JP2000103416A - ケース用シート装填装置 - Google Patents

ケース用シート装填装置

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JP2000103416A
JP2000103416A JP10275693A JP27569398A JP2000103416A JP 2000103416 A JP2000103416 A JP 2000103416A JP 10275693 A JP10275693 A JP 10275693A JP 27569398 A JP27569398 A JP 27569398A JP 2000103416 A JP2000103416 A JP 2000103416A
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JP
Japan
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sheet
case
belt means
folding
setting position
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JP10275693A
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English (en)
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Hideki Yamaguchi
英樹 山口
Hideaki Fukunaga
秀明 福永
Shigeyuki Hirata
重幸 平田
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型ケース内へ中紙を装填するための装置に
おいて、中紙には、前フラップや横フラップが設けら
れ、これらをケース挿入前に折り曲げる必要がある。し
かし、このフラップ折り曲げ作業によってシートに位置
ズレが生じることがあり、ケースへの挿入失敗が多発し
ていた。これを解決する。 【解決手段】 シートのセット位置Xから上下のベルト
コンベヤ24,23によってシートを挟持しつつ、ケー
ス200のセット位置Yへ移送する。この移送途中に横
フラップの折り込み部3を設け、移送後、シートをケー
ス200へ挿入する直前に、前フラップの折り込み部4
を設けた。このようにすることで、シートを連続した搬
送状態に保持でき、位置ズレを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース用シート装
填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16に示すように、薄型製品(CDや
DVD等)を個別に収納するためのケース200は、薄
くて平らな四角形の盤体状をしており、その外周面のう
ち一面に開口部201が設けられている。なお、図示は
省略するが、蓋開閉タイプとなったタイプもあり、この
タイプでも蓋を開けることによって周方向の一面に開口
部ができることになる。
【0003】この種のケース200は、殆どの場合、透
明又は半透明(着色透明)なプラスチックにより形成さ
れている。そこで、このケース200内には、商品に関
する宣伝や説明、体裁を付与するため等の表示と、商品
のガタツキやこすれ等を防止するための保護とを兼ね
て、図17に示すような、半剛性紙(コート紙等)等に
よって形成されたシート205を装填するのが一般的と
なっている。
【0004】このシート205には、ケース200への
装填後に奥方となる部分に前フラップ部206が設けら
れ、またこのときの左右両側となる部分に横フラップ部
207が設けられている。これら各フラップ部206,
207は、ケース200へ装填した状態では折り曲げら
れ、ケース200の内側からその周側面にフィットして
塞ぐ(視角遮断する)ようになされ、もってシート20
5として、商品の各種表示作用や保護作用を十分に発揮
でき得るようになっている。
【0005】ところで、従来、このようなケース200
に対するシート205の装填作業は、図示は省略する
が、吸引パッドでシート205を吸着保持させた状態で
これをケース200に対する開口部201の正面位置上
方まで移送し、この移送後に、シート205を吸引パッ
ド側から、その下方で待機する送りローラ側へと受け渡
しし、この送りローラの回転によってシート205をケ
ース200内へ送り込むといった装置によって行ってい
た。
【0006】なお、シート205に設けられた前フラッ
プ部206や横フラップ部207は、シート205とし
てストックされている当初の段階では折曲されてはおら
ず、従ってシート205全体はフラットのままであっ
て、腰の弱い柔軟な状態にある。そのため、このような
