JP2799503B2 - エレクトロルミネッセンスランプ - Google Patents
エレクトロルミネッセンスランプInfo
- Publication number
- JP2799503B2 JP2799503B2 JP1142694A JP14269489A JP2799503B2 JP 2799503 B2 JP2799503 B2 JP 2799503B2 JP 1142694 A JP1142694 A JP 1142694A JP 14269489 A JP14269489 A JP 14269489A JP 2799503 B2 JP2799503 B2 JP 2799503B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lamp
- alkali metal
- emitting layer
- ppm
- content
- Prior art date
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- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、分散形のエレクトロルミネッセンスランプ
(以下、ELランプという)に関する。
(以下、ELランプという)に関する。
ELランプの一般的構造を添付図面について略述する
と、ELランプは湿気に対して非常に弱いため、上下の防
湿フィルム1、1′で湿気から保護された構造になって
いる。背面側の防湿フィルム1′上に背面リード電極
2、背面電極層3、絶縁耐圧層4、発光層5、前面リー
ド電極6、透光電極層7が順に設けられている。
と、ELランプは湿気に対して非常に弱いため、上下の防
湿フィルム1、1′で湿気から保護された構造になって
いる。背面側の防湿フィルム1′上に背面リード電極
2、背面電極層3、絶縁耐圧層4、発光層5、前面リー
ド電極6、透光電極層7が順に設けられている。
しかしながら、上記構造を有する通常のELランプは、
意外に寿命が短かいことが分かっている。当然の如くEL
ランプは長寿命であることが望ましいわけである。特に
昨今の大部分の携帯用コンピュータやワープロなどでは
液晶ディスプレイを採用し、これの背面照明としてELラ
ンプを使用しているが、ELランプの寿命が長いことが至
極要求される。
意外に寿命が短かいことが分かっている。当然の如くEL
ランプは長寿命であることが望ましいわけである。特に
昨今の大部分の携帯用コンピュータやワープロなどでは
液晶ディスプレイを採用し、これの背面照明としてELラ
ンプを使用しているが、ELランプの寿命が長いことが至
極要求される。
また携帯用コンピュータやワープロなどでは、乾電池
やニッケル・カドミウム電池を電源とするのが多いが、
背面光源であるELランプが主な電力消費源であることを
考慮すると、ELランプは可能な限り低消費電力であるこ
とが一般に要求されていることである。
やニッケル・カドミウム電池を電源とするのが多いが、
背面光源であるELランプが主な電力消費源であることを
考慮すると、ELランプは可能な限り低消費電力であるこ
とが一般に要求されていることである。
従って本発明の目的は、以上の問題点を鑑み、長寿命
で低消費電力のELランプを提供することにある。
で低消費電力のELランプを提供することにある。
そこで本発明者らは前記目的を達成するために種々研
究を重ねた結果、発光層及び絶縁層に含まれるアルカリ
金属がELランプの短命化、消費電力の増加に関与してい
ることを突き止め、さらに後記する水洗により上記両層
の総アルカリ金属の含有量を20ppm以下とすることによ
り、ELランプを長寿命化かつ低消費電力化できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
究を重ねた結果、発光層及び絶縁層に含まれるアルカリ
金属がELランプの短命化、消費電力の増加に関与してい
ることを突き止め、さらに後記する水洗により上記両層
の総アルカリ金属の含有量を20ppm以下とすることによ
り、ELランプを長寿命化かつ低消費電力化できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明のELランプは、発光層及び絶縁層に含
まれるアルカリ金属がELランプの寿命に悪影響を及ぼす
という全く新しい知見に基づき、発光層と絶縁層の総ア
ルカリ金属含有量が20ppm以下であることを特徴とする
ものである。
まれるアルカリ金属がELランプの寿命に悪影響を及ぼす
という全く新しい知見に基づき、発光層と絶縁層の総ア
ルカリ金属含有量が20ppm以下であることを特徴とする
ものである。
アルカリ金属に関して、従来からアルカリ金属(Li、
Na、K)が発光層及び絶縁層に含まれること、特にアル
カリ金属の中でもNa、Kが多く含まれることは周知であ
る。因みに従来のELランプではアルカリ金属の含有量は
少なくとも100ppm以上であることが一般である。従って
本発明では、この含有量を20ppm以下、好ましくは10ppm
以下にし、長寿命化及び低消費電力化を達成した訳であ
る。
Na、K)が発光層及び絶縁層に含まれること、特にアル
カリ金属の中でもNa、Kが多く含まれることは周知であ
る。因みに従来のELランプではアルカリ金属の含有量は
少なくとも100ppm以上であることが一般である。従って
本発明では、この含有量を20ppm以下、好ましくは10ppm
以下にし、長寿命化及び低消費電力化を達成した訳であ
る。
本発明において、アルカリ金属の含有量を上記の値以
下に低く抑えるために、蛍光体、強誘電体、およびバイ
ンダとして予め純水で水洗して高純度化したものが用い
られる。
下に低く抑えるために、蛍光体、強誘電体、およびバイ
ンダとして予め純水で水洗して高純度化したものが用い
られる。
本発明のELランプは、前述した如く発光層及び絶縁層
内のアルカリ金属含有量が20ppm以下であることが特徴
であり、それ以外の構造などは基本的に従来のものと同
様のもので充分であり、例えば添付図面に示した通常の
ELランプの構造と実質上同一であってもよい。
内のアルカリ金属含有量が20ppm以下であることが特徴
であり、それ以外の構造などは基本的に従来のものと同
様のもので充分であり、例えば添付図面に示した通常の
ELランプの構造と実質上同一であってもよい。
従って、以下では本発明のELランプが20ppm以下のア
