JP2798709B2 - アルミニウム合金粉末焼結部品の製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金粉末焼結部品の製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば事務機器、コンピューター関連機器
等に用いられる、低熱膨張の高延性高ケイ素アルミニウ
ム合金粉末焼結部品の製造方法に関する。
最近事務機器、コンピュータ関連機器の分野では、消
費電力の低減、振動による雑音発生の防止、可能性の向
上等の必要性から軽量なアルミニウム合金製部品の利用
が増えつつある。これらの用途では、軽量化と同時に使
用温度環境が変化しても熱膨張による狂いが生じないよ
う部品の熱膨張係数を低減したいとの要請が高まりつつ
ある。本発明は以上の市場動向を踏まえて、このような
用途に利用可能な低熱膨張の高ケイ素アルミニウム合金
部品の安価な製造方法を提供することを目的としたもの
である。
[従来の技術及び解決しようとする問題点] 従来、低熱膨張の高ケイ素アルミニウム合金の複雑形
状部品の製造方法としてはダイキャスト法が一般的であ
った。しかしながらダイキャスト法では3次元的な複雑
形状の部品が造れるといった利点がある一方で、寸法精
度が不十分であり、また型抜きのためテーパーをつける
必要がありそのため、鋳造後高コストの機械加工を必要
とする場合が少なくない。またブローホール等の鋳造欠
陥のため、特性面で信頼性に欠けるといった問題が存在
した。
また別の方法としては、溶解法で製造したインゴット
を出発原料として、押出法で製造した展伸材を素材とし
て、旋盤等により機械加工で製造する等の方法も採用さ
れている。しかしながら、Si量の増加とともに粗大な初
晶Siが析出しやすく、またインゴットを鋳造時に偏析が
起りやすく加工性が劣化するため、このような方法で製
造できる合金のSiの含有量は高々12wt%程度であり、ま
たかなりの工数の機械加工を必要とし、しかも加工歩留
りが低く、結果的に部品の価格を高める原因となってい
た。
このような問題点を解決するために、ニアネットシェ
イプ法としての特長を生かせる粉末冶金法で製造する方
法についても試みまれている。しかし、アルミニウム及
びアルミニウム合金粉末の表面には安定な酸化被膜が存
在しているため、通常の粉末冶金法すなわち粉末を室温
でプレス成形してその後焼結して部品を得る方法ではア
ルミニウム合金の粉末冶金部品の製造は難しいとされて
きた。そのような難しさを解決するため、アルミニウム
合金の粉末冶金部品の一般的な製造方法としては、純ア
ルミニウム粉に銅、マグネシウム、シリコン等の合金用
元素粉をブレンドしたいわゆる素粉末混合法により、焼
結時にこれらの元素とアルミニウムとの低融点の共晶を
生成させる液相焼結による方法が利用されている。しか
しながら高ケイ素合金はもともと融点が低く、焼結温度
を高めることができず、このような液相焼結を利用でき
ないこと、粉末の硬度が大きく成形性が悪く粉末粒子同
士の接触が不十分であること、またそのため表面の酸化
被膜が破壊されにくいこと等の理由により、通常の粉末
冶金法すなわち圧粉成形焼結法では充分な機械的性質、
特に延性の良好な部品を得ることは不可能であった。
そのため、高ケイ素のアルミニウム粉末冶金材料の製
造方法として、粉末をプレス成形して得たビレットを熱
間押出しして充分な塑性変形を与えることにより粉末粒
子表面の酸化被膜を破壊して金属同志の接触をはかり、
特性を向上する方法(例:特開昭52−109415)が提案さ
れている。しかしながらこのような方法では高価な熱間
押出工程を必要として、しかも得られる製品は中間製品
の押出形材であり、最終部品形状に加工するためにはさ
らに鍛造や機械加工を必要とし、歩留りが低く経済的で
ないといった問題があった。
また、別の方法としては圧粉成形焼結法でまずプリフ
ォームを得て、それを熱間で型鍛造して部品に加工する
