JP2797700B2 - 傾斜型魚道ゲート装置 - Google Patents
傾斜型魚道ゲート装置Info
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- JP2797700B2 JP2797700B2 JP2313076A JP31307690A JP2797700B2 JP 2797700 B2 JP2797700 B2 JP 2797700B2 JP 2313076 A JP2313076 A JP 2313076A JP 31307690 A JP31307690 A JP 31307690A JP 2797700 B2 JP2797700 B2 JP 2797700B2
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- water
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/60—Ecological corridors or buffer zones
Landscapes
- Barrages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明か河川を堰止めする可動ゲートに付設する傾斜
型魚道ゲート装置に関するものである。
型魚道ゲート装置に関するものである。
[従来の技術] 鮭、鱒、鮎、鰻等の魚類は産卵する場所と成育する場
所が異なり、一般には産卵する場所は上流水域であり、
稚魚は下流水域に下り、さらには海洋に出て、そこで成
育して、産卵のために、上流水域に逆泳してくる。
所が異なり、一般には産卵する場所は上流水域であり、
稚魚は下流水域に下り、さらには海洋に出て、そこで成
育して、産卵のために、上流水域に逆泳してくる。
しかしながら、近年において、河川の有効利用のため
に、ダムや堰を設けて、上流水域と下流水域の間を堰止
めして落差を形成し、可動ゲートによる流水量の調節を
行なう場合がが多くなっている。
に、ダムや堰を設けて、上流水域と下流水域の間を堰止
めして落差を形成し、可動ゲートによる流水量の調節を
行なう場合がが多くなっている。
この種の可動ゲートは大別するとゲートの下端部をヒ
ンジを支点として回動する転倒ゲートと、支柱(ピアと
呼ばれている)のガイドに沿って上下にスライドするタ
イプがある。産卵する場所と成育する場所を異にしてい
る魚類にとっては、河川に設けた堰が障害になって、産
卵場所を失い、ひいては漁業にも大きな影響を生じると
いう問題がある。その対策として上記のような河川の上
流水域を堰止めする可動ゲートに傾斜型魚道ゲート装置
を設けることが多い。又、それらの開発が今日現在試み
られている。一例として実開昭55−76224号公報に示さ
れるような転倒ゲート用魚道装置が提案されている。第
6図はその転倒ゲート用魚道装置の平面図であり、第7
図は第6図のB−B線断面図である。ここでは転倒ゲー
ト2の扉体5の一部に上方が開口した通水開口部6を設
けている。魚道7は矩形断面の樋8の内部に左右から交
互に突出した仕切板9を有し、樋8の上端を開口部6に
嵌入させて、扉体5に軸3を持って、回動自在に枢支す
ると共に、下端を樋8に軸支したローラ11により、水路
底4上に前後移動自在に支持している。図中の実線は起
立位置を、鎖線は転伏位置を示し、この間に回動する。
1は水路側壁である。
ンジを支点として回動する転倒ゲートと、支柱(ピアと
呼ばれている)のガイドに沿って上下にスライドするタ
イプがある。産卵する場所と成育する場所を異にしてい
る魚類にとっては、河川に設けた堰が障害になって、産
卵場所を失い、ひいては漁業にも大きな影響を生じると
いう問題がある。その対策として上記のような河川の上
流水域を堰止めする可動ゲートに傾斜型魚道ゲート装置
を設けることが多い。又、それらの開発が今日現在試み
られている。一例として実開昭55−76224号公報に示さ
れるような転倒ゲート用魚道装置が提案されている。第
6図はその転倒ゲート用魚道装置の平面図であり、第7
