JP2796941B2 - 表面光沢に優れたステンレス冷延鋼帯の製造方法 - Google Patents

表面光沢に優れたステンレス冷延鋼帯の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた表面光沢を有す
るステンレス冷延鋼帯を有利に生産し得る製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス冷延鋼帯は、熱延鋼帯
を焼鈍酸洗し、ワークロール径150mmφ以下のゼンジミ
アミル等において、鋼系合金製ワークロールで冷間圧延
を施した後、仕上焼鈍酸洗又は仕上光輝焼鈍して圧下率
1.2 %以下の仕上調質圧延を施し製造していた。
【0003】これら工程を経て製造されたステンレス冷
延鋼帯は、例えば、SUS430に代表されるフェライ
ト系の場合、製造後の表面のまま使用されることが多
く、仕上調質圧延後の製品に優れた表面光沢が要求され
る。また、SUS304に代表されるオーステナイト系
の場合、仕上調質圧延後にバフ研磨を施すことが多く、
このバフ研磨後に優れた表面光沢を呈することが重要で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、ゼンジ
ミアミル等の小径ワークロールを用いる冷間圧延におい
ては、例えば特開昭60-261609 に示されるセラミックを
被覆したロールを低粘度の圧延油とともに用いる方法が
提示されている。これは、セラミックを被覆したロール
を常時圧延に用いることにより高速圧延におけるヒート
・スクラッチと称する疵を防止し、かつ、低粘度の圧延
油によって、冷間圧延中に生成するオイルピットを防止
することにより光沢を向上するものでありセラミックロ
ールはヒート・スクラッチ防止を目的として適用された
ものであった。然も、その実施例にもある通り、ゼンジ
ミアミル等の小径ワークロールを用いる冷間圧延のみに
適用されたものであり、本発明の大径のワークロールを
用いる冷間タンデムミルによるステンレス鋼板圧延時の
光沢向上を目的とするものとは大きく異なっていた。こ
れは、小径ワークロールを用いると、ロールと鋼板との
噛み込み角が大きいため圧延油がロールバイトに引込ま
れ難く、その結果、通常の鋼製ロールを用いると光沢は
良好だがヒートスクラッチが発生し易いため、このヒー
トスクラッチ防止を目的にセラミックロールを適用して
いた。これに対して、本発明では大径ワークロールを用
いるため、ロールと鋼板との噛み込み角が小さく、圧延
油がロールバイトに引込まれ易い。その結果、通常の鋼
製ロールを用いるとヒートスクラッチ防止効果は良好だ
が、光沢が著しく低下するため、光沢向上を目的に検討
を加えたものである。
【0005】また、一方、圧延時間を大幅に短縮して高
能率にステンレス冷延鋼帯を製造するものとして、150
mmφ以上の大径ワークロールを用いた冷間タンデムミル
により一方向に連続して冷間圧延する方法が採られてい
る。然し、大径ワークロールで冷間圧延した鋼帯の表面
粗さは、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した表面の著しく大きな粗
さが冷間圧延後に残留し、然も、小径ワークロールを用
いる冷間圧延に比べて更に大きい粗さとして残留するた
め、その製品は、表面光沢を要求される用途には全く適
用できなかった。そこで、この種の表面光沢低下問題を
解決する方法として、従来、例えば特開昭61-23720等に
記載されるように、冷間圧延した後に焼鈍酸洗しその後
再び冷間圧延する方法や、特開昭61-49701に記載される
ように、大径ワークロールで冷間した後に小径ワークロ
ールで圧延する方法が提示されている。然し、これらの
方法は中間焼鈍酸洗や小径ワークロール圧延が冷間タン
デムミルに比較して著しく能率が低くて生産能率が低下
する。その結果、ステンレス鋼板の製造に冷間タンデム
ミルを採用することの本来の効果としての高能率生産が
成立しなくなり、大きな問題である。また、特開平5-57
304 及び特開平5-123704等のワークロールを特定条件の
基で圧延中に交差させる方法が開示されている。これら
の方法を採用した場合、設備コストが著しく高くて実機
圧延設備への適用は困難であった。
【0006】本発明は、ステンレス鋼帯を冷間タンデム
ミルで圧延するに際して、従来からかかえていた表面光
沢低下問題を解決し、高品質材を高能率に生産すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、冷間タンデムミルを用いたステンレス冷延鋼帯の製
造方法において、少なくとも最終スタンドを含むスタン
ドに、WC系超硬合金からなるワークロールを適用し、
かつ、最終スタンドの圧下率を25%以上とするようにし
たものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、冷間タンデム
ミルを用いたステンレス冷延鋼帯の製造方法において、
少なくとも第1スタンドを含むスタンドに、WC系超硬
合金からなるワークロールを適用し、かつ、第1スタン
ドの圧下率を30%以上とするようにしたものである。
【0009】
【作用】以下、本発明の作用について詳細に説明する。
従来、ステンレス冷延鋼帯の表面光沢を良好にするに
は、その製品の表面粗さを左右する冷間圧延後の鋼帯の
表面粗さを低減すると良いことが知られていた。
【0010】然し、本発明者らの検討において、上述の
冷間圧延後の鋼帯の表面粗さは、冷間圧延前の鋼帯、即
