JP2795694B2 - めっき処理装置のワーク保持装置 - Google Patents

めっき処理装置のワーク保持装置

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JP2795694B2 JP23776189A JP23776189A JP2795694B2 JP 2795694 B2 JP2795694 B2 JP 2795694B2 JP 23776189 A JP23776189 A JP 23776189A JP 23776189 A JP23776189 A JP 23776189A JP 2795694 B2 JP2795694 B2 JP 2795694B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は多数の小形ワーク(被めっき処理物)を共通
の治具に取付けてめっき処理を施すためのめっき処理装
置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 一般にICパッケージ等の小形部品をめっき液に漬けて
処理する場合、多数のワーク(ICパッケージ)を共通の
治具に取付け、その治具を搬送機構により搬送して種々
の処理槽に順々に漬けるようになっている。そして、処
理作業の効率を高めるためには、1個の治具に取付ける
ワークの数を増やすことが望ましいが、そのようにワー
ク取付け密度を高めると、治具に対するワークの取付け
作業に手間がかかるという問題や、その取付け作業を自
動化することが困難であるという問題が生じる。
本発明は、少数のワークを棒状治具に取付け、その様
な治具をラック(別の大形の治具)に多数取付けてめっ
き処理を行うようにした装置を提供し、それにより上記
問題を解決しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上下に間隔を隔てて位置する1対の環状部
材と、両環状部材を連結する連結部材と、各環状部材に
固定されてその半径方向外方へ放射状に突出した多数の
クリップとを備え、各クリップが環状部材の円周方向に
弾性を備え、上記円周方向に隣接する各1対のクリップ
の間に、上下に延びる棒状治具の端部を、半径方向外方
から挿入して保持できるようにしたことを特徴とするめ
っき処理装置用のラックを提供するものである。
又本発明は、概ね円筒状のラックの半径方向外側に、
その円周方向に間隔を隔てて多数の棒状治具が上下に延
びる姿勢で保持され、各治具に、複数のワークが上下に
並べて装着されるようになっており、ワークを装着した
複数の治具を、ラックに装着される前に、概ね同一平面
上に並ぶ状態で収容するトレイと、治具が水平になる姿
勢でトレイを移送するトレイ移送機構と、トレイを水平
な姿勢から垂直な姿勢に回動させるトレイ回動機構と、
トレイ回動機構の近傍でラックを支持するラック支持機
構と、垂直姿勢にあるトレイから治具を取り出してラッ
ク支持機構上のラックに装着する治具装着機構と、ラッ
ク支持機構を間欠的に回転させ、それにより、治具を受
け入れるラックの円周方向の位置を変更するラックイン
デックス機構とを備えたことを特徴とするめっき処理装
置のワーク保持装置を提供するものである。
さらに本発明は、概ね円筒状のラックの上部と下部に
その半径方向外方へ放射状に突出した多数のクリップを
設け、ワークを装着した棒状治具を上記クリップの間の
隙間に着脱自在に固定できるように構成し、治具を保持
して上記クリップの間に装着するための治具装着機構
と、上記クリップの間から取り出すための治具取出機構
とを設けたことを特徴とするめっき処理装置のワーク着
脱装置を提供するものである。
又本発明は、概ね円筒状のラックの半径方向外側に、
その円周方向に間隔を隔てて多数の棒状治具が上下に延
びる姿勢で保持され、各治具に、複数のワークが上下に
並べて装着されるようになっており、ワークを装着した
複数の治具を、ラックに装着される前に、概ね同一平面
上に並ぶ状態で収容するトレイと、2個のトレイを水平
な姿勢から共通の垂直平面上に並ぶ垂直姿勢まで回動さ
せるトレイ回動機構と、上記垂直平面と平行かつ水平な
方向に間隔を隔てて2個のラックを支持するラック支持
