JP3201448B2 - 符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置 - Google Patents

符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置

Info

Publication number
JP3201448B2
JP3201448B2 JP06234494A JP6234494A JP3201448B2 JP 3201448 B2 JP3201448 B2 JP 3201448B2 JP 06234494 A JP06234494 A JP 06234494A JP 6234494 A JP6234494 A JP 6234494A JP 3201448 B2 JP3201448 B2 JP 3201448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
context
data
encoding
decoding
use mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06234494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07273664A (ja
Inventor
佳子 花田
良史 今中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP06234494A priority Critical patent/JP3201448B2/ja
Publication of JPH07273664A publication Critical patent/JPH07273664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3201448B2 publication Critical patent/JP3201448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、算術符号でデータを符
号化あるいは復号化する符号化復号化装置,算術符号で
データを符号化する符号化装置,および算術符号で符号
化されたデータを復号化する復号化装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】情報保存形高効率符号化方式の1つとし
て、算術符号がある。算術符号とは、0以上1未満の数
直線上の対応区間を符号化シンボルの生起確率に応じて
不等長に分割していき、対象シンボル系列を対応する部
分区間に割り当て、分割を繰り返していくことにより、
最終的に得られた点の座標をそのまま符号とするもので
ある。この算術符号は情報保存形、即ち、復号を行った
時に元の情報を完全に復元できるものである。
【0003】図9に符号化シンボル系列“0100”を
対象とした2値算術符号化の概念図を示す。図9におい
て、例えば第1シンボル“0”の符号化時には、0以上
1未満の数直線の全区間が“0”と“1”のシンボルの
生起確率の比に従ってA(0)とA(1) の2つの区
間に分割され、シンボル“0”の発生により、区間A
(0) が選択される。次に第2シンボル“1”の符号化の
際には、その状態における両シンボルの生起確率比によ
り区間A(0) が更にA(01)とA(00)の2つの区間に分割
され、発生シンボル系列に対応する区間としてA(01)が
選択される。このような分割と選択の繰り返しにより符
号化が進められる。
【0004】この処理により最終的に符号化対象シンボ
ル系列Sを特定する符号語として、該系列Sに対応する
区間A(0100)に含まれる座標がそのまま用いられる。S
の生起確率P(S) は数直線上の最終対応区間の幅に等し
く、P(S) に対応する符号長Lは、この区間に含まれる
座標を少なくとも他の区間と区別して表現するのに必要
となる精度を有するものと考えることができる。
【0005】算術符号は、マルコフ情報源のようにシン
ボルの生起確率がマルコフ状態(コンテキスト)により
変化する場合でもシンボルの生起確率に応じて対応区間
の比を変化させることで効率の良い符号化が可能であ
る。また、有限個の情報源シンボルの系列で構成される
通報に特定の符号語を対応させる通常の符号であるブロ
ック符号に対して、符号器の規模や必要メモリ量などの
ハードウェアが小さくて済む。より高い効率が期待でき
る。適応符号化が容易である。といった利点がある。
【0006】なお、(m重)マルコフ情報源とは、例え
ば図10に示す、符号化画素Xの出現確率分布が周辺の
参照画素A〜Lの状況で変化する画像情報源のように、
符号化シンボルの出現確率が過去のm個の出力シンボル
の組合せに依存する情報源のことであり、特にm=1を
単純マルコフ情報源、m=0を無記憶情報源と呼ぶ。ま
た、m重マルコフ情報源において、さかのぼるm個の出
力シンボルの組合せを「状態」と呼ぶ。従って、m重n
値マルコフ情報源の状態数はnm となる。
【0007】図11に2重2値マルコフ情報源の状態遷
移図を示す。マルコフ情報源をnm個の状態に分離し、
各状態毎にシンボルの出現の様子を調べると無記憶(相
関がない)となる。即ち、m重n値マルコフ情報元はn
m 個の無記憶情報源の集合と考えることができる。従っ
て、マルコフ情報源の情報量HM は、状態s(s=1〜
m )の出現確率をP(s) ,状態sにおける情報量をH
(x|s)とすると次式で与えられる。
【0008】
【数1】
【0009】即ち、m重n値マルコフ情報元はnm 個の
無記憶情報源の集合と考えることができる。従って、マ
ルコフ情報源の符号化は状態毎にそれに適した符号を用
意するか、状態を常に認識してそれを反映させうる符号
(その一例が算術符号である)をもちいる必要がある。
【0010】ところで、上述のようにハード規模が小さ
く適応符号化が容易という利点をもつ算術符号において
は、既に符号化した周囲画素N画素をN次マルコフモデ
ルとし、2N 状態をコンテキストとして定義するが、こ
のコンテキストの状態ごとに符号化画素を予測し符号化
を行う。
【0011】図12はこのような符号化手法を適用しう
る装置の一例としての画像通信装置を示したものであ
る。図12において、100は画像情報を読み取るスキ
ャナ、101はスキャナ100により読み取られた画像
情報を符号化する符号化装置、102は符号化装置10
1で符号化された画像情報を変調し伝送路103を介し
て伝送するのに適した伝送路信号に変換する変調装置、
103はこの送信側からの伝送路信号を受信側に伝送す
る伝送路、104は伝送路103を介して伝送された伝
送路信号を復調する復調装置、105はこの復調装置1
04によって復調された、符号化された画像情報を復号
化する復号化装置、106はこの復号化装置105によ
って復号化された画像情報を印字するプリンタ、107
は復号化装置105によって復号化された画像情報を表
示するディスプレイである。
【0012】次に動作について説明する。スキャナ10
0は原稿の紙面に描かれた画像情報を読み取りこの画像
情報に対応した電気信号に変換する。符号化装置101
はこの電気信号に変換された画像情報を算術符号等の所
定の符号化規則に従って符号化し、変調装置102に出
力する。変調装置102はこの符号化された画像情報を
変調し伝送路103を介して伝送するのに適した伝送路
信号に変換する。伝送路103はこの伝送路信号を受信
側に伝送し、復調装置104は伝送路103を介して伝
送されてきた伝送路信号を復調する。復号装置105は
復調装置104によって復調された、符号化画像情報を
符号化時とは逆の操作を行って復号する。プリンタ10
6はこの復号装置105によって復号された画像情報を
記録紙に印字する。また、ディスプレイ107はこの復
号装置105によって復号された画像情報を表示する。
【0013】また、このような符号化手法は、各種の書
体のフォントを格納し高品位印字が可能なプリンタのフ
ォント情報の圧縮,復元にも適用することができる。
【0014】図13は、このような符号化手法を適用し
うる装置の他の一例としてのプリンタ装置を示したもの
である。図13において、200は所定の符号化規則に
より予め圧縮されたフォント情報が格納されている記憶
装置、201はこの記憶装置200から読み出されたフ
ォント情報を復号化する復号化装置、202はこの復号
化されたフォント情報を展開して印字時に使用するフォ
ントを生成するフォント展開装置、203はこのフォン
ト展開装置202により展開されたフォントに基づいて
印字を行う印字装置である。
【0015】次に動作について説明する。記憶装置20
0はプリンタ装置の制御を行う制御部からの要求に応じ
て、所要のフォント情報を出力する。このフォント情報
は各種の書体を格納できるように記憶装置200の記憶
容量を削減するために記憶装置200に格納するにあた
って予め所定の符号化規則に従って符号化されているも
のである。復号化装置201は符号化とは逆の操作であ
る復号化を行ってフォント情報を復元する。フォント展
開装置202はこのフォント情報を展開してフォントの
輪郭を再生し輪郭内の塗り潰しを行って印字時に使用す
る完全なフォントを再生する。印字装置203はこのフ
ォント展開装置202により展開されたフォントに基づ
いて高品位な印字を行う。
【0016】ところで、このような画像通信装置やプリ
ンタ装置等で使用されうる2値画像の符号化方法につい
ては、現在標準方式が確立しておらず、各種の団体がそ
の標準化作業を行っている。
【0017】まず、2値画像の符号化方式の国際標準化
グループであるJBIG(Joint Bi-level Image Grou
p)において標準化の対象となっている階層的符号化の
概念を図14に示す。
【0018】図14において、300は画像情報を読み
取るスキャナ、Rは解像度を低下させる縮小処理を行う
縮小部、Cはデータの符号化処理を行う符号化部、Dは
符号化されたデータの復号化処理を行う復号化部、Eは
縮小部とは逆に解像度を向上させる拡大処理を行う拡大
部、301はプリンタ、302はディスプレイである。
【0019】次に動作について説明する。スキャナ30
0における原画の解像度は400dpi(dot per inch) 程
度以上を想定し、送信側でまず縮小部Rにより解像度を
水平垂直共に1/2 にした低解像画像を順次必要な階層数
作成する。解像度を1/2 にすることは画素数を縦横1/2
にすることでもあるので、低解像度化を縮小処理とも呼
ぶ。標準化モデルでは、原画の解像度を400dpi ,階
層数を6(縮小処理をしない階層0の場合を含む),最
低解像度を12.5dpi としている。送信はまず符号化
部Cにより最低解像度の画像を符号化し、伝送する。次
に順次解像度を向上するために必要な情報を符号化して
いく。なお、この符号化は最低解像度の画像を符号化す
る場合と同様の符号化方式で行ってもよいし、これとは
異なる符号化方式により行ってもよい。
【0020】受信側では復号化部Dにより最低解像度の
画像から復号再生し、拡大部Dにより順次解像度を向上
させた画像を復号再生して表示させることによりプログ
レッシブ表示を実現する。
【0021】このプログレッシブ表示とは、伝送の初期
の段階で、ラフではあるが全体画像を再生表示し、その
後必要に応じ、追加情報を加え再生側の画品質の向上を
図る表示方式のことである。
【0022】そして、最終的には劣化のない原画像の復
号再生が得られるが、必要に応じて中間解像度の画像で
再生画品質の向上を打ち切ることも可能である。
【0023】次にJBIGベースシステムについて図1
5を用いて説明する。図15において、400は前処理
である画像縮小処理部、401はTP処理部、402は
DP処理部、403はテンプレート処理部であり、この
