JPH11289696A - ステータおよびその製造方法 - Google Patents

ステータおよびその製造方法

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JPH11289696A
JPH11289696A JP8758798A JP8758798A JPH11289696A JP H11289696 A JPH11289696 A JP H11289696A JP 8758798 A JP8758798 A JP 8758798A JP 8758798 A JP8758798 A JP 8758798A JP H11289696 A JPH11289696 A JP H11289696A
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JP
Japan
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stator
cores
coil
core
stator core
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JP8758798A
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English (en)
Inventor
Seiji Hoshika
誠司 星加
Makoto Abe
阿部  誠
Yasushi Suzuki
泰史 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルエンド高さ以外のステータの各種寸法
を変更せずにステータ両端のコイルエンドの高さのみを
短縮できるステータおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 ステータコア11を二つのメインコア1
2a,12b(おのおのステータコア単体を積層してな
る)と複数のサブコア131 ,132 ,…,13n (お
のおのピースコアを積層してなる)とで形成する。その
際、まず二つのメインコア12a,12bを隣接配置し
てコイル3を挿入した後、それらを互いに離間させ、そ
の後、両者の間に複数のサブコア131 ,132 ,…,
13n を装着してステータコア11およびステータ10
を完成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロット付きステ
ータコアにコイルを挿入してなるステータおよびその製
造方法に係り、特に、他の各種寸法を何ら変更すること
なくステータ両端のコイルエンドの高さのみを短くする
ことができるステータおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、いろいろな分野で交流モータが使
用されている。モータは、ステータ(固定子)とロータ
(回転子)とからなり、交流モータのステータは、多く
の場合、0.5mm程度の厚さのけい素鋼板からなるス
テータコア単体を複数枚積層して形成されるステータコ
ア積層体(以下単に「ステータコア」ともいう)を有し
ている。このステータコア(固定子鉄心)には巻線用の
溝(スロット)が設けられており、これにコイルを挿入
してモータのステータが完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このコイル
挿入作業においては、いわゆる機械巻きにしろ手巻きに
しろ、いったんコイルを外で巻いておきその後ステータ
コアの複数のスロットに挿入するため、コイル挿入の際
に、ステータコアの両端にコイル挿入のための余裕代が
必要となる。また、コイル挿入時のコイル同士の絡み合
いを避けるための余裕代としても、コイルエンドには軸
方向に一定の長さ(高さ)が必要である。
【0004】図11は、従来のステータの側面図であ
る。同図において、1はステータ、2はステータコア
(積層体)、3はコイル、4は絶縁部材である。また、
Lはステータコア2の軸方向の長さ、Hはコイルエンド
の軸方向の長さ(高さ)である。例えば、長さ(L)1
30mmのステータコア1に対するコイルエンドの高さ
(H)は、一般に、片側50〜60mm程度である。
【0005】したがって、このステータ1をフレームの
内周面に取り付けてモータを製造した場合、コイルエン
ドの高さ分だけモータの全長が大きくなってしまう。