機構と、垂直姿勢にある個々のトレイとそれに対向する
ラック支持機構上の各1個のラックとの間に位置する治
具装着機構とを備え、各治具装着機構が、垂直軸を中心
にして回転する可動フレームと、可動フレームを半回転
づつ回転させる駆動機構と、トレイからの治具の取り出
しとラックへの治具の取り付けとを行う2個のワーク操
作部とを備え、両ワーク操作部が可能フレームの互いに
反対側の側部に取り付けてあり、駆動機構が可動フレー
ムを回転させることにより、各ワーク操作部が治具の上
記取り出しを行う位置と上記取り付けを行う位置との間
を移動するようにし、各可動フレームにおいて、上記取
り出しを行う位置にあるワーク操作部が他方の可動フレ
ームから離れた位置を占めるとともに、上記取り付けを
行う位置にあるワーク操作部が他方の可動フレームに近
い位置を占めるようにワーク操作部の位置を設定したこ
とを特徴とするめっき処理装置のワーク保持装置を提供
するものである。
[実施例] 第1図にはワークWを取付ける治具Jと、治具Jを取
付けるラックRとが斜視略図として示してある。ラック
Rは上下に間隔を隔てた1対の環状部材1、2と、上下
に延びる複数の連結部材3とを備えている。連結部材3
は環状部材1の円周方向に間隔を隔てて配置されてお
り、環状部材1、2を互いに連結している。連結部材3
は環状部材2よりも上方へ突出してサドル5に連結して
いる。図示されていないが、サドル5は複数の部材の組
立体が構成されており、全体が水平方向に板状に延びて
いる。サドル5の中心部には上方へ突出した連結部材6
が設けてあり、連結部材6の上端部にフック7が設けて
ある。
第2図は第1図のII−II断面部分略図であり、この第
2図及び第1図から明らかなように、環状部材1、2の
外周には多数のクリップ10が環状部材1、2の外周から
放射状に延びる状態で取付けてある。クリップ10は長い
帯状の板ばねを波形又は蛇腹状に折り曲げて構成されて
おり、全体として環状部材1、2の周囲を環状に延びて
いる。半径方向に延びる各クリップ10はU形又はV形に
近い形の折曲げ部分で構成されており、従って、クリッ
プ10は環状部材1(2)の円周方向に弾性を備えてい
る。クリップ10の基端部は隣接するクリップ10の基端部
と連続している。この連続する基端部がビス11により環
状部材1又は2の外周面に固定されている。
治具Jは棒状で、上下に延びており、その上端部と下
端部が各1対のクリップ10、10の間に入込んで、クリッ
プ10により弾性的に保持されている。環状部材1、2は
クリップ10の基端部よりも半径方向外方へ張り出したフ
ランジ12(第2図)を備えており、このフランジ12の外
周に治具Jが当接することにより、治具Jの半径方向の
位置が決定されている。
この構造によると、治具Jを半径方向外方から1対の
クリップ10の間へ挿入することにより、治具Jはラック
Rに固定される。又、ラックRに取付けられた治具Jを
半径方向外方へ引くことにより、治具Jをクリップ10か
ら外すことができる。むろん、ラックRは多数のクリッ
プ10を放射状に備えているので、各2個のクリップ10の
間へ治具Jを挿入することにより、ラックR全体として
多数の治具Jを互いに隣接させて取付けることができ
る。
第1図の如く、上下に延びる治具Jは両端部以外の部
分に3組のワーク保持部を備えている。各組のワーク保
持部は上下1対のフィンガー13で形成されており、各フ
ィンガー13は、水平に間隔を隔てた2本の棒状又は線状
のばねで形成されている。各フィンガー13は、図示の如
く、治具JをラックRに取付けた状態において、治具J
からラックRの半径方向外方へ突出しており、各1対の
フィンガー13の間にワークWが嵌込まれて弾性的に保持
されている。
次に第1図の治具JやラックRを使用するめっき処理
装置の全体構造を説明する。
第3図はめっき処理設備の一部を示す平面略図であ
る。ワークW(第1図)を装着した治具Jは、第3図の
右上端部に示す如く、トレイTに収容されてトレイ移送
機構20により供給される。トレイTは上面が開放した偏
平な矩形の箱で、その開口面に沿って多数の治具Jが互
いに平行かつ間隔を隔てた状態でトレイT内に収容され
ている。
トレイ移送機構20は一般的なコンベアで構成されてお
り、その搬送面上に複数のトレイTが積重ねられた状態