シート205を吸引パッドで吸着したり移送したりする
より前の段階で、予め、各フラップ部206,207の
折り曲げを済ませておくのが妥当とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したシート205
の装填装置は、吸引パッド側でシート205を移送する
工程と、送りローラ側でシート205を移動させる工程
とが別工程に別れており、両工程間の受け渡し等に起因
して稼働効率を低下させているということがあった。
【0008】また、これら両工程間での受け渡しの際
に、シート205の位置ズレや、一旦折り曲げた各フラ
ップ部206,207の戻り(展開)等が生じるおそれ
が高くなり、シート205をケース200内へ装填する
のを失敗するといったことが多発していた。本発明は、
上記事情に鑑みてなされたものであって、稼働効率を高
めることができ、しかもシートをケースへ確実に装填で
きるようにしたケース用シート装填装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るケース用シート装填装置では、シートセット位
置からケースセット位置へ向けてシートを載置状態にし
て位置ズレ不能なまま搬送する送り部と、この送り部の
経路中でシートにおける左右の横フラップ部を折り込む
第1折り込み部と、上記送り部からケースセット位置ま
での間でシートの前フラップ部を折り込む第2折り込み
部と、シートをケースセット位置にセットされたケース
内へ最終収納状態とさせる押込み部とを有している。
【0010】結局、送り部においてシートを載置状態で
搬送していること、及びこの搬送中に横フラップ部の折
り込みを行っていること、送り部から押込み部によるケ
ース装填過程で前フラップ部の折り込みを行っているこ
と等から、シートを、シートセット位置からケースセッ
ト位置(即ち、ケース内)まで、連続した搬送状態に保
持できることになる。
【0011】従って、シートを複数の工程間で受け渡す
必要がないものであり、また上記の搬送途中でシートに
位置ズレを生じさせることも防止できる。第1及び第2
の折り込み部では、シートの横フラップ部や前フラップ
部を、それぞれケース収納時の折曲角度(通常は90
°)を超えて折り込むようにしておき、これによって折
り癖を付与可能にしておくのが好適である。
【0012】すなわち、このようにすることで、一旦折
り曲げた各フラップ部が、ケース収納時の折曲角度に対
して戻り(展開)を生じるのを防止できる。また、各フ
ラップ部を折り曲げた状況下でのシートとして、その嵩
を小さく(薄く)でき、ケースへの装填を容易化できる
利点もある。送り部において、その具体的な構成として
は、シートを支持する下部ベルト手段とシートを押圧す
る上部ベルト手段とを有して、シートを上下に挟持可能
なものとすることができる。
【0013】これによって、構造の簡潔化が図れる。な
お、送り部を上記構成とすれば、下部ベルト手段と上部
ベルト手段とによるシートの挟持力を、左右各別に設け
た圧力調整装置によってシートの左右で独立して調整す
るといったことも可能になる。これであれば、シート搬
送時における保持状態を一層安定的なもの(位置ズレを
生じさせないもの)とできる。
【0014】送り部は、下部ベルト手段と上部ベルト手
段とを上下に分割可能なものとしておくのが好適であ
る。このようにすると、万が一、送り部内でシートが詰
まりを起こしたような場合でも、簡単にメンテナンスが
できることになる。勿論、送り部としての通常のメンテ
ナンスも簡単にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係るケ
ース用シート装填装置1の一実施形態を、理解を容易に
するためにやや簡素化して示したものである。このシー
ト装填装置1は、互いに所定間隔をおいて設けられたシ
ートセット位置Xとケースセット位置Yとの間に、送り
部2と、第1及び第2の折り込み部3,4と、押込み部
5とが設けられた構成となっている。
【0016】まず、シートセット位置Xについて説明す
る。シートセット位置Xには、シート205の前後方向
及び左右方向を位置合わせする位置決め手段8が設けら
れている。図3乃至図5に示すように、この位置決め手
段8によるシート205の前後方向の位置合わせは、シ
ート205の前部位置(横フラップ部207の前端とし
た)で必要に応じて昇降する当て止め部材9と、シート
205をその後部から当て止め部材9へ向けて押圧する
後押し部材10とにより行われる。当て止め部材9の昇
降動や後押し部材10の前後動は、エアシリンダ11,
12によって行っている。
【0017】また、この位置決め手段8によるシート2
05の左右方向の位置合わせは、シート205の左右両
側に設けられた一対の幅寄せ部材13のうち少なくとも
一方を相対近接・離反方向へ移動させることにより行わ
れる。幅寄せ部材13の移動は、背合わせのタンデム型
