液またはI液を加圧を用いて、高速度に噴射(以
下単に噴射という)する方法により撹拌する方法。
(ハ)管内にI液またはII液を連続的に移動させなが
ら、この中に他のII液または1液を噴射して合流させる
方法。
(ニ)I液、II液を別々の管内に連続的に移動させなが
ら、混合容器内にI、II液をそれぞれ噴射させて合流混
合する方法。
また、上記(イ)〜(ニ)の2種以上を組合わせる方
法も採用される。さらに、上記(ハ)の方法では、I液
およびII液のいずれかをノズルより高圧(注入圧より高
い圧力)で噴射混合させて、均一な溶液(薬液)とし
て、そのまま地盤中に注入することも出来る。なお、本
発明でいう激しく流動混合させる状態の程度は、上記し
た方法において、撹拌混合の態様、混合および撹拌翼お
よび噴射ノズルの形状構造などにより異なるため一概に
特定できないが、要は珪酸塩のゲルを析出させることな
く、水ガラスと本発明で特定される高濃度のアルカリ土
類金属塩化物との均一な混合溶液が得られる条件を満た
す範囲であればよい。
そこで、本発明は、好ましい混合方法として、次の方
法をも提案する。
即ち水ガラス水溶液とアルカリ土類金属塩化物の水溶
液とを下記(イ)〜(ニ)のいずれか1又は2以上の手
段により混合することを特徴とする土質安定用薬液の製
造方法をも提供する。
(イ)高速撹拌能を有する容器内において、一方の溶液
を激しく撹拌しつつ、他方の溶液をこれに添加混合す
る。
(ロ)1方の溶液に他方の溶液を噴射混合する。
(ハ)管内を移動する1方の溶液に連続的に他方の溶液
を圧入混合する。
(ニ)混合容器内に両方の溶液を連続的に噴射混合す
る。
(作用および効果) 一般に水ガラス溶液に本発明における程の大量のアル
カリ土類金属塩化物、例えば塩化カルシウムを通常行わ
れる程度の撹拌条件で混合した場合には、該塩化カルシ
ウムが瞬時(数秒〜十数秒)に反応して珪酸カルシウム
のゲルを析出し、綿状の沈澱が生成する。水ガラスと塩
化カルシウムとにより珪酸カルシウムのゲルが生成する
反応速度は、水ガラス溶液と他のゲル化剤である重炭酸
ナトリウム、重硫酸ナトリウム、あるいは有機系ゲル化
剤などとの反応速度よりも非常に大きい。従って、この
ような珪酸カルシウムのゲルが一度生成してしまった水
ガラス溶液は、その後にゲル化剤を加える土質安定剤と
しては実用に不適となる。
これに対して、本発明のアルカリ土類金属塩化物、例
えば大量の塩化カルシウムを均一に溶存させた活性水ガ
ラスは、水溶液中において激しい撹拌などにより水ガラ
スが微細なコロイド状となって均一に分散し、無色透明
な溶液となる。該コロイドは、その表面に珪酸カルシウ
ムの極めて薄い被膜を形成する。これが、時間の経過と
ともに該コロイドの内部のNa+イオンと外部の被膜を構
成する珪酸カルシウムのCa2+イオンとのイオン交換が進
み、被膜層が成長して次第に水ガラス溶液が不透明化
し、ついには白色の均一なゲルを生成するに至るものと
推測される。
従って、本発明において、「アルカリ土類金属塩化物
が溶存する」とは、アルカリ土類金属塩化物が単に溶解
して存在している状態のみならず、水ガラス成分と反応
した状態であっても、溶存の範ちゅうに含まれる。
以上説明したとおり、活性水ガラスの特性は市販され
ているような、普通の水ガラス溶液(水ガラス原液又
は、その稀釈液)に所期の濃度となるよう、短時間で均
一にアルカリ土類金属塩化物、一般に水溶液を混合する
ことにより、調製直後はゲル化していないが、一定時
間、例えば数時間乃至数分後には、それ自体ゲル化する
能力を有する。しかも第1図(b)に示すグラフでのゲ
ル化時間の立ち上がりの勾配が、本発明で特定する濃度
範囲では極めて緩やかであることから理解されるよう
に、アルカリ土類金属塩化物濃度の多少の変動によって
も、ゲル化時間は大きく変動することはないから、施工
現場においても容易に所望のゲル化時間に調整すること
ができる。
更に、本発明の活性水ガラスは、これに公知のゲル化
剤を混合することによりより短い所望のゲル化時間に短
縮することができる。かかる目的に使用されるゲル化剤
は、従来の水ガラス系薬液に用いられる公知のゲル化剤
が何ら制限なく採用され、例えば重炭酸ナトリウム、重
硫酸ナトリウムなどの無機塩、硫酸、リン酸、酢酸など
の酸類、酢酸エチル、エチレングリコールジ酢酸エステ
ルなどのエステル類、アルキレンカーボネート、グリオ
キザールなどの有機物、またセメントなどが挙げられ
