JP2799599B2 - 厚板偏平型整流子の製造方法 - Google Patents

厚板偏平型整流子の製造方法

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隆弘 原田
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電動機に使用する厚板の偏平型整流子の製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
電動機に使用する整流子は、一般に銅または銅合金等
の導電材料を素材とし、マイカや合成樹脂等の絶縁材と
一体に成形して整流子を構成している。
整流子のうち、ブラシとの間の摺動面を中心軸に対し
て垂直に配設する偏平型の整流子は、電動機全体の径寸
法をコンパクトにできる等の機能をもち、各種の電動機
に使用されている。
この偏平型の整流子を製造する方法としては、銅合金
製の円板と合成樹脂を一体に成形した後に、円板に放射
状のスリツトを刻設して必要個数のセグメントを形成す
る。
各セグメントは、電線との結合用の溝やフツクを備え
るが、特にフツクは折り曲げ加工を施す必要があるため
に、厚さ寸法に制約をうける。
〔発明が解決しようとする課題〕
偏平型整流子の摺動面は、できるだけ厚くすることが
寿命を延長するうえで望ましい。
そこで、整流子の金属部材を厚板で構成することが考
えられるが、この際には、樹脂成形後にスリツトを刻設
するときの切削抵抗も大きくなり、金属部材と樹脂部の
接合にずれを生じたり、または、金属部材の厚さ寸法が
過大なためにフツクを折り曲げ加工することが困難とな
る等の課題を生ずる。
本発明は金属材料として厚板を用いるとともに、樹脂
部との結合性も高く、しかもフツクを合理的に形成する
ことのできる偏平型整流子の製造方法を提供する。
〔課題を解決するための手段〕 本発明の製造方法は、導電性と展延性を有する厚肉の
金属円板状素材に押出し加工を施して円板状素材の一方
の面にセグメントの数に対応する係合用突起を有する金
属部材を形成する工程と、係合用突起の先端部を拡大部
に形成する工程と、金属部材に樹脂を一体に成形する工
程と、金属部材を円周上で等分するスリツトを切削して
セグメントに分割する工程と、セグメントの外周部に電
線を止着するスリツトを設ける工程とを基本的な製造工
程とするものである。
そして、必要に応じて電線を止着するスリツトにかえ
てフツクを形成することもできる。
〔作用〕
本発明は以上のように、整流子の金属材料である銅合
金等が展延性を有することに着目して、厚板の素材に押
出し加工を施すことにより金属部材を作成することがで
き、摺動面の厚さ寸法を大とすることにより耐久性の高
い偏平型整流子を容易に得ることができる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図乃至第4図は第1の実施例を示すもので、ま
ず、板材、棒材または線材を加工して得た円板状の材料
を用意して、冷間押出し加工により金属部材1を成形す
る。この金属部材1は、表面が摺動面12となる厚板の円
板部10と、裏面に設けられる大径の突起20及び小径の突
起30を形成する。突起20及び30は樹脂との係合を堅実に
するためのもので、例えば円柱状のものであるが、金属
板10の材質が展延性の良い銅合金であるので、プレス機
械等で押出し加工することで容易に形成することができ
る。
第3図に示すように、この実施例では金属板10を7個
のセグメントに分割する場合を示しており、各セグメン
ト15は1個の大径突起20と2個の小径突起30を有する。
突起の数や配設場所は適宜に選択する。
次に、大径突起20の先端部を押圧して拡大部20aを形
成する。この拡大部20aは樹脂部との接合性を向上する
ために設けるものである。
次に、この突起20,30を形成した金属部材1を樹脂と
一体に成形する。この際に、突起20,30は樹脂部50に没
入し、結合力を高める。樹脂部50の中心には回転子のシ
ヤフトを挿入する穴55を設ける。
樹脂成形後に7本のスリツト60を刻設して7個のセグ
メント15を設ける。金属板10は、例えば厚さ寸法が2mm
〜3mm等の厚板を用いるので、スリツト60を切削する際
の抵抗も大きいが、突起20,30で樹脂部と強固に結合し
ているので、金属部材と樹脂部の分離等の不具合は防止
される。
セグメント15の外周中央部に電線を挿入するための溝
70を切削して厚板偏平型整流子を完成する。
