JP3285377B2 - 回転翼機のハブボディ - Google Patents

回転翼機のハブボディ

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JP3285377B2 JP35835591A JP35835591A JP3285377B2 JP 3285377 B2 JP3285377 B2 JP 3285377B2 JP 35835591 A JP35835591 A JP 35835591A JP 35835591 A JP35835591 A JP 35835591A JP 3285377 B2 JP3285377 B2 JP 3285377B2
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    • B64C27/473Constructional features
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転翼機(回転翼航空
機)のロータに関し、より詳しくは、ロータの各ブレー
ドが、互いに直交する3本の軸線の回りの羽ばたき角、
抗力角及びピッチ角において揺動自在とするストップ
(止め具)及び関節部材により、遠心力に抗して保持さ
れるハブボディ、よりなる関節型のヘッドを有する、ヘ
リコプターの揚力及び推進用の主ロータ及びまたは抗偶
力ロータに関し、そしてこの種のロータヘッド用のハブ
ボディ及びそのハブボディを有するロータヘッドに関す
る。
【0002】特に、本発明は、各ブレードのストップ及
び関節部材が単一の積層球形ストップよりなるような関
節型ロータヘッドに関するものである。
【0003】
【従来の技術】本願出願人の名義になる仏国特許第2
427 251号及びその最初の追加証明書第2 45
6 034号、並びに仏国特許第2 516 891号
は、実施態様として金属材料または複合材料により形成
された単一体の形で一体化することが可能な支柱及びハ
ブボディから成るヘリコプターの主ロータヘッドまたは
後部ロータに関するものである。
【0004】これらの文献に記載されたヘリコプターの
ロータは、各々剛質の中心ハブボディを有し、これに各
ロータブレードのフート部が、積層球形ストップ及び抗
力ダンパ、あるいは減衰機能を組み込んだ弾性抗力戻し
支柱によって結合されている。
【0005】対応するブレードからの遠心力を伝達し、
羽ばたき、抗力及び迎え角操作(incidence control) の
3つの軸線の回りのブレードの運動を許容する関節を構
成する積層球形ストップは、積層体からなる中心部を有
し、この中心部は、交互に積層された剛質材と弾性材の
球形セグメントよりなり、ハブと一体の外側アーマチュ
アとブレード上の連結部材に固定された内側アーマチュ
アとの間の圧縮及びせん断に対して作用を示す。
【0006】ブレードの弾性抗力戻し・減衰部材は、油
圧式のものでもよいが、好ましくは、交互に積層された
剛質の板と粘弾性材料の板、あるいは管と管の間に粘弾
性材料の円筒形スリーブを入れた同軸管より構成する。
この部材は、抗力によるブレードの角運動に対して中立
軸に対する強力な弾性戻しを確保すると同時に、それら
の運動をある程度減衰させるよう、玉継手によって対応
するブレードのフート部及びハブ上の一点に結合された
両端部が伸びるようになっている。
【0007】仏国特許第2 427 251号において
は、ハブの中心ボディ部は、ハブを支持する支柱‐ロー
タ系の軸線と一致するロータの回転軸に関してほぼ放射
状に広がる凸多角形またはほぼ円形の周を有するプレー
トあるいは平らなリングの形を有する。このプレートに
は、ロータを構成するブレードと同数のソケット開口部
がロータの軸線方向に沿って切られている。積層球形ス
トップは、その外側アーマチュアにより各開口部の外縁
部に対して取り付けられ、支持される一方、その内側ア
ーマチュアは対応するブレードのフート部と一体の二又
部材の分岐の内端に固定されている。対応する弾性抗力
戻し・減衰部材が玉継手によって結合されるハブの周上
の点は、対応する積層球形ストップとロータ回転方向に
見てこの対応するブレードの直前または直後のブレード
の球形ストップとの間に位置している。さらに、対応す
るブレード用の迎え角操作レバーは、その対応ブレード
と反対側で二又部材に固定されている。さらに、主ロー
タの場合は、二又部材の下側分岐の内端の下方に、スト
ップが設けられており、このストップは、ハブの下方で
支柱‐ロータ系の軸線を中心に半径方向に摺動するよう
取り付けられた往復動リングとの共同作用により、すな
わちロータが低速回転しているかまたは停止している
時、ストップが往復動リングに当たって支えられるよう
にして、対応するブレードの下向き羽ばたき運動を制限
する。
【0008】この二又部材は、対応するブレードのフー
ト部の延長部からなるものでもよく、あるいは対応する
ブレードのフート部に連結するためのアタッチメント部
材の内端に設けられた半径方向クレビスによって構成す
ることもできる。この内端部のクレビスまたは延長部の
2つの分岐は、2本つのボルトによって対応する積層球
形のアーマチュアに固定される。ブレードのフート部に
連結するためのアッタチメント部材を用いる場合におい
ては、この部材の外側先端部にもう一つのクレビスを有
し、これによってロータの平面にほぼ垂直な2本の軸線
で対応ブレードのフート部に固定されると共に、その1
本の軸線はブレードをもう一方の軸線の回りに旋回させ
ることによってロータの平面内で折り畳むことができる
よう移動させることが可能である。
【0009】ブレードの自動折り畳みのための装置を例
えばロータに組み込むために、このアタッチメント部材
をスリーブとして成形し、その一つの円筒部にこの装置
を収納することができるようにするとともに、このスリ
ーブを対応ブレード用の迎え角操作レバー、対応する抗
力戻し・減衰部材、及び下部ストップと相互に作用する
往復動リングを固定するためにも使用することが提案さ
れている。
【0010】応力腐食やボルトの緩みのようなハブを支
柱‐ロータ系にボルトで結合することに起因する全ての
潜在的問題を解消するという目的では、ハブの中心ボデ
ィと支柱を一体構造にすればよく、ハブの剛質中心ボデ
ィは、ロータの支柱と一体の例えば鋼またはチタン等を
用い、鍛造あるいは型打ち加工により形成された金属製
の一体構造すべきであるという提案がなされている。
【0011】しかしながら、脆弱性、重量あるいはコス
トを低減するためには、このような一体化された支柱‐
ハブ構造は、高い機械的強度を有する合成樹脂または鉱
物繊維の数層の生地を合成樹脂によって予備含浸し、集
束した後、樹脂を重合、硬化させる層成またはドレープ
成形法によって得られる複合材料で形成することもでき
る。この後者の場合は、一体型支柱‐ハブ構造にすぐれ
た「フェイルセイフ」特性を与えるために、ハブのプレ
ートの回りに複合材料構造よりなる締帯を巻装すると効
果的である。
【0012】上記仏国特許の最初の追加第証明書第2
456 034号に記載されているロータは、そのハブ
ボディが、ロータの支柱から延びると共に上部プレート
及び下部プレートが取り付けられた中心シャフトを有す
るという点においてこの主特許の発明と基本的に異なっ
ている。各積層球形ストップの外側アーマチュアは、こ
れらのプレートの間に埋め込まれ、かつ剛質のブレース
のやり方でこれらのプレートの縁部に直接固定されてい
る。対応するブレードのフート部は、半径方向のクレビ
スによって積層球形ストップの内側アーマチュアに結合
され、この球形ストップがその中を移動自在となるよう
中空に形成されている。また、この追加証明書には、ハ
ブアセンブリ、すなわちそのシャフトとその2枚のプレ
ートは、支柱‐ロータ系の上部と共に一体構造体として
形成すべきであり、金属で鍛造あるいは型打ち加工によ
って作ることができるという提案がなされている。主特
許に記載されたロータの開発案による類推から、上記追
加証明書に基づくロータ装置に関して、2つのほぼ放射
状をなすプレートを持つ複合材料構造の一体構造型支柱
‐ハブの実施態様を想起することができる。このような
実施態様は、部品数の削減及び連結部の排除という点に
おいて、やはり本願出願人の名義になる仏国特許第2
529 860号に記載のロータ実施例に記載されたロ
ータの実施例に比べて十分改善されていると考えられよ
う。この仏国特許のロータは、複合材料製の2枚のプレ
ートよりなり、それらのプレートはこれらを互いに分離
する金属製ブレースと金属製の支柱‐ロータの上部分に
ボルトにより固定され、基本的構成において仏国特許第
2 516 891号に記載のロータと同じであり、各
ブレードのフート部が、対応する積層球形ストップを直
接取り囲みかつこのストップの内側アーマチュアに固定
されたシャックルを具備するという点において上記追加
証明書に記載されたロータと基本的に異なる。
【0013】しかしながら、上記の一体構造型支柱‐ハ
ブの形で実施されるロータヘッドは、たとえその動作や
耐用年数が満足すべきものであっても、下記のようない
くつかの欠点である。支柱‐ハブを回転駆動する支柱の
端部に開いた花冠形状の部品によって連結されたソケッ
ト付きの1枚の放射状プレートまたはソケットなしの2
枚の放射状プレートよりなる金属製の支柱‐ハブの場
合、粗鍛造品または型打ち品から旋削及びフライス加工
によりこれらの部分を製作、機械加工することには、何
ら大きな困難はない。他方、プレート及びこれを支柱に
連結する花冠形状の連結部は、かなり中実構造になって
おり、これらの部分が伝達する力、モーメント及び偶力
という点に関して金属材料の最適利用ができず、これら
の機構要素が質量の面で最適化されない。
【0014】一方、上記と同じ形式で材料を複合材料と
した支柱‐ハブの場合、金属製のものと異なり、重量と
いう点からこれらの部分を最適化するために、繊維及び
または生地の層の向き及び層数を推測することは容易で
あるが、産業ベースでの製作は、精密さが要求され、高
コストである。実際、花冠状に開いてハブの剛質部分を
形成する支柱が凹面または両凹面形状になっており、支
柱の厚さに大きな変動があるために、高い機械的強度を
持つ繊維のリボンまたは生地のドレープ成形及びまたは
巻装の作業が、互いにほぼ垂直な方向に湾曲する形状の
変化部分で困難になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回転
翼機のロータのハブボディにおいて、各ブレードからの
引張りの遠心力を反対側のブレードに伝え、これと釣り
合わせるために、ブレードアタッチメントを連結するこ
のハブボディに、これらの遠心力のみが荷重として作用
し、他方、ブレードからの揚力、ロータヘッドからの傾
斜モーメント及びロータの回転駆動偶力は、ハブボディ
自体を関与させることなく、ブレードアタッチメントと
支柱の外端部との間で直接伝達されるようにした構成の
回転翼機のロータのハブボディを提供することにある。
【0016】本発明は、前述の従来技術の欠点を克服す
ると同時に、安全性及び信頼性の面で改善されたより軽
量で簡単化された構造を提供するものであり、他方本発
明のロータのハブボディは、金属でも、複合材料でも、
より簡単かつ経済的でしかもより信頼性の高い方法で製
作することが可能である。
【0017】このように、本発明は、より軽量で、寿命
が長く、より簡単かつ安価な方法によって製作すること
のできる非常に剛質のハブボディを提供するものであ
り、ハブボディを具備した回転翼機の生産性の向上をも
たらす。
【0018】また、本発明は、なおさらに軽量ですぐれ
た「フェイルセイフ」特性が得られるよう、複合材料に
よる実施例に適合した構造のハブボディを提供するもの
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による回転翼機ロ
ータのハブボディは、各ブレードが関節及び連結部材に
よってハブボディと連結される形式のものであり、それ
ぞれ互いにほぼ平行で支柱‐ロータ系の軸線にほぼ直交
する平面内にある2枚の強力エレメントよりなるロータ
のハブボディを提供することにある。これら2つの強力
エレメントは上記関節を入れることができる十分な大き
さの間隔を互いに隔てて設けられている。また、これら
の関節は、その剛質アーマチュアの1つが対応するブレ
ードのフート部と一体に運動するようになっている積層
球形ストップとして実施すると、効果的である。各スト
ップのもう一つの剛質アーマチュアは、ハブボディの2
つの強力エレメントに関して固定されており、上記アー
マチュアとこれらのハブボディの2つのエレメントとの
間において力を直接伝達することができる剛質ブレース
を形成するように、これらのエレメントの周部の近傍に
配置されている。
【0020】この構成によれば、さらに、積層球形スト
ップをよりハブに近付けることができるので、重量が軽
減され、この関節の偏心に関連する励振モーメントが小
さくなる。
【0021】本発明による回転翼機ロータのハブボディ
は、これら2つ強力のエレメントが、支柱‐ロータ系に
