JP2792798B2 - 光テープおよびその製造方法,ならびに光テープ装置およびカートリッジ - Google Patents

光テープおよびその製造方法,ならびに光テープ装置およびカートリッジ

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JP2792798B2
JP2792798B2 JP4342436A JP34243692A JP2792798B2 JP 2792798 B2 JP2792798 B2 JP 2792798B2 JP 4342436 A JP4342436 A JP 4342436A JP 34243692 A JP34243692 A JP 34243692A JP 2792798 B2 JP2792798 B2 JP 2792798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテープ状の記録媒体に
光学的に情報の記録再生を行なうのに用いる光テープお
よびその製造方法、ならびにこの光テープを用いた光テ
ープ装置に関し、更に光テープ上における光スポットの
トラッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光学的手段、例えばレーザビー
ムを用いて、テープ状の情報記録媒体上に情報を記録再
生する光テープ装置が知られている。例えば図11は特
開昭62−102439号公報に示された光テープの平
面図であり、1は情報の記録膜層を有した光テープ、2
はトラッキング用のガイドラインで、ガイドライン2は
光テープ1の幅方向に傾斜を有して平行線として形成さ
れている。ガイドライン2の形成方法として上記先行文
献には、1μm以下の細いレーザビームをAgZn系の
薄膜記録媒体に照射し、加熱、急冷する時に生じる結晶
の変化に起因する反射率変化を利用する、あるいは1μ
m以下の細いレーザビームで穴をあける、などの方法が
記載されている。
【0003】図12は「Optical Data S
torage’91」(SPIE)120ページから1
28ページに示された光テープのフォーマット図であ
り、3は情報の起点と終点を示す溝、4はトラッキング
のためのピット、5は記録されたデータ、6は光スポッ
ト、7は情報トラックである。溝3とピット4はあらか
じめ光テープに形成されている。
【0004】次に、動