JP2797618B2 - 光磁気記録媒体の記録信号再生装置 - Google Patents

光磁気記録媒体の記録信号再生装置

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JP2797618B2 JP7565490A JP7565490A JP2797618B2 JP 2797618 B2 JP2797618 B2 JP 2797618B2 JP 7565490 A JP7565490 A JP 7565490A JP 7565490 A JP7565490 A JP 7565490A JP 2797618 B2 JP2797618 B2 JP 2797618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光磁気記録媒体の記録信号を再生するための
装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、光磁気記録媒体の記録信号再生は光磁気記録媒
体にコヒーレントな直線偏光の入射光を照射し、上記光
磁気記録媒体の記録信号により変調されて得られる戻り
光の回転角(カー回転角あるいはファラデー回転角)を
利用して行なわれており、再生装置においても該方法が
用いられている。しかしながら、磁性ガーネットなど光
吸収損失が少ない磁気光学物質を記録膜として用いた光
磁気記録媒体においては、戻り光の回転角を利用した再
生方法より、戻り光の楕円率から記録信号の再生を行な
うことが優位に立つ可能性があると考えられてきている
ため、上記した両者の方法の互換性を有する再生装置が
必要である。しかしながら従来の装置は互換性がないの
が現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、光磁気記録媒体からの戻り光の回転
角を利用した再生方法及び楕円率を利用した再生方法の
どちらでも利用することのできる光磁気記録媒体の記録
信号再生装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行
なった結果、戻り光の回転角を利用した従来の再生装置
に相対位相差が180゜以下の複屈折位相板を組み込むこ
とにより、戻り光の楕円率を利用して光磁気記録媒体の
記録信号を再生することができることを見出だし本発明
を完成するに至った。すなわち本発明は、コヒーレント
な直線偏光の入射光を光磁気記録媒体に照射し、上記光
磁気記録媒体の記録信号により変調されて得られる戻り
光を通す相対位相差が180゜以下の複屈折位相板、該複
屈折位相板を通過した戻り光を分割する偏光ビームスプ
リッター、該偏光ビームスプリッターにより分割された
戻り光を受光するディテクター、該ディテクターにより
受光した戻り光の強度によって戻り光の回転角及び楕円
率を検出する検出器及び該検出器により検出された戻り
光の回転角または楕円率によって光磁気記録媒体の信号
を再生する手段を備え、かつ前記複屈折位相板の進相
軸、遅相軸が戻り光の偏光面に対して回転可能としたこ
とを特徴とする光磁気記憶媒体の記録信号再生装置であ
る。
(作用) 第1図に本発明の再生装置の一例を示すが、本発明は
これに限定されない。第1図に示す装置において、コヒ
ーレントな直線偏光の入射光はレーザー半導体素子1か
ら発せられる。この入射光はコリメートレンズ2により
平行光に整形され、レンズ4によって光磁気記録媒体5
上に収束される。この光磁気記録媒体5に照射された入
射光は光磁気記録媒体5の記録信号により変調され、戻
り光となってビームスプリッター3、ビームスプリッタ
ー6に導入される。なお、ビームスプリッター6におい
て、戻り光はサーボ系に導入される光と検出系に導入さ
れる光に分割される。次に検出系に導入された戻り光は
相対位相差が180゜以下の複屈折位相板7に導入され、
この複屈折位相板7を通過した戻り光は偏光ビームスプ
リッター8に導入される。戻り光はこの偏光ビームスプ
リッター8において分割され、この分割された戻り光は
2つのディテクター9に導入され、このディテクター9
で受光した戻り光の強度により差動検出によって戻り光
の回転角及び楕円率が検出され、さらにこの検出された
戻り光の回転角または楕円率によって光磁気記録媒体の
信号が再生される。ここで、本発明の装置は前記複屈折
位相板7の進相軸、遅相軸が戻り光の偏光面に対して回
転可能としたことに特徴がある。なお、本例の装置にお
いて組み込まれる複屈折位相板7は偏光ビームスプリッ
ター8の前段にあり、戻り光の偏光面に対して回転可能
であれば特に限定されない。
以下、本発明の装置における戻り光の回転角、楕円率
の検出の原理について第2図に基づいて説明する。第2
図には偏光ビームスプリッターの前段に複屈折位相板と
して1/4波長板を組み込んだ場合の戻り光の偏光状態を
例示する。なお、図中、偏光ビームスプリッターは入射
光に対して45゜傾け、その軸をx,y軸に一致させてい
る。コヒーレントな直線偏光の入射光は光磁気記録媒体
の記録信号により変調され、第2図Aのような右回りの
楕円偏光または左回りの楕円偏光となる。このとき、入
射光の直線偏光の軸と1/4波長板の進相(F軸)を一致
させれば、左回り楕円偏光の短軸成分の有する90゜の相
対位相遅れに、1/4波長板による90゜の位相差が加えら
れ、遅相軸(S軸)成分はF軸成分に対し逆相となり、
第2図Bのような−Θの直線偏光に置き換えられる。一