図は第6図のB−B線断面図である。ここでは転倒ゲー
ト2の扉体5の一部に上方が開口した通水開口部6を設
けている。魚道7は矩形断面の樋8の内部に左右から交
互に突出した仕切板9を有し、樋8の上端を開口部6に
嵌入させて、扉体5に軸3を持って、回動自在に枢支す
ると共に、下端を樋8に軸支したローラ11により、水路
底4上に前後移動自在に支持している。図中の実線は起
立位置を、鎖線は転伏位置を示し、この間に回動する。
1は水路側壁である。
また、実開平2−54838号公報には階段又は傾斜状魚
道床に、複数の起伏式扉体がそれぞれ起伏自在に配置さ
れている魚道ゲート装置において、各扉体は上段扉と下
段扉とからなり、下段扉の上端に、上段扉が回動可能に
設けられ、各上段扉は連結ロッドにより、連動連結さ
れ、各上段扉が常時において略鉛直に保持されるように
構成したことを特徴とした魚道ゲート装置が提案されて
いる。
道床に、複数の起伏式扉体がそれぞれ起伏自在に配置さ
れている魚道ゲート装置において、各扉体は上段扉と下
段扉とからなり、下段扉の上端に、上段扉が回動可能に
設けられ、各上段扉は連結ロッドにより、連動連結さ
れ、各上段扉が常時において略鉛直に保持されるように
構成したことを特徴とした魚道ゲート装置が提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] 上述したような魚類は習性として第8図(a)に示す
ような堰12を設けて矢印の方向に越流した場合、堰12が
略鉛直でしかも堰12の壁に沿って水14が流れていると、
堰12を魚類13は容易に越えていく。しかし、堰12が鉛直
状態であっても、第8図(b)に示すように、、堰12の
壁に沿って水が流れず、空間部15を生じている場合に
は、その堰12を魚類13は越えていかない。また、第8図
(c)に示すように、堰12が下流側に傾斜している場合
には、堰12の上部で滝12aを形成し、且つ堰12の壁に空
間部15を生じるので、魚類13は太矢印の方向に回遊し、
堰12を越えようとしない。又流れの中に淀みや渦がある
場合も同様に魚類13はそこで低迷して回遊し、上流に向
かって積極的に逆泳をしなくなる。
ような堰12を設けて矢印の方向に越流した場合、堰12が
略鉛直でしかも堰12の壁に沿って水14が流れていると、
堰12を魚類13は容易に越えていく。しかし、堰12が鉛直
状態であっても、第8図(b)に示すように、、堰12の
壁に沿って水が流れず、空間部15を生じている場合に
は、その堰12を魚類13は越えていかない。また、第8図
(c)に示すように、堰12が下流側に傾斜している場合
には、堰12の上部で滝12aを形成し、且つ堰12の壁に空
間部15を生じるので、魚類13は太矢印の方向に回遊し、
堰12を越えようとしない。又流れの中に淀みや渦がある
場合も同様に魚類13はそこで低迷して回遊し、上流に向
かって積極的に逆泳をしなくなる。
そのため実開昭55−76224号公報に示すような転倒ゲ
ート魚道用装置は次のような問題がある。
ート魚道用装置は次のような問題がある。
魚道7は樋8の内部に左右から交互に仕切板9を突
出して固定している。そのため魚道7を傾斜すると、そ
れに順応して仕切板9も傾斜する。ここでは仕切板9の
傾斜による空間部の発生を防止出来るように、魚道巾方
向で水路底までの開口を左右交互に有するように、仕切
板9を設けている。しかし流水量が少ないと浅瀬を生じ
て、魚類は上流に向かって逆泳が出来ない。
出して固定している。そのため魚道7を傾斜すると、そ
れに順応して仕切板9も傾斜する。ここでは仕切板9の
傾斜による空間部の発生を防止出来るように、魚道巾方
向で水路底までの開口を左右交互に有するように、仕切
板9を設けている。しかし流水量が少ないと浅瀬を生じ
て、魚類は上流に向かって逆泳が出来ない。
魚類を上流に向かって逆泳させるために、流水量を
多くすると、勢力が大きくなって、魚類は上流に向かっ
て逆泳が出来ない。そのため魚道の傾斜との関係におい
て、流水量の調節が非常に重要となる。しかし魚類の産
卵期間を通じて、逆泳に適した流水量をきめ細かに調節