関して外側にあるリングと、これに関して内側にあるリ
ングで、各々強力な剛質のリムを形成すると共に相互に
ほぼ円筒状の薄い壁(以下「薄壁」という)によって結
合された2つのリングを有することを特徴とする。この
薄壁には、少なくともブレードと同数の開口部が設けら
れている。これらの各開口部は、対応するブレードの連
結部材及び関節部材をそれらの羽ばたき角運動を許容し
つつ通すのに十分な寸法を有する。好ましくは、このハ
ブボディは、周部に配置された薄壁により結合された外
側リングと内側リングで構成する。本発明によるハブボ
ディは、内側リングに結合された円錐台形状の薄いベー
スプレートによって支柱‐ロータ系に結合される。ま
た、ハブボディ、円錐台形状のベースプレート及び支柱
は、一体構造のアセンブリとして形成すると効果的であ
る。
【0022】本発明の一実施態様によれば、ハブボディ
と円錐台形状の薄いベースプレートとが、一体構造のア
センブリを形成し、円錐台形状ベースプレートの小底辺
は、環状フランジを介してボルトにより支柱の先端に固
定されている。
【0023】本発明の他の実施態様によれば、ハブボデ
ィは、円錐台形状の独立構造の薄いベースプレートによ
って支柱‐ロータ系に結合され、ベースプレートの上側
の大底辺が固定手段によって内側リングの下面に結合さ
れている。これらの固定手段は、ハブボディの2つのリ
ングへの積層球形ストップの剛質アーマチュアの固定手
段を用いると効果的である。
【0024】本発明によれば、リングの少なくとも1つ
を円筒(円柱)形状とすることも可能であり、あるいは
他の実施態様において、リングの少なくとも1つの角頂
を丸めると共に各角頂をブレード対応にさせた多角柱形
状とすることも可能である。内側リングと外側リング
は、製造の標準化が可能なように、同じものとすること
が望ましい。
【0025】より詳しくは、本発明において、ハブは各
リングの薄壁に形成された各開口部の部分に1つまたは
2つの穴を設けた構造を有する。これらの穴は、リング
の幅広部分に形成される。外側リングの各穴は、対応す
る積層球形ストップの剛質アーマチュアの1つの固定手
段を受けるように、本発明によるハブボディの軸線とほ
ぼ平行な軸線に沿って内側リングに対応穴に対向して設
けられる。
【0026】ブレードからの遠心力に対するハブボディ
のリングの保持性能を改善するためには、少なくと1つ
のリングに複合材料製の補強締帯を巻装すると効果的で
ある。好ましくは、外側リング及び内側リングに共に補
強締帯を巻装する。この構造によれば、同じ重量で機械
的保持特性を強化することができ、あるいは機械的保持
特性が同じであれば、アセンブリの重量を相当少なくす
ることが可能である。さらに、特に遠心力に対するブレ
ードの保持に関して、いわゆる「フェイルセイフ」と呼
ばれる疲労に対する安全特性を得ることができる。
【0027】その機能を最大限に果させるためには、補
強締帯は、樹脂で集束された高い機械的強度を有する一
方向繊維で形成されたものを使用することが望ましい。
その材料繊維は、鉱物繊維でも合成繊維でもよく、リン
グに巻装し、合成樹脂で集束してから、樹脂を熱重合さ
せる。一実施態様においては、この材料として一方向ア
ラミド繊維のロービングが用いられ、リングに巻装し、
エポキシ樹脂樹脂で集束した後、熱重合によって樹脂を
硬化させる。
【0028】以上に述べたような本発明による回転翼機
ロータのハブボディは、例えば鋼、チタンあるいはアル
ミニウム合金等の金属製であってもよく、鍛造または型
打ち加工によって作ることができる。しかしながら、他
の実施例においては、ハブボディは、その脆弱性、重量
及びコストの低減を図るために、高強度の繊維で強化し
たプラスチック材料で形成することもできる。
【0029】ハブボディが金属製で、その1つ以上のリ
ングに補強締帯を具備する場合は、それらの補強締帯
は、対応するリングに設けたハウジング中に取り付ける
と効果的である。このハウジングは、上記リングの輪郭
線にならった形状を有し、半径方向外向きに開放された
多角形の横断面を持つ。本発明においては、このハウジ
ングは主として正方形横断面とし、他の実施態様におい
ては、矩形横断面であってもよい。
【0030】剛質ハブボディを強化プラスチック材で形
成する本発明の一実施例によれば、各リングは、ブレー
ドと同数の同じ平形部材で構成される。これらの平形部
材は、一つの連続体よりなる枠組を形成するよう互いに
側方に並べられる。さらに、これらの平形部材は、丸み
のある角部を持ち、これらの角部の対称軸線上に2つの
穴が形成されている。これらの穴には、積層球形ストッ
プの剛質アーマチュアの固定手段が挿通される。最終的
には、このように形成されたこれらの各リングは、結合
・補強締帯が巻装され、球形ストップとブレードの連結
部材を通すための開口部が切られた円筒形状薄壁によっ
て互いに結合される。
【0031】これらの平形部材は、好ましくは、短く切
断した炭素繊維で強化した樹脂配合物を成形したもので
ある。本発明の一実施態様によれば、これらの平形部材
は、予備含浸した炭素繊維地を層状に重ねて成形し、熱
重合することにより形成される。この枠組の上に、熱重
合性合成樹脂を含浸した高強度を持つ繊維のフィラメン
ト、リボンまたは生地からなるシェルを巻装及びまたは
ドレープ成形により設け、これによって、リングの補強
締帯と共に、球形ストップと各ブレードの連結部材を通
す開口部が切られたこれら2つのリングを連結する薄壁
を形成する。
【0032】この構造によれば、高強度を有する繊維生
地を予備含浸及び成形後、樹脂を熱重合する層成法によ
りベースプレートを形成することが可能であり、また他
の一実施態様においては、このベースプレートを炭素繊
維地の層成によって形成することも考えられる。
【0033】また、本発明は、上に述べたようなハブボ
ディを有する形態の回転翼機のロータヘッドを提供する
ものである。この構成においては、上記の各積層球形ス
トップは、その外側剛質アーマチュアが固定手段によっ
て2つのリングに結合されている。これらの固定手段
は、1本または2本のボルト式結合スピンドル(ピン)
からなり、これらのスピンドルは、2つのリング間に剛
質のブレースを形成するよう、上記リングの各対応穴に
取り付けられるようになっている。これらの各結合ピン
は、上端部に六角ヘッドを有し、ねじ山にワッシャ及び
堅締ナットが嵌め込まれたボルトよりなる。このボルト
は、内側リング及び外側リングの各対応穴及び各球形ス
トップの外側剛質アーマチュアに形成された穴に嵌め込
まれた円筒状中空シャフト中に取り付けられる。さら
に、上記中空軸は、外側リングの上面に対して座るよう
になっている環状フランジを具備し、ワッシャは内側リ
ング下面に対して当てられ、ボルトの六角ヘッドは環状
フランジに座支される。さらに、これらの各穴には、肩
部を設けたブッシュを嵌め込むと効果的である。この肩
部は、外側剛質アーマチュアの側にこれを座支するよう
に取り付けられる。
【0034】本発明による上記構成によれば、第1の実
施例において、ブレードのフート部を単一のシャックル
中に設けることにより、積層球形ストップをその内側剛
質アーマチュアによって対応するブレードのフート部に
連結することができる。この単一のシャックルは、積層
球形ストップの内側アーマチュアの後側に通したロービ
ングからなる。
【0035】第2の実施例においては、各積層球形スト
ップの内側剛質アーマチュアは、チェーンリンク状の内
端部が、積層球形ストップの内側アーマチュアを取り巻
きかつ外端部に2つのスピンドルを有するブレード取り
付け用の二つの穴を有する(二重)クレビスを有する金
属製の中間スリーブによって対応するブレードのフート
部に連結される。
【0036】また、本発明による回転翼機のロータヘッ
ドは、各ブレード毎に、弾性抗力戻し・減衰支柱及びピ
ッチ操作装置からなる連結部材が具備されている。この
抗力戻し・減衰支柱は、一端部が対応するブレードのフ
ート部に結合され、他端部はハブボディに結合されてい
る。本発明の一実施態様においては、各抗力戻し・減衰
支柱は、一端部が対応するブレードのフート部と結合さ
れ、他端部は隣のブレードのフートに結合されている。
ピッチ操作装置は、例えばスパイダまたはサイクリック
(cyclic)プレート等の周知の作動装置によって
駆動されるピッチ操作レバーからなる。
【0037】各ブレードの上下方向の羽ばたき運動を規
制するために、本発明による回転翼機のロータヘッドは
羽ばたきストップを具備している。各ブレードには、上
部羽ばたきストップと下部羽ばたきストップが設けられ
ている。上部羽ばたきストップは、外側リングに直接当
たる。また、下部羽ばたきストップは、内側リングに取
り付けられた金属補強材に当たるようになっている。こ
の金属補強材は、垂直方向に配置される結合手段(ピ
ン)によって上記の内側リングの下面と対応ワッシャと
の間に固定される。金属補強材は、内側リングの下面部
及び垂直方向の輪郭線にならった曲面形状に成形されて
いる。
【0038】本発明による回転翼機のロータヘッドは、
各ブレードの抗力方向における角運動を規制するため
に、リングの少なくとも1つに対して直接当たるように
なっている抗力ストップを具備することができる。
【0039】
【発明の効果】発明による全ての構成において、ロータ
ヘッドには、剛性が大きく、部品数が少なくて構造が非
常に簡単なハブが具備されるということは明らかであろ
う。さらに、大きく開かれ、中心部が自由なこの構造
は、中心部における関節及び連結エレメントの取付けが
可能である。また、本発明によるハブは、作用する力に
適応した比較的簡単な形状を有するため、ロータヘッド
製作の重量及びコストの低減が可能となる一方、安全性
と信頼性の要素たる静的荷重及び動的荷重に関する保持
特性が改善される。特に、本発明のロータヘッドはコン
パクトであるため、各ブレードの羽ばたき運動方向にお
ける偏心を非常に小さくすることができ、励振を小さく
抑えるのに効果的な構成が確保される。
【0040】主荷重は、基本的にはブレードに縦方向に
作用する遠心力であり、本発明によるハブボディの構成
においては、ハブボディの2つのリングに引張り荷重と
して作用することにより相対向するブレード間で釣り合
い、各リングは同時に荷重のほぼ半分を伝達する。
【0041】また、これらの主荷重は、ブレードからの
垂直揚力とロータヘッドの傾斜モーメントをも含み、本
発明によるハブボディの構成においては、これらの成分
は、ハブボディの2つのリングを介することなく、内側
リングと支柱との間に設けられた円錐台形状のベースプ
レートによってブレードから支柱へ直接伝達され、この
ベースプレートの円錐台形状は、その縁部に加わる力に
対してすぐれた抵抗をもたらし、曲げ応力はわずかであ
る。
【0042】最後に、これらの主荷重は、支柱の上端部
に作用するモータ(ロータ)偶力も含み、この力も、ハ
ブボディのリングを介することなく、円錐台形状ベース
プレートのねじりによってブレードアタッチメントに直
接伝えられる。
【0043】さらに、上記のようなハブを持つロータヘ
ッドの部分は、保持及び関節部材をその内部に収納した
ために、容積が嵩まず、空気力学的抗が小さいという利
点がある。以上に述べた長所を総合すると、主ロータま
たは揚力ロータのレベルではもとより、後部ロータまた
は抗偶力ロータのレベルにおいても、上記のような本発
明のロータヘッドを具備したヘリコプターの性能を向上
させることができる。さらに、本発明によるこの構成
は、ロータヘッドアセンブリの空気力学的流線形化が可
能であり、上記のような最小寸法によるコンパクト性の
故に流線形化が比較的達成し易いという点において、非
常に興味深い。さらに、上記のような本発明による剛質
のハブの全体的形状は、ハブボディの種々の強力構成要
素中で上記のような力、モーメント及び偶力の向きを特
定の形に分布させることにより、複合材料をその繊維方
向に荷重が作用し、その方向に対して効かせるようにす
ることができるため、従来技術で周知の形状に比べて複
合材料による実施例に好適である。
【0044】
【実施例】以下、図示実施例により本発明をさらに詳細
に説明するが、これの実施例は本発明に対し何ら制限的
な意味を有するものではない。図1は、本発明による回
転翼機のロータヘッドの一体構造ハブボディ1の概略斜
視図であり、このハブボディはロータの各ブレード2
(図示されず)が関節と連結部材によってハブボディ1
に連結される型式のものである。ハブボディ1は、基本
的に2つの強力なリング状エレメント、すなわち外側リ
ング7及び内側リング8を有する。外側リング7と内側
リング8は、互いにほぼ平行でロータの支柱3の軸線に
垂直な平面内にある。これらの2つのリング7及び8
は、互いに積層球形ストップ(止め具)5(図示され
ず)の形に形成された関節を入れるのに十分な大きさの
間隔を隔てて配置されている。これらの各積層球形スト
ップ5は、一方では、対応するブレード2のフート部に
連結されて、球形ストップの中心で互いに直交する3つ
の軸線の回りにフート部と一体に運動し、他方では、2
つのリング7と8の間に剛質のブレース(受け具)を形
成するようにしてこれらのリングの周部に固定されてい
