JP2795843B2 - ファクシミリ変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の属する技術分野） 本発明は、計算機等にファイル化された文書データ
を、一般に普及しているファクシミリ端末等イメージ情
報を出力できるイメージ出力装置に出力するために、文
字コード、ファクシミリイメージ、図形コマンドコード
のいずれかの属性を持つブロック、そのブロックを一つ
以上含みページを上下に分割するフレーム、そのフレー
ムを一つ以上含むページ、そのページを一つ以上含む文
書データ、およびこれらの文書データに関する位置・大
きさ等の構造情報を含むミクストモード文書等の構造化
されたデータをファクシミリイメージ情報に変換する装
置に関するものである。 （従来の技術） 従来、計算機等にファイル化された文書データをファ
クシミリイメージ情報に変換する変換装置としては、文
字やファクシミリイメージ情報を含む構造化されていな
い文書データを扱うものはあったが、ミクストモード文
書等、ページ、フレーム、ブロックを含み、構造化され
た文書データを扱うものはなく、文書データを文字行あ
るいは走査線単位で上から下へ順番に変換・出力する、
いわば一次元的な処理としてのみ変換処理を実現するも
のであった。構造化された文書データの例を第３図に示
す。構造化された文書データとは、文書データを、ブロ
ックと、そのブロックを一つ以上含みページを上下に分
割するフレームと、そのフレームを一つ以上含むページ
と、そのページを一つ以上含む文書とに分けて構造化し
たものであり、ブロックに関連するデータであるブロッ
ク情報、フレームに関連するデータであるフレーム情
報、ページに関連するデータであるページ情報からな
る。ブロック情報は、ブロックの大きさ、フレーム内の
位置、フレーム内での通し番号等からなる構造情報と、
文字コード、図形コマンド、ファクシミリイメージのい
ずれかの属性を持つデータにより構成され、フレーム情
報は、フレームの大きさ、ページ内での通し番号等から
なる構造情報により構成され、ページ情報は、文書デー
タ内での通し番号等からなる構造情報により構成され
る。以上のように構造化することにより、ページ内に文
字コード、図形コマンド、ファクシミリイメージが混在
した複雑な文書データを効率的に扱うことが可能にな
る。 第２図は従来の変換装置の構成を示すブロック図であ
る。 すなわち、文字コードデータを受信バッファメモリ21
で受信し、受信バッファメモリ21から出力される文字コ
ードを文字パタン変換部23で文字パタンに変換し、１行
分の編集メモリ27上に編集し、１行分の編集を終了する
と符号化部28により符号化し、符号化されたデータを送
信バッファ22を介して回線に出力する。 また、同様に、符号化されたファクシミリイメージデ
ータを受信バッファメモリ21で受信し、受信バッファメ
モリ21から出力されるファクシミリイメージデータを復
号部で復号し、復号されたデータを走査線単位に編集
し、編集メモリ27上に場合によっては文字パタンと重畳
編集し、後は上記文字パタンに関する処理に帰着する。 これら一連の処理を行単位で短冊処理的に繰り返すも
のである。 上述の変換装置では文書データを文字行あるいは走査
線単位で上から下へ順番に変換・出力する、いわば一次
元的な処理としてのみの変換処理しか実現できないた
め、図形コマンドによる図形等２次元的に広がりを持つ
文書データ、構造化文書で任意の位置にブロックが配置
された文書データ等は扱えないため、文書内容が単純な
場合にしか適用できない欠点があった。 （発明の目的） 本発明は上記従来装置の欠点を解決し、フレーム単位
のイメージメモリを２面持つことにより、図形を含むミ
クストモード等構造化文書データの扱いを可能にすると
ともに、単にイメージメモリを１面持つだけでは生じて
しまうページ間の変換遅延時間をなくし、しかもイメー
ジメモリをフレーム単位に持ち変換処理をフレーム単位
とすることにより、ページ単位でイメージメモリを持つ
だけでは大きくなってしまう出力開始までの変換遅延時
間を少なくするファクシミリ変換装置を提供することに
ある。 （発明の構成） 本発明のファクシミリ変換装置は、一つ以上のページ
により構成される文書データをファクシミリイメージ情
