JP2797990B2 - ピン付きドラムコアの製造方法 - Google Patents

ピン付きドラムコアの製造方法

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JP2797990B2
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雅善 山本
秀昭 斎藤
直弘 金澤
和夫 戸苅
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富士電気化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器における小型
インダクタンス部品などに使用されるピン付きドラムコ
アの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のピン付きドラムコアの製造
方法を示す斜視図である。
【0003】従来、この種のピン付きドラムコアを製造
する際には、図5に示すように、ドラムコア1のフラン
ジ部1aに丸形のピン穴1bを2個形成し、これらピン
穴1bにそれぞれピン2を垂直に立設し、各ピン穴1b
にそれぞれ接着剤を流し込んだ後、この接着剤が硬化す
るまで養生するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、接
着剤の養生中はピン2がドラムコア1に完全には固定さ
れていないので、何らかの原因でピン2やドラムコア1
に衝撃が加われば、ピン2がコア1に対して動きやす
く、この場合にはピン2の垂直度や位置精度が出なくな
り、不良品となってしなう。
【0005】また、この問題を解決すべく、専用の治具
(図示せず)を用いることにより、養生中もピン2がコ
ア1に対して動かないように仮保持する方法も採用され
ているが、専用の治具が必要となるばかりか、この治具
にピン2とドラムコア1をセットする工程が増えるため
生産性が悪くなるという不都合があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、不良品の発生
を抑制すると共に、生産性を高めることが可能なピン付
きドラムコアの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によるピン
付きドラムコアの製造方法は、ドラムコア(1)のフラ
ンジ部(1a)に2個以上のピン穴(1b)を形成し、
次いで、前記各ピン穴にそれぞれ、J字形に形成された
ピン(2)のU字形の嵌合端部(2a)を圧入嵌着して
当該ピンを垂直に立設すると共に、前記各ピン穴にそれ
ぞれ接着剤を流し込むようにして構成される。
【0008】また、本発明によるピン付きドラムコアの
製造方法は、ドラムコア(1)のフランジ部(1a)に
2個以上のピン穴(1b)を形成し、次いで、前記各ピ
ン穴にそれぞれ、2本のJ字形のピンを互いに水平連結
部(5b)を介して連結したハット形のピン連結体
(5)の両側のU字形の嵌合端部(5a)を圧入嵌着し
て当該ピン連結体を垂直に立設すると共に、前記各ピン
穴にそれぞれ接着剤を流し込み、その後、前記ピン連結
体の水平連結部を切除するようにして構成される。
【0009】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発
明は図面上の記載に限定拘束されるものではない。この
ことは「特許請求の範囲」及び「作用」の欄についても
同様である。
【0010】
【作用】上記した構成により、本発明では、ピン(2)
の嵌合端部(2a)がドラムコア(1)のピン穴(1
b)に圧入嵌着されるため、ピンがドラムコアに対して
仮保持されるように作用する。
【0011】また、本発明では、ピン連結体(5)の嵌
合端部(5a)がドラムコア(1)のピン穴(1b)に
圧入嵌着されるため、ピン連結体がドラムコアに対して
仮保持されるように作用する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明によるピン付きドラムコアの製造方
法の一実施例を示す斜視図、図2は本発明によるピン付
きドラムコアの製造方法の別の実施例の第1工程(ピン
連結体の圧入工程)を示す斜視図、図3は本発明による
ピン付きドラムコアの製造方法の別の実施例の第2工程
(ピン連結体の切除工程)を示す斜視図、図4は本発明
によるピン付きドラムコアの製造方法で用いられるドラ
ムコアの平面図である。
【0013】本発明によるピン付きドラムコアの製造方
法は次の手順で行なわれる。
【0014】即ち、まず、図1に示すように、ドラムコ
ア1のフランジ部1aに正方形のピン穴1bを2個形成
する。この際、各ピン穴1bは、その正方形の1本の対
角線がフランジ部1aのほぼ中心を通るように形成す
る。
【0015】次いで、J字形に屈曲形成されたピン2の
U字形の嵌合端部2aをドラムコア1の各ピン穴1bに
それぞれ圧入する。すると、各ピン2は、その嵌合端部
2aがドラムコア1の各ピン穴1bに嵌合して挟持され
た形で垂直に立設され、ドラムコア1から抜け難くなる
と同時に、その回転が拘束される。
【0016】次に、各ピン穴1bにそれぞれ接着剤を流
し込む。この状態で所定の養生時間が経過すると、接着
剤が硬化して2本のピン2がドラムコア1に完全に固定
されるが、各ピン2は、上述したように、ドラムコア1
の各ピン穴1bに嵌合して挟持されているので、接着剤
の養生中にピン2やドラムコア1が衝撃を受けてピン2
の垂直度や位置精度が出なくなるような事態の発生は大
幅に抑制され、不良品が減少する。また、接着剤が完全
に硬化する前に次の工程に移送することが出来るので、
ピン付きドラムコアの生産性が向上する。更に、専用の
治具を必要としないので、自動化・無人化に対応するこ
とが容易となり、人手による場合も作業性に優れる。
【0017】なお、上述の実施例においては、2本のJ
字形のピン2をドラムコア1のピン穴1bに圧入する場
合について説明したが、2本のJ字形のピンを互いに水
平連結部5bを介して連結したハット形のピン連結体5
(図2参照)を代用することも出来る。以下、このハッ
ト形のピン連結体5を用いる方法について説明する。
【0018】即ち、まず、図2に示すように、ドラムコ
ア1のフランジ部1aに正方形のピン穴1bを2個形成