等とされたエアシリンダ14によって行っている。次
に、ケースセット位置Y(図1及び図2参照)について
説明する。
【0018】ケースセット位置Yは、ケース200の横
送りコンベヤ16を間欠駆動させるものとして、この横
送りコンベヤ16上で形成されている。このケースセッ
ト位置Yには、図6及び図7に示すように、ケース20
0の前後方向を位置合わせする位置決め手段17が設け
られている。この位置決め手段17による位置合わせ
は、ケース200の後部位置に設置された左右一対のシ
ートガイド18と、ケース200をその前方から上記シ
ートガイド18へ向けて押圧する引き寄せ部材19とに
より行われる。
【0019】引き寄せ部材19の前後動は、エアシリン
ダ20によって行っている。なお、シートガイド18に
ついては後述する。次に、送り部2(図1及び図2参
照)について説明する。送り部2は、シート205を上
下に挟持可能とする下部ベルト手段23と上部ベルト手
段24とを有している。
【0020】これら下部ベルト手段23及び上部ベルト
手段24は、いずれも後部端をシートセット位置Xまで
至らせ、前部端をケースセット位置Yの少し手前で止め
るようになっている。図8に示すように、下部ベルト手
段23は、シート205を載置状態に支持可能なよう
に、複数本(図例では2本としたが、それ以上としても
よい)の細ベルト25をホイル26a,26b,26c
へ平行架設したものとしてあり、また上部ベルト手段2
4も、この個々の細ベルト25に対向できるように同数
の細ベルト27をホイル28a,28b,28cへ平行
架設したものとしてある。
【0021】この送り部2の駆動は、図1に示すよう
に、モータ30による駆動力を下部ベルト手段23にお
ける前端位置のホイル26aに伝達し、またこれと同時
にこのホイル26aから上部ベルト手段24における前
端位置のホイル28aにも伝達して、下部ベルト手段2
3及び上部ベルト手段24の双方を同調させるようにな
っている。
【0022】ところで、上部ベルト手段24において、
ケースセット位置Yに近いホイル(図例では前端位置の
ホイル28aだけでなく中間位置のホイル28bも含め
た)には、図9に示すように、これらを支持するホイル
ブラケット32を介して、左右別々に圧力調整装置33
が設けられている。この圧力調整装置33は、ホイルブ
ラケット32を各ホイル28a,28bの回転中心から
偏心した位置に設けた枢軸34によって上下揺動自在に
保持しておき、このホイルブラケット32に対し、各ホ
イル28a,28bが下向きに押圧される付加を圧力付
加具35によって加えるようにしたものである。
【0023】この圧力付加具35には、流体圧シリンダ
等を用いて積極加圧式としたり、バネ等を用いて消極加
圧式としたりすることができる。このような圧力調整装
置33を具備させることで、下部ベルト手段23と上部
ベルト手段24とによるシート205の挟持力を一層高
め、且つシート205が左右で厚さを異ならせている場
合(例えば、横フラップ部207の折れ具合が異なって
いるような場合)にも、独立した圧力調整に基づいて確
実な挟持力を発揮できるものとなる。
【0024】このようなことから、シート205の搬送
姿勢に位置ズレは生じないものとなる。一方、図1及び
図2に示したように、この上部ベルト手段24では、シ
ートセット位置Xに近いホイル(図例では後端位置のホ
イル28cだけとした)を、必要に応じて上昇可能にし
た開口装置37が設けられている。
【0025】この開口装置37は、ホイル28cを保持
するコンベヤフレーム38を側面L型に形成し、このコ
ンベヤフレーム38を中間位置のホイル28bの回転中
心まわりで揺動自在にしておき、上方への突出部38a
に設けた左右連結バー39をエアシリンダ40によって
押し引きするようにしたものである。このような開口装
置37を具備させることで、シートセット位置Xに対す
るシート205の供給を容易にすることができ、またシ
ートセット位置Xでのシート205の位置決めを上部ベ
ルト手段24と干渉させずに容易且つ正確に行えるもの
となる。
【0026】なお、前記送り部2としては、前後に複数
の送りローラを具備した上下対のローラコンベアとして
もよい。この場合、各ローラの前後間隔がシート205
の前後長さより小さくなるように配置して、少なくとも
上下一対のローラによって常時シート205を挟み込む
ようにするのが好ましく、また、少なくとも前記ベルト
手段23,24のホイル26a〜26c、28a〜28
cに対応する位置にローラコンベアのローラを配設する
のが好ましい。
【0027】また、ローラコンベアとした場合、各ロー
ラの幅を細幅なものとして該ローラを左右に複数個並べ
てもよいし、1つの広幅のローラとしてもよい。次に、
第1折り込み部3(図1及び図2参照)について説明す
る。第1折り込み部3は、送り部2によって搬送される
途中のシート205に対し、その左右の横フラップ部2