ち、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面粗さの一部が冷間
圧延後に残存するものであることを見出した。
【0011】そこで、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面
粗さについて、以下に示す。最終仕上製品で平均粗さR
a 0.1μm以下の表面粗さを目標とするステンレス冷延
鋼帯の製造において、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した直後の鋼
帯表面粗さは、酸洗時のショットブラスト等の機械的脱
スケール処理及び硫酸等の酸により、平均粗さRa 2〜
4 μmと著しく大きな粗さを有している。
【0012】ところで、一般に、冷間圧延時には圧延機
の入側より大量の圧延油がロールと鋼帯に供給される。
これは、圧延油による潤滑と冷却とを同時に実施し、ヒ
ートストリーク等の焼付き疵の発生を防止して、安定し
て鋼帯を製造するために行なわれる。
【0013】従って、冷間圧延機の入側において、ロー
ル及び鋼帯表面に数μm以上の厚みの圧延油が付着し、
熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯表面の著しく大きい凹みに圧
延油が溜ってロールバイトに噛み込まれる。この凹みに
溜った油は、ロールバイトの中でロールと鋼帯が接触し
ている間逃げ場がなくなり、封じ込められたまま圧延さ
れる。
【0014】一般に、圧延油を含めた液体は、空気等の
気体に比較して著しく圧縮され難いので、圧延中に油を
封じ込めた凹みは、圧延前よりいくらか小さくなるが、
大部分が圧延後も残留する。
【0015】以上のように、冷間圧延前の鋼帯の表面粗
さが、冷間圧延後も残留し製品の表面光沢を著しく損な
うわけである。
【0016】そこで、表面光沢の良好な鋼帯を得るため
には、冷間圧延開始時の鋼帯の表面粗さの凹部を圧延中
に小さくすると良い。即ち、冷間圧延中にロール表面の
粗さの凸起を充分に鋼帯表面に接触させて、冷間圧延前
の鋼帯表面粗さの凹部を充分に低減すると良いわけであ
る。
【0017】然し、大径ワークロールを用いる冷間タン
デムミルにおいては、従来の小径ロールミルに比較して
ロール径が大きいため、圧延油を十分にロールと鋼帯の
間に介在させてしまい、ロール表面の粗さの凸起を十分
に鋼帯表面に接触させることが難しい。
【0018】そのために、本発明者らの検討では、以下
の方法を採ると良いことを見出した。 (a) 圧延油をロールと鋼帯との間に引き込まないように
すること。 (b) ロールと鋼帯との間に十分な圧力を生じさせるこ
と。
【0019】まず、(a) について、ロールと鋼帯との間
に圧延油が引き込まれる原因は、圧延油に働く流体力学
的な力であり、この力はこれらの噛み込み角度に大きく
影響され、かつ、この角度を大きくすると圧延油が引き
込まれ難くなることがわかった。そこで、この角度を小
さくするには、圧延条件を種々検討するのが良いが、冷
間タンデムミルではスタンド数が限定されるため、小径
ロールミルのようなリバース圧延によるパス回数の変更
が容易にできないために、他の方法を検討する必要があ
った。
【0020】本発明者らは、ロールのヤング率に着目し
た。即ち、ロールのヤング率が大きくなると噛み込み角
度を大きくできて、圧延油が引き込まれ難くできること
を把握したわけである。
【0021】また、ロールのヤング率が大きくなると、
ロールと鋼帯との接触長さが短くなってロールと鋼帯と
の間の圧力が著しく増加する結果、(b) に示す充分な圧
力を生じる効果もあることを把握した。
【0022】そこで、ロールのヤング率を可能なかぎり
大きくする方法として種々検討した結果、WC系超硬合
金ロールを用いると良いことを見出したわけである。
【0023】尚、従来のゼンジミアミル等による圧延に
見られる小径ワークロールにWC系超硬合金を適用して
も、小径ロールであるためにロールと鋼帯との噛み込み
角度が大きく、通常の鋼系合金ロール(5 %Cr鍛鋼、
冷間ダイス、ハイス系等)とWC系超硬合金ロールとの
圧延油の引き込み量はほとんど等しくて、かつ、薄い油
膜厚みであり、これ以上はロールと鋼帯との間に介在す
る圧延油の膜厚を小さくすることは難しく、冷延素材表
面の大きな粗さを低減する効果は、WC系超硬合金ロー
ル、通常の鋼系合金ロールともほぼ同じであった。
【0024】然し、冷間タンデムミルのように大径ワー
クロールの場合、ロールと鋼帯との噛み込み角が小さく
て、圧延油の油膜厚みが厚いため、ロールのヤング率に
よる圧延油の引き込み量への影響は著しく大きくなり、
WC系合金ロールの適用によってロールと鋼帯との間に
介在する圧延油の膜厚を小さくすることが容易に行なえ
るわけである。
【0025】尚、本発明において、WC系超硬合金は、
主成分としてのWC(炭化タングステン)に、Ni基合
金、Co基合金、TiやCr等を単独又は複数種添加し
たものである。
【0026】そして、本発明のWC系超硬合金からなる
ワークロールは、WC系超硬合金の一体ロールを用いて
も良いが、コストが大きいため、ロールバレル部分のみ
WC系超硬合金としロールネック部分は従来の鋼系合金
とするか、或いは、ロールバレル部分の表層のみをWC
系超硬合金とし、軸部分は従来の鋼系合金とすると良
い。更に、ロールバレル部分の表層のみをWC系超硬合
金とする方法として、WC系超硬合金を従来の鋼系合金
に嵌合したり溶射すると良いが、ヤング率を大きくする
ためにその厚みは5mm 以上とすることが望ましい。