で載っている。第3図にはそのように積重ねられたトレ
イ群が3個示してあり、その内の1つのトレイ群の上端
のトレイについてのみ、治具Jが概略的に図示されてい
る。トレイ移送機構20は上記トレイ群を一列に並べて、
矢印Aの如く、処理設備の横方向に移送する。トレイ移
送機構20の出口にはトレイ受け台21が併設されている。
このトレイ受け台21とトレイ移送機構20の出口とにはト
レイ分配機構22が併設されている。トレイ分配機構22
は、トレイ移送機構20上の積重ねられたトレイTを1個
ずつ取出してトレイ受け台21上に並べる。トレイ受け台
21には適当な移送機構が組込まれており、分配機構22で
分離されたトレイTは、トレイ受け台21上において、縦
方向及び横方向に2個ずつ並べられる。
トレイ受け台21の縦方向(矢印B方向)における前半
部にはトレイ回動機構25が併設されている。トイレ回動
機構25は、トレイ受け台21の上記前半部上の2個のトレ
イTに対して作用し、具体的には、水平な姿勢で横方向
に並ぶ上記2個のトレイTを下方から保持して上方かつ
縦方向(矢印B方向)前方へ回動し、2個のトレイTを
垂直な姿勢まで起立させる。この起立姿勢において、ト
レイT内の軸Jは垂直な姿勢となる。
上記トレイ回動機構25の前方には1対の治具装着機構
30が横方向に間隔を隔てて設けてある。各治具装着機構
30は後述する如く構成されており、トレイ回動機構25に
より起立させられたトレイT内から治具Jを取出してラ
ックRに前述の如く装着する。
このように治具Jを装着する位置にラックRを支持す
るために、両治具装着機構30の縦方向前方には2個のラ
ック支持機構31が互いに横方向に並ぶ状態で設けてあ
る。このラック支持機構31は、基本的には、ラックRを
上下から支持するように構成され、又、第2図のクリッ
プ10の角度ピッチに対応させてラックRを間欠的に回転
させるためのインデックス機構(図示せず)に連結して
いる。
さらにトレイ受け台21と治具装着機構30との間には、
トレイ回動機構25により起立させられたトレイTを横方
向前方(矢印A方向)へ間欠的に移動させるためのトレ
イ送り機構32が設けてある。このトレイ送り機構32は、
一般的なコンベア機構と同様の構造であり、トレイTを
その治具Jの取付けピッチ(隣接する2個の治具J間の
間隔)に対応する距離ずつ間欠的に移動させるようにな
っている。
上述の機構を利用してトレイTからラックRへ治具J
が以下のように取付けられる。
トレイ回動機構25により2個のトレイTが横方向に並
ぶ姿勢で起立させられると、まず、各治具装着機構30は
対応するトレイTの横方向前端の治具Jを取出して対応
するラックRに装着する。この装着作業が完了すると、
トレイ送り機構32は両トレイTを治具取付けピッチだけ
前進させ、ラック支持機構31はラックRをクリップ10の
角度ピッチ又はその倍数に対応する角度だけ回転させ
る。続いて治具装着機構30がトレイTから新たな治具J
を取出してラックRの別の位置に治具Jを装着する。こ
のような作業が繰返されることにより、各トレイTから
全ての治具Jが取出され、ラックRの全ての所定位置に
治具Jを装着される。
治具Jの装着が完了したラックRは図示されていない
搬送機構により処理領域40へ運ばれる。又ラック支持機
構31へはストックヤード42から空のラックRが供給され
る。
処理領域40には多数の処理槽41(めっき処理槽及び前
処理槽や後処理槽)が一列かつ例えばU形に並ぶ状態で
配置されている。第3図には、その様な処理槽群の入り
口と出口の部分だけが示されている。前述の如く治具J
をラックRに装着するための種々の機構は、その様な処
理槽群の入口近傍に配置されており、ラック支持機構31
上で治具装着の完了したラックRはそれらの処理槽に順
々に漬けられる。その様な処理作業において、ラックR
の搬送は図示されていない搬送機構により行われる。前
記第1図のフック7は、その様な搬送作業において、搬
送機構により保持される部分である。又、ラックRは種
々の処理槽41に所定時間ずつ漬けられるが、その浸漬動
作中、第1図のサドル5が処理槽41の適当な支持部上に
着座するようになっている。
一連の処理が完了して処理槽群からラックRが送出さ
れると、次に、ラックRから治具Jが取出されて、再び
トレイTに収容され、空のラックRはストックヤード42
へ戻される。その様な作業を行うために、処理槽群の出
口近傍には、前述の治具取付け用の種々の機構と同様の
機構が設けてある。
すなわち、処理槽群の出口近傍には前記ラック支持機
構31と同様の1対のラック支持機構61が横方向に間隔を
隔てて設けてある。各ラック支持機構61には、ラックR
を間欠的に回転させるためのインデックス機構が併設さ
れている。ラック支持機構61に対して縦方向後方(矢印
C方向)には、前記治具装着機構30と同様の2個の治具
取外機構60が設けてある。治具取外機構60を挟んでラッ
ク支持機構61と反対側には、前記トレイ送り機構32の下
流部分が位置しており、その下流部分に前記トレイ回動
機構25と同様のトレイ回動機構55と、前記トレイ受け台
21と同様のトレイ受け台51とが併設されており、トレイ
受け台51の側部に前記トレイ移送機構20と同様のトレイ
移送機構50が連結している。又、トレイ移送機構50とト
レイ受け台51との間には、前記トレイ分配機構22と同様
のトレイ種重ね機構52が併設されている。これらの各部
は、前述のワーク装着作業と逆に作動する。
すなわち、ラック支持機構61はラックRを間欠的に回
転させ、トレイ送り機構32は垂直姿勢にある2個の空の
トレイTを間欠的に移動させる。これらの動作と平行し
て治具取外機構60はラック支持機構61上のラックRから
治具Jを取出してからのトレイTに装着する。トレイT
への治具Jの装着が完了すると、トレイ回動機構55が回
動して起立姿勢のトレイTをトレイ受け台51上へ水平に
置き、トレイ受け台51はトレイTをトレイ積重ね機構52
は所定数のトレイTをトレイ移送機構50上に積重ね、ト
レイ移送機構50はそのようなトレイ群を次の行程まで運
ぶ。又、ラック支持機構61上で空になったラックRはラ
ック戻し機構63によりストックヤード42へ戻される。
上述の動作において、治具装着機構30側から排出され
るトレイTの数が治具取外機構60側で受入れられるトレ
イTの数よりも一時的に多くなることがあるが、そのた
めにトレイ送り機構32の中間部にはトレイTを一時的に
保管しておくためのトレイ保管機構65が設けてある。
次に治具装着機構30等の構造をさらに詳細に説明す
る。
第4図は第3図の拡大部分図であり、第5図は第4図
のV−V矢視略図である。第5図において、治具装着機
構30は可動フレーム70を備えている。可動フレーム70は
基礎フレーム上の適当な支持構造部により支持されてお
り、駆動機構71により垂直な中心軸72を中心にして180
゜ずつ回転させられる。
第4図及び第5図の如く、中心軸72は可動フレーム70
の横方向中央部に位置している。可動フレーム70の両側
部には1対のエアーシリンダ73又は74が固定され、又ガ
イドロッド75が移動自在に支持されている。これらのシ
リンダ73、74及びガイドロッド75は縦方向(矢印B方向
又はその逆の方向)に延びている。第5図の如く、一方
のシリンダ74のロッド76は縦方向前方(B)へ突出して
おり、その突出端部に垂直な棒状の可動部材77が固定さ
れている。第5図の如く、可動部材77の上端部には垂直
なシリンダ80が固定され、又、可動部材77には垂直な棒
状の昇降部材81が垂直方向に移動自在に支持されてい
る。シリンダ80のロッド82はブラケットを介して昇降部
材81に連結している。
昇降部材81の上端部及び下端部には、ブラケットを介
して治具保持部83(ワーク操作部83)が固定されてい
る。治具保持部83はエアシリンダを組込んだ本体と、そ
の本体から縦方向前方へ突出した1対のフィンガー85
(第4図)を備えている。1対のフィンガー85は、治具
保持部83の本体のエアシリンダにより駆動されて横方向
(第4図の矢印A方向及びその逆の方向)に開閉自在で
あり、治具Jを挟んで保持できるようになっている。
第4図の他方のシリンダ74はそのロッド76が縦方向後
方へ突出しており、その突出端部に、第5図の如く前記
可動部材77と同様の可動部材77が固定されている。この
シリンダ74に連結する可動部材77には前述のシリンダ80
からフィンガー85までの各部と同様の機構又は部材が同
様の位置関係で取付けてある。すなわち、各シリンダ80
や治具保持部83、フィンガー85は治具を保持して操作す
るためのワーク操作機構を形成しているが、各可動フレ
ーム70にはその様な2個のワーク操作機構が中心軸72を
中心にして概ね互いに対象の位置関係で設けてある。
第5図において、前述の如く起立させられたトレイT
は、その開口面を治具装着機構30側に向けた姿勢で位置
している。この起立姿勢において、トレイTの底壁90の
上端部内面には、水平方向に延びる棒状かつ櫛状の保持
部材91(第4図)が設けてあり、その保持部材91の溝に
治具Jの上端部が入込んでいる。又、治具Jの上端部に
は底壁90と平行かつ水平に突出するピン92が設けてあ
り、保持部材91の上縁にはピン92が入込む切欠きが設け
てある。底壁90の下端部内面にも、保持部材91と類似し
た形状の保持部材93が設けてあり、保持部材93の溝に治
具Jの下端部が入込んでいる。さらに垂直姿勢にある底
壁90の下側の側壁95の内面には支持部材96が設けてあ
り、その支持部材96の上面の溝に治具Jの下端が入込ん
でいる。
上述の治具装着機構30はトレイTから治具Jを以下の
ように取出してラックRに装着する。
まず、シリンダ73(又は74)のロッド76がトレイT側
へ突出し、フィンガー85が治具Jの上端部と下端部を掴
む。次にシリンダ80が作動して治具保持部83をわずかに
上昇させ、それによりピン92が保持部材91から外れる。
次にシリンダ73が治具保持部83等を後退させ、続いて、
可動フレーム70が中心軸72を中心にして180゜だけ回転
させられる。これによりトレイTから取出された治具J
はラックRの半径方向外側へ移動し、続いてシリンダ73
がシリンダロッド76を突出させ治具JがラックRのクリ
ップ10の間に装着される。装着が完了すると、、フィン
ガー85が開いて治具Jを解放し、続いてロッド76が後退
してフィンガー85等が可動フレーム70側へ戻される。
このシリンダ73によるラックRへの治具装着動作と並
行して他方のシリンダ74が前述の動作と同様に、トレイ
Tから新たな治具Jを取出す。このような動作が繰返さ
れて一連の治具取出し作業及び装着作業が完了する。
第4図において、各治具装着機構30の治具装着領域98
にある治具保持部83は、他方の治具装置機構30に対して
横方向に近い位置にあり、治具取出領域99にある保持部
83は、他方の治具装着機構30にから横方向に最も離れた
位置にある。
このようにシリンダ73、74及び中心軸72の相対位置を
設定することにより、2個のラックRを互いに接近させ
て配置することができる。従って、各トレイTは横方向
長さが比較的長いにもかかわらず、横方向に並べたその
様な2個のトレイTから治具を取出して、互いに近接し
た2個のラックRへ装着することが可能である。従っ
て、第3図の2個のラック支持機構31上でのラックRの
位置関係を維持したまま、処理槽41へラックRを搬送す
ることができる。すなわち、設備全体の小形化を図るた
めには、処理槽41の寸法を小さくすることが望ましく、
そのためには、各2個のラックRを互いに接近させて処
理槽41に漬けることが必要である。そして、上述の構造
によると、ラックRへ治具Jを取付ける作業において、
ラックRを接近させて配置することができるので、2個
のラックRを支持機構31上の位置関係のままで処理槽41
へ運ぶことができ、支持機構31と処理槽41との間に、2
個のラックRの位置関係を調節するため機構を設ける必
要はない。従って、設備の小形簡単化を図ることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によると、ワークWを装着
した棒状の治具Jを概ね円筒状のラックRの外周に取付
けるようにしたので、ラックRに対するワークWの取付
け密度を高め、処理作業全体の効率を向上させることが
できる。又本発明によると、その様なラックRを使用し
た装置において、ワークWの取扱いを簡単かつ自動的に
行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のラックの斜視略図、第2図は第
1図のII−II断面拡大部分略図、第3図は処理設備全体
の平面部分略図、第4図は第3図の拡大部分略図、第5
図は第4図のV−V矢視図である。 1、2……環状部材、3……連結部材、10……クリッ
プ、20……トレイ移送機構、25……トレイ回動機構、30
……治具装着機構、31……ラック支持機構、60……治具
取外機構、70……可動フレーム、83……治具保持部(ワ
ーク操作部)、J……治具、R……ラック、T……トレ
イ、W……ワーク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に間隔を隔てて位置する1対の環状部
    材と、両環状部材を連結する連結部材と、各環状部材に
    固定されてその半径方向外方へ放射状に突出した多数の
    クリップとを備え、各クリップが環状部材の円周方向に
    弾性を備え、上記円周方向に隣接する各1対のクリップ
    の間に、上下に延びる棒状治具の端部を、半径方向外方
    から挿入して保持できるようにしたことを特徴とするめ
    っき処理装置用のラック。
  2. 【請求項2】概ね円筒状のラックの半径方向外側に、そ
    の円周方向に間隔を隔てて多数の棒状治具が上下に延び
    る姿勢で保持され、各治具に、複数のワークが上下に並
    べて装着されるようになっており、ワークを装着した複
    数の治具を、ラックに装着される前に、概ね同一平面上
    に並ぶ状態で収容するトレイと、治具が水平になる姿勢
    でトレイを移送するトレイ移送機構と、トレイを水平な
    姿勢から垂直な姿勢に回動させるトレイ回動機構と、ト
    レイ回動機構の近傍でラックを支持するラック支持機構
    と、垂直姿勢にあるトレイから治具を取り出してラック
    支持機構上のラックに装着する治具装着機構と、ラック
    支持機構を間欠的に回転させ、それにより、治具を受け
    入れるラックの円周方向の位置を変更するラックインデ
    ックス機構とを備えたことを特徴とするめっき処理装置
    のワーク保持装置。
  3. 【請求項3】概ね円筒状のラックの上部と下部にその半
    径方向外方へ放射状に突出した多数のクリップを設け、
    ワークを装着した棒状治具を上記クリップの間の隙間に
    着脱自在に固定できるように構成し、治具を保持して上
    記クリップの間に装着するための治具装着機構と、上記
    クリップの間から取り出すための治具取出機構とを設け
    たことを特徴とするめっき処理装置のワーク着脱装置。
  4. 【請求項4】概ね円筒状のラックの半径方向外側に、そ
    の円周方向に間隔を隔てて多数の棒状治具が上下に延び
    る姿勢で保持され、各治具に、複数のワークが上下に並
    べて装着されるようになっており、ワークを装着した複
    数の治具を、ラックに装着される前に、概ね同一平面上
    に並ぶ状態で収容するトレイと、2個のトレイを水平な
    姿勢から共通の垂直平面上に並ぶ垂直姿勢まで回動させ
    るトレイ回動機構と、上記垂直平面と平行かつ水平な方
    向に間隔を隔てて2個のラックを支持するラック支持機
    構と、垂直姿勢にある個々のトレイとそれに対向するラ
    ック支持機構上の各1個のラックとの間に位置する治具
    装着機構とを備え、各治具装着機構が、垂直軸を中心に
    して回転する可動フレームと、可動フレームを半回転づ
    つ回転させる駆動機構と、トレイからの治具の取り出し
    とラックへの治具の取り付けとを行う2個のワーク操作
    部とを備え、両ワーク操作部が可動フレームの互いに反
    対側の側部に取り付けてあり、駆動機構が可動フレーム
    を回転させることにより、各ワーク操作部が治具の上記
    取り出しを行う位置と上記取り付けを行う位置との間を
    移動するようにし、各可動フレームにおいて、上記取り
    出しを行う位置にあるワーク操作部が他方の可動フレー
    ムから離れた位置を占めるとともに、上記取り付けを行
    う位置にあるワーク操作部が他方の可動フレームに近い
    位置を占めるようにワーク操作部の位置を設定したこと
    を特徴とするめっき処理装置のワーク保持装置。
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