JPH07331356A - Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法 - Google Patents

Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法

Info

Publication number
JPH07331356A
JPH07331356A JP6147084A JP14708494A JPH07331356A JP H07331356 A JPH07331356 A JP H07331356A JP 6147084 A JP6147084 A JP 6147084A JP 14708494 A JP14708494 A JP 14708494A JP H07331356 A JPH07331356 A JP H07331356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
powder
alloy powder
producing
dispersion strengthened
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6147084A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Suzuki
延明 鈴木
Shigenori Yamada
茂則 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP6147084A priority Critical patent/JPH07331356A/ja
Publication of JPH07331356A publication Critical patent/JPH07331356A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温域でも従来のアルミニウム合金に比べ、
著しい高強度を有する軽量高強度の金属間化合物分散強
化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法を提
供する。 【構成】 純Al粉末、Al合金粉末、AlFe金属
間化合物粉末、純Fe粉、Al−Feアトマイズ粉等を
原料として、メカニカル・アロイングし、Alマトリッ
クス中にAlFeを均一・微細に複合させることとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温域(300〜50
0℃)でも従来のアルミニウム合金展伸材等に比べ著し
く高強度を有する軽量高強度の金属間化合物分散強化ア
ルミニウム合金(粉末)とその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、量産向けの高性能な耐熱性アルミ
ニウム合金製造方法としては次のものがある。 (i) 繊維強化法(FRM) (ii) セラミックス粒子分散強化法 (iii) 急冷凝固法 (iv) 急冷凝固法+メカニカルアロイング
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の強
化方法はいずれも欠点を有していた。まず、(i)繊維
強化法(FRM)および(ii) セラミックス粒子分散強
化法では、セラミックス繊維(ウイスカーも含む)やセ
ラミックス粒子を強化材として使用しており、被削性が
著しく悪く、加工費が高い。さらに、両者とも塑性加工
(例えば、熱間鍛造等)が困難で、鋳造に頼ることが多
く、その結果鋳造欠陥等の外的要因に特性が左右されて
しまうという難点を有していた。また、セラミックス粒
子分散強化法では、特に粒子の凝集が多く強度のバラつ
きが大きくなり、均一性・信頼性に欠けていた。
【0004】(iii)急冷凝固法では、比較的広範囲の組
成比設定ができるが、この方法も本法で示すメカニカル
アロイング法に比べAl中に固溶させうるFeの最高固
溶範囲は8〜12wt%と低い。これまで、Al−M
n,Al−Si,Al−Fe系の急冷凝固粉末の押出材
が市販されているが、設備も大がかりとなり、粉末製造
までのランニングコストも高いのが現状であった。
【0005】(iv) 急冷凝固法+メカニカルアロイング
では急冷凝固時に準安定相のFe化合物(FeAl6
が形成し、これが後の脱ガスや熱間押出し行程で安定な
Al3 Feへと液化する。高性能な物性を呈するが急冷
凝固とメカニカルアロイングの高コストの2行程を経る
ため素材コストが高くなる欠点がある。
【0006】その他、通常アルミニウム合金に用いるよ
うな析出強化法等は、金属間化合物の析出によって合金
の強化を行うが、この方法によりAlマトリックス中に
金属間化合物を分散させる場合も、溶解・鋳造後に金属
間化合物の晶出がある。しかし、晶出物は、サイズ・形
状等が不均一になり易く、著しい強度の改善は望めな
い。また、高温強度の向上に有効なNi,Fe,Ti等
の高融点元素を添加する場合でも溶解工程を経ると最大
2重量%程度までしか固溶できず、実質的に高温域での
大幅な物性改善はできない。一方、時効析出を応用する
場合でも、合金組成範囲に拘束され、合金設計の自由度
は小さく、安定な高融点の金属間化合物を微細かつ大き
な体積率で析出させることも困難であった。
【0007】したがって、本発明の目的は、Alマトリ
ックス中に金属間化合物(以下、IMCともいう)とし
てAl3 Feまたはその前駆物質を形成するようにFe
粒子を均一・微細に取り込んだアルミニウム合金粉末お
よびその製造方法、さらにはかかる複合粉末から得られ