【0006】しかしながら、コイルエンドは、モータの
性能、特にトルク(回転力)の大きさには直接には関係
しない部分であるため、モータの全長を短くしてその小
型化を図るためには、ステータ両端のコイルエンドの高
さをできるだけ短くすることが望ましい。
【0007】この点、従来のステータの構造およびその
製造方法においては、上述のようにコイルの挿入作業自
体を行いやすくするため、またコイル挿入時のコイル同
士の絡み合いを避けるために一定の高さ以上のコイルエ
ンドを確保せざるをえず、コイルエンドの高さの短縮、
ひいてはモータの小型化には一定の限界がある。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、モータの性能を変えず
に、つまり、コイルエンド高さ以外のステータの各種寸
法(例えば、コイルエンドの径方向の大きさ、ステータ
コアの直径と全長など)を従来のものと全く同じにした
まま、ステータ両端のコイルエンドの高さのみを短くす
ることができるステータの構造とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段によって達成される。
【0010】(1)本発明に係るステータは、スロット
付きステータコアにコイルを挿入してなるステータにお
いて、前記ステータコアを複数の分割コアで形成したこ
とを特徴とするものである。
【0011】(2)前記分割コアは、前記ステータコア
の軸方向の両端部分を構成する二つのメインコアと、こ
のメインコアを径方向に複数分割したのと同じ平面形状
を有しかつ前記ステータコアの軸方向の中間部分を構成
する複数のサブコアとからなる。
【0012】(3)また、本発明に係るステータは、コ
イル挿入用の複数のスロットが形成されたステータコア
単体を複数枚積層して形成されるステータコア積層体に
コイルを挿入してなるステータにおいて、前記ステータ
コア積層体は、前記ステータコア単体を径方向に複数分
割したのと同じ形状を有する複数のピースコアを用いて
形成されていることを特徴とするものである。
【0013】(4)前記ピースコアは、前記ステータコ
ア積層体の軸方向の中間部分を構成している。
【0014】(5)前記ピースコアは、すべて同一の形
状を有する。
【0015】(6)前記ピースコアは、同一形状のもの
を複数枚積層して用いられる。
【0016】(7)本発明に係るステータの製造方法
は、スロット付きステータコアの軸方向の両端部分を構
成する二つのメインコアを同一軸上に隣接配置してコイ
ルを挿入する工程と、コイルが挿入された二つのメイン
コアを軸方向に互いに離間させる工程と、離間された二
つのメインコアの間にこのメインコアを径方向に複数分
割したのと同じ平面形状を有する複数のサブコアを外周
上隙間なく装着して前記ステータコアを形成する工程と
を有する。
【0017】(8)上記方法において、コイルを挿入す
る前にあらかじめ離間作業用の治具を二つのメインコア
の間に介装しておき、コイル挿入後の二つのメインコア
はその治具を用いて軸方向に互いに離間させる。
【0018】(9)また、本発明に係るステータの製造
方法は、コイル挿入用の複数のスロットが形成されたス
テータコア単体をあらかじめ複数枚積層して形成した二
つの積層コアを同一軸上に隣接配置してコイルを挿入す
る工程と、コイルが挿入された二つの積層コアを軸方向
に互いに離間させる工程と、離間された二つの積層コア
の間に前記ステータコア単体を径方向に複数分割したの
と同じ形状を有する複数のピースコアを外周上隙間なく
装着して一つのステータコア積層体を形成する工程とを
有する。
【0019】(10)上記方法において、コイルを挿入
する前にあらかじめ離間作業用の治具を二つの積層コア
の間に介装しておき、コイル挿入後の二つの積層コアは
その治具を用いて軸方向に互いに離間させる。
【0020】(11)前記ピースコアは、すべて同一の
形状である。
【0021】(12)前記ピースコアは、同一形状のも
のを複数枚積層して用いる。
【0022】(13)さらに、本発明に係るステータの
製造方法は、コイル挿入用の複数のスロットが形成され
たステータコア単体をあらかじめ複数枚積層して形成し
た二つの積層コアをこれらの間に離間作業用の治具を介
装した状態で同一軸上に隣接配置し、各スロット内に挿
入された長目の絶縁子内にコイルを挿入する工程と、前
記治具を用いてコイルが挿入された二つの積層コアを軸