することは実際上困難である。
多くすると、勢力が大きくなって、魚類は上流に向かっ
て逆泳が出来ない。そのため魚道の傾斜との関係におい
て、流水量の調節が非常に重要となる。しかし魚類の産
卵期間を通じて、逆泳に適した流水量をきめ細かに調節
することは実際上困難である。
又、実開平2−54838号公報に記載されているような
魚道ゲート装置では、次のような問題がある。
魚道ゲート装置では、次のような問題がある。
各扉体は上段扉と下段扉とからなり、下段扉の上端
に、上段扉か回動可能に設けられ、各上段扉が常時にお
いて略鉛直に保持されるが、下段扉が下流側に傾斜する
ので、傾斜し一箇所が淵を形成して、魚類はそこで低迷
して回遊し、積極的に扉を越えられない場合がある。
に、上段扉か回動可能に設けられ、各上段扉が常時にお
いて略鉛直に保持されるが、下段扉が下流側に傾斜する
ので、傾斜し一箇所が淵を形成して、魚類はそこで低迷
して回遊し、積極的に扉を越えられない場合がある。
本発明は上記問題点の解決を図るために為されたもの
であり、魚道の全長を通じて、堰により、流水量の影響
を少なくし、且つ簡単な構造で常に堰を略鉛直に保ち、
魚の習性を活かすことの出来る傾斜型魚道ゲート装置を
提供することを目的とする。
であり、魚道の全長を通じて、堰により、流水量の影響
を少なくし、且つ簡単な構造で常に堰を略鉛直に保ち、
魚の習性を活かすことの出来る傾斜型魚道ゲート装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は上流水域を堰止
めする可動ゲートに付設する傾斜型魚道ゲート装置であ
って、前記可動ゲートに魚道ゲート本体の上端部を軸支
し、可動ゲートの流出部と魚道ゲート本体の流入部とを
係合するとともに、魚道ゲート本体の両側に軸支し、そ
の本体内に、流水段差を形成して、軸支部より下方に重
心を有する流水減勢堰を自在に具備したことを特徴とす
る傾斜型魚道ゲート装置とするものである。
めする可動ゲートに付設する傾斜型魚道ゲート装置であ
って、前記可動ゲートに魚道ゲート本体の上端部を軸支
し、可動ゲートの流出部と魚道ゲート本体の流入部とを
係合するとともに、魚道ゲート本体の両側に軸支し、そ
の本体内に、流水段差を形成して、軸支部より下方に重
心を有する流水減勢堰を自在に具備したことを特徴とす
る傾斜型魚道ゲート装置とするものである。
可動ゲートは前述したような転倒ゲート、支柱のガイ
ドに沿って上下にスライドするタイプのいづれでもよ
い。本発明では可動ゲートに魚道ゲート本体の上端部を
軸支し、可動ゲートの流出部と魚道ゲート本体の流入部
とを係合することが必要である。これによって最適な流
水状態を自動的に行うことが出来る。
ドに沿って上下にスライドするタイプのいづれでもよ
い。本発明では可動ゲートに魚道ゲート本体の上端部を
軸支し、可動ゲートの流出部と魚道ゲート本体の流入部
とを係合することが必要である。これによって最適な流
水状態を自動的に行うことが出来る。
可動ゲートの流出部は、後述するように、上端部を切
欠けて開口部とするもの、上端全部とするもの、又は開
孔部によるものがある。
欠けて開口部とするもの、上端全部とするもの、又は開
孔部によるものがある。
同時に本発明では魚道ゲート本体の両側に軸支し、そ
の本体内に、流水段差を形成し、軸支部より下方に重心
を有する流水減勢堰を自在に具備することが必要であ
る。
の本体内に、流水段差を形成し、軸支部より下方に重心
を有する流水減勢堰を自在に具備することが必要であ
る。
この流水減勢堰によって傾斜型魚道ゲート装置の流水
の勢力を調整して、魚の逆泳を保護し促進させる。この
場合、魚の習性を活かすために流水減勢堰は略鉛直にす
る必要がある。これに対して、本発明では軸支部より下
方に重心がかかっている流水減勢堰を魚道ゲート本体の
両側に軸支し、下端を固定することなく、自在にしてい
るので、常に略鉛直を保持することが出来る。
の勢力を調整して、魚の逆泳を保護し促進させる。この
場合、魚の習性を活かすために流水減勢堰は略鉛直にす