方法いわゆる粉末鍛造法についても試みられている。し
かしながら、粉末鍛造法ではプリフォームの鍛造を熱間
で行なうため、型への焼付きが生じやすい、型寿命が低
い、さらに寸法精度を出しにくく最終的に寸法精度を上
げるためには機械加工に頼らざるを得ないといった種々
の問題点が存在した。
本発明は、上記のような従来技術の欠点を改善し、ニ
アネットシェイプ法としての特長を生かせる通常の粉末
冶金法、すなわち圧粉成形し、その後真空下あるいは窒
素ないしArガス等の不活性ガス雰囲気中で加熱焼結する
ことにより、特性、特に延性に優れた複雑形状の高ケイ
素アルミニウム合金部品を経済的に製造する方法を提供
することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は従来技術のかかる問題点を解決するため、成
形性、焼結性さらには焼結部品の特性に及ぼす合金元素
の影響、成形条件、焼結条件を詳細に検討した結果達成
したものである。すなわち高ケイ素合金においても、他
の合金元素の含有量を限定し、さらに成形条件、焼結条
件を選定することにより延性の良好なアルミニウム合金
粉末焼結部品を製造できることを見出し達成したもので
ある。より具体的にはSi:10〜20wt%、Mg:0.5wt%以
下、Cu:2wt%以下、残部実質的にAlと不可避的不純物よ
りなるアルミニウム合金粉に潤滑剤を0.5wt%〜2wt%添
加し、第1図に工程を示すように、該混合粉末を圧粉成
形した後、真空下、あるいは窒素ガスないしArガス等の
不活性ガス雰囲気中で加熱焼結し、溶体化処理、さらに
必要に応じて時効処理することを特徴とする高延性の高
ケイ素アルミニウム合金焼結部品の製造方法に関するも
のである。
さらに、他の発明は第2図に工程を示すように、Si:1
0〜45wt%、Mg:0.5wt%以下、Cu:2wt%以下、残部実質
的にAlと不可避的不純物よりなる合金粉に潤滑剤を0.5w
t%〜2wt%添加し、該混合粉末を圧粉成形した後、真空
下、あるいは窒素ガスないしArガス等の不活性ガス雰囲
気中で加熱焼結後、該焼結体を再圧縮し、次いで真空
下、あるいは窒素ガスないしArガス等の不活性ガス雰囲
気中で加熱再焼結し、さらに必要に応じて溶体化処理、
時効処理することを特徴とする高延性の高ケイ素アルミ
ニウム合金焼結部品の製造方法に関するものである。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
まず各合金成分を規定した理由について説明する。
第1の発明において、熱膨張係数を低減するためには
Siは10wt%以上必要である。一方、Siが20wt%を越える
と粉末の硬度が高くなり、成形性が低下し、最終的に得
られる焼結体の強度、延性が低下する。そのためSiは10
wt%以上20wt%以下とした。
Mgはアルミニウム合金において材料の固溶強化、時効
硬化に寄与する重要な合金元素である。そのため、例え
ばJIS H4000のAl−Si系展伸材の合金番号4032について
はMgは0.8〜1.3wt%に規定されている。このような理由
から粉末冶金分野でも多くの場合Mgが合金元素として積
極的に用いられる傾向にある。またアルミニウムの真空
ロウ付けの分野ではMgの適量の添加はロウ付け性を改善
することが知られており、その原因としてMgが酸化被膜
を還元する、蒸発するMgがアルミニウムの酸化被膜を破
壊する、あるいは雰囲気の酸素をゲッタリングする等の
機構が考えられている。そのような背景を踏まえて、Mg
の高ケイ素系Al合金の圧粉成形焼結材の特性に及ぼす影
響について詳細に調べた結果、Mgはかえって材料特性に
極めて重大な悪影響を及ぼすことを見出し、Mgの合金量
を制限することにより特性改善に成功し本発明に至った
ものである。すなわちMgが0.5wt%を越えると焼結性が
極めて悪くなり、粉末粒子間の結合が不十分となり、焼
結材あるいは焼結後の熱処理材で特に引張試験において
伸びが極めて小さくなることが判明した。