方向に互いに離間させる工程と、前記治具を取り外す工
程と、離間された二つの積層コアの間に前記ステータコ
ア単体を径方向に均等に複数分割したのと同じ複数の同
一形状のピースコアを軸方向にそれぞれ複数枚積層した
状態で外周上隙間なく装着して一つのステータコア積層
体を形成する工程とを有する。
【0023】本発明の構成によると、ステータコアを分
割コア(例えば、メインコアとサブコア、または積層コ
アとピースコア)で形成し、ステータを製造する際に、
まずステータの両端部となる部分(例えば、メインコア
または積層コア(以下この欄において「メインコア等」
という))にコイルを挿入した後、それらを互いに離間
させ、その後、両者の間にステータの中間部となる部分
(例えば、サブコアまたはピースコア)を装着してステ
ータを完成させる。このとき、二つのメインコア等に挿
入したコイルの全長と完成後のステータのコイルの全長
とは等しいので、最初にコイルを挿入する際には、ステ
ータの中間部分が存在しない分だけ両端の余裕代が大き
くなっており、良好な作業性が確保されるとともに、そ
の後、二つのメインコア等を離間させる際には、コイル
の全長の範囲内で任意の距離だけ両者を引き離すことが
できるため、各メインコア等から外側に突き出ているコ
イル部分が所望の程度に短くなるまで二つのメインコア
等を離間させることにより(この時点でステータ両端の
コイルエンドの高さが決まる)、完成後のステータの両
端のコイルエンドの高さを短くすることができる。もち
ろん、このとき、分割コアによって形成されるステータ
コアの大きさ(全長と直径)やスロット位置(つまり、
コイルエンドの径方向の長さ)など、モータの性能にか
かわる部分の各種寸法は、従来のものと全く同じにする
ことができる。
【0024】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、モータの
性能に何ら影響を与えることなく、つまり、コイルエン
ド高さ以外のステータの各種寸法を従来のものと全く同
一にしたまま、ステータ両端のコイルエンドの高さのみ
を短くすることができ、モータの軸方向の長さを短くし
てその小型化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施の形態に係るステ
ータの構成を模式的に示す側面図、図2は、図1のステ
ータコアの中間部分を構成するサブコアの一例を示す斜
視図である。なお、図11と共通する部材には同一の符
号を付してある。
【0027】図1に示すステータ10は、従来一般のス
テータコアを分割してなる複数の分割コアによりステー
タコア11が形成されている。ここでは、ステータコア
11を形成する分割コアは、ステータコア11の軸方向
の両端部分を構成する二つのメインコア12a,12b
と、この二つのメインコア12a,12bの間にあって
ステータコア11の軸方向の中間部分を構成する複数
(n個)のサブコア131 ,132 ,…,13n とから
なっている。
【0028】各メインコア12a,12bは、従来一般
のステータコアと同様、コイル挿入用の複数(n個)の
スロット5と磁気回路を形成する複数(n個)のティー
ス部6およびコア背部7とからなるステータコア単体
(図10(A)参照)を複数枚積層して形成される積層
コアである。ステータコア単体は、例えば、表面に絶縁
層が形成された厚さ約0.5mmのけい素鋼板で作られ
ている。
【0029】各サブコア131 〜13n は、製造上およ
び取扱い上の便宜、ならびにこれを装着して完成される
ステータコア11のバランスなどを考慮して、すべて同
一の形状(および寸法)に作られている。例えば、それ
の軸方向に垂直な平面形状は、図2に示すように、上述
した従来一般のスロット数nのステータコア(図10
(A)参照)を径方向に均等に複数分割(n等分)した
のと同じものである。
【0030】また、このサブコア131 〜13n は、メ
インコア12a,12bと同様に積層構造となってお
り、前記平面形状を持ったピースコアを複数枚積層して
形成されている。換言すれば、サブコア13を構成する
このピースコアは、メインコア12を構成するスロット
数nのステータコア単体を径方向にn等分したのと同じ
ものであり、かかるピースコアを複数枚積層して各サブ
コア131 〜13n が形成されている。ピースコアもま
た表面に絶縁層が形成された厚さ約0.5mmのけい素
鋼板で作られている。