るAl3 Fe分散強化アルミニウム合金およびその製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、Al3 Fe分散強化アル
ミニウム合金粉末の製造方法であって、純Al粉末また
はAl合金粉末とAl3Fe金属間化合物粉末とを混合
した後、メカニカル・アロイングし、Alマトリックス
中にAl3 Feを均一・微細に複合せることを特徴とす
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のAl3 Fe
分散強化アルミニウム合金粉末の製造方法において、A
lマトリックス中に複合されるAl3 Feの混合比が全
体の5ないし40重量%であることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2のAl3 Fe分散強化アルミニウム合金粉末の製造方
法において、メカニカル・アロイング処理中に分散剤と
してアルコールを用い、該アルコールの残渣から混入す
る炭素量が1重量%以下であることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれか一のAl3 Fe分散強化アルミニウム合金
粉末の製造方法において、メカニカル・アロイング処理
中に混入する全酸素量が全体の5重量%以下であること
を特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれか一のAl3 Fe分散強化アルミニウム合金
粉末の製造方法によって製造されることを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、Al3 Fe分散強化ア
ルミニウム合金素材の製造方法であって、請求項5のA
3 Fe分散強化アルミニウム合金粉末をビレット成
形、キャンニングもしくは脱ガス、熱間塑性加工を含む
後の工程より成ることを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、Al3 Fe分散強化ア
ルミニウム合金素材であって、請求項6の製造方法によ
って製造されることを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項7のAl3 Fe
分散強化アルミニウム合金素材において、Alマトリッ
クス中に強化粒子として分散するAl3 Fe金属間化合
物粒子の粒径が10μm以下であることを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、アルミニウム合金粉末
の製造方法であって、純Al粉末またはAl合金粉末と
純Fe粉末とを混合した後、メカニカル・アロイング
し、AlとFeを機械的に合金化することを特徴とす
る。
【0017】請求項10の発明は、請求項9のアルミニ
ウム合金粉末の製造方法において、合金化されるAlマ
トリックス中のFe量が全体の8ないし17重量%であ
ることを特徴とする。
【0018】請求項11の発明は、請求項9または請求
項10のアルミニウム合金粉末の製造方法において、メ
カニカル・アロイング処理中に潤滑剤としてアルコール
を用い、該アルコールの残渣から混入する炭素量が1重
量%以下であることを特徴とする。
【0019】請求項12の発明は、請求項9ないし請求
項11のいずれか一のアルミニウム合金粉末の製造方法
において、メカニカル・アロイング処理中に混入する全
酸素量が全体の5重量%以下であることを特徴とする。
【0020】請求項13の発明は、アルミニウム合金粉
末であって、請求項9ないし請求項12のいずれか一の
アルミニウム合金粉末の製造方法によって製造されるこ
とを特徴とする。
【0021】請求項14の発明は、Al3 Fe分散強化
アルミニウム合金素材の製造方法において、請求項13
のアルミニウム合金粉末をビレット成形、キャンニング
もしくは脱ガス、熱間塑性加工を含む後の工程より成る
ことを特徴とする。
【0022】請求項15の発明は、上記ビレット成形、
キャンニングもしくは脱ガス、熱間塑性加工を含む後の
工程で、アルミニウム合金粉末中のAlとFeとを反応
させ、Al3 Feを生成させ、Alマトリックス中にA
3 Feを分散させることを特徴とする請求項14のA
3 Fe分散強化アルミニウム合金素材の製造方法。
【0023】請求項16の発明は、Al3 Fe分散強化
アルミニウム合金素材であって、請求項14または請求
項15の製造方法によって製造されることを特徴とす
る。
【0024】請求項17の発明は、請求項16のAl3
Fe分散強化アルミニウム合金素材において、Alマト
リックス中に強化粒子として分散するAl3 Fe金属間
化合物粒子の粒径が10μm以下であることを特徴とす
る。
【0025】請求項18の発明は、アルミニウム合金粉
末の製造方法であって、純Al粉末またはAl合金粉末
と純Fe粉末とを混合した後、メカニカル・アロイング
し、AlとFeを機械的に合金化することによりAl3
Fe系の前駆複合体粉末を製造し、これに純Al粉末ま
たはAl合金粉末を混合し、再度メカニカル・アロイン
グを施し、Alマトリックス中にAl3 Fe系前駆複合
体粒子を複合化させることより成ることを特徴とする。
【0026】請求項19の発明は、請求項18のアルミ
ニウム合金粉末の製造方法において、上記Al3 Fe系
の前駆複合体粉末が含有するFe量が全体の10ないし
60重量%であることを特徴とする請求項18のアルミ
ニウム合金粉末の製造方法。
【0027】請求項20の発明は、請求項19のアルミ
ニウム合金粉末の製造方法において、上記Al3 Fe系
の前駆複合体粉末が含有するFe量が、Al3 Feの化
学量論的組成に対応する39ないし42重量%であるこ
とを特徴とする請求項19のアルミニウム合金粉末の製