する。この際、各ピン穴1bは、その正方形の1本の対
角線がフランジ部1aのほぼ中心を通るように形成す
る。
【0019】次いで、ハット形のピン連結体5の両側の
U字形の嵌合端部5aをドラムコア1の各ピン穴1bに
それぞれ圧入する。すると、ピン連結体5は、図3に示
すように、その嵌合端部5aがドラムコア1の各ピン穴
1bに嵌合して挟持された形で垂直に立設され、ドラム
コア1から抜け難くなると同時に、その回転が拘束され
る。しかも、ピン連結体5は2本のJ字形のピンを一体
に連結したものであるので、上述のJ字形のピン2の場
合と比べて、圧入作業に要する時間が半分程度に短縮さ
れる。
【0020】次に、各ピン穴1bにそれぞれ接着剤を流
し込んだ後、ピン連結体5の水平連結部5bを所定の切
断線CLで切断して取り除く。この状態で所定の養生時
間が経過すると、接着剤が硬化してピン連結体5がドラ
ムコア1に完全に固定されるが、ピン連結体5は、上述
したように、ドラムコア1の各ピン穴1bに嵌合して挟
持されているので、接着剤の養生中にピン連結体5やド
ラムコア1が衝撃を受けてピン連結体5の垂直度や位置
精度が出なくなるような事態の発生は大幅に抑制され、
不良品が減少する。また、接着剤が完全に硬化する前に
次の工程に移送することが出来るので、ピン付きドラム
コアの生産性が向上する。更に、専用の治具を必要とし
ないので、自動化・無人化に対応することが容易とな
り、人手による場合も作業性に優れる。
【0021】また、上述の実施例においては、ピン2、
5の嵌合端部2a、5aをドラムコア1のピン穴1bに
圧入した後、ピン穴1bに接着剤を流し込む場合につい
て説明したが、逆に、ドラムコア1のピン穴1bに接着
剤を流し込んでから、この接着剤が硬化する前にピン穴
1bにピン2、5の嵌合端部2a、5aを圧入してもよ
い。
【0022】更に、上述の実施例においては、ドラムコ
ア1のフランジ部1aに形成するピン穴1bが正方形で
ある場合について説明したが、このピン穴1bは、ピン
2、5の嵌合端部2a、5aが嵌合したときに、ピン
2、5が垂直に立設する形状であれば、どのような形状
のものでもよく、例えば図4(a)、(b)、(c)に
示すように、楕円形、三角形、半円形のピン穴1bを採
用することも可能である。また、上述の実施例では、ド
ラムコア1のフランジ部1aに形成するピン穴1bが2
個の場合について説明したが、このピン穴1bを3個ま
たはそれ以上形成する場合にも本発明を適用できること
は言及するまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ドラムコア1のフランジ部1aに2個以上のピン穴1b
を形成し、次いで、前記各ピン穴1bにそれぞれ、J字
形に形成されたピン2のU字形の嵌合端部2aを圧入嵌
着して当該ピン2を垂直に立設すると共に、前記各ピン
穴1bにそれぞれ接着剤を流し込むようにして構成した
ので、ピン2の嵌合端部2aがドラムコア1のピン穴1
bに圧入嵌着されるため、ピン2がドラムコア1に対し
て仮保持されることから、不良品の発生を抑制すると共
に、生産性を高めることが可能なピン付きドラムコアの
製造方法を提供することが出来る。
【0024】また、本発明によれば、ドラムコア1のフ
ランジ部1aに2個以上のピン穴1bを形成し、次い
で、前記各ピン穴1bにそれぞれ、2本のJ字形のピン
を互いに水平連結部5bを介して連結したハット形のピ
ン連結体5の両側のU字形の嵌合端部5aを圧入嵌着し
て当該ピン連結体5を垂直に立設すると共に、前記各ピ
ン穴1bにそれぞれ接着剤を流し込み、その後、前記ピ
ン連結体5の水平連結部5bを切除するようにして構成
したので、ピン連結体5の嵌合端部5aがドラムコア1
のピン穴1bに圧入嵌着されるため、ピン連結体5がド
ラムコア1に対して仮保持されることから、不良品の発
生を抑制すると共に、生産性を高めることが可能なピン
付きドラムコアの製造方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピン付きドラムコアの製造方法の
一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明によるピン付きドラムコアの製造方法の
別の実施例の第1工程(ピン連結体の圧入工程)を示す
斜視図である。
【図3】本発明によるピン付きドラムコアの製造方法の
別の実施例の第2工程(ピン連結体の切除工程)を示す
斜視図である。
【図4】本発明によるピン付きドラムコアの製造方法で
用いられるドラムコアの平面図である。
【図5】従来のピン付きドラムコアの製造方法を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1……ドラムコア 1a……フランジ部 1b……ピン穴 2……ピン 2a……嵌合端部 5……ピン連結体 5a……嵌合端部 5b……水平連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸苅 和夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 15/02,15/10,41/02,41/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムコア(1)のフランジ部(1a)
    に2個以上のピン穴(1b)を形成し、 次いで、前記各ピン穴にそれぞれ、J字形に形成された
    ピン(2)のU字形の嵌合端部(2a)を圧入嵌着して
    当該ピンを垂直に立設すると共に、前記各ピン穴にそれ
    ぞれ接着剤を流し込むようにして構成したピン付きドラ
    ムコアの製造方法。
  2. 【請求項2】 ドラムコア(1)のフランジ部(1a)
    に2個以上のピン穴(1b)を形成し、 次いで、前記各ピン穴にそれぞれ、2本のJ字形のピン
    を互いに水平連結部(5b)を介して連結したハット形
    のピン連結体(5)の両側のU字形の嵌合端部(5a)
    を圧入嵌着して当該ピン連結体を垂直に立設すると共
    に、前記各ピン穴にそれぞれ接着剤を流し込み、 その後、前記ピン連結体の水平連結部を切除するように
    して構成したピン付きドラムコアの製造方法。
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