JP2798378B2 - ワーク搬送装置およびこれを用いた粘着テープ貼付装置 - Google Patents

ワーク搬送装置およびこれを用いた粘着テープ貼付装置

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JP2798378B2 JP15590596A JP15590596A JP2798378B2 JP 2798378 B2 JP2798378 B2 JP 2798378B2 JP 15590596 A JP15590596 A JP 15590596A JP 15590596 A JP15590596 A JP 15590596A JP 2798378 B2 JP2798378 B2 JP 2798378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円柱形のワークに
所定の処理を施す際に、搬送経路に沿ってワークを搬送
するワーク搬送装置およびこの搬送装置を利用してワー
クの所定箇所に粘着テープを貼り付ける粘着テープ貼付
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては次のような
ものがある。 例えば図12の概略平面図に示すように、四角形状
のワーク(例えば箱など)Wの搬送方向前面および後面
に粘着テープTを自動的に貼り付けたりする場合では、
搬送経路Xの上手側と下手側にそれぞれワークWを挟持
搬送する搬送ベルト71,72、および、貼付ヘッド7
3,74を配備するとともに、搬送経路Xの中間部分に
コンベア搬送機能を備えた搬送姿勢変換機構75を配備
して構成されたものがある。この装置は搬送経路Xの上
手側の搬送ベルト71に挟持搬送されてくるワークWの
搬送方向前面に、上手側の貼付ヘッド73が粘着テープ
Tを貼り付ける。その後、搬送姿勢変換機構75にワー
クWを搬送載置してワークWを180度回転させる。姿
勢が変換されたワークWは搬送経路Xの下手側の搬送ベ
ルト72に送り込まれて、ワークWの搬送方向前面(初
期姿勢の後面)に下手側の貼付ヘッド74が粘着テープ
Tを貼り付ける。
【0003】 また、図13に示すように、円柱形の
ワーク(箱)Wの周縁に粘着テープTを貼り付けたりす
る場合では、搬送経路Xに沿って一対の搬送ベルト76
を配備するとともに、搬送経路Xの上手側と下手側にそ
れぞれ貼付ヘッド73,74を配備したものがある。こ
の装置は搬送ベルト76に挟持搬送されるワークWの搬
送方向前部に、上手側の貼付ヘッド73が粘着テープT
を貼り付ける。その後、一対の搬送ベルト76のうち一
方の搬送ベルト76aを一旦停止させて、他方の搬送ベ
ルト76bのみによってワークWを搬送させることで、
搬送経路X内でワークWを例えば180度回転変移させ
る。ワークWの姿勢変換が完了したときに、先程停止し
た側の搬送ベルト76aを再び駆動させて、ワークWの
搬送方向前部(初期姿勢の後部)に下手側の貼付ヘッド
74が粘着テープTを貼り付けるのである。
【0004】 また、図14に示すように、搬送経路
Xに沿って一対の搬送ベルト77を配備するとともに、
搬送経路Xを挟んで貼付ヘッド73,74をそれぞれ対
向配備したものがある。この装置は搬送ベルト77に挟
持搬送されるワークWを、搬送経路Xを挟んで配備され
た貼付ヘッド73,74の位置で一端停止させて、それ
ぞれワークWの両端に粘着テープTを貼り付ける。貼付
処理が完了すると、搬送ベルト77が再び駆動してワー
クWを下手側へ搬送するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような装置構成では次のような問題点がある。すなわ
ち、上記の装置では、搬送経路Xの中間部分に配設さ
れた搬送姿勢変換機構75にワークWを回転させるため
の回転駆動機構やコンベヤ機能を備えるとともに、搬送
ベルト71,72が搬送経路上手側,下手側に2個必要
となり、その分、装置構成が複雑化して製作コストが嵩
むという問題点がある。また、その姿勢変換処理位置で
ワークWを一旦停止しなければならないので、ワークW
の搬送処理およびテープ貼付処理の効率が低下してしま
う。
【0006】また、上記の装置も、上手側の貼付ヘッ
ド73が円柱形のワークWの所定箇所に粘着テープTを