る必要がある。これに対して、本発明では軸支部より下
方に重心がかかっている流水減勢堰を魚道ゲート本体の
両側に軸支し、下端を固定することなく、自在にしてい
るので、常に略鉛直を保持することが出来る。
[作用] 本発明は上記のような構成なので、可動ゲートの上流
水域の水量が変化しても、それを調節する可動ゲートの
可動に連動して、魚道ゲート本体は上端部を軸支部とし
上下回動し、又は上下揺動し、最適な流水状態を自動的
に行うことが出来る。この場合、魚道ゲート本体内の流
水減勢堰は流水段差を形成するとともに、軸支部より下
方に重心をかけているので、常に略鉛直を保持し、流水
減勢して、魚類の逆泳を容易にすることが出来る。
水域の水量が変化しても、それを調節する可動ゲートの
可動に連動して、魚道ゲート本体は上端部を軸支部とし
上下回動し、又は上下揺動し、最適な流水状態を自動的
に行うことが出来る。この場合、魚道ゲート本体内の流
水減勢堰は流水段差を形成するとともに、軸支部より下
方に重心をかけているので、常に略鉛直を保持し、流水
減勢して、魚類の逆泳を容易にすることが出来る。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図によって説明する。第1図
は本発明の転倒ゲートの場合の一実施例を示す図であ
る。上下スライドのゲートの場合も同様である。23は傾
斜型魚道ゲート装置である。傾斜型魚道ゲート装置23は
河川の上流水域21を堰止めした可動ゲート24に付設して
いる。ここでは可動ゲート24の上端部24aに魚道ゲート
本体25の上端部25aをピン28により、軸支し、可動ゲー
ト24の流出部30と魚道ゲート本体25の流入部29を係合す
るとともに、魚道ゲート本体25の両側25dに軸支し、そ
の本体内に、流水段差を形成し、軸支部より下方に重心
を有する流水減勢堰26を自在に具備したものである。魚
道ゲート本体25の形状は一般には矩形断面の樋が用いら
れている。可動ゲート24は二つのコンクリートピア27の
間に配置され、下端部24bに軸24cを設け、コンクリート
ピア27に軸受け27aを設けて、軸24cと軸受け27aを嵌合
させている。可動ゲート24を転倒させる場合は可動ゲー
ト24の上端部24aに設けた滑車31にワイヤーロープ32を
かけて、可動ゲート24を吊持しているので、モーター34
を駆動してドラム33を回転して、ワイヤーロープ32を緩
める。可動ゲート24は上流水域の水圧によって、軸24c
を支点として、下流に転倒する。可動ゲート24は水位測
定装置35の測定値を入力として、制御機構36により、モ
ーター34に指令して可動調整される。この場合傾斜型魚
道ゲート装置23は可動ゲート24の起伏転倒に連動して、
ピン28により、上下且つ回動する。魚道ゲート本体25の
下端部25bに床敷板37をヒンジ24cで取付け、床敷板37に
はロール38を付けて下流水域22の水底面22aを移動出来
るようにしている。
は本発明の転倒ゲートの場合の一実施例を示す図であ
る。上下スライドのゲートの場合も同様である。23は傾
斜型魚道ゲート装置である。傾斜型魚道ゲート装置23は
河川の上流水域21を堰止めした可動ゲート24に付設して
いる。ここでは可動ゲート24の上端部24aに魚道ゲート
本体25の上端部25aをピン28により、軸支し、可動ゲー
ト24の流出部30と魚道ゲート本体25の流入部29を係合す
るとともに、魚道ゲート本体25の両側25dに軸支し、そ
の本体内に、流水段差を形成し、軸支部より下方に重心
を有する流水減勢堰26を自在に具備したものである。魚
道ゲート本体25の形状は一般には矩形断面の樋が用いら
れている。可動ゲート24は二つのコンクリートピア27の
間に配置され、下端部24bに軸24cを設け、コンクリート
ピア27に軸受け27aを設けて、軸24cと軸受け27aを嵌合
させている。可動ゲート24を転倒させる場合は可動ゲー
ト24の上端部24aに設けた滑車31にワイヤーロープ32を
かけて、可動ゲート24を吊持しているので、モーター34
を駆動してドラム33を回転して、ワイヤーロープ32を緩