07を同時に折り込むようになされたものである。従っ
て、送り部2における経路途中の左右両側に、互いに左
右対称で同一構成となる左稼働部42と右稼働部43と
が振り分け配置されたものとなっている。
【0028】このうち左稼働部42について説明する
と、チャック手段45と跳ね上げ手段46と増し折り手
段47とを有している。図10に示すように、チャック
手段45と跳ね上げ手段46とは互いに一体的に組み合
わされている。チャック手段45は、上下一対の把持部
材49と、少なくとも一方の把持部材49を相対近接・
離反方向へ上下動させるチャック駆動部50とを有して
いる(図例のものは上側の把持部材49だけを上下動さ
せるものとしてある)。
【0029】チャック駆動部50にはエアシリンダ等が
用いられており、その待機状態では、上下の把持部材4
9間にシート205が通過可能な隙間Gが保持されるよ
うになっている。跳ね上げ手段46は、チャック手段4
5における下側の把持部材49に沿って上下動可能に設
けられた突き上げ部材52と、この突き上げ部材52を
上下動させる跳ね上げ駆動部53とを有している。
【0030】跳ね上げ駆動部53にはエアシリンダ等が
用いられており、その待機状態では、突き上げ部材52
の上端を下側の把持部材49の上端と同レベル以下(即
ち、隙間Gには、はみ出さない位置)とさせ、この位置
から突き上げ部材52を上昇可能になっている。図11
(a)に示すように、これらチャック手段45及び跳ね
上げ手段46に対し、シート205は、その横フラップ
部207が突き上げ部材52の真上部へ張り出し、上下
の把持部材49では横フラップ部207よりも内側を上
下から挟持するように挿入され、この状態で搬送が一旦
停止される。
【0031】そして、この停止状態から、まず図11
(b)に示すようにチャック手段45が上下の把持部材
49でシート205を挟持する。このようにシート20
5を不動にしたうえで、次に図11(c)に示すように
跳ね上げ手段46が突き上げ部材52を上昇させて横フ
ラップ部207を上方へ90°、折り曲げるようになっ
ている。
【0032】図12に示すように、増し折り手段47
は、ガイドレール54と潰しローラ55とを有してい
る。ガイドレール54は、内レール54aと外レール5
4bとを有しており、これら両レール54a,54b
で、チャック手段45及び跳ね上げ手段46によって9
0°の折り曲げ状態とされた横フラップ部207を左右
から挟む状態とし、且つ、内レール54aにより、シー
ト205が送り部2の下部ベルト手段23上から浮き上
がらないようにしている。
【0033】また、これら内レール54a及び外レール
54bの前端部は、内レール54aの方が前方へ長く延
出する方向で斜めに形成されている。これに対し、潰し
ローラ55は、この内レール54a及び外レール54b
の前端部に形成された斜め面に沿うように、回転軸心を
傾斜させた状態で設けられている。即ち、潰しローラ5
5の内方側の端部は、送り部2の下部ベルト手段23へ
徐々に接近するようになっている。この潰しローラ55
のローラ下面レベルと下部ベルト手段23のベルト上面
レベルとの間は、シート205の厚さの2倍程度に保持
しておくのが好適である。
【0034】すなわち、この潰しローラ55の下部をシ
ート205が通過するとき、90°の折り曲げ状態とさ
れた横フラップ部207が更にシート205の内方へ向
けて折り込まれ、二つ折り状にされることになる。これ
によって横フラップ部207には、確実に折り癖が付け
られる。そしてこのとき、シート205は、ガイドレー
ル54の作用によって浮き上がるようなことも、左右へ
位置ズレするようなことも防止されることになる。
【0035】なお、潰しローラ55は、ゴム等の弾性材
製としておき、送り部2によって搬送されるシート20
5との間でスリップ回転が生じないように回転速度を調
整しつつ、モータ(図示略)等によって回転駆動してお
くのが好適である。しかし、非駆動として、シート20
5との接触により回転するようなものとしてもよいし、
場合によってはローラ形体ではなく、板状、棒状、ブロ
ック状の材料で形成した不動のガイドとして形成しても
よい。
【0036】次に、第2折り込み部4(図1及び図2参
照)について説明する。第2折り込み部4は、送り部2
の前端部からケースセット位置Yまでの間でシート20
5の前フラップ部206を折り込むようになされたもの
で、図6及び図7に示したように、チャック手段57と
跳ね上げ手段58とを有している。チャック手段57
は、送り部2によって搬送されたシート205を支持す
る支持テーブル59と、この上方で上下動可能に設けら
れた押圧部材60とを有している。
【0037】押圧部材60の上下動は、エアシリンダ6
1により行っている。跳ね上げ手段58は、チャック手
段57における支持テーブル59の前端部で上下動可能
に設けられた突き上げ部材63と、この突き上げ部材6