造方法。
【0028】請求項21の発明は、請求項19のアルミ
ニウム合金粉末の製造方法において、再度メカニカル・
アロイングを施し、Alマトリックス中にAl3 Fe系
前駆複合体粒子を複合化されるFe量が全体の2ないし
17重量%であることを特徴とする。
【0029】請求項22の発明は、請求項18ないし請
求項21のいずれか一のアルミニウム合金粉末の製造方
法において、メカニカル・アロイング処理中に潤滑剤と
してアルコールを用い、該アルコールの残渣から混入す
る炭素量が1重量%以下であることを特徴とする。
【0030】請求項23の発明は、請求項18ないし請
求項22のいずれか一のアルミニウム合金粉末の製造方
法において、メカニカル・アロイング処理中に混入する
全酸素量が全体の5重量%以下であることを特徴とす
る。
【0031】請求項24の発明は、アルミニウム合金粉
末であって、請求項18ないし請求項23のいずれか一
のアルミニウム合金粉末の製造方法によって製造される
ことを特徴とする。
【0032】請求項25の発明は、Al3 Fe分散強化
アルミニウム合金素材の製造方法であって、請求項24
のアルミニウム合金粉末をビレット成形、キャンニング
もしくは脱ガス、熱間塑性加工を含む後の工程より成る
ことを特徴とする。
【0033】請求項26の発明は、請求項25のAl3
Fe分散強化アルミニウム合金素材の製造方法におい
て、上記ビレット成形、キャンニングもしくは脱ガス、
熱間塑性加工を含む後の工程で、アルミニウム合金粉末
中のAlとFeとを反応させ、Al3 Feを生成させ、
Alマトリックス中にAl3 Feを分散させることを特
徴とする。
【0034】請求項27の発明は、Al3 Fe分散強化
アルミニウム合金素材であって、請求項25または請求
項26の製造方法によって製造されることを特徴とす
る。
【0035】請求項28の発明は、請求項27のAl3
Fe分散強化アルミニウム合金素材において、Alマト
リックス中に強化粒子として分散するAl3 Fe金属間
化合物粒子の粒径が10μm以下であることを特徴とす
る。
【0036】本発明にかかるAl3 Fe分散強化アルミ
ニウム合金(素材)の製造方法の概要を図1に示す。図
に示すように、この製造方法の骨子は、メカニカル・ア
ロイング(以下MAともいう)粉末を得た後、ビレット
成形,キャンニングもしくは脱ガス,熱間塑性加工を行
なって、Al3 Fe分散強化アルミニウム合金素材を得
ることにある。
【0037】しかしながら、本発明は、種々の変形例を
含み、製造方法I(請求項1ないし請求項8に記載の発
明がこの方法に関連している)および製造方法II(請求
項9ないし請求項17および請求項18ないし請求項2
8に記載の発明がこの方法に関連している)の態様を少
なくとも含むものである。
【0038】製造方法I(請求項1ないし請求項8) 本製造方法Iは、純Al粉末、又はAl合金粉末にAl
3 Fe(金属間化合物、以下IMCともいう)粉末とを
混合し、MA処理することを特徴とする。以下、詳細に
説明する。
【0039】原料粉末 純Al粉は250μmないし20μmの粒径、純度9
9.0%以上、好ましくは、粒径50μm以下が90%
以上で、純度99.9%以上のものを用いる。Al合金
粉であれば、粒径は同上としMg,Cu,Zn,Ni,
Si,Mn,Crの各元素のうち少なくとも2種類以上
の元素を合計で10wt%以下含有し、残りは不可避不
純物を含むAlからなる合金粉であることが必要であ
る。
【0040】Al3 Fe金属間化合物粉末は、150メ
ッシュ以下、好ましくは325メッシュ以下より細かい
粉末を使用する。なお、本願でAl3 Feというとき
は、JCPDS(Joint Committee on Powder Diff
raction Standards) に登録されたAl13Fe4 も含む
ものである。
【0041】混合操作 純Al粉末又はAl合金粉末に混合するAl3 Fe粉末
は全体の5ないし40重量%とする。即ち、以後のMA
粉中のFeの組成が2ないし17重量%となるように設
定することが必要である。Al3 Feは、熱間でも塑性
変形能が低くAl中に複合化されても熱間塑性加工を阻
害する。Al3 Feの混合比が全体の40重量%以上に
なるとこの傾向が著しくなり、例えば熱間押出性の低下
や素材の脆化が著しくなり実用に供し得ない。その他、
Al3 Feは比重がAlの2.7に対し、3.78と高
く混合比の上昇と共に素材重量も上昇してしまう欠点を
有する。並に、5wt%以下では十分な強化作用が得ら
れない。
【0042】MA操作 混合した粉末をボールミル処理好ましくは高エネルギ型
のアトライタを用いてメカニカルアロイングを行う。ア
トライタの一例を図2に示す。図2のアトライタ1で
は、シャフト2の回転によってアジテータ3を回転さ
せ、これによってボール4を運動させる。このボール4
の運動によって原料を混合する。混合操作中、ガス流入
口5からガスを流入させ、混合雰囲気を一定に保つ。ま
た、水流入口6から冷却水を流入させ温度を一定に保
つ。なお、図2で7はガス排出口、8は水排出口であ
る。上記ボール4は最大1インチ好ましくは3/8イン
チの鋼球であることが好ましい。ボールと投入粉末全重
量の比率は、ボールの全重量と粉末の全重量の比率が1
50:1ないし20:1好ましくは140:1ないし4
0:1である。シャフト2の回転数は好ましくは250
rpmである。混合雰囲気としてはArあるいはHe等
を使用した非酸化雰囲気で行う。アジテータ3の先端の
周速度は、3.5m/秒以内とし、最大でも1インチの
ボールを使用して20時間以内の時間好適には少なくと
も2時間以上10〜15時間で処理することが必要であ