める。可動ゲート24は上流水域の水圧によって、軸24c
を支点として、下流に転倒する。可動ゲート24は水位測
定装置35の測定値を入力として、制御機構36により、モ
ーター34に指令して可動調整される。この場合傾斜型魚
道ゲート装置23は可動ゲート24の起伏転倒に連動して、
ピン28により、上下且つ回動する。魚道ゲート本体25の
下端部25bに床敷板37をヒンジ24cで取付け、床敷板37に
はロール38を付けて下流水域22の水底面22aを移動出来
るようにしている。
又、可動ゲート24の流出部29と魚道ゲート本体25の流
入部30を係合する場合、可動ゲート24を可動しても、流
水が容易に魚道ゲート本体内にはいるように、魚道ゲー
ト本体25の上端部25aの底面に切欠部25cを設けている。
39は固定堰である。魚道の勾配は1/15〜1/10が適当とさ
れている。
入部30を係合する場合、可動ゲート24を可動しても、流
水が容易に魚道ゲート本体内にはいるように、魚道ゲー
ト本体25の上端部25aの底面に切欠部25cを設けている。
39は固定堰である。魚道の勾配は1/15〜1/10が適当とさ
れている。
第2図(a)、(b)、(c)は可動ゲートの流出部
と魚道ゲート本体の流入部の軸支による係合の状態を示
す図である。
と魚道ゲート本体の流入部の軸支による係合の状態を示
す図である。
(a)図では可動ゲート24の上端部24aの一部に流出
部30として開口部30aを設けている。開口部30aの大きさ
は適宜決めることが出来る。ここではピン28で魚道ゲー
ト本体の流入部29を形成する上端部25aを可動ゲート24
の上端部24aに軸支している。29は流入部である。
部30として開口部30aを設けている。開口部30aの大きさ
は適宜決めることが出来る。ここではピン28で魚道ゲー
ト本体の流入部29を形成する上端部25aを可動ゲート24
の上端部24aに軸支している。29は流入部である。
(b)図では可動ゲート24の上端部24a近傍に流出部3
0として開孔部30bを設けて、魚道ゲート本体25の流入部
29を形成する上端部25aを嵌入している。開口部30bの大
きさは適宜決めることが出来る。ここではピン28で魚道
ゲート本体の上端部25aを可動ゲート24の上端部24aに軸
支している。
0として開孔部30bを設けて、魚道ゲート本体25の流入部
29を形成する上端部25aを嵌入している。開口部30bの大
きさは適宜決めることが出来る。ここではピン28で魚道
ゲート本体の上端部25aを可動ゲート24の上端部24aに軸
支している。
(c)図では可動ゲート24の上端部24a全部を流出部3
0としている。ここでは軸受24dを端部に設けて魚道ゲー
ト本体25の流入部29を形成する上端部25aを軸支してい
る。上記した可動ゲート24は下端部24bを軸24cによりコ
ンクリートピアに軸支して、回動出来るようになってい
る。
0としている。ここでは軸受24dを端部に設けて魚道ゲー
ト本体25の流入部29を形成する上端部25aを軸支してい
る。上記した可動ゲート24は下端部24bを軸24cによりコ
ンクリートピアに軸支して、回動出来るようになってい
る。
第3図(a)、b)は魚道ゲート本体の流入部と可動
ゲートの流出部の関係を示す図である。ここでは可動ゲ
ートを二点鎖線で示している。
ゲートの流出部の関係を示す図である。ここでは可動ゲ
ートを二点鎖線で示している。
(a)図では可動ゲート24の流出部30が三角形の形状
を示している。ここでは魚道ゲートの上端部25aが流出
部30と接触するが、流出部30の形状が三角形なので、可
動ゲート24の回動により、ピン28により、容易に連動す
ることが出来る。この場合、魚道ゲートの上端部25aが
流入部29として切欠け部25cを設けているので、容易に
流水することが出来る。
を示している。ここでは魚道ゲートの上端部25aが流出
部30と接触するが、流出部30の形状が三角形なので、可
動ゲート24の回動により、ピン28により、容易に連動す
ることが出来る。この場合、魚道ゲートの上端部25aが