3を上下動させる跳ね上げ駆動部64とを有している。
図13に示すように、突き上げ部材63は、上面よりや
や低い位置にシート205の通過用スリット65を有し
て形成されている。このスリット65における高さ方向
の開口寸法は、シート205の厚さの2倍程度に保持し
ておくのが好適である。また、このスリット65は、シ
ート205が搬入される側の上下の開口縁部が、曲率半
径の大きなアール面に形成されている。
【0038】跳ね上げ駆動部64にはエアシリンダ等が
用いられており、その待機状態では、突き上げ部材63
の上端を支持テーブル59の上面と同レベル以下とさ
せ、この位置から、突き上げ部材63をそのスリット6
5が支持テーブル59の上面レベルと一致する高さにな
るまで上昇可能になっている。図13(a)に示すよう
に、これらチャック手段57及び跳ね上げ手段58に対
し、シート205は、その前フラップ部206が突き上
げ部材63の真上部へ張り出し、支持テーブル59上で
は前フラップ部206よりも後側が位置するように搬入
され、この状態で搬送が一旦停止される。
【0039】そして、この停止状態から、まず図13
(b)に示すようにチャック手段57が支持テーブル5
9上へ押圧部材60を下降させてシート205を挟持す
る。このようにシート205を不動にしたうえで、次に
図13(c)に示すように跳ね上げ手段64が突き上げ
部材63を上昇させて前フラップ部206を上方へ90
°、折り曲げるようになっている。
【0040】そして更に、図13(d)に示すようにチ
ャック手段57が押圧部材60を上昇させてシート20
5を解放させ、そのうえでシート205の搬送が再駆動
されるようになっている。そのため、シート205にお
いて、90°の折り曲げ状態とされた前フラップ部20
6が、突き上げ部材63のスリット65内へとそのアー
ル面に沿って絞り込まれるように挿入されてゆき、この
とき前フラップ部206は更にシート205の後方へ向
けて折り込まれ、二つ折り状にされることになる。これ
によって前フラップ部206には、確実に折り癖が付け
られる。
【0041】次に、押込み部5(図1及び図2参照)に
ついて説明する。押込み部5は、第2折り込み部4を通
過後のシート205をケースセット位置Yにセットされ
たケース200内へ最終収納させるもので、送り渡し手
段67と後押し手段68とを有している。送り渡し手段
67は、第2折り込み部4が有する突き上げ部材63よ
り前側に設けられた左右一対のピンチローラ69と、こ
れらピンチローラ69の回転駆動手段70とを有してい
る。
【0042】回転駆動手段70は、送り部2における上
部ベルト手段24の後端ホイル28cから伝動ベルト7
0aを介してピンチローラ69の回転軸69aへと回転
力を伝達させるように構成されている。ピンチローラ6
9は、ゴム等の弾性材製とされ、シート205をスリッ
プの無い状態で確実に第2折り込み部4から引き出し、
且つ送り出すようになっている。
【0043】後押し手段68は、図6及び図7に示すよ
うに、ピンチローラ69から抜ける前のシート205の
後端部に対して係止可能な後押し片71と、この後押し
片71をケース200の開口部201まで移動させるシ
ュート駆動部72と、このシュート駆動部72を昇降さ
せる昇降駆動部73とを有している。シュート駆動部7
2や昇降駆動部73には、いずれもエアシリンダを用い
てある。
【0044】また、この後押し手段に付属するものとし
て、前記したシートガイド18が具備されている。この
シートガイド18は、シート205の左右両辺部(横フ
ラップ部207が二つ折り状に折曲されている部分に相
当)を対向状に保持可能なように左右一対あり、それぞ
れ互いに対向する面に、シート205を通過させるため
の溝又は段部(図示略)が形成されている。
【0045】そして、この溝又は段部が、ケースセット
位置Yにセットされたケース200の開口部201(図
16参照)に合致するようになっている。次に、上記構
成のシート装填装置1について、図1及び図2と、シー
ト205の折り込み手順を示した図14とを参照しつ
つ、その稼働状況を説明する。まず、送り部2におい
て、上部ベルト手段24の開口装置37が作動して、後
端位置のホイル28cを上昇させる。
【0046】この状態で、シートセット位置Xに対し、
適宜供給装置(図示略)又は人手により、シート205
が供給されると、位置決め手段8の作動により、シート
205の前後方向及び左右方向の位置決めがなされる。
この位置決めが終了した段階で上記開口装置37が作動
し、後端位置のホイル28cを下降させる。また、位置
決め手段8は、シート205の搬送に邪魔とならない状
態に、各部を待機位置へ戻す。
【0047】次に、送り部2は下部ベルト手段23及び
上部ベルト手段24を作動させ、シート205をケース
セット位置Yへ向けて搬送する(図14(a)参照)。
ケースセット位置Yでは、横送りコンベヤ16が停止し