そのためMgは0.5wt%以下に限定した。さらにこのよ
うなMgの悪影響を軽減するにはMgは0.3wt%以下にする
のが望ましい。なおMgは本発明の趣旨からして必ずしも
添加する必要は無いが、固溶強化、時効硬化作用により
合金の強度を増す作用も持つため、前記範囲内で添加す
ることは差し支えない。
適当量のCuの添加は時効硬化元素として働き材料の強
度の増加に寄与する。しかしながら、Cuは2wt%を越え
ると粉末の硬度が高くなり成形性を劣化させ、また2wt
%を越えると合金の融点が低下し、そのため焼結温度を
低く設定する必要が生じ、焼結が進みにくくなり十分な
強度延性を有した焼結材が得られないため2wt%以下に
限定した。なおCuは本発明の趣旨からして必ずしも添加
する必要は無く、無添加の場合も本特許の範囲内に含
む。
このようなアルミニウム合金粉の製造方法としては大
気アトマイジング法が最も大量生産に向いており経済的
な方法として適している。アルミニウム合金粉末の粒度
は100メッシュ以下が望ましい。また635メッシュ以上が
90%以上であることが望ましい。50メッシュ以上の粉末
が多いと金型への充填性が悪く、一方635メッシュ以下
の粉末が多いと流動性を害し、また成形時に金型の隙間
に入り込みカジリを生じやすいため適当でない。なお、
アルミニウム合金粉は圧粉成形前に250℃以上500℃以下
で焼鈍処理を施し軟化させることにより成形性を高める
こともできる。
上記合金粉末に添加する潤滑剤の量は0.5wt%以下で
は潤滑効果が不十分であり、2wt%以上では潤滑効果が
飽和するだけでなく、粉末の流動性を害し、さらに潤滑
剤は焼結時に揮発飛散するため、不必要に焼結炉内ある
いは真空焼結にあっては排気系を汚染するため2wt%以
下とした。潤滑剤の種類としては、焼結温度以下で全て
揮発飛散し、材料特性に有害な影響の無いものが好まし
く、特に有効な潤滑剤としてアミド系潤滑剤を挙げるこ
とができる。
成形圧は5トン/cm2未満では粉末粒子の変形による粉
末粒子間の接触面積の増大と酸化被膜の破壊が不十分で
あり、焼結部品で良好な強度延性が得られないため5ト
ン/cm2以上で成形するのが望ましい。また、工程途中の
運搬、取扱等に十分耐える強度を成形体に付与するため
には真密度比は75%以上にすることが必要である。
アルミニウム合金粉中のSi等の成分元素の含有量が多
い場合粉末の硬さも増加するため、真密度比を75%以上
にするためには、合金元素量の増加とともに前記成形圧
力の範囲内で成形性を高めに設定することが望ましい。
焼結雰囲気については活性なAl合金粉末粒子の酸化を
防ぎ十分焼結を進行させるためには真空、窒素ガス雰囲
気あるいはArガス等の不活性雰囲気中で焼結する必要が
ある。真空で焼結する場合その真空度は0.1torr以下、
さらに望ましくは0.01torr以下にするのが良い。また焼
結炉の内部を真空置換後、減圧下で窒素ガス等の不活性
ガスを少量流しながら焼結することも、焼結体から発生
するガス成分を除去する効果を高め、焼結部品の材料特
性を改善する。なお窒素ガス雰囲気あるいはArガス等の
不活性雰囲気中で焼結する場合はガスの純度が重要であ
り、特にガス中に含まれる水分は焼結部品の特性に悪影
響を及ぼすため、露点を十分低く管理する必要があり、
望ましくは露点は−40℃以下に保つ必要がある。
焼結温度は550℃より低いと元素の拡散が不十分であ
り、粉末同志の焼結が不十分となり、一方580℃より高
いと液相が生成し、昇温とともに液相の量が増し部品と
しての形状を保てないため、550℃を越え580℃以下で焼
結するのが望ましい。焼結時間は材料温度が所定の温度
に達した後30分以上〜5時間以内とするのが望ましい。
30分以下では拡散焼結が不十分となり、一方、5時間以
上では生産性が悪くなりコスト高となるだけでなく、結
晶粒粗大化により特性が劣化する。
次いで、このようにして得た焼結体を再圧縮すること
により緻密化をはかるとともに寸法精度を高める。この