流入部29として切欠け部25cを設けているので、容易に
流水することが出来る。
(b)図では可動ゲート24の流出部30が円形の形状を
示している。ここでは上記三角形の形状の場合と同様に
魚道ゲート本体内に容易に流水することが出来る。
示している。ここでは上記三角形の形状の場合と同様に
魚道ゲート本体内に容易に流水することが出来る。
第4図(a)、(b)(c)、(d)は本発明の流水
減勢堰の一実施例を示す図である。(a)図は流水減勢
堰を魚道ゲート本体内に取付けた場合の斜視図、(b)
図は他の形状の流水減勢堰を示す図、(c)図は(a)
図のA−A線断面図、(d)図は他の流水減勢堰の断面
図である。(a)図に示すように、流水減勢堰26は上部
両端に軸40を魚道ゲート本体25の側板41に設けた切欠部
42に軸支し、回動自在に載置している。42は軸40の外れ
防止金具である。流水減勢堰26は切欠による越流部26a
を設けている。越流部26aの巾は適宜に決めることが出
来る。ここでは流水減勢堰26は上部両端に軸40を設けて
いる。(b)図では他の流水減勢堰26の軸40を中央部付
近に設けている。軸の位置は必要に応じて決めることが
出来る。しかし、いずれの場合でも、本発明に用いる流
水減勢堰は軸支部より下方に重心を有することが必要で
ある。
減勢堰の一実施例を示す図である。(a)図は流水減勢
堰を魚道ゲート本体内に取付けた場合の斜視図、(b)
図は他の形状の流水減勢堰を示す図、(c)図は(a)
図のA−A線断面図、(d)図は他の流水減勢堰の断面
図である。(a)図に示すように、流水減勢堰26は上部
両端に軸40を魚道ゲート本体25の側板41に設けた切欠部
42に軸支し、回動自在に載置している。42は軸40の外れ
防止金具である。流水減勢堰26は切欠による越流部26a
を設けている。越流部26aの巾は適宜に決めることが出
来る。ここでは流水減勢堰26は上部両端に軸40を設けて
いる。(b)図では他の流水減勢堰26の軸40を中央部付
近に設けている。軸の位置は必要に応じて決めることが
出来る。しかし、いずれの場合でも、本発明に用いる流
水減勢堰は軸支部より下方に重心を有することが必要で
ある。
軸支部より下方に重心を設ける手段としては、(c)
図に示すように、流水減勢堰26に中空部43を設け、その
下端部26bの内部に鉄球44の錘りを充填する。しかし、
上記のような鉄球に限定されるものではない。バラスト
等を充填してもよいし又は中空部43下方に流入孔、流出
孔を段差を付けて設け、水を循環して下方に重心を有す
るようにすることも出来る。水を下方に流することも出
来る。
図に示すように、流水減勢堰26に中空部43を設け、その
下端部26bの内部に鉄球44の錘りを充填する。しかし、
上記のような鉄球に限定されるものではない。バラスト
等を充填してもよいし又は中空部43下方に流入孔、流出
孔を段差を付けて設け、水を循環して下方に重心を有す
るようにすることも出来る。水を下方に流することも出
来る。
又、(d)図に示すように下方の重心を必要に応じて
前方又は後方に偏らせることが出来る。ここでは中空部
43内に仕切板43aを設けて、前方又は後方のみに鉄玉44
を充填している。
前方又は後方に偏らせることが出来る。ここでは中空部
43内に仕切板43aを設けて、前方又は後方のみに鉄玉44
を充填している。
第5図は流水減勢堰の越流部配列を左右交互にした状
態を示す図である。
態を示す図である。
図において流水減勢堰26は切欠による越流部26aを左
右に交互に配置している。これによって、越流による流
水は矢印の方向となり、魚類は流水の変化により、逆泳
が促進される。越流部26aの大きさは適宜決めることが
出来る。
右に交互に配置している。これによって、越流による流
水は矢印の方向となり、魚類は流水の変化により、逆泳
が促進される。越流部26aの大きさは適宜決めることが
出来る。
上記のような本発明の魚道ゲート装置を実際の上流水
域を堰止めした可動ゲートに付設して、魚道として適用
した場合は、次の通りである。この場合、可動ゲートの
転倒しない状態での魚道ゲート本体上端床までの高さは