本実施例においては、各セグメントに電線を結合する
ための溝を設けた厚板偏平型整流子を合理的に製造する
ことができる。
次に、第5図乃至第10図により本発明の第2の実施例
を説明する。
この実施例により製造する整流子は短いフツクを有す
るものであるが、金属部材を押出し成形により加工する
ことは第1の実施例と同様である。
金属板を押出し成形して得る金属部材100は、表面が
摺動面112となる厚板の円板部110と、円板部110の裏面
に設ける係合用の突起120を備えるとともに、外周部に
フツク部用の突起140を形成する。フツク部用突起140
は、セグメントの数に対応して設け、円柱状突起120は
各セグメントに2個づつ配設する。係合用の突起120の
先端部は、先の実施例と同様に拡大部を形成したり、割
り裂き加工を施して樹脂部との結合性を向上する。
第8図は金属部材100に樹脂部150を成形した状態を示
す。
樹脂部150の中心には回転子のシヤフトを挿入する穴1
55を設ける。
樹脂成形後に6等分にスリツト160を切削して6個の
セグメント115に分割する。
最後にフツク用突起140に割り裂き加工を施してフツ
ク145を形成する。この加工には、例えばフツク145の溝
143の形状に対応する刃物を用意し、これをフツク用突
起140に押圧してフツク145を割り裂く。
本実施例によれば、摺動面112を厚板とし、かつフツ
クを有する偏平型整流子を合理的に製造することができ
る。しかし、フツク145の長さ等には寸法的に制約を受
ける。
第11図乃至第17図に示す本発明の第3の実施例は、フ
ツクの寸法に自由度を持たせることができる厚板偏平型
整流子の製造方法を提供するものである。
第10図乃至第15図は金属部材の成形方法を示してお
り、全体を符号200で示す金属部材は銅合金の厚板円板
を後方押出し加工することで製造する。
成形により得られる金属部材200は、表面が摺動面212
となる円板部210と、後方へ延びる薄肉の円筒部230を有
する。そして、この円筒部230の内側には軸線に平行に
延びるセグメントの数に対応するフツク部220と、軸線
から放射状に延びる樹脂部との係合用の突起240が同時
に成形される。本実施例においては8個のセグメントを
もつ整流子の例を示している。薄肉の円筒部230は、後
加工により除去され、柱状のフツク部220が残される。
突起240は角柱状のものであるが、第14図及び第15図
に示すように割り開いて係合部240aとする。この係合部
240aを有することにより樹脂部との係合を確実にする。
この金属部材200を樹脂成形して樹脂部300と一体化す
る。樹脂部300の中心部には回転子のシヤフトを挿入す
る穴310を設ける。
金属部材に8等分のスリツト260を切削して8個のセ
グメント215を形成する。このスリツト260の切削加工時
には金属部材と樹脂部の接合部に大きな応力が作用する
が、放射状に配設する係合部240aの存在により、セグメ
ント215と樹脂部300との間は強固に接合する。
最後にフツク部220の先端を折り曲げてフツク220aを
形成する。
本実施例によれば、セグメント215の板厚寸法を厚く
保つたままで、フツク部220の板厚寸法や長さ寸法を自
由に選択することができるので、フツク部220の折り曲
げ加工が容易であり、またフツク220aの配設位置も自由
に設定することができる等の効果を有する。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように、偏平型整流子を製造する方法
において、金属部材を製造する際に、銅合金等の導電性
と展延性を有する厚板の金属円板を素材として、押出し
加工を施すことにより素材のもつ展延性を利用して樹脂
との係合用の突起を形成する。そして、突起の先端部を
拡大した後に樹脂成形するので、金属部材と樹脂部は堅
実に一体化する。
その後に、金属部材にスリツトを切削してセグメント
に分割するが、樹脂部と堅実に係合しているので、厚板
である金属部材の切削抵抗を受けても剥離を起こすこと
はない。
さらに、外周部にフツク部を形成したり、または後方
押出しにより寸法の長いフツクを形成することもでき
る。
本発明によれば、厚板により偏平型整流子を容易に構
成することができ、耐久性の良好な整流子を低コストで
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係る金属部材の平面