貼り付けた後、一対の搬送ベルト76のうち一方の搬送
ベルト76aを一旦停止することによりワークWを18
0度回転変移し、先程停止した搬送ベルト76aを再び
駆動するので、この搬送ベルト76aを制御する制御機
器が必要となり、これも装置構成が複雑化してコスト高
になるという問題点がある。
【0007】また、上記の装置であっても、搬送ベル
ト77を一旦停止しなければならず処理効率が低下する
とともに、貼付ヘッド73,74を進退駆動する機構が
必要で装置が複雑かつ高価になる。また、このような装
置構成では、ワークWへのテープ貼付箇所を適宜に、か
つ容易に変更することができない。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ワークの搬送処理およびテープ貼付処
理の効率を向上するとともに、簡易にかつ安価に作成す
ることができるワーク搬送装置およびこれを用いた粘着
テープ貼付装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では次のような構成をとる。すなわち、請求
項1に係る発明は、搬送経路に沿って円柱形のワークを
搬送するワーク搬送装置であって、前記ワークをその周
面両側から挟持し、同期的かつ連続的に搬送駆動する一
対の搬送ベルトと、搬送経路途中における前記一対の搬
送ベルトのうちの一方の搬送ベルトの内側に、ワークの
回転変移量に応じた長さのプレートが少なくとも1枚配
備されてなる搬送姿勢変換機構と、を備えたことを特徴
とするものである。
【0010】また、請求項2に係る発明は、搬送経路に
沿って円柱形のワークを搬送するワーク搬送装置を用い
た粘着テープ貼付装置であって、前記ワークをその周面
両側から挟持し、同期的かつ連続的に搬送駆動する一対
の搬送ベルトと、搬送経路途中における前記一対の搬送
ベルトのうちの一方の搬送ベルトの内側、にワークの回
転変移量に応じた長さのプレートが少なくとも1枚配備
されてなる搬送姿勢変換機構と、前記搬送姿勢変換機構
の上手側および下手側にそれぞれ配備され、ワークの所
定箇所に粘着テープを貼り付ける貼付ヘッドと、を備え
たことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。搬送経路の両側に配備された一対の搬送ベルトは同
期的かつ連続的に駆動する。搬送ベルトに送り込まれた
円柱形のワークは、その周面両側を挟持されながら搬送
経路に沿って搬送される。両搬送ベルトは同期駆動して
いるので、ワークの姿勢は維持される。搬送経路の途中
で搬送姿勢変換機構がワークの搬送姿勢を変える。すな
わち、一方の搬送ベルトの内側に配備されたプレートに
ワークが接触すると、ワークは他方の搬送ベルトのみに
搬送されるのでワークは回転し始める。ワークとプレー
トとの接触が終了したところでワークが所定の角度に回
転変移される。予め、ワークの回転変移量に応じた長さ
のプレートが配備されている。例えば、ワークを180
度回転させる場合は、ワークの略半外周分の長さを搬送
経路方向に有するプレートを使用する。ワークの搬送姿
勢が変換すると、搬送ベルトが再びワークの両側を挟持
して搬送する。その後、変換姿勢においてワークに所定
の処理が施される。
【0012】なお、ワークの回転姿勢を例えば2回変換
したいときには、搬送経路内にプレートを2枚配備すれ
ばよく、プレートの配備枚数によってワークの姿勢変換
の回数を適宜に変更可能である。
【0013】また、請求項2に記載の発明の作用は次の
とおりである。同期的かつ連続的に駆動する一対の搬送
ベルトに円柱形のワークが送り込まれると、ワークはそ
の周面両側を挟持されながら搬送経路に沿って搬送され
る。搬送経路上手側に配備された貼付ヘッドが、只今の
搬送姿勢におけるワークの所定箇所(例えば前部)に粘
着テープを貼り付ける。ワークは連続的に搬送されなが
ら、上記したように、搬送姿勢変換機構のプレートに接
触する。ワークは所定の角度に回転変移されて、その搬
送姿勢が変換される。両搬送ベルトがワークの周面両側
を再び挟持して搬送する。その後、搬送姿勢変換機構の
下手側に配備された貼付ヘッドが、変換姿勢におけるワ
ークの所定箇所(例えばワークが180度回転した場合
では回転変移前の後部)に粘着テープを貼り付ける。こ
の場合、ワークの2か所部位に粘着テープの貼付処理が
