JP2797444B2 - 管の多周溶接方法 - Google Patents

管の多周溶接方法

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武弘 村山
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稔 前田
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は管の多周溶接方法に係わり、特にアーク溶接
等によって管を溶接する方法に関する。
[従来の技術] 一般に、管を突合わせて溶接する際に、その外側にお
いて作業スペースが確保できないなどの事情がある場合
は、その内側(軸心側)に溶接トーチを装入して、TIG
溶接等を行うようになっている。
第4図に示すように、従来この種の溶接は、固定され
た一方の管1に、継ぎ足される他方の管2を突合わせて
仮止めしておき、その溶接部3に対向するように溶接ト
ーチ4を保持する溶接機5を装入して、この溶接機5を
軸A廻りに一周させることで、溶接線6に沿う溶接とす
るようになっている。
そしてこのような全周溶接を、複数回(nパス)繰り
返すことで、所望の多周溶接を行うようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで上記従来の多周溶接においては、溶接によっ
て継ぎ足される管2が傾いてしまい、溶接中に管2と溶
接機5とが干渉してしまったり、溶接後に溶接機5を撤
去するのが困難になってしまうという問題があった。
この原因としては、管2は、アークによる溶融凝固を
繰り返すことで、特に溶接開始時において外側へ倒れる
傾向があるが、全周溶接が何回も同じ位置から開始され
るために、この傾向が増長されてしまい、結局は大きく
傾いてしまうものと考えられる。
そこで本発明は、上記事情に鑑み、溶接による管の傾
斜を軽減できる溶接方法を提供すべく創案されたもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明の第一は、管の内側から全周溶接を複数回行っ
て多周溶接する方法を改良したものであり、複数個の仮
り付け溶接を行った時点以降に、突合わされた管の内壁
相互の径方向の隔たりを全周に亘って計測し、管の傾斜
が検出されたときには、次回の全周溶接を外傾側と反対
の位置から開始するものである。
[作 用] 上記方法によって、一回の全周溶接によって発生した
傾きは、次回の全周溶接の際にその反対側へと生ずる傾
きによって相殺される。
[実施例] 以下、本発明の実施例を、添付図面に従って説明す
る。
まず、本発明に係る管の多周溶接方法を行うための装
置の一実施例を、第1図及び第2図によって説明する。
同図において、従来と同様の構成には同一符号を付し、
その説明を省略する。
この溶接装置は、起立された管1,2内に装入された溶
接トーチ4と、溶接トーチ4を軸A方向に挟んで位置さ
れた距離センサ11,12と、溶接トーチ4を軸4廻りに旋
回させる回転移動手段13と、距離センサ11,12及び回転
移動手段13に接続された制御手段たる演算制御器14とに
より主として構成されている。
溶接トーチ4は、円筒状に形成された溶接機15の長手
方向中央に、多軸の自由度を有して保持され、溶接機15
が略軸心Aに沿って管1,2内に装入された時に、溶接部
3に対してあらゆる角度で対向できるようになってい
る。
距離センサ11,12は、溶接機15の上下端部にそれぞれ
設けられ、溶接トーチ4が溶接部3に対向するように位
置されたときに、上端部の距離センサ11が継ぎ足される
管2の内壁16に、また下端部の距離センサ12が固定され
た管1の内壁17に、それぞれ正対するようになってい
る。本実施例にあっては、これら距離センサ11,12及び
溶接トーチ4が、軸A方向に一直線上に位置するように
並設されている。
回転移動手段13は、管1,2の下方に設けられた回転駆
動体18と、回転駆動体18及び溶接機15を連結するシャフ
ト19とによって形成され、回転駆動体18による軸A廻り
の回転駆動が、溶接機15に伝達されるようになってい
る。この回転駆動体18は、全周溶接するときに、溶接ト
ーチ4が所定の溶接速度で旋回するように、回転移動速
度を調節可能に形成されている。
演算制御器14は、距離センサ11,12からの距離情報を
受ける入力部20と、その情報により所定の比較・演算を
行う演算部(CPU)21と、演算部21による指令を回転駆
動体18に出力する出力部22とを有して構成されている。
即ち、距離センサ11,12によって検出した内壁16,17まで
の距離a,bを比較して、傾斜の有無を判定すると共に、
傾斜があったときに、その外傾側となる最大外傾位置P
を抽出し、その反対側の位置を溶接開始位置Qとするよ
うになっている。
本実施例にあっては、第2図に示したように、一周長
を八分割して、それぞれの方角位置(〜)における
距離a1…a8,b1…b8を検出・比較するようになってい
る。そして回転駆動体18は、溶接開始位置Qの指令を受
けたときに、溶接トーチ4を最短の距離となる方向で、
その位置へ移動させるようになっている。
また溶接機15は、溶接電流制御装置(図示せず)によ
って、その溶接電流を、アークの点弧を図る初期電流,
定常状態の本溶接を行なうための本電流,クレータ処理
を行なうためのクレータ電流,アークを安定に保持する
保持電流に増減調節できるように形成されている。この
保持電流は、クレータ処理後Q点まで接続させ得るが、
クレータ処理後Q点迄アークを中断移動するなどの選択
ができる。
次に本発明に係わる管の多周溶接方法の一実施例を、
上記実施例の作用として説明する。
第3図に示すように、多周溶接を行うに際し、まず固
定された管1に、継ぎ足される管2をセットすると共
に、溶接機15を、溶接トーチ4が溶接部3に対向するよ
うに装入する。そして溶接電流を通電せずに、即ちアー
クを発生させることなく、溶接機15を一周させて予備計
測を行う。この時、距離センサ11,12を作動させて、内
壁16,17までの距離a1…a8,b1…b8をそれぞれ検出する。
演算制御器14は、これら検出値を比較して、それぞれ
の方角位置(〜)における管1,2相互の径方向の隔