図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は整流子の
平面図、第4図は第3図のB−B断面図、第5図は本発
明の第2の実施例に係る金属部材の平面図、第6図は第
5図のC−C断面図、第7図は樹脂成形後の金属部材の
平面図、第8図は第7図のD−D断面図、第9図は整流
子の平面図、第10図は第9図のE−E断面図、第11図は
本発明の第3の実施例に係る金属部材の平面図、第12図
は第11図のG−G断面図、第13図は第12図のF−F矢視
図、第14図は係合用突起を拡開した状態を示す平面図、
第15図は第13図と同様の矢視図、第16図は整流子の平面
図、第17図は第16図のK−K断面図である。 1,100,200……金属部材 20,30,120,240……係合用突起 15,115,215……セグメント 50,150,300……樹脂部 60,160,260……スリツト 145,220a……フツク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 13/00 H01R 39/06 H01R 43/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の回転子の軸に垂直に配設する摺動
    面を有する偏平型整流子を製造する方法において、 導電性と展延性を有する厚肉の金属円板状素材に押出し
    加工を施して円板状素材の一方の面にセグメントの数に
    対応する係合用突起を有する金属部材を形成する工程
    と、 係合用突起の先端部を拡大部に形成する工程と、 金属部材に樹脂を一体に成形する工程と、 金属部材を円周上で等分するスリツトを切削してセグメ
    ントに分割する工程と、 セグメントの外周部に電線を止着するスリツトを設ける
    工程と、 からなることを特徴とする厚板偏平型整流子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】電動機の回転子の軸に垂直に配設する摺動
    面を有する偏平型整流子を製造する方法において、 導電性と展延性を有する厚板の金属円板素材に押出し加
    工を施して円板素材の外周部にセグメントの数に等しい
    フツク用突起を設けるとともに、円板素材の一方の面に
    セグメントの数に対応する係合用突起を有する金属部材
    を形成する工程と、 係合用突起の先端部を拡大部に形成する工程と、 金属部材に樹脂を一体に成形する工程と、 金属部材を円周上で等分するスリツトを切削してセグメ
    ントに分割する工程と、 フツク用突起を外方へ割り裂いてフツクを形成する工程
    と、 からなることを特徴とする厚板偏平型整流子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】電動機の回転子の軸に垂直に配設する摺動
    面を有する偏平型整流子を製造する方法において、 導電性と展延性を有する厚板の金属円板素材に押出し加
    工を施して円板素材の一方の側に薄肉の円筒部を形成す
    るとともに、円筒部の内側にセグメントの数に等しい柱
    状のフツク部とフツク部に連続する係合用突起を有する
    金属部材を製造する工程と、 係合用突起の先端を割り裂いて拡大部を形成する工程
    と、 薄肉の円筒部を除去して柱状のフツク部を露出せしめる
    工程と、 金属部材に樹脂を一体に成形する工程と、 金属部材を円周上で等分するスリツトを切削してセグメ
    ントに分割する工程と、 フツク部の先端部を折り曲げてフツクを形成する工程
    と、 からなることを特徴とする厚板偏平型整流子の製造方
    法。
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JP2582194B2 (ja) * 1991-08-14 1997-02-19 株式会社日立製作所 エンドカバーとヨークの組付構造を改良した小型電動機およびヨーク
JP4149790B2 (ja) * 2002-12-10 2008-09-17 株式会社ミツバ 偏平型コンミテータ製造方法及び偏平型コンミテータ製造装置
JP4898325B2 (ja) * 2006-07-05 2012-03-14 愛三工業株式会社 モータおよび当該モータを用いた電動式燃料ポンプ

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