施される。
【0014】なお、ワークの回転姿勢を例えば2回変換
して粘着テープをワークの3箇所に貼り付けたいときに
は、搬送経路内にプレートを2枚配備して、これらプレ
ートのそれぞれ上手側と下手側に貼付ヘッドを3箇所配
備すればよく、プレートおよび貼付ヘッドの配備数によ
ってワークへの貼付箇所を適宜に変更可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。本実施例では、円柱形のワークを搬
送しながらワークの2箇所の部位に粘着テープを貼り付
ける装置を例に採って説明する。図1は実施例に係るワ
ーク搬送装置を用いた粘着テープ貼付装置を示す縦断正
面図であり、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図
1のB−B矢視断面図、図4はワークの斜視図、図5は
粘着テープ貼付装置の要部拡大図である。
【0016】図1ないし図3に示すように、この粘着テ
ープ貼付装置1は、基台2にワーク搬送装置3(以下、
ワーク搬送機構ともいう)と貼付ヘッド45,46とが
搭載されて構成されている。なお、この粘着テープ貼付
装置1を使用して粘着テープTの貼り付け対象となるワ
ークWは、図4に示すように、平たい円柱形の容器wa
と蓋wbとからなる。この容器waと蓋wbとに亘って
粘着テープTを2箇所貼り付けて封緘する。
【0017】まず、ワーク搬送機構3について説明す
る。図6は図5におけるC−C矢視断面図である。図
5,図6に示すように、基台2の上面には左右に伸びる
無端状の搬送ベルト4a,4b(以下、単にベルト4と
もいう)が対向して配備されている。一方の搬送ベルト
4aはプーリー5a,6aに巻き掛けられている。他方
の搬送ベルト4bも同様にしてプーリー5b,6bに巻
き掛けられている。両搬送ベルト4aと4bとの隙間
は、ワークWをその周面両側から挟持して搬送する搬送
経路Xとなり、図5中で搬送経路Xの右側がワーク挿入
口7、左側がワーク取出口8である。両搬送ベルト4
a,4bは「コ」の字状に折り曲げられた9a,9bで
覆われている。これらのカバー9a,9bの内側の折り
曲げ部位が搬送ベルト4a,4bの送り側のベルトの内
側に面接触することにより、ワークWを挟持して搬送す
る際にベルト4がたわまないようにしている。なお、基
台2の上面はワークWが滑りやすくするために平滑面に
なっている。また、後で詳述するが、後側(搬送方向の
右側)のカバー9bは3分割されている。
【0018】図7は図5におけるD−D矢視断面図であ
る。図5,図7に示すように、搬送ベルト4a,4bが
巻き掛けられているワーク挿入口7側の両プーリー5
a,5bは、それぞれカバー9a,9bの右端に取り付
けられた支持部材10a,10bに回転軸を介して垂設
されている。この支持部材10a,10bにはベルト4
のテンション調整部材11a,11bがそれぞれ配備さ
れている。テンション調整部材11a,11bのネジ部
12a,12bをねじ込み調整することにより、支持部
材10a,10bを介してプーリー5a,5bが搬送経
路Xの方向に若干スライド変移してテンションの調整が
行われる。
【0019】図8は図5におけるE−E矢視断面図であ
る。一方、図5,図8に示すように、ワーク取出口8側
(図5では左側)のプーリー6a,6bは、カバー9
a,9bの左端に回転自在に支持されている。各プーリ
ー6a,6bの下端の連結軸13a,13bは、搬送駆
動部14に連動連結されている。
【0020】図1,図2に示すように、この搬送駆動部
14は、基台2の内部に配された駆動モーター15や、
前後一対のギヤケース16a,16bなどで構成されて
いる。駆動モーター15の動力はタイミングベルト18
を介して、ギヤケース16a,16bに貫通配備された
電動シャフト17に連動連結される。図3に示すよう
に、両ギヤケース16a,16bには、伝導シャフト1
7に対して鉛直角方向に伸びる短軸21a,21bが配
備され、伝導シャフト17と両短軸21a,21bと
が、それぞれ逆向きに対向配備されたベベルギヤ23
a,23bで連結されている。この両短軸21a,21
bと前記両プーリー6a,6bの連結軸13a,13b
とが、ジョイントを介してそれぞれロングシャフト26
a,26bで連結されている。