て位置決め手段17(図16及び図17参照)がケース
200を所定に位置合わせし、待機している。上記の送
り部2によるシート205の搬送は、第1折り込み部3
にシート205が達した時点で一旦停止し、ここで第1
折り込み部3が作動して、シート205の横フラップ部
207を上方へ90°、折曲する(図14(b)参
照)。
【0048】次に送り部2が再駆動すると、今度はシー
ト205の横フラップ部207が潰しローラ55によっ
て更に増し折りされ、二つ折り状態にまでされる(図1
4(c)参照)。このようにして、シート205が第2
折り込み部4へ達すると、再び送り部2は停止し、ここ
で第2折り込み部4が作動して、シート205の前フラ
ップ部206を上方へ90°、折曲する(図14(d)
参照)。
【0049】そしてまた、送り部2が再駆動し、これに
伴ってシート205の前フラップ部206が突き上げ部
材63(図13参照)のスリット65を通過するとき
に、更に前フラップ部206が増し折りされ、二つ折り
状態にまでされる(図14(e)参照)。かくして、シ
ート205は、左右の横フラップ部207及び前フラッ
プ部206が二つ折り状に折り込まれた状態のまま、ケ
ースセット位置Yで待機するケース200内へと送り込
まれ、押込み部5の補完的作動を受けて最終的な収納状
態にまで押し込まれる。
【0050】なお、これら一連の動作は、シート205
やケース200を検知するセンサ(図示略)等からの検
知信号に基づいて、自動制御されるようになっている。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、シート205には、合成紙、プラスチ
ックシート等を用いることも可能である。
【0051】また、シート205の形状(フラップ部の
形成状況)やケース200の形状等は、適宜変更可能で
ある。従って、シート205において、各フラップ部を
折り込むときの折曲角度等も、適宜変更可能である。装
置各部で用いられる駆動源としては、エア以外の流体圧
シリンダやソレノイド、モータ駆動機構等に置換するこ
ともできる。
【0052】送り部2は、下部ベルト手段23と上部ベ
ルト手段24とを具備したものにすることが限定される
ものではなく、例えば下部ベルト手段23によって搬送
するシート205を、下部ベルト手段23と同速移動す
る押圧体で加圧する方式や、吸引パッドで吸着保持した
シート205をシュート上へ押圧しつつ摺動させる方式
等に置換することも可能である。
【0053】図15に示すように、装置全体として、上
半体80と下半体81とに上下二分割できるものとし、
これに伴って送り部2の下部ベルト手段23と上部ベル
ト手段24とを上下に分割できる構成としておくと、万
が一、送り部2内でシート205が詰まりを起こしたよ
うな場合や通常のメンテナンス等が簡単にできる利点が
ある。
【0054】この場合、上半体80と下半体81とのそ
れぞれに対して、互いの位置決めを一義的なものとする
ための位置決めピン82及びピン受け83を振り分け配
備させると共に、位置決め後の両者を不分離状態に結合
するロック装置84を設けておくとよい。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るケース用シート装填装置では、シートセット位置と
ケースセット位置との間に送り部と第1、第2の折り込
み部と押込み部とを有した構成であり、シートを、シー
トセット位置からケースセット位置のケース内まで、連
続した搬送状態に保持できるものである。
【0056】従って、シートを複数の工程間で受け渡す
必要がなく、それだけ稼働効率を高めることができる。
また、シートの搬送途中では、シートに位置ズレが生じ
ることがないので、シートをケースへ確実に装填できる
ものである。第1、第2の折り込み部で、シートの横フ
ラップ部や前フラップ部に折り癖を付与できるようにす
ると、シートをケースへ装填する場合に、更に確実性を
高めることができる。
【0057】送り部は、下部ベルト手段と上部ベルト手
段とを有する構造とするのが、シートの位置ズレ防止効
果を得ながらの構造簡潔化を図るうえで好適である。こ
の場合、両ベルト手段によるシートの挟持力を、左右の
圧力調整装置によりシートの左右で独立して調整可能に
しておくことで、一層の位置ズレ防止効果が得られる。
【0058】送り部を上下分割式として、メンテナンス
の容易化を図るとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート装填装置を簡素化して示す
側面図である。
【図2】図1に対応する平面図である。
【図3】シートセット位置を拡大して示す平面図であ
る。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】図3のB−B線矢視図である。
【図6】ケースセット位置とその周辺の第2折り込み部