【0031】なお、サブコア13の個数(n)、つまり
1ピースコアに対するステータコア単体の分割数(n)
は、図2に示すように、ステータコア11のティース数
(またはスロット数)と同数の場合、つまり1ティース
(または1スロット)当たり1個のサブコア13を割り
当てる場合に限定されない。スロット数(ティース数)
を等分できるなら、何等分でもよい。例えば、スロット
数nのステータコアを例にとると、図3(A)に示すサ
ブコア13aは、図2の場合と同じく、n等分しておの
おの1ティース割り当てられた場合(n÷n=1)であ
り、図3(B)に示すサブコア12bは、n/2等分し
ておのおの2ティース割り当てられた場合(n÷(n/
2)=2)である。また、図10(B)は、同図(A)
に示す48スロットのステータコアを8等分しておのお
の6ティース割り当てた場合(48÷8=6)を示して
いる。
【0032】ステータ10は、ステータコア11の各ス
ロット5内にコイル3を複数本挿入して完成される。ス
テータコア11の複数(n個)のスロット5内には、コ
ア11とコイル3とを絶縁する絶縁部材4が設けられて
いる。したがって、コイル4は、その絶縁部材4内に挿
入された状態でスロット5内に挿入されている。なお、
絶縁部材4は、一般に、ステータコア11の両端からそ
れぞれ約3〜5mm突き出されている。
【0033】次に、上記のように構成されたステータ1
0の製造方法を説明する。
【0034】図4および図5は、本発明の一実施の形態
に係る上記ステータ10の製造方法の構成を示す工程別
側面図である。
【0035】まず、図4(A)に示すように、二つのメ
インコア(積層コア)12a,12bを同一軸上に隣接
配置して、スロット5内にコイル3を挿入する。このと
き、後で二つのメインコア12a,12bを離間させや
すくするため、コイル3を挿入する前にあらかじめ離間
作業用の治具14を二つのメインコア12a,12bの
間に介装しておく。つまり、治具14を間に挟んだ状態
で二つのメインコア12a,12bを隣接配置し、コイ
ル3を挿入する。また、後で二つのメインコア12a,
12bを引き離すことを考慮して、絶縁部材4は長目に
とっておく。
【0036】離間作業用の治具14は、例えば、図6に
示すような形状をしている。治具14は、隣接配置され
た二つのメインコア12a,12bを離間させるための
補助手段であって、外力を加える装置との連結部分また
は取っ手部分を有し、かつ、変形を防止するため、治具
14と接触しているメインコア12a,12bの円周面
全体に対し均一に力が加わるようなものであればよい。
【0037】次いで、図4(B)に示すように、治具1
4に外力を加えて、コイル3が挿入された二つのメイン
コア12a,12bを軸方向に互いに離間させる(押し
拡げる)。このとき、二つのメインコア12a,12b
を引き離すことができる距離はコイル3の全長(軸方向
の長さ)の範囲内に規制されており、ここでは、各メイ
ンコア12a,12bから外側に突き出ているコイル部
分の長さ、つまりコイルエンドの高さが、所望の程度に
短くなるまで、二つのメインコア12a,12bを離間
させる。したがって、この段階で、離間させる距離に応
じてステータ10両端のコイルエンドの高さが決まるこ
とになる。
【0038】次いで、図5(C)に示すように、治具1
4の取り外しを行う。
【0039】次いで、図5(D)に示すように、離間さ
れた二つのメインコア12a,12bの間に、ピースコ
アを複数枚積層して形成されたサブコア131 〜13n
を外周上隙間なく装着し、もってステータコア11(お
よびステータ10)を完成させる。図7は、各サブコア
13の装着作業の様子を示す説明図である。また、この
段階における各サブコア13の装着後の状態は、図8
(A)に示されている。なお、このサブコア組付け完了
段階では、図8(A)に示すように、サブコア13相互
間およびサブコア13とメインコア12との間で各サブ
コア13の装着状態に多少のガタツキが残っているの
で、実際には、組み立てられたステータコア11それ自
体を固定する作業が必要である。この点については後述
する。
【0040】次いで、図5(E)に示すように、組み立
てられた図5(D)のステータ10を円筒形のフレーム
20内に挿入し、焼嵌めて固定する(図8参照)。フレ
ーム20は、例えば、アルミニウム(Al)で作られ、
その内周面はきれいに仕上げられている。
【0041】図5(D)のステータ10をフレーム20