る。
従って、本発明の活性水ガラスによれば、現場(地
上)で実施する水ガラス系薬液の調合におけるゲル化時
間の調整が極めて容易であり、活性水ガラス溶液とゲル
化剤溶液とを注入ポンプで合流、混合させても、第4図
から理解されるようにその混合誤差に対してゲル化時間
が殆んど変らないこと、および第5図から理解されるよ
うに地盤内に注入された水ガラス系薬液が地下水などで
希釈されてもゲル化時間の変動が少ないなど、現場の薬
液注入工法において、多大な改良効果が得られる。
(実施例) 以下、本発明の実施例および比較例をあげて説明す
る。
なお、用いた水ガラス(原液)は、SiO2/NaOのモル比
3.1〜3.4、比重1.32の珪酸ナトリウム水溶液(市販の3
号珪曹)、アルカリ土類金属塩としては工業用塩化カル
シウム(CaCl2:2H2O)、硫酸マグネシウム(MgSO4・7H
2O)、及び海水(徳山湾採取)を用い、他のゲル化剤と
しては、重炭酸ソーダ、塩化カリウム、グリオキザール
(40%)溶液、エチレンカーボネート(EC)、セメント
(普通ポルトランドセメント)を用いた。また、調合水
として海水以外は、水道水を用いた。液温は、16〜20℃
で調製した。
実施例1 翼径11cm、翼幅3.5cmの撹拌翼2枚を有する容量40lの
混合容器内に水ガラス溶液7lを入れ、回転数500rpmで激
しく撹拌しながら、混合後における塩化カルシウムの濃
度が0.2〜1.4重量%となるように各々調製した塩化カル
シウム水溶液7lを流量10l/min、圧力1.5kgf/cm2でノズ
ルから噴射して混合した結果、珪酸カルシウムのゲルを
析出することなく、透明な水ガラス溶液(活性水ガラ
ス)を得た。第1表及び第1図(a)及び(b)に、N
o.1として、活性水ガラス中に溶存する塩化カルシウム
の各濃度に対して、得られた活性水ガラス自体のそれぞ
れゲル化時間を示した。(第1図(a)は、CaCl2・2H2
O、(b)はCaCl2を夫々横軸とする) ついで、上記の塩化カルシウム濃度が1重量%である
活性水ガラス1をA液とし、別に重炭酸ソーダ4重量
%を溶解した水溶液1をB液として調製した。このA
液とB液とを当量で混合したところ、均一な溶液が得ら
れ、そのゲル化時間は約8分であった。また、A液とB
液とを直径50cmおよび高さ100cmの円柱モールドを用い
て、注入先端で混合しながらモールド中にホモゲル体を
形成させて、脱型後、アムスラー型材料試験機を使用し
て、一軸圧縮強度を測定したところ、0.4kgf/cm2であっ
た。さらにまた、サンドゲルの調整は同様のモールド中
に豊浦標準砂を入れ、A液とB液を先端混合しながら圧
入した。注入後、20℃で1日間養生後、脱型してゲル強
度を測定したところ、4.5kgf/cm2であった。
実施例2 実施例1と同一の混合容器に、水ガラス(原液)を1/
2に希釈した水溶液7lを入れ、回転数500rpmで激しく撹
拌しながら、混合後における水ガラス溶液の塩化カルシ
ウム濃度が0.6〜1.2重量%となるように調製した塩化カ
ルシウム水溶液7lを実施例1と同様の条件で混合して、
透明な活性水ガラスを得た。第2表及び第1図(a)及
び(b)に、No.2として、活性水ガラス中に溶存する塩
化カルシウムの各濃度に対して、得られた活性水ガラス
のそれぞれゲル化時間を示た。(第1図(a)はCaCl2
・2H2O、(b)はCaCl2を夫々横軸とする) 次いで、実施例1と同様に、上記した塩化カルシウム
の濃度が1重量%である活性水ガラス1と実施例1で
用いた同一のゲル化剤水溶液1とを用いて、混合した
均一溶液のゲル化時間は約15分、ホモゲルの一軸圧縮強
度は0.2kgf/cm2、サンドゲルの強度は3kgf/cm2であっ
た。
比較例1 実施例1において、水ガラス(原液)を1/3に希釈し
た水溶液7lと塩化カルシウムの代りに硫酸マグネシウム
の水溶液7lとを用いた以外は、実施例1と同様に行っ
た。第3表及び第1図(a)及び(b)に、溶液中に溶
存する硫酸マグネシウムの各濃度に対して、得られた水
ガラスのそれぞれゲル化時間を示した。(第1図(a)
はMgSO4・7H2O、(b)はMgSO4を夫々横軸とする)この
例から、硫酸マグネシウムでは、実際の施工時に要求さ
れる数時間、即ち10時間内での自己ゲル化能力がないこ
とがわかる。
また、実施例と1同様に、ゲル化剤水溶液を用いて、
混合して得られた薬液のゲル化時間は約14分であり、ホ