テンプレート処理部403はAT処理部403aおよび
モデルテンプレート処理部403bから構成されてい
る。また、404は算術符号化部である。
【0024】次に動作について説明する。このベースシ
ステムは6つのブロックから構成されている。最初のブ
ロック400は画像縮小処理を行い、図15における階
層画像を作成する。第2,第3のブロックであるTypica
l Prediction(TP)処理部401,Deterministic Pr
ediction(DP)処理部402は既に符号化済みの周囲
画素から符号化する画素の値を予測する。DP処理部4
02は縮小方式に依存した決定的予測,TP処理部40
1は縮小方式に依存しない一括予測を行う。第4,第5
ブロック403a,403bからなるテンプレート処理
部403は符号化の際に予測モデルとして用いる参照画
素を処理するブロックであり、固定の参照画素を用いる
モデルテンプレート(Model Template)処理部403aと
相関を検知して参照画素を変化させるアダプティブテン
プレート(Adaptive Template:AT)処理部403bか
らなる。最後のブロックは算術符号化部404であり、
このブロックにより算術符号化が行われる。これら6つ
のブロックのうち、コンテキスト生成に関係するブロッ
クについて説明する。
【0025】第4ブロックのテンプレート(Template:
参照画素)とは、符号化の際に予測モデルとして用いる
参照画素のテンプレートである。既に符号化した周囲画
素N画素をN次マルコフモデルとし2N 状態をコンテキ
ストとして定義し、算術符号化においてコンテキストの
状態ごとに符号化画素を予測し、符号化を行う。テンプ
レートは周囲参照画素固定のモデルテンプレート(Model
Template)と画素間相関により適応的に参照画素を変化
させるアダプティブテンプレート(Adaptive Template
:AT)から構成されている。
【0026】図16にモデルテンプレートの例を示す。
図16(a) ないし図16(d) はコンテキスト生成の1つ
の方式である差分レイヤ(第2階層以降のレイヤ)に用
いられるテンプレートである。図中“□”で示された、
既に符号化済の近傍6画素と図中“○”で示された、縮
小画像の4画素を符号化画素の参照画素とし、符号化画
素と縮小画像との関係の位相情報2ビットを含めた212
状態がコンテキストである。つまり、差分レイヤでは1
2ビットが必要となる。
【0027】図16において、符号化画素“?”が位相
0,2に対応する場合と位相1,3に対応する場合とで
は、縮小面のテンプレートが異なるが、位相1,3から
位相0,2に符号化画素が移る場合には、縮小面のテン
プレートは不変である。
【0028】図16(e) はコンテキスト生成の他の方式
である最低解像度レイヤといわれる方式で、第1階層レ
イヤおよび階層構造なしのシーケンシャル(1レイヤ)
用のテンプレートで、符号化済の近傍10画素が符号化
画素の参照画素である。つまり、最低解像度レイヤでは
10ビットが必要となる。この場合、位相情報2ビット
は不要であり、210状態がコンテキストである。このよ
うに、コンテキスト生成の方式はJBIGにおいて複数
存在する。
【0029】また、ISO(International Organizatio
n of Standard)とCCITT(International Telegraph
and Telephone Consultative Committee)のジョイント
標準化グループJPEG(Joint Photographic Experts
Group)においてもExtend System ,Independent Func
tionの方式が算術符号化に対応している。この場合、コ
ンテキスト生成のための装置は非常に複雑とされてお
り、算術符号化の条件としてマルコフ情報源の1状態つ
まりコンテキストに関する記憶情報量としては、JBI
Gにおける方式よりも少ない8ビット以下とされてい
る。以上、コンテキスト生成の方式をいくつか紹介した
が、この紹介に示されたように、算術符号化においては
符号化方式が複数存在する。
【0030】次に算術符号においてその符号化,復号化
を行う符号化復号化装置について説明する。図17に算
術符号における従来の符号化復号化装置を示す。図17
(a) はこの従来の符号化復号化装置のブロック構成を示
し、図において、1は符号化を行うべき符号化画素、2
は符号化画素1を入力するためのインターフェイス(以
下、I/Fと称す)、3は数ライン分の容量を有するメ
モリ、14は例えば差分レイヤ方式により符号化,復号
化のためのコンテキスト生成を行うコンテキスト生成
部、5はコンテキストテーブル用のメモリ、6は算術符
号による符号化,復号化の双方の処理に対応した符号化
復号化部、7は図示しないMPU(Micro Processing Un
it) との間でコマンド/ステータスや符号化されたデー
タもしくは復号化されたデータをやりとりするためのI
/F、36はMPUからのコマンドに応じてI/F1、
メモリ2、コンテキスト生成部14、メモリ5、I/F
7を制御する制御部である。
【0031】また、図17(b) は図17(a) のコンテキ
スト生成部14の内部のブロック構成を示し、図におい
て、L1,L2,L3はラインデータ、14aは前の階
層におけるデータを格納しておくページメモリ、14
b,14d,14eはコンテキストを生成するコンテキ
スト生成ブロック、m1,m2は位相の位置を決める信
号、14cはセレクタ、cx12は12ビットのコンテ
キストデータである。
【0032】次に図17(a) を用いて符号化を行う際の
動作について説明する。装置外部から入力された、符号
化すべき符号化画素データ1はI/F2で処理され、ラ
インメモリ3に書き込まれる。そしてラインメモリ3よ
り符号化ラインデータおよび参照ラインデータが読み出
され、コンテキスト生成部14でコンテキストデータに
加工される。メモリ5はコンテキストテーブル用メモリ
であり、コンテキスト生成部14で加工されたコンテキ
ストデータはメモリ5に書き込まれるとともに符号化復
号化部6に入力される。符号化復号化部6で符号化され
たデータはI/F7を通り装置の外部に出力される。
【0033】なお、符号化復号化部6は確率推定部を含
み、シンボルの出現確率の推定部にその推定値を実際の
シンボルの出現過程に応じて適宜更新する学習機能を持
っている。また、符号が各種の画像に幅広く対応できる
ように各コンテキストにおけるシンボルの初期の推定出
現確率は0.5に設定されている。また、確率推定のIn
dex (状態)は113状態あり、各コンテキストに対
し、確率推定値が113状態のいずれかを識別する7ビ
ット情報,優勢シンボルが白黒のいずれかを示す1ビッ
ト情報をともに記憶するメモリが必要であり、これはメ
モリ5に含まれている。
【0034】次に復号化の際の動作について説明する。
予め符号化されているデータは、I/F7を通り、符号
化復号化部6に入力される。符号化復号化部6は入力さ
れた符号化データを、ラインメモリ3より読み出された
参照ラインデータによりコンテキスト生成部14で生成
されたコンテキストデータに基づいて復号化処理を行
う。
【0035】そして、復号化された画像データはメモリ
3に書き込まれる。また、同時に復号化済のデータはI
/F2を介して装置外部に出力される。
【0036】次に、符号化および復号化の際に用いるコ
ンテキスト生成部14の動作について説明する。差分レ
イヤ方式は階層的符号化方式なので、前の粗い解像度の
階層におけるデータを格納しておくページメモリ14a
が必要になってくる。ページメモリ14aから読み出さ
れたデータと位相の位置を決める信号m1,m2はセレ
クタ14cに入力され、4ビットのコンテキストに加工
され、この信号m1,m2とともに6ビットのコンテキ
ストとなる。また、ラインデータL1,L2,,L3は
各々コンテキストコンテキスト生成ブロック14b,1
4d,14eに入力され、各々2ビットのコンテキスト
データとなり、計6ビットのコンテキストデータと前階
層のコンテキストデータ6ビットの12ビットのコンテ
キストデータcx12が出力される。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】以上が図17の従来の
符号化復号化装置の動作説明であるが、この従来の符号
化復号化装置は前述した複数のコンテキスト生成方式の
全てを実現する構成ではなく、また例えばJBIGの差
分レイヤ方式を実現する場合は、コンテキストテーブル
用のメモリは容量を多く必要とし、最低解像度レイヤ方
式では小さい容量でよいなど、各方式毎に異なるコンテ
キスト生成部,コンテキストテーブルメモリを各々用意
しなければならないといった問題点があった。つまり、
JBIG,JPEGにおける各方式を同時に実現するた
めには同一の装置内に各符号化方式に対応した複数の符
号化復号化装置を必要としていた。
【0038】この発明は、上記のような従来のものの問
題点を解決するためになされたもので、複数のコンテキ
スト生成方式に単一の装置で対応することができ、汎用
性と高集積化を同時に達成することができる算術符号の
符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置を得
ることを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明に係る符号化復
号化装置は、装置への入,出力データおよびその符号化
/復号化の際に参照されるデータを記憶する第1の記憶
手段と、該第1の記憶手段に記憶されたデータを用いて
コンテキストデータを生成するコンテキスト生成手段
と、内蔵コンテキスト使用モード時に上記コンテキスト
データを選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外
部で生成した外部コンテキストデータを選択する選択手
段と、該選択手段により選択されたコンテキストデータ
を記憶する第2の記憶手段と、該第2の記憶手段に記憶
されたコンテキストデータに基づいて算術符号による符
号化/復号化演算処理を行う符号化復号化手段とを設け
るようにしたものである。
【0040】また、この発明に係る符号化復号化装置
は、内蔵コンテキスト使用モード時に装置への入,出力
データおよびその符号化/復号化の際の参照用のデータ
を選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部で生
成した外部コンテキストデータを選択する第1の選択手
段と、内蔵コンテキスト使用モード時に上記入,出力す
べきデータおよびその符号化/復号化の際の参照用のデ
ータを記憶するとともに外部コンテキスト使用モード時
に上記外部コンテキストデータを記憶する第1の記憶手
段と、該第1の記憶手段に記憶された参照用データを用
いてコンテキストデータを生成するコンテキスト生成手
段と、上記コンテキストデータを生成するのに必要かつ
十分な容量を有し上記コンテキスト生成手段によりテー
ブルメモリとして使用される第2の記憶手段と、外部コ
ンテキスト使用モード時に上記第1の記憶手段に記憶さ
れた外部コンテキストデータを選択し内蔵コンテキスト
使用モード時に上記第2の記憶手段に記憶されたコンテ
キストデータを選択する第2の選択手段と、該第2の選
択手段により選択されたコンテキストデータに基づいて
算術符号による符号化/復号化演算処理を行う符号化復
号化手段とを設けるようにしたものである。
【0041】また、この発明に係る符号化復号化装置
は、上記のいずれかの符号化復号化装置において、上記
符号化/復号化を行うべきデータを画像データとし、上
記コンテキスト生成手段は、最低解像度レイヤ方式によ
りコンテキストデータの生成を行うものとしたものであ