たり(ズレ)を演算する(a−b=c)。この予備計測
において、傾斜があったとき(c≠0)は、管2の再セ
ットを行う。そして傾斜が認められなかったとき(c=
0)は、先ず、全周に亘って仮付け溶接を実施する。
この溶接と並行して、一次計測を行う。即ち、距離セ
ンサ11,12は溶接トーチ4と略一体的に移動しつつ、距
離検出動作を行い、その情報を順次演算制御器14に送
り、比較・演算を行わせる。言い換えると、仮付け溶接
された以降の、管1,2の状態を検出する。この検出によ
って、傾斜が認められたときは、その最大外傾位置P
を、即ち検出距離の差に最大の値(cMAX)があった位置
を抽出し、その反対側の位置を本溶接開始位置Qと判定
する。
例えば、第1図中、仮想線で示したように管2が傾斜
して、第2図中の方角位置において径方向の最大に隔
たり(a3−b3=cMAX)があった時は、その反対側の、角
度にして180度離れた方角位置から溶接を開始するこ
とになる。またQ点は、に対して±90度のすなわち
,,,,の範囲内で予めに対する位置シフ
トを選択(入力)しておくこともできる。
回転移動手段13は、演算制御器14の判定を受けて、溶
接トーチ4が例えば方角位置に位置していたときは、
図中、反時計方向に溶接機15を軸A廻りに回転移動させ
て、溶接トーチ4を溶接開始位置Qである方角位置に
シフトさせる。
そしてこの位置から1パス溶接を開始する。また傾斜
がなかったときは、任意の位置で、例えば方角位置か
ら開始する。
この全周本溶接と並行して、二次計測を行う。即ち、
仮付け溶接の時の一次計測と同様な検出・比較によっ
て、溶接トーチ4のシフト或いは連続溶接を行う。
また、シフトさせる時の溶接電流は、全周溶接を行う
際の本電流よりも小さい保持電流になされ、ビードを再
溶融させず且つアークを安定に維持して、連続的に全周
溶接できるようにする。
この全周本溶接及び計測は、2パス以降、所定の回数
nだけ行われ、溶接の終了と同じくして計測も完了す
る。
このように、溶接トーチ4の上下に距離センサ11,12
を設けて、管2の傾きを検出すると共に、演算制御器14
及び回転移動手段13によって、次の全周溶接を最大外傾
位置Pと反対側から開始するようにしたので、従来のよ
うに同じ位置から溶接を繰り返す場合に比べ、開始時の
溶融凝固過程における管の収縮による傾斜の増長が防止
できる。即ち、この多周溶接は、常に前回の傾斜傾向が
軽減されるようになされ、管2と溶接機15とが干渉して
しまったり、溶接後に溶接機15を撤去し難くなることが
ない。
また、距離センサ11,12を溶接機15に取り付けたの
で、確実にその溶接時点以降の測定がリアルタイムでで
き、円滑且つ連続的に多周溶接できる。
そして簡単な構成なので、従来の溶接装置に簡単に適
用でき、極めて実際的で汎用性に富む。
また上記実施例においては、予備測定において管2の
傾きが検出された場合は再セットするものとしたが、実
際上は、傾きが許容範囲内であれば溶接を開始するもの
としても構わない。この場合、セット時の距離値a01…a
08,b01…b08を基準値として演算制御器14に記憶させて
おき、一次計測以降の検出値a1…a8,b1…b8を修正し(a
1−a01=α1,…,b1−b01=β1,…)、これら修正値α
…α8…βにおいて比較演算するようにすればよ
い。
なお、溶接対象となる管1,2の継手は、図示したよう
な軸Aに対して鉛直であるものの他、溶接線が斜めの継
手にも適用できるものである。
また距離センサ11,12としては、距離が測定できるも
のであればどんなものでもよく、既存の光応用センサ等
を使用すればよい。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果
を発揮する。
(1)本方法の発明によれば、管の内側から全周溶接を
複数回行って溶接するに際して、一回の全周溶接によっ
て発生した傾きが、次回の全周溶接の際にその反対側へ
と生ずる傾きによって相殺され、管の傾斜が軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる管の多周溶接方法を行うための
装置の一実施例を示した側面図、第2図は第1図中のII
−II線矢視断面図、第3図は本発明に係わる管の多周溶
接方法の一実施例を示したフローチャート、第4図は従
来の管の多周溶接装置を示した部分破断側面図である。 図中、1,2は管、4は溶接トーチ、11,12は距離センサ、
13は回転移動手段、14は制御手段たる演算制御器であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷岡 慎一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 奥井 信之 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 村山 武弘 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 高橋 隆雄 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社横浜第一工場 内 (72)発明者 前田 稔 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社横浜第一工場 内 (56)参考文献 特開 平2−127978(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/028,9/127 B23K 9/095

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管の内側から全周溶接を複数回行って多周
    溶接するに際して、複数個の仮り付け溶接を行った時点
    以降に、突合わされた管の内壁相互の径方向の隔たりを
    全周に亘って計測し、管の傾斜が検出されたときには、
    次回の全周溶接を外傾側と反対の位置から開始すること
    を特徴とする管の多周溶接方法。
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