ルカリ金属の含有量により、如何に従来のELランプより
も長寿命及び消費電力の点で優れているかということを
実施例及び実験例に基づいて説明する。
ルカリ金属の含有量により、如何に従来のELランプより
も長寿命及び消費電力の点で優れているかということを
実施例及び実験例に基づいて説明する。
実施例1〜3・比較例1・実験例1 発光層及び絶縁層に含まれるアルカリ金属の含有量が
20ppm以下のELランプと、含有量が前記数値よりも大き
いELランプとを用意し、各ELランプについて寿命及び消
費電力を測定し、その結果を第I表に示した。
20ppm以下のELランプと、含有量が前記数値よりも大き
いELランプとを用意し、各ELランプについて寿命及び消
費電力を測定し、その結果を第I表に示した。
但し、アルカリ金属の含有量以外は全く同一構造と
し、測定条件は下記の通りである。
し、測定条件は下記の通りである。
測定条件 (寿命) 20℃、65%RHの雰囲気下でELランプに100V、400Hzを
荷電した時の輝度を経時的に測定し、初期の輝度に対し
て半減するまでの時間で寿命を示した。
荷電した時の輝度を経時的に測定し、初期の輝度に対し
て半減するまでの時間で寿命を示した。
(消費電力) 100V、400HzでELランプを駆動した時のランプの単位
面積当たりの消費電力(単位:mW/cm2)で示した。
面積当たりの消費電力(単位:mW/cm2)で示した。
〔発明の効果〕 本発明のELランプは、以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載される如き効果を奏する。
いるので、以下に記載される如き効果を奏する。
発光層及び絶縁層に含まれるアルカリ金属の含有量を
20ppm以下としたことにより、長寿命になり、消費電力
も低減する。
20ppm以下としたことにより、長寿命になり、消費電力
も低減する。
図面はELランプの一般的構造を示す概略分解斜視図であ
る。 1、1′:防湿フィルム 2:背面リード電極 3:背面電極層 4:絶縁耐圧層 5:発光層 6:前面リード電極 7:透光電極層
る。 1、1′:防湿フィルム 2:背面リード電極 3:背面電極層 4:絶縁耐圧層 5:発光層 6:前面リード電極 7:透光電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 誠輔 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−185395(JP,A) 特開 昭60−225399(JP,A) 特開 昭57−880(JP,A) 特開 昭49−56889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/00 - 33/28
Claims (1)
- 【請求項1】蛍光体を分散した発光層および強誘電体と
バインダを有する絶縁層とを有する分散形のエレクトロ
ルミネッセンスランプにおいて、蛍光体、強誘電体、お
よびバインダとして予め水洗にて高純度化したものが用
いられ、且つ発光層と絶縁層の総アルカリ金属含有量が
20ppm以下であることを特徴とするエレクトロルミネッ
センスランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1142694A JP2799503B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | エレクトロルミネッセンスランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1142694A JP2799503B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | エレクトロルミネッセンスランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH038295A JPH038295A (ja) | 1991-01-16 |
JP2799503B2 true JP2799503B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=15321366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1142694A Expired - Lifetime JP2799503B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | エレクトロルミネッセンスランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799503B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5895382A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-06 | 富士通株式会社 | 表示パネル用電極基板 |
JPS60185395A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-20 | 日産自動車株式会社 | 薄膜el素子 |
JPS60225399A (ja) * | 1984-04-24 | 1985-11-09 | 松下電器産業株式会社 | エレクトロルミネセンス素子 |
JPS62222597A (ja) * | 1986-03-24 | 1987-09-30 | 富士通株式会社 | エレクトロルミネツセンスパネル |
JPS63128592A (ja) * | 1986-11-17 | 1988-06-01 | 富士通株式会社 | エレクトロルミネツセンスパネル |
JPH01120793A (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-12 | Ricoh Co Ltd | 薄膜型エレクトロルミネセンス素子 |
-
1989
- 1989-06-05 JP JP1142694A patent/JP2799503B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH038295A (ja) | 1991-01-16 |
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