る。外側リング7及び内側リング8は、各々剛質リムを
形成し、かつこれらのリングのほぼ周部に配置されたほ
ぼ円筒形の薄壁9によって互いに結合されている。薄壁
9は、対応するブレード2のアタッチメントと共に積層
球形ストップ5を通すことができる十分な寸法の開口部
10を有する。
【0045】図1、2及び3は、回転翼機のロータのハ
ブボディ1が金属製で、支柱3と一体構造をなす本発明
の実施例を示す。この実施例の構成においては、ハブボ
ディ1は、薄壁9によって相互に結合された外側リング
7及び内側リング8よりなる。この薄壁9には、外側リ
ング7と内側リング8との間で、これらのリングを結合
する薄壁9のエレメントが隣合う2つのブレード2の間
に1つしか残らないようにして積層球形ストップ5を通
す開口部10が切られている。
【0046】図1に示す例においては、ハブボディ1
は、ハブボディ1の内側リング8をロータ支柱3に結合
するように、支柱3の先端に向けて収束状をなす円錐台
形のベースプレート4を介して、支柱3の先端に結合さ
れている。この薄いベースプレート4は、その外側大底
辺が内側リング8に一体に結合され、かつその内側小底
辺がロータ支柱3の先端に一体に結合されて、一体構造
のアセンブリを形成する。
【0047】外側リング7と内側リング8は、互いに類
似しており、角頂を丸めた多角柱形状をなす。外側リン
グ7及び内側リング8はそれぞれ丸みのある角頂11及
び13を有し、これらの角頂は各々ブレード2に対応す
る位置に設けられている。このように、丸みのある角頂
11の軸線は、丸みのある角頂13の軸線と一致し、か
つこれらの軸線は共に薄壁9の開口部10の軸線及び対
応するブレード2の軸線と一致する。図1、2及び3の
場合、ヘリコプター用ロータは4本のブレードを有し、
該ブレードは直径方向に相対向しており、また、薄壁9
の開口部10と対応する丸みのある角頂11及び13を
持つ正方形のリングを持つハブボディ1に取り付けられ
ている。
【0048】各ブレードの、羽ばたき運動(flapping)、
抗力(drag)及びピッチ方向における、単一の関節保持部
材を構成する積層球形ストップ5は、周知形態のもので
あり、内側剛質アーマチュア16及び外側剛質アーマチ
ュア17を有する中心部15を有する。中心部15は、
剛質層(一般に金属製)と弾性層を交互に積層したもの
からなり、それらの各層セグメントは球面形である。こ
の中心部15は、一方では、半径方向内側の位置で外側
剛質アーマチュア17の球面セグメントの凸面に接合さ
れ、他方では、半径方向外側の位置で積層球形ストップ
5の内側剛質アーマチュア16の球面セグメントの凹面
に接合されている。
【0049】これらの積層球形ストップ5は、各々外側
リング7と内側リング8の間に配置され、外側剛質アー
マチュア17を介してこれらのリングに固定されてい
る。そのために、外側リング7には穴12が形成され、
内側リング8には穴14が形成されている。これらの穴
12及び14は、薄壁9に形成された開口部10の部分
に各々配置されている。各穴12は、対応するブレード
2の軸線上にあって、外側リング7の幅広部分に形成さ
れており、また各穴14は、対応するブレード2の軸線
上にあり、内側リング8の幅広部分に形成されている。
外側リング7における各穴12は、対応する積層球形ス
トップ5の外側剛質アーマチュア17の固定手段を受け
るように、内側リング8の対応穴14に対向している。
互いに対面する2つの穴12及び14は、このように、
ハブボディ1の軸線とほぼ平行な軸線を有する。従っ
て、これらの各軸線は、外側リング7及び内側リング8
に対して対応する各積層球形ストップ5を固定するため
の固定手段の軸線をなす。
【0050】積層球形ストップ5の各固定手段は、中空
円筒状シャフト22中に取り付けられたボルト28より
なるボルト式結合ピン21で構成されている。この中空
円筒状シャフトの一端部には、環状フランジ23が設け
られている。この中空円筒状シャフト22は、外側リン
グ7の対応穴12、対応する積層球形ストップ5の外側
アーマチュア17の穴35、及び内側リング8の対応穴
14内に取り付けれられ、その環状フランジ23は外側
リング7の外面24に座支されている。ボルト28は中
空円筒状シャフト22に挿入されており、環状フランジ
23に座支されたヘッド29を有し、他端部30には、
ワッシャ31と共に堅締ナット32が嵌め込まれたねじ
山が形成されている。中空円筒状シャフト22の環状フ
ランジ23の下側の長さは、外側リング7の外面24と
内側リング8の外面25との間の距離より僅かに短く、
これによって、内側リング8の外面25内にある穴14
の縁にワッシャ31を当てることにより、堅締ナット3
2がこのアセンブリを締め付けるようになっている。さ
らに、リング7及び8に形成された各穴12及び14に
は、肩部34を有するブッシュ33が装着されている。
穴12に取り付けられたブッシュ33の肩部34は、外
側リング7の内面26側にあり、穴14に取り付けられ
たブッシュ33の肩部34は、内側リング8の内面27
側にあり、これらの各肩部34が2つのリング7と8の
間にブレースを形成する対応積層球形ストップ5の外側
アーマチュア17に座支されるようになっている。
【0051】図2及び3に示す本発明の実施例において
は、各積層球形ストップ5の内側アーマチュアは、ブレ
ード2のアタッチメントをなす剛質シャックル18の内
部に埋め込まれている。このように、ブレード2には、
そのルート部に矩形横断面の剛質シャックル18が具備
されている。該シャックル18は、ブレード2のアタッ
チメントをなし、連続的に積層球形ストップ5を取り巻
き、かつ上記球形ストップ5の内側アーマチュア16に
形成された対応ハウジング37に嵌め込まれるようにな
っている。この剛質のシャックル18形の、ブレード2
のアタッチメントは、内側アーマチュア16にねじ20
によって固定されたプレート19によって所定位置に保
持される。剛質シャックル18はロービングで形成され
ている。各ロービングは、例えばガラスのような高い機
械的強度を持つフィラメント、または合成繊維あるいは
鉱物繊維よりなる原糸に合成樹脂を塗布して、互いに平
行に集束し、樹脂を硬化させて集成することにより形成
される。この剛質のシャックル18は、しだいにブレー
ド2の気流に当たる部分まで延び、前縁部上に強力なス
パーを形成すると共に、後縁部のエレメントを形成す
る。
【0052】本発明によるハブボディ1と各ブレード2
との間の連結部材は、各々図3にその軸線により略示す
るブレードの弾性抗力戻し・減衰支柱6によって構成さ
れている。また、これらの連結部材は、作動装置によっ
て駆動されるピッチ操作レバーよりなるピッチ制御装置
を有する。図示実施例においては、このピッチ操作レバ
ーは、ブレード2のフート部の内側部分及び同じブレー
ド2の外側部分上に各々配置される2つのプレート36
の端部間に取り付けられたクレビスを有する。各ブレー
ド2の抗力戻し・減衰支柱6は、ハブボディ1の外部に
配置されており、その一方の端部は対応するブレードの
フート部に連結され、もう一方の端部は隣のブレードの
フート部に連結されている。このために、ブレード2の
弾性抗力戻り・減衰支柱6の各端部は、関節の軸線によ
って対応するブレード2のフート部のクランピングプレ
ート36に取り付けられている。さらに、本発明のこの
実施例においては、薄壁9はほぼ円形状を有する。ま
た、これらの図に示されていない本発明の他の実施態様
によれば、外側リング7及び内側リング8は、円筒形の
ものであってもよい。
【0053】また、本発明によるハブボディ1を具備し
たロータヘッドは、上部羽ばたきストップブロック38
及び下部羽ばたきストップブロック39よりなる羽ばた
きストップを有する。上部羽ばたきストップブロック3
8は、外側プレート36の上部に配置されたボスに取り
付けられている。この上部ストップは、外側リング7を
直接押圧するようになっている。下部羽ばたきストップ
ブロック39は、内側プレート36の下部に設けられた
ボスに取り付けられている。この下部は、内側リング8
を直接押圧するようになっている。
【0054】図4及び5は、回転翼機のロータのハブボ
ディ41が金属製で、ロータ支柱3と一体構造をなす本
発明の実施例を示す。この実施例の構成においては、ハ
ブボディ41は、外側リング47及び内側リング48よ
りなり、これらのリングは、その周部に配置されたほぼ
円筒形の薄壁49によって相互に結合されている。この
薄壁49には、外側リング47と内側リング48の間
で、これらを結合する薄壁49のエレメントが隣合うブ
レード2の間に1つしか残らないようにして積層球形ス
トップ5を通す開口部50が切られている。2つのリン
グ47と48は、互いに積層球形ストップ5を入れるこ
とができる十分な大きさの間隔を隔てて配置されてい
る。これらの各積層球形ストップ5は、一方では、対応
するブレード2のフート部に連結されて、球形ストップ
の中心で互いに直交する3つの軸線の回りにフート部と
一体に運動し、他方では、2つのリング47と48の間
に剛質のブレースを形成するようにしてこれらのリング
の周部に固定されている。各開口部50は、対応するブ
レード2のアタッチメントと共に積層球形ストップ5を
通すことのできる十分な寸法を有する。
【0055】図4及び5に示す実施例においては、ハブ
ボディ41は、ハブボディ41の内側リング48をロー
タ支柱3に結合するように支柱3の先端に向けて収束状
をなす円錐台形の薄いベースプレート44を介して、支
柱3の先端に結合されている。ベースプレート44は、
その外側大底辺が内側リング48と一体に形成され、か
つその内側小底辺がロータ支柱3の先端と一体に形成さ
れて、一体構造のアセンブリを形成する。
【0056】外側リング47と内側リング48は、互い
に類似しており、角頂を丸めた多角柱形状をなす。外側
リング47内側リング48はそれぞれ丸みのある角頂5
1及び53を有し、これらの角頂は各々ブレード2に対
応する位置に設けられている。このように、丸みのある
角頂51の軸線は、丸みのある角頂53の軸線と一致
し、かつこれらの軸線は共に薄壁49の開口部50の軸
線及び対応するブレード2の軸線と一致する。図4及び
5の場合、ヘリコプターのロータは、直径方向に相対向
すると共に、薄壁49の開口部50と対応する丸みのあ
る角頂51及び53を持つ正方形のリング47及び48
を有するハブボディ41に取り付けられた4本のブレー
ドを有する。
【0057】羽ばたき運動、抗力及びピッチ方向におけ
る、各ブレードの単一の関節保持部材を構成する積層球
形ストップ5は、周知形態のものであり、前述のものと
同様である。これらの各ストップは、内側剛質アーマチ
ュア16及び外側剛質アーマチュア17を具備した中心
部15を有する。中心部15は、中心部15は、一般に
金属製の剛質層とエラストマー層を交互に積層したもの
からなり、それらの各層セグメントは球面形を有する。
中心部15は、一方では、半径方向内側の位置で外側剛
質アーマチュア17の球面セグメントの凸面に接合さ
れ、他方では、半径方向外側の位置で積層球形ストップ
5の内側剛質アーマチュア16の球面セグメントの凹面
に接合されている。
【0058】これらの各積層球形ストップ5は、外側リ
ング47と内側リング48の間に配置され、外側剛質ア
ーマチュア17を介してこれらのリングに固定されてい
る。そのために、外側リング47は穴52を有し、内側
リング48は穴54を有する。これらの穴52及び54
は、薄壁49に形成された開口部50の部分に各々配置
されている。各穴52は、対応するブレード2の軸線上
にあって、外側リング47の幅広部分に形成されてお
り、また各穴54は、対応するブレード2の軸線上にあ
り、内側リング48の幅広部分に形成されている。外側
リング47の各穴12は、対応する積層球形ストップ5
の外側剛質アーマチュア57の固定手段を受けることが
できるように、内側リング48の対応穴54に対向して
いる。互いに対向する2つの穴52及び54は、このよ
うに、ハブボディ41の軸線とほぼ平行な軸線を有す
る。このように、これらの各軸線は、外側リング47及
び内側リング48に対して対応する各積層球形ストップ
5を固定するための固定手段の軸線をなす。
【0059】積層球形ストップ5の各固定手段は、中空
円筒状シャフト22中に取り付けられたボルト28より
なるボルト式結合ピン21で構成されている。中空円筒
状シャフト22は、その一方の端部に環状フランジ23
を有する。この中空円筒状シャフト22は、外側リング
47の対応穴52、対応する積層球形ストップ5の外側
アーマチュア17の穴35、及び内側リング48の対応
穴54内に取り付けれられ、その環状フランジ23は外
側リング47の外面42に座支されている。ボルト28
は中空円筒状シャフト22に挿入されており、環状フラ
ンジ23に座支されたヘッド29を有し、他端部30に
は、金属補強材72、整形板73、ワッシャ31及び堅
締ナット32が嵌め込まれたねじ山が形成されている。
中空円筒状シャフト22の環状フランジ23の下側の長
さは、外側リング47の外面42と内側リング48の外