る。
【0042】また、この発明に係る符号化装置は、装置
への入力データおよびその符号化の際に参照されるデー
タを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に記
憶されたデータを用いてコンテキストデータを生成する
コンテキスト生成手段と、内蔵コンテキスト使用モード
時に上記コンテキストデータを選択し外部コンテキスト
使用モード時に装置外部で生成した外部コンテキストデ
ータを選択する選択手段と、該選択手段により選択され
たコンテキストデータを記憶する第2の記憶手段と、該
第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデータに基づ
いて算術符号による符号化演算処理を行う符号化手段と
を設けるようにしたものである。
【0043】また、この発明に係る符号化装置は、内蔵
コンテキスト使用モード時に装置への入力データおよび
その符号化の際の参照用のデータを選択し外部コンテキ
スト使用モード時に装置外部で生成した外部コンテキス
トデータを選択する第1の選択手段と、内蔵コンテキス
ト使用モード時に上記入力すべきデータおよびその符号
化の際の参照用のデータを記憶するとともに外部コンテ
キスト使用モード時に上記外部コンテキストデータを記
憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に記憶され
た参照用データを用いてコンテキストデータを生成する
コンテキスト生成手段と、上記第2のコンテキストデー
タを生成するのに必要かつ十分な容量を有し上記コンテ
キスト生成手段によりテーブルメモリとして使用される
第2の記憶手段と、外部コンテキスト使用モード時に上
記第1の記憶手段に記憶された外部コンテキストデータ
を選択し内蔵コンテキスト使用モード時に上記第2の記
憶手段に記憶されたコンテキストデータを選択する第2
の選択手段と、該第2の選択手段により選択されたコン
テキストデータに基づいて算術符号による符号化演算処
理を行う符号化手段とを設けるようにしたものである。
【0044】また、この発明に係る符号化装置は、上記
のいずれかの符号化装置において、上記符号化を行うべ
きデータを画像データとし、上記コンテキスト生成手段
は、最低解像度レイヤ方式によりコンテキストデータの
生成を行うものとしたものである。
【0045】また、この発明に係る復号化装置は、装置
からの出力データおよびその復号化の際に参照されるデ
ータを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に
記憶されたデータを用いてコンテキストデータを生成す
るコンテキスト生成手段と、内蔵コンテキスト使用モー
ド時に上記コンテキストデータを選択し外部コンテキス
ト使用モード時に装置外部で生成した外部コンテキスト
データを選択する選択手段と、該選択手段により選択さ
れたコンテキストデータを記憶する第2の記憶手段と、
該第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデータに基
づいて算術符号による復号化演算処理を行う復号化手段
とを設けるようにしたものである。
【0046】また、この発明に係る復号化装置は、内蔵
コンテキスト使用モード時に装置からの出力データおよ
びその復号化の際の参照用のデータを選択し外部コンテ
キスト使用モード時に装置外部で生成した外部コンテキ
ストデータを選択する第1の選択手段と、内蔵コンテキ
スト使用モード時に上記出力すべきデータおよびその復
号化の際の参照用のデータを記憶するとともに外部コン
テキスト使用モード時に上記外部コンテキストデータを
記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に記憶さ
れた参照用データを用いてコンテキストデータを生成す
るコンテキスト生成手段と、上記コンテキストデータを
生成するのに必要かつ十分な容量を有し上記コンテキス
ト生成手段によりテーブルメモリとして使用される第2
の記憶手段と、外部コンテキスト使用モード時に上記第
1の記憶手段に記憶された外部コンテキストデータを選
択し内蔵コンテキスト使用モード時に上記第2の記憶手
段に記憶されたコンテキストデータを選択する第2の選
択手段と、該第2の選択手段により選択されたコンテキ
ストデータに基づいて算術符号による復号化演算処理を
行う復号化手段とを設けるようにしたものである。
【0047】さらに、この発明に係る復号化装置は、上
記のいずれかの復号化装置において、上記復号化を行う
べきデータを画像データとし、上記コンテキスト生成手
段は、最低解像度レイヤ方式によりコンテキストデータ
の生成を行うものとしたものである。
【0048】
【作用】この発明においては、上述のように構成したこ
とにより、内蔵コンテキスト使用モード時には装置の内
部で生成したコンテキストデータを使用し、外部コンテ
キスト使用モード時には装置の外部で生成したコンテキ
ストデータを使用して符号化/復号化を行うようにした
ので、装置内で実行しないコンテキスト生成方式につい
てもこれに対応できる汎用性を有する符号化復号化装置
となる。
【0049】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、内蔵コンテキスト使用モード時に
は装置の内部で生成したコンテキストデータを使用する
とともにその際に使用するテーブルメモリをそのコンテ
キスト生成方式を実行するのに必要かつ十分な容量のも
のとし、かつ外部コンテキスト使用モード時には装置の
外部で生成したコンテキストデータを使用するととも
に、その装置の外部から入力されたコンテキストデータ
のテーブルメモリとして内蔵コンテキスト使用モード時
の入出力用および参照用のメモリを使用するようにした
ので、装置内で実行しないコンテキスト生成方式につい
てもこれに対応できる汎用性を有する符号化復号化装置
となり、かつ、装置内部でコンテキスト生成に要するメ
モリの容量が最小で済む。
【0050】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、コンテキスト生成手段は、最低解
像度レイヤ方式によりコンテキストデータの生成を行う
ので、装置に内蔵すべきコンテキスト生成手段の回路規
模が最小限で済む符号化復号化装置となる。
【0051】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、内蔵コンテキスト使用モード時に
は装置の内部で生成したコンテキストデータを使用し、
外部コンテキスト使用モード時には装置の外部で生成し
たコンテキストデータを使用して符号化/復号化を行う
ようにしたので、装置内で実行しないコンテキスト生成
方式についてもこれに対応できる汎用性を有する符号化
装置となる。
【0052】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、内蔵コンテキスト使用モード時に
は装置の内部で生成したコンテキストデータを使用する
とともにその際に使用するテーブルメモリをそのコンテ
キスト生成方式を実行するのに必要かつ十分な容量のも
のとし、かつ外部コンテキスト使用モード時には装置の
外部で生成したコンテキストデータを使用するととも
に、その装置の外部から入力されたコンテキストデータ
のテーブルメモリとして内蔵コンテキスト使用モード時
の入力用および参照用のメモリを使用するようにしたの
で、装置内で実行しないコンテキスト生成方式について
もこれに対応できる汎用性を有する符号化装置となり、
かつ、装置内部でコンテキスト生成に要するメモリの容
量が最小で済む。
【0053】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、コンテキスト生成手段は、最低解
像度レイヤ方式によりコンテキストデータの生成を行う
ので、装置に内蔵すべきコンテキスト生成手段の回路規
模が最小限で済む符号化装置となる。
【0054】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、内蔵コンテキスト使用モード時に
は装置の内部で生成したコンテキストデータを使用し、
外部コンテキスト使用モード時には装置の外部で生成し
たコンテキストデータを使用して符号化/復号化を行う
ようにしたので、装置内で実行しないコンテキスト生成
方式についてもこれに対応できる汎用性を有する復号化
装置となる。
【0055】また、この発明においては、上述のように
構成したことにより、内蔵コンテキスト使用モード時に
は装置の内部で生成したコンテキストデータを使用する
とともにその際に使用するテーブルメモリをそのコンテ
キスト生成方式を実行するのに必要かつ十分な容量のも
のとし、かつ外部コンテキスト使用モード時には装置の
外部で生成したコンテキストデータを使用するととも
に、その装置の外部から入力されたコンテキストデータ
のテーブルメモリとして内蔵コンテキスト使用モード時
の出力用および参照用のメモリを使用するようにしたの
で、装置内で実行しないコンテキスト生成方式について
もこれに対応できる汎用性を有する復号化装置となり、
かつ、装置内部でコンテキスト生成に要するメモリの容
量が最小で済む。
【0056】さらに、この発明においては、上述のよう
に構成したことにより、コンテキスト生成手段は、最低
解像度レイヤ方式によりコンテキストデータの生成を行
うので、装置に内蔵すべきコンテキスト生成手段の回路
規模が最小限で済む復号化装置となる。
【0057】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の第1の実施例による符号化復号化
装置を示す。この実施例は算術符号による画像データの
符号化,算術符号により符号化された画像データの復号
化の両方を行なう符号化復号化装置において、コンテキ
スト生成部を、そのハードウエアが最小規模で済む最低
解像度レイヤ方式により構成し、他のコンテキストにつ
いては装置外部でコンテキスト生成を実行したものをセ
レクタで選択して入力することにより、単一の装置で複
数のコンテキストへの対応を可能にし、装置に汎用性を
持たせるようにしたものである。
【0058】図1(a) は本発明の第1の実施例による符
号化復号化装置のブロック構成を示し、図において、1
は外部より入力される、符号化を行うべき符号化画像デ
ータ、2は符号化画像データ(以下、単に画データと称
す)の入出力処理を行うI/F、3は画データの入出力
処理用,および符号化復号化の際の参照データ記憶用の
ラインメモリ、4は最低解像度レイヤ方式によりコンテ
キストを生成するコンテキスト生成部、5はコンテキス
トテーブル用のメモリ、6は算術符号により符号化復号
化演算を行う符号化復号化部、7はMPUとの間でコマ
ンド,ステータスや符号化されたデータもしくは復号化
されたデータのやりとりを行うホストバスI/Fであ
る。
【0059】さらに9は内蔵コンテキスト使用モードと
外部コンテキスト使用モードを選択するセレクタであ
り、30はMPUからのコマンドに応じてI/F2,ラ
インメモリ3,コンテキスト生成部4,メモリ5,符号
化復号化部6,I/F7を制御する制御部である。ま
た、8は外部で生成されたコンテキストデータ、10は
内蔵コンテキスト使用モードと外部コンテキスト使用モ
ードの何れかのモードを選択するセレクタ信号である。
【0060】また、図1(b) は図1(a) のコンテキスト
生成部4の内部のブロック構成を示し、図において、L
1,L2,L3は図16(e) における3ラインテンプレ
ートの場合の各ラインデータ、4aおよび4bおよび4
cはそれぞれラインデータL1およびL2およびL3を
コンテキストデータcx0,cx1,cx9およびcx