る。20時間以上ではコストが上昇し、Feが混入して
完成品の伸びを低下させてしまう。ボール4は、鋼球以
外にもWC系の超硬球、ZrO2 系あるいはSiN4
等のセラミックス等各種のものを使用することができ
る。なお、メカニカルアロイングの際は、粉の分散性、
または潤滑効果も考慮してメタノールまたはエタノール
を分散剤として適量添加して行う。添加量は、 [分散剤量(ml)/粉末総重量(g)]×100=1
〜5 とする。但し、メタノールの場合、1〜5、エタノール
の場合1〜3.5が好適である。分散剤の量が少ないと
純Alがアトライタ内のボール表面に付着し、十分なメ
カニカルアロイングができない。逆に多すぎると処理粉
末が細かくなりすぎ排出後に急速に酸化して発火する。
不活性ガス雰囲気又は真空の粉末回収装置が必要となる
ばかりか、ビレット成形まで非酸化性雰囲気中で行う必
要がありコスト高となる。また、粒子が細かくなると表
面積が大きくなるため酸化量も上昇するし、残渣として
残る炭素がAlと反応してAl4 3 として存在し、ア
ルミニウム炭化物を形成して素材を脆化させる。なお、
アルコールの残渣から混入する炭素量が1重量%以下で
あれば好適である。
【0043】MA粉末 MA処理でMA粉の全酸素量は全体の5重量%以下であ
ることが必要である。この裏付けとして、例えば図3
は、C濃度と各物性値との関係を示したものである。本
図は、Mg2 Si分散強化アルミニウム合金についての
ものであるが、C量が1wt%以上となると極端な脆化
が生じる。また、全酸素量については、Al−24vo
l%Al3 Feについての全酸素量と各物性値との関係
を表1に示した。全酸素量が5重量%を超えると脆化が
著しくなる。なお、分級操作によって、得られたMA粉
末のうち、以後は300μm以下のものと用いるのが好
ましい。
【0044】
【表1】
【0045】ビレット成形 閉塞した金型内にメカニカルアロイング粉末を入れ、圧
縮してビレット成形する。形状は、押出に適した形状、
例えば円柱状とする。
【0046】キャンニング Al製等の缶にビレットをいれ300〜500℃に加熱
しながら缶内部を真空引きし、最後に封入する。キャン
ニングを行う場合は必ずしもビレットを封入する必要は
なく、MA粉をそのまま封入してもよい。本工程はコス
ト高であり、量産に向かないため必ずしも必要な工程で
はない。
【0047】脱ガス ビレット成形後、キャンニングを行わない場合は脱ガス
を行う。温度は400〜500℃で、3時間以上、真空
度10-3 Torr以下が好ましい。
【0048】熱間塑性加工 既述の脱ガスの済んだビレット又は缶を熱間塑性加工す
ることにより粉末の圧粉体から合金素材を得る。一般的
な手法として、熱間押出し法,粉末鍛造法,HIP等が
考えられる。熱間押出しの場合、押出比は10以上、押
出温度400〜500℃が好ましい。最終的に得られる
この合金素材中のAl3 Fe金属間化合物粒子の粒径
は、10μm以下となる。
【0049】製造方法II(請求項9ないし17および請
求項18ないし請求項28) 本製造方法IIは、純Al粉またはAl合金粉末と純Fe
粉末とを出発原料としている。本製造方法IIのうちII−
(1) の製造方法(請求項9ないし請求項17)は、純A
l粉末またはAl合金粉末と純Fe粉末とを混合した
後、MA処理し、AlとFeを機械的に合金化して、M
A粉末を得ることを特徴とする。また、延性の大きく異
なるAl粉末と純Fe粉末を直接混合,MAするだけの
ためII−(2) の製造方法に比べてAl中に合金化される
Fe量の下限値が高いのが特徴である。
【0050】II−(2) の製造方法(請求項18ないし請
求項28)では、AlとFeを機械的に合金化して、ま
ず、Al3 Fe系の前駆複合体粉末を製造する。この前
駆複合体粉末は、個々の粒子がAlマトリックス中にF
eを取り込み、未だ冶金学的には合金化していないもの
である。この方法では、再度MAを施し、Alマトリッ
クス中にAl3 Fe系前駆複合体を複合化させることと
している。このアルミニウム合金粉末は、個々の粒子に
おいて、前記したAl3 Fe系前駆複合体の粒子が、A
lマトリックス中に複合化されている。
【0051】本製造方法II−(1),(2) について、さらに
説明する。原料粉末 純Fe粉末は、電解鉄粉を用いる。100メッシュ以下
の粒径のものが好ましい。純Al粉およびAl合金粉に
ついては、製造方法Iについて記載したと同様の仕様の
ものを用いる。
【0052】混合 製造方法II−(1) を採用する場合、純Al粉末又はAl
合金粉末に混合するFe粉末は全体の8ないし17重量
%であることが必要である。8重量%以下だとMAの際
Alの融着が著しく効率的なMAができない。製造方法
II−(2) を採用する場合、純AlとFe粉を混合し最終
的には強化粒子にするAl3 Fe系前駆複合体を得るこ
とを目標として秤量する。混合するFe粉末は、全体の
10ないし60重量%、好ましくはAl3 Feの化学量
論組成である39ないし42重量%とする。
【0053】MA処理 製造方法II−(1) を採用する場合、上記製造方法Iにつ
いて述べた条件、方法、装置等によりMA処理し、Al
マトリックス中にFe粒子を微細に複合化させる。処理
時間は最低10時間である。
【0054】製造方法II−(2) を採用する場合、既述の
混合粉をMAしAlとFeを機械的に合金化してあらか
じめAl3 Fe系前駆複合体を製造する。処理時間は同
じく10時間以上は必要である。これに純Al粉又はA
l合金粉を加えた後、再度MAすることによりAlマト
リックス中に既述の前駆複合体粒子を複合化させる。こ
の段階でMA粉末中のFeの含有量が全体の2ないし1
7重量%となるように既述の純Al粉又はAl合金粉を