面43との間の距離より僅かに短く、これによって、内
側リング48の外面43内にある穴54の縁に金属補強
材72を当てるようにしてワッシャ31を整形板(fairi
ng) 73に座支することにより、堅締ナット32がこの
アセンブリを締め付けるようになっている。さらに、リ
ング47及び48に形成された各穴52及び54には、
肩部34が形成されたブッシュ33が嵌め込まれてい
る。穴52に取り付けられたブッシュ33は、外側リン
グ47の内面45側にその肩部34があり、穴54に取
り付けられたブッシュ33は、内側リング48の内面4
6側にその肩部34があり、これらの各肩部34が2つ
のリング47と48の間にブレースを形成する対応積層
球形ストップ5の外側アーマチュア17に座支されるよ
うになっている。
【0060】本発明によるハブボディ41の疲労挙動行
動特性を改善するために、各リングには、補強締帯タイ
プのベルト55及び56が周方向に巻装されており、こ
れらのベルトは外側リング47及び内側リング48それ
ぞれ形成されたハウジングに嵌め込んで取り付けられて
いる。このハウジングは、対応するリングの輪郭になら
った形状を有し、半径方向外向きに開放された多角形断
面を有する。この断面は矩形状をなし、その長手方向は
ハブボディ41の軸線とほぼ平行になっている。これら
の図に示されていない本発明の一実施例においては、こ
の断面を正方形とすることもできる。
【0061】この補強締帯の構成から最善の効果を確保
すると共に、いわゆる「フェイルセイフ」特性を最大限
にするために、これらの補強締帯は複合材料で形成され
る。より詳しくは、この複合材料は、鉱物繊維または合
成繊維からなる高い機械的強度を有する一方向繊維で構
成されており、リングに巻装されて、熱重合された合成
樹脂により集成される。さらに詳しくは、この複合材料
は、一方向アラミド繊維ロービングよりなり、巻装され
てから熱重合されたエポキシ樹脂樹脂により集成され
る。他の実施態様においては、この複合材料は、アラミ
ド型の高い機械的強度を持つ繊維のリボンよりなり、巻
装されてからエポキシ樹脂型の重合性合成樹脂によって
集成される。これらの2つの実施例においては、ベルト
55及び56は、重合性合成樹脂を予備含浸した高い機
械的強度を持つ一方向繊維によって安全・補強締帯を形
成する。これらの各ベルト55及び56は、上記のよう
な繊維のロービングまたはリボンで形成され、リング4
7のハウジング57及びリング48のハウジング58に
正しく巻装したあと、樹脂が熱重合される。本発明の他
の実施態様においては、安全・補強締帯を形成するベル
ト55及び56は、例えば鋼のような金属製の糸をエラ
ストマーに埋め込んだものよりなる。
【0062】図4及び5に示す本発明の実施例において
は、各積層球形ストップ5の内側アーマチュア16はブ
レード2のアタッチメントをなす剛質シャックル18の
内部に埋め込まれている。このように、ブレードに2
は、そのルート部において、ブレード2のアタッチメン
トをなし、連続的に積層球形ストップ5を取り巻き、か
つ上記球形ストップ5の内側アーマチュア16に形成さ
れた対応ハウジング37に嵌め込まれるようになってい
る矩形横断面の剛質シャックル18が設けられてマチュ
ア16にねじ20によって固定されたプレート19によ
って所定位置に保持される。前述の実施例同様、剛質シ
ャックル18はロービングで構成されている。
【0063】本発明によるハブボディ41と各ブレード
2との間の連結部材は、ブレードの弾性抗力戻し・減衰
支柱によって構成されているが、これは図5では省略さ
れている。また、これらの連結部材は、ロータ制御装置
と連結されたピッチ操作レバーよりなるピッチ制御装置
を有する。図示実施例においては、このピッチ操作レバ
ーは、ブレード2のフート部の外側及びこのブレード2
の内側に各々取り付けられた2つのプレート59と60
の端部間の側方突起部68に取り付けられたUリンク(c
levis)70からなる。
【0064】また、本発明によるハブボディ41を具備
したロータヘッドは、直接支持型の上部ストップと引込
み可能型の下部ストップからなる羽ばたきストップを有
する。上部ストップはブロック63よりなり、下部スト
ップは羽ばたきブロック64よりなる。羽ばたきブロッ
ク63は、外側プレート59上に設けられたボス61に
取り付けられている。この上部ストップは、所与の羽ば
たき角で外側リング47を直接押圧するようになってい
る。下部羽ばたきストップは、内側プレート60に設け
られた2つのラグ(耳金)62の間に取り付けられてい
るレバーに設けられた下部ストップブロック64を有す
る。この下部ストップとそのブロック64は、遠心力の
作用で、2つのラグ62に取り付けられた軸65の回り
に、戻しばね(図示省略)に抗して旋回する。この下部
羽ばたきストップ(ブロック)64は、所与のマイナス
の羽ばたき角に対し、またロータの低速回転または停止
時に、内側リング48の周部にボルト式結合スピンドル
(ピン)21によって固定された金属補強材72に当た
って支えられるようになっている。この金属補強材72
は、内側リング48の外面43及び上記結合ピン21の
ワッシャ31によって保持される整形板73上に配置さ
れている。この金属補強材72は、内側リング48の下
面及び垂直方向の輪郭にならった曲面に成形されてい
る。
【0065】また、本発明によるハブボディ41を具備
したロータヘッドは、外側リング47及び内側リング4
8の少なくとも一方に直接当たるようになっている抗力
ストップ66及び69を有し、図5に示すように、これ
らの抗力ストップ66及び69は、対応するプレート5
9または60の各端部に取り付けられている。
【0066】さらに、抗力方向において各積層球形スト
ップ5をできるだけ固定化する手段が設けられている。
この目的のために、各外側アーマチュア17は、外側リ
ング47を貫通する2つの取付けねじ71により抗力方
向において固定化される。この固定化は、内側リング4
8を貫通する取付けねじを用いることによっても同様に
達成可能である。
【0067】本発明によるハブボディ41を具備したロ
ータヘッドは、ロータの中心部が自由な構造が得られ、
ブレードのフート部の連結部を含む装置全体をよりロー
タの軸線に近付けることができるという長所がある。そ
のために、特に全体をコンパクトにすることができ、そ
の結果、図4に示すように、ロータヘッド全体を覆う整
形板73によってヘッド全体の形を美しく整えることが
できる。この整形板73は、ハブボディ41を取り囲
み、各ブレード2フート部の下側まで延びている。この
構成においては、整形板73は、外側リング47の外側
部分に固定することができ、かつ内側リング48の内側
に取り付けられるようになっている。そのために、整形
板73は、係合されるボルト式結合ピン21のねじ山付
き端部30が挿入される穴の部分で金属補強材72に対
して座支されるようになっている。
【0068】剛質のハブボディ41は、それぞれ丸みの
ある角頂51及び53を有し、それらの各角頂がブレー
ド2に対応する多角柱形状の外側リング47及び内側リ
ング48よりなる。薄壁49自体も多角柱形状を有す
る。図示されていない本発明の他の実施態様において
は、これらの外側リング47及び内側リング48は円筒
状とすることもできる。
【0069】図6及び7は、本発明によるハブボディ8
1を具備したロータヘッドの実施例を示し、この実施例
のハブボディ81は、前に説明したものと同様の構造を
有する。すなわち、このハブボディ81は金属製であ
り、ベースプレート84及びロータ支柱3と一体状に形
成されている。本発明のこの実施例の構成においては、
積層球形ストップ5よりなる本発明の関節は、これと一
体構造をなす中間スリーブ99によって各対応ブレード
2に結合されている。この実施例の構成においては、ハ
ブボディ81は、外側リング87及び内側リング88よ
りなり、これらのリングは、その周部に配置されたほぼ
円筒形の薄壁89によって相互に結合されている。この
薄壁89には、外側リング87と内側リング88との間
で、これらのリングを結合する薄壁89のエレメントが
隣合う2つのブレード2の間に1つしか残らないように
して積層球形ストップ5を通す開口部90が切られてい
る。これら2つのリング87及び88は、互いに積層球
形ストップ5を入れることができる十分な大きさの間隔
を隔てて配置されている。これらの各積層球形ストップ
5は、一方では、対応するブレード2のフート部に連結
されて、球形ストップの中心で互いに直交する3つの軸
線の回りにフート部と一体に運動し、他方では、2つの
リング87と88の間に剛質のブレースを形成するよう
にしてこれらのリングの周部に固定されている。
【0070】図6及び7に示す実施例においては、ハブ
ボディ81は、ハブボディ81の内側リング88をロー
タ支柱3に結合するように支柱3の先端に向けて収束状
をなす円錐台形の薄いベースプレート84を介して、支
柱3の先端に結合されている。この薄いベースプレート
84は、一体構造のアセンブリを形成するよう、その外
側大底辺が内側リング88に一体に結合され、かつその
内側小底辺がロータ支柱3の先端に一体に結合されてい
る。
【0071】外側リング87と内側リング88は、互い
に類似しており、角頂を丸めた多角柱形状をなす。外側
リング87及び内側リング88はそれぞれ丸みのある角
頂91及び93を有し、これらの角頂は各々ブレード2
に対応する位置に設けられている。このように、丸みの
ある角頂91の軸線は、丸みのある角頂93の軸線と一
致し、かつこれらの軸線は共に薄壁89の開口部90の
軸線及び対応するブレード2の軸線と一致する。図6及
び7の場合、ヘリコプター用ロータは、直径方向に相対
向すると共に、薄壁89の開口部90と対応する丸みの
ある角頂91及び93を持つ正方形のリングを有するハ
ブボディ81に取り付けられた、4本のブレードを有す
る。
【0072】羽ばたき運動、抗力及びピッチ方向におけ
る、各ブレードの単一の関節保持部材を構成する積層球
形ストップ5は、前述のシステムで説明したストップと
同様の形態からなる。これらのストップは、内側剛質ア
ーマチュア16及び外側剛質アーマチュア17を具備す
る中心部を有する。中心部15は、一般に金属製の剛質
層とエラストマー層を交互に積層したものからなり、そ
れらの各層セグメントは球面形を有する。この中心部1
5は、一方では、半径方向内側の位置で外側剛質アーマ
チュア17の球面セグメントの凸面に接合され、他方で
は、半径方向外側の位置で積層球形ストップ5の内側剛
質アーマチュア16の球面セグメントの凹面に接合され
ている。
【0073】これらの積層球形ストップ5は、各々外側
リング87と内側リング88の間に配置され、外側剛質
アーマチュア17を介してこれらのリングに固定されて
いる。そのために、外側リング87及び内側リング88
には、穴92及び94がそれぞれ形成されている。これ
らの穴92及び94は、薄壁89に形成された開口部9
0の部分に各々配置されている。各穴92は、対応する
ブレード2の軸線上にあって、外側リング87の幅広部
分に形成されており、また各穴94は、対応するブレー
ド2の軸線上にあり、内側リング88の幅広部分に形成
されている。外側リング87における各穴92は、対応
する積層球形ストップ5の外側剛質アーマチュア17の
固定手段を受けることができるように、内側リング88
の対応穴94に対向している。互いに対向する2つの穴
92及び94は、このように、ハブボディ81の軸線と
ほぼ平行な軸線を有する。従って、これらの各軸線は、
外側リング7及び内側リング8に対して対応する各積層
球形ストップ5を固定するための固定手段の軸線をな
す。
【0074】前述の実施例同様に、各積層球形ストップ
5の固定手段は、中空円筒状シャフト22中に取り付け
られたボルト28よりなるボルト式結合ピン21で構成
されている。中空円筒状シャフト22は、その一方の端
部に環状フランジ23を有する。この中空円筒状シャフ
ト22は、外側リング87の対応穴92、対応する積層
球形ストップ5の外側アーマチュア17の穴35、及び
内側リング88の対応穴94内に取り付けれられ、その
環状フランジ23は外側リング87の外面82に座支さ
れている。ボルト28は中空円筒状シャフト22に挿入
されており、環状フランジ23に座支されたヘッド29
を有し、他端部30には、金属補強材72、ワッシャ3
1及び堅締ナット32が嵌め込まれたねじ山が形成され
ている。中空円筒状シャフト22の環状フランジ23の
下側の長さは、外側リング87の外面82と内側リング
88の外面83との間の距離より僅かに短く、これによ
って、内側リング88の外面83内にある穴94の縁に
当てた金属補強材72にワッシャ31を座支することに
より、堅締ナット32がこのアセンブリを締め付けるよ
うになっている。さらに、リング87及び88に形成さ
れた各穴92及び94には、肩部34が形成されたブッ
シュ33が嵌め込まれている。穴92に取り付けられた
ブッシュ33は、外側リング87の内面85側にその肩
部34があり、穴94に取り付けられたブッシュ33
は、内側リング88の内面86側にその肩部34があ