2,cx3,cx4,cx5およびcx6,cx7,c
x8に加工するコンテキスト生成ブロックである。
【0061】次に、最低解像度レイヤ方式で装置を構成
した図1(a) の装置の符号化の際の動作について説明す
る。まず外部より入力される符号化画像データ1はI/
F2で入力処理され、ラインメモリ3に書き込まれる。
図3に3ラインテンプレート時のラインメモリ内の1例
を示す。この場合は符号化を行う場合なので、図3(a)
のの状態である。ここで1ラインを8192画素とす
ると、入力ライン,符号化ライン,第1参照ライン,第
2参照ラインの4ラインがあり、このため、8192画
素×4ラインで32kbit、つまり4kバイト分のメモリ
が必要となる。そして、このラインメモリ3より、既に
入力済の入力ラインが順送りされて生成された符号化ラ
インデータおよび参照ラインデータ(図3(a) の)が
読み出され、コンテキスト生成部4でコンテキストデー
タに加工される。コンテキスト生成部4の構成は、コン
テキスト生成方式に応じて異なってくるので、容易にI
C化が実現できるように、汎用性があり、しかも最も簡
易な構成になるように、最低解像度レイヤ方式を採用し
ている。
【0062】そのため、複雑な構成のコンテキストは装
置外部のMPUもしくは専用ハードウエアで別に生成
し、外部コンテキストデータ8として、セレクタ9に入
力する。セレクタ9はセレクト信号10で必要に応じ
て、内蔵コンテキスト使用モードと外部コンテキスト使
用モードのいずれかのモードを選択し、各モードに合わ
せて、装置内部のコンテキスト生成部4で生成したデー
タあるいは装置外部で生成した外部コンテキストデータ
8のいずれかのデータを選択し、符号化復号化部6に入
力し、またコンテキストテーブルメモリ5に書き込む。
【0063】前述したように、メモリ5はコンテキスト
テーブルとして使用するメモリであり、各コンテキスト
生成方式に対応できるように構成されており、またコン
テキストとして最大のビット長である12ビットのコン
テキストに対応できるメモリ容量としている。
【0064】例えば10ビットのコンテキストデータの
場合、210×8ビットのメモリが必要となる。ここでコ
ンテキストデータを記憶するのに必要なビット数210
8倍しているのは、コンテキストの1状態に対する記憶
情報量として、確率推定値が113状態のいずれかを識
別するために7ビット(=128)を必要とする他に、
優勢シンボルが白黒のいずれかを示す1ビットが必要で
あり、合せて8ビットが必要で、このため210×8ビッ
トの、つまり、1kバイト分のメモリが必要となるわけ
である。同様に12ビットのコンテキストデータの場
合、212×8、つまり4kバイト分のメモリが必要とな
るわけである。従って、ここでは4kバイト分のメモリ
を用意している。そして、符号化復号化部6で符号化さ
れたデータは、I/F7を介して装置外部に出力され
る。
【0065】次に復号化の際の動作について説明する。
符号化済のデータは、I/F7を介して符号化復号化部
6に入力される。符号化復号化部6は入力された符号デ
ータと、ラインメモリ3より読み出された参照ラインデ
ータ(図3(b) の)に基づいて、コンテキスト生成部
4で生成されたコンテキストデータあるいはセレクタ8
により選択された外部コンテキストデータ8のいずれか
のデータによって復号化処理を行う。この場合のライン
メモリ内の一例を図3(b) に示す。符号化復号化部6に
より復号化されたデータは、メモリ5,セレクタ9,コ
ンテキスト生成部4をスルーで通ってラインメモリ3に
書き込まれ(図3(b) の)、後に参照用データになる
とともに、復号化済のデータ(図3(b) の)はI/F
2を介して装置外部に出力される。
【0066】なお、参考例として図3と同様の3ライン
テンプレート時の参照ラインの例を図4に示す。
【0067】次に、最低解像度レイヤ方式で構成された
コンテキスト生成部4の動作について説明する。各ライ
ンデータL1,L2,L3は各々コンテキスト生成ブロ
ック4a,4b,4cに入力され、コンテキスト生成ブ
ロック4a,4b,4cによってコンテキストデータc
x0〜cx9に加工される。最低解像度レイヤ方式は、
第1階層用および階層構造の1レイヤ用の方式なので、
12ビットのコンテキストの生成が必要となる差分レイ
ヤ方式に比べ、コンテキスト生成に要する構成が簡易と
なる。
【0068】このように、本実施例1によれば、装置に
内蔵したコンテキスト生成部で生成できない方式のコン
テキストについてはこれを装置外部から入力しセレクタ
で選択して使用するようにしたので、汎用性を保ちつつ
コンテキスト生成に要するハード規模が最小で済み、か
つ種々の方式のコンテキストに1台の装置で対応できる
算術符号の符号化復号化装置が得られる効果がある。
【0069】また、コンテキスト生成部を、最低解像度
レイヤ方式によりコンテキスト生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成部の回路規模が
最小限りで済む算術符号の符号化復号化装置が得られる
効果がある。
【0070】実施例2.また、外部コンテキスト使用モ
ード時に、ラインメモリをコンテキストテーブルメモリ
として用いて符号化復号化装置を構成することもでき
る。
【0071】図2はこのように構成した本発明の第2の
実施例による符号化復号化装置のブロック図である。図
2において、1は画データ、8は装置外部で生成された
コンテキストデータであり、2は画データの入出力処理
および外部コンテキストの入力を行うI/F、11はI
/F2により入出力処理された画データ,外部コンテキ
ストデータを入力としセレクタ信号10に応じて内蔵コ
ンテキスト使用モードと外部コンテキスト使用モードを
各々切り換え選択するセレクタ、3は内蔵コンテキスト
使用モード時、画データの入出力処理および符号化復号
化の際の参照データ記憶用メモリとして用い、外部コン
テキスト使用モード時はコンテキストテーブル用メモリ
として用いるメモリ、4はコンテキストを生成するコン
テキスト生成部、13は内蔵コンテキスト使用モード時
のコンテキストテーブル用メモリ、12は各モードをセ
レクタ信号10に応じて切り換え、各モードのデータを
選択するセレクタ、6は算術符号による符号化演算もし
くは復号化演算を行う符号化復号化部、7はMPUとの
間でコマンド,ステータスや符号化されたデータもしく
は復号化されたデータのやりとりを行うホストバスI/
F、31はMPUからのコマンドに応じてI/F2,ラ
インメモリ3,コンテキスト生成部4,メモリ13,符
号化復号化部6,I/F7を制御する制御部である。
【0072】次に図2を用いて動作について説明する。
まず、I/F2に入力される画像データ1,コンテキス
トデータ8は各々入力処理されセレクタ11に入る。セ
レクタ11においてはセレクタ信号10で各モードに対
応したデータを選択し、その選択されたデータがメモリ
3に書き込まれる。以下では各モード毎にその動作につ
いて説明する。
【0073】外部コンテキスト使用モード時では、符号
化の際に、セレクタ11でコンテキストデータ8が選択
された後、メモリ3をコンテキストテーブルメモリとし
て用い、符号化復号化部6で符号化を行う。この外部コ
ンテキスト使用モードは12ビットのコンテキストに対
応しているので、212×8つまり4kバイト分のメモリ
が必要となる。またこの場合メモリ3はラインメモリと
して用いないで、コンテキストテーブルメモリとして用
いる。そしてセレクタ12もセレクタ11と同様に外部
コンテキスト使用モードに対応し、外部コンテキストデ
ータ8を選択する。そして符号化復号化部6で符号化さ
れたデータは、I/F7を通り装置外部に出力される。
【0074】次に復号化の際には、符号化済のデータは
I/F7を介して符号化復号化部6に入力される。符号
化復号化部6は入力された符号化データと、セレクタ1
1で選択された外部コンテキストデータ8に基づいて復
号化処理を行う。この時も符号化時と同様にメモリ3は
ラインメモリとして用いないで、コンテキストテーブル
メモリとして用いる。そして、復号化されたデータはセ
レクタ12,メモリ3を通りセレクタ11,I/F2を
介して装置外部に出力される。
【0075】次に内蔵コンテキスト使用モード時では、
符号化時,復号化時ともに実施例1と同様の動作を行
う。即ち、符号化に際してはセレクト信号10でセレク
タ11が内蔵コンテキスト使用モードを選択し、メモリ
3を画データの入出力処理および符号化の際の参照デー
タ記憶用メモリとして用い、このメモリ3より符号化ラ
インデータおよび参照ラインデータが読み出され、コン
テキスト生成部4でコンテキストデータに加工される。
この実施例においてもコンテキスト生成部4は最低解像
度レイヤ方式が採用されている。
【0076】このコンテキスト生成部4で生成されたデ
ータは符号化復号化部6およびメモリ13に書き込まれ
る。そして、符号化復号化部6で符号化されたデータは
セレクタ12およびI/F7を介して装置外部に出力さ
れる。
【0077】また、復号化に際してはセレクト信号10
でセレクタ12が内蔵コンテキスト使用モードを選択
し、メモリ3を画データの入出力処理および復号化の際
の参照データ記憶用メモリとして用い、このメモリ3よ
り参照ラインデータが読み出され、コンテキスト生成部
4でコンテキストデータに加工される。
【0078】このコンテキスト生成部4で生成されたデ
ータは符号化復号化部6およびメモリ3に書き込まれ
る。そして、符号化復号化部6で復号化されたデータは
セレクタ12,メモリ13,コンテキスト生成部4,メ
モリ3をスルーで通り、セレクタ11およびI/F2を
介して装置外部に出力される。
【0079】この実施例2の場合、10ビットのコンテ
キストに対応しているので、メモリ13は210×8つま
り1kバイト分のメモリで十分である。このため、メモ
リ13は実施例1に比べて1/4 の容量で済み、かつコン
テキスト生成部4も図3に示された簡易な構成でよい。
【0080】このように、本実施例2によれば、装置に
内蔵したコンテキスト生成部で生成できない方式のコン
テキストについてはこれを装置外部から入力しセレクタ
で選択して使用するようにするとともに、内蔵コンテキ
スト使用モードでラインメモリとして使用している大容
量のメモリを外部コンテキスト使用モード時にコンテキ
スト用テーブルメモリとして使用するようにしたので、
汎用性を保ちつつコンテキスト生成に要するハード規模
が最小で済む。しかも、種々の方式のコンテキストに1
台の装置で対応でき、しかも内蔵コンテキスト使用モー
ドで使用するコンテキスト用テーブルメモリが必要最小
限の容量で済むためIC化を行った時にそのチップ面積
が小面積で済み、簡易な構成で実現できる算術符号の符
号化復号化装置が得られる効果がある。
【0081】また、コンテキスト生成部を、最低解像度
レイヤ方式によりコンテキスト生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成部の回路規模が
最小限りで済む算術符号の符号化復号化装置が得られる
効果がある。
【0082】実施例3.なお、上記実施例1および実施
例2では、算術符号の符号化と復号化をともに行う符号
化復号化装置を示したが、算術符号の符号化のみを行う
符号化装置に適用することも可能である。
【0083】図5はこのように構成した本発明の第3の
実施例による符号化装置のブロック構成を示し、図にお
いて、図1と同一符号は同一のものを示す。
【0084】図5は本発明の第3の実施例による符号化
装置のブロック構成を示し、図において、1は外部より
入力される、画データ、2は画データの入力処理を行う
I/F、3は画データの入力処理用,および符号化の際
の参照データ記憶用のラインメモリ、4は最低解像度レ