【0027】このとき、本発明方法は冷間タンデムミル
の全部のスタンドに適用することができるが、本発明で
は、コストを考慮して下記(1) 又は(2) を採用すること
とした。
【0028】(1) 本発明方法を少なくとも最終スタンド
に適用すれば、その1つ手前のスタンドまでに減少でき
なかった冷延素材表面の凹部を十分に減少できて、著し
く光沢を向上できる。
【0029】ここで、本発明者らは更に光沢を向上する
方法を検討した。前述の(a) 及び(b) に示すロール表面
の粗さの凸起を十分に鋼帯表面に接触させる方法におい
て、これらを更に有効に作用させるには冷間圧延時の圧
下率を増加させると良いことを見い出した。
【0030】即ち、冷間タンデムミルの最終スタンド出
側の鋼帯表面によって製品鋼帯の光沢が大きく左右され
るため、前段スタンドの圧延で減少でき難かった素材表
面の大きな粗さの凹部を最終スタンドで十分に低減する
必要がある。そこで、WC系超硬合金ロールを用いて最
終スタンドの圧下率を種々変更して圧延したところ、最
終スタンドの圧下率を25%以上とすると光沢が更に向上
することを見い出した。尚、望ましくは圧下率40%を超
える圧下率であると更に良い。また、その圧下率の上限
はロール強度から90%以下が望ましい。
【0031】(2) 本発明方法を少なくとも第1スタンド
に適用すれば、前述した冷延素材表面の大きな粗さの凹
部を十分に減少できて、表面光沢を向上できる。
【0032】ここで、本発明者らは更に光沢を向上する
方法を検討した。前述の(a) 及び(b) に示すロール表面
の粗さの凸起を十分に鋼帯表面に接触させる方法におい
て、これらを更に有効に作用させるには冷間圧延時の圧
下率を増加させると良いことを見い出した。
【0033】即ち、冷間タンデムミルの第1スタンドに
おいて、素材表面の大きな粗さの凹部を十分に低減でき
れば、圧延後の鋼帯表面の凹部も減少して表面光沢が向
上するわけである。そこで、WC系超硬合金ロールを用
いて第1スタンドの圧下率を種々変更して圧延したとこ
ろ、第1スタンドの圧下率を30%以上とすると光沢が更
に向上することを見い出した。尚、望ましくは圧下率40
%を超える圧下率であると更に良い。また、その圧下率
の上限はロール強度から90%以下が望ましい。
【0034】
【実施例】
(実施例1)(表1) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で全スタンドに本発明方法の一例であるCoを10%含有
するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、ハイス鋼
にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワークロールを
適用し、第5スタンドの圧下率を25%として、素材厚み
4.0mm から仕上げ厚み1.0mm まで冷間圧延した。その
後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.0
%で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0035】また、比較例として、全スタンドにCoを
10%含有するWC系超硬合金のワークロールを適用し、
第5スタンドの圧下率を20%として冷間圧延した。その
後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.0
%で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0036】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.0 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0037】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0038】表1に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表1】
【0039】(実施例2)(表2) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で第3スタンドから第5スタンドに本発明方法の一例で
あるCoを30%含有するWC系超硬合金にてロール全体
を構成した一体ロールのワークロールを適用し、第5ス
タンドの圧下率を41%として素材厚み5.0mm から仕上げ
厚み2.0mm まで冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼
帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.2 %で調質圧延し、鋼
帯表面の光沢を調査した。
【0040】また、比較例として、第3スタンドから第
5スタンドにCoを30%含有するWC系超硬合金のワー
クロールを適用して、第5スタンドの圧下率を12%とし
て冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼
鈍酸洗して伸び率1.2 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢
を調査した。
【0041】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.2 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0042】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0043】表2に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表2】
【0044】(実施例3)(表3) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で最終第5スタンドに本発明方法の一例であるNiを 5
%含有するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、冷
間ダイス鋼にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワー
クロールを適用し、第5スタンドの圧下率を30%として
素材厚み3.0mm から仕上げ厚み0.7mm まで冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.8 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0045】また、比較例として、第5スタンドにNi
を 5%含有するWC系超硬合金のワークロールを適用し
て、第5スタンドの圧下率を21%として冷間圧延した。
その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率
0.8 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0046】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.8 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0047】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0048】表3に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表3】
【0049】(実施例4)(表4) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で第4スタンド及び第5スタンドに本発明方法の一例で
あるNiを15%含有するWC系超硬合金にてロールバレ
ルを構成し、セミハイス鋼にてロールネックを構成した
ワークロールを適用し、かつ、第1〜第3スタンドに 5
%Cr鍛鋼を適用し、第5スタンドの圧下率を50%とし
て、素材厚み4.0mm から中間厚み1.3mm まで冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を冷間ダイスの小径ワー
クロールを用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm
から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで圧延し、仕上げ焼鈍
酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延した。
【0050】また、比較例として、第4スタンド及び第
5スタンドにNiを15%含有するWC系超硬合金のワー
クロールを適用し、第5スタンドの圧下率を20%として
冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯を冷間ダイス
の小径ワークロールを用いるクラスター型圧延機で中間
厚み1.3mm から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで圧延し、
仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延した。
【0051】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を冷間ダイスの小径ワー
クロールを用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm
から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで圧延し、仕上げ焼鈍
酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延した。
【0052】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0053】表4に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表4】
【0054】(実施例5)(表5) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで全スタンドに本発明方法の一例であるCoを10%
含有するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、ハイ
ス鋼にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワークロー
ルを適用し、第5スタンドの圧下率を41%として、素材
厚み4.0mm から仕上げ厚み1.3mm まで冷間圧延した。そ
の後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.
6 %で調質圧延し、#600 のバフ研磨を3パス施して鋼
帯表面の光沢を調査した。
【0055】また、比較例として、Coを10%含有する
WC系超硬合金のワークロールを適用し、第5スタンド
の圧下率を20%として冷間圧延した。その後、この圧延
後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.6 %で調質圧延
し、#600 のバフ研磨を3パス施して鋼帯表面の光沢を
調査した。
【0056】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.6 %で調質圧延し、#600 のバフ研磨を3パス施
して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0057】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0058】表5に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表5】
【0059】(実施例6)(表6) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで第3スタンドから第5スタンドに本発明方法の一
例であるCoを30%含有するWC系超硬合金にてロール
全体を構成した一体ロールのワークロールを適用し、か
つ第1、第2スタンドに 5%Cr鍛鋼を適用し、第5ス
タンドの圧下率を25%とし、素材厚み5.0 mmから仕上厚
み2.3 mmまで冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯
を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.8 %で調質圧延し、バフ
研磨を上述と同じ条件で施して鋼帯表面の光沢を調査し
た。
【0060】また、比較例として、第3スタンドから第
5スタンドにCoを30%含有するWC系超硬合金のワー
クロールを適用し、第5スタンドの圧下率を12%として
冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍
酸洗して伸び率0.8 %で調質圧延し、バフ研磨を上述と
同じ条件で施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0061】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.8 %で調質圧延し、バフ研磨を上述と同じ条件で
施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0062】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0063】表6に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表6】
【0064】(実施例7)(表7) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで最終第5スタンドに本発明方法の一例であるNi
を 5%含有するWC系超硬合金にてロール外周を構成
し、冷間ダイス鋼にてロール軸芯を構成した嵌合ロール
のワークロールを適用し、かつ、第1〜第4スタンドに
5%Cr鍛鋼を適用し、第5スタンドの圧下率を50%と
して、素材厚み3.0mm から仕上げ厚み0.98mmまで冷間圧
延した。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗し
て伸び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1パ
ス施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0065】また、比較例として、最終第5スタンドに
Niを 5%含有するWC系超硬合金のワークロールを適
用して、第5スタンドの圧下率を20%として冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1パス施
して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0066】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルで全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1パス施
して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0067】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0068】表7に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表7】
【0069】(実施例8)(表8) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで第4スタンド及び第5スタンドに本発明方法の一
例であるWC系超硬合金にてロールバレルを構成し、セ
ミハイス鋼にてロールネックを構成したワークロールを
適用し、かつ第1〜第3スタンドに 5%Cr鍛鋼を適用
し、第5スタンドの圧下率を30%として、素材厚み3.0
mmから中間厚み1.30mmまで冷間圧延した。その後、この
圧延後の鋼帯をハイス系小径ワークロールを用いるクラ
スター型圧延機で中間厚み1.3mm から仕上げ厚み0.8mm
まで冷間圧延し、仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.6 %で調
質圧延し、#600 でバフ研磨を2パス施して鋼帯表面の
光沢を調査した。
【0070】また、比較例として、第4スタンド及び第
5スタンドにWC系超硬合金のワークロールを適用し
て、第5スタンドの圧下率を30%として冷間圧延した。
その後、この圧延後の鋼帯をハイス系小径ワークロール
を用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm から仕上
げ厚み0.8mm まで冷間圧延し、仕上げ焼鈍酸洗して伸び
率0.6 %で調質圧延し、#600 でバフ研磨を2パス施し
て鋼帯表面の光沢を調査した。
【0071】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルで全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯をハイス系小径ワークロ
ールを用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm から
仕上げ厚み0.8mm まで冷間圧延し、仕上げ焼鈍酸洗して
伸び率0.6 %で調質圧延し、#600 でバフ研磨を2パス
施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0072】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0073】表8に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表8】
【0074】(実施例9)(表9) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で全スタンドに本発明方法の一例であるCoを10%含有
するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、ハイス鋼
にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワークロールを
適用し、第1スタンドの圧下率を30%として、素材厚み
4.0mm から仕上げ厚み1.0mm まで冷間圧延した。その
後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.0
%で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0075】また、比較例として、全スタンドにCoを
10%含有するWC系超硬合金のワークロールを適用し、
第1スタンドの圧下率を20%として冷間圧延した。その
後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.0
%で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0076】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.0 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0077】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0078】表9に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表9】
【0079】(実施例10)(表10) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で第1スタンドから第3スタンドに本発明方法の一例で
あるCoを30%含有するWC系超硬合金にてロール全体
を構成した一体ロールのワークロールを適用し、第1ス
タンドの圧下率を41%として素材厚み5.0mm から仕上げ
厚み2.0mm まで冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼
帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.2 %で調質圧延し、鋼
帯表面の光沢を調査した。
【0080】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドにCoを30%含有するWC系超硬合金のワー
クロールを適用して、第1スタンドの圧下率を18%とし
て冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼
鈍酸洗して伸び率1.2 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢
を調査した。
【0081】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.2 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0082】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0083】表10に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表10】
【0084】(実施例11)(表11) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で第1スタンドに本発明方法の一例であるNiを 5%含
有するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、冷間ダ
イス鋼にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワークロ
ールを適用し、第1スタンドの圧下率を70%として素材
厚み3.0mm から仕上げ厚み0.7mm まで冷間圧延した。そ
の後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.
8 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0085】また、比較例として、第1スタンドにNi
を 5%含有するWC系超硬合金のワークロールを適用し
て、第1スタンドの圧下率を20%として冷間圧延した。
その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率
0.8 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0086】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.8 %で調質圧延し、鋼帯表面の光沢を調査した。
【0087】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0088】表11に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表11】
【0089】(実施例12)(表12) 以下、フェライト系ステンレス鋼帯の一例としてのSU
S430鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後に、
本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデムミル
で第1スタンド及び第2スタンドに本発明方法の一例で
あるNiを15%含有するWC系超硬合金にてロールバレ
ルを構成し、セミハイス鋼にてロールネックを構成した
ワークロールを適用し、かつ、第1〜第3スタンドに 5
%Cr鍛鋼を適用し、第1スタンドの圧下率を50%とし
て、素材厚み4.0mm から中間厚み1.3mm まで冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を冷間ダイスの小径ワー
クロールを用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm
から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで圧延し、仕上げ焼鈍
酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延した。
【0090】また、比較例として、第1スタンド及び第
2スタンドにNiを15%含有するWC系超硬合金のワー
クロールを適用し、第1スタンドの圧下率を20%として
冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯を冷間ダイス
の小径ワークロールを用いるクラスター型圧延機で中間
厚み1.3mm から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで圧延し、
仕上げ焼鈍酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延した。
【0091】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を冷間ダイスの小径ワー
クロールを用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm
から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで圧延し、仕上げ焼鈍
酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延した。
【0092】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0093】表12に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表12】
【0094】(実施例13)(表13) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルの全スタンドに本発明方法の一例であるCoを10%
含有するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、ハイ
ス鋼にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワークロー
ルを適用し、第1スタンドの圧下率を41%として、素材
厚み4.0mm から仕上げ厚み1.3mm まで冷間圧延した。そ
の後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.
6 %で調質圧延し、#600 のバフ研磨を3パス施して鋼
帯表面の光沢を調査した。
【0095】また、比較例として、Coを10%含有する
WC系超硬合金のワークロールを適用し、第1スタンド
の圧下率を20%として冷間圧延した。その後、この圧延
後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.6 %で調質圧延
し、#600 のバフ研磨を3パス施して鋼帯表面の光沢を
調査した。
【0096】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.6 %で調質圧延し、#600 のバフ研磨を3パス施
して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0097】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0098】表13に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表13】
【0099】(実施例14)(表14) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで第1スタンドから第3スタンドに本発明方法の一
例であるCoを30%含有するWC系超硬合金にてロール
全体を構成した一体ロールのワークロールを適用し、か
つ第1、第2スタンドに 5%Cr鍛鋼を適用し、第1ス
タンドの圧下率を30%とし、素材厚み5.0 mmから仕上厚
み2.3 mmまで冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯
を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.8 %で調質圧延し、バフ
研磨を上述と同じ条件で施して鋼帯表面の光沢を調査し
た。
【0100】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドにCoを30%含有するWC系超硬合金のワー
クロールを適用し、第1スタンドの圧下率を12%として
冷間圧延した。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍
酸洗して伸び率0.8 %で調質圧延し、バフ研磨を上述と
同じ条件で施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0101】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルの全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率0.8 %で調質圧延し、バフ研磨を上述と同じ条件で
施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0102】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0103】表14に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表14】
【0104】(実施例15)(表15) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで第1スタンドに本発明方法の一例であるNiを 5
%含有するWC系超硬合金にてロール外周を構成し、冷
間ダイス鋼にてロール軸芯を構成した嵌合ロールのワー
クロールを適用し、かつ、第1〜第4スタンドに 5%C
r鍛鋼を適用し、第1スタンドの圧下率を50%として、
素材厚み3.0mm から仕上げ厚み0.98mmまで冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1パス施
して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0105】また、比較例として、第1スタンドにNi
を 5%含有するWC系超硬合金のワークロールを適用し
て、第1スタンドの圧下率を20%として冷間圧延した。
その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸び率
1.0 %で調質圧延し、#400のバフ研磨を1パス施して
鋼帯表面の光沢を調査した。
【0106】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルで全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯を仕上げ焼鈍酸洗して伸
び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1パス施
して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0107】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0108】表15に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表15】
【0109】(実施例16)(表16) 以下、オーステナイト系ステンレス鋼帯の一例としての
SUS304鋼帯を用いて、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後
に、本発明方法の一例として、5スタンド冷間タンデム
ミルで第1スタンド及び第2スタンドに本発明方法の一
例であるWC系超硬合金にてロールバレルを構成し、セ
ミハイス鋼にてロールネックを構成したワークロールを
適用し、かつ第1〜第3スタンドに 5%Cr鍛鋼を適用
し、第1スタンドの圧下率を65%として、素材厚み3.0
mmから中間厚み1.30mmまで冷間圧延した。その後、この
圧延後の鋼帯をハイス系小径ワークロールを用いるクラ
スター型圧延機で中間厚み1.3mm から仕上げ厚み0.8mm
まで冷間圧延し、仕上げ焼鈍酸洗して伸び率0.6 %で調
質圧延し、#600 でバフ研磨を2パス施して鋼帯表面の
光沢を調査した。
【0110】また、比較例として、第1スタンド及び第
2スタンドにWC系超硬合金のワークロールを適用し
て、第1スタンドの圧下率を25%として冷間圧延した。
その後、この圧延後の鋼帯をハイス系小径ワークロール
を用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm から仕上
げ厚み0.8mm まで冷間圧延し、仕上げ焼鈍酸洗して伸び
率0.6 %で調質圧延し、#600 でバフ研磨を2パス施し
て鋼帯表面の光沢を調査した。
【0111】更に、従来例として、5スタンド冷間タン
デムミルで全スタンドに通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワ
ークロールを適用した場合についても同様に冷間圧延し
た。その後、この圧延後の鋼帯をハイス系小径ワークロ
ールを用いるクラスター型圧延機で中間厚み1.3mm から
仕上げ厚み0.8mm まで冷間圧延し、仕上げ焼鈍酸洗して
伸び率0.6 %で調質圧延し、#600 でバフ研磨を2パス
施して鋼帯表面の光沢を調査した。
【0112】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢につ
いて、JIS Z8741 光沢度測定方法5(GS20°)により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として5段階で評価した。
【0113】表16に示す結果より、本発明方法で製造
したステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造し
た鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表16】
【0114】
【発明の効果】以上のとおり、本発明方法により製造し
たステンレス冷延鋼帯は、従来の方法により製造した鋼
帯に比較して著しく優れた表面光沢を有する。特に、冷
間タンデムミル等の大径ワークロールを用いた圧延の場
合、従来全く到達不可能であったゼンジミアミル等の小
径ワークロールを用いた圧延と同等以上の優れた表面光
沢を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 芳一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 鉄鋼開発・生産本部 千 葉製鉄所内 (72)発明者 岡田 一仁 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 鉄鋼開発・生産本部 千 葉製鉄所内 (72)発明者 赤澤 高 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 鉄鋼開発・生産本部 千 葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平4−55003(JP,A) 特開 平5−293507(JP,A) 特開 平6−182402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 3/02 B21B 1/28 B21B 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間タンデムミルを用いたステンレス冷
    延鋼帯の製造方法において、少なくとも最終スタンドを
    含むスタンドに、WC系超硬合金からなるワークロール
    を適用し、かつ、最終スタンドの圧下率を25%以上とす
    ることを特徴とする表面光沢に優れたステンレス冷延鋼
    帯の製造方法。
  2. 【請求項2】 冷間タンデムミルを用いたステンレス冷
    延鋼帯の製造方法において、少なくとも第1スタンドを
    含むスタンドに、WC系超硬合金からなるワークロール
    を適用し、かつ、第1スタンドの圧下率を30%以上とす
    ることを特徴とする表面光沢に優れたステンレス冷延鋼
    帯の製造方法。
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KR101356931B1 (ko) * 2011-08-17 2014-01-28 주식회사 포스코 페라이트계 스테인리스강의 연속압연방법 및 이를 이용하여 제조한 페라이트계 스테인리스강

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