り、これらの各肩部34が2つのリング間にブレースを
形成する対応積層球形ストップ5の外側アーマチュア1
7に座支されるようになっている。
【0075】本発明によるハブボディ81の特性、特に
疲労挙動行動特性を改善するために、各リングには、図
4及び5に示す前記実施例で説明したのと同様にしてベ
ルトが巻装されている。外側リング87は、これに形成
されたハウジング97に取り付けられたベルト95を有
する。同じように、内側リング88は、これに形成され
たハウジング98に取り付けられたベルト96を有す
る。これらの各リング97及び98は、対応するリング
の輪郭にならった形状を有し、半径方向外向きに開放さ
れた多角形断面を有する。この断面は矩形状をなし、そ
の長手方向はハブボディ81の軸線とほぼ平行になって
いる。この断面は、本発明の範囲を逸脱することなく、
正方形とすることができ、これによっても全く同様の効
果を得ることができる。
【0076】前述の図4及び5に示す実施例と同じよう
に、安全・補強締帯をなすベルト95及び96は複合材
料で形成されている。これらのベルト95及び96は、
重合性合成樹脂を予備含浸した高い機械的強度を持つ一
方向繊維よりなるロービングまたはリボンで形成されて
いる。これらのベルトは、リング87及び88のハウジ
ング97及び98中に巻装した後、樹脂が熱重合され
る。また、本発明の他の実施態様においては、安全・補
強締帯をなすこれらのベルト95及び96は、例えば鋼
のような金属線をエラストマーに埋め込んだものよりな
る。
【0077】図6及び7に示す本発明の実施例において
は、ブレード2のアタッチメントは、積層球形ストップ
5を連続的に取り巻く剛質シャックルの形を有し、上記
ストップに埋め込まれている。ブレード2のこのアタッ
チメントは一体構造の中間スリーブ99で構成されてお
り、この中間スリーブはロー一タの回転軸側では矩形断
面のスターラップ(あぶみ金)100の形状であり、そ
の反対側ではブレード2へ連結される二つの穴を有する
(以下「二重」という)クレビス101の形状である
スターラップ100は、このようにブレード2の取り付
けシャックルを形成し、対応する積層球形ストップの内
側アーマチュア16に形成されたハウジング37に埋め
込まれるようになっている。このスターラップ100の
形のブレード2のアタッチメントは、ねじ20によって
内側アーマチュア16に固定されたプレート19により
所定位置に正しく保持される。二重クレビス101は、
対応するブレード2のフート部の結合手段と共に機能を
果す。これらの結合手段は、図中ロータの回転軸とほぼ
平行な軸線によって略示されており、二重クレビス10
1の各分岐に形成された穴を含む。
【0078】また、一体構造の中間スリーブ99は、側
端にロータ制御装置と連結されたクレビス103を取り
付けたホーン(角部)102を有する。さらに、この中
間スリーブ99は、ホーン102の反対側に、ブレード
2の弾性抗力戻し・減衰支柱106の運動規制(端決
め)用の玉継手アタッチメント104を有する。ブレー
ド2の各弾性抗力戻し・減衰支柱106は、内側の中心
部でハブボディ81に取り付けられるように対応開口部
90を貫通している。2組の穴107には、ブレード2
をこの中間スリーブ99に取り付けるようブレード2の
対応フート部を貫通するピンが挿通される。この装置
は、休止時に、2本のピンの一方を取り外すことによっ
てブレード2をロータヘッドの軸線の方へ折り畳むこと
ができるという長所を有する。
【0079】また、本発明によるハブボディ81を具備
したロータヘッドは、直接支持型の上部ストップと引込
み自在型の下部ストップからなる羽ばたきストップを有
する。上部羽ばたきストップは、二重クレビス101の
外側分岐のボス取り付けられたブロック63よりなる。
この上部ストップは、所与のプラスの羽ばたき角で直接
外側リング87に当たる。下部羽ばたきストップは、二
重クレビス101の内側分岐上に設けられた2つのラグ
108の間に取り付けられたレバーに設けられたブロッ
ク64よりなる。この下部ストップとそのブロック64
は、遠心力の作用で、2つのラグ108に取り付けられ
た軸65の回りに、戻しばね(図示省略)に抗して旋回
する。この下部羽ばたきストップ(ブロック)64は、
所与のマイナスの羽ばたき角に対し、またロータの低速
回転または停止時に、内側リング88の周部に固定され
た金属補強材72に当たって支えられるようになってい
る。金属補強材72は、ボルト式結合ピン21によって
内側リング88の周部に取り付けられ、この内側リング
88の外面83と上記結合ピン21のワッシャ31との
間に配置されている。この金属補強材72は、内側リン
グ88の内側面及び側面の輪郭にならった曲面に成形さ
れている。特にコンパクトなこの本発明の装置によれ
ば、ロータヘッド全体をフェアリングでおおうことがで
きる。整形板110は、ロータヘッド全体を覆うと共
に、各ブレード2のフート部の内側を取り囲む所まで延
びている。この構成においては、整形板110は、ベー
スプレート84の小底辺の外面に形成された環状フラン
ジ109に固定することができる。
【0080】ハブボディ81は、それぞれ丸みのある角
頂91及び93を有し、それらの各角頂がブレード2に
対応する多角柱形状の外側リング87及び内側リング8
8よりなる。さらに、本発明のこの実施例においては、
薄壁89は、ほぼ多角柱形状を有する。これらの図に示
されていない本発明の一実施態様においては、リング8
7及び88並びに薄壁89は、円筒形状とすることも可
能である。
【0081】図8に示す実施例においては、ハブボディ
111は金属製であり、これとは別個の部材である金属
ベースプレート114によってロータの支柱3に結合さ
れている。このハブボディ111は、図示省略した薄壁
によって相互に結合された外側リング117及び内側リ
ング118よりなる。この薄壁には、積層球形ストップ
5を通すための開口部が切られている。
【0082】羽ばたき運動、抗力及びピッチ方向におけ
る、各ブレードの単一の関節保持部材を構成する積層球
形ストップ5は、前述のストップと同様の形態のもので
ある。各積層球形ストップ5は、内側剛質アーマチュア
16及び外側剛質アーマチュア17を具備する中心部を
有する。これらの積層球形ストップ5は、各々外側リン
グ117と内側リング118の間に配置され、外側剛質
アーマチュア17を介してこれらのリングに固定されて
いる。前述の実施例で説明したように、外側リング11
7及び内側リング118には、薄壁に形成された開口部
の部分に配置されかつハブボディの軸線とほぼ平行な軸
線を有する穴が形成されており、この軸線は対応する積
層球形ストップ5の外側剛質アーマチュア17の固定手
段の軸線をなす。
【0083】ベースプレート114は、薄壁の円錐台形
状を有し、その外側の大底辺119は各々の積層球形ス
トップ5の固定手段によって内側リング118に一体状
に結合されている。また、ベースプレート114の反対
側の先端にある内側の小底辺120は、末広がり状をな
す支柱3の円錐台形先端部121に結合されている。こ
のために、ベースプレート114の小底辺120は、末
広がり状をなす支柱3の円錐台形先端部121に形成さ
れたフランジ122上に載置されている。また、フラン
ジ122は、中心位置ぎめ用の環状内フランジ123を
有し、これによってベースプレート114の小底辺12
0の正確に位置ぎめすることができる。ベースプレート
114は、支柱3のフランジ122に対して小底辺12
0を締め付ける取付けボルト124によって支柱3に一
体状に固定される。
【0084】各積層球形ストップ5の固定手段は、前述
のものと同様のボルト式結合ピン21よりなり、中空円
筒状シャフト22中にに取り付けられたボルト28を有
する。中空円筒状シャフト22は、その一方の端部に環
状フランジ23を有し、かつ外側リング117の対応
穴、対応する積層球形ストップ5の外側アーマチュア1
7の穴35及び内側リング118の対応穴内に取り付け
れられ、環状フランジ23は外側リング117の外面1
12に座支されている。ボルト28は中空円筒状シャフ
ト22に挿入されており、環状フランジ23に座支され
たヘッド29を有し、ねじ山が切られた他端部30に
は、ベースプレート114の外側大底辺119がこれに
形成された穴129によって取り付けられる。最後に
は、ワッシャ31とがねじ山が形成された端部30に嵌
め込まれ、このアセンブリが締め付けられる。中空円筒
状シャフト22の環状フランジ23の下側の長さは、外
側リング117の外面112と内側リング118の外面
13との間の距離より僅かに短く、これによって、ベー
スプレート114の大底辺119にワッシャ31を座支
することにより、堅締ナット32が全体を締め付けるよ
うになっている。このようにして、大底辺119の外面
は内側リング118の外面113に対して座支される。
さらに、リング117及び118に形成された各穴に
は、外側リング117の内面115及び内側リング11
8の内面116上にそれぞれ取り付けられる肩部34が
形成されたブッシュ33が嵌め込まれており、2つのリ
ング117と118の間にブレースを形成する積層球形
ストップ5のアーマチュア17に座支されるようになっ
ている。
【0085】図8に示された本発明の実施例において
は、各積層球形ストップ5の内側アーマチュア16はブ
レード2のアタッチメントをなす剛質シャックル18の
内部に埋め込まれている。このように、ブレードに2
は、そのルート部において、ブレード2のアタッチメン
トをなし、連続的に積層球形ストップ5を取り巻き、か
つ上記球形ストップ5の内側アーマチュア16に形成さ
れた対応ハウジング37に嵌め込まれるようになってい
る矩形横断面の剛質シャックル18が設けられている。
剛質シャックル18の形のブレード2のアタッチメント
は、ねじ20によって内側アーマチュア16に固定され
たプレート19によって所定位置に正しく保持される。
剛質シャックル18は、前に説したものと同様のロービ
ングで形成されている。
【0086】本発明によるハブボディ111の疲労抵抗
特性を改善するために、各リング117及び118に
は、ベルト125及び126が巻装されている。ベルト
125は、外側リング117に形成されたハウジング1
27中に取り付けられ、ベルト126は、内側リング1
18に形成されたハウジング128中に取り付けられて
いる。これらの各ハウジング127及び128は、対応
するリングの輪郭にならった形状を有し、半径方向外向
きに開放された多角形断面を有する。この断面は矩形状
をなし、その長手方向が剛質ハブボディ111の軸線と
ほぼ平行になっている。本発明の一実施態様において
は、この断面は正方形とすることもできる。
【0087】これらの各ベルト125及び126は、図
4及び6に示す実施例で説明したもの同様の構造の複合
材料で形成されている。同様に、これらの各ベルト12
5及び126は、例えば鋼のような金属線をエラストマ
ーに埋め込んだもので形成することも可能である。
【0088】また、本発明によるハブボディ111を具
備したロータヘッドは、直接支持型の上部ストップと引
込み自在型の下部ストップからなる羽ばたきストップを
有し、これらのストップは図4に示す本発明の実施例で
説明した羽ばたきストップと同様である。上部羽ばたき
ストップは、ブレード2の一方のプレート59に設けら
れたボス61に取り付けたブロック63よりなる。この
上部ストップは、所与のプラスの羽ばたき角で、直接外
側リング117に当たる。下部羽ばたきストップブロッ
ク64は、ブレード2のもう一方の内側のプレート60
の下方に配置された2つのラグ62の間に取り付けたレ
バーに取り付けられる。この下部ストップとそのブロッ
ク64は、遠心力の作用で、2つのラグ62に取り付け
られた軸65の回りに、戻しばね(図示省略)に抗して
旋回する。この下部羽ばたきストップ(ブロック)64
は、所与のマイナスの羽ばたき角に対し、またロータの
低速回転または停止時に、内側リング118の周部に固
定された金属補強材に当たって支えられるようになって
いる。
【0089】図9及び10は、回転翼機のロータのハブ
ボディ131が、金属製で、ベースプレート134と一
体構造にしてロータ支柱3と結合するようにした本発明
の実施例を示す。このハブボディは、例えば型打ちした
アルミニウム合金のブランクを旋盤加工及びフライス加
工して、一方では支柱との結合、他方ではブレードとの
連結用部材との結合に必要な精度の外形及び内形を得る
ことによって形成することができる。ハブボディ131
は、ロータの各ブレード2を積層球形ストップ5と連結
部材の形の関節によってハブボディに結合する形態のも
のである。この実施例の構成においては、ハブボディ1
31は、薄壁139によって相互に結合された外側リン
グ137及び内側リング138よりなる。この薄壁13
9には、外側リング137と内側リング138との間
で、これらのリングを結合する薄壁139のエレメント
が隣合う2つのブレード2の間に1つしか残らないよう
にして、各積層球形ストップ5を対応ブレード2のアタ
ッチメントと共に通す開口部140が切られている。こ