混合することが必要である。再MAの処理時間は5時間
以上が必要である。
【0055】合金粉末中に混入する炭素量および酸素量
についての制限は、製造方法Iと同様である。ビレット
成形から熱間塑性加工を含む後の工程は、製造方法Iと
同様である。ただし、本製造方法II−(1),(2) では、こ
の後の工程において、アルミニウム合金中のAlとFe
とが反応してAl3 Feを生成する。
【0056】
【実施例】実施例1 本実施例1は、製造方法Iに関するものである。以下の
表2に示すAl3 Fe金属間化合物粉末を用い、又、マ
トリックス用には表3に示す純Al粉末を用いた。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】選定した成分比は、下表4の通りである。
【0060】
【表4】
【0061】各試料共、総量で400gずつ秤量した
後、MA粉末を製造した。得られたMA粉末の金属組織
は、例えば図4に示すように最大5μm以下のAl3
e粒子が均一・微細に分散している。当該粉末を圧縮荷
重100トンでφ32mm×60mmのビレットに成形
した後、キャンニングは行わず2×10-4 Torr以
下で500℃で5時間脱ガスした。このビレットを押出
比10、押出温度450℃で熱間押出しを行って素材を
得た。得られた素材の組織は、図5に示すようにAl3
Fe粒子が最大5μm以下で均一・微細に分散したアル
ミ合金であることが分かる。
【0062】各試料より得た物性を表5〜表8に示す。
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】
【表8】
【0067】試料1より得られた合金素材の物性を、市
販の耐熱アルミニウム合金A2018、および耐熱アル
ミニウム合金鋳物AC8Aの物性と比較し、図6、図7
に各々示す。
【0068】実施例2 本実施例2は、製造方法II−(1) に関する。使用した純
Al粉末,純Fe粉末は実施例2で既述したものと同じ
ものである。選定した組成比はAl−8wt%Feとし
てAl粉とFe粉を混合した。当組成比ではFeが全て
Al3 Feに変化したと仮定すると素材時にはAl−2
0wt%Al3 Fe(=Al−150vol%Al3
e)となる。既述の混合粉を10時間MAした。Alの
融着がボールや容器壁に生じ、当組成比以上にAl比率
が高いと効率的なMAが行なえないことが分った。MA
粉の断面組織写真を図8に示す。Fe粒子が細かくなり
きれず粗いのが特徴である。Fe粒径は、最大10μm
である。こうして得られたMA粉から実施例1に示すと
同方法で素材を得た。当素材の金属組織は図9に示す通
りである。当素材の物性値を表9に示す。
【0069】
【表9】
【0070】実施例3 本実施例3は、製造方法II−(2) に関するものである。
使用した純Al粉末は、実施例1で使用したと同じもの
である。純Fe粉末は、粒径100メッシュ、95%以
上の電解鉄粉を使用した。
【0071】Al3 Fe前駆複合体の製造 化学量論組成のAl−41wt%FeでAlとFeを混
合した後、MA処理し、均一なAl3 Fe前駆複合体を
製造した。
【0072】選定した組成比は、Al−20vol%A
3 Fe前駆複合体(=Al−26wt%Al3 Fe前
駆複合体)とした。
【0073】既述の組成比で再度MAをすると図10に
示すAl3 Fe前駆複合体が微細に複合されたアルミニ
ウム合金粉末が得られる。
【0074】こうして得られた粉末を実施例1に示すと
同方法でビレット成形ないし熱間押出しを行い素材を得
た。当素材の金属組織は図11に示す通りである。
【0075】図10に示したMA粉末のX線回折チャー
トを図12に、またこれより得た素材のX線回折チャー
トを図13に示す。これよりMA粉末が熱間塑性加工終
了に至るまでの工程間で前駆複合体が反応しAl3 Fe
(正確にはAl13Fe4 )が生成しているのが分かる。
当素材の物性値は表10に示す通りであった。
【0076】
【表10】
【0077】
【発明の効果】上記したところから明らかなように、本
発明によれば、軽量・高強度材が得られる。特に、30
0℃〜500℃域でも優れた強度を維持できることから
従来の市販のアルミニウム合金の使用限界温度(約35
0℃)を著しく上昇することができた。即ち、耐熱性が
要求されるエンジン部品等に広く応用できる。アルミニ
ウム合金としては硬さが高く、高温域でも高い硬さを示
すことから耐摩耗性が要求されるブレーキディスクロー
ター等にも応用できる。強化粒子のAl3 Feは、硬さ
がHV550店度でありセラミックス粒子と較べて軟ら
かいことから被削性が著しく良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属間化合物分散強化アルミニ
ウム合金(粉末)の製造方法の概略を説明するブロック
図である。
【図2】本発明で使用するアトライタの断面図である。
【図3】炭素濃度と合金素材の物性の関係を説明するグ
ラフである。
【図4】実施例1により得られたMA粉末の構造を説明
する400倍の顕微鏡写真である。
【図5】実施例1により得られた合金素材の構造を説明
する400倍の顕微鏡写真である。
【図6】実施例1の試料1の各物性値を耐熱アルミニウ
ム合金A2018と対比して説明するグラフである。
【図7】実施例1の試料1の各物性値を耐熱アルミニウ
ム合金鋳物AC8Aと対比して説明するグラフである。
【図8】実施例2により得られたアルミニウム合金粉末
の構造を説明する400倍の顕微鏡写真である。
【図9】実施例2により得られた合金素材の構造を説明
する400倍の顕微鏡写真である。
【図10】実施例3により得られたアルミニウム合金粉