内に挿入する際には、前述のように各サブコア13の装
着状態、つまりステータコア11の組立状態にガタツキ
があることを考慮して、図9に示すようなその外周を縮
めることができる治具15を用いて各サブコア131
13n の外周をそろえた後、フレーム20内に挿入する
ようにすれば、スムーズに挿入することができ、好まし
い。
【0042】図8は、組み立てられたステータ10がフ
レーム20内に焼嵌められる様子を示す説明図である。
同図(A)に示すように、加熱により径方向外側に膨脹
したアルミフレーム20は、冷却により同図中矢印方向
に収縮し、これにより各分離コア(各サブコア13と各
メインコア12)のガタツキが吸収され、同図(B)に
示すようにステータコア10はそれ自体が強固に組み立
てられた状態で全体としてフレーム20内にしっかり固
定されることになる。
【0043】なお、組み立てられたステータコアそれ自
体の固定方法としては、上記したフレーム20内への焼
嵌めによる以外に、例えば、ボルトを使ってステータコ
アそれ自体を締結する方法でもよい。この場合には、図
10(A)、図10(B)にそれぞれ示すように、各メ
インコア22(またはそれを形成するステータコア単
体)および各サブコア23(またはそれを形成するピー
スコア)に固定用ピンを挿通するための穴24を設けて
おき、その穴24の位置が合うように上記手順(図4
(A)〜図5(D)参照)によりステータコア(または
ステータ)を組み立てた後、穴24にピンを挿通してボ
ルトで固定する。
【0044】したがって、本実施の形態によれば、ステ
ータコア11を二つのメインコア12a,12b(おの
おのステータコア単体を積層してなる)と複数のサブコ
ア131 ,132 ,…,13n (おのおのピースコアを
積層してなる)とで形成し、ステータ10を製造する際
に、まず二つのメインコア12a,12bを隣接配置し
てコイル3を挿入した後、それらを互いに離間させ、そ
の後、両者の間に複数のサブコア131 ,132 ,…,
13n を装着してステータコア11(およびステータ1
0)を完成させるようにしたので、コイルエンド高さ以
外のステータ10の各種寸法を従来のものと全く同一に
したまま、ステータ両端のコイルエンドの高さのみを短
くすることができる。
【0045】例えば、図1に示すように、二つのメイン
コア12a,12bおよび各サブコア13の軸方向の長
さをそれぞれL1 ,L2 ,L3 とし、これらの合計値(L
1 +L2 +L3 )、つまり組み立てられたステータコア
11の全長(軸方向の長さ)を、図11に示す従来のス
テータコア2の全長Lと等しい場合を考えると、図1と
図11を比較して明らかなように、図1に示す本発明に
よるステータ10のコイルエンドの高さH′は、図11
に示す従来のステータ1のコイルエンドの高さHよりも
大幅に短くなっていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るステータの構成
を模式的に示す側面図である。
【図2】 図1のステータコアの中間部分を構成するサ
ブコアの一例を示す斜視図である。
【図3】 分割数によるサブコアの形状のバリエーショ
ンを示す説明図である。
【図4】 本発明の一実施の形態に係るステータ製造方
法の構成を示す工程別側面図である。
【図5】 図4に続く工程別側面図である。
【図6】 離間作業用の治具の一例を示す斜視図であ
る。
【図7】 各サブコアの装着作業の様子を示す説明図で
ある。
【図8】 組み立てられたステータがフレーム内に焼嵌
められる様子を示す説明図である。
【図9】 装着されたサブコアの外周をそろえるための
作業を示す説明図である。
【図10】 組み立てられたステータコアをボルトで固
定する場合の各分離コアの一例を示す平面図である。
【図11】 従来のステータの側面図である。
【符号の説明】
3…コイル、 4…絶縁部材、 5…スロット、 6…ティース部、 7…コア背部、 10…ステータ、 11…ステータコア、 12,22…メインコア、 13,23…サブコア、 14…離間作業用治具、 20…フレーム。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロット付きステータコアにコイルを挿
    入してなるステータにおいて、 前記ステータコアを複数の分割コアで形成したことを特
    徴とするステータ。
