JP2796802B2 - 転写装置 - Google Patents
転写装置Info
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- JP2796802B2 JP2796802B2 JP62268883A JP26888387A JP2796802B2 JP 2796802 B2 JP2796802 B2 JP 2796802B2 JP 62268883 A JP62268883 A JP 62268883A JP 26888387 A JP26888387 A JP 26888387A JP 2796802 B2 JP2796802 B2 JP 2796802B2
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は主にフルカラー複写機に用いられる転写装置
に関するものである。 (従来の技術) 誘電体スクリーンを表面に有する転写ドラムに転写シ
ートを静電吸着させ、感光ドラム上に作成されたトナー
像を複数回前記転写シート上に静電転写させる転写装置
は、特開昭62−90673号公報などによって知られてい
る。 このような転写装置におけるフルカラーコピー時に
は、一般にイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナ
ー、又はこれにブラックを加えた4色のトナーが感光ド
ラムより順次転写シート上に転写され、フルカラートナ
ー像が転写シート上に多重転写される。 ところで従来の転写装置においては、転写シートを転
写ドラムに巻付けるための吸着チャージャによる静電吸
着は1回だけ行われている。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、OHP用フィルムを転写シートとして用いる
とき、従来のように1回だけの静電吸着ではその静電吸
着力が不足して、クランプミスによるジャムが生じた
り、多重転写時の色ずれが生ずる場合があった。特に、
転写ドラムの誘電体スクリーンをポリエステル網などの
メッシュで構成し、静電容量の小さな帯電し易い特殊シ
ートを転写シートとして用いるときにその傾向が大であ
った。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点を解決するもので、転写シート
を転写シート保持部材上に静電吸着させる電荷付与手段
により転写シート保持部材上に転写シートを静電吸着さ
せ、感光体上に作成されたトナー像を複数回前記転写シ
ート上に静電転写させる転写装置において、転写シート
がOHPフイルムであることを示す材質に関する情報を吸
着制御手段に与える情報提供手段と、吸着制御手段とを
備え、前記吸着制御手段は、前記情報提供手段によつて
転写シートがOHPフイルムであるとの情報が与えられた
ときは、転写装置の本稼働に先立つて前記転写シート保
持部材を1回以上予備回転させると同時に前記電荷付与
手段を作動させるように吸着制御を行うことを特徴とす
る。 (作 用) 本発明によれば、転写シートが静電吸着力の不足する
OHPフイルムであることを示す情報が吸着制御手段に与
えられると、吸着制御手段は転写装置の本稼働に先立つ
て転写シート保持部材を1回以上予備回転させると同時
に電荷付与手段を作動させるように吸着制御を行う。こ
れにより、転写シートがOHPフイルムであつても、転写
シート保持部材に正確且つ確実に保持されるので、クラ
ンプミスによるジヤムの発生や、カラー複写のような多
重転写の際の色ずれを防ぐことができるなど、良好な画
像処理を行うことができる。 また、転写シートが静電吸着力の不足の生じない普通
紙の場合は、転写シートがOHPフイルムであることを示
す材質に関する情報が吸着制御手段に与えられることが
ないので予備回転は実施されず、このための時間の損失
がない。また、予備回転のために普通紙が転写シート保
持部材に長時間巻き付くことがないのでカール癖が付か
ず、以後の転写シートの搬送や取扱いに問題が生じるこ
とがない。 (実施例) 第1図ないし第9図に示す本発明の実施例は、フルカ
ラー複写機の転写装置に係るものである。 第1図において、原稿ガラス18上に置かれた原稿は、
露光ランプ17、レンズアレイ15によりCCDラインセンサ1
6に露光され、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブ
ルー)の3原色の色信号として読み取られる。このR、
G、Bの色信号は画像処理回路によって、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、若しくはこれら
にBk(ブラック)を加えた、3値又は4値の信号に変換
されると共に、レーザ光学系11に出力信号として伝えら
れる。本実施例の複写機は3色分画像メモリを有してお
らず、各色作像時にイメージリーダユニット14は毎回ス
キャンし、これに基き順次Y、M、C又はY、M、C、
Bkの信号がレーザ光学系11に伝えられる。 レーザ光学系11は、走査用ポリゴンミラー12、Fθレ
ンズ13、反射ミラー51などを備え、前記Y、M、Cまた
は前記Y、M、C、Bkの信号に基いた各色についての像
形成用レーザ光を作像用の感光体としての感光ドラム1
に向け照射して、露光を行う。 感光ドラム1は矢印方向に回転駆動される。この感光
ドラム1の表面部は、導電体基板上に電荷発生層と電荷
輸送層が積層された有機感光体を備え、特にレーザ発光
波長780nm付近に高い感度を示すものが用いられてい
る。又本実施例では前記感光体を帯電チャーシャ2でマ
イナス帯電している。 感光ドラム1の周囲には、ドラムクリーナ4、トナー
回収ロール5、イレーサランプ3、前記帯電チャージャ
2が配設されると共に、4種類の現像器が配されてい