時の成形圧は十分真密度化を高め、特性を向上するため
圧粉成形のときの成形圧と同等以上の圧力すなわち5ト
ン/cm2以上とするのが望ましい。
このようにして得られた再圧縮体は一次焼結体中に存
在していたポアが単につぶされた状態になっているだけ
であり、また加工硬化のため延性が不十分なため、次い
で延性を改善するため溶体化処理を行なう。該溶体化処
理の加熱温度は500℃以上、550℃以下が望ましい。
さらに必要に応じて強度を上げる目的で時効処理を採
用することも可能である。
時効条件としては温度:160℃〜180℃、 時間:6時間〜12時間の範囲内から選択するのが望まし
い。
第2の発明はSi:10〜45wt%、Mg:0.5wt%以下、Cu:2w
t%以下、残部実質的にAlと不可避的不純物よりなる合
金粉に潤滑剤を0.5wt%〜2wt%添加し、該混合粉末を圧
粉成形した後、真空下あるいは窒素ガスないしArガス等
の不活性ガス雰囲気中で加熱焼結して一次焼結体を得
て、該一次焼結体を再圧縮後さらに真空下、あるいは窒
素ガスないしArガス等の不活性ガス雰囲気中で加熱再焼
結し、さらに必要に応じて溶体化処理、時効処理するこ
とを特徴とする高延性高ケイ素アルミニウム合金粉末焼
結部品の製造方法に関するものである。
この場合は再圧縮再焼結の実施により、より高ケイ素
の合金、従ってより低熱膨張の合金まで延性に優れた部
品の製造が可能となる。しかしながら45wt%を越えると
粉末の硬度が高くなり成形性が低下するだけでなく、経
済的なAl合金粉の製造法として一般的に用いられている
大気アトマイジング法で合金粉末を製造する場合、合金
が完全に溶解する液相線温度が高くなり粉末の製造が難
しくなるため、Si量を45wt%以下に限定した。Mg、Cu濃
度、潤滑剤の添加量の規定理由は第1の発明の場合と同
じである。また圧粉成形条件、一次焼結の条件、再圧縮
条件についても第1の発明の場合と同じ条件で実施する
ことができる。
この場合、再圧縮後さらに再焼結を実施することによ
り十分焼結が進行するため、より高ケイ素合金まで延性
の優れた焼結部品の製造が可能となる。再焼結の温度、
雰囲気等の条件は一次焼結の時の条件と同じで差し支え
ない。また再焼結後必要に応じて実施する溶体化処理、
時効処理についても第1の発明と同様な条件で実施する
ことが可能であり、それにより延性あるいは強度を改善
することができる。
[発明の実施例] 以下本発明の実施例について説明する。
(実施例1) 大気アトマイズ法によりSi、Mg、Cu濃度の異なるアル
ミニウム合金粉を溶製し、それらを原料として各合金粉
にアミド系潤滑剤を1wt%混合し、成形圧7トン/cm
2で、JISZ2550に規定されている引張試験片形状の圧粉
成形体を得た後、これらを0.01torr以下の真空下で570
℃で1時間焼結した。次いでこのようにして得た焼結体
を圧力7トン/cm2で再圧縮した後、530℃×1時間加
熱、水冷することにより溶体化処理を行なった(質別T
4)。さらに一部の試験片について175℃×8時間の時効
処理を行なった(質別T6)後、引張試験に供し強度と延
性を評価した。その結果を合金組成とともに第1表に示
す。本発明例の材料は伸びが大きく、しかも安定して強
度も高いことが分かる。特にMgの延性に及ぼす悪影響は
顕著であり、Mgが0.5wt%以上の材料は伸びが極めて小
さく、また引張強度も低い。なお、合金No.B16025とB16
625のCu濃度が2.5wt%の合金は焼結温度570℃では焼結
工程で一部溶融して試験片形状を保っていなかったため
試験不可能であった。
(実施例2) 実施例1の合金粉に加えてさらに高ケイ素のアルミニ
ウム合金粉を大気アトマイズ法で溶製、実施例1と同様
に、それらの合金粉にアミド系潤滑剤を1%混合して成
形圧6トン/cm2で引張試験片形状の圧粉成形体を得、57
0℃、0.01torrの真空中で1時間焼結後、成形圧7トン/
cm2で再圧縮、次いで570℃で0.01torr以下の真空中で1