イヤ方式によりコンテキストを生成するコンテキスト生
成部であり、これは図1(b) に示されたものと同一の構
成になるものである。また、5はコンテキストテーブル
用のメモリ、16は算術符号により符号化演算を行う符
号化部、7はMPUとの間でコマンド,ステータスや符
号化されたデータのやりとりを行うホストバスI/Fで
ある。さらに9は内蔵コンテキスト使用モードと外部コ
ンテキスト使用モードを選択するセレクタであり、32
はMPUからのコマンドに応じてI/F2,ラインメモ
リ3,コンテキスト生成部4,メモリ5,符号化部1
6,I/F7を制御する制御部である。また、8は装置
外部で生成されたコンテキストデータ、10は内蔵コン
テキスト使用モードと外部コンテキスト使用モードの何
れかのモードを選択するセレクタ信号である。
【0085】次に、最低解像度レイヤ方式で装置を構成
した図5の動作について説明する。この図5の装置の動
作は図1の装置の符号化の際と同様の動作を行う。即
ち、まず外部より入力される符号化画像データ1はI/
F2で入力処理され、ラインメモリ3に書き込まれる。
図3に3ラインテンプレート時のラインメモリ内の1例
を示す。この場合は符号化のみを行う場合なので、図3
(a) のの状態である。ここで1ラインを8192画素
とすると、入力ライン,符号化ライン,第1参照ライ
ン,第2参照ラインの4ラインがあり、このため、81
92画素×4ラインで32kbit、つまり4kバイト分の
メモリが必要となる。そして、このラインメモリ3より
既に入力済の入力ラインが順送りされて生成された符号
化ラインデータおよび参照ラインデータ(図3(a) の
)が読み出され、コンテキスト生成部4でコンテキス
トデータに加工される。コンテキスト生成部4の構成
は、コンテキスト生成方式に応じて異なってくるので、
容易にIC化が実現できるように、汎用性があり、しか
も最も簡易な構成になるように、最低解像度レイヤ方式
を採用している。
【0086】そのため、複雑な構成のコンテキストは装
置外部のMPUもしくは専用ハードウエアで別に生成
し、外部コンテキストデータ8として、セレクタ9に入
力する。セレクタ9はセレクト信号で必要に応じて、内
蔵コンテキスト使用モードと外部コンテキスト使用モー
ドのいずれかのモードを選択し、各モードに合わせて、
装置内部のコンテキスト生成部4で生成したデータある
いは装置外部で生成した外部コンテキストデータ8のい
ずれかのデータを選択し、符号化部16に入力し、また
コンテキストテーブルメモリ5に書き込む。
【0087】前述したように、メモリ5はコンテキスト
テーブルメモリとして使用するメモリであり、各コンテ
キスト生成方式に対応できるように構成されており、ま
たコンテキストとして最大のビット長である12ビット
のコンテキストに対応できるメモリ容量としている。
【0088】例えば10ビットのコンテキストデータの
場合、210×8ビットのメモリが必要となる。ここでコ
ンテキストデータを記憶するのに必要なビット数210
8倍しているのは、コンテキストの1状態に対する記憶
情報量として、確率推定値が113状態のいずれかを識
別するために7ビット(=128)を必要とする他に、
優勢シンボルが白黒のいずれかを示す1ビットが必要で
あり、合せて8ビットが必要で、このため210×8ビッ
トの、つまり、1kバイト分のメモリが必要となるわけ
である。同様に12ビットのコンテキストデータの場
合、212×8、つまり4kバイト分のメモリが必要とな
るわけである。従って、ここでは4kバイト分のメモリ
を用意している。
【0089】そして、符号化部16で符号化されたデー
タは、I/F7を介して装置外部に出力される。なお、
参考例として図3と同様の3ラインテンプレート時の参
照ラインの例を図4に示す。
【0090】次に、最低解像度レイヤ方式で構成された
コンテキスト生成部4の動作について説明する。この動
作も図1(b) のものと同様である。即ち、各ラインデー
タL1,L2,L3は各々コンテキスト生成ブロック4
a,4b,4cに入力され、コンテキスト生成ブロック
4a,4b,4cによってコンテキストデータcx0〜
cx9に加工される。最低解像度レイヤ方式は、第1階
層用および階層構造の1レイヤ用の方式なので、12ビ
ットのコンテキストの生成が必要となる差分レイヤ方式
に比べ、コンテキスト生成に要する構成が簡易となる。
【0091】このように、本実施例3によれば、装置に
内蔵したコンテキスト生成部で生成できない方式のコン
テキストについてはこれを装置外部から入力しセレクタ
で選択して使用するようにしたので、汎用性を保ちつつ
コンテキスト生成に要するハード規模が最小で済み、か
つ種々の方式のコンテキストに1台の装置で対応できる
算術符号の符号化装置が得られる効果がある。
【0092】また、コンテキスト生成部を、最低解像度
レイヤ方式によりコンテキスト生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成部の回路規模が
最小限りで済む算術符号の符号化装置が得られる効果が
ある。
【0093】実施例4.また、外部コンテキスト使用モ
ード時に、ラインメモリをコンテキストテーブルメモリ
として用いて符号化装置を構成することもできる。
【0094】図6はこのように構成した本発明の第4の
実施例のブロック図である。図6において、1は画デー
タ、8は装置外部で生成されたコンテキストデータであ
り、2は画データの入力処理および外部コンテキストの
入力を行うI/F、11はI/F2により入力処理され
た画データ,外部コンテキストデータを入力としセレク
タ信号10に応じて内蔵コンテキスト使用モードと外部
コンテキスト使用モードを各々切り換え選択するセレク
タ、3は内蔵コンテキスト使用モード時、画データの入
力処理および符号化の際の参照データ記憶用メモリとし
て用い、外部コンテキスト使用モード時はコンテキスト
テーブル用メモリとして用いるメモリ、4はコンテキス
トを生成するコンテキスト生成部、13は内蔵コンテキ
スト使用モード時のコンテキストテーブル用メモリ、1
2は各モードをセレクタ信号10に応じて切り換え、各
モードのデータを選択するセレクタ、16は符号化演算
を行う符号化部、7はMPUとの間でコマンド,ステー
タスや符号化されたデータのやりとりを行うホストバス
I/F、33はMPUからのコマンドに応じてI/F
2,ラインメモリ3,コンテキスト生成部4,メモリ1
3,符号化部16,I/F7を制御する制御部である。
【0095】次に図6を用いて動作について説明する。
この図6の装置の動作は図2の装置の符号化の際と同様
の動作を行う。即ち、まず、I/F2に入力される画像
データ1,コンテキストデータ8は各々入力処理されセ
レクタ11に入る。セレクタ11においてはセレクタ信
号10で各モードに対応したデータを選択し、その選択
されたデータがメモリ3に書き込まれる。以下では各モ
ード毎にその動作について説明する。
【0096】外部コンテキスト使用モード時では、符号
化の際に、セレクタ11でコンテキストデータ8が選択
された後、メモリ3をコンテキストテーブルメモリとし
て用い、符号化部16で符号化を行う。この外部コンテ
キスト使用モードは12ビットのコンテキストに対応し
ているので、212×8つまり4kバイト分のメモリが必
要となり、またこの場合メモリ3はラインメモリとして
用いないで、コンテキストテーブルメモリとして用い
る。そしてセレクタ12もセレクタ11と同様に外部コ
ンテキスト使用モードに対応し、外部コンテキストデー
タを選択する。そして符号化部16で符号化されたデー
タは、I/F7を通り装置外部に出力される。
【0097】次に内蔵コンテキスト使用モード時では、
実施例1の符号化時と同様の動作を行う。即ち、符号化
に際してはセレクト信号10でセレクタ11が内蔵コン
テキスト使用モードを選択し、メモリ3を画データの入
力処理および符号化の際の参照データ記憶用メモリとし
て用い、このメモリ3より符号化ラインデータおよび参
照ラインデータが読み出され、コンテキスト生成部4で
コンテキストデータに加工される。この実施例において
もコンテキスト生成部4は最低解像度レイヤ方式が採用
されている。
【0098】このコンテキスト生成部4で生成されたデ
ータは符号化部16およびメモリ13に書き込まれる。
そして、符号化部16で符号化されたデータはセレクタ
12およびI/F7を介して装置外部に出力される。
【0099】この実施例4の場合、10ビットのコンテ
キストに対応しているので、メモリ13は210×8つま
り1kバイト分のメモリで十分である。このため、メモ
リ13は実施例1に比べて1/4 の容量で済み、かつコン
テキスト生成部4も図3に示された簡易な構成でよい。
【0100】このように、本実施例4によれば、装置に
内蔵したコンテキスト生成部で生成できない方式のコン
テキストについてはこれを装置外部から入力しセレクタ
で選択して使用するようにするとともに、内蔵コンテキ
スト使用モードでラインメモリとして使用している大容
量のメモリを外部コンテキスト使用モード時にコンテキ
スト用テーブルメモリとして使用するようにしたので、
汎用性を保ちつつコンテキスト生成に要するハード規模
が最小で済む。しかも種々の方式のコンテキストに1台
の装置で対応でき、しかも内蔵コンテキスト使用モード
で使用するコンテキスト用テーブルメモリが必要最小限
の容量で済むためIC化を行った時にそのチップ面積が
小面積で済み、簡易な構成で実現できる算術符号の符号
化装置が得られる効果がある。
【0101】また、コンテキスト生成部を、最低解像度
レイヤ方式によりコンテキスト生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成部の回路規模が
最小限りで済む算術符号の符号化装置が得られる効果が
ある。
【0102】実施例5.なお、上記実施例3では、算術
符号の符号化のみを行う符号化装置を示したが、算術符
号の復号化のみを行う復号化装置に適用することも可能
である。
【0103】図7はこのように構成した本発明の第5の
実施例による復号化装置のブロック構成を示し、図にお
いて、図において、2は復号化画像データの出力処理を
行うI/F、3は復号化画像データの出力処理用,およ
び復号化の際の参照データ記憶用のラインメモリ、4は
最低解像度レイヤ方式によりコンテキストを生成するコ
ンテキスト生成部であり、これは図1(b) に示されたも
のと同一の構成になるものである。また、5はコンテキ
ストテーブル用のメモリ、26は算術符号により復号化
演算を行う復号部、7はMPUとの間でコマンド,ステ
ータスや符号化されたデータもしくは復号化されたデー
タのやりとりを行うホストバスI/F、34はMPUか
らのコマンドに応じてI/F2,ラインメモリ3,コン
テキスト生成部4,メモリ13,復号化部26,I/F
7を制御する制御部である。さらに9は内蔵コンテキス
ト使用モードと外部コンテキスト使用モードを選択する
セレクタであり、8は外部で生成されたコンテキストデ
ータ、10は各モードをスイッチするセレクタ信号であ
る。
【0104】次に、最低解像度レイヤ方式で装置を構成
した図7の動作について説明する。この図7の装置の動
作は図1の装置の復号化を行う際と同様の動作を行う。
即ち、符号化済のデータは、I/F7を介して復号化部
26に入力される。復号化部26は入力された符号デー
タと、ラインメモリ3より読み出された参照ラインデー
タ(図3(b) の)に基づいて、コンテキスト生成部4
で生成されたコンテキストデータあるいは外部コンテキ
ストデータ8のいずれかのデータによって復号化処理を
行う。この場合のラインメモリ内の一例を図3(b) に示
す。復号化部26により復号化されたデータはメモリ
5,セレクタ9,コンテキスト生成部4をスルーで通っ
てラインメモリ3に書き込まれ(図3(b) の)、後に