末の構造を説明する400倍の顕微鏡写真である。
【図11】実施例3により得られた合金素材の構造を説
明する400倍の顕微鏡写真である。
【図12】実施例3により得られたアルミニウム合金粉
末のX線回析チャート図である。
【図13】実施例3により得られた合金素材のX線回析
チャート図である。
【符号の説明】
1 アトライタ 2 シャフト 3 アジテータ 4 ボール 5 ガス流入口 6 水流入口 7 ガス排出口 8 水排出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 AlFe分散強化アルミニウム合
金と粉末およびそれらの製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温域(300〜50
0℃)でも従来のアルミニウム合金展伸材等に比べ著し
く高強度を有する軽量高強度の金属間化合物分散強化ア
ルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法に関する
ものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】(iv)急冷凝固法+メカニカルアロイン
グでは急冷凝固時に準安定相のFe化合物(FeA
)が形成し、これが後の脱ガスや熱間押出し行程で
安定なAlFeへと変化する。高性能な物性を呈する
が急冷凝固とメカニカルアロイングの高コストの2行程
を経るため素材コストが高くなる欠点がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】実施例2 本実施例2は、製造方法II−(1)に関する。使用し
た純Al粉末,純Fe粉末は実施例2で既述したものと
同じものである。選定した組成比はAl−8wt%Fe
としてAl粉とFe粉を混合した。当組成比ではFeが
全てAlFeに変化したと仮定すると素材時にはAl
−20wt%AlFe(=Al−15vol%Al
Fe)となる。既述の混合粉を10時間MAした。Al
の融着がボールや容器壁に生じ、当組成比以上にAl比
率が高いと効率的なMAが行なえないことが分った。M
A粉の断面組織写真を図8に示す。Fe粒子が細かくな
りきれず粗いのが特徴である。Fe粒径は、最大10μ
mである。こうして得られたMA粉から実施例1に示す
と同方法で素材を得た。当素材の金属組織は図9に示す
通りである。当素材の物性値を表9に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明にかかる金属間化合物分散強化アルミニ
ウム合金と粉末およびそれらの製造方法の概略を説明す
るブロック図である。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純Al粉末またはAl合金粉末とAl3
    Fe金属間化合物粉末とを混合した後、メカニカル・ア
    ロイングし、Alマトリックス中にAl3 Feを均一・
    微細に複合させることを特徴とするAl3 Fe分散強化
    アルミニウム合金粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】 Alマトリックス中に複合されるAl3
    Feの混合比が全体の5ないし40重量%であることを
    特徴とする請求項1のAl3 Fe分散強化アルミニウム
    合金粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のAl3 Fe分
    散強化アルミニウム合金粉末の製造方法において、メカ
    ニカル・アロイング処理中に分散剤としてアルコールを
    用い、該アルコールの残渣から混入する炭素量が1重量
    %以下であることを特徴とするAl3 Fe分散強化アル
    ミニウム合金粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか一の
    Al3 Fe分散強化アルミニウム合金粉末の製造方法に
    おいて、メカニカル・アロイング処理中に混入する全酸
    素量が全体の5重量%以下であることを特徴とするAl
    3 Fe分散強化アルミニウム合金粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一の
    Al3 Fe分散強化アルミニウム合金粉末の製造方法に
    よって製造されることを特徴とするAl3 Fe分散強化
    アルミニウム合金粉末。
  6. 【請求項6】 請求項5のAl3 Fe分散強化アルミニ
    ウム合金粉末をビレット成形、キャンニングもしくは脱
    ガス、熱間塑性加工を含む後の工程より成ることを特徴
    とするAl3 Fe分散強化アルミニウム合金素材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の製造方法によって製造される
    ことを特徴とするAl3 Fe分散強化アルミニウム合金
    素材。
  8. 【請求項8】 Alマトリックス中に強化粒子として分
    散するAl3 Fe金属間化合物粒子の粒径が10μm以
    下であることを特徴とする請求項7のAl3Fe分散強
    化アルミニウム合金素材。
  9. 【請求項9】 純Al粉末またはAl合金粉末と純Fe
    粉末とを混合した後、メカニカル・アロイングし、Al
    とFeを機械的に合金化することを特徴とするアルミニ
    ウム合金粉末の製造方法。
  10. 【請求項10】 合金化されるAlマトリックス中のF
    e量が全体の8ないし17重量%であることを特徴とす