モゲル強度は0.2kgf/cm2、サンドゲルの強度は2.5kgf/c
m2であった。
比較例2、3 水ガラス(原液)を1/2に希釈した水溶液7lと、ゲル
化剤の重炭酸ナトリウム(比較例2)およびEC(比較例
3)それぞれ所定濃度に溶解した水溶液を用いて、通常
の撹拌方法により撹拌混合して水ガラス溶液を調製し
た。得られた水ガラス溶液について、ゲル化剤の濃度に
対するゲル化時間を第2図に示した。また比較のため実
施例1の結果を併せて記載した。第2図より、重炭酸ナ
トリウムにおいては2.6重量%前後、又ECにおいては1.0
重量%前後の領域において、極微量の添加量の変動によ
りゲル化時間が大きく変動している。従って、これらは
現場的に実用に供し難い。
比較例4 実施例1と同一の混合容器に水ガラス7lを入れて、回
転数30rpmで撹拌しながら、硫酸マグネシウム0.35kgを
溶解した水溶液7lを流量10l/min、圧力常圧(自然流
下)に設定して、通常手段の緩やかに混合した結果、珪
酸塩ゲルを生じ白濁した液が得られ。これは、静置した
ところ、底に珪酸塩ゲルの白色沈殿物が沈降し、上澄み
液は480分でゲル化したが、均一な溶液とはならないの
で、実用には供しえない性状の溶液であった。
比較例5 水ガラス原液(JIS3号水ガラス)500mlを、回転速度
を変化させることができる4枚羽根スクリュー式の攪拌
機(商品名スリー・ワン・モーター:ヤマト科学株式会
社製)を付設した容器に入れ、通常行われる程度の攪拌
(混合)方式(攪拌速度100r.p.m)(A)(この場合溶
液は層流となって回転している)、通常の倍程度の強い
攪拌(混合)方式(攪拌速度200r.p.m)(B)(この場
合溶液は、部分的な乱流は生ずるが、全体的には層流で
ある)、及び急激な攪拌(混合)(攪拌速度500r.p.m)
(C)(この場合溶液は完全に乱流となる)の3種類に
ついて、それぞれ第4表に示す各濃度となるように調整
した塩化カルシウム水溶液500mlを一度に加えて、ゲル
化するまでの時間を測定した。結果を第4表に示す。
応用例1 実施例2において得たCaCl2・2H2O1重量%を溶存さ
せた活性水ガラスを用いて、これにゲル化剤として重炭
酸ナトリウム(重曹)およびエチレンカーボネート(E
C)の水溶液をそれぞれ添加して薬液を調製した。第3
図に、それら薬液中(1000l)における各ゲル化剤の濃
度(kg)に対する薬液のゲル化時間について、ゲル化剤
として重曹を用した場合をNo.1、ECを用いた場合をNo.2
で示した。
また、比較のために、普通水ガラス(原液)を1/2に
希釈した溶液に、上記と同様にゲル化剤として重曹およ
びECの水溶液をそれぞれ添加して薬液を調製した。第3
図に、それら薬液中における各ゲル化剤の濃度に対する
薬液のゲル化時間について、ゲル化剤として重曹を用い
た場合をNo.3、ECを用いた場合をNo.4で示した。
第3図から、本発明の活性水ガラスを用いた場合(N
o.1、No.2)では、ゲル化剤によるゲル化時間の調整が
極めて容易であり、またゲル化剤が極端に少量、あるい
は全くなくてもゲル化する特性が認められる。これに対
して、普通水ガラスを用いたNo.3には、重曹の濃度が30
kg/1000l付近では少量変化するとゲル化時間は大きく変
動し、ついには全くゲル化しなくなり、またNo.4では、
最もゲル化時間の調整が容易とされるECのゲル化剤で
も、ゲル化時間が10分以上になると微量添加でゲル化時
間が大きく変動するために、ゲル化時間の調整が難しく
なり、添加量が不足すると全くゲル化しなくなる。
応用例2 実施例1において得た塩化カルシウム1重量%を溶存
させた活性水ガラス(A液)と、ゲル化剤(B液)とし
て4.2重量%の重曹水溶液および1.7重量%のEC水溶液と
を用いて、調合誤差に対するゲル化時間の安定性を実験
的に確認した。即ち、それぞれA液とB液との混合容量
比を互に変化させて混合し、その調合された薬液のゲル
化時間を測定した。それらの結果を第4図に示す。第4
図において、B液として重曹を用いた場合をNo.1、同じ
くECを用いた場合をNo.2とする。
また、比較のために、上記の活性水ガラスの代りに濃
度50%の普通水ガラス(非活性水ガラス)をA液とし、
ゲル化剤(B液)として6重量%の重曹水溶液、2.3重
量%のEC水溶液を用いて、同じく第4図に示すようにA
液とB液との混合重量比を互に変化させて混合し、その
調合させた薬液のゲル化時間を測定した。それらの結果