参照用データになるとともに、復号化済のデータ(図3
(b) の)はI/F2を介して装置外部に出力される。
【0105】なお、参考例として図3と同様の3ライン
テンプレート時の参照ラインの例を図4に示す。
【0106】次に、最低解像度レイヤ方式で構成された
コンテキスト生成部4の動作について説明する。各ライ
ンデータL1,L2,L3は各々コンテキスト生成ブロ
ック4a,4b,4cに入力され、コンテキスト生成ブ
ロック4a,4b,4cによってコンテキストデータc
x0〜cx9に加工される。最低解像度レイヤ方式は、
第1階層用および階層構造の1レイヤ用の方式なので、
12ビットのコンテキストの生成が必要となる差分レイ
ヤ方式に比べ、コンテキスト生成に要する構成が簡易と
なる。
【0107】このように、本実施例5によれば、装置に
内蔵したコンテキスト生成部で生成できない方式のコン
テキストについてはこれを装置外部から入力しセレクタ
で選択して使用するようにしたので、汎用性を保ちつつ
コンテキスト生成に要するハード規模が最小で済み、か
つ種々の方式のコンテキストに1台の装置で対応できる
算術符号の復号化装置が得られる効果がある。
【0108】また、コンテキスト生成部を、最低解像度
レイヤ方式によりコンテキスト生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成部の回路規模が
最小限りで済む算術符号の復号化装置が得られる効果が
ある。
【0109】実施例6.また、外部コンテキスト使用モ
ード時に、ラインメモリをコンテキストテーブルメモリ
として用いて復号化装置を構成することもできる。
【0110】図8はこのように構成した本発明の第6の
実施例のブロック図である。図8において、8は装置外
部で生成されたコンテキストデータであり、2は復号化
画像データの出力処理および外部コンテキストの入力を
行うI/F、11は出力処理すべき画像データを出力
し,外部コンテキストデータを入力としセレクタ信号1
0に応じて内蔵コンテキスト使用モードと外部コンテキ
スト使用モードを各々切り換え選択するセレクタ、3は
内蔵コンテキスト使用モード時、画データの出力処理お
よび復号化の際の参照データ記憶用メモリとして用い、
外部コンテキスト使用モード時はコンテキストテーブル
用メモリとして用いるメモリ、4はコンテキストを生成
するコンテキスト生成部、13は内蔵コンテキスト使用
モード時のコンテキストテーブル用メモリ、12は各モ
ードをセレクタ信号10に応じて切り換え、各モードの
データを選択するセレクタ、26は復号化演算を行う復
号化部、7はMPUとの間でコマンド,ステータスや符
号化されたデータのやりとりを行うホストバスI/F、
35はMPUからのコマンドに応じてI/F2,ライン
メモリ3,コンテキスト生成部4,メモリ13,復号化
部26,I/F7を制御する制御部である。
【0111】次に図8を用いて動作について説明する。
この図8の装置の動作は図2の装置の復号化の際と同様
の動作を行う。即ち、まず、I/F2に入力されるコン
テキストデータ8は入力処理されセレクタ11に入る。
セレクタ11においてはセレクタ信号10で各モードに
対応したデータを選択し、その選択されたデータがメモ
リ3に書き込まれる。以下では各モード毎にその動作に
ついて説明する。
【0112】外部コンテキスト使用モード時では、復号
化の際に、符号化されたデータはI/F7を介して復号
化部26に入力される。復号化部26は入力された符号
化データと、外部コンテキストデータに基づいて復号化
処理を行う。この時も符号化時と同様にメモリ3はライ
ンメモリとして用いないで、コンテキストテーブルメモ
リとして用いる。そして、復号化部26により復号化さ
れたデータはセレクタ12,メモリ3,セレクタ13,
I/F2を介して装置外部に出力される。
【0113】次に内蔵コンテキスト使用モード時では、
復号化時、実施例1と同様の動作を行う。即ち、復号化
に際してはセレクト信号10でセレクタ12が内蔵コン
テキスト使用モードを選択し、メモリ3を画データの入
出力処理および符号化復号化の際の参照データ記憶用メ
モリとして用い、このメモリ3より参照ラインデータが
読み出され、コンテキスト生成部4でコンテキストデー
タに加工される。
【0114】このコンテキスト生成部4で生成されたデ
ータは復号化部26およびメモリ3に書き込まれる。そ
して、復号化部26で復号化されたデータはセレクタ1
2,メモリ13,コンテキスト生成部4,メモリ3をス
ルーで通り、セレクタ11およびI/F2を介して装置
外部に出力される。
【0115】この実施例8の場合、10ビットのコンテ
キストに対応しているので、メモリ13は210×8つま
り1kバイト分のメモリで十分である。このため、メモ
リ13は実施例1に比べて1/4 の容量で済み、かつコン
テキスト生成部4も図3に示された簡易な構成でよい。
【0116】このように、本実施例8によれば、装置に
内蔵したコンテキスト生成部で生成できない方式のコン
テキストについてはこれを装置外部から入力しセレクタ
で選択して使用するようにするとともに、内蔵コンテキ
スト使用モードでラインメモリとして使用している大容
量のメモリを外部コンテキスト使用モード時にコンテキ
スト用テーブルメモリとして使用するようにしたので、
汎用性を保ちつつコンテキスト生成に要するハード規模
が最小で済む。しかも種々の方式のコンテキストに1台
の装置で対応でき、しかも内蔵コンテキスト使用モード
で使用するコンテキスト用テーブルメモリが必要最小限
の容量で済むためIC化を行った時にそのチップ面積が
小面積で済み、簡易な構成で実現できる算術符号の復号
化装置が得られる効果がある。
【0117】また、コンテキスト生成部を、最低解像度
レイヤ方式によりコンテキスト生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成部の回路規模が
最小限りで済む算術符号の復号化装置が得られる効果が
ある。
【0118】なお、上記各実施例では、画像データの符
号化あるいは復号化を行う場合を例にとって説明した
が、2値のデータであれば、その対象とすることがで
き、上記各実施と同様の効果が得られる。
【0119】また、3値以上の多値のデータであって
も、それぞれ同じ重みのビット同士に適用すればその対
象とすることができ、上記各実施と同様の効果が得られ
る。
【0120】さらに、上記各実施例ではセレクタは装置
外部からのセレクタ信号により動作するものとしたが、
このセレクタ信号をMPUからのコマンドに応じて装置
内部の制御部で発生するようにしてもよく、上記各実施
例と同様の効果が得られる。
【0121】さらに、上記各実施例はそれぞれ半導体集
積回路装置として実現してもよいことはいうまでもな
く、これにより上記各実施例の効果を有する小さいチッ
プ面積の半導体修集積回路装置が得られるという効果が
ある。
【0122】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る符号化復
号化装置によれば、装置への入,出力データおよびその
符号化/復号化の際に参照されるデータを記憶する第1
の記憶手段と、該第1の記憶手段に記憶されたデータを
用いてコンテキストデータを生成するコンテキスト生成
手段と、内蔵コンテキスト使用モード時に上記コンテキ
ストデータを選択し外部コンテキスト使用モード時に装
置外部で生成した外部コンテキストデータを選択する選
択手段と、該選択手段により選択されたコンテキストデ
ータを記憶する第2の記憶手段と、該第2の記憶手段に
記憶されたコンテキストデータに基づいて算術符号によ
る符号化/復号化演算処理を行う符号化復号化手段とを
設けることにより、内蔵コンテキスト使用モード時には
装置の内部で生成したコンテキストデータを使用し、外
部コンテキスト使用モード時には装置の外部で生成した
外部コンテキストデータを使用して符号化/復号化を行
うようにしたので、装置内で実行しないコンテキスト生
成方式についてもこれに対応できる汎用性を有する符号
化復号化装置が得られる効果がある。
【0123】また、この発明に係る符号化復号化装置に
よれば、内蔵コンテキスト使用モード時に装置への入,
出力データおよびその符号化/復号化の際の参照用のデ
ータを選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部
で生成した外部コンテキストデータを選択する第1の選
択手段と、内蔵コンテキスト使用モード時に上記入,出
力すべきデータおよびその符号化/復号化の際の参照用
のデータを記憶するとともに外部コンテキスト使用モー
ド時に上記外部コンテキストデータを記憶する第1の記
憶手段と、該第1の記憶手段に記憶された参照用データ
を用いてコンテキストデータを生成するコンテキスト生
成手段と、上記コンテキストデータを生成するのに必要
かつ十分な容量を有し上記コンテキスト生成手段により
テーブルメモリとして使用される第2の記憶手段と、外
部コンテキスト使用モード時に上記第1の記憶手段に記
憶された外部コンテキストデータを選択し内蔵コンテキ
スト使用モード時に上記第2の記憶手段に記憶されたコ
ンテキストデータを選択する第2の選択手段と、該第2
の選択手段により選択されたコンテキストデータに基づ
いて算術符号による符号化/復号化演算処理を行う符号
化復号化手段とを設けることにより、内蔵コンテキスト
使用モード時には装置の内部で生成したコンテキストデ
ータを使用するとともにその際に使用するテーブルメモ
リをそのコンテキスト生成方式を実行するのに必要かつ
十分な容量のものとし、かつ外部コンテキスト使用モー
ド時には装置の外部で生成したコンテキストデータを使
用するとともに、その装置の外部から入力されたコンテ
キストデータのテーブルメモリとして内蔵コンテキスト
使用モード時の入出力用および参照用のメモリを使用す
るようにしたので、装置内で実行しないコンテキスト生
成方式についてもこれに対応できる汎用性を有する符号
化復号化装置が得られ、かつ、装置内部でコンテキスト
生成に要するメモリの容量が最小限で済み、装置を小規
模で構成できる符号化復号化装置が得られるという効果
がある。
【0124】また、この発明に係る符号化復号化装置に
よれば、上記のいずれかの符号化復号化装置において、
上記符号化/復号化を行うべきデータを画像データと
し、上記コンテキスト生成手段は、最低解像度レイヤ方
式によりコンテキストデータの生成を行うものとしたの
で、装置に内蔵すべきコンテキスト生成手段の回路規模
が最小限で済む符号化復号化装置が得られる効果があ
る。
【0125】また、この発明に係る符号化装置によれ
ば、装置への入力データおよびその符号化の際に参照さ
れるデータを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶
手段に記憶されたデータを用いてコンテキストデータを
生成するコンテキスト生成手段と、内蔵コンテキスト使
用モード時に上記コンテキストデータを選択し外部コン
テキスト使用モード時に装置外部で生成した外部コンテ
キストデータを選択する選択手段と、該選択手段により
選択されたコンテキストデータを記憶する第2の記憶手
段と、該第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデー
タに基づいて算術符号による符号化演算処理を行う符号
化手段とを設けることにより、内蔵コンテキスト使用モ
ード時には装置の内部で生成したコンテキストデータを
使用し、外部コンテキスト使用モード時には装置の外部
で生成した外部コンテキストデータを使用して符号化/
復号化を行うようにしたので、装置内で実行しないコン
テキスト生成方式についてもこれに対応できる汎用性を
有する符号化装置が得られる効果がある。