約3m、下流水域での可動ゲートから魚道ゲート本体下端
の水底面に接触する位置までの長さは約30mとし、魚道
ゲート本体内の流水減勢堰26は高さが50cm、巾5mで、越
流部の巾は4m、切欠深さ15cmとした。流水減勢堰は塗装
したSS41材で中空体を形成し、鉄球を下端部内に充填し
て軸支部より下方に重心を有する堰とした。上流水域の
水位が変動し、それに対して可動ゲートを可動させた
が、それに連動して、魚道ゲート本体の上端が上下回動
して、所定の流水量を魚道ゲート装置を介して下流域に
流水することが出来た。
域を堰止めした可動ゲートに付設して、魚道として適用
した場合は、次の通りである。この場合、可動ゲートの
転倒しない状態での魚道ゲート本体上端床までの高さは
約3m、下流水域での可動ゲートから魚道ゲート本体下端
の水底面に接触する位置までの長さは約30mとし、魚道
ゲート本体内の流水減勢堰26は高さが50cm、巾5mで、越
流部の巾は4m、切欠深さ15cmとした。流水減勢堰は塗装
したSS41材で中空体を形成し、鉄球を下端部内に充填し
て軸支部より下方に重心を有する堰とした。上流水域の
水位が変動し、それに対して可動ゲートを可動させた
が、それに連動して、魚道ゲート本体の上端が上下回動
して、所定の流水量を魚道ゲート装置を介して下流域に
流水することが出来た。
以上のことから本発明の傾斜型魚道ゲート装置は魚道
としての目的を達成することが出来る。
としての目的を達成することが出来る。
[発明の効果] 本発明によれば、可動ゲートの可動に連動させる機構
とするとともに、魚道ゲート内に軸支部より下方に重心
を有する流水減勢堰を自在に設けるという簡単な構造に
より、流水減勢堰を常に略鉛直に保持して、逆泳する魚
の習性を活かし、魚道としての機能を発揮出来る。
とするとともに、魚道ゲート内に軸支部より下方に重心
を有する流水減勢堰を自在に設けるという簡単な構造に
より、流水減勢堰を常に略鉛直に保持して、逆泳する魚
の習性を活かし、魚道としての機能を発揮出来る。
第1図は本発明の一実施例を示す図、第2図は本発明に
用いる可動ゲートの流出部と魚道ゲート本体の流入部の
軸支による係合状態を示す図、第3図は魚道ゲート本体
の流入部と可動ゲートの流出部の関係を示す図、第4図
は本発明に用いる流水減勢堰の一実施例を示す図、第5
図は本発明に用いる流水減勢堰の越流部配列の他の一実
施例を示す図、第6図は従来の転倒ゲート魚道装置の一
例を示す図、第7図は第6図のB−B線断面図、第8図
は魚道の習性の一つの状態を示す図である。 21……上流水域、22……下流水域、23……傾斜型魚道ゲ
ート装置、24……可動ゲート、25……魚道ゲート本体、
26……流水減勢堰、27……コンクリートピア、28……ピ
ン、29……流入部、30……流出部、31……滑車、32……
ワイヤーロープ、33……ドラム、34……モーター、35…
…水位測定装置、36……制御機構、37……床敷板、38…
…ロール、39……固定堰、40……軸、41……側板、42…
…切欠部、43……中空部、44……鉄球。
用いる可動ゲートの流出部と魚道ゲート本体の流入部の
軸支による係合状態を示す図、第3図は魚道ゲート本体
の流入部と可動ゲートの流出部の関係を示す図、第4図
は本発明に用いる流水減勢堰の一実施例を示す図、第5
図は本発明に用いる流水減勢堰の越流部配列の他の一実
施例を示す図、第6図は従来の転倒ゲート魚道装置の一
例を示す図、第7図は第6図のB−B線断面図、第8図
は魚道の習性の一つの状態を示す図である。 21……上流水域、22……下流水域、23……傾斜型魚道ゲ
ート装置、24……可動ゲート、25……魚道ゲート本体、
26……流水減勢堰、27……コンクリートピア、28……ピ
ン、29……流入部、30……流出部、31……滑車、32……
ワイヤーロープ、33……ドラム、34……モーター、35…
…水位測定装置、36……制御機構、37……床敷板、38…
…ロール、39……固定堰、40……軸、41……側板、42…
…切欠部、43……中空部、44……鉄球。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 8/08
Claims (1)
- 【請求項1】上流水域を堰止めする可動ゲートに付設す
る傾斜型魚道ゲート装置であって、前記可動ゲートに魚
道ゲート本体の上端部を軸支し、可動ゲートの流出部と
魚道ゲート本体の流入部とを係合するとともに、魚道ゲ
ート本体の両側に軸支し、その本体内に、流水段差を形
成して、軸支部より下方に重心を有する流水減勢堰を自
在に具備したことを特徴とする傾斜型魚道ゲート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2313076A JP2797700B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 傾斜型魚道ゲート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2313076A JP2797700B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 傾斜型魚道ゲート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04182507A JPH04182507A (ja) | 1992-06-30 |
JP2797700B2 true JP2797700B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=18036905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2313076A Expired - Lifetime JP2797700B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 傾斜型魚道ゲート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2797700B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022206284A1 (zh) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 中国长江三峡集团有限公司 | 一种伤害减低的适用于应急式泄洪的缓冲鱼道及缓冲方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2588684Y2 (ja) * | 1992-08-18 | 1999-01-13 | 財団法人ダム水源地環境整備センター | 昇降式魚道 |
FR2719857B1 (fr) * | 1994-05-10 | 1996-07-19 | Cantaloube Ste Civile Inventio | Passe à poissons mobile. |
WO2005033420A1 (en) * | 2003-10-06 | 2005-04-14 | In-Seo Ki | Automatic variable fishway by water level sensed |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP2313076A patent/JP2797700B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022206284A1 (zh) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 中国长江三峡集团有限公司 | 一种伤害减低的适用于应急式泄洪的缓冲鱼道及缓冲方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04182507A (ja) | 1992-06-30 |
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