時間再焼結した。焼結体の一部には溶体化処理(530℃
×1時間・水冷、質 別T4)とさらに時効処理(175℃×8時間、質別T6)を
実施した後、引張試験を行ない強度と延性を評価した。
その結果を合金組成とともに第2表に示す。本発明の方
法によれば高ケイ素の材料においても伸びが大きく、し
かも強度も高いことが分かる。特に実施例1の場合と同
様、Mgの延性に及ぼす悪影響は顕著であり、Mgが0.5wt
%以上の材料は伸びが極めて小さく、また引張強度も低
い。
[発明の効果] 以上詳述したようい本発明によれば、経済的な量産プ
ロセスである通常の粉末冶金法すなわち圧粉成形焼結法
で、精密機械部品として充分な延性を有した低熱膨張の
高ケイ素アルミニウム合金焼結部品を製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法を示す工程図 第2図は本発明の他の製造方法を示す工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−224602(JP,A) 特開 昭56−116802(JP,A) 「改訂4版 金属便覧」 (昭和57年 12月20日、丸善(株)発行) 第1386〜 1388頁、12・3・1・b(d)項 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si:10〜20wt%、Mg:0.5wt%以下、Cu:2wt
    %以下、残部実質的にAlと不可避的不純物よりなる合金
    粉に潤滑剤を0.5wt%〜2wt%添加し、該混合粉末を圧粉
    成形した後、真空下、あるいは窒素ガスないしアルゴン
    ガス等の不活性ガス雰囲気中で550℃を越え580℃以下の
    温度で加熱燒結後、再圧縮、溶体化処理を施すことを特
    徴とする高延性高ケイ素アルミニウム合金燒結部品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】Si:10〜20wt%、Mg:0.5wt%以下、Cu:2wt
    %以下、残部実質的にAlと不可避的不純物よりなる合金
    粉に潤滑剤を0.5wt%〜2wt%添加し、該混合粉末を圧粉
    成形した後、真空下、あるいは窒素ガスないしアルゴン
    ガス等の不活性ガス雰囲気中で550℃を越え580℃以下の
    温度で加熱燒結後、再圧縮、溶体化処理を施して、さら
    に時効処理することを特徴とする高延性高ケイ素アルミ
    ニウム合金燒結部品の製造方法。
  3. 【請求項3】Si:10〜45wt%、Mg:0.5wt%以下、Cu:2wt
    %以下、残部実質的にAlと不可避的不純物よりなる合金
    粉に潤滑剤を0.5wt%〜2wt%添加し、該混合粉末を圧粉
    成形した後、真空下、あるいは窒素ガスないしアルゴン
    ガス等の不活性ガス雰囲気中で550℃を越え580℃以下の
    温度で加熱燒結後、該燒結体を再圧縮し、次いで真空
    下、あるいは窒素ガスないしアルゴンガス等の不活性ガ
    ス雰囲気中で加熱再燒結することを特徴とする高延性高
    ケイ素アルミニウム合金燒結部品の製造方法。
  4. 【請求項4】Si:10〜45wt%、Mg:0.5wt%以下、Cu:2wt
    %以下、残部実質的にAlと不可避的不純物よりなる合金
    粉に潤滑剤を0.5wt%〜2wt%添加し、該混合粉末を圧粉
    成形した後、真空下、あるいは窒素ガスないしアルゴン
    ガス等の不活性ガス雰囲気中で550℃を越え580℃以下の
    温度で加熱燒結後、該燒結体を再圧縮し、次いで真空
    下、あるいは窒素ガスないしアルゴンガス等の不活性ガ
    ス雰囲気中で加熱再燒結し、さらに溶体化処理、時効処
    理することを特徴とする高延性高ケイ素アルミニウム合
    金燒結部品の製造方法。
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