  2. 【請求項2】 前記分割コアは、前記ステータコアの軸
    方向の両端部分を構成する二つのメインコアと、このメ
    インコアを径方向に複数分割したのと同じ平面形状を有
    しかつ前記ステータコアの軸方向の中間部分を構成する
    複数のサブコアとからなることを特徴とする請求項1記
    載のステータ。
  3. 【請求項3】 コイル挿入用の複数のスロットが形成さ
    れたステータコア単体を複数枚積層して形成されるステ
    ータコア積層体にコイルを挿入してなるステータにおい
    て、 前記ステータコア積層体は、前記ステータコア単体を径
    方向に複数分割したのと同じ形状を有する複数のピース
    コアを用いて形成されていることを特徴とするステー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記ピースコアは、前記ステータコア積
    層体の軸方向の中間部分を構成していることを特徴とす
    る請求項3記載のステータ。
  5. 【請求項5】 前記ピースコアは、すべて同一の形状を
    有することを特徴とする請求項3記載のステータ。
  6. 【請求項6】 前記ピースコアは、同一形状のものを複
    数枚積層して用いられることを特徴とする請求項3記載
    のステータ。
  7. 【請求項7】 スロット付きステータコアの軸方向の両
    端部分を構成する二つのメインコアを同一軸上に隣接配
    置してコイルを挿入する工程と、 コイルが挿入された二つのメインコアを軸方向に互いに
    離間させる工程と、 離間された二つのメインコアの間にこのメインコアを径
    方向に複数分割したのと同じ平面形状を有する複数のサ
    ブコアを外周上隙間なく装着して前記ステータコアを形
    成する工程と、 を有するステータの製造方法。
  8. 【請求項8】 コイルを挿入する前にあらかじめ離間作
    業用の治具を二つのメインコアの間に介装しておき、コ
    イル挿入後の二つのメインコアはその治具を用いて軸方
    向に互いに離間させることを特徴とする請求項7記載の
    ステータの製造方法。
  9. 【請求項9】 コイル挿入用の複数のスロットが形成さ
    れたステータコア単体をあらかじめ複数枚積層して形成
    した二つの積層コアを同一軸上に隣接配置してコイルを
    挿入する工程と、 コイルが挿入された二つの積層コアを軸方向に互いに離
    間させる工程と、 離間された二つの積層コアの間に前記ステータコア単体
    を径方向に複数分割したのと同じ形状を有する複数のピ
    ースコアを外周上隙間なく装着して一つのステータコア
    積層体を形成する工程と、 を有するステータの製造方法。
  10. 【請求項10】 コイルを挿入する前にあらかじめ離間
    作業用の治具を二つの積層コアの間に介装しておき、コ
    イル挿入後の二つの積層コアはその治具を用いて軸方向
    に互いに離間させることを特徴とする請求項9記載のス
    テータの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ピースコアは、すべて同一の形状
    であることを特徴とする請求項9記載のステータの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記ピースコアは、同一形状のものを
    複数枚積層して用いることを特徴とする請求項9記載の
    ステータの製造方法。
  13. 【請求項13】 コイル挿入用の複数のスロットが形成
    されたステータコア単体をあらかじめ複数枚積層して形
    成した二つの積層コアをこれらの間に離間作業用の治具
    を介装した状態で同一軸上に隣接配置し、各スロット内
    にコイルを挿入する工程と、 前記治具を用いてコイルが挿入された二つの積層コアを
    軸方向に互いに離間させる工程と、 前記治具を取り外す工程と、 離間された二つの積層コアの間に前記ステータコア単体
    を径方向に均等に複数分割したのと同じ複数の同一形状
    のピースコアを軸方向にそれぞれ複数枚積層した状態で
    外周上隙間なく装着して一つのステータコア積層体を形
    成する工程と、 を有するステータの製造方法。
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