【0126】また、この発明に係る符号化装置によれ
ば、内蔵コンテキスト使用モード時に装置への入力デー
タおよびその符号化の際の参照用のデータを選択し外部
コンテキスト使用モード時に装置外部で生成した外部コ
ンテキストデータを選択する第1の選択手段と、内蔵コ
ンテキスト使用モード時に上記入力すべきデータおよび
その符号化の際の参照用のデータを記憶するとともに外
部コンテキスト使用モード時に上記外部コンテキストデ
ータを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に
記憶された参照用データを用いてコンテキストデータを
生成するコンテキスト生成手段と、上記コンテキストデ
ータを生成するのに必要かつ十分な容量を有し上記コン
テキスト生成手段によりテーブルメモリとして使用され
る第2の記憶手段と、外部コンテキスト使用モード時に
上記第1の記憶手段に記憶された外部コンテキストデー
タを選択し内蔵コンテキスト使用モード時に上記第2の
記憶手段に記憶されたコンテキストデータを選択する第
2の選択手段と、該第2の選択手段により選択されたコ
ンテキストデータに基づいて算術符号による符号化演算
処理を行う符号化手段とを設けることにより、内蔵コン
テキスト使用モード時には装置の内部で生成したコンテ
キストデータを使用するとともにその際に使用するテー
ブルメモリをそのコンテキスト生成方式を実行するのに
必要かつ十分な容量のものとし、かつ外部コンテキスト
使用モード時には装置の外部で生成したコンテキストデ
ータを使用するとともに、その装置の外部から入力され
たコンテキストデータのテーブルメモリとして内蔵コン
テキスト使用モード時の入力用および参照用のメモリを
使用するようにしたので、装置内で実行しないコンテキ
スト生成方式についてもこれに対応できる汎用性を有す
る符号化装置となり、かつ、装置内部でコンテキスト生
成に要するメモリの容量が最小で済み、装置を小規模で
構成できる符号化装置が得られる効果がある。
【0127】また、この発明に係る符号化装置によれ
ば、上記のいずれかの符号化装置において、上記符号化
を行うべきデータを画像データとし、上記コンテキスト
生成手段を、最低解像度レイヤ方式によりコンテキスト
データの生成を行うものとしたので、装置に内蔵すべき
コンテキスト生成手段の回路規模が最小限で済む符号化
装置が得られる効果がある。
【0128】また、本発明に係る復号化装置によれば、
装置からの出力データおよびその復号化の際に参照され
るデータを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手
段に記憶されたデータを用いてコンテキストデータを生
成するコンテキスト生成手段と、内蔵コンテキスト使用
モード時に上記コンテキストデータを選択し外部コンテ
キスト使用モード時に装置外部で生成した外部コンテキ
ストデータを選択する選択手段と、該選択手段により選
択されたコンテキストデータを記憶する第2の記憶手段
と、該第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデータ
に基づいて算術符号による復号化演算処理を行う復号化
手段とを設けることにより、内蔵コンテキスト使用モー
ド時には装置の内部で生成したコンテキストデータを使
用し、外部コンテキスト使用モード時には装置の外部で
生成したコンテキストデータを使用して符号化を行うも
のとしたので、装置内で実行しないコンテキスト生成方
式についてもこれに対応できる汎用性を有する復号化装
置が得られる効果がある。
【0129】また、本発明に係る復号化装置によれば、
内蔵コンテキスト使用モード時に装置からの出力データ
およびその復号化の際の参照用のデータを選択し外部コ
ンテキスト使用モード時に装置外部で生成した外部コン
テキストデータを選択する第1の選択手段と、内蔵コン
テキスト使用モード時に上記出力すべきデータおよびそ
の復号化の際の参照用のデータを記憶するとともに外部
コンテキスト使用モード時に上記外部コンテキストデー
タを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に記
憶された参照用データを用いてコンテキストデータを生
成するコンテキスト生成手段と、上記コンテキストデー
タを生成するのに必要かつ十分な容量を有し上記コンテ
キスト生成手段によりテーブルメモリとして使用される
第2の記憶手段と、外部コンテキスト使用モード時に上
記第1の記憶手段に記憶された外部コンテキストデータ
を選択し内蔵コンテキスト使用モード時に上記第2の記
憶手段に記憶されたコンテキストデータを選択する第2
の選択手段と、該第2の選択手段により選択されたコン
テキストデータに基づいて算術符号による復号化演算処
理を行う復号化手段とを設けることにより、内蔵コンテ
キスト使用モード時には装置の内部で生成したコンテキ
ストデータを使用するとともにその際に使用するテーブ
ルメモリをそのコンテキスト生成方式を実行するのに必
要かつ十分な容量のものとし、かつ外部コンテキスト使
用モード時には装置の外部で生成したコンテキストデー
タを使用するとともに、その装置の外部から入力された
コンテキストデータのテーブルメモリとして内蔵コンテ
キスト使用モード時の出力用および参照用のメモリを使
用するようにしたので、装置内で実行しないコンテキス
ト生成方式についてもこれに対応できる汎用性を有する
復号化装置となり、かつ、装置内部でコンテキスト生成
に要するメモリの容量が最小で済み、装置を小規模で構
成できる復号化装置が得られる効果がある。
【0130】さらに、本発明に係る復号化装置によれ
ば、上記のいずれかの復号化装置において、上記復号化
を行うべきデータを画像データとし、上記コンテキスト
生成手段は、最低解像度レイヤ方式によりコンテキスト
データの生成を行うものとしたので、装置に内蔵すべき
コンテキスト生成手段の回路規模が最小限で済む復号化
装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による符号化復号化装
置を示す図である。
【図2】この発明の第2の実施例による符号化復号化装
置を示す図である。
【図3】実施例1のラインメモリ内の使い分け(3ライ
ンテンプレート時)の1例を示す図である。
【図4】図3の補足説明図である。
【図5】この発明の第3の実施例による符号化復号化装
置を示す図である。
【図6】この発明の第4の実施例による符号化復号化装
置を示す図である。
【図7】この発明の第5の実施例による符号化復号化装
置を示す図である。
【図8】この発明の第6の実施例による符号化復号化装
置を示す図である。
【図9】算術符号化の概念図である。
【図10】画像情報源の参照画素を示す図である。
【図11】2重2値マルコフ情報源の状態遷移を示す図
である。
【図12】本発明の適用対象の一例である画像通信装置
を示す図である。
【図13】本発明の適用対象の他の例であるプリンタ装
置を示す図である。
【図14】階層的符号化の概念図である。
【図15】JBIGベースシステムのブロック図であ
る。
【図16】図15のテンプレート内のモデルテンプレー
トの説明図である。
【図17】従来の符号化復号化装置を示す図である。
【符号の説明】
1 画データ 2 インタフェース 3 メモリ 4 コンテキスト生成部 5 メモリ 6 符号化復号化部 7 インタフェース 8 コンテキストデータ 9 セレクタ 10 セレクタ信号 11 セレクタ 12 セレクタ 13 メモリ 16 符号化部 26 復号化部 30 制御部 31 制御部 32 制御部 33 制御部 34 制御部 35 制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−281524(JP,A) 特開 平2−285776(JP,A) 特開 平7−203453(JP,A) 特開 平7−154606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/40

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置への入,出力データおよびその符号
    化/復号化の際に参照されるデータを記憶する第1の記
    憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶されたデータを用いてコンテキ
    ストデータを生成するコンテキスト生成手段と、 内蔵コンテキスト使用モード時に上記コンテキストデー
    タを選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部で
    生成した外部コンテキストデータを選択する選択手段
    と、 該選択手段により選択されたコンテキストデータを記憶
    する第2の記憶手段と、 該第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデータに基
    づいて算術符号による符号化/復号化演算処理を行う符
    号化復号化手段とを備えたことを特徴とする符号化復号
    化装置。
  2. 【請求項2】 内蔵コンテキスト使用モード時に装置へ
    の入,出力データおよびその符号化/復号化の際の参照
    用のデータを選択し外部コンテキスト使用モード時に装
    置外部で生成した外部コンテキストデータを選択する第
    1の選択手段と、 内蔵コンテキスト使用モード時に上記入,出力すべきデ
    ータおよびその符号化/復号化の際の参照用のデータを
    記憶するとともに外部コンテキスト使用モード時に上記
    外部コンテキストデータを記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶された参照用データを用いてコ
    ンテキストデータを生成するコンテキスト生成手段と、 上記コンテキストデータを生成するのに必要かつ十分な
    容量を有し上記コンテキスト生成手段によりテーブルメ
    モリとして使用される第2の記憶手段と、 外部コンテキスト使用モード時に上記第1の記憶手段に
    記憶された外部コンテキストデータを選択し内蔵コンテ
    キスト使用モード時に上記第2の記憶手段に記憶された
    コンテキストデータを選択する第2の選択手段と、 該第2の選択手段により選択されたコンテキストデータ
    に基づいて算術符号による符号化/復号化演算処理を行
    う符号化復号化手段とを備えたことを特徴とする符号化
    復号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の符号化復号化装
    置において、 上記符号化/復号化を行うべきデータは画像データであ
    り、 上記コンテキスト生成手段は、最低解像度レイヤ方式に
    よりコンテキストデータの生成を行うものであることを
    特徴とする符号化復号化装置。
  4. 【請求項4】 装置への入力データおよびその符号化の
    際に参照されるデータを記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶されたデータを用いてコンテキ
    ストデータを生成するコンテキスト生成手段と、 内蔵コンテキスト使用モード時に上記コンテキストデー
    タを選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部で
    生成した外部コンテキストデータを選択する選択手段
    と、 該選択手段により選択されたコンテキストデータを記憶
    する第2の記憶手段と、 該第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデータに基