方、右回りの楕円偏光は第2図Cのような+Θの直線偏
光に置き換えられる。従って、戻り光の楕円率は回転角
の再生と同様に再生することが可能となり、第2図中B,
Cのx,y軸成分に示した矢印が偏光ビームスプリッターで
分離された電界成分となって、それぞれのディテクター
で検出される。また、B,Cの状態は磁気記録媒体の磁化
の反転に対応することから差動光学系で再生することが
可能となる。更に、戻り光の回転角については第2図D
に示すように、x軸と1/4波長板の進相軸(F軸)を一
致させれば+Θ、−Θの直線偏光は第2図Eに示すよう
に長軸と短軸の比が逆転した楕円偏光となるので、差動
光学系で再生可能となる。以上のことから、本発明の装
置は光磁気記録媒体への入射偏光を直線偏光とし、偏光
ビームスプリッターの前の1/2以下の波長板をA(45
゜、135゜、225゜、315゜),B(90゜、270゜),C(0
゜、180゜)に設定することにより回転角再生モード、
楕円率再生モード、位相差マージンを広くした再生モー
ドに対応する。なお、上述の検出において入射光の直線
偏光の軸と1/4波長板の進相軸(S軸)を一致させるこ
とによっても戻り光の楕円率、回転角の検出は可能であ
る。
(実施例) 以下、実施例として具体的な光磁気記録媒体の記録信
号再生を第1図に示す装置を用いて行なった場合を想定
してキャリアレベルの位相差依存性、複屈折位相板の依
存性を計算機にてシミュレーションした。シュミレーシ
ョンにおいては、ポリカーボネート基板上に厚さ900Å
の窒化珪素膜、厚さ250ÅのTbFeCo系の記録膜、厚さd
Åの窒化珪素膜および厚さ250Åのアルミニウム薄膜を
順次積層してなる光磁気記録媒体を想定し、厚さdAの窒
化珪素膜の厚みを変化させた。またポリカーボネート基
板の複屈折はないものとして考え、計算パラメーターは
記録膜の複素屈折率n=3.0+i3.6、誘電率テンソルの
非対角成分ε=−0.44+i0.012とし、窒化珪素膜の複素
屈折率n=2.03、アルミニウム薄膜の複素屈折率n=2.
53+i8.79とした。
第3図に第1図に示した装置を用いて測定した光磁気
記録媒体の膜構成によるキャリアレベルの位相差依存性
を計算機にてシミュレーションした結果を示す。図中、
縦軸はディテクター9で検出した和信号と差信号の比で
あり、横軸は用いた1/4波長板のx軸に対する回転角で
ある。また、図中のφは、 式 φ=tan-1(ηK) (ただし、ηは戻り光の楕円率、θは戻り光の
回転角を示す) で示される位相差であり、この値は光磁気記録媒体の膜
構成による左右される。図中はd=200Å、はd=5
00Å、はd=700Åとして計算した結果である。更に
Aの位置は回転角再生モード、Bの位置は楕円率再生モ
ードである。この図からわかるように回転角のみであれ
ば45゜、135゜、225゜、315゜でキャリアレベルが最大
となり、楕円率が増加するにつれ、Aの位置からピーク
がズレることが分かる。一方、楕円率が増加するにつれ
Bの位置でのピークが増大する。但し、楕円率のみを増
大させるのは現実的に難しく、反射率が極端に減少す
る。
第4図は、再生光学系の波長板を変化させた結果であ
り、縦軸には再生信号強度をdB表示し、横軸には波長板
の相対位相差を示す。図より、1/n波長板のnを大きく
すれば、つまり相対位相差の小さい波長板を用いれば光
学系の調整に有利となることがわかる。
(発明の効果) 以上述べたとおり、本発明の装置は光磁気記録媒体か
らの戻り光の回転角を利用した再生方法及び楕円率を利
用した再生方法のどちらでも利用することのできる光磁
気記録媒体の記録信号再生装置となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の構成の一例を示す図である。 第2図は本発明の装置による記録信号再生の原理を示す
概念図である。 第3図は本発明の装置により光磁気記録媒体のキャリア
レベルの位相差依存性を計算機によりシュミレーション
した結果を示す図である。 第4図は本発明の装置において、用いる波長板を変化さ
せた場合の再生信号強度を計算機によりシュミレーショ
ンした結果を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コヒーレントな直線偏光の入射光を光磁気
    記録媒体に照射し、上記光磁気記録媒体の記録信号によ
    り変調されて得られる戻り光を通す相対位相差が180゜
    以下の複屈折位相板、該複屈折位相板を通過した戻り光
    を分割する偏光ビームスプリッター、該偏光ビームスプ
    リッターにより分割された戻り光を受光するディテクタ
    ー、該ディテクターにより受光した戻り光の強度によっ
    て戻り光の回転角及び楕円率を検出する検出器及び該検
    出器により検出された戻り光の回転角または楕円率によ
    って光磁気記録媒体の信号を再生する手段を備え、かつ
    前記複屈折位相板の進相軸、遅相軸が戻り光の偏光面に
    対して回転可能としたことを特徴とする光磁気記録媒体
    の記録信号再生装置。
JP7565490A 1990-03-27 1990-03-27 光磁気記録媒体の記録信号再生装置 Expired - Lifetime JP2797618B2 (ja)

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