れら2つのリング137及び138は、互いに積層球形
ストップ5を入れることができる十分な大きさの間隔を
隔てて配置されている。これらの各積層球形ストップ5
は、一方では、対応するブレード2のフート部に連結さ
れて、球形ストップの中心で互いに直交する3つの軸線
の回りにフート部と一体に運動し、他方では、2つのリ
ング137と138の間に剛質のブレースを形成するよ
うにしてこれらのリングの周部に固定されている。薄壁
139は、ほぼ円筒形状を有し、リング137及び13
8の周部に配置されている。開口部140は、対応ブレ
ード2のアタッチメントと共に積層球形ストップ5を通
すことができる十分な寸法を有する。
【0090】ハブボディ131は、ハブボディ131の
内側リング138をロータ支柱3に結合するように支柱
3の先端に向けて収束状をなす円錐台形の薄いベースプ
レート134を介して、支柱3の先端に結合されてい
る。この薄いベースプレート134は、その外側大底辺
が内側リング138と一体構造をなし、その内側の小底
辺164は、ボルト166によって支柱3の先端に一体
状に固定されている。この支柱3の先端には、フランジ
165が形成され、これにベースプレート134の小底
辺164の座面が座るようになっている。フランジ16
5と小底辺164には、小底辺164をフランジ165
に結合する、すなわちハブボディ131をロータの支柱
3に結合するボルト166を挿通することができるよ
う、円周沿いに一連の穴が形成されている。
【0091】外側リング137と内側リング138は、
互いに類似しており、角頂を丸めた多角柱形状をなす。
外側リング137及び内側リング138はそれぞれ丸み
のある角頂141及び143を有し、これらの角頂は各
々ブレード2に対応する位置に設けられている。このよ
うに、丸みのある角頂141の軸線は、丸みのある角頂
143の軸線と一致し、かつこれらの軸線は共に薄壁1
39の開口部140の軸線及び対応するブレード2の軸
線と一致する。図9及び10の実施例の場合、ヘリコプ
ター用のロータは、ロータの軸線を中心として互いに1
20゜の角を隔てた3本のブレードよりなり、これらの
ブレードは、薄壁139の開口部140と対応する丸み
のある角頂141及び143を持つ三角形状のリング1
37及び138を有するハブボディ131に取り付けら
れている。
【0092】羽ばたき運動、抗力及びピッチ方向におけ
る、各ブレードの単一の関節保持部材を構成する積層球
形ストップ5は、前述の実施例で説明したストップと同
様の形態のものであり、内側剛質アーマチュア16及び
外側剛質アーマチュア17を具備する中心部よりなる。
これらの各積層球形ストップは、外側リング137と内
側リング138の間に配置され、外側剛質アーマチュア
17を介してこれらのリングに固定されている。このた
めに、外側リング137は穴142を有し、内側リング
138は穴144を有する。これらの穴142及び14
4は、各々薄壁139に形成された開口部140の部分
に配置されている。各穴142は、対応するブレード2
の軸線上にあって、外側リング137の幅広部分に形成
されており、また各穴144は、対応するブレード2の
軸線上にあり、内側リング138の幅広部分に形成され
ている。外側リング137の各穴142は、対応する積
層球形ストップ5の外側剛質アーマチュア17の固定手
段を受けることができるように、内側リング138の対
応する穴144に対向する位置に設けられている。互い
に対向する2つの穴142及び144は、このように、
ハブボディの軸線とほぼ平行な軸線を有する。このよう
に、これらの各軸線は、外側リング137及び内側リン
グ138に対して対応する各積層球形ストップ5を固定
するための固定手段の軸線をなす。
【0093】各積層球形ストップ5の固定手段は、2本
のボルト結合式スピンドル157からなる。各ボルト式
結合スピンドル157は、中空円筒状シャフト158中
に取り付けられたボルト159を有する。中空円筒状シ
ャフト158自体は、外側リング137の対応穴14
2、対応する積層球形ストップ5の外側アーマチュア1
7の2つの穴35の一方、及び内側リング138の対応
穴144に取り付けられている。ボルト159は、中空
円筒状シャフト158に挿通され、外側リング137の
外面132に座るヘッド160を有し、ねじ山が切られ
た他端部161には、スターラップ156、ワッシャ1
62及び堅締ナット163が嵌め込まれている。中空円
筒状シャフト158の長さは、外側リング137の外面
132と内側リング138の外面133との間の距離よ
り僅かに短く、これによって、内側リング138の外面
133に座支されるスターラップ156にワッシャ16
2を当てることにより、堅締ナット163がこのアセン
ブリを締め付けるようになっている。外側リング137
の各内面135及び内側リング138の各内面136
は、2つのリング137と138の間にブレースを形成
する対応積層球形ストップ5の外側アーマチュア17上
に座支されるようになっている。
【0094】ハブボディ131の特性、特に疲労挙動特
性を改善するために、外側リング137には補強帯金型
のベルト145が巻装され、内側リング138には、や
はり補強帯金型のベルト146が巻装されている。ベル
ト145は、外側リング137に形成されたハウジング
147中に取り付けられ、ベルト146は、内側リング
138に形成されたハウジング148中に取り付けられ
ている。これらの各ハウジング147及び148は、対
応するリングの輪郭にならった形状を有し、半径方向外
向きに開放された多角形状断面を有する。この断面は矩
形状をなし、その長手方向が剛質ハブボディ131の軸
線とほぼ平行になっている。図示されていない本発明の
他の実施態様においては、この断面は正方形とすること
もできる。
【0095】この補強締帯の構成から最善の効果を確保
すると共に、いわゆる「フェイルセイフ」特性を最大限
にするために、これらの補強締帯は複合材料で形成さ
れ、かつ前述の実施例で説明したベルトと同様の構造及
び構成を有する。安全・補強締帯を形成するこれらの各
145及び146は、重合性合成樹脂を予備含浸した高
い機械的強度を持つ一方向繊維で形成されている。これ
らのベルト145及び146は、このような繊維よりな
るロービングまたはリボンで形成され、ロービングまた
はリボンを各リング137及び138に正確に巻装した
後、樹脂が熱重合される。本発明の一実施態様において
は、安全・補強締帯を形成するこれらの各ベルト145
及び146は、例えば鋼等の金属線エラストマーに埋め
込んだものが用いられる。
【0096】図9及び10に示す本発明の実施例におい
ては、各積層球形ストップ5の内側アーマチュア16
は、ブレード2のアタッチメントをなす剛質シャックル
18の内部に埋め込まれている。このように、ブレード
2には、そのルート部において、ブレードのアタッチメ
ントをなし、連続的に積層球形ストップ5を取り巻き、
かつ上記球形ストップの内側アーマチュア16に形成さ
れた対応ハウジング37に嵌め込まれるようになってい
る矩形横断面の剛質シャックル18が設けられている。
剛質シャックル18の形のブレード2のアタッチメント
は、ねじ20によって内側アーマチュア16に固定され
たプレート19によって所定位置に正しく保持される。
剛質シャックル18は、ロービングからなる。各ロービ
ングは、例えばガラスのような高い機械的強度を持つフ
ィラメント、または合成繊維あるいは鉱物繊維よりなる
原糸に合成樹脂を塗布して、互いに平行に集束し、樹脂
を硬化させて集成することにより形成される。この剛質
のシャックル18は、しだいにブレード2の気流に当た
る部分まで延び、前縁部上に強力なスパーを形成すると
共に、後縁部のエレメントを形成する。本発明によるハ
ブボディ1と各ブレード2との間の連結部材は、各々図
3にその軸線により略示するブレードの弾性抗力戻し・
減衰支柱170、及びロータ制御装置に連結されたピッ
チ操作レバーよりなるピッチ操作のための装置で構成さ
れている。図示実施例においては、このピッチ操作レバ
ーは、ブレード2の2枚のクランピングプレート149
及び150に設けられている側方ホーン168の先端に
取り付けられたクレビス169よりなる。クランピング
プレート149及びクランピングプレート150は、相
互に組付けられるよう、対応するブレード2の外側とそ
の同じブレード2の内側にそれぞれ取り付けられてい
る。
【0097】ブレード2の各弾性抗力戻し・減衰支柱1
70は、対応するブレード2のフート部をハブボディ1
31の周部と連結する。そのために、支柱170の各端
部は、対応する薄壁139のエレメントに、その薄壁1
39のエレメントと一体状に設けられたクレビス167
によって固定されるようになっている。
【0098】また、本発明による剛質ハブボディ131
を具備したロータヘッドは、直接支持型の上部ストップ
と、引込み自在型の下部ストップからなる羽ばたきスト
ップを有する。上部ストップブロック153は、クラン
ピングプレート149に設けられたボス151に取り付
けられている。この上部ストップは、所与のプラスの羽
ばたき角に対して、直接外側リング137に当たるよう
になっている。下部羽ばたきストップブロック154
も、ブレード2のクランピングプレート150に設けら
れたボス152に取り付けられている。ハブボディ13
1の内側リング138の下面には、ボルト式結合スピン
ドル157によって所定位置に保持されたスターラップ
156によって剛質の往復動リング155が所定の位置
に保持されている。これらのスターラップ156は、往
復動リング155がスピンドル(157)軸に対して垂
直に動く平面内における羽ばたき運動を規制させるよう
に設けられている。また、下部羽ばたきストップも、所
与のマイナスの羽ばたき角で往復動リング155の周部
に当たるようになっている。
【0099】図11及び12は、回転翼機のロータのハ
ブボディ181が複合材料で形成され、やはり複合材料
で形成されたベースプレート184によってロータの支
柱3に連結されている本発明の一実施例を示す。この実
施例の構成においては、ハブボディ181は、薄壁18
9によって相互と結合された外側リング187及び内側
リング188よりなる。この薄壁において189は、図
示省略した積層球形ストップよりなるブレードの関節を
通すための開口部190が切られている。薄壁189
は、外側リング187と内側リング188との間で、こ
れらのリングを結合する薄壁189のエレメントが隣合
う2つのブレード2の間に1つしか残らないようになっ
ている。
【0100】図11及び12に示す実施例においては、
剛質のハブボディ181は、別個の部材であるベースプ
レート184によってロータ支柱3と連結される。この
ベースプレート184は、一端が外側大底辺200から
なり他の一端が内側小底辺201よりなる、円錐台形状
の部分199を有する。大底辺200は、内側リング1
88の外面183に座り、外側リング187及び内側リ
ング188に各々積層球形ストップを取り付ける固定手
段によって内側リング188に一体状に固定されてい
る。ベースプレート184の反対側にある内側の小底辺
201は、ロータ支柱3の円錐台形の末広がり状の先端
へ結合されている。この結合は、ロータ支柱3の先端に
設けられたフランジ203とベースプレート184の小
底辺201を接続する一組のボルト202によって行わ
れる。
【0101】外側リング187と内側リング188は、
互いに類似しており、各々ブレードと対応する角頂を丸
めた多角柱形状をなす。このように、丸みのある角頂の
軸線は、薄壁189の開口部190の軸線に対応するブ
レードの軸線と一致する。図11及び12の実施例にお
いては、ヘリコプター用のロータは、直径方向に対向配
置された4本のブレードよりなり、これらのブレード
は、薄壁189の開口部190と対応する丸みのある角
頂を有する正方形状のリングを有するハブボディ181
によって取り付けられる。図に示されていない本発明の
一実施態様においては、これらのリング及び薄壁は、円
筒形とすることもできる。図示省略した各積層球形スト
ップは、外側リング187と内側リング188との間に
配置されて、これらのリングに固定される。そのため
に、外側リング187は穴192を有し、内側リング1
88は穴194を有する。これらの各穴192及び19
4は、薄壁189に形成された開口部190の部分に配
置されている。各穴192は、対応するブレードの軸線
上にあって、外側リング187の幅広部分に形成されて
おり、また各穴194は、対応するブレードの軸線上に
あり、内側リング188の幅広部分に形成されている。
外側リング187の各穴192は、対応する積層球形ス
トップの固定手段を受けることができるように、内側リ
ング188の対応する穴194に対向する位置に設けら
れている。互いに対向するこれら2つの穴192及び1
94は、このように、ハブボディの軸線とほぼ平行な軸
線を有する。従って、これらの各軸線は、対応する各積
層球形ストップを外側リング187及び内側リング18
8に固定する固定手段の軸線をなしている。
【0102】各積層球形ストップの固定手段は、中空円
筒状シャフト22に取り付けられたボルト28を含むボ
ルト式結合ピン21よりなる。この中空円筒状シャフト
は、その一方の端部に環状フランジ23を有し、かつ外
側リング187の対応穴192、対応する積層球形スト
ップ(図11には図示せず)の穴、及び内側リング18
8の対応穴194内に取り付けれられ、環状フランジ2
3は外側リング187の外面182に座支されている。
ボルト28は中空円筒状シャフト22に挿入されてお
り、環状フランジ23に座支されたヘッド29を有し、
ねじ山が切られた他端部30には、ベースプレート18
4の外側の大底辺119がこれに形成された穴、ワッシ
ャ31及び堅締ナット32によって取り付けられてい
る。中空円筒状シャフト22の環状フランジ23の下側
の長さは、外側リング187の外面182とベースプレ
ート184の大底辺200の内面との間距離より僅かに
短く、これによって、内側リング188の外面183に
座支されるベースプレート184の大底200にワッシ
ャ31を当てることにより、堅締ナット32がこのアセ
ンブリを締め付けるようになっている。外側リング18
7の内面185及び及び内側リング188の内面186
は、対応する積層球形ストップに各々座支され、これら
2つのリングの間にブレースを形成するようになってい
る。
【0103】複合材であるハブボディ181の構造にお
いて、外側(上側)リング187及び内側(下側)リン
グ188は、ブレード195と同数の同じ平形部材で各
々形成されている。このように、図11及び12の実施
例においては、各リング187及び188は4枚の同じ
平形部材195で構成されている。これらの平形部材
は、一つの連続体よりなる枠組を形成するよう互いに側
方に並べられる。平形部材195は、丸みのある角部1
96を持ち、これらの丸みのある角部196の対称軸線
上に位置する穴192または194が形成されている。
これらの穴192及び194は、対応するブレードの関
節、すなわち対応する積層球形ストップの固定手段を挿
通するためのもので、穴192は外側リング187の枠
組を構成する平形部材195に設けられ、穴194は内
側リング188の枠組を構成する平形部材195に形成
されている。このように、これらの平形部材195は、
外側リング187及び内側リング188の基礎的な枠組
を形成し、この上に上記のリング187及び188の補
強締帯、及びこれら2つのリング187と188を結合
する薄壁189よりなるシェルが取り付けられ、薄壁1
89には関節と各ブレードの連結部材を通すための開口
部190が切られている。
【0104】各リング187及び188の枠組を形成す
る平形部材195は、配合物、コンパウンド等と呼ばれ
る充填型の樹脂で形成され、より詳しくは短く切断した
炭素繊維入りの樹脂配合物を成形することにより得られ
る。本発明のこの実施例においては、平形部材195
は、合成樹脂を予備含浸した炭素繊維布地を重ね合わ
せ、加圧下に成形、重合することにより形成することも
可能である。外側リング187の補強締帯197、内側
リング188の補強締帯198、及び薄壁189は複合
材料のシェルを構成する。この複合材料は、熱重合性の
合成樹脂を含浸した高い機械的強度を有する一方向繊維
からなる。これらの一方向繊維は、鉱物繊維でも合成繊
維でもよい。本発明の一実施例によれば、この高強度繊
維のシェルにロービングが巻装される。本発明の他の実
施例によれば、この高強度繊維のシェルにリボンが巻装
される。本発明のさらに他の実施例によれば、この高強
度繊維のシェルは、ドレープ成形された繊維地からな
る。これらの3つ実施例において、ロービングの繊維、
巻装リボンの繊維及びドレープ成形された生地の繊維
は、炭素繊維かまたはアラミド型の繊維である。
【0105】内側リング188を支柱3の先端203に
連結するための円錐台形のベースプレート184は、例
えば炭素繊維等の高強度を有する繊維の生地にエポキシ
型の合成樹脂を予備含浸し、成形、熱重合して積層する
ことにより形成される。
【0106】本発明によるハブボディ181を具備した
ロータヘッドは、ロータの中心部が自由な構造が得られ
るという長所を有する。そのために、ブレードの弾性抗
力戻し・減衰支柱を容易にロータヘッドに組み込むこと
ができると共に、ブレードのフート部との結合手段を含
む装置全体をよりロータの軸線に近付けることができ
る。さらに、この実施態様は、ハブボディは、その強力
な構造を形成する積層複合材料の比重が低いことによ
り、金属製ハブボディに比べて軽量である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による回転翼機の一体構造型ハブボデ
ィの概略斜視図である。
【図2】 図1に対応する金属製ハブボディを有する回
転翼機のロータヘッドアセンブリの軸断面図で、ブレー
ドのフート部をシャックル固定した状態を示す。切断面
は、図3の平面II−IIを通る。
【図3】 ブレードの軸線を通る平面による図2の部分
断面図で、隣合う2本のブレードの間に弾性結合・抗力
減衰エレメントを配した状態を示す。
【図4】 本発明の他の実施例による一体構造型金属ハ
ブボディを有する回転翼機のロータヘッドアセンブリの
軸断面図で、ブレードのフート部をシャックル固定した
状態を示す。切断面は、図5の平面IV−IVを通る。
【図5】 ブレードの軸線を通る平面による図4の部分
断面図で、図の上部のブレードは全体が省略されてい
る。
【図6】 本発明の他の実施例による一体構造型金属ハ
ブボディを有する回転翼機のロータヘッドアセンブリの
軸断面図で、中間スリーブによって各ブレードを結合し
た状態を示す。切断面は、図7の平面VI−VIを通
る。
【図7】 ブレードの軸線を通る平面による図6の部分
断面図で、各ブレードの弾性結合・抗力減衰手段をハブ
ボディの中心部に取り付けた状態を示す。
【図8】 本発明による金属製ハブボディを有する回転
翼機のロータヘッドアセンブリの軸断面図で、ブレード
のフート部をシャックル固定し、前記ハブボディを独立
型の金属製ベースプレートにより支柱に結合した状態を
示す。
【図9】 本発明による金属製ハブボディを有する回転
翼機のロータヘッドアセンブリの軸断面図で、ブレード
のフート部をシャックル固定し、ハブボディが金属製ベ
ースプレートと一体構造をなしており、各ブレードの弾
性結合・抗力減衰手段をハブボディの周囲部に取り付け
た状態を示す。
【図10】 ブレードの軸線を通る平面による図9の部
分断面図である。
【図11】 本発明による複合材料で形成されたハブボ
ディのアセンブリの軸断面図である。
【図12】 図11の平面XII−XIIで切断した部分断
面図である。
【符号の説明】
1、41、81、111、131、181 ハブボディ 2 ブレード 3 ロータ支柱 4、44、84、114、134、184 ベースプレ
ート 5 ストップ 6、106、170 弾性抗力戻し・減衰支柱 7、47、87、117、137、187 外側リング 8、48、88、118、138、188 内側リング 9、49、89、139、189 薄壁 10、50、90、140、190 開口部 11、13、51、53、91、93 角頂 12、14、52、54、92、94 穴 15 中心部 16 内側剛質アーマチュア 17、57 外側剛質アーマチュア 18 シャックル 19 プレート 20 ねじ 21 ボルト式結合ピン 22 中空円筒状シャフト 23 環状フランジ 24、25 外面 26、27 内面 28 ボルト 29 ヘッド 30 他端部 31 ワッシャ 32 ナット 33 ブッシュ 34 肩部 35 穴 36 プレート 38、63 上部羽ばたきストップブロック 39、64 下部羽ばたきストップブロック 55、56、95、96 ベルト 57、58、97、98 ハウジング 59、60 プレート 61 ボス 62 ラグ 65 軸 66、69 抗力ストップ 68 側方突起部 70 クレビス 71 取付けねじ 72 金属補強材 73、110 整形板 99 中間スリーブ 100 スターラップ 101 二重クレビス 102 ホーン 104 玉継手アタッチメント 107 穴 108 ラグ 109 環状フランジ 119、200 外側大底辺 120、201 内側小底辺 121 円錐台形先端部 122 フランジ 123 環状内ラウンジ 124 取付けボルト 142、144 穴 145、146 ベルト 147、148 ハウジング 149、150 クランピング プレート 152 ボス 154 ストップブロック 156 スターラップ 157 ボルト結合式スピンドル 158 中空円筒状シャフト 159 ボルト 160 ヘッド 161 他端部 162 ワッシャ 163 堅締ナット 167 クレビス 168 側方ホーン 169 Uリンク 199 円錐台形状の部分

Claims (41)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転翼機のロータのハブボディ(1)に
    各ブレード(2)が関節(5)及び連結部材(6)によ
    って連結される形式の、各々互いにほぼ平行でロータ支
    柱の軸線に対して垂直な平面内にありかつ互いに上記関
    節を入れることができる十分な間隔を隔てて配置された
    2つのエレメントよりなる回転翼機のロータのハブボデ
    ィにおいて、 上記2つのエレメントが各々剛質リムを形成する外側リ
    ング(7)及び内側リング(8)よりなり、これらのリ
    ングがほぼ円筒形状の(9)によって結合されてお
    り、このにブレード(2)と少なくとも同数の開口部
    (10)が形成され、これらの各開口部(10)が少な
    くとも対応するブレード(2)の関節(5)をその羽ば
    たき角運動を許容しつつ通すのに十分な寸法を有し、 上記各リング(7,8)が、上記(9)に形成された
    各開口部(10)の位置に対応しかつハブボディの軸線
    とほぼ平行な軸線に沿って形成された少なくとも1つの
    穴を有し、その内側リング(8)の各穴(14)が、対
    応するブレードの関節(5)の固定手段(21)を受け
    るように外側リング(7)の対応する各穴(12)と対
    向状に配置されており、 上記ハブボディ(1)とロータ支柱(3)とが、外側の
    大底辺が内側リング(8)と一体状をなしかつ内側の小
    底辺がロータ支柱(3)の先端と一体状をなす円錐台形
    状のベースプレート(4)によって結合されていること
    を特徴とする回転翼機のロータのハブボディ。
  2. 【請求項2】 2つのリング、すなわち内側リング(8
    8)と外側リング(87)を結合する共に少なくともブ
    レード(2)と同数の開口部(90)を有する壁(8
    9)の各開口部(90)が、対応するブレード(2)の
    弾性結合及び抗力減衰用の部材(106)をそれらの羽
    ばたき角運動を許容しつつ通すと共に上記ブレードの関
    節(5)を通すのに十分な寸法を有することを特徴とす
    る請求項1記載のハブボディ。
  3. 【請求項3】 内側リングと外側リングを結合する
    各ブレードの弾性結合及び抗力減衰手段を取り付けるた
    めのクレビスを具備していることを特徴とする請求項1
    記載のハブボディ。
  4. 【請求項4】 上記ハブボディ(1)が金属製でありか
    つベースプレート(4)及び支柱(3)と共に一体構造
    部を形成することを特徴とする請求項1記載のハブボデ
    ィ。
  5. 【請求項5】 上記ハブボディ(131)が金属製であ
    りかつベースプレート(134)と共に一体構造部を形
    成することを特徴とする請求項1記載のハブボディ。
  6. 【請求項6】 上記ハブボディ(111)が金属製であ
    りかつ取り外し可能な固定手段によってベースプレート
    (114)及び支柱(3)と結合されていることを特徴
    とする請求項1記載のハブボディ。
  7. 【請求項7】 ハブボディ(111)のベースプレート
    (114)への固定手段が、ブレード(2)の関節
    (5)のハブボディ(111)の内側リング(118)
    に対する固定手段であることを特徴とする請求項6記載
    のハブボディ。
  8. 【請求項8】 上記リングが円筒形状を有することを特
    徴とする請求項1記載のハブボディ。
  9. 【請求項9】 リング(7、8)が丸みのある角頂(1
    1、13)を持つ多角形状を有し、それらの各角頂の軸
    線がブレード(2)の軸線と一致していることを特徴と
    する請求項1記載のハブボディ。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つのリング(47,4
    8)に安全・補強締帯をなすベルト(55,56)を巻
    装したことを特徴とする請求項1記載のハブボディクレ
    ーム。
  11. 【請求項11】 安全・補強締帯をなすベルト(55,
    56)が、重合性合成樹脂によって集束された繊維のロ
    ービングで形成されていることを特徴とする請求項10
    記載のハブボディ。
  12. 【請求項12】 安全・補強締帯をなすベルト(55,
    56)が、重合性合成樹脂によって集束された繊維のリ
    ボンで形成されていることを特徴とする請求項10記載
    のハブボディ。
  13. 【請求項13】 安全・補強締帯をなすベルト(55,
    56)を有するリング(47,48)が、上記リング
    (47,48)の輪郭形状にならった形状のハウジング
    (57,58)に装着され、上記安全・補強締帯をなす
    ベルト(55,56)を受け入れるこのハウジングが半
    径方向外向きに開かれた多角形状横断面を有することを
    特徴とする請求項10記載のハブボディ。
  14. 【請求項14】 上記ハウジング(57,58)が正方
    形横断面を有することを特徴とする請求項13記載のハ
    ブボディ。
  15. 【請求項15】 上記ハウジング(57,58)が矩形
    横断面を有することを特徴とする請求項13記載のハブ
    ボディ。
  16. 【請求項16】 安全・補強締帯をなすベルト(55,
    56)が、重合性合成樹脂を予備含浸した一方向繊維よ
    りなるロービングまたはリボンを各リングの所定位置に
    巻装した後、樹脂を熱重合することにより形成されるこ
    とを特徴とする請求項10記載のハブボディ。
  17. 【請求項17】 安全・補強締帯をなすベルト(55,
    56)を形成する上記繊維がアラミド繊維であり、含浸
    樹脂がエポキシ型の樹脂であることを特徴とする請求項
    10ないし16のいずれか1項に記載のハブボディ。
  18. 【請求項18】 安全・補強締帯安全をなすベルト(5
    5,56)が、エラストマーに埋め込まれた金属線で形
    成されていることを特徴とする請求項10記載のハブボ
    ディ。
  19. 【請求項19】 上記ハブボディ(181)が複合材料
    で形成されていることを特徴とする請求項1記載のハブ
    ボディ。
  20. 【請求項20】 各リング(187,188)がブレー
    ド(2)と同数の同一の平形部材(195)で構成され
    ており、これらの平形部材(195)が同一平面内で
    つの連続よりなる枠組を形成するように互いに並置さ
    れ、上記平形部材(195)が丸みのある角部(19
    6)を有すると共に、ブレード(2)の関節(5)の固
    定手段を挿通する穴(192,194)が角部(19
    6)の対称軸上に取り付けられ、かつ上記枠組上のリン
    グ(187,188)の補強締帯(197,198)並
    びに各ブレードの関節及び連結部材を通すための開口部
    (190)が切られた上記2つのリング(187,18
    8)を結合する(189)が、熱重合性合成樹脂を含
    浸した繊維からなるシェルから構成されたことを特徴と
    する請求項19記載のハブボディ。
  21. 【請求項21】 リング(187,188)の枠組を構
    成する平形部材(195)が、短く切断した炭素繊維を
    含む樹脂配合物の成形により形成されることを特徴とす
    る請求項20記載のハブボディ。
  22. 【請求項22】 リング(187,188)の枠組を構
    成する平形部材(195)が、合成樹脂を予備含浸した
    炭素繊維地を重ね合わせ、加圧下に樹脂を熱重合して層
    成することにより形成されることを特徴とする請求項2
    0記載のハブボディ。
  23. 【請求項23】 リング(187,188)の補強締帯
    (197,198)及び2つのリング(187,18
    8)を結合するための(189)を形成するためにリ
    ング(187,188)の枠組の回りに配置される繊維
    のシェルが、巻装されたロービングからなることを特徴
    とする請求項20記載のハブボディ。
  24. 【請求項24】 リング(187,188)の補強締帯
    (197,198)及び2つのリング(187,18
    8)を結合するための(189)を形成するためにリ
    ング(187,188)の枠組の回りに配置される繊維
    のシェルが、巻装されたリボンからなることを特徴とす
    る請求項20記載のハブボディ。
  25. 【請求項25】 リング(187,188)の補強締帯
    (197,198)及び2つのリング(187,18
    8)を結合するための(189)を形成するためにリ
    ング(187,188)の枠組の回りに配置される繊維
    のシェルが、ドレープ成形された生地からなることを特
    徴とする請求項20ないし22のいずれか1項に記載の
    ハブボディ。
  26. 【請求項26】 上記のロービング、巻装されたリボン
    の繊維及びドレープ成形された生地の繊維が炭素繊維よ
    りなることを特徴とする請求項23ないし25のいずれ
    か1項に記載のハブボディ。
  27. 【請求項27】 上記のロービング、巻装されたリボン
    の繊維及びドレープ成形された生地の繊維がアラミド樹
    脂型の繊維であることを特徴とする請求項23及至25
    のいずれか1項に記載のハブボディ。
  28. 【請求項28】 内側リング(188)を支柱(3)の
    上端に結合するための円錐台形状のベースプレート(1
    84)が、合成樹脂を予備含浸した生地を重ね合わせて
    成形し、樹脂を熱重合する層成によって形成されること
    を特徴とする請求項19記載のハブボディ。
  29. 【請求項29】 内側リング(188)を支柱(3)に
    結合するためのベースプレート(184)がエポキシ樹
    脂樹脂を予備含浸した炭素繊維地よりなることを特徴と
    する請求項28記載のハブボディ。
  30. 【請求項30】 請求項1記載のハブボディを具備した
    回転翼機のロータヘッド。
  31. 【請求項31】 ハブボディ(1)上の各ブレード
    (2)用の関節及び連結部材が積層球形ストップ(5)
    よりなり、その内側アーマチュア(16)は、ブレード
    (2)のアタッチメントを構成すると共に積層球形スト
    ップ(5)を取り囲む剛質のシャックルの内部に埋め込
    まれており、その外側アーマチュア(17)が、外側ア
    ーマチュア(17)及びハブボディ(1)の内側リング
    (8)と外側リング(7)に形成された各対応穴(1
    2,14)に挿通された少なくとも1本のボルト式結合
    ピン(21)によってこれら2つのリング(7,8)と
    一体状に結合されていることを特徴とする請求項30記
    載のロータヘッド。
  32. 【請求項32】 積層球形ストップの外側アーマチュア
    (17)が、ハブボディ(41)のリング(47,4
    8)の1つを挿通する2本の固定ねじ(71)によって
    抗力方向に固定化され、かつ上記外側アーマチュア(1
    7)をハブボディ(41)の2つのリング(47,4
    8)に固定するボルト式結合ピン(21)のハブボディ
    側に配置されていることを特徴とする請求項31記載の
    ロータヘッド。
  33. 【請求項33】 積層球形ストップ(5)の外側アーマ
    チュア(17)とハブボディ(1)のリング(7,8)
    に形成された対応穴を貫通するボルト式結合ピン(2
    1)は、一端部には外側リング(7)の外面(24)に
    座支する環状フランジ(23)を有する中空円筒状シャ
    フト(22)よりなり、 上記中空円筒状シャフト(22)は、上記リング(7,
    8)の2つの外面(24,25)間の距離より僅かに短
    く、かつこの中空円筒状シャフト(22)の上記環状フ
    ランジ(23)に座支するヘッド(29)を有すると共
    に、ねじ山が形成された他端部(30)には内側リング
    (8)に形成された穴(14)の縁に座支する堅締ナッ
    ト(32)及びワッシャ(31)が嵌め込まれたボルト
    (28)を挿通したことを特徴とする請求項31記載の
    ロータヘッド。
  34. 【請求項34】 ハブボディ(1)のリング(7,8)
    に形成された各穴(12,14)に、2つのリング
    (7,8)の間にブレースを形成する積層球形ストップ
    (5)の外側アーマチュア(17)に座支するように、
    肩部(34)を設けたブッシュ(33)をリングの内面
    (26,27)側から嵌め込んだことを特徴とする請求
    項31記載のロータヘッド。
  35. 【請求項35】 積層球形ストップ(5)を取り囲みか
    つ上記ストップ(5)に埋め込まれた剛質シャックルの
    形のブレード(2)のアタッチメントが、ブレード
    (2)のスパーを形成すると共にブレード(2)のルー
    ト部において矩形横断面を有するシャックル(18)と
    して形成されたロービングよりなることを特徴とする請
    求項31記載のロータヘッド。
  36. 【請求項36】 積層球形ストップ(5)を取り囲みか
    つ上記ストップ(5)に埋め込まれた剛質シャックルの
    形のブレード(2)のアタッチメントが、一体構造の中
    間スリーブ(99)であり、上記中間スリーブ(99)
    は、ロータの回転軸側ではブレードアッタチメントシャ
    ックルを形成するために矩形横断面のスターラップ(1
    00)の形状であり、その反対側では上記ブレード
    (2)のフート部と結合する手段と共動する二つの穴
    (107)を有するクレビス(101)の形状であり、 この中間スリーブ(99)は、その側端部にロータ操作
    装置及びブレードの弾性抗力戻し・減衰支柱(106)
    の端決め用の玉継手アタッチメント(104)を連結し
    クレビス(103)を取り付けたホーン(102)
    有することを特徴とする請求項31に記載のロータヘッ
    ド。
  37. 【請求項37】 積層球形ストップ(5)を取り囲みか
    つ上記ストップ(5)に埋め込まれた剛質シャックルの
    形のブレード(2)のアタッチメントが、ねじ(20)
    により内側アーマチュア(16)に固定されたプレート
    (19)によって、積層球形ストップ(5)の内側アー
    マチュア(16)に形成された対応するハウジング(3
    7)に埋め込まれた状態に保たれていることを特徴とす
    る請求項35記載のロータヘッド。
  38. 【請求項38】 羽ばたきストップを具備したことを特
    徴とする請求項30記載のロータヘッド。
  39. 【請求項39】 剛質シャックルの形をした各ブレード
    アタッチメントが、上部羽ばたきストップ及びまたは下
    部羽ばたきストップよりなり、上部ストップのブロック
    (63)が所与のプラスの羽ばたき角で外側リング(4
    7)の周部に直接当たるようになっており、下部ストッ
    プのブロック(64)が、所与のマイナスの羽ばたき角
    で内側リング(48)の周部に固定された金属補強材
    (72)に直接当たるようになっていることを特徴とす
    る38記載のロータヘッド。
  40. 【請求項40】 剛質シャックルの形をした各ブレード
    アタッチメントが、ブレード(2)の軸線の内側及び外
    側の両側に設けられた2つのプレート(59、60)の
    各端部に取り付けられた抗力ストップ(66,69)を
    有し、これらの抗力ストップが所与の抗力角でリング
    (47,48)の少なくとも一方の周部に直接当たるよ
    うになっていることを特徴とする請求項30記載のロー
    タヘッド。
  41. 【請求項41】 剛質シャックルの形をした各ブレード
    アタッチメントが上部羽ばたきストップ及びまたは下部
    羽ばたきストップを有し、上部ストップのブロック(1
    53)は、所与のプラスの羽ばたき角に対して外側リン
    グ(137)の周部に直接当たるようになっており、下
    部ストップのブロック(154)は、所与のマイナスの
    羽ばたき角に対して、積層球形ストップ(5)の外側ア
    ーマチュア(17)をハブボディ(131)のリング
    (137,138)に固定するためのボルト(159)
    によってハブボディ(131)に固定されたスターラッ
    プ(156)によりハブボディ(131)の内側リング
    (138)の下面で上記内側リングに平行に保たれた
    質往復動リング(155)の周部に直接当たるようにな
    っており、これらのスターラップ(156)は往復動リ
    ング(155)がスピンドル(157)軸に対して垂直
    に動く平面内における羽ばたき運動を規制させるように
    設けられていることを特徴とする請求項38記載のロー
    タヘッド。
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