【0021】なお、前記ベベルギヤ23a,23bは同
径同歯数のものが使用されるとともに、両短軸21a,
21bや両ロングシャフト26a,26bなどは前後そ
れぞれ同じ形状である。したがって、プーリー5a,6
aおよびプーリー5b,6bに巻き掛けられた各々搬送
ベルト4a,4bは、逆方向に同期的に駆動されるの
で、ワークWを回転ズレなく安定姿勢で搬送することが
できる。また、各プーリー5a,5b,6a,6bおよ
びカバー9a,9bは搬送経路Xに直交する方向に位置
調整可能に構成されており、ワークWの外径に応じて搬
送経路Xの幅を自在に変更できる。
【0022】なお、図5(b)は図5(a)の上部にお
ける正面図である。図5,図7に示すように、搬送経路
Xの上方には、搬送ベルト4a,4bがワークWを挟持
搬送する際にワークWの浮きを抑えて、ワークWを安定
姿勢で案内する案内部材27が配備されている。案内部
材27は断面が鉤(かぎ)状のフレーム28と、フレー
ム28の底面に垂設された樹脂製の当接部29とで構成
されている。フレーム28の両端部は2つのアーム30
で片持支持され、両アーム30はカバー9bの上部に配
した高さ調節部材31に連結されている。高さ調節部材
31の螺軸32のネジ込み量を調節することにより、螺
軸32とピン結合されたアーム30が軸芯P周りに上下
に揺動し、案内部材27の高さを調節できるようになっ
ている。
【0023】次に、ワーク搬送機構3に備えられた、本
発明の要部である搬送姿勢変換機構36の構成について
説明する。図9は図5におけるF−F矢視断面図であ
る。図5,図9に示すように、前記一対の搬送ベルト4
a,4bのうち手前側の搬送ベルト4aの長手方向中央
部分には、搬送経路X側のベルト部分を覆い隠すように
一枚のプレート37が配備されている。覆い隠された部
分のベルト4aとプレート37とは、図9の断面図に示
すように、若干隙間を空けた状態で配備されており、ベ
ルト4aが駆動された際にプレート37と干渉しないよ
うになっている。後で詳述するが、搬送されてくるワー
クWの姿勢をこのプレート37が回転変換させるのであ
る。なお、プレート37としてはステンレス鋼などの金
属板、あるいはその表面がゴム膜で覆われた金属板など
が用いられ、ワークWとの接触時に滑りが生じないもの
が好ましい。
【0024】また、プレート37の対向位置にあたる後
側の搬送ベルト4bの部分には、進退部材38が配設さ
れている。すなわち、3分割された後側のカバー9b1
〜9b3 のうち中央のカバー9b2 は、図9の断面図に
示すように、その搬送経路X側が開放している。中央の
カバー9b2 と基台2との空間には、搬送経路Xに直交
する方向に進退可能な軸39が支柱40を介して配備さ
れている。軸39の前端部にはベルト4bに面接触する
案内板41が連結されている。軸39における案内板4
1と支柱40との間には圧縮コイルバネ42が嵌入され
て、通常時ではベルト4bが一直線に揃うように、案内
板41が搬送経路X側に付勢されている。
【0025】すなわち、冒頭で述べたように、ワークW
の2箇所部位に例えば粘着テープTを貼り付ける場合で
は、ワークWを回転変移させる必要がある。この搬送姿
勢変換機構36によれば、両搬送ベルト4a,4bに挟
持搬送されてくるワークWは、プレート37にその周縁
部分が接触したときから後側の搬送ベルト4bのみに搬
送される。手前側の搬送ベルト4aを隔てたプレート3
7によって、ワークWはプレート37上を転がるように
回転変移する。ワークWはプレート37の終端とベルト
4aとの境目部分でその姿勢変換が完了され、再び両搬
送ベルト4a,4bに挟持されて搬送されることにな
る。このワークWの回転変移量はプレート37の搬送方
向長さによって決まる。例えば、ワークWを180度回
転させたい場合は、ワークWの略半外周分の長さより若
干短めの長さを有するプレート37を設置すればよい。
若干短めにするのは、プレート37が搬送ベルト4aの
ラインに対して搬送経路X内に若干突出しているので、
ワークWの実際に回転変位する量(距離)がプレート3
7の長さよりも大きくなるからである。前記進退部材3
8は、ワークWがプレート37に接触したときに後方へ
退いて、プレート37の突出分を吸収し、ワークWが変
形するのを防止する。なお、プレート37の突出量が比
較的小さく、ワークWの変形が問題にならない場合は、
別段、進退部材38を配備する必要はない。
【0026】次に、貼付ヘッドの構成について説明す
る。図5に示すように、前記搬送姿勢変換機構36の搬
送経路Xの上手側および下手側には、搬送されてくるワ
ークWの所定箇所に粘着テープTを貼り付ける貼付ヘッ
ド45,46がそれぞれ配設されている。それぞれ貼付
ヘッド45,46はそれぞれ同じ構成で、図1に示すよ
うに、基台2の内部上方で搬送経路X内に進退してワー
クWに粘着テープTを貼り付ける貼付ローラ47や、粘
着テープTを巻回したテープ巻回ローラ48などで構成
されている。
【0027】詳しくは、図10の拡大図に示すように、
テープ巻回ローラ48は回転自在に基台2の内部に装着
されている。テープ巻回ローラ48から導出された粘着
テープTは、ガイドローラ49群に巻き掛けられ、図示
しないモータに連結された繰り出しローラ50によって
貼付ローラ47へ送り出される。貼付ローラ47は、軸
芯Q周りにアーム51を介して揺動可能で、通常時、搬
送経路X内に進出して待機するように付勢されている。
つまり、ワークWへの粘着テープTの貼付処理は、ワー
クWの搬送推力を利用して行われる。貼付ローラ47の
下部には粘着テープTを所定長さで切断するカッター5
2が配備されている。なお、装置1の上方から貼付ヘッ
ド45,46の内部を視認できるように、前記案内部材
27には視認用窓54(図5(a)参照)が開設されて
いる。
【0028】図1に戻って、基台2の上面後方には装置
1を始動する際などにスイッチ操作される操作盤55が
立設配備されている。
【0029】実施例に係るワーク搬送機構3を用いた粘
着テープ貼付装置1は、以上のように構成されており、
以下に、円柱形のワークWの周縁2箇所に粘着テープT
を貼付処理する一巡の動作を図5(a)および図10,
図11などを参照しながら説明する。
【0030】搬送駆動部14(図1〜図3参照)がON
状態で、ワーク挿入口7からワークWが送り込まれる
と、両搬送ベルト4a,4bはワークWを挟持しながら
搬送経路Xに沿って搬送する。搬送経路Xの上手側に配
備された貼付ヘッド45の位置までワークWが搬送され
ると、搬送経路X内に進入待機している貼付ローラ47
にワークWの搬送方向前面(図4に示した蓋wbの周面
部分)が当接する。
【0031】図10,図11に示すように、ワークWが
貼付ローラ47に当接すると、貼付ローラ47はアーム
51を介して軸芯Q周りに揺動しながらワークWの前面
に粘着テープTを貼り付けていく。搬送が継続されて、
貼付ローラ47がワークWの搬送方向前面からワークW
の底面角部(容器waの底面角部)に達する後に、ロー
ラ群49,50が回転して粘着テープを所定長さに繰り
出し、カッター52が作動して粘着テープTを切断す
る。ワークWの底面角部において、貼付ローラ47は搬
送経路Xから基台2内に没入し、ワークWの底面を転動
しながら粘着テープTの切断終端部分を貼り付けてい
く。これにより、図4に示したように、円筒形の容器w
aと蓋wbとからなるワークWであっては、蓋wbの側
面から容器waの底面に亘って1箇所目の粘着テープT
1が貼り付けられる。
【0032】1箇所目の粘着テープT1の貼付処理が完
了してもなお、貼付ローラ47はワークWの底面が通り
過ぎるまで転動している。貼付ローラ47がワークWの
底面に位置している状態において、ワークWは搬送経路
Xの上方に配備された案内部材27によって滑らかに支
持案内されているので、搬送経路X内で浮き上がったり
することはない。貼付ローラ47はワークWの底面が通
り過ぎると再び搬送経路X内へ進入付勢されて、次のワ
ークWが搬送されてくるまで待機する。
【0033】搬送経路Xの上手側の貼付ヘッド45の部
分を通過した後、ワークWは搬送経路Xの中央部分に配
備された搬送姿勢変換機構36へ搬送される。ここでま
ず、図5に示したように、ワークWが位置y1で、前側
(図5では搬送方向左側)の搬送ベルト4aを覆い隠す
ように配されたプレート37の前端にワークWの左側周
縁が接触する。このとき、プレート37が搬送ベルト4
aのラインより若干突出しているので、プレート37の
対向位置に配備された進退部材38が後方へ退出移動し
てプレート37の突出分を吸収する。そして、ワークW
は進退部材38側の搬送ベルト4bのみによって搬送さ
れ、プレート37上を転がるように矢印a方向に回転変
移する。
【0034】ここでは、ワークWを略180度回転変移
させて1箇所目の粘着テープT1の対向位置に2箇所目
の粘着テープT2を貼り付けるものとする。この回転変
移量に応じた長さのプレート37が予め設置されてい
る。図5(a)に示すように、ワークWがプレート37
の終端を通過して再び両搬送ベルト4a,4bに挟持さ
れる境目(ワークWの位置y2 )で、ワークWは略18
0度回転変移して姿勢変換が完了される。このとき、進
退部材38は搬送ベルト4bが一直線になるように元の
状態に復帰する。
【0035】次に、ワークWは搬送姿勢変換機構36の
部分を通過して、搬送経路Xの下手側に配設された貼付
ヘッド46へ搬送される。ここでは上手側の貼付ヘッド
45による貼付処理と同様に、1箇所目に貼り付けた粘
着テープT1の対向位置に粘着テープT2が貼り付けら
れる。
【0036】2箇所の粘着テープT1,T2の貼付処理
が完了すると、ワークWはワーク取出口8へ搬送され
て、円柱形のワークWの容器waと蓋wbとが封緘され
た状態で取り出される。
【0037】このように、搬送姿勢変換機構36は1枚
のプレート37を単に配備しただけで確実にワークWを
姿勢変換できる。しかも、搬送ベルト4a,4bを連続
的に搬送駆動しながら、搬送過程においてワークWの姿
勢を変換処理するので、従来技術のようにワークの姿勢
変換処理の際に搬送ベルトを一旦停止させる必要がな
い。従って、連続した粘着テープ貼付処理を施すことが
でき、搬送処理および貼付処理の効率を向上することが
できるとともに、円柱形のワークWの所定箇所に粘着テ
ープTを確実に貼り付けることができる。
【0038】本実施例は、以下のような形態に変形して
実施することもできる。 (1)実施例に係る装置はワーク搬送機構3を粘着テー
プ貼付装置1に用いて構成しているが、本発明はこれに
限定されず、円柱形のワークWの周縁複数箇所に例えば
捺印処理する捺印装置に用いて構成してもよく、その
他、ワークWを回転変移させながらなんらかの処理をす
る装置であればワーク搬送機構3を用いることができ
る。
【0039】(2)実施例に係る粘着テープ貼付装置1
では、ワークWを180度回転させて周縁部位2箇所に
粘着テープTを貼り付けているが、本発明はこれに限ら
ず、例えば120度おきの3箇所に粘着テープTを貼り
付けるように設定してもよい。その場合、搬送経路X内
に120度の回転変移量に応じた長さを有するプレート
を2枚配備して、これらのプレートを挟むように貼付ヘ
ッドを3箇所に配備すればよい。4箇所以上でも同様で
あり、プレートおよび貼付ヘッドの配備数によってワー
クWへの貼付箇所を適宜に変更可能である。
【0040】(3)実施例に係る貼付ヘッド45,46
は、帯状の粘着テープTを貼付処理しているが、例えば
セパレータに単体個別に予め貼り付けられたシール状の
ものをワークWに貼り付けていくように構成された貼付
ヘッドであってもよい。
【0041】(4)実施例に係るワークWは、容器wa
と蓋wbとからなる平らな円柱状の箱を例示している
が、本発明はこれに限らず、円柱形で一体物のワークで
あってもよく、円柱形で上面が若干尖ったり丸まったり
している形状であってもよい。
【0042】(5)実施例に係るワークWへの粘着テー
プTの貼付位置は、ワークWの周縁側面から底面に亘っ
て貼り付けているが、別段、周面のみであってもよく、
また、貼付ヘッドを基台2の上部に配設するなどして周
面から上面に亘って粘着テープTを貼り付けるようにし
てもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、両搬送ベルトを連続的に駆動
しながらワークを搬送しつつ、一方の搬送ベルトの内側
に配備されたプレートによってワークが所定角度に回転
変移するので、例えば、従来技術のように搬送ベルトの
一方を停止して、ワークが所定角度回転したところで先
程停止させた側の搬送ベルトを再び駆動するように制御
する為の制御機器などの高価な部品が不要となり、ワー
ク搬送装置を安価にかつ簡易に作成することができる。
【0044】また、両搬送ベルトは連続的に搬送駆動し
ながら、搬送過程においてワークの姿勢を変換処理する
ので、従来技術のようにワークの姿勢変換処理の際に搬
送ベルトを一旦停止させる必要がない。従って、連続し
た所定の処理を施すことができ、ワークの搬送処理効率
を向上することができるとともに、円柱形のワーク姿勢
を確実に変換処理することができる。
【0045】さらに、プレートはワークの回転変移量に
応じた長さのものを使用すればよいので、ワークの変換
姿勢を適宜に変更することができる。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、姿
勢変換用のプレートの上手側と下手側にそれぞれ貼付ヘ
ッドを配備してワークの所定箇所に粘着テープを貼り付
けるので、粘着テープ貼付装置を安価にかつ簡易に作成
することができる。
【0047】また、従来技術のようにワークの姿勢変換
処理の際に搬送ベルトを一旦停止させる必要がないの
で、連続した粘着テープ貼付処理を施すことができ、貼
付処理効率の向上が図れるとともに、円柱形のワークの
所定箇所に粘着テープを確実に貼付処理することができ
る。
【0048】さらに、プレートはワークの回転変移量に
応じたものを複数枚使用できるので、搬送経路内でワー
クの回転変換姿勢を適宜に変更することができ、ワーク
への貼付箇所を適宜に変更して貼付処理することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るワーク搬送装置を用いた粘着テー
プ貼付装置の縦断正面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】図1におけるB−B矢視断面図である。
【図4】ワークの斜視図である。
【図5】(a)は粘着テープ貼付装置の要部拡大平面
図、(b)はその正面図である。
【図6】図5におけるC−C矢視断面図である。
【図7】図5におけるD−D矢視断面図である。
【図8】図5におけるE−E矢視断面図である。
【図9】図5におけるF−F矢視断面図である。
【図10】貼付ヘッドの粘着テープ貼付処理動作の説明
に供する概略正面図である。
【図11】貼付ヘッドの粘着テープ貼付処理動作の説明
に供する概略正面図である。
【図12】従来装置の搬送、貼付処理動作の説明に供す
る概略平面図である。
【図13】従来装置の搬送、貼付処理動作の説明に供す
る概略平面図である。
【図14】従来装置の搬送、貼付処理動作の説明に供す
る概略平面図である。
【符号の説明】
1 … 粘着テープ貼付装置 3 … ワーク搬送機構(ワーク搬送装置) 4a,4b … 搬送ベルト 36 … 搬送姿勢変換機構 37 … プレート 45,46 … 貼付ヘッド T … 粘着テープ W … ワーク X … 搬送経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 47/28 B65C 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路に沿って円柱形のワークを搬送
    するワーク搬送装置であって、 前記ワークをその周面両側から挟持し、同期的かつ連続
    的に搬送駆動する一対の搬送ベルトと、 搬送経路途中における前記一対の搬送ベルトのうちの一
    方の搬送ベルトの内側に、ワークの回転変移量に応じた
    長さのプレートが少なくとも1枚配備されてなる搬送姿
    勢変換機構と、 を備えたことを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 【請求項2】 搬送経路に沿って円柱形のワークを搬送
    するワーク搬送装置を用いた粘着テープ貼付装置であっ
    て、 前記ワークをその周面両側から挟持し、同期的かつ連続
    的に搬送駆動する一対の搬送ベルトと、 搬送経路途中における前記一対の搬送ベルトのうちの一
    方の搬送ベルトの内側に、ワークの回転変移量に応じた
    長さのプレートが少なくとも1枚配備されてなる搬送姿
    勢変換機構と、 前記搬送姿勢変換機構の上手側および下手側にそれぞれ
    配備され、ワークの所定箇所に粘着テープを貼り付ける
    貼付ヘッドと、 を備えたことを特徴とする粘着テープ貼付装置。
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