も第4図に示す。ここでB液として重曹を用いた場合を
No.3、同じくECを用いた場合をNo.4とする。
第4図から、本発明の活性水ガラスを用いた場合に
は、A液とB液との混合量比が多少変動しても、ゲル化
時間が殆ど変らない特性が認められるため、実際の二液
式注入工法においても10分以上の長いゲル化時間を安定
して使用できることが分る。これに対して、普通水ガラ
ス(非活性水ガラス)を用いた場合には、A液とB液と
の混合量比が少し変動してもゲル化時間が大きく変化す
るため、実際の二液式注入工法において欠点となってい
る。
応用例3 前実施例と同様に塩化カルシウムの1重量%を溶存さ
せた濃度50%の活性水ガラスに塩化カリウムを添加して
ゲル化時間(T0)を10分に調整した薬液と、比較のため
に濃度50%の普通水ガラスにゲル化剤の重曹およびECを
それぞれ添加してゲル化時間(T0)を10分に調整した薬
液を調製した。これらを調製後、直ちに水で希釈した場
合における薬液のゲル化時間(T)について、遅延度合
(T/T0)を測定した結果を第5図にNo.1として図に示
す。なお、普通水ガラスにゲル化剤の重曹を用いた場合
をNo.2、ECを用いた場合をNo.3とする。
第5図から、本発明の活性水ガラスを用いた薬液No.1
の方が、普通の水ガラスを用いた薬液No.2、No.3より、
水に希釈されてもゲル化時間がはるかに遅延され難く、
特に多量の水に希釈されてもゲル化能力を有しているこ
とが認められる。
実施例3 実施例1と同じ撹拌容器に水ガラス4lを入れ、回転数
500rpmで激しく撹拌しながら、海水12lを流量10l/min、
圧力5kgf/cm2でノズルから噴射し混合したところ、珪酸
塩ゲルを析出することなく、均一な溶液が得られ、ゲル
タイムは25分であった。
実施例4 実施例1とおなじ撹拌容器に水ガラス7lを入れ回転数
500rpmで激しく撹拌しながら、海水7lを流量10l/min、
圧力2.0kgf/cm2でノズルから噴射したところ均一な溶液
が得られた。
この溶液(1)をA液とし、別に重炭酸ソーダ80g
を海水に溶かして1に調整したB液を用意し、A液お
よびB液を等量に混合したところ4秒でゲル化した。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は、本発明の実施例における活
性水ガラスの活性剤濃度に対するゲル化時間を示す。第
2図は、本発明の実施例および比較例における薬液のゲ
ル化濃度に対するゲル化時間を示す。第3図は、本発明
の応用例および比較例における薬液のゲル化剤濃度に対
するゲル化時間を示す。第4図は、本発明におけるA液
とB液との混合比に対する薬液のゲル化時間を示す。第
5図は本発明の応用例における薬液の水希釈におけるゲ
ル化時間の遅延度合を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−31983(JP,A) 特開 昭57−174381(JP,A) 特開 昭52−113505(JP,A) 特開 昭54−108413(JP,A) 特公 昭62−5955(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 17/12,17/02,17/06 C04B 28/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水ガラス水溶液とアルカリ土類金属塩化物
    との急激な混合により得られる、水ガラス水溶液に0.5
    重量%以上のアルカリ土類金属塩化物が溶存した溶液よ
    り成り、自己ゲル化性を有することを特徴とする土質安
    定用薬液。
  2. 【請求項2】水ガラス水溶液とアルカリ土類金属塩化物
    の水溶液とを下記(イ)〜(ニ)のいずれか1又は2以
    上の手段により混合することを特徴とする、請求項1記
    載の土質安定用薬液の製造方法。 (イ)高速攪拌能を有する容器内において、一方の溶液
    を激しく攪拌しつつ、他方の溶液をこれに添加混合す
    る。 (ロ)一方の溶液に他方の溶液を噴射混合する。 (ハ)館内を移動する一方の溶液に連続的に他方の溶液
    を圧入混合する。 (ニ)混合容器内に両方の溶液を連続的に噴射混合す
    る。
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