る。第1の現像器6はイエロー色のトナーを、第2の現
像器7はマゼンタ色のトナーを、第3の現像器8はシア
ン色のトナーを、第4の現像器9はブラック色のトナー
を夫々供給するものであり、これらトナーはマイナスに
帯電されている。又トナー補給は、トナーホッパ10にス
トックされた各色のトナーを、補給信号に基き、適時、
各現像器6、7、8、9にパイプ(図示せず。)を介し
て移送することにより行われる。 普通紙、OHP用フィルムなどの転写シートは、給紙カ
セット19a、19bに積載状態で収容されており、給紙ロー
ル52a、52bなどによって1枚づつ装置内部に向け給送さ
れる。そして先端がレジストローラ20に当接した時点
で、転写シートを一旦停止させることにより以後のタイ
ミングをとり、同時にスキュー補正を行っている。21は
このために用いるペーパセンサである。36は転写シート
保持部材としての転写ドラムで矢印方向に回転駆動され
る。この転写ドラム36は第2図及び第3図に示すよう
に、アルミニウム製のドラム枠体54とこのドラム枠体に
支持されて円筒状に張られた誘電体スクリーン55とから
主構成される。誘電体スクリーン55は、50〜80メッシュ
のポリエステル網が用いられ、その開口率は30〜70%程
度である。ポリエステル網に代えてナイロン網を用いる
ことができ、又誘電体スクリーン55を70〜120μm厚み
のポリエステルフィルムなどのフィルムで構成すること
も可能である。前記ドラム枠体54は両側の円筒部50、50
とこれらを連結する連結部56とからなり、この連結部56
には前記誘電体スクリーン55の両端部を固定するバンデ
ィングプレート57が固着されると共に、複数の先端チャ
ッキング爪38、38……を備えている。この先端チャッキ
ング38、38……は前記レジストローラ20によってタイミ
ングをとって送られてくる転写シートの先端部をチャッ
キングする。各先端チャッキング爪38の左右には、1対
の分離用押上爪58、58が配設され、転写ドラム36から転
写シートを分離するとき、前記先端チャッキング爪38の
開放動と連動して転写シートの先端部を押上げるように
作用する。 前記先端チャッキング爪38は、第3図に示すシート搬
入部Pにおいて、転写ドラム36の内側に配された第1ガ
イドレール59に乗り上げたとき開動作する。このとき、
分離用押上爪58、58は閉止状態を維持している。レジス
トローラ20より送り出され、転写シートガイド60に案内
されて前記シート搬入部Pに搬入された転写シートの先
端部は、開放状態にある先端チャッキング爪38と閉止状
態にある分離用押上爪58、58との間に挿入される。転写
ドラム36の回転に伴い、先端チャッキング爪38が前記第
1ガイドレール59を通過すると先端チャッキング爪38は
閉動作して、転写シートの先端部をチャッキングする。 前記先端チャッキング爪38及び前記分離用押上爪58、
58は、第3図に示すシート分離部Qにおいて、転写ドラ
ム36の内側に配された第2ガイドレール61に乗り上げた
とき開動作する。これによって、転写シートの先端部は
先端チャッキング爪38の開動作によりチャッキングが解
放され、次いで分離用押上爪58、58の押上げ動作により
積極的に転写ドラム36の表面より分離される。第4図及
び第5図はこの様子を詳細に示したもので、先端チャッ
キング爪38及び分離用押上爪58、58は共に図示しないト
ーションバネで閉方向に付勢され、これらの先端部がス
トッパー板部62に当接するように構成されている。前記
第2ガイドレール61は、第3図及び第4図の図面に直交
する方向にシフト動できるように構成され、そのための
ソレノイド63を有している(第3図)。又第2ガイドレ
ール61はその上面に、第1の分離用押上爪58、先端チャ
ッキング爪38、第2の分離用押上爪58の夫々に対応する
カム条64l、64m、64rを備え、第5図に仮想線で示す位
置に第2ガイドレール61がシフトしたとき、これらカム
条によって先端チャッキング爪38、次いで分離用押上爪
58、58が押上げられ、開動作する。前記第2ガイドレー
ル61は通常時は第5図に実線で示す位置に待機してお
り、このとき先端チャッキング爪38、分離用押上爪58、
58は閉状態を維持し、シート分離が必要なときのみ第5
図に仮想線で示す位置にシフトして、上述のように先端
チャッキング爪38等を開動作させるのである。 なお、第1ガイドレール59も第3図に示すソレノイド
65の働きによって、図面に直交する方向にシフト動し、
シート先端チャッキング時にのみ、前記チャッキング爪
38を開閉動作させる。第1ガイドレール59は前記第2ガ
イドレール61の中央のカム条64mに相当するカム条66の
みを備えている。 転写ドラム36を支持するフレーム22は、第1図に示す
ように枢軸41を中心に回動可能に装置本体に支持され、
且つスプリング40によって反時計方向に付勢されてい
る。これによって転写ドラム36は感光ドラム1側に配し
た位置決めローラ39に圧接し、感光ドラム1と転写ドラ
ム36との間隔を一定になるように保っている。この間隔
は0.05〜0.70mmの範囲で選択される。 転写ドラム36の内周側には、第1図及び第3図に示す
ように、転写シートを転写ドラム36に静電吸着するため
の電荷付与手段としての吸着チャージャ24、転写チャー
ジャ25、及び第1除電チャージャ36が配設されている。
転写ドラム36の外周側には、吸着チャージャ24に対向し
てアース電極23が、第1除電チャージャ26に対向して第
2除電チャージャ27が夫々配設されると共に、前記シー
ト分離部Qに分離爪28が配設されている。 前記吸着チャージャ24は、マイナス電荷のコロナ放電
を行って、転写ドラム36の誘電体スクリーン55をマイナ
ス帯電させ、先端部が先端チャッキング爪38によって転