及び押込み部を示した平面図である。
【図7】図6に対応する側面図である。
【図8】送り部を示す斜視図である。
【図9】送り部に設けられる圧力調整装置を示す側面図
である。
【図10】図2のC−C線矢視に相当する第1折り込み
部(左稼働部)の正面図である。
【図11】第1折り込み部における左稼働部の動作説明
図である。
【図12】第1折り込み部の増し折り手段を示す斜視図
である。
【図13】第2折り込み部の動作説明図である。
【図14】装置全体の動作流れによりシートに施される
処理をシート主体で示した動作説明図である。
【図15】装置全体を上半体と下半体とに上下二分割す
る実施形態を示した側面図(動作説明図)である。
【図16】ケースの一例を示す三面図である。
【図17】シートの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シート装填装置 2 送り部 3 第1折り込み部 4 第2折り込み部 5 押込み部 23 下部ベルト手段 24 上部ベルト手段 33 圧力調整装置 200 ケース 205 シート 206 前フラップ部 207 横フラップ部 X シートセット位置 Y ケースセット位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 重幸 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ株 式会社研究開発部内 Fターム(参考) 3E056 AA06 CA04 DA01 EA01 EA08 FE02 FE12 GA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートセット位置(X)からケースセッ
    ト位置(Y)へ向けてシート(205)を載置状態にし
    て位置ズレ不能なまま搬送する送り部(2)と、該送り
    部(2)の経路中でシート(205)における左右の横
    フラップ部(207)を折り込む第1折り込み部(3)
    と、上記送り部(2)からケースセット位置(Y)まで
    の間でシート(205)の前フラップ部(206)を折
    り込む第2折り込み部(4)と、シート(205)をケ
    ースセット位置(Y)にセットされたケース(200)
    内へ最終収納状態とさせる押込み部(5)とを有してい
    ることを特徴とするケース用シート装填装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の折り込み部(3,
    4)は、シート(205)の横フラップ部(207)及
    び前フラップ部(206)をそれぞれケース(200)
    へ収納時の折曲角度を超えて折り込んで折り癖を付与可
    能になっていることを特徴とする請求項1記載のケース
    用シート装填装置。
  3. 【請求項3】 前記送り部(2)は、シート(205)
    を支持する下部ベルト手段(23)とシート(205)
    を押圧する上部ベルト手段(24)とを有してシート
    (205)を上下に挟持可能になっていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のケース用シート装填装
    置。
  4. 【請求項4】 前記送り部(2)は、下部ベルト手段
    (23)と上部ベルト手段(24)とによるシート(2
    05)の挟持力を、左右各別に設けた圧力調整装置(3
    3)によってシート(205)の左右で独立して調整可
    能になっていることを特徴とする請求項3記載のケース
    用シート装填装置。
  5. 【請求項5】 前記送り部(2)は、下部ベルト手段
    (23)と上部ベルト手段(24)とが上下に分割可能
    になっていることを特徴とする請求項3又は請求項4記
    載のケース用シート装填装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014165193A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Ihi Corp 基板搬送装置及び基板搬送処理システム
CN114802915A (zh) * 2022-04-08 2022-07-29 鹤壁李子园食品有限公司 一种组合配送装置
CN114803007A (zh) * 2022-04-08 2022-07-29 鹤壁李子园食品有限公司 一种奶品包装箱包扎流水线

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CN114802915B (zh) * 2022-04-08 2023-12-01 鹤壁李子园食品有限公司 一种组合配送装置
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