    る請求項9のアルミニウム合金粉末の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10のアルミニ
    ウム合金粉末の製造方法において、メカニカル・アロイ
    ング処理中に潤滑剤としてアルコールを用い、該アルコ
    ールの残渣から混入する炭素量が1重量%以下であるこ
    とを特徴とするアルミニウム合金粉末の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれか
    一のアルミニウム合金粉末の製造方法において、メカニ
    カル・アロイング処理中に混入する全酸素量が全体の5
    重量%以下であることを特徴とするアルミニウム合金粉
    末の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    一のアルミニウム合金粉末の製造方法によって製造され
    ることを特徴とするアルミニウム合金粉末。
  14. 【請求項14】 請求項13のアルミニウム合金粉末を
    ビレット成形、キャンニングもしくは脱ガス、熱間塑性
    加工を含む後の工程より成ることを特徴とするAl3
    e分散強化アルミニウム合金素材の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記ビレット成形、キャンニングもし
    くは脱ガス、熱間塑性加工を含む後の工程で、アルミニ
    ウム合金粉末中のAlとFeとを反応させ、Al3 Fe
    を生成させ、Alマトリックス中にAl3 Feを分散さ
    せることを特徴とする請求項14のAl3 Fe分散強化
    アルミニウム合金素材の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15の製造方
    法によって製造されることを特徴とするAl3 Fe分散
    強化アルミニウム合金素材。
  17. 【請求項17】 Alマトリックス中に強化粒子として
    分散するAl3 Fe金属間化合物粒子の粒径が10μm
    以下であることを特徴とする請求項16のAl3 Fe分
    散強化アルミニウム合金素材。
  18. 【請求項18】 純Al粉末またはAl合金粉末と純F
    e粉末とを混合した後、メカニカル・アロイングし、A
    lとFeを機械的に合金化することによりAl3 Fe系
    の前駆複合体粉末を製造し、これに純Al粉末またはA
    l合金粉末を混合し、再度メカニカル・アロイングを施
    し、Alマトリックス中にAl3 Fe系前駆複合体粒子
    を複合化させることより成ることを特徴とするアルミニ
    ウム合金粉末の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記Al3 Fe系の前駆複合体粉末が
    含有するFe量が全体の10ないし60重量%であるこ
    とを特徴とする請求項18のアルミニウム合金粉末の製
    造方法。
  20. 【請求項20】 上記Al3 Fe系の前駆複合体粉末が
    含有するFe量が、Al3 Feの化学量論的組成に対応
    する39ないし42重量%であることを特徴とする請求
    項19のアルミニウム合金粉末の製造方法。
  21. 【請求項21】 再度メカニカル・アロイングを施し、
    Alマトリックス中にAl3 Fe系前駆複合体粒子を複
    合化されたAl合金粉末中のFe量が全体の2ないし1
    7重量%であることを特徴とする請求項19のアルミニ
    ウム合金粉末の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項18ないし請求項21のいずれ
    か一のアルミニウム合金粉末の製造方法において、メカ
    ニカル・アロイング処理中に潤滑剤としてアルコールを
    用い、該アルコールの残渣から混入する炭素量が1重量
    %以下であることを特徴とするアルミニウム合金粉末の
    製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項18ないし請求項22のいずれ
    か一のアルミニウム合金粉末の製造方法において、メカ
    ニカル・アロイング処理中に混入する全酸素量が全体の
    5重量%以下であることを特徴とするアルミニウム合金
    粉末の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項18ないし請求項23のいずれ
    か一のアルミニウム合金粉末の製造方法によって製造さ
    れることを特徴とするアルミニウム合金粉末。
  25. 【請求項25】 請求項24のアルミニウム合金粉末を
    ビレット成形、キャンニングもしくは脱ガス、熱間塑性
    加工を含む後の工程より成ることを特徴とするAl3
    e分散強化アルミニウム合金素材の製造方法。
  26. 【請求項26】 上記ビレット成形、キャンニングもし
    くは脱ガス、熱間塑性加工を含む後の工程で、アルミニ
    ウム合金粉末中のAlとFeとを反応させ、Al3 Fe
    を生成させ、Alマトリックス中にAl3 Feを分散さ
    せることを特徴とする請求項25のAl3 Fe分散強化
    アルミニウム合金素材の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項25または請求項26の製造方
    法によって製造されることを特徴とするAl3 Fe分散
    強化アルミニウム合金素材。
  28. 【請求項28】 Alマトリックス中に強化粒子として
    分散するAl3 Fe金属間化合物粒子の粒径が10μm
    以下であることを特徴とする請求項27のAl3 Fe分
    散強化アルミニウム合金素材。
JP6147084A 1994-06-06 1994-06-06 Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法 Pending JPH07331356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6147084A JPH07331356A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6147084A JPH07331356A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07331356A true JPH07331356A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15422113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6147084A Pending JPH07331356A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07331356A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794520B2 (en) * 2002-06-13 2010-09-14 Touchstone Research Laboratory, Ltd. Metal matrix composites with intermetallic reinforcements
JP2012122090A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Toyota Central R&D Labs Inc 展伸材、展伸材用原料およびそれらの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794520B2 (en) * 2002-06-13 2010-09-14 Touchstone Research Laboratory, Ltd. Metal matrix composites with intermetallic reinforcements
JP2012122090A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Toyota Central R&D Labs Inc 展伸材、展伸材用原料およびそれらの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5561829A (en) Method of producing structural metal matrix composite products from a blend of powders
US4722751A (en) Dispersion-strengthened heat- and wear-resistant aluminum alloy and process for producing same
EP0436952B1 (en) Aluminium-alloy powder, sintered aluminium-alloy, and method for producing the sintered aluminum-alloy
JP2761085B2 (ja) Al−Si系合金粉末焼結部品用の原料粉末および焼結部品の製造方法
JP2546660B2 (ja) セラミックス分散強化型アルミニウム合金の製造方法
JPH07224304A (ja) ホウ素含有アルミニウム合金の製造方法
JPH11293374A (ja) 耐熱耐摩耗性アルミニウム合金およびその製造方法
JPH04325648A (ja) アルミニウム焼結合金の製造方法
JPS63312901A (ja) 耐熱性高力a1合金粉末及びそれを用いたセラミック強化型耐熱a1合金複合材料
JP4008597B2 (ja) アルミニウム基複合材およびその製造方法
JPH0593233A (ja) チタンアルミニウム化物/チタン合金微小複合体材料
JPH07331356A (ja) Al3Fe分散強化アルミニウム合金と粉末およびそれらの製造方法
JP3128041B2 (ja) シリンダーブロックとその製造方法
JP2798709B2 (ja) アルミニウム合金粉末焼結部品の製造方法
JP3417666B2 (ja) Al基金属間化合物強化複合部をもつ部材と、その製造方法
JP2584488B2 (ja) 耐摩耗性アルミニウム合金の加工方法
JPH06271901A (ja) 焼結性に優れたTi−Al系金属間化合物粉末およびその焼結体
JP2000282161A (ja) 靱性に優れた耐熱アルミニウム合金及びその製造方法
JPH07188701A (ja) Al3 Ti分散強化アルミニウム合金と、その粉末並びにそれらの製造方法
JPH0776701A (ja) 金属間化合物分散強化アルミニウム合金(粉末)およびその製造方法
JPH05214477A (ja) 複合材料とその製造方法
JPH07305124A (ja) 粒子分散強化Al合金と製造方法
JPH0797601A (ja) アルミニウム合金(粉末)およびその製造方法
JPH10265918A (ja) アルミニウム合金
JPH07207302A (ja) AlN分散型アルミニウム合金複合材料の製造方法