写ドラム36にチャッキングされた状態で送られてくる転
写シートを誘電体スクリーン55に静電吸着させる。この
とき、アース電極23は第3図に示すソレノイド67の働き
によって転写シートに接触し、前記吸着チャージャ24に
よる転写シートへの影響を除き、転写シートの転写ドラ
ム36上への静電吸着を確実なものとしている。 前記転写チャージャ25は、感光ドラム1と転写ドラム
36とが最接近する転写部Sに配され、プラス電荷のコロ
ナ放電により、感光ドラム1上のトナー像を転写ドラム
36上の転写シートに静電転写させるものである。 前記第1除電チャージャ26及び第2除電チャージャ27
は共にAC出力により除電を行うもので、これら1組で除
電チャージャ68を構成する。第1除電チャージャ26は主
に誘電体スクリーン55の除電を行って、転写シートの静
電吸着力を減じる作用を営み、第2除電チャージャ27は
主に分離時の転写シート表面を除電すると共に、分離に
伴う放電の防止を行い、画像の飛び散りを防ぐ作用を営
む。 分離爪28によって転写ドラム36から分離された転写シ
ートは、コンベヤ29によって定着装置30に送られ、ここ
で熱定着された後、排紙トレー32に排出される。 なお第3図において、44は位置検知センサで転写ドラ
ム36の回転基準位置を検知するものであり、45は転写ド
ラム36の回転を支持する支持ローラである。 第6図ないし第9図は、転写シートが普通シートであ
るか特殊シートであるかを判別する情報を提供する情報
提供手段A及び特殊シートである場合に転写ドラム36を
予備回転させると共にこの予備回転中に吸着チャージャ
24を出力させる制御手段Bについての制御ブロック図、
フローチャート及びタイミングチャートを示している。 複写機のCPU(制御手段)Bには、第6図に示すよう
に、操作パネル80のモード選択キー81から特殊モード選
択の有無の情報が入力される。このモード選択キー81
は、コピー作成者が転写シートの材質、厚みなどの特性
に基いて、この転写シートが特殊シートのときにスイッ
チONするものである。 又、前記制御手段Bには、OHP用フィルムが転写シー
トとして用いられているか否かを判別するOHPセンサ82
からの情報が入力される。このOHPセンサ82はOHP用フィ
ルムの透明性を検知する透過型センサを用いると好適で
ある。 更に前記制御手段Bには、転写シートの紙厚が一定厚
以上か否かを判別する紙厚センサ83からの情報が入力さ
れる。 このように本実施例では前記情報提供手段Aとして、
マニュアルで入力するモード選択キー81と、自動検知す
るOHPセンサ82及び紙厚センサ83とを備えている。しか
し、この情報提供手段Aをこれらの内1つ、或いは2つ
で構成することも可能である。 他方、前記制御手段Bからは、転写ドラム36の駆動モ
ータM、アース電極23を駆動するソレノイド67、前記吸
着チャージャ24の夫々のドライバ回路に制御信号が出力
される。又制御手段Bには、種々の信号の入力が行われ
ると共に、イメージリーダユニット14、レーザ光学系1
1、感光ドラム1、各現像器6、7、8、9、転写チャ
ージャ25などにこれらを制御する信号が出力される。 第7図は予備回転選択サブルーチンを示しており、ス
テップ#1〜#2で特殊モードが選択されているか否か
を判別し、YESの場合はステップ#7に移行する。NOの
場合は次のステップ#3〜#4でOHP用フィルムが用い
られているか否かを判別し、YESの場合は、ステップ#
7に移行する。NOの場合は次のステップ#5〜#6で転
写シートの紙厚が一定厚以上か否かを判別し、YESの場
合はステップ#7に進み、NOの場合はステップ#8に進
む。その後メインルーチンにリターンする。 上記のように特殊モード選択、OHP用フィルム使用、
紙厚が一定厚以上のいずれかに該当する場合は、ステッ
プ#7において特殊モード信号を出力し、第8図に示す
ように、前記駆動モータM、前記ソレノイド67及び前記
吸着チャージャ24を転写装置の本稼動に先立って駆動さ
せる。なお、特殊モード時には操作パネル80のモード表
示ランプ84が点灯する。 第8図は特殊モード時のタイミングチャートを示して
いる。すなわち、特殊モード信号がONのとき、プリント
スイッチ85がONされると、転写ドラム36が予備回転とし
て1回転し、これに伴って吸着チャージャ24の出力及び
アース電極23の転写シートへの接触が行われる。その後
本稼動に移行して第9図に示す通常モード時と同様に、
吸着チャージャ24、転写チャージャ25などの出力が所定
タイミング下で行われる。なお、転写ドラム36の予備回
転時には、イメージリーダユニット14、レーザ光学系1
1、感光ドラム1、各現像器6、7、8、9、などがそ
の作動を停止していることは云うまでもない。 第9図は通常モード時のタイミングチャートを示し、
通常の作像、転写等が行われる。この通常モード時にお
ける4色現像によるフルカラーコピー動作を説明する。
プリントスイッチがONされると、第1色目の作像作業が
開始されると共に、転写シートの転写ドラム36への供給
が開始される。イメージリーダユニット14のスキャン、
これに基くレーザ光学系11の露光、この露光に基く感光
ドラム1上の潜像形成が行われ、次いで第1の現像器6
のイエロートナーの供給によって、感光ドラム1上には
イエロー色のトナー像が形成される(この作像システム
はN−P系、すなわちネガーポジ系である。)。このト
ナー像は転写ドラム36上の転写シートに静電転写され
る。 次いで第2色目の作像作業が行われ、第2の現像器7
の作動により、マゼンタ色のトナー像が形成されると共
に、これが前記転写シートに転写される。同様にして、
第3色目及び第4色目の作像作業が行われ、第3の現像
器8及び第4の現像器9の作動により、シアン色のトナ
ー像及びブラック色のトナー像が順次形成され、これら
が順次転写シートに転写される。 他方、上記の作像動作に並行して、転写ドラム36によ
る転写シートの静電吸着、転写チャージャ25による静電
転写などが行われる。すなわち、プリントスイッチがON
されると、転写シートは転写ドラム36に向け供給され、
その先端部が先端チャッキング爪38によりチャッキング
される。次いで吸着チャージャ24の放電によって、誘電
体スクリーン55はマイナス帯電され、この静電吸着力に
より、転写シートは転写ドラム36上に吸着される。この
とき、アース電極23の接触によって転写シートの転写ド
ラム36への吸着効果が高められる。 転写ドラム36の回転によって前記転写部Sに送られた
転写シートに対し、転写チャージャ25のプラス電荷の放
電による第1色目のトナー像の転写が行われる。これに
より感光ドラム1上のイエロー色のトナー像が転写シー
トに静電転写される。このとき前記誘電体スクリーン55
はプラス帯電されることになり、この極性による静電吸
着力で転写シートを静電吸着することになる。 第2色目のトナー像の転写、第3色目のトナー像の転
写、第4色目のトナー像の転写も同様に行われる。この
結果、転写シート上には、イエロートナー像、マゼンタ
トナー像、シアントナー像及びブラックトナー像が重な
り合うようにして転写され、フルカラートナー像が形成
される。このような転写行程が終るとシート分離行程に
移行する。 この分離行程において、先端チャッキング爪38の開放
動と前記除電チャージャ68の除電作用により転写シート
は転写ドラム36から分離可能な状態となり、次いで分離
用押上爪58、58の押上げ作用と、分離爪28の分離作用と
によって、転写シートは転写ドラム36から分離され、コ
ンベヤ29に導かれる。 他方、特殊モード時には、転写装置の本稼動の前に、
転写ドラム36の予備回転と吸着チャージャ24の出力によ
って、転写シートの転写ドラム36への巻付けが正確且つ
確実に行われ、クランプミスによるジャム発生や多重転
写時の色ずれを防ぐことができ、このような操作が不要
なとき特殊モードが選択されないことにより、このよう
な操作に必要な時間や電力のロスがないし、腰の弱い普
通シートが予備回転によってカール癖がつき、後の搬送
や取扱いに問題が生じるようなことを防止することがで
きる。 本発明は上記実施例に示す外、種々の態様に構成する
ことができる。例えば転写ドラム36の予備回転を2回転
以上行い、これに伴う吸着チャージャ24の出力を2回以
上行うように構成することができる。又OHPセンサ82や
紙厚センサ83で特殊シートであることが検知されたと
き、これをモード表示ランプ84などに警告表示し、これ
に基きマニュアル操作でモード選択キー81をスイッチON
したとき、はじめて特殊モードが選択されるように構成
してもよい。 (発明の効果) 以上詳細に説明したとおり、本発明によれば、転写シ
ートが静電吸着力の不足するOHPフイルムの場合は、転
写装置の本稼働に先立つて転写シート保持部材を1回以
上予備回転させると同時に電荷付与手段を作動させるよ
うに吸着制御が行なわれる。これにより、転写シートが
OHPフイルムであつても転写シート保持部材に正確且つ
確実に保持されるので、クランプミスによるジヤムの発
生や、カラー複写のような多重転写の際の色ずれを防ぐ
ことができるなど、良好な画像処理を行うことができ
る。 また、転写シートが静電吸着力の不足の生じない普通
紙の場合は、予備回転は実施されないのでこのための時
間の損失がない。また、予備回転のために普通紙が転写
シート保持部材に長時間巻き付くことがないのでカール
癖が付かず、以後の転写シートの搬送や取扱いに問題が
生じることがないなど、従来の転写装置にみられない顕
著な作用効果を奏するものである。
に関するものである。 (従来の技術) 誘電体スクリーンを表面に有する転写ドラムに転写シ
ートを静電吸着させ、感光ドラム上に作成されたトナー
像を複数回前記転写シート上に静電転写させる転写装置
は、特開昭62−90673号公報などによって知られてい
る。 このような転写装置におけるフルカラーコピー時に
は、一般にイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナ
ー、又はこれにブラックを加えた4色のトナーが感光ド
ラムより順次転写シート上に転写され、フルカラートナ
ー像が転写シート上に多重転写される。 ところで従来の転写装置においては、転写シートを転
写ドラムに巻付けるための吸着チャージャによる静電吸
着は1回だけ行われている。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、OHP用フィルムを転写シートとして用いる
とき、従来のように1回だけの静電吸着ではその静電吸
着力が不足して、クランプミスによるジャムが生じた
り、多重転写時の色ずれが生ずる場合があった。特に、
転写ドラムの誘電体スクリーンをポリエステル網などの
メッシュで構成し、静電容量の小さな帯電し易い特殊シ
ートを転写シートとして用いるときにその傾向が大であ
った。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点を解決するもので、転写シート
を転写シート保持部材上に静電吸着させる電荷付与手段
により転写シート保持部材上に転写シートを静電吸着さ
せ、感光体上に作成されたトナー像を複数回前記転写シ
ート上に静電転写させる転写装置において、転写シート
がOHPフイルムであることを示す材質に関する情報を吸
着制御手段に与える情報提供手段と、吸着制御手段とを
備え、前記吸着制御手段は、前記情報提供手段によつて
転写シートがOHPフイルムであるとの情報が与えられた
ときは、転写装置の本稼働に先立つて前記転写シート保
持部材を1回以上予備回転させると同時に前記電荷付与
手段を作動させるように吸着制御を行うことを特徴とす
る。 (作 用) 本発明によれば、転写シートが静電吸着力の不足する
OHPフイルムであることを示す情報が吸着制御手段に与
えられると、吸着制御手段は転写装置の本稼働に先立つ
て転写シート保持部材を1回以上予備回転させると同時
に電荷付与手段を作動させるように吸着制御を行う。こ
れにより、転写シートがOHPフイルムであつても、転写
シート保持部材に正確且つ確実に保持されるので、クラ
ンプミスによるジヤムの発生や、カラー複写のような多
重転写の際の色ずれを防ぐことができるなど、良好な画
像処理を行うことができる。 また、転写シートが静電吸着力の不足の生じない普通
紙の場合は、転写シートがOHPフイルムであることを示
す材質に関する情報が吸着制御手段に与えられることが
ないので予備回転は実施されず、このための時間の損失
がない。また、予備回転のために普通紙が転写シート保
持部材に長時間巻き付くことがないのでカール癖が付か
ず、以後の転写シートの搬送や取扱いに問題が生じるこ
とがない。 (実施例) 第1図ないし第9図に示す本発明の実施例は、フルカ
ラー複写機の転写装置に係るものである。 第1図において、原稿ガラス18上に置かれた原稿は、
露光ランプ17、レンズアレイ15によりCCDラインセンサ1
6に露光され、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブ
ルー)の3原色の色信号として読み取られる。このR、
G、Bの色信号は画像処理回路によって、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、若しくはこれら
にBk(ブラック)を加えた、3値又は4値の信号に変換
されると共に、レーザ光学系11に出力信号として伝えら
れる。本実施例の複写機は3色分画像メモリを有してお
らず、各色作像時にイメージリーダユニット14は毎回ス
キャンし、これに基き順次Y、M、C又はY、M、C、
Bkの信号がレーザ光学系11に伝えられる。 レーザ光学系11は、走査用ポリゴンミラー12、Fθレ
ンズ13、反射ミラー51などを備え、前記Y、M、Cまた
は前記Y、M、C、Bkの信号に基いた各色についての像
形成用レーザ光を作像用の感光体としての感光ドラム1
に向け照射して、露光を行う。 感光ドラム1は矢印方向に回転駆動される。この感光
ドラム1の表面部は、導電体基板上に電荷発生層と電荷
輸送層が積層された有機感光体を備え、特にレーザ発光
波長780nm付近に高い感度を示すものが用いられてい
る。又本実施例では前記感光体を帯電チャーシャ2でマ
イナス帯電している。 感光ドラム1の周囲には、ドラムクリーナ4、トナー
回収ロール5、イレーサランプ3、前記帯電チャージャ
2が配設されると共に、4種類の現像器が配されてい
る。第1の現像器6はイエロー色のトナーを、第2の現
像器7はマゼンタ色のトナーを、第3の現像器8はシア
ン色のトナーを、第4の現像器9はブラック色のトナー
を夫々供給するものであり、これらトナーはマイナスに
帯電されている。又トナー補給は、トナーホッパ10にス
トックされた各色のトナーを、補給信号に基き、適時、
各現像器6、7、8、9にパイプ(図示せず。)を介し
て移送することにより行われる。 普通紙、OHP用フィルムなどの転写シートは、給紙カ
セット19a、19bに積載状態で収容されており、給紙ロー
ル52a、52bなどによって1枚づつ装置内部に向け給送さ
れる。そして先端がレジストローラ20に当接した時点
で、転写シートを一旦停止させることにより以後のタイ
ミングをとり、同時にスキュー補正を行っている。21は
このために用いるペーパセンサである。36は転写シート
保持部材としての転写ドラムで矢印方向に回転駆動され
る。この転写ドラム36は第2図及び第3図に示すよう
に、アルミニウム製のドラム枠体54とこのドラム枠体に
支持されて円筒状に張られた誘電体スクリーン55とから
主構成される。誘電体スクリーン55は、50〜80メッシュ
のポリエステル網が用いられ、その開口率は30〜70%程
度である。ポリエステル網に代えてナイロン網を用いる
ことができ、又誘電体スクリーン55を70〜120μm厚み
のポリエステルフィルムなどのフィルムで構成すること
も可能である。前記ドラム枠体54は両側の円筒部50、50
とこれらを連結する連結部56とからなり、この連結部56
には前記誘電体スクリーン55の両端部を固定するバンデ
ィングプレート57が固着されると共に、複数の先端チャ
ッキング爪38、38……を備えている。この先端チャッキ
ング38、38……は前記レジストローラ20によってタイミ
ングをとって送られてくる転写シートの先端部をチャッ
キングする。各先端チャッキング爪38の左右には、1対
の分離用押上爪58、58が配設され、転写ドラム36から転
写シートを分離するとき、前記先端チャッキング爪38の
開放動と連動して転写シートの先端部を押上げるように
作用する。 前記先端チャッキング爪38は、第3図に示すシート搬
入部Pにおいて、転写ドラム36の内側に配された第1ガ
イドレール59に乗り上げたとき開動作する。このとき、
分離用押上爪58、58は閉止状態を維持している。レジス
トローラ20より送り出され、転写シートガイド60に案内
されて前記シート搬入部Pに搬入された転写シートの先
端部は、開放状態にある先端チャッキング爪38と閉止状
態にある分離用押上爪58、58との間に挿入される。転写
ドラム36の回転に伴い、先端チャッキング爪38が前記第
1ガイドレール59を通過すると先端チャッキング爪38は
閉動作して、転写シートの先端部をチャッキングする。 前記先端チャッキング爪38及び前記分離用押上爪58、
58は、第3図に示すシート分離部Qにおいて、転写ドラ
ム36の内側に配された第2ガイドレール61に乗り上げた
とき開動作する。これによって、転写シートの先端部は
先端チャッキング爪38の開動作によりチャッキングが解
放され、次いで分離用押上爪58、58の押上げ動作により
積極的に転写ドラム36の表面より分離される。第4図及
び第5図はこの様子を詳細に示したもので、先端チャッ
キング爪38及び分離用押上爪58、58は共に図示しないト
ーションバネで閉方向に付勢され、これらの先端部がス
トッパー板部62に当接するように構成されている。前記
第2ガイドレール61は、第3図及び第4図の図面に直交
する方向にシフト動できるように構成され、そのための
ソレノイド63を有している(第3図)。又第2ガイドレ
ール61はその上面に、第1の分離用押上爪58、先端チャ
ッキング爪38、第2の分離用押上爪58の夫々に対応する
カム条64l、64m、64rを備え、第5図に仮想線で示す位
置に第2ガイドレール61がシフトしたとき、これらカム
条によって先端チャッキング爪38、次いで分離用押上爪
58、58が押上げられ、開動作する。前記第2ガイドレー
ル61は通常時は第5図に実線で示す位置に待機してお
り、このとき先端チャッキング爪38、分離用押上爪58、
58は閉状態を維持し、シート分離が必要なときのみ第5
図に仮想線で示す位置にシフトして、上述のように先端
チャッキング爪38等を開動作させるのである。 なお、第1ガイドレール59も第3図に示すソレノイド
65の働きによって、図面に直交する方向にシフト動し、
シート先端チャッキング時にのみ、前記チャッキング爪
38を開閉動作させる。第1ガイドレール59は前記第2ガ
イドレール61の中央のカム条64mに相当するカム条66の
みを備えている。 転写ドラム36を支持するフレーム22は、第1図に示す
ように枢軸41を中心に回動可能に装置本体に支持され、
且つスプリング40によって反時計方向に付勢されてい
る。これによって転写ドラム36は感光ドラム1側に配し
た位置決めローラ39に圧接し、感光ドラム1と転写ドラ
ム36との間隔を一定になるように保っている。この間隔
は0.05〜0.70mmの範囲で選択される。 転写ドラム36の内周側には、第1図及び第3図に示す
ように、転写シートを転写ドラム36に静電吸着するため
の電荷付与手段としての吸着チャージャ24、転写チャー
ジャ25、及び第1除電チャージャ36が配設されている。
転写ドラム36の外周側には、吸着チャージャ24に対向し
てアース電極23が、第1除電チャージャ26に対向して第
2除電チャージャ27が夫々配設されると共に、前記シー
ト分離部Qに分離爪28が配設されている。 前記吸着チャージャ24は、マイナス電荷のコロナ放電
を行って、転写ドラム36の誘電体スクリーン55をマイナ
ス帯電させ、先端部が先端チャッキング爪38によって転
写ドラム36にチャッキングされた状態で送られてくる転
写シートを誘電体スクリーン55に静電吸着させる。この
とき、アース電極23は第3図に示すソレノイド67の働き
によって転写シートに接触し、前記吸着チャージャ24に
よる転写シートへの影響を除き、転写シートの転写ドラ
ム36上への静電吸着を確実なものとしている。 前記転写チャージャ25は、感光ドラム1と転写ドラム
36とが最接近する転写部Sに配され、プラス電荷のコロ
ナ放電により、感光ドラム1上のトナー像を転写ドラム
36上の転写シートに静電転写させるものである。 前記第1除電チャージャ26及び第2除電チャージャ27
は共にAC出力により除電を行うもので、これら1組で除
電チャージャ68を構成する。第1除電チャージャ26は主
に誘電体スクリーン55の除電を行って、転写シートの静
電吸着力を減じる作用を営み、第2除電チャージャ27は
主に分離時の転写シート表面を除電すると共に、分離に
伴う放電の防止を行い、画像の飛び散りを防ぐ作用を営
む。 分離爪28によって転写ドラム36から分離された転写シ
ートは、コンベヤ29によって定着装置30に送られ、ここ
で熱定着された後、排紙トレー32に排出される。 なお第3図において、44は位置検知センサで転写ドラ
ム36の回転基準位置を検知するものであり、45は転写ド
ラム36の回転を支持する支持ローラである。 第6図ないし第9図は、転写シートが普通シートであ
るか特殊シートであるかを判別する情報を提供する情報
提供手段A及び特殊シートである場合に転写ドラム36を
予備回転させると共にこの予備回転中に吸着チャージャ
24を出力させる制御手段Bについての制御ブロック図、
フローチャート及びタイミングチャートを示している。 複写機のCPU(制御手段)Bには、第6図に示すよう
に、操作パネル80のモード選択キー81から特殊モード選
択の有無の情報が入力される。このモード選択キー81
は、コピー作成者が転写シートの材質、厚みなどの特性
に基いて、この転写シートが特殊シートのときにスイッ
チONするものである。 又、前記制御手段Bには、OHP用フィルムが転写シー
トとして用いられているか否かを判別するOHPセンサ82
からの情報が入力される。このOHPセンサ82はOHP用フィ
ルムの透明性を検知する透過型センサを用いると好適で
ある。 更に前記制御手段Bには、転写シートの紙厚が一定厚
以上か否かを判別する紙厚センサ83からの情報が入力さ
れる。 このように本実施例では前記情報提供手段Aとして、
マニュアルで入力するモード選択キー81と、自動検知す
るOHPセンサ82及び紙厚センサ83とを備えている。しか
し、この情報提供手段Aをこれらの内1つ、或いは2つ
で構成することも可能である。 他方、前記制御手段Bからは、転写ドラム36の駆動モ
ータM、アース電極23を駆動するソレノイド67、前記吸
着チャージャ24の夫々のドライバ回路に制御信号が出力
される。又制御手段Bには、種々の信号の入力が行われ
ると共に、イメージリーダユニット14、レーザ光学系1
1、感光ドラム1、各現像器6、7、8、9、転写チャ
ージャ25などにこれらを制御する信号が出力される。 第7図は予備回転選択サブルーチンを示しており、ス
テップ#1〜#2で特殊モードが選択されているか否か
を判別し、YESの場合はステップ#7に移行する。NOの
場合は次のステップ#3〜#4でOHP用フィルムが用い
られているか否かを判別し、YESの場合は、ステップ#
7に移行する。NOの場合は次のステップ#5〜#6で転
写シートの紙厚が一定厚以上か否かを判別し、YESの場
合はステップ#7に進み、NOの場合はステップ#8に進
む。その後メインルーチンにリターンする。 上記のように特殊モード選択、OHP用フィルム使用、
紙厚が一定厚以上のいずれかに該当する場合は、ステッ
プ#7において特殊モード信号を出力し、第8図に示す
ように、前記駆動モータM、前記ソレノイド67及び前記
吸着チャージャ24を転写装置の本稼動に先立って駆動さ
せる。なお、特殊モード時には操作パネル80のモード表
示ランプ84が点灯する。 第8図は特殊モード時のタイミングチャートを示して
いる。すなわち、特殊モード信号がONのとき、プリント
スイッチ85がONされると、転写ドラム36が予備回転とし
て1回転し、これに伴って吸着チャージャ24の出力及び
アース電極23の転写シートへの接触が行われる。その後
本稼動に移行して第9図に示す通常モード時と同様に、
吸着チャージャ24、転写チャージャ25などの出力が所定
タイミング下で行われる。なお、転写ドラム36の予備回
転時には、イメージリーダユニット14、レーザ光学系1
1、感光ドラム1、各現像器6、7、8、9、などがそ
の作動を停止していることは云うまでもない。 第9図は通常モード時のタイミングチャートを示し、
通常の作像、転写等が行われる。この通常モード時にお
ける4色現像によるフルカラーコピー動作を説明する。
プリントスイッチがONされると、第1色目の作像作業が
開始されると共に、転写シートの転写ドラム36への供給
が開始される。イメージリーダユニット14のスキャン、
これに基くレーザ光学系11の露光、この露光に基く感光
ドラム1上の潜像形成が行われ、次いで第1の現像器6
のイエロートナーの供給によって、感光ドラム1上には
イエロー色のトナー像が形成される(この作像システム
はN−P系、すなわちネガーポジ系である。)。このト
ナー像は転写ドラム36上の転写シートに静電転写され
る。 次いで第2色目の作像作業が行われ、第2の現像器7
の作動により、マゼンタ色のトナー像が形成されると共
に、これが前記転写シートに転写される。同様にして、
第3色目及び第4色目の作像作業が行われ、第3の現像
器8及び第4の現像器9の作動により、シアン色のトナ
ー像及びブラック色のトナー像が順次形成され、これら
が順次転写シートに転写される。 他方、上記の作像動作に並行して、転写ドラム36によ
る転写シートの静電吸着、転写チャージャ25による静電
転写などが行われる。すなわち、プリントスイッチがON
されると、転写シートは転写ドラム36に向け供給され、
その先端部が先端チャッキング爪38によりチャッキング
される。次いで吸着チャージャ24の放電によって、誘電
体スクリーン55はマイナス帯電され、この静電吸着力に
より、転写シートは転写ドラム36上に吸着される。この
とき、アース電極23の接触によって転写シートの転写ド
ラム36への吸着効果が高められる。 転写ドラム36の回転によって前記転写部Sに送られた
転写シートに対し、転写チャージャ25のプラス電荷の放
電による第1色目のトナー像の転写が行われる。これに
より感光ドラム1上のイエロー色のトナー像が転写シー
トに静電転写される。このとき前記誘電体スクリーン55
はプラス帯電されることになり、この極性による静電吸
着力で転写シートを静電吸着することになる。 第2色目のトナー像の転写、第3色目のトナー像の転
写、第4色目のトナー像の転写も同様に行われる。この
結果、転写シート上には、イエロートナー像、マゼンタ
トナー像、シアントナー像及びブラックトナー像が重な
り合うようにして転写され、フルカラートナー像が形成
される。このような転写行程が終るとシート分離行程に
移行する。 この分離行程において、先端チャッキング爪38の開放
動と前記除電チャージャ68の除電作用により転写シート
は転写ドラム36から分離可能な状態となり、次いで分離
用押上爪58、58の押上げ作用と、分離爪28の分離作用と
によって、転写シートは転写ドラム36から分離され、コ
ンベヤ29に導かれる。 他方、特殊モード時には、転写装置の本稼動の前に、
転写ドラム36の予備回転と吸着チャージャ24の出力によ
って、転写シートの転写ドラム36への巻付けが正確且つ
確実に行われ、クランプミスによるジャム発生や多重転
写時の色ずれを防ぐことができ、このような操作が不要
なとき特殊モードが選択されないことにより、このよう
な操作に必要な時間や電力のロスがないし、腰の弱い普
通シートが予備回転によってカール癖がつき、後の搬送
や取扱いに問題が生じるようなことを防止することがで
きる。 本発明は上記実施例に示す外、種々の態様に構成する
ことができる。例えば転写ドラム36の予備回転を2回転
以上行い、これに伴う吸着チャージャ24の出力を2回以
上行うように構成することができる。又OHPセンサ82や
紙厚センサ83で特殊シートであることが検知されたと
き、これをモード表示ランプ84などに警告表示し、これ
に基きマニュアル操作でモード選択キー81をスイッチON
したとき、はじめて特殊モードが選択されるように構成
してもよい。 (発明の効果) 以上詳細に説明したとおり、本発明によれば、転写シ
ートが静電吸着力の不足するOHPフイルムの場合は、転
写装置の本稼働に先立つて転写シート保持部材を1回以
上予備回転させると同時に電荷付与手段を作動させるよ
うに吸着制御が行なわれる。これにより、転写シートが
OHPフイルムであつても転写シート保持部材に正確且つ
確実に保持されるので、クランプミスによるジヤムの発
生や、カラー複写のような多重転写の際の色ずれを防ぐ
ことができるなど、良好な画像処理を行うことができ
る。 また、転写シートが静電吸着力の不足の生じない普通
紙の場合は、予備回転は実施されないのでこのための時
間の損失がない。また、予備回転のために普通紙が転写
シート保持部材に長時間巻き付くことがないのでカール
癖が付かず、以後の転写シートの搬送や取扱いに問題が
生じることがないなど、従来の転写装置にみられない顕
著な作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をフルカラー複写機に用いた実施例を示
す概略側面図、第2図は転写ドラムの斜視図、第3図は
要部の横断面図、第4図は先端チャッキング爪部の横断
面図、第5図はその縦断面図、第6図は制御ブロック
図、第7図はフローチャート、第8図は特殊モード時の
タイミングチャート、第9図は通常モード時のタイミン
グチャートである。 1……感光ドラム 24……吸着チャージャ 36……転写ドラム 55……誘電体スクリーン A……制御手段 B……情報提供手段
す概略側面図、第2図は転写ドラムの斜視図、第3図は
要部の横断面図、第4図は先端チャッキング爪部の横断
面図、第5図はその縦断面図、第6図は制御ブロック
図、第7図はフローチャート、第8図は特殊モード時の
タイミングチャート、第9図は通常モード時のタイミン
グチャートである。 1……感光ドラム 24……吸着チャージャ 36……転写ドラム 55……誘電体スクリーン A……制御手段 B……情報提供手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 福井 一之
大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地
大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社
内
(56)参考文献 特開 昭59−90873(JP,A)
特開 昭61−120179(JP,A)
特開 昭55−110280(JP,A)
特開 昭61−279859(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.転写シートを転写シート保持部材上に静電吸着させ
る電荷付与手段により転写シート保持部材上に転写シー
トを静電吸着させ、感光体上に作成されたトナー像を複
数回前記転写シート上に静電転写させる転写装置におい
て、 転写シートがOHPフイルムであることを示す材質に関す
る情報を吸着制御手段に与える情報提供手段と、 吸着制御手段とを備え、 前記吸着制御手段は、前記情報提供手段によつて転写シ
ートがOHPフイルムであるとの情報が与えられたとき
は、転写装置の本稼働に先立つて前記転写シート保持部
材を1回以上予備回転させると同時に前記電荷付与手段
を作動させるように吸着制御を行うこと を特徴とする転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62268883A JP2796802B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | 転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62268883A JP2796802B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | 転写装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01109381A JPH01109381A (ja) | 1989-04-26 |
JP2796802B2 true JP2796802B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17464587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62268883A Expired - Fee Related JP2796802B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | 転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2796802B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55110280A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-25 | Canon Inc | Transfer device |
JPS5990873A (ja) * | 1982-11-16 | 1984-05-25 | Ricoh Co Ltd | 静電複写機の転写システム |
JPS61120179A (ja) * | 1984-11-15 | 1986-06-07 | Canon Inc | 転写材支持装置 |
-
1987
- 1987-10-23 JP JP62268883A patent/JP2796802B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01109381A (ja) | 1989-04-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |