JP2795897B2 - 減衰装置内蔵式の弾性復帰用羽根間控え棒を有する回転翼航空機のロータヘッド - Google Patents

減衰装置内蔵式の弾性復帰用羽根間控え棒を有する回転翼航空機のロータヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はロータヘッドに関する。より詳細には、関節
接続されたヘッドに、ロータのブレードと同数であり、
隣接した2枚のブレードの間または隣接した2枚のブレ
ードをハブに接続する機構の間に設置された減衰装置内
蔵式の複数の弾性復帰用タイロッドをそれぞれが備える
う抵抗式ブレード間接続装置が取り付けられた回転翼を
もつ重航空機に関する。
本発明は、特に、上記のようなブレード間接続装置が
取り付けられており、各ブレードは、フラッピング、ハ
ンティング、フェザリング用の単一の関節接続部材を備
えていることが望ましい接続・関節接続手段によってハ
ブに接続されていることが望ましいヘリコプタ用主要ロ
ータまたは揚力発生装置に関する。
従来の技術 本発明が関係するロータヘッドの最良の実施態様で
は、ロータの各ブレードをハブに関節接続する手段が備
える単一のフラッピング、ハンティング、フェザリング
用の単一の関節接続部材は、一般に「層状球形スラスト
軸受」と呼ばれるタイプの関節接続部材であることが望
ましい。この関節接続部材は、一方がハブに接続され、
他方がブレードの脚部、またはブレードの脚部をハブに
接続する接続部材に強固に接続された2つのフレームの
間に、球の一部の形状であり、共通の中心を有する堅固
な椀状部材と弾性材料とを交互に積み重ねた積層体を備
えている。この積層体は、層状ストッパの軸方向の圧縮
によりブレードから生じる遠心力をハブに伝達すること
を確実にする一方、層状ストッパの弾性球形層の変形に
よりハブに対して上記の共通中心まわりにブレードがフ
ラッピング、ハンティング、フェザリングの角度方向運
動をすることを確実にする。
ブレードの角度方向の抵抗振動を減衰させるために、
粘弾性タイプ、油圧弾性タイプ、またはそれ以外のタイ
プの減衰装置を内蔵した方式の弾性復帰ブレースの例が
多数提案されている。このブレースは、ブレードの抵抗
ダンパまたはブレードの抵抗周波数アダプタと呼ばれる
こともあり、ハンティング、フラッピング、フェザリン
グ用の、球形エラストマーからなる単一の関節接続部材
を含む手段によって各ブレードを接続することができる
ロータのハブのリムまたは周縁部と、ブレードの脚部、
またはスリーブやUリンクなどのブレードをハブに接続
する接続部材との間に設置されている。このようなブレ
ースの例が、フランス国特許第2,528,382号、第2,573,8
29号、第2,592,696号に記載されている。
ブレースの端部の2つ、関節接続部材の一方がハブに
接続されており、他方の端部関節接続部材はブレードに
接続されているため、各抵抗ブレードの弾性復帰と角度
方向の抵抗運動の減衰が同時にではあるが他のブレード
とは独立に行われるこの周知のタイプの構成と比較する
と、ブレードの間に減衰装置内蔵式弾性復帰タイロッド
を配置する方法は、設置した際の全体の構成、重量、サ
イズロータの余分な抵抗、更には信頼性という点でより
望ましい。というのは、この配置にすると、駆動される
ブレードの弾性復帰と減衰のためにハブ自体にも何も接
続する必要がなくなるからである。
実際、ブレードをハブに接続するブレースは信頼性と
抵抗力に欠ける。というのは、ブレースは、各ブレース
を一方ではブレードに接続し、他方ではハブに接続する
関節接続用軸支手段の位置のレバーの弱いアームがブレ
ースに伝達される応力を受けるからである。その結果、
これらの軸支手段は角度方向の振動と大きな応力を受け
ることになる。さらに、ハブに対してブレースを接続す
る接続部材は、複合材料を用いてハブ、特にパイプ状一
体化支柱−ハブユニットを製造する場合にハブの最も重
要な領域内に固定されている必要がある。また、この同
じ領域において、ハブに取り付けられるブレース接続用
Uリンクだけでなく、対応するブレードに対するフェザ
リング制御用レバーも設ける必要があるために発生する
設置とサイズ決定の問題に関係したサイズの問題があ
る。その結果、やはり、ハブに対する接続用のズリーブ
またはUリンクにブレードを脚部により接続する半径
は、特にブレードを後方に折り曲げることができるよう
にしたいときに大きくなる。一般に、ハブの近くで利用
できるスペースは、剛性が大きくて大きな応力を受け、
従ってサイズが大きく重量が重いために同時にロータ全
体に無視できない空気力学的抵抗を引き起こすブレー
ス、抵抗ダンパ、さらには抵抗周波数アダプタを収容す
るには狭すぎる。さらに、適当な剛性と大きな減衰の間
の妥協を可能にする油圧弾性式ダンパを有するブレース
が、油圧ダンパの位置における信頼性と水密性に関して
特に問題を提起する。
上記のすべての理由で、必要に応じて減衰装置を統合
したタイロッドを用いてブレードの間を接続する様々な
装置がかなり以前に、特にフランス国特許984,640号、
第1,465,027号、第2,125,150号とアメリカ合衆国特許第
2,494,985号と第3,302,726号において提案されている。
減衰装置内蔵式の弾性復帰用ブレード間タイロッドを
使用することにより、固有周波数とブレード相互間の抵
抗の減衰とをハブに対して個々にではなく相互間で調整
することができる。このとき、ブレードの位相がずれた
抵抗振動には逆らうが、位相が合った抵抗振動には逆ら
わない。その結果、伝達の固有モードが移動し、このタ
イプの振動に対するあらゆる減衰が除去される。減衰装
置内蔵式の弾性復帰用ブレード間タイロッドのロータヘ
ッドの動作に対する別の効果は、各ブレードがハブに接
続されて自由な関節接続状態になっているかのごとくに
抵抗に関して平衡位置をとることである。地面との共鳴
に対しては、抵抗の第1の振動モードは、ハブに対して
ブレードが個別に運動することによってではなく、ブレ
ード相互間で位相がずれることによって発生する回転の
偏心を通じてしか効力をもたない。
ブレード関接続装置の動作原理は、堅固なハブとロー
タに関節接続されたブレードとを有するヘリコプタ用ロ
ータに関する上記フランス国特許第1,465,027号に記載
されている。このロータにおいては、各ブレードが、ハ
ブの回転軸線に平行で堅固なハブの径方向アームの自由
端の位置のピボットのまわりで角度方向に抵抗振動す
る。各ブレードは、弾性手段と減衰手段を備えるタイロ
ッドまたは接続装置によって、ロータの隣接した2枚の
ブレードのそれぞれに接続される。各タイロッドは、一
端が、ロータの回転方向に関してこのブレードのフェザ
リング軸線の前に位置する帯金領域において、ハブの対
応する径方向アームにブレードを接続するこの帯金に関
節接続されている。タイロッドの他端はハブの対向する
アームのすぐ前のブレードの接続用帯金にやはり関節接
続されているが、今度はこの帯金のうちで前のブレード
のフェザリング軸線の後方に位置する領域においてであ
る。各接続用帯金は、全体の形状が三角形であり、この
三角形の一辺によって対応するブレードに強固に接続さ
れ、この辺と対向する頂点によってハブの対応する径方
向アームに枢軸接続されている。一方、この接続用帯金
は、この三角形の他の2つの頂点のそれぞれによってこ
の帯金に関節接続された2本のタイロッドのうちの1本
に関節接続されている。その結果、タイロッドに対する
関節接続は、接続用帯金のサイズを考慮すると、対応す
るブレードのフェザリング軸線に対して一方が前方に、
他方が後方に最大限ずれる。その結果、タイロッドの両
端での関節接続部材と、このタイロッドによって互いに
接続された2枚のブレードのハブに対する関節接続部材
とが、関節接続されていて変形可能な四辺形を形成す
る。この四辺形は、ブレードの角度方向抵抗振動がない
かまたは位相が揃っている場合には平行四辺形である。
フランス国特許第948,650号にはヘリコプタのロータ
が記載されている。このロータでは、各ブレードが脚部
によって、ハンティング軸線のまわりに回転可能となる
ように径方向部材に対して取り付けられたブレード支持
体に接続されている。この径方向部材はロータのハブに
関節接続されてフラッピング軸線のまわりを回転する。
このフラッピング軸線は、ハブの中心に対してハンティ
ング軸線の径方向内側に位置し、ブレードのフェザリン
グ軸線に沿っている。
ブレードの脚部は、このブレードのフェザリング制御
用レバーに連結されている。各ブレード支持体は2つの
側方突起部を備えている。これら側方突起部は、ブレー
ドの回転面内を延びて径方向外側に突起すると同時に、
ロータの回転方向に対して一方はブレードのフェザリン
グ軸線の前方に、他方はその後方に向かっている。これ
ら2つの突起部のそれぞれは、端部が軸支手段用リング
の形態にされている。各タイロッドは隣接した2つのブ
レードの間を延びており、それぞれのブレードには、対
応するタイロッドがユニバーサルジョイントによって接
続されている。このユニバーサルジョイントは、タイロ
ッドを対応するブレードの支持体上で対応する側の側方
突起部に関節接続する。
各タイロッドは、部分的に嵌合されて互いに入れ子式
になった2つのチューブを備えている。各チューブの自
由端は、このタイロッドによって互いに接続された2枚
のブレードの一方の支持体上で、対応する側の側方突起
部の軸支手段用リングの中に保持された軸支手段を備え
ている。このタイロッドの2つのチューブのそれぞれ
は、互いに離れていて両方のチューブの共通軸線に対し
て径方向を向いた2つの帯金の一方に固定されている。
両帯金の間にはゴムなどの弾性材料からなる少なくとも
1つのブロック、スリーブ、またはリングが挿入され
る。各軸支手段付ジョイントを用いると、この軸支手段
付ジョイントにより相互に関節接続されているタイロッ
ドとブレード支持体の間で限定された全方向の運動が可
能になる。上記のゴム製部材は、各ブレードの振動状態
の高調波に起因する周期的な小さな変位を吸収するため
に他のブレードとは独立に設置されており、他のブレー
ドにはこの小さな変位が伝達されない。
一方、このゴム製部材は圧縮または伸展されて、ブレ
ードの大振幅の運動がタイロッドにより次のブレードに
伝達される。特に、各ブレードの独立な角度方向の抵抗
振動運動は弾性部材によって吸収される。弾性部材は、
各タイロッドの入れ子式の2本のチューブを初期位置に
戻す。他方、大振幅の抵抗運動はタイロッドによって積
極的に1つのブレードから次のブレードへと伝達され
る。従って、すべてのブレードが同時にこの運動をす
る。同様に、各ブレードによって独立に実現される振幅
の小さな角度方向のフラッピング振動は、弾性部材によ
って吸収される。1枚のブレードから別のブレードに伝
達されてロータのテーパ角を変化させる大振幅のフラッ
ピングは弾性部材の吸収能力を越える。
このフランス国特許第948,640号には、弾性部材の代
わりに油圧手段を用いて各タイロッドの入れ子式チュー
ブの間の接続を行うことが述べられている。しかし、あ
らゆる場合に、弾性部材または油圧手段は運動に対する
大きな減衰と大きな抵抗が可能になるように選択して、
ブレードの間の相対的な振動を効果的になくす、あるい
は減らすようにする。このタイプのロータでは、ブレー
ドに対しては、ハンティング用関節接続部材において互
いに枢軸回転する2つの部材の相対的摩擦と、弾性部材
を構成する材料(従って粘弾性材料)のヒステリシスと
によって、または油圧減衰手段によって引き起こされる
減衰以外の減衰はまったくない。
フランス国特許第2,125,150号には、抵抗力の大きな
ファイバで強化されたプラスチック材料からなるハブ
が、各ブレードの支持体に対してこれらファイバの径方
向の束によって補強され、このハブの中央部の近くに平
坦な横断面(ハブの軸線に垂直な方向)をもつ可撓性ア
ームを備えており、この横断面は、アームの自由端の側
に向かって円形断面となるように変化してこのアームは
端部がほぼ径方向の円柱体となり、この円柱体には対応
するブレードの脚部に固定されたブッシュに対するピボ
ットとして機能する円筒形スリーブが固定されているロ
ータが記載されている。このようにして、可撓性アーム
を用いるとブレードの角度方向のフラッピング振動とハ
ンティング振動が可能になる。また、ブレードの仮想ハ
ンティング軸線は、フェザリング軸線の方向でハブの中
心に対して、ブレードの仮想フラッピング軸線の径方向
外側ではあるがブレード取り付け用関節接続部材に対し
ては径方向内側に位置している。
この関節接続部材はブレードとハブの対応する可撓性
アームとの間に配置されている。この関節接続部材はブ
ッシュとスリーブで構成されて、ブレードがその長手方
向フェザリング軸線のまわりに回転できるようにされて
いる。このフランス国特許の第5図に示されている変形
例では、行程が短い抵抗ダンパが1つずつ隣接した2枚
のブレードの間に配置されており、ブレードには、端部
が2枚のブレードのスリーブの突起部に固定されること
によってダンパが固定されている。各スリーブは、径方
向内側端部に、ブレードのフェザリング軸線に対して側
方に突起した2つの突起部または複数対の突起部を備え
ている、これら突起部は、1つがロータの回転方向に対
してこのフェザリング軸線の前方に、他方が後方に向い
ている。その結果、スリーブに対する抵抗ダンパの接続
部は、ほぼ仮想ハンティング軸線の領域ではあるがこの
仮想ハンティング軸線に対しては横方向に大きくずれた
位置で、径方向でフェザリング用関節接続部材の内側か
つ仮想フラッピング用関節接続部材の外側にくる。
アメリカ合衆国特許第2,494,985号には、回転翼を有
する航空機においてロータヘッドが関節接続されている
ロータのブレードの抵抗ダンパ装置が記載されている。
ハブは、各ブレードに対する径方向アームを支持する
中央部を備えており、各アームの端部はUリンクとなっ
てその中には第1のピボットがハブの回転軸線に平行な
軸線のまわりを回転できるように取り付けられている。
各ブレードは、軸受によって第2のピボットのまわりに
回転可能に取り付けられた円筒形スリーブの形状のブレ
ードの脚部を備えている。第2のピボットは径方向であ
り、スリーブはこのピボットとでブレードの取り付け角
度変更用関節接続部を構成する。
この径方向ピボットはロータの中心に向かって延びて
Uリンクとなっている。このUリンクは、軸線がブレー
ドのフェザリングヒンジと第1のピボットの軸線とに垂
直である第3のピボットのまわりに回転可能に取り付け
られている。この第3のピボット、すなわちフラッピン
グヒンジは、対応するハブのアームの端部のUリンクの
2つのブランチの間の位置で第1のピボットに対してや
はり回転可能に取り付けられた中心体を貫通している。
従って、第1のピボットはハンティングヒンジである。
また、中心体は、ハンティングヒンジならびにフラッピ
ングヒンジに対してユニバーサルジョイントとして取り
付けられている。これらヒンジの軸線は互いに垂直であ
り、対応するブレードのフェザリングヒンジ上で交わる
がその位置はフェザリング関節接続部材の径方向内側で
ある。
V字形レバーがその底部によってハンティングヒンジ
に強固に接続されている。このレバーの2本のアーム
は、同時に、径方向には対応するブレードに向かい(す
なわち、ハブの中心に対して外側に向かって)かつ側方
にはハブの回転方向に対して一方はブレードのフェザリ
ングヒンジの前方に、他方は後方へと延びている。その
結果、アームはブレードとともにハンティングヒンジの
まわりを回転する。細長い抵抗ダンパが、2つの端部U
リンクによって、一方の側はブレードのハンティングヒ
ンジに接続されたV字形レバーの前方アームの自由端
に、他方の側はロータの回転方向で直前のブレードのハ
ンティングピボットに接続されたV字形レバーの後方ア
ームの自由端に、ハンティングヒンジと平行な軸線のま
わりを回転できるように取り付けられている。その結
果、2枚のブレードに位相のずれた角度方向のハンティ
ング振動が加えられたときには、軸方向の負荷のみがア
ームからダンパに伝達される。
抵抗ダンパにより相互に接続されている2枚のブレー
ドの相対位置が変化したときには、抵抗ダンパは減衰と
ともに長さを変えられるようになっている。抵抗ダンパ
は、端部Uリンクを備えいて細長い2枚の側方プレート
の間に挿入される細長い中央プレートを備えている。側
方プレートは、中央プレートの対向する面に押し付けら
れる摩擦部材と、中央プレートを2枚の側方プレートの
摩擦部材の間に調節された状態で挟むか締め付けること
のできる2つのバネ式横断機構とを備えている。バネ式
横断機構は別の端部Uリンクを形成し、中央プレートが
2枚の側方プレートに対して少しでも移動するのにブレ
ーキをかける。しかし、このダンパによって相互に接続
されている2枚のブレードを弾性的に相対的初期位置に
このダンパを用いて戻すことはまったくできない。
対応するハンティングヒンジのまわりをブレードが回
転できるように固定されているV字形レバーの形状と組
み立て状態のため、ダンパと、隣接した2枚のブレード
を接続するレバーの2本のアームとは、変形可能な四辺
形を形成する。この四辺形は、角度方向抵抗振動がない
かまたは同相である場合には関節接続された平行四辺形
である。各ダンパをブレードに効果的に接続する関節接
続部材は、このブレードのフェザリングヒンジから側方
に大きく離れている。というのは、V字形レバーは角度
方向の抵抗が偏向した状態でブレードに固定されている
ため、関節接続部材が、ハブの径方向アームの端部のU
リンク上のレバーのピボットの位置ではなく、V字形レ
バーの対応するアームの自由端に位置するからである。
アメリカ合衆国特許第3,302,726号には、関節接続さ
れていて摩擦部材を有する直線状ハンティングタンパに
よって2つずつが接続されたブレードをもつロータヘッ
ドが起債されている。このロータヘッドは、各ダンパの
細かい構造に関する点を除いては先に分析したアメリカ
合衆国特許第2,494,985号に記載されているロータヘッ
ドと等価である。このダンパは、互いに滑動または摩擦
するように取り付けられた部材を取り囲む弾性ストリッ
プを備えている。ダンパによって接続されている2枚の
プレートの相対的抵抗変位の振幅が大きくなったときに
は弾性ストリップが変形して摩擦部材を初期位置の方向
にある程度戻すため、摩擦、従って減衰が大きくなる。
しかし、各ダンパの各端部を、径方向外側に開いており
底部が対応するブレードのフェザリングヒンジ上ではあ
るがフェザリング用関節接続部材の径方向内側でフラッ
ピングヒンジと交差するハンティングヒンジのまわりに
回転できるようにブレードと一体化されているV字形レ
バーのアームの自由端に枢軸回転可能に取り付けること
に関しては、このロータヘッドは上記のアメリカ合衆国
特許第2,494,985号のロータヘッドと完全に等価であ
る。
従って、公知のこれらすべての解決法では、タイロッ
ドまたは抵抗ダンパの各端部を、対応するブレードのハ
ンティング用関節接続部材の中でブレードとともに駆動
されて角度方向にハンティング振動し、従ってブレード
とともにハンティングヒンジのまわりを回転する部材の
アームまたは支持用突起部に関節接続することが提案さ
れている。その結果、タイロッドまたは抵抗ダンパの各
端部の関節接続部材の中心はこのブレードのフェザリン
グヒンジからは側方は、かつハンティグヒンジの径方向
外側に非常に離れている、このため、タイロッドまた抵
抗ダンパの2つの端部の関節接続の中心と、このタイロ
ッドによって接続された2枚のブレードのハンティング
ヒンジは関節接続された四辺形の4つの頂点において変
形可能である。その結果、各抵抗ダンパの端部の関節接
続部材は、フェザリング用関節接続部材がハンティング
の軸線の径方向外側に位置する対応する2枚のブレード
のフェザリングヒンジの運動によって応力を受けること
はない。
さらに、上記アメリカ合衆国特許第2,494,985号、第
3,302,726号とフランス国特許第948,640号のロータヘッ
ドは関節接続されており、各ブレードにつき、ハブの堅
固な部分とブレードの接続部の間に配置された互いに独
立なピボットで実現されているフラッピング、ハンティ
ング、フェザリング用の関節接続部材を備えている。そ
の結果、上記の2つのアメリカ合衆国特許において、フ
ラッピング用関節接続部材とハンティング用関節部材は
同じ位置であり、他方、フェザリング用関節接続部材は
ハブの中心に対して内側にずれている。これに対して上
記のフランス国特許第948,640号では、フラッピング用
関節接続部材はハンティング用関節接続部材の径方向内
側に向かってずれている。ハンティング用関節接続部材
は、フェザリング用関節接続部材に対して径方向内側に
ずれている。これは、ハブの可撓性径方向アームがフラ
ッピング用関節接続部材とハンティング用関節接続部材
となっているフランス国特許第2,125,150号のロータヘ
ッドに見られる全体構造にも対応している。
発明が解決しようとする課題 従って、あとの方の2つの特許において、控え部材ま
たは抵抗ダンパの端部の接続部は、ブレードのフラッピ
ング運動によっても応力を受ける。その結果、望ましか
らぬハンティングとフラッピングのカップリングが起こ
る。
各ブレードに対してハンティングヒジのまわりに実現
されており、ロータの回転軸線と平行である本当のハン
ティング用関節接続部材を備え、上記の従来文献に提案
されているようにブレード間タイロッドが設置されてい
る関節接続されたロータヘッドは、現在市販されている
最新のヘリコプタに取り付けられる進んだコンセプトの
ロータ、特に、本質的に複合材料である完成接続部材に
よってブレードがハブに接続されているブレードおよび
/またはハブを備える複合材料製ロータの構成にはもは
や対応しないことにも注意されたい。
本発明を完成させる原因となった問題点は上記の欠点
をなくすことである。そこで本発明は、ブレード相互間
の角度方向抵抗運動によってしか各タイロッドは応力を
受けない組み立てにされており、この角度方向抵抗運動
は角度方向のフェザリングおよびフラッピングの運動と
完全にデカップルしているブレード間タイロッド付ロー
タヘッドを提案することを目的とする。
本発明の別の目的は、ブレード間の各タイロッドによ
ってブレード相互間のブレードの角度方向抵抗運動にお
いて減衰だけでなく強力な弾性復帰も導入することので
きるロータヘッドを提案することである。
最後に、本発明のさらに別の目的は、各ブレードがハ
ブにブレードからの遠心応力と剪断応力を伝達する単一
のスラスト軸受を備え、ブレードに対してこのスラスト
軸受の唯一の中心点のまわりにフラッピング、ハンティ
ング、フェザリングの3つの自由度を与えるタイプの進
んだ設計のロータヘッドと整合性があり、しかもこのロ
ータヘッドには対応するブレードの角度方向抵抗振動が
周囲で起こることになるハンティングヒンジがなく、一
方、各ブレードをスラスト軸受に直接に接続する機構、
すなわち接続用Uリンクまたはスリーブの形態のブレー
ドの脚部、あるいは接続用Uリンクまたはスリーブの形
態の独立した機構がフラッピングとハンティングとフェ
ザリングの組み合わさった角度方向運動をするブレード
間タイロッドの組み立てを提供することである。
課題を解決するための手段 このために、本発明は、ハブを備え、このハブには、
ロータの各ブレードが、このブレードに固定されるとと
もにこのブレードをフラッピング軸線とハンティング軸
線とフェザリング軸線とが交わる唯一の点のまわりに角
度方向に振動させることを可能にする関節接続手段を介
して上記ハブに接続された接続部材によって保持されて
いる公知のタイプであり、上記ブレードと同数あって上
記ハブのまわりにほぼリング状に取り付けられている減
衰装置内蔵式の細長い複数の弾数復帰用タイロッドを有
するブレード間接続装置をさらに備え、上記タイロッド
のそれぞれは、ロータの隣接した2枚のブレードを相互
に接続し、各タイロッドは少なくとも2つの細長い剛体
部材を含み、これら剛体部材のそれぞれにはタイロッド
の各端部をこのタイロッドによって接続された2枚のブ
レードのそれぞれに関節接続するための手段が設けられ
ており、上記2つの剛体部材は、これら2つの剛体部材
を相対的に初期位置に向けて弾性復帰させる少なくとも
1つの部材と、これら2つの剛体部材の少なくとも上記
タイロッドの長手方向のあらゆる相対運動を減衰させる
少なくとも1つの部材とによって相互に接続されている
ロータヘッドにおいて、各タイロッドをブレードに関節
接続する上記関節接続手段が主要軸支手段を備え、この
主要軸支手段は、中心がブレードの長手方向フェザリン
グ軸線上またはそのごく近傍に位置しており、このハブ
の中心を基準として、ブレードのフラッピング軸線とハ
ンティング軸線とフェザリング軸線とが交わってこのハ
ブに対する上記接続部材の関節接続の唯一の中心となる
交点よりも径方向外側で、ブレードを上記ハブに接続す
る上記手段に保持されていることを特徴とするロータヘ
ッドを目的とする。
これと同時に、ブレードをハブ接続する部材の上記関
節接続手段が、層状で球形のタイプであって、同時に、
遠心力に耐えてブレードを保持する手段と、ラッピング
用関節接続部材と、ハンティング用関節接続部材と、フ
ェザリング用関節接続部材とを構成する関節接続部材を
備え、この関節接続部材の中心が、対応するブレードの
フラッピング軸線と、ハンティング軸線と、フェザリン
グ軸線との交点に位置することが望ましい。その結果、
ロータヘッドに対する余分なカップリングが除かれると
いう利点が生まれる。
好ましい第1の実施態様によれば、隣接した2本のタ
イロッドを同一のブレードに関節接続する上記手段は単
一の主要軸支手段を備え、この主要軸支手段の中心がこ
のブレードのフェザリング軸線上に位置する。
この場合、単一の上記主要軸支手段が2本のアームを
備える剛性接続部材によって隣接した2本のタイロッド
の端部に接続されており、これら2本のアームは、一方
がブレードのフェザリング軸線の一方の側で側方に、他
方がこの軸線の他方の側で側方にハブに向かって径方向
に傾斜しており、これら2本のアームは、上記主要軸支
手段を取り囲む軸支手段用リングによって相互に接続さ
れており、これらアームの一方の自由端は、補助関節接
続を保証する接続手段によってブレードのフェザリング
軸線の対応する側に位置するタイロッドの隣接する端部
に接続されており、各タイロッドの剛体部材の相対的初
期位置では、各タイロッドを対応する2枚のブレードに
接続する主要軸支手段の中心と、対応する2枚のブレー
ドに接続するための部材の対応するアームに各タイロッ
ドを関節接続する補助関節接続部材の中心とが、タイロ
ッドの長手方向軸線上でほぼ一直線に揃うことが望まし
い。
上記接続部材は上記ハブに向かって開いたV字形であ
り、そのアームの一方の自由端は、タイロッドの隣接す
る端部で枢軸回転するUリンクまたは枢軸回転用リング
の形態にされており、このアームの自由端のUリンクま
たはリンブの枢軸は、ブレードのハンティング軸線とほ
ぼ平行な主要軸支手段の軸線に平行であることが望まし
い。このため、実現が極端なまでに簡単でコストがほと
んどかからないV字接続部材を用いて全体として圧縮に
対する優れた安定性が保証される。
この場合、タイロッドの剛体部材の一方と一体化され
た接続用リングは、接続部材の一方のアームの端部のU
リンクの2つのブランチの間に嵌め込まれて保持できる
ことが望ましい。
補助関節接続手段の位置、すなわちタイロッドの端部
とブレードに接続するための部材の対応するアームの自
由端の間の位置でのフラッピングの高調波とロータが停
止したときのブレードの運動に起因する小さな運動を吸
収するためには、タイロッドの上記接続用リングが、層
状エラストマかららなる補助軸支手段によって接続部材
のアームの端部のUリンクの中に保持されていることが
望ましい。
本発明ロータヘッドの好ましい第2の実施態様によれ
ば、同一のブレードに2本の隣接したタイロッドのそれ
ぞれを関節接続する手段は、ブレードのフェザリング軸
線の両側に対称になるように対応する接続部材の上に配
置された2つの主要軸支手段のそれぞれ一方を備え、こ
れらの主要軸支手段のそれぞれは、フェザリング軸線を
基準として問題にしている軸支手段と同じ側に位置する
タイロッドに、この問題の軸支手段を取り囲む軸支手段
用リングによって接続されており、この軸支手段用リン
グは、ブレードのフェザリング軸線に垂直なわずかな横
方向のスペース上によってのみ他方の軸支手段用リング
と隔離されている。
この実施態様に対する変形例として、ブレードをハブ
に接続する各部材ができるだけ近づけた2つの同等な軸
支手段によって隣接した2本のタイロッドに接続されて
いるという場合には、同一のブレードに2本の隣接した
タイロッドのそれぞれを関節接続する手段が、対応する
接続部材の上で、各主要軸支手段の中心が位置するブレ
ードのフェザリング軸線に沿って径方向にずれた位置に
配置された2つの主要軸支手段のそれぞれ一方を備え、
これら主要軸支手段のそれぞれは、この場合にも、この
主要軸支手段を取り囲む主要軸支手段用リングによって
隣接した問題にしている2本のタイロッドのそれぞれに
接続されている。
この変形例では、上記主要軸支手段が各ブレードのフ
ェザリング軸線に沿って径方向にずれており、同じブレ
ードに2本の隣接したタイロッドを径方向にずらして取
り付てあるにもかかわらず、取り付けにある程度の対称
性をもたせ、異なるタイロッドに応力をバランスよく分
布させるためには、ブレードを上記ハブに接続する部材
に各タイロッドの端部を接続する主要軸支手段が、この
ブレードを上記ハブに接続する上記部材に保持された別
の主要軸支手段の径方向外側に位置し、他方、隣接した
ブレードを上記ハブに接続する部材に上記タイロッドの
他端を接続する主要軸支手段は、隣接したブレードを接
続する上記部材に保持された他方の主要軸支手段の径方
向内側に位置することが望ましい。
ブレードをハブに接続する各部材が2つの主要軸支手
段を備える上記の2つの構成例では、該接続部材の上に
主要軸支手段の一方によって保持されている少なくとも
1つの軸支手段用リングが、対応する主要軸支手段によ
って上記接続部材に関節接続されたタイロッドの2つの
剛性部材の少なくとも一方に直接に固定されている。し
かし、ブレードを上記ハブに接続する部材の上に対応す
る2つの主要軸支手段の一方によって保持されている少
なくとも1つの軸支手段用リングが、対応する主要軸支
手段によって上記接続部材に接続されたタイロッドの少
なくとも1つの剛体部材に関節接続された接続用アーム
を有することも可能である。
使用している各タイロッドにおいて、少なくとも1つ
ある弾性復帰部材は変形可能な弾性材料からなる復帰用
の塊で構成することができ、少なくとも1つある減衰部
材は油圧ダンパの形態にすることができるため、各タイ
ロッドは、先に引用したフランス国特許に記載されてお
り、各ブレードをハブに接続するのに使用される油圧弾
性ブレースの構成、または本特許出願の出願人によるフ
ランス国特許第2,063,969号に記載されている減衰装置
内蔵式弾性復帰用ブレースの構成と似た構成にすること
が可能でる。
特に、実現の容易さ、信頼性、サイズ、重量、ラグお
よびコストといった理由から、本発明のロータヘッドの
好ましい様々な実施態様においては、各タイロッドが、
上記のフランス国特許第2,063,969号の請求の範囲第9
項に記載されているように、細長くて平坦で堅固な中央
プレートを備え、この中央プレートは少なくとも一部
が、同じ方向に細長くて平坦で堅固な2枚の外側プレー
トの間に挟まれており、各外側プレートには、粘弾性材
料が中央プレートと外側プレートの間の相対的長手方向
の変位により剪断応力を受ける公知の構造に従って、こ
れら2枚の外側プレートに接着された粘弾性材量層によ
って中央プレートが接続されており、中央プレートは、
一方の側で上記プレートの細長い方向に外側プレートを
越えて延びるピボット用リングをさらに備え、他方、外
側プレートは、反対側で上記プレートの細長い方向に中
央プレート越えて延びており、ブレードをハブに接続す
る部材に主要軸支手段を関節接続するV字形の堅固な部
材のアームの一方の端部にボルトで固定する接続部を備
えることが望ましい。
さらに、各タイロッドは、上記プレートの面が2枚の
ブレードのハンティング軸線とほぼ平行になるようにし
て2枚のブレードの間に取り付けられていることが望ま
しい。その結果、堅固なブレードが軟合金からなる場合
には、タイロッドがこのように軽いため、タイロッドが
受ける遠心力が無視できるぐらいになる。
また、ロータの始動段階において一方向に発生し、ロ
ータの回転の停止段階での別の方向に発生する各ブレー
ドのハンティングの方向を絶対的に制限するためには、
ブレードを上記ハブに接続する各接続部材が、この接続
部材が保持している主要軸支手段の径方向内側で、この
接続部材に対して側方に突起して一方はフェザリング軸
線の一方の側に延び、他方はこの軸線の他方の側に延び
る2つの突起部を支持しており、これら2つの側方突起
部のそれぞれは、上記ハブの方を向いていて、このハブ
の外側かつ対応するブレードの端部の方を向いた2つの
抵抗ストッパ面の一方に支持されることになるストッパ
面を備え、該抵抗ストッパ面は、対応する接続部材なら
びにこの接続部材を上記ハブに関節接続する手段の両側
で側方にハブの径方向該側面上で突起している2つの突
起面の一方に設けられていることが望ましい。その結
果、ロータの回転の始動時ならびに停止時のブレードの
ハンティングの方向は、側方突起部のストッパ面がハブ
の抵抗ストッパ面に直接に支持されることによって制限
される。
さらに、各接続部材の側方突起部の一方が対応するス
トッパ面を越えて側方に延びて、対応するブレードのフ
ェザリング制御用レバーの形態にされていることが望ま
しい。その結果、フェザリング制御用レバーと、ブレー
ドに支持されてハンティングを直接に受けるストッパの
1つとは、単一の部材で実現される。
本発明のロータヘッドの様々な実施態様において、ブ
レードをハブに接続する各部材とこの接続部材の関節接
続手段を容易に実現し、この手段が接続部材およびハブ
と容易に協働できるようにするためには、各接続部材
が、互いに対向して配置されていて対応するブレードの
ハンティング軸線の方向に互いに間隔をあけられた上部
ブランチと下部ブランチを備える径方向にU型の接続部
材であり、これらブランチの径方向外側端部は、ブレー
ドの分岐した脚部と一体の単一の部材であるか、あるい
は両者の間に対応するブレードの脚部を保持しており、
他方、これらブランチの径方向内側端部は、上記ハブに
対して関節接続する手段の径方向内側フレームに固定さ
れており、この関節接続手段は、接続部材の上記2つの
ブランチの間に配置されて上記ハブの一部に固定された
径方向外側フレームをさらに備え、対応する各主要軸支
手段は、これらブランチの径方向外側端部と、やはりこ
れらブランチの間に配置されている径方向外側フレーム
との間で、これら2つのブランチの間にほぼ全体が保持
・収容されていることが望ましい。
その結果、各主要軸支手段を、対応するブレードのハ
ンティング軸線に平行な軸線のまわりで対応する接続部
材の2つのブランチの間に直接に保持することが可能に
なる。特に、各主要軸支手段は、一方では、接続部材の
互いに他方のブランチの方を向いているブランチそれぞ
れの面から突起して対向している2つの突起部の間に収
容されており、他方では、軸線がブレードのハンティン
グ軸線と平行で上記接続部材の2つのブランチに固定さ
れており、上記軸締手段と上記突起部を貫通する直径ピ
ンによって保持されるようにすることが可能である。
しかし、2つの主要軸支手段がブレードをハブに接続
するための各接続部材に固定されている実施態様におい
ては、各主要軸支手段が、接続部材の2つのブランチの
間にセパレータとして取り付けられていても接続部材の
一方の側で上記ハブに向かって側方に開放された少なく
とも1つの軸支手段用凹部を有する部材の中に収容され
ており、この凹部では、上記主要軸支手段が、対応する
ブレードのハンティング軸線に垂直でこの軸支手段によ
って上記接続部材に接続されているタイロッドの長手方
向軸線にほぼ垂直な直径方向軸線のまわりに保持されて
いるようにすることも可能である。
この場合、セパレータとして取り付けられており、軸
支手段用の2つの凹部を備えていてそれぞれに軸支手段
を1つのみ収容する単一の部材を使用することができる
が、上記接続部材の2つのブランチの間にセパレータと
して取り付けられた異なる2つの部材を取り付け、上記
2つの主要軸支手段のそれぞれを、セパレータを構成す
るこれら2つの部材それぞれの中に収容し、保持するこ
とも可能である。
さらに、ブレードをハブに接続するための部材がUリ
ンクである場合に、互いに組み立てられる分離した2つ
のブランチにすることを容易にするためには、ストッパ
面を備え、必要に応じてフェザリング制御用レバーをさ
らに備える上記2つの側方突起部が、接続部材のブラン
チの間にセパレータとして取り付けられた単一の部材で
実現されており、このようにして実現されたセパレータ
は、これらブランチに対して、径方向に見て、対応する
主要軸支手段と、ハブのうちで対応する関節接続部材の
径方向外側フレームが固定されている部分との間の位置
で固定されていることが望ましい。
本発明のロータヘッドは、上で説明したように、最新
のヘリコプタの装備に対して使用することが最近提案さ
れた様々なタイプのハブを利用して実現することができ
る。
特に、上記ロータヘッドは、環の形状、あるいは辺と
頂点がブレードと同数あり、辺および/または頂点が丸
くなったほぼ多角形の形状の堅固な周辺リムを有するタ
イプのハブを備え、この堅固な周辺リムはロータの回転
軸線のまわりを支柱−ハブユニットと一体となって回転
し、ブレードをこのハブに接続するための各部材の関節
接続手段は、単一の層状球形スラスト軸受であることが
好ましいが、ほぼ全体がリムの内側に収容されて、対応
する接続部材、好ましくは接続部材をハブのリムの一部
分に接続している。
ハブのリムは、ハブを支持−ロータユニットと一体に
回転させるためのほぼ円筒状、あるい場合によってはパ
イプ状の中央部材に対して、ハブのリムと中央部材の間
にくり抜き部を規定するほぼ径方向のスポーク手段を用
いて強固に接続することができる。各凹部には、ブレー
ドをハブに接続する部材をハブに関節接続する手段が取
り付けられる。
しかし、本発明のロータヘッドは、上記ロータヘッド
が、上部にリムを有する環状一体化支柱−ハブユニット
を備え、各ブレードに対しては、リムのほぼ近くで支柱
−ハブユニットに開けられた開口部を備え、この開口部
の中を対応する接続部材が通過し、少なくとも1つ上記
支柱−ハブユニットの外側のブレードがこの支柱−ハブ
ユニットの内側の対応する関節接続手段に接続されてい
ることが望ましい。
ロータヘッド全体の空気力学的抵抗を特にハブの位置
で減らすためには、上記ロータヘッドが、ハブの上部を
覆うとともにブレードをこのハブに接続する部材が通過
するくり抜き穴を有する脹らんだ上部流線形部材を備え
ることが望ましく、この流線形部材は、周辺部で、所定
のタイロッドを対応する主要軸支手段に接続するアーム
にサイレントブロックを用いて接続することによってタ
イロッドからなるリングに浮動状態で取り付けられてい
ることが好ましい。
しかし、本発明のロータヘッドは、上記ロータヘッド
が、ほぼ環状、あるいは辺および/または頂点がやはり
丸くなったほぼ多角形の形状であってロータの回転軸線
のまわりを支柱−ハブユニットと一体となって回転する
ほぼ径方向を向いたプレートを有するハブを備え、この
プレートには、ブレードと同数のくり抜き穴が開けられ
ており、ブレードを上記ハブに接続する部材の関節接続
手段は、プレートの上方と下方で延在するこの接続部材
のそれぞれ上部と下部によってブレードに接続されて、
少なくとも一部が対応するくり抜き穴に収容されてこの
くり抜き穴の径方向該側縁部に支持されていることも可
能である。
さらに、本発明によれば、上記ロータヘッドが、ロー
タの回転軸線のまわりを支柱−ハブユニットと一体とな
って回転し、ほぼ径方向を向いていてロータの回転軸線
の方向に沿って互いに離されている2枚のプレートを有
するタイプのハブを備え、これらプレートは、各ブレー
ドのために該プレートに互いに対向した2つの径方向外
側部分を備え、両部分の間には、対応する接続部材をハ
ブに接続するための関節接続手段と、この接続部材の少
なくとも径方向内側部分とが保持されていることが可能
である。
これら公知のすべてのタイプのハブにおいて本発明を
有利に実現できるよう。ただし、そのためには、各ブレ
ードをハブに接続する部材が各径方向端部において接続
部材の形態の径方向二重Uリンクまたは径方向スリーブ
であり、この接続部材が、主要軸支手段をブレード間タ
イロッドに接続するアームが通過できるようにするため
の側方開口部を備えており、突起部が、抵抗ストッパ面
を有し、フェザリング制御用レバーが上記スリーブに固
定されており、上記接続部材が、径方向外側端部におい
て、対応するブレードの脚部を保持し、他方、上記接続
部材が、径方向内側端部でハブによって保持されている
必要がある。さらに、これと同時に、ハブに対する接続
部材の関節接続手段は、層状球形であり関節接続部材で
あると同時にスラスト軸受を形成する単一の部材である
ことが望ましく、この関節接続手段の径方向内側フレー
ムは、2つのブランチの径方向内側端部の間、または接
続用スリーブの径方向内側端部の接続部材の中に保持さ
れるのに対し、上記の層状球形スラスト軸受の径方向外
側フレームは、ハブがリム付ハブであるか、空洞または
くり抜きを有する径方向プレートであるか、あるいは最
後に、重ね合わせた2枚の径方向プレートを有するハブ
であるかに応じて、ハブのリム、あるいはハブのプレー
トのくり抜き部の径方向内側縁部に固定されるか、さら
にはハブの2枚のプレートの対向する2つの部分、例え
ばプレートの上下に重なった径方向の2つのアームの間
の少なくとも1本のピンによって保持されている。
添付の図面を参照して以下に行う幾つかの実施例につ
いての説明により本発明がさらによく理解できるととも
に、本発明の他の利点ならびに特徴がこの説明中に現れ
るであろう。しかし、以下の実施例は単なる例であっ
て、本発明がこれだけに限定されることはない。
実施例 第1図には、5枚のブレードを有するロータヘッドの
一部が図示されている。このロータヘッドの剛硬なハブ
1は、ほぼ径方向を向いた5本のスポーク3によって円
筒形パイプ状の中心体4に接続された周辺部のリム2を
主構成要素として備えている。中心体4は、支柱−ロー
タユニット(図示せず)と一体になってロータの回転軸
線Aのまわりを回転する。
(鉛直かつ径方向の平面による)切断面がほぼ正方形
のリム2(第2図参照)は平面図ではほぼ正五角形の形
状であり、その各辺と頂点はわずかに丸みを帯びてい
る。すなわち、辺と頂点は軸線Aに対して径方向で外側
に膨らんでいる。さらに、5本のスポーク3は、五角形
の5辺のほぼ中央の領域でリム2に接続されている。従
って、スポーク3は、スポーク相互間と、中心体4と、
リム2との間に5ヵ所のくり抜き部5を備えている。各
くり抜き部5には、ハブ1に対してブレードを関節接続
する手段を主として収容することができる。関節接続手
段は、対応するくり抜き部5を規定するリム2の丸くな
った頂点の位置ではこのリム2の径方向内側面に支持さ
れる。
ハブ1は、完全に金属製にすること、あるいは少なく
とも一部を複合材料にすることが可能である。後者の場
合、補強用のバンドまたはベルトがリム2の中に埋め込
まれることが好ましい。
ハブ1に対して各ブレードを関節接続する関節接続手
段6は、周知のタイプの単一の層状球面部材7を備えて
構成されている。この層状球面部材7は、一般には金属
製の剛硬な湾曲部材と、球形の碗の形状のエラストマ層
を交互に積層したもので構成されている中央部分を備え
ている。この中央部分は、一方では球形の上記碗状層の
凹面が層状球面部材7の径方向内側位置で径方向外側フ
レーム8に対して接着されており、他方では球形の上記
碗状層の凸面が層状球面部材6の径方向外側位置で径方
向内側フレーム9に接着されている。
第2図にも図示されているように、外側フレーム8は
上部径方向アーム8aと下部径方向アーム8bとを備えるあ
ぶみの形状にされている。このため、外側フレーム8は
リム2に跨がる。さらに、外側フレーム8は、中央にあ
ってほぼ径方向を向いており、アーム8aと8bの間で径方
向外側面に開放されているくり抜き盲穴を有する。リム
2の径方向内側面から内側に向かって径方向に飛び出し
ている円筒形突起部10をこのくり抜き盲穴に嵌め込むこ
とにより、外側フレーム8はリム2に対して適当な傾斜
で位置決めされる。あぶみ状外側フレーム8は、リム2
の径方向外側面に押し付けられる帯金11によりリム2に
固定される。この帯金11は、上端部と下端部がそれぞれ
リム2の上面と下面を越えて延びており、上部植え込み
ボルト12aと下部植え込みボルト12bを用いてフレーム8
の上部アーム8aと下部アーム8bにそれそれ強固に接続さ
れている。なお、これら植え込みボルト12a、12bは、頭
部がクランプ11に固定され、雄ネジが切られた胴部がア
ーム8aと8bにそれぞれねじ込まれている。
関節接続手段6の内側フレーム9は、上側プレート14
aと下側プレート14bの径方向内側端部の間にセパレータ
として強固に取り付けられている。これらプレートは、
互いに組み立てられると、対応するブレードへの接続用
の径方向二重接続部材13のそれぞれ上側プレートと下側
プレートを構成する。内側フレーム9は、このフレーム
9とプレート14a、14bにおいてロータの回転軸線Aに平
行で対応するブレードの長手方向フェザリング軸線X−
Xの両側に対称に設けられていて位置が一致する貫通穴
を通過する2本の植え込みボルト15とこれら植え込みボ
ルトに嵌め込まれるナット16とによって固定される。2
つのプレート14a、14bは、ロータの回転軸線Aに垂直で
対応するブレードのフェザリング軸線X−Xを通過する
横方向平面に対して互いに対称に配置されている。ま
た、これらプレート14a、14bは、それぞれが径方向に細
長い剛硬なプレートの外観をしており、平面図では、非
常に高さの高いほぼ二等辺台形の形態である。第2図か
らわかるように、2枚のプレート14a、14bは中央部で互
いに近づく方向に向かってかなり締められている。さら
に、これらプレートは、互いに平行で、対向し、ロータ
の回転軸線Aに平行であり、鉛直方向で相互の間に十分
な間隔を有する径方向外側端部17a、17bをそれぞれ備え
ている。このため、径方向外側端部17a、17bの間には、
2本のピン(図示せず)を用いて対応するブレードの脚
部を収容して固定することができる。各ピンは、軸線A
に平行で対応するフェザリング軸線X−Xの両側に互い
に対称に配置されている2本の軸線に沿ってプレートの
端部17a、17bに設けられた位置が一致した2つの貫通穴
18それぞれの中に固定されている。
接続部材13は、2本のボルト20によってプレート14a
と14bの間に取り付けられて強固に固定された別のセパ
レータ19によって補強されている。このセパレータ19
は、リム2の径方向外側に配置されてプレートを互いに
接続しており、2本のボルト20はやはりロータの回転軸
線Aに平行な軸線をもち、フェザリング軸線X−Xの両
側に対称に配置されている。この軸線X−Xの一方の側
では、セパレータ19が側方突起部21として接続部材13の
外側へ径方向にリム2に向かって延長している。この突
起部21の自由端は、リム2に向いた側が軸線X−Xにほ
ぼ垂直なストッパ面22となっている。セパレータ19は、
軸線X−Xの他方の側がやはり側方突起部23として接続
部材13の外側へ径方向にリム2に向かって延長してい
る。この側方突起部23は、やはり、リム2に向いた側が
軸線X−Xにほぼ垂直なストッパ面24となっている。し
かし、突起部23は突起部21よりも長く、ストッパ面24よ
り先に延びる部分はフェザリング制御レバーの形状にさ
れており、端部にはUリンク25を有する。このUリンク
の中には軸支手段によってフェザリング制御用連接棒26
の上端部が保持されている。
各ブレードに対して、リム2は、径方向外側面で対応
する接続部材13の両側に位置する外側に向かった2つの
突起部を備えている。これら突起部は、2つの面の一方
がストッパ面27、28となっており、外側に、かつ対応す
るブレードの端部に向かい、セパレータ19のストッパ面
22、24と対向する位置にある。さらに、ストッパ面27、
28は二重の曲率をもつわずかに膨らんだ面である。すな
わち、ストッパ面27、28は、対応する軸線X−Xを通過
する平面に平行な鉛直面内である程度凸になっており、
同じ軸線X−Xを通過する水平平面内で別にわずかに凸
になっているため、これらストッパ面27、28によりフェ
ザリング運動とフラッピング運動がある程度許される。
一方、いずれかのストッパ面は、対応するブレードが
ハンティング軸線のまわりに角度方向のハンティング運
動をしているために一方ではロータの回転の開始時に、
他方ではこの回転が停止するときにそれぞれストッパ面
22または24と接触することができる。ハンティング軸線
は、軸線Aと平行な軸で層状球面部材7の中心C、すな
わちこの層状球面部材7の球形の碗状の中央部の幾何学
的中心を通過する。中心Cは、本実施例では、フェザリ
ング軸線X−Xの上、かつリム2内の径方向内側面の側
に幾何学的に位置する。ブレードのフラッピング軸線は
ブレードのフェザリング軸線X−Xに垂直で球形ストッ
パの中心Cを通過する軸線であるが、このフラッピング
軸線はロータの回転面またはブレードの抵抗面上に位置
することに注意されたい。実際、ブレードの接続用の各
接続部材13がリム2上でハブに対して貫設接続手段6で
関節接続されているため、対応するフェザリング制御用
レバー23に適当な作用を及ぼすことによるフラッピング
軸線およびハンティング軸線のまわりの各ブレードの角
度方向の振動ならびに各ブレードのフェザリング軸線の
まわりの角度方向の制御された変化は、対応する関節接
続手段6の球形の碗状の層状球面部材7のエラストマ層
を剪断変形させることにより可能になる。層状球面部材
7はハブ1のリム2の中で圧縮されることによりブレー
ドからの遠心応力と剪断応力を伝達し、この応力は接続
部材13のプレート14a、14bによってリムに伝達される。
このタイプのロータヘッドにおいて、ストッパ面22、
24、27、28は、ロータがハブのリム2に接続部材13が直
接に支持されることによって、一方向に回転を開始し、
反対方向に制動される段階で接続部材13のハンティング
運動を絶対的に制限することのできる純粋な支持システ
ムを規定する。
ロータヘッドは、減衰装置内蔵式の5本の弾性復帰タ
イロッド29をさらに備えている(3本のみが第1図に示
されている)。タイロッドは、それぞれが、ロータの隣
接する2枚のブレードの接続部材13を接続し、ハブ1の
まわりにリング状に取り付けられたブレード間接続装置
の内部でブレードの低抗周波数の調節装置の機能を果た
している。各タイロッド29は周知の構造を有する細長い
部材であり、変形が大きく残る粘弾性材料からなるプレ
ートが金属プレート間に配置されているために内部で強
力な減衰を伴った長手方向弾性復帰を保証している。
さらに詳しく説明すると、この実施例では、各タイロ
ッド29は、細長くほぼ長方形の形状の軽合金からなる3
枚のプレートとやはりほぼ長方形で粘弾性のエラストマ
からなる2つの細長い層を交互に積み重ねたものを備え
ている。従って、タイロッド29の長手方向と同じ方向に
細長い2枚の外側プレート31の間の中央位置の細長いプ
レート30は、2つの粘弾性材料層32のそれぞれによって
それぞれの外側プレート31に接続されている。粘弾性材
料層32は、それぞれが、対応する外側プレート31の内面
と、中央プレート30と対向する面とに架橋によって接着
されている。これらプレート30、31と粘弾性材量層32
は、厚さが長さおよび幅と比べて薄いため、タイロッド
29は、内部でプレート30と31の中央面が相互に平行にな
っている比較的平坦な部材の形態である。中央プレート
30は短辺に対応する一方の端部が反対側の短辺に向かっ
て薄くなっており、他方、2枚の外側プレート31のそれ
ぞれは反対側に薄くなっている。このため、各粘弾性材
両層32はほぼ一定の厚さになる。中央プレート30は、最
も厚い端部が外側プレート31の薄くなっている端部を越
えて延びて環状端部33となっている。この環状端部33の
環の軸線は中央プレート30の中央面上にあり、タイロッ
ド29の長手方向軸線に垂直である。一方、外側プレート
31の最も厚い端部では、外側プレート31のそれぞれが中
央プレート30の薄くなっている端部を越えて延びてUリ
ング34の2本のブランチとなっている。これらブランチ
は、平行で間隔を離されており、一致する位置に穴が開
けられている。環状端部33とUリング34は2つの長手方
向端部を構成しており、これら端部によって、各タイロ
ッド29は、それぞれがV字形レバー35を介して2つの隣
接した接続部材13に接続されている。
V字形レバー35は剛硬であり、軸支手段用リング38が
形成された箇所で接続された2本のアーム36、37を備え
ている。アーム36の自由端39は、2本のボルトによって
このアームとUリング34を相互に固定できるように、U
リング34内に設けられた穴と一致する位置に穴を開けら
れた端部の形態にされている。これに対して他方のアー
ム37の自由端は、リング38の軸線と平行な軸線のまわり
を回転するUリンク40の形態にされている。各レバー35
は、アーム36と37が対応するフェザリング軸線X−Xの
両側でハブ1の方向に向くように、すなわちV字形の各
レバーがハブ1に向かって開くようにして接続部材13に
取り付けられている。ブレードの方向を向いた軸支手段
用リング38は、ピン42によって接続部材13の中に保持さ
れている軸支手段41を取り囲んでいる。
このピン42は、軸線が植え込みボルト15の軸線に平行
で軸締手段41の中心を通過するフェザリング軸線X−X
とは垂直である。ピン42は、頭部が上方プレート14aに
支持され、下方プレート14bに対しては本体の雄ネジを
切られた端部にねじ込まれたナットによって支持されて
いる。軸支手段41は2つの突起部43の間に位置し、これ
ら突起部の間をぴ42が貫通している。これら突起部は互
いに近づくように、一方は上側プレート14aの下面か
ら、他方は下側プレート14bの上面から突起している。
このため、軸支手段41の中心位置が対応するブレードの
フェザリング軸線X−Xの上に来ることが保証される。
タイロッド29の環状端部33は、層状エラストマからな
る小さな軸支手段によってV字形レバーのアーム37のU
リンク40に関節接続されている。従って、ハブ1に対し
てブレードを接続するための各接続部材13は、このブレ
ードのフェザリング軸線上に中心をもつ単一の中央軸支
手段41によって、ブレード間のタイロッド29からなるリ
ングに接続されている。このとき、接続部材13は、対応
するV字形レバー35によってこのクラウンの隣接する2
本のタイロッド29に接続されている。2本のアーム36、
37の一方37は、小さな補助軸支手段、例えば44によって
2本のタイロッド29のアームのうちでブレードのフェザ
リング軸線X−Xに対してレバー35の対応するアーム37
が位置するのと同じ側に位置するアームの隣接する端部
に接続されている。環状端部33とUリンク40の軸線は主
要軸支手段41の軸線に平行であるため、タイロッド29の
組立体の圧縮に対する安定性が保証される。タイロッド
29がこのように組み立てられているため、静止状態で
は、プレートの中央平面が軸線Aに対してほぼ鉛直かつ
平行になり、各タイロッド29の端部の1つを関節接続す
る補助軸支手段44の中心と、このタイロッド29によって
相互に接続されている2つの主要軸支手段41の中心が、
タイロッド29の長手方向軸線と揃う。一方、動作中は、
小さな補助軸支手段44が直線性からのずれを相殺する。
各タイロッド29を隣接する2枚のブレードの接続用の
2つの接続部材13の間でハブに対してこのように組み立
てたことによりロータヘッドの動作に対する2つの効果
がある。ブレードは、5枚のブレードの位相が揃った振
動が自由であるという自由状態でブレードが関節接続さ
れるであろうロータヘッドにおけるように抵抗に対する
平衡位置をとることができる。その結果、固有伝達モー
ドが移動し、このタイプの振動に対するすべての減衰が
除去される。従って、各タイロッド29は、フェザリング
とフラッピングの角度方向の運動とは完全に無関係で位
相がずれた角度方向のハンティング運動に強力な弾性復
帰と減衰とを作用させることにより、ブレード相互間で
ブレードの抵抗において位相がずれた、あるいは位相差
のある角度方向の運動による応力しか受けない。その結
果、特に、ブレード間のタイロッド29に対応する応力に
よって接続部材13および対応するピッチ制御装置に対し
てフェザリングの角度方向応力がまったく生じることが
ない。
飛行中は、安定条件下では周期的フェザリング角とブ
レードのフラッピングの間に90゜の位相のずれをもった
等価性があることが知られているため、タイロッド29を
ブレードの接続部材13に接続する軸支手段41は振幅の小
さな周期運動しかしない。その結果、タイロッド29がブ
レードとともに軸線Aのまわりを回転するときに描く平
面は、振動状態の高調波に起因する小さな運動を考慮し
ないのであれば、ブレードの端部が描く平面にほぼ平行
である。タイロッド29をレバー35のアームに関節接続す
るための小さな補助軸支手段は、フラッピングの高調波
またはロータが停止したときのブレードの運動に起因す
る小さな運動しかしない。このロータヘッドでは、静止
条件でタイロッド29に要求される唯一の行程は、ハブ1
の軸線と各タイロッド29の間の距離の小さな変化に起因
することもわかる。この変化は、ロータの抗力とロータ
が円錐状であることに起因する。タイロッド29の軸線上
にあると考えられるこのような静的行程は、最大飛行の
場合に約2mmとなるであろう。しかし、このような構造
のロータヘッドでは、この行程は、遠心力を利用して層
状球面部材7の圧縮された粘弾性材料層を押しつぶし、
ハブ1のリム2を径方向に変形させることによりほとん
どなくなる。従って、フルパワーの飛行に対して有利な
予備固定が当然に実現される。さらに、必要に応じてタ
イロッド29の剛性を、このタイロッド29の粘弾性材量の
質量を調節することによって容易に調節することができ
る。減衰は、公知の粘弾性エラストマの性能を越えるこ
となく十分に保証される。従って、カップリングがまっ
たくなく、地面の共鳴と空気の共鳴に関して安定性に優
れたロータヘッドを得ることができる。
ロータの始動ならびに停止の際には、ストッパ22、2
4、27、28は、負荷が与えられるにしても数回点してい
る間でしかも小さな応力がしか与えられない。このと
き、フェザリング運動とフラッピング運動が、ストッパ
22の表面がストッパ27の表面と接触している間、または
ストッパ24の表面がストッパ28の表面と接触している間
に可能である。抵抗用の優れたこのようなストッパ装置
は、ハブ1を支持するロータの支柱のまわりに取り付け
られた逆リングを含むタイプの下方フラッピング停止装
置と協働することが好ましいことに注意されたい。さら
に、タイロッド29によってブレードの間が接続されてい
るため、このロータヘッドは、特にヘリコプタが傾斜面
に置かれたときの始動の際にフラッピング停止装置また
はストッパに対する偏心または衝撃の危険性をまったく
もたない。
第3図は、5枚のブレードを有するロータヘッドの第
2の実施例を示す図である。各ブレード45は脚部46が2
本のピン47(1本は必要に応じて取り外し可能にし、ブ
レード45を他方のピン47の軸線のまわりに回転させるこ
とにより折り曲げることができるようにする)によって
径方向の二重接続部材13の上方プレート14aと下方プレ
ート14bの径方向端部の間に堅固に保持されている。こ
のロータヘッドは第1図および第2図の実施例と同じ構
造であり、同じ条件で取り付けられている。従って、第
1の実施例において記載したように、各接続部材13がブ
レード45をハブ51に対して関節接続手段6を介して接続
する。
径方向外側フレーム8と内側フレーム9は、それぞれ
ハブ51のリム52に支持されており、第1の実施例と同じ
条件で植え込みボルト15によって接続部材13のプレート
14aと14bの間でセパレータとして配置されている。同様
に、接続部材13は第2のセパレータ19を備えている。こ
のセパレータ19は側方突起部21、23を備えている。これ
ら側方突起部21、23にはストッパが設けられていて、そ
の一方23はフェザリング制御用レバーの形態である。最
後に、各接続部材13は、第1の実施例と同様にして、第
1の実施例と同じで減衰装置が内蔵された弾性復帰用の
5本のタイロッド29を有するブレード間接続装置の2本
の隣接するタイロッド29に単一の主要軸支手段41を介し
て接続されている。この軸支手段41はブレード45のフェ
ザリング軸線X−X上に中心をもち、接続部材13のプレ
ート14aと14bの内側の2つの突起部43の間に軸線が鉛直
なピン42によって保持されている。ハブのリム52は平面
図がやはり同じ形状であり、第1の実施例のリム2と同
じストッパ27と28を有する。
しかし、この第2の実施例では、ハブがパイプ状の一
体の支柱−ハブユニット51の上部によって構成されてい
る。この支柱−ハブユニット51の下部53は、ヘリコプタ
の主要動力伝達箱によってロータの軸線Aのまわりを直
接に駆動される。このハブは、本特許出願の出願人のフ
ランス国特許第2,584,995号、第2,584,996号、第2,584,
995号に従って実現することができ、これら文献中の記
述が参考のために本明細書にも引用されている。
さらに詳しく説明すると、この第2の実施例では、リ
ム52が、複合材料からなり上記のフランス国特許第2,58
4,996号に従って実現されたパイプ状の一体の支柱−ハ
ブユニット51の厚くなった上端部を構成している。従っ
て、支柱−ハブユニット51にはブレードと同数の開口部
54が支柱−ハブユニット51の周辺部でリム52に隣接する
位置に円周方向に規則的に分配されている。第4図の鉛
直方向半断面図からわかるように、リム52は、大部分が
支柱−ハブユニット51の内部に収容されていてリム53の
位置でこのユニットの内面に支持される関節接続手段6
によって支柱−ハブユニット51内に及ぼされた遠心力に
対抗するための補強リングを形成する。関節接続手段6
は接続部材13に接続されており、各接続部材の下方プレ
ート14bが支柱−ハブユニット51の対応する開口部54を
貫通している。
ロータヘッド全体の空気力学的抵抗を減らすために、
支柱−ハブユニット51は膨らんだ上部流線形部材55によ
って覆われている。この上部流線形部材55は周辺部にブ
レード54と同数の開口部56を備える。これら開口部は、
それぞれが、接続部材13を十分な遊びをもって通過させ
て角度方向のフラッピング運動、ハンティング運動、フ
ェザリング運動をするときに接続部材13の邪魔をしない
ようにされている。支柱−ハブユニット51の方に湾曲し
た流線形部材の下部57は、レバー23に接続されたフェザ
リング制御用連接棒または下部のフラッピング停止装置
(図示せず)の邪魔をしないよう、支柱−ハブユニット
51からは十分に離れた内部径方向縁部を有する。
流線形部材55は、接続部材13の間のリム52に固定され
たキャップ(図示せず)を用いて支柱−ハブユニット51
に確実に固定することができる。このキャップはブレー
ドと同数で円周方向に規則的に分配された径方向の開口
部を備えている。各開口部は、支柱−ハブユニット51の
開口部54とはリム52によって軸方向に離されており、接
続部材13の上方プレート14aが通過できるようになって
いる。一方、下方プレート14bは対応する開口部54を通
過する。
しかし、流線形部材55の開口部56のサイズを制限して
この流線形部材の支持用キャップを節約するためには、
流線形部材が、流線形部材55を接続部材13のフェザリン
グ運動とは隔離する支持体として主要軸支手段41を利用
してタイロッド29からなるリングに対して浮いた状態で
はあるがフラッピング運動をさせ、かつ全体を抗力で移
動させるように取り付けられていることが望ましい。中
央の各主要軸支手段41と対応する隣接した2本のタイロ
ッド29の間の接続は、第1の実施例と同様に、V字形の
接続部材によって保証される。アーム37の端部のUリン
ク40は、補助軸支手段によって2本のタイロッド29のう
ちの1本に隣接する端部の環状部材33に接続されてい
る。これに対して他方のアームの端部39は、他方のタイ
ロッド29の隣接する端部のUリンク34に対してボルトで
接続される。しかし、流線形部材55をロータヘッドに浮
いた状態に取り付けるには、互いに隣接していない2つ
のV字形レバーのみが第1の実施例と同じレバー35であ
り、他の3つのV字形レバー35′はアーム36′が接続用
端部39となっている。接続用端部39はほぼ台形の形状で
あり、(対応する主要軸支手段41を取り囲むために各V
字形レバー35または35′の本体に設けられた)軸支手段
用リング38から接続用端部39の方向に向かって径方向で
外側に拡がり、径方向で外側に向いた頂点の位置でサイ
レント・ブロック58の形態の小さなゴムブロックを支持
している。このゴムブロックには、流線形部材55が、対
応する切り込み56の縁部の位置に固定されている。
流線形部材55の周辺部分を3つのV字形レバー35′に
接続する3つのサイレント・ブロック58は、流線形部材
55をブレードの差動抵抗運動から隔離する。切り込み56
は最小限必要な程度にして、接続部材13の通過、これら
Uリンクの差動抵抗運動、それにフラッピングの高調波
に起因する小さな運動が可能になるようにすることがで
きる。ブレード45がフラッピングすることによって誘起
される浮動状態の流線形部材55の揺動は、振幅がこのフ
ラッピングの振幅のほぼ半分である。
第1の実施例について既に述べた利点の他に、この第
2の実施例は、一体化された支柱−ハブユニットがおお
いにコンパクトになっているため、さらに、ブレード45
の取り付け半径が短い(すなわち、ピン47とロータの回
転軸線Aとの距離が小さい)ために流線形部材がコンパ
クトになるため、ロータヘッドの全体の空気力学的抵抗
が減るという点で特に好ましい。さらに、ブレード45を
折り曲げることができるようにするため、流線形部材55
の下部57のみが適度に除去され、または切り込まれてい
る必要があることに注意されたい。
ブレード1枚ごとに径方向の開口部を備え、リムを上
端部に有するパイプ状の一体化された支柱−ハブユニッ
トの代わりに、ブレード1枚ごとに径方向の一対の開口
部を備えるパイプ状の一体化された支柱−ハブユニット
の使用が可能であることは明らかである。この場合、上
記のフランス国特許第2,584,995号に記載されているよ
うに、一対の開口部は補強用ベルトの両側に位置し、一
方の中を対応する接続部材の上側プレートが通過し、他
方の中を下側プレートが通過する。さらには、第3図と
第4図を参照して説明したのと似てはいるが、軸方向に
リム52を越えて延長して端部となっているパイプ状の一
体化された支柱−ハブユニットを使用することも可能で
ある。この場合、この端部は、各ブレードごとに、この
端部の自由端の位置で開口しており、支柱−ハブユニッ
ト内の対応する径方向開口部と軸方向が一致する切り込
みを有する。このため、対応する接続部材の上側プレー
トは、それぞれ、径方向開口部と支柱−ハブユニットの
対応する切り込みを通過する。
パイプ状支柱−ハブユニットが切り込みを有する上端
部を備えている場合には、この上端部は、上記のフラン
ス国特許第2,584,996号に記載されているように、必要
に応じてさらに、ハブに固定されていて、やはり各ブレ
ードごとにリムの方向を向いた縁部に開口している切り
込みを有するキャップで覆われる。その結果、キャップ
の各切り込みは、支柱−ハブユニットの端部の切り込み
とで対応する接続用キャップの上側プレートが通過する
径方向上部開口部を形成する。このキャップの下側プレ
ートは、支柱−ハブユニット内でリムの下に設けられた
対応する径方向開口部を通過している。
5枚のブレードを有しており、第5図に一部が図示さ
れているロータヘッドは、第3図ならびに第4図に示し
たのと同じで、1枚のブレード45につき1つの径方向開
口部54と上端部のリム52とを備えるパイプ状一体化支柱
−ハブユニットを備えている。しかし、ハブは、スポー
クによってハブの中央本体に接続されているリムを有す
る第1図に示したものにすることもできる。
各ブレード45は、接続用接続部材13′によってリム52
に接続されている。上記の実施例の接続部材13との構造
上の唯一の違いは、ブレードが、上方プレート14aと下
方プレート14bの間において、ブレード45のフェザリン
グ軸線X−Xのすぐ近くでこの軸線の両側に配置された
2つの主要軸支手段41aと41bを保持している点である。
各主要軸支手段41aまたは41bは、プレート14aと14bに固
定されたピン42aまたは42bによって保持されている。こ
のピンの軸線は、ブレード45の脚部を接続部材13′に接
続するピン47の軸線と平行であり、軸線X−Xに垂直な
平面内にあり、径方向位置がピン47の内側ではあるがセ
パレータ19の外側である。セパレータ19は、径方向に見
てリム52の外側でプレート14aと14bの間に取り付けられ
ており、ストッパ面22と24を有する側方突起部21と23を
備え、第2の側方突起部はフェザリング制御用レバーを
形成している。既に説明した実施例におけるように、各
接続部材13′は関節接続手段6によってリム52に保持さ
れ関節接続されている。関節接続手段6のリム52に対す
る構造と組み立て状態は、第1図ならびに第2図を参照
してこの点に関して記述したのとあらゆる点で同じであ
る。そのため、同じ参照番号が同じ要素を表すのに第5
図で用いられている。これら要素に関しては新たに説明
する必要がない。
この実施例においても、ブレード間の接続装置は減衰
装置が内蔵された弾性復帰用の5本のタイロッド29′を
備えている。これらタイロッド29′はリム52の周囲にリ
ング状に取り付られており、それぞれは、最初の2つの
実施例と同様に、1枚の金属製中央プレート30と、2枚
の金属製外側プレート31と、2枚の粘弾性粘弾性材料層
32とが交互に積み重ねられた同じ積層体で構成されてい
る。さらに、各タイロッド29′の他方の長手方向端部
は、ボルトで接続された二重Uリンク34で構成されてい
る。このUリンクの2本のブランチは、2枚の外側プレ
ート31が内側プレート30を越えて延びている延長部で形
成されている。これに対して、外側プレート31を越えて
延びてタイロッド29′の長手方向端部を形成する中央プ
レート30と一体化されている環状端部33′は、軸線がプ
レート30と31の中央平面とUリンク34の軸線とに垂直な
軸支手段40′が、ブレード45のフェザリング軸線X−X
に対してこのブレードに接続されたタイロッド29′と同
じ側に位置する主要軸支手段41aのまわりに直接に取り
付けられている端部である。他方、タイロッド29′の反
対側の端部のUリンク34は、アーム36′によって隣接す
るブレードに接続されている。このアーム36′の一方の
端部は軸支手段用リング38′の形態にされており、この
別のブレードの別の主要軸支手段41bを直接に取り囲ん
でいる。接続用アーム36′の他端は小さなスリーブ39′
の形態にされており、その端部は二重Uリンク34の2本
のアームの内側に嵌合するとともに2本のボルト(図示
せず)によってこの二重Uリンクに固定されている。主
要軸支手段41a、41bと各軸支手段用リング38′,40′の
サイズは、軸支手段用リング40′が軸支手段用リング3
8′の外側にほぼ接し、軸線X−Xに垂直な方向にこの
軸支手段リング38′からわずかな横方向の遊びの分しか
離れていないようにされている。
従って、先の2つの実施例と比較してこの実施例が本
質的に異なっているのは、ブレード45をハブに接続する
ための各接続部材13′が、互いに同等で接続部材13′内
で対応するブレードのフェザリング軸線X−Xの両側に
対照されて保持されている2つの主要軸支手段41aと41b
のそれぞれに隣接している2本のタイロッド29′のそれ
ぞれに接続されている点である。
既に説明した実施例と比較すると、この構成では、ブ
レードの差動抵抗がないときに、タイロッド29′の変形
の際にブレードの集団フェザリング効果が導入される。
しかし、主要軸支手段41aと41bは互いにできる限り近づ
けた構成となっているため、この「静的」変形が小さな
値である約1.5mmという限界ピッチに限定される。一
方、メンテナンス操作は簡単である。というのは、対応
する接続部材13′の隣接した2本のタイロッド29を互い
に引き離すことなく各タイロッド29′を取り外して個別
に取り換えることができるからである。
最後に、主要軸支手段41aと41bが各接続部材13′の中
に保持されて中心がロータの回転平面(ロータの回転軸
線Aに垂直であり、ブレードのフェザリング軸線X−X
を通過する平面)上にあるようにするためには、接続部
材13′のプレート14′aと14′14′bの全幅にわたって
横方向に延びているこれら主要軸手段を第2図の2つの
突起部43と同様の2つの内部突起部との間に並べて配置
する。このような内側突起部43′が第5図に簡潔に示さ
れている。
4枚のブレードを有する第6図と第8図に概略を図示
したロータヘッドは、上記の実施例におけるのとは異な
るタイプのハブ61を備えている。ここで問題となってい
るのは、ロータの回転軸線Aに対して径方向に向かい、
ハブの中央のパイプ状本体63と一体化されて軸線Aのま
わりに回転駆動される単一のプレート62を備えるハブで
ある。この形方向のプレート62はほぼ十字形のプレート
であり、そのアームの径方向の端部はわずかに凸になっ
ており、各アームは隣接するアームとは凹状のくり抜き
部によって隔てられている。プレート62は、ブレードと
同数あるアームそれぞれの中に、軸線Aと平行な方向に
プレート62を貫通するように開けられたくり穴65をさら
に有する。穴65の径方向の外側はプレート62の縁部64で
閉じられている。4枚のブレード(図示せず)のそれぞ
れは、径方向の2つのプレートを有する接続部材73によ
ってハブ61のプレート62に接続されている。2つのプレ
ートは、軸線Aの方向に互いに間隔をあけられて重なっ
ており、最初の2つの実施例の接続部材13とほぼ同じ構
造で同じ構成である。第8図にも示されているように、
接続部材73の上側プレート74aと下側プレート74bは互い
に固定され、同時に、単一の関節接続手段66によってプ
レート62に関節接続されている。関節接続手段66は構造
が前記の関節接続手段6とまったく同じである。この関
節接続手段66の堅固な球形碗状部材と粘弾性材料層が交
互に積み重ねられた積層体67は、対応するくり抜き穴65
の縁部64にボルトで止めることによってあぶみ状に取り
付けられている径方向内側フレーム68と、プレート74a
と74bの間にセパレータとして取り付けられている径方
向内側フレーム69との間でエラストマに圧縮および剪断
作用を及ぼす。フレーム69は、ナットと協働する雄ネジ
が切られた2本の植え込みボルト75によってプレート74
aと74bに固定される。フレーム69、植え込みボルト75、
積層体67、それに外側フレーム68の大部分は、プレート
62の対応するくり抜き穴65にほぼ収容される。第1の実
施例におけるのと同様に、プレート74aと74bの径方向外
側端部77aと77bには、接続部材73に対応するブレードの
脚部の接続ピンが通過できるよう、対向した同軸の2対
の穴78が開けられている。この接続部材73の2つのプレ
ート74aと74bは、プレート62の対応する穴65の縁部64の
径方向外側でこれらプレートの間に取り付けられたセパ
レータ79によっても互いに固定されている。ボルト80に
よってこれらプレートに固定されたこのセパレータ79
は、対応するブレードのフェザリング軸線X−Xの両側
で側方に突起した突起部81と83をさらに有する。これら
突起部はプレート62の方に湾曲しており、プレート62の
対応するアームの径方向外側面から突起しているストッ
パ面87、88と対向するストッパ面となっている。横方向
突起部の一方83は延長してフェザリング制御用レバーと
なっている。このレバーは、プレート62のこのアームと
隣接するアームを離している凹状のくり抜き部の近くで
フェザリング制御用連接棒86に接続されるUリンク85を
有する。
直前の実施例におけるように、ハブ61は、ブレードと
同数であって径方向のプレート62のまわりにリング状に
取り付けられた減衰装置内蔵式の弾性復帰タイロッドで
構成されている。この実施例では、4本のタイロッド89
のそれぞれが第5図のタイロッド29′の構造と極めて似
ている。というのは、タイロッドは、堅固な中央プレー
ト90ならびに外側プレート91と2層の粘弾性粘弾性材料
層92とが交互に積み重ねられた積層体と、タイロッド89
の一端で中央プレート90が延びて形成された環状端部93
と、タイロッド89の他端で2枚の外側プレート91が延び
て形成された接続用Uリンク94とを有するからである。
同様に、ブレードをハブに接続するための隣接した2つ
の接続部材73に対する各タイロッド89の組み立ては、隣
接した2つの接続部材13′に対する第5図のタイロッド
29′の組み立てと同様である。というのは、接続用アー
ム96の一端で接続用の小さなスリーブ99がタイロッド89
の端部94のUリンクに固定されており、この接続用アー
ム96の他端に設けられた軸支手段用リング98が、対応す
る接続部材73の中に保持された2つの主要軸支手段101a
と101bの一方101aのまわりに直接に取り付けられてお
り、さらに端部93の軸支手段用リング100が、対応する
別の接続部材73の中に保持されたやはり2つの主要軸支
手段101aと101bの一方101bのまわりに直接に取り付けら
れているからである。しかし、第6図と第8図の実施例
における直ぐ前の実施例と比較した場合の本質的な差
は、各接続部材73を隣接した2本のタイロッド89に接続
するのに使用する2つの主要軸支手段101aと101bが対応
するブレードのフェザリング軸線X−Xに沿って径方向
にずらして配置されており、それと同時に、機械的接続
における要請と主要軸支手段を取り囲む機構の隙間を考
慮して主要軸支手段を相互にできる限り小さな距離離し
ていることである。しかし、これら主要軸支手段101a10
1bのそれぞれは、フェザリング軸線X−X上に中心を有
する。
従って、第6図と第8図では、各主要中央軸支手段10
1aと101bは、既に説明した実施例におけるのと同様に、
軸線がロータの回転面(すなわち軸線Aに垂直でフェザ
リング軸線X−Xを通過する平面)に垂直であり、対応
する軸支手段101aまたは101bだけでなく接続部材73のプ
レート74aと74bから接続部材73の内側に向かって対向す
るように突起している2つの突起部103aまたは103bも貫
通するピン(図示せず)によって接続部材73内に固定さ
れている。プレート74aと74bの間では、対応する軸支手
段101aまたは101bが、第2図の突起部43の間の軸支手段
41と同じ条件で、中心が対応するブレードのフェザリン
グ軸線X−X上にうまく位置するように配置されてい
る。
さらに、第6図に図示されているように、各タイロッ
ド89は、その端部93の軸支手段用リング100によって接
続部材73上で径方向外側位置にある軸支手段101bに接続
され、反対側の端部のUリンク94によってこのタイロッ
ド89が接続される別の接続部材73において径方向内側位
置の軸支手段101aに接続された接続用アーム96に接続さ
れている。
軸支手段101aと101bが接続部材73に対してこのように
組み立てられるとともに、タイロッド89に接続されるよ
うにするためには、各軸支手段用リング98または100の
軸線が対応するタイロッド89の中央面に平行であり、か
つこのタイロッド89の長手方向軸線に垂直であり、従っ
てUリンク94と小さなスリーブ99の軸線がこのタイロッ
ド89の中央面に垂直である必要がある。
可能な別の組み立て状態の概略が別の実施例として第
7図に示されている。この図面においても、ブレードを
ハブに接続するための各接続部材113が、2つの主要中
央軸支手段によって、対応するブレードのフェザリング
軸線X−Xに沿って中央互いに径方向にずれてはいるが
中心がこの軸線X−X上にある隣接した2本のタイロッ
ド129に接続されていることがわかる。
しかし、この組み立て状態では、各タイロッド129の
堅固な中央プレート130が延長した端部133の軸支手段用
リング140は軸線がタイロッド129の中央面に垂直なリン
グであり、二重Uリンク134が、各タイロッド129の他方
の端部の堅固な外側プレート131を接続用アーム136にボ
ルト(図示せず)によって固定している。
接続用アーム136の軸支手段用リング138は、接続部材
113の2つのプレート114aと114bの間に固定されたセパ
レータ143に設けられた凹部144aに収容された主要中央
軸支手段141aを取り囲んでいるのに対し、タイロッド12
9の端部133の軸支手段用リング140は別の主要中央軸支
手段141bを取り囲んでいる。この軸支手段141bは、軸支
手段141aと同様に軸線X−X上に中心を有するが、軸支
手段141aの径方向外側にずれており、セパレータ143に
設けられた凹部144bにやはり収容されている。各凹部14
4a、144bは、セパレータ143と接続部材113の一方の側で
側方に開放されている軸支手段の収容部を形成する。こ
のとき凹部はハブに向かって径方向に傾いており、その
方向は、この凹部に収容されている軸支手段によって接
続部材113に接続されている対応するタイロッド129の長
手方向軸線の方向に対応する方向である。各軸支手段11
4a、114bは、対応する凹部144a、144b内にこの凹部を貫
通するピンによって固定されるとともにこの凹部と対向
する壁の中に固定されている。このピンの軸線142aまた
は142bは、一方では対応するブレードのハンティング軸
線、すなわちロータの平面に垂直でありハブに接続部材
113を関節接続する関節接続手段、例えば66の中心を通
過する軸線に垂直であり、他方では対象とする軸支手段
141a、141bによって接続部材113に接続されているタイ
ロッド129の長手方向軸線にほぼ垂直である。
変形例では、接続部材113のプレート114a、114bの間
にボルトで固定されているセパレータ143は、異なる2
つのセパレータにすることができる。この場合、それぞ
れのセパレータは、やはりプレート114a、114bの間にボ
ルトで固定されており、対応する唯一の軸支手段114aま
たは114bを収容するための凹部144a、144bを1つのみ有
する。
ブレードをハブに接続する各接続部材から2つの主要
軸支手段のそれぞれ一方によって2本の隣接するタイロ
ッドのそれぞれに接続されている場合には、変形例とし
て、これら2つの主要軸支手段が対応するブレードのフ
ェザリング軸線に沿って互いに径方向にずれていると同
時にこのフェザリング偏向軸線の両側に側方に互いにず
れているようにすることも可能である。このとき、2つ
の軸支手段は、ロータの回転面に中心をもち、フェザリ
ング軸線と2つの軸支手段の中心を通過する軸線の交点
に対して両側に対称となっていることが望ましい。この
場合、軸支手段の中心間の径方向の距離は、横方向の距
離と同様、軸支手段を対応する接続部材のプレートの間
に保持するのに必要な機械部材ならびに軸支手段を取り
囲む機械部材の遊びと整合性がある状態でできるだけ小
さくなっている必要がある。
減衰装置内蔵式の弾性復帰用タイロッが、各接続部材
の中に収容されていて必要に応じて中心が対応するブレ
ードのフェザリング変更軸線の上にある単一または2つ
の軸支手段によってブレードをハブに接続する接続部材
に接続されているという本発明のブレード間接続装置の
組み立ては、ハブの中央本体にスポークで接続されてい
るリムを有するハブ、パイプ状の一体化された支柱−ハ
ブによって支持されているリムを有するハブ、あるい
は、円形またはほぼ多角形の単一の径方向プレートを有
しており、各接続部材をハブのプレートに保持し関節接
続する手段を収容する空洞をもつ例えば本特許出願の出
願人のフランス国特許第7816521号に記載されているハ
ブを有するロータヘッドに限定されることはない。しか
し、本発明のブレード関接続装置は、ハブがほぼ径方向
を向いており、ロータの回転軸線の方向に間隔をあけて
上下に配置した2枚のプレートを備え、ロータの各ブレ
ードに対して、プレートが互いに対向する2つの部分を
もち、その間には接続部材の径方向内側端部と、この接
続部材をハブのプレートに保持し関節接続する手段とが
固定されているロータヘッドにも利用して取り付けるこ
とが可能である。2枚の径方向プレートを備えるタイプ
のハブは例えば本特許出願の出願人のフランス国特許第
7911585号に記載されている。このようなハブと、隣接
する2つのブレード間タイロッドを有する接続用の単一
の中央主要軸支手段を保持する接続部材との協働状態が
第9図に模式的に示されている。
第9図には、上側プレート164aと下側プレート164b
が、径方向外側端部167aと167bの間に、対向するくり抜
き穴168を貫通するピンを用いて対応するブレードの脚
部を保持する径方向接続部材163が示されている。2つ
のプレート164aと164bは、中央部でボルト170によって
固定されており、接続部材163の両側に側方に突起した
複数の突起部を有するセパレータ169によって互いに強
固に接続されている。これら突起部にはストッパが設け
られており、その1つはさらにフェザリング制御用レバ
ーの形態にされている。2つのプレート164aと164bは、
径方向内側端部の位置でも、雄ネジを切られた植え込み
ボルト165とナット166の組立対によって互いに接続され
ている。この組立体は、プレートを、関節接続手段156
の径方向内側フレーム159によって形成されたセパレー
タの両側に押し付けた状態で保持している。関節接続手
段156の径方向外側フレーム158は、上側プレート164aと
下側プレート164bにそれぞれ設けられたくり抜き穴171a
と171bを貫通している。その結果、この径方向外側フレ
ーム158は、ハブの下方径方向プレートと上方径方向プ
レートにそれぞれ属する径方向アーム151と152の間にセ
パレータとして取り付けることができる。径方向外側フ
レーム158は、ボルト153、154によってハブのアーム151
と152の間の位置に保持される。関節接続手段156の堅固
な碗状部と粘弾性材料層とが交互に積み重ねられた積層
体157の中心は、ボルト153の軸線を通過する平面上に位
置する。第1図と第2図の実施例におけるように、中央
主要軸支手段191は接続部材のプレート164aと164bの内
側突起部193の間にピン(図示せず)によって固定され
る。この軸支手段191は、対応するブレードのフェザリ
ング軸線上に中心が位置し、第1図と第2図の実施例に
おけるのと同じ条件で、接続部材163に接続された2本
の隣接するタイロッドの隣接する端部に接続するための
部材(V字形に曲がったレバー)の軸支手段用リング18
8によって取り囲まれている。本実施例では、接続部材1
63の径方向内側端部と関節接続手段156で構成された組
立体は、ハブのプレートの対向する径方向アーム151と1
52の間に収容される。この接続部材163のプレートのく
り抜き穴171aと171bにより、接続部材163が対応するブ
レードとともに、この接続部材163がセパレータの形態
にされた関節接続手段156の径方向外側フレーム158を邪
魔することなく、関節接続手段156の中心のまわりに角
度方向のフラッピング、ハンティング、フェザリングの
運動をすることが可能になる。
本発明のすべての実施例においては、従って、各タイ
ロッドを用いることによって、ブレードの相互間または
一方の他方に対する抵抗角度方向運動に強力な弾性復帰
と減衰をもたらすことができる。位相がずれたこの角度
方向抵抗運動は、フェザリングとフラッピングの運動と
は完全に独立しているため、特にブレードのフェザリン
グ用の制御された振動によってブレード間のタイロッド
に応力が及ぶことやその逆のことはまったくない。さら
に、タイロッドをブレード間に取り付けることには、受
ける応力と抵抗力に関して非常に有利な幾つかの効果が
ある。
というのは、組み立てが従来の実施例と比べてコンパ
クトであるにもかかわらずレバーのアームがほぼ二重に
なっているため、伝達される応力が半分に減少し、タイ
ロッドに必要とされる強度が1/4に減るからである。さ
らに、軸支手段とタイロッドにはもはや小さな静的応力
した及ぼされず、周期的フェザリングとブレードのフラ
ッピングの間の位相のずれにより動的トグル状態が大部
分除かれる。フェザリング−ハンティングの間にカップ
リングがないためにフェザリングを制御する際にタイロ
ッドによって誘起される応力が除かれる。一方ではブレ
ードの脚部またはハブにブレードを接続する機構に接続
され、他方ではハブに接続されるブレースを備える従来
の実施例と比べると、ハブに応力を与えることのできる
接続の数が、このハブが複合材料製であれ金属製である
半分に減っている。さらに、タイロッドがハブに接続さ
れていないため、ハブの最も重要な領域における穴およ
び形状の凹凸が除かれる。
このことは、ハブが重合材料製である場合に特に重要
である。さらに、ブレードをハブに接続する接続部材を
保持し関節接続する各層状球面部材に関しては、軸方向
動的応力と静的抵抗応力が除かれるが、動的抵抗応力は
大きくなる。しかし、動的抵抗応力のこの増大は、複合
材料製のハブを有する最新のロータに及ぼされる動的抵
抗応力と比べると重大ではない。全体の形状が平坦なタ
イロッドが鉛直に配置されており、その質量が小さいこ
とから、タイロッドが受ける遠心応力は無視できる。
ブレード間のタイロッドのこの組み立て状態は、信頼
性とメンテナンスの観点からも極めて有利である。とい
うのは、構造が簡単で容易に目で検査することのできる
タイロッドを簡単に取り外すことができるからである。
このことは接続部材への接続用の軸支手段にもあてはま
る。軸支手段は、負荷が少なくなり、小さな振幅の運動
しか行わないために寿命が伸びる。
さらに、特に、ロータヘッドがパイプ状の一体化され
た支柱−ハブユニットを備え、その支柱−ハブユニット
のリムがロータの回転軸線に比較的近いためにハンティ
ング軸線とフラッピング軸線をロータの回転中心から隔
てる距離が小さい場合には、タイロッドをハブに接続す
る機構がなく、タイロッドが軽合金とエラストマからな
る構造になっており、ブレードの取り付け半径が小さ
く、最後にフラッピングの偏心が小さくなっているた
め、ロータヘッドの重量を軽くすることができる。
ほぼ同じ理由であるが、タイロッドをハブに接続する
機構がなく、タイロッドを実現する方法が極めて簡単で
あるため、このようなロータヘッドの製造コストが低下
する。
タイロッドをブレードの間に取り付けているためにブ
レードの接続半径が小さくすることができるとはいえ、
上記のロータの4枚または5枚のブレードを後方に曲げ
ることが可能である。ただし、膨らんだ上部流線形部材
を用いる場合には、対応する付属品をロータヘッドのこ
の膨らんだ上部流線形部材の下部に取り付ける必要があ
る。
ブレードの接続半径が小さいため、ブレード間のタイ
ロッドが取り付けられた5枚のブレードを有するロータ
ヘッドの中央フレームは比較的小さいままにとどまり、
従って空気力学的抵抗が小さくなる。
このように、本発明のブレード間タイロッドの構成
は、4枚または5枚のブレード、さらにはそれ以上のブ
レードを有するロータヘッドにおいて、特にブレードが
非常にコンパクトなパイプ状の一体化された支柱−ハブ
(複合材料で製造されていることが好ましい)に接続さ
れている場合に特に重要である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、5枚のブレードを備えるロータヘッドと、ブ
レードをハブに接続する5つの二重Uリンクのうちの2
つと、Uリンクを相互に接続する減衰装置内蔵式の弾性
復帰用羽根間タイロッドとを羽根の回転面で切断した断
面図を一部に含む平面図の一部である。 第2図は第1図のII−IIによる断面図であり、羽根をハ
ブに接続する二重Uリンクと、この二重Uリンクをハブ
に接続・関節接続した状態が示されている。 第3図は、5枚のブレードを備えるロータヘッドの第2
の実施例の第1図と同様な図であり、各ブレードは、第
2図と同様の二重Uリンクによってロータの一体化され
たパイプ状支柱−ハブユニットのリムに接続されてい
る。 第4図は、鉛直でほぼ径方向を向いた平面である第3図
のIV−IVによる部分断面概略図である。 第5図は、5枚のブレードを備えるロータヘッドの第3
の実差例の第1図と同様の図である。 第6図は、4枚のブレードと、ブレードをハブに接続す
るための穴が設けられた単一のプレートを有するハブと
を備えるロータヘッドの第4の実施例をブレードの回転
面で切断した断面図を含む概略平面図の一部である。 第7図は、第6図のロータヘッドの変形例の部分図であ
り、この図面では、ブレードをハブに接続するための各
接続部材にタイロッドの主要軸支手段を接続するための
組み立て状態が変更されている。 第8図は、第6図のロータヘッドの鉛直かつほぼ径方向
を向いた平面であるこの第6図のVIII−VIIIによる概略
断面図である。 第9図は、ハブが互いに離された径方向の2枚のプレー
トを備えるロータヘッドの第8図と同様の図である。 〔主な参照符号〕 1、51、61……ハブ、2、52……リム、3……スポー
ク、 4……中心体、5……くり抜き部、 6、66、156……関節接続手段、7……中央部分、 8、68、158……径方向外側フレーム、 8a、8b、36、36′、37、96、136、151、152……アー
ム、 9、69、159………径方向内側フレーム、 10、43、81、83、103a、103b、193……突起部、11……
帯金、 12a、12b、15、75、165……植え込みボルト、 13、13′、73、113、163……接続部材 14a、14b、62、74a、74b、114a、114b、164a、114b……
プレート、 17a、17b、77a、77b……径方向外側端部、 18、78、168……穴、19、79、143、169……セパレー
タ、 20、80、153、154、170……ボルト、 21、23、81、83……側方突起部、 22、24……ストッパ面、26、86……連接棒、 25、34、40、85、94……Uリンク、 27、28、87、88……ストッパ面、 29、29′、89、129……タイロッド、 30、90、130……中央プレート、 31、91、131……外側プレート、32、92……粘弾性材料
層、 33、33′、93……環状端部、35、35′……レバー、 41、41a、41b、101a、101b、141a、141b、191……軸支
手段、 38、38′40′、98、100、138、140、188……軸支手段用
リング、 39、93、133……端部、42、42a、42b、47……ピン、 44……補助軸支手段、45……ブレード、55……流線形部
材、 58……サイレント・ブロック、65、171a、171b……穴、 67、157……積層体、99……スリーブ、144a、144b……
凹部

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ(1)と、 ロータブレードと、 該ロータブレードのフラッピング軸線、ハンティング軸
    線およびフェザリング軸線が交差する単一の点を中心
    (C)とする該ロータブレードの角度方向の振動を可能
    にする関節手段により一端を該ハブに接続され、他端を
    該ロータブレードに結合された接続部材(13)と を備えた回転翼航空機のロータヘッドであって、 更に、隣接した2枚のブレードを相互に接続して該ハブ
    (1)のまわりで環状になるように該ブレードと同数装
    着され、少なくとも1対の剛体部材(30,31)と、該剛
    体部材(30,31)の相対位置を初期状態に弾性復帰さ
    せ、且つ、該剛体部材(30,31)の長手方向の相対運動
    を全て減衰させる少なくとも1つの粘弾性材料層(32)
    を備えた減衰装置内蔵式の弾性復帰型のタイロッド(2
    9)を含むブレード間連結部材を備えたロータヘッドに
    おいて; 該各剛体部材の各々は、軸支手段(41)を介して該接続
    部材に関節接続されており、該軸支手段(41)は、その
    中心が、フェザリング軸線(X−X)上またはそのごく
    近傍に位置し、且つ、該ハブ(1)の中心(A)を基準
    として該関節手段の中心(C)よりも径方向で外側に位
    置するように、該接続手段(13)に保持されていること
    を特徴とするロータヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されたロータヘッドにおい
    て、前記関節手段が、スラスト軸受を構成し、且つ、遠
    心力に抗して前記ブレードを保持し、更に、該ブレード
    のフラッピング、ハンティングおよびフェザリングのた
    めの層状球面部材(7)を含む関節接続手段(6)を備
    え、該球面部材(7)の球面の中心(C)が、対応する
    ブレードのフラッピング軸線、ハンティング軸線および
    フェザリング軸線の交点に位置することを特徴とするロ
    ータヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載されたロー
    タヘッドにおいて、互いに隣接した2本の前記タイロッ
    ド(29)が、単一の軸支手段(41)により、前記接続部
    材(13)に結合されており、該軸支手段(41)の中心
    が、前記フェザリング軸線(X−X)上に位置すること
    を特徴とするロータヘッド。
  4. 【請求項4】請求項3に記載されたロータヘッドにおい
    て、前記軸支手段(41)は、該軸支手段(41)を囲むリ
    ング(38)によって相互に結合され、且つ、前記フェザ
    リング軸線(X−X)に対して互いに異なる側で前記ハ
    ブ(1)に向かって径方向に延在する2本のアーム(3
    6,37)を含む剛性接続部材(35)を介して、相互に隣接
    するタイロッド(29)の端部に接続されており、 該アームの一方(37)は、補助関節接続(44)を形成す
    るリング(33)およびUリンク(40)によって、隣接す
    るタイロッド(29)の端部に接続されており、 前記剛体部材(30,31)の相対位置の初期状態では、ひ
    とつのタイロッド(29)に対応する1対の軸支手段(4
    1)の中心と、該タイロッドに接続されたアーム(37)
    の補助関節接続(44)の中心とが、該タイロッド(29)
    の長手方向軸線上に位置するように構成されていること
    を特徴とするロータヘッド。
  5. 【請求項5】請求項4に記載されたロータヘッドにおい
    て、前記接続部材(35)がハブに向かって開いたV字形
    をなし、前記アームの一方(37)の先端は、隣接するタ
    イロッド(29)の端部において枢軸回転するUリンク
    (40)をなし、該Uリンク(40)の枢軸は、対応するブ
    レードのハンティング軸線と同じ平面内にあることを特
    徴とするロータヘッド。
  6. 【請求項6】請求項5に記載されたロータヘッドにおい
    て、前記剛体部材の一方(30)の先端に形成されたリン
    グ(33)が前記アームの一方(37)の先端のUリンク
    (40)と連結されており、且つ、前記剛体部材の他方
    (31)の先端に形成されたUリング(34)が前記アーム
    の他方(36)の先端に形成されたリング(39)と連結さ
    れていることを特徴とするロータヘッド。
  7. 【請求項7】請求項6に記載されたロータヘッドにおい
    て、前記リング(35)が、層状エラストマを含む補助関
    節接続(44)を介して前記Uリンク(40)の中に保持さ
    れていることを特徴とするロータヘッド。
  8. 【請求項8】請求項1または請求項2に記載されたロー
    タヘッドにおいて、 前記ブレードのひとつ(45)に接続されたひとつの接続
    部材(13′)に結合される互いに隣接した2本の前記タ
    イロッド(29′)が、それぞれ個別の軸支手段(41a,41
    b)および該軸支手段に装着されたリング(38′,40′)
    により関節接続されており、 該軸支手段(41a,41b)および該リング(38′,40′)
    は、前記フェザリング軸線(X−X)に対して対称に、
    且つ、該フェザリング軸線(X−X)と直角な間隔をお
    いて互いに隔離して配置されていることを特徴とするロ
    ータヘッド。
  9. 【請求項9】請求項1または請求項2に記載されたロー
    タヘッドにおいて、 前記ブレードのひとつ(45)に接続されたひとつの接続
    部材(73)に結合される互いに隣接した2本の前記タイ
    ロッド(89)が、それぞれ個別の軸支手段(101a,101
    b)および該軸支手段に装着されたリング(98,100)に
    より関節接続されており、 該軸支手段(101a,101b)および該リング(98,100)
    は、前記フェザリング軸線(X−X)に沿って、前記ハ
    ブ(61)の径方向の間隔をおいて互いに隔離して配置さ
    れていることを特徴とするロータヘッド。
  10. 【請求項10】請求項9に記載されたロータヘッドにお
    いて、前記軸支手段(101a,101b)の中心が、前記フェ
    ザリング軸線(X−X)上にあることを特徴とする請求
    項9に記載のロータヘッド。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10に記載されたロ
    ータヘッドにおいて、 前記軸支手段の一方(101b)が、前記軸支手段の他方
    (101a)よりも、前記ハブ(61)の径方向で外側に位置
    することを特徴とするロータヘッド。
  12. 【請求項12】請求項9から請求項11までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、前記タイロッド
    (89)の剛体部材の一方(90)の先端に直接形成された
    リング(100)が、前記軸支手段の一方(101b)に装着
    されていることを特徴とするロータヘッド。
  13. 【請求項13】請求項9から請求項12までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、前記タイロッド
    (89)の剛体部材の一方(91)の先端に直接形成された
    リング(98)が、前記軸支手段の一方(101a)に装着さ
    れていることを特徴とするロータヘッド。
  14. 【請求項14】請求項1から請求項13までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、前記タイロッド
    (29,89)の内蔵する減衰装置は; 所定の方向に細長くて平坦で剛硬な中央プレート(30)
    と、該中央プレート(30)と同じ方向に細長くて平坦で
    該中央プレート(30)を間に挟む1対の外側プレート
    (31)と、該外側プレート(31)に接着されて該外側プ
    レート(31)と該中央プレート(30)との間に間挿され
    た粘弾性材料層(32)とを備え、 該中央プレート(30)の一端は該所定の方向に該外側プ
    レート(31)の外側まで延長されており、その先端に前
    記軸支手段に装着するためのリング(33)を備え、 外側プレート(31)の一端は、該中央プレート(30)と
    は反対側で該所定の方向に該中央プレート(30)を越え
    て延長され、前記アーム(36)の先端のリング(39)
    を、ボルトを介して軸支するためのUリング(34)を形
    成しており、 該タイロッド(29,89)は、該中央プレート(30)およ
    び該外側プレート(31)の平坦な面が、前記ハンティン
    グ軸線と実質的に平行になるように装着されることを特
    徴とするロータヘッド。
  15. 【請求項15】請求項1から請求項14までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、 前記接続部材(13)が、該ロータヘッドの径方向に対し
    て前記軸支手段(41)よりも内側で、前記フェザリング
    軸線(X−X)に対して互いに反対側で、該接続部材
    (13)の側方から前記ハブ(1)に接近しつつ延在し、
    該ハブに向かって形成されたストッパ面(22,24)を有
    する突起部(21,23)を備え、 該ハブ(1)は、その径方向外側面上の突起に形成され
    たストッパ面(27,28)を備え、 ロータの始動時および停止時には、該ストッパ面(22、
    24)および(27,28)が当接することによりハンティン
    グが制限されるように構成されていることを特徴とする
    ロータヘッド。
  16. 【請求項16】請求項15に記載されたロータヘッドにお
    いて、突起部の一方(23)が、前記ストッパ面(24)を
    越えて側方に延長されており、該突起部(23)の装着さ
    れている接続部材(13)に接続されたブレードのフェザ
    リング制御用レバー(23)を構成していることを特徴と
    するロータヘッド。
  17. 【請求項17】請求項1から請求項16までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、 前記接続部材(13)が、互いに対向して配置され、装着
    されるブレードのハンティング軸線の方向に互いに離隔
    した上側プレート(14a)および下側プレート(14b)を
    備え、 該上側プレート(14a)および下側プレート(14b)の径
    方向外側端部(17a,17b)は、装着されるブレードの脚
    部と一体であるか、または、結合できるように構成され
    ており、 該上側プレート(14a)および下側プレート(14b)の径
    方向内側端部には、前記ハブに固定された外側フレーム
    (8)に支持された前記層状球面部材(7)に接する内
    側フレーム(9)が固定されており、 前記軸支手段(41)は、該上側プレート(14a)および
    下側プレート(14b)プレートの径方向外側端部と、該
    外側フレート(8)との間で、該1対のプレート(14
    a、14b)の間にほぼ全体が収容されている ことを特徴とするロータヘッド。
  18. 【請求項18】請求項17に記載されたロータヘッドにお
    いて、前記軸支手段(41)が、前記プレート(14a,14
    b)の内側に互いに対向して形成された1対の隆起部(4
    3)により垂直方向に支持され、且つ、前記ハンティン
    グ軸線と平行で該隆起部(43)および該軸支手段(41)
    を両方貫通して該プレート(14a,14b)に固定されたピ
    ン(42)によって水平方向に支持されていることを特徴
    とするロータヘッド。
  19. 【請求項19】請求項17に記載されたロータヘッドにお
    いて、前記軸支手段(141a,141b)の各々が、前記接続
    部材(113)の一方の側で前記ハブ(61)に向かって側
    方に開放された少なくとも1つの軸支手段のための凹部
    (144a,144b)を有し、且つ、前記1対のプレート(114
    a,114b)の間にセパレータとして装着された部材(14
    3)の中に収容され、 該軸支手段(141a,141b)は、該凹部(144a,144b)内
    で、前記ハンティング軸線に垂直であり、且つ、該接続
    部材(113)に接続されているタイロッド(129)の長手
    方向軸線にほぼ直角な軸線(142a,142b)のまわりに軸
    支されていることを特徴とするロータヘッド。
  20. 【請求項20】請求項19に記載されたロータヘッドにお
    いて、前記1対の軸支手段(141a,141b)のそれぞれ
    が、前記1対のプレート(114a,114b)の間にセパレー
    タとして取り付けられた、互いに独立した部材の中に収
    容され、且つ、保持されていることを特徴とするロータ
    ヘッド。
  21. 【請求項21】請求項15から請求項20までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、前記突起部(21,2
    3)が、前記プレート(14a,14b)の間で、径方向に見て
    前記軸支手段(41)と、前記外側フレーム(8)が固定
    されている部分(2)の間の位置に固定されているセパ
    レータ(19)の一部であることを特徴とするロータヘッ
    ド。
  22. 【請求項22】請求項1から請求項21までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、前記ハブ(1)
    が、環状または頂点が丸められた多角形の形状を有し、
    中心体およびスポークと一体に回転軸線(A)のまわり
    を回転する堅固なリム(2)を備え、 前記層状球面部材(7)を含む関節接続手段(6)が、
    該リム(2)の内側で、前記接続部材を該リム(2)の
    一部に接続するように構成されていることを特徴とする
    ロータヘッド。
  23. 【請求項23】請求項1から請求項21までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、 前記ハブ(51)が、上部にリム(52)を備え、中心体お
    よびスポークが一体に構成されており、且つ、接続部材
    (13)が貫通する開口部(54)を備え、 前記関節接続手段が、該ハブ(51)の内側に形成される
    ように構成されていることを特徴とするロータヘッド。
  24. 【請求項24】請求項23に記載されたロータヘッドにお
    いて、 前記ハブ(51)が、該ハブ(51)の上面を覆い、且つ、
    前記接続部材(13)が貫通する貫通孔(56)を有する流
    線型断面の流線型部材(55)を備え、 該流線型部材がその周辺部においてサイレントブロック
    (58)を介して前記アーム(36′)に装着され、該流線
    型部材が前記タイロッド(29)と実質的に離れた状態で
    装着されていることを特徴とするロータヘッド。
  25. 【請求項25】請求項1から請求項21までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、 前記ハブが、環状または頂点が丸められた多角形の形状
    を有し、回転軸線(A)のまわりを回転する、装着され
    るブレード数と同じ数の穴(65)を有する水平なプレー
    ト(62)を備え、 接続部材(73)の上側プレート(74a)および下側プレ
    ート(74b)は該プレート(62)の上方および下方を通
    過し、該ハブと該接続部材(73)との関節接続を形成す
    る関節接続手段(66)の少なくとも一部が、該穴(65)
    の径方向外側縁部に支持されていることを特徴とするロ
    ータヘッド。
  26. 【請求項26】請求項1から請求項21までの何れか1項
    に記載されたロータヘッドにおいて、 前記ハブが、回転軸線のまわりを一体に回転する、該回
    転軸線方向に離隔した1対のプレート(151,152)を備
    え、 接続部材(163)をハブに接続するための関節接続手段
    (156)と、該接続部材(163)の少なくとも径方向内側
    部分とが、該プレート(151,152)の間に保持されてい
    ることを特徴とするロータヘッド。
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