報に変換する装置であって、各ページを、ページを上下
に分割するフレームに分け、さらに、各フレームを一つ
以上のブロックにより構成し、各ブロックを、その大き
さ、フレーム内の位置等からなる構造情報と、文字コー
ド、図形コマンド、ファクシミリイメージのいずれか一
つの属性を持つデータとで構成することにより、文書デ
ータを構造化し、前記文書データを受信する受信バッフ
ァメモリと、前記フレームに対応するイメージ情報を展
開するイメージメモリ２面と、前記イメージメモリ上に
展開されたイメージ情報を符号化する符号化部と、前記
文字コードを文字パタンに変換する文字パタンROMを主
とする文字パタン変換部と、前記図形コマンドを図形パ
タンに変換する図形発生部と、符号化された前記ファク
シミリイメージを復号する復号部と、前記符号化部によ
り符号化されたデータを送信するための送信バッファメ
モリと、前記受信バッファメモリに受信した前記文書デ
ータを取り出し、前記フレームを単位として、前記フレ
ーム内の前記各ブロックに対し、該ブロックの属性が文
字コードの場合には、前記文字パタン変換部により文字
パタンに変換し、図形コマンドの場合には、前記図形発
生部により図形パタンに変換し、ファクシミリイメージ
の場合には、前記復号部により復号し、前記ブロックの
構造情報に従って前記イメージメモリの一方の面上に展
開して変換・展開処理を実行し、処理該当フレーム内の
全てのブロックに対する前記変換・展開処理を終了する
と前記符号化部により符号化し、符号化されたデータを
前記送信バッファメモリに出力すると同時に、前記イメ
ージメモリの他方の面を用いて、前記処理該当フレーム
の次のフレームに関する前記変換・展開処理を開始する
変換制御部と、を有することを特徴とするものである。 （実施例） 第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
あって、１は受信バッファメモリ、２は送信バッファメ
モリ、３は文字パタン変換部、４は復号部、５は図形発
生部、６は制御部、７はイメージメモリ、８は符号化
部、である。 これを動作するには、文字コード、ファクシミリイメ
ージ、図形コマンドコードのいずれかの属性を持つブロ
ック、そのブロックを一つ以上を含みページを上下に分
割するフレーム、そのフレームを１以上含むページ、そ
のページを一つ以上含む文書データ、およびこれらの文
書データに関する位置・大きさ等の構造情報を含むミク
ストモード文書等の構造化されたデータを受信バッファ
メモリ１で受信する。 受信バッファメモリ１から出力されるデータが、文字
コードのブロックである場合には文字パタン変換部３で
文字コードを文字パタンに変換し、ファクシミリイメー
ジのブロックである場合には復号部４でファクシミリイ
メージデータを復号し、図形コマンドのブロックである
場合には図形発生部５で図形パタンに変換し、これらの
変換データを、文書データに付属して受信され、制御部
６に出力されるページ、フレーム、ブロックに関する位
置・大きさ等の構造情報に従って制御部６によりイメー
ジメモリ７の一面上に展開する。 本処理が該当フレームに関して終了すると、変換・展
開したデータを符号化部８により符号化し、符号化され
たデータを送信バッファ２を介して回線に出力するとと
もに次のフレームに対する変換処理を開始する。以上の
処理を繰り返す。 文字パタン変換部３は文字パタンROMおよび文字パタ
ンROMから読み出された文字パタンを縦横に拡大し、所
望の大きさの文字パタンを得る回路からなる。 またィメージメモリ７への展開処理は、文字パタン、
ファクシミリイメージについてはそれぞれ文字パタン変
換部３、復号部４からイメージメモリ上にDMA転送する
ことにより実行され、図形パタンについては別の作業用
のメモリ上で発生の後イメージメモリ７上にDMA転送す
るか、またはイメージメモリ７を直接アクセスして図形
を発生することにより実行される。 第１図が第２図と比べて特徴的に違うのは、図形発生
部５、イメージメモリ７である。 （発明の効果） 本発明によるファクシミリ変換装置によれば、図形等
２次元的に広がり持つ文書データ、任意の位置にブロッ
クが配置された文書データ等を扱うことが可能なため、
複雑な内容の文書を変換できる利点を持つ。 また、イメージメモリを２面使用することにより、変
換処理と回線送出処理を並行して行なえるため、ページ
間の変換遅延時間を少なくでき、ファクシミリにおける
列信時の待ち時間が少なくなる。 またイメージメモリをフレーム単位で持つことによ
り、初期変換遅延時間が第１フレーム分だけ抑えられる
ため、イメージメモリをページ単位で持つ場合に比べて
回線にデータが出始めるまでの待ち時間が少なくなる効
果がある。 更に、初めおよびページ間の待ち時間が少なくなるこ
とにより全体として回線保留時間が短かくなる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
２図は従来技術による変換装置の構成を示すブロック
図、第３図は本発明によるファクシミリ変換装置の扱う
文書構造例を示した図である。 １……受信バッファ、２……送信バッファ、３……文字
パタン変換部、４……復号部、５……図形発生部、６…
…制御部、７……イメージメモリ、８……符号化部、 21……受信バッファ、22……送信バッファ、23……文字
パタン変換部、24……復号部、26……制御部、27……編
集バッファメモリ、28……符号化部、 31……ページ、32,33,34……フレーム、35,36,37,38,3
9,40,41……ブロック。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄司 公明 横須賀市武１丁目2356番地 日本電信電 話株式会社複合通信研究所内 (72)発明者 遠藤 隆也 横須賀市武１丁目2356番地 日本電信電 話株式会社複合通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−10963（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−79342（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−116861（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−109376（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．一つ以上のページにより構成される文書データをフ
   ァクシミリイメージ情報に変換する装置であって、 ａ）各ページを、ページを上下に分割するフレームに分
   け、さらに、各フレームを一つ以上のブロックにより構
   成し、各ブロックを、その大きさ、フレーム内の位置等
   からなる構造情報と、文字コード、図形コマンド、ファ
   クシミリイメージのいずれか一つの属性を持つデータと
   で構成することにより、文書データを構造化し、 ｂ）前記文書データを受信する受信バッファメモリと、 ｃ）前記フレームに対応するイメージ情報を展開するイ
   メージメモリ２面と、 ｄ）前記イメージメモリ上に展開されたイメージ情報を
   符号化する符号化部と、 ｅ）前記文字コードを文字パタンに変換する文字パタン
   ROMを主とする文字パタン変換部と、 ｆ）前記図形コマンドを図形パタンに変換する図形発生
   部と、 ｇ）符号化された前記ファクシミリイメージを復号する
   復号部と、 ｈ）前記符号化部により符号化されたデータを送信する
   ための送信バッファメモリと、 ｉ）前記受信バッファメモリに受信した前記文書データ
   を取り出し、前記フレームを単位として、前記フレーム
   内の前記各ブロックに対し、該ブロックの属性が文字コ
   ードの場合には、前記文字パタン変換部により文字パタ
   ンに変換し、図形コマンドの場合には、前記図形発生部
   により図形パタンに変換し、ファクシミリイメージの場
   合には、前記復号部により復号し、前記ブロックの構造
   情報に従って前記イメージメモリの一方の面上に展開し
   て変換・展開処理を実行し、処理該当フレーム内の全て
   のブロックに対する前記変換・展開処理を終了すると前
   記符号化部により符号化し、符号化されたデータを前記
   送信バッファメモリに出力すると同時に、前記イメージ
   メモリの他方の面を用いて、前記処理該当フレームの次
   のフレームに関する前記変換・展開処理を開始する変換
   制御部と、 を有することを特徴とするファクシミリ変換装置。