    づいて算術符号による符号化演算処理を行う符号化手段
    とを備えたことを特徴とする符号化復号化装置。
  5. 【請求項5】 内蔵コンテキスト使用モード時に装置へ
    の入力データおよびその符号化の際の参照用のデータを
    選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部で生成
    した外部コンテキストデータを選択する第1の選択手段
    と、 内蔵コンテキスト使用モード時に上記入力すべきデータ
    およびその符号化の際の参照用のデータを記憶するとと
    もに外部コンテキスト使用モード時に上記外部コンテキ
    ストデータを記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶された参照用データを用いてコ
    ンテキストデータを生成するコンテキスト生成手段と、 上記第2のコンテキストデータを生成するのに必要かつ
    十分な容量を有し上記コンテキスト生成手段によりテー
    ブルメモリとして使用される第2の記憶手段と、 外部コンテキスト使用モード時に上記第1の記憶手段に
    記憶された外部コンテキストデータを選択し内蔵コンテ
    キスト使用モード時に上記第2の記憶手段に記憶された
    コンテキストデータを選択する第2の選択手段と、 該第2の選択手段により選択されたコンテキストデータ
    に基づいて算術符号による符号化演算処理を行う符号化
    手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の符号化装置にお
    いて、 上記符号化を行うべきデータは画像データであり、 上記コンテキスト生成手段は、最低解像度レイヤ方式に
    よりコンテキストデータの生成を行うものであることを
    特徴とする符号化装置。
  7. 【請求項7】 装置からの出力データおよびその復号化
    の際に参照されるデータを記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶されたデータを用いてコンテキ
    ストデータを生成するコンテキスト生成手段と、 内蔵コンテキスト使用モード時に上記コンテキストデー
    タを選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部で
    生成した外部コンテキストデータを選択する選択手段
    と、 該選択手段により選択されたコンテキストデータを記憶
    する第2の記憶手段と、 該第2の記憶手段に記憶されたコンテキストデータに基
    づいて算術符号による復号化演算処理を行う復号化手段
    とを備えたことを特徴とする復号化装置。
  8. 【請求項8】 内蔵コンテキスト使用モード時に装置か
    らの出力データおよびその復号化の際の参照用のデータ
    を選択し外部コンテキスト使用モード時に装置外部で生
    成した外部コンテキストデータを選択する第1の選択手
    段と、 内蔵コンテキスト使用モード時に上記出力すべきデータ
    およびその復号化の際の参照用のデータを記憶するとと
    もに外部コンテキスト使用モード時に上記外部コンテキ
    ストデータを記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段に記憶された参照用データを用いてコ
    ンテキストデータを生成するコンテキスト生成手段と、 上記コンテキストデータを生成するのに必要かつ十分な
    容量を有し上記コンテキスト生成手段によりテーブルメ
    モリとして使用される第2の記憶手段と、 外部コンテキスト使用モード時に上記第1の記憶手段に
    記憶された外部コンテキストデータを選択し内蔵コンテ
    キスト使用モード時に上記第2の記憶手段に記憶された
    コンテキストデータを選択する第2の選択手段と、 該第2の選択手段により選択されたコンテキストデータ
    に基づいて算術符号による復号化演算処理を行う復号化
    手段とを備えたことを特徴とする復号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の復号化装置にお
    いて、 上記復号化を行うべきデータは画像データであり、 上記コンテキスト生成手段は、最低解像度レイヤ方式に
    よりコンテキストデータの生成を行うものであることを
    特徴とする復号化装置。
JP06234494A 1994-03-31 1994-03-31 符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置 Expired - Fee Related JP3201448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06234494A JP3201448B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06234494A JP3201448B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07273664A JPH07273664A (ja) 1995-10-20
JP3201448B2 true JP3201448B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=13197419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06234494A Expired - Fee Related JP3201448B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3201448B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4252532B2 (ja) 2002-04-23 2009-04-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 算術的符号化及び復号のためのシステム及び方法
US9577667B2 (en) 2002-04-23 2017-02-21 Ntt Docomo, Inc. System and method for arithmetic encoding and decoding
JP4240283B2 (ja) 2002-10-10 2009-03-18 ソニー株式会社 復号装置及び復号方法
US8942493B2 (en) 2009-11-02 2015-01-27 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Image coding method, image decoding method, image coding apparatus, and image decoding apparatus
KR102064157B1 (ko) 2011-03-06 2020-01-09 엘지전자 주식회사 휘도 샘플을 이용한 색차 블록의 화면 내 예측 방법 및 이러한 방법을 사용하는 장치
JP5692172B2 (ja) * 2012-06-22 2015-04-01 ソニー株式会社 復号装置、復号方法及び復号プログラム。
JP5692308B2 (ja) * 2013-08-29 2015-04-01 ソニー株式会社 符号化装置、符号化方法、復号装置及び復号方法
JP5892203B2 (ja) * 2014-07-11 2016-03-23 ソニー株式会社 復号装置、復号方法及び復号プログラム
JP6152889B2 (ja) * 2015-12-25 2017-06-28 ソニー株式会社 符号化装置、符号化方法及び符号化プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07273664A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5267052A (en) Encoding the original image data and progessively encoding the image data independently
JPH0969951A (ja) 符号化方法及び復号化方法
US5729625A (en) Image processing method and apparatus which expand a pixel into multiple pixels, with a change in the number of gray levels
JP3201448B2 (ja) 符号化復号化装置,符号化装置,および復号化装置
US5646751A (en) Encoding method for deferred anti-aliasing
JP2830690B2 (ja) 画像処理装置
JPH0197064A (ja) オリジナル・イメージのペル信号の処理装置及び処理方法
WO1996017469A1 (en) Methods performing 2-dimensional maximum differences coding and decoding during real-time facsimile image compression and apparatus
US6154569A (en) System and method for coding and/or decoding image including bit-map of different levels
US6714322B1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium therefor
JP3720432B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH0818790A (ja) ハーフトーン画像の圧縮方式
JP2003087558A (ja) 画像処理装置および方法
JP3520166B2 (ja) 画像処理装置
US5522023A (en) Method for representing characters constructing texts in dot pattern and modifying the dot density and transmitting texts
JP3459723B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2002084425A (ja) 多値画像データ圧縮装置
JPH07131658A (ja) 画像通信装置
JPH06113145A (ja) 画像処理装置
JP2810838B2 (ja) 2値画像伝送装置
JP3321226B2 (ja) 符号化復号化方法
JP2800252B2 (ja) データ圧縮法
JPH11227263A (ja) 印刷システム、印刷装置及び印刷制御装置
JP2800251B2 (ja) データ圧縮法
JP3227236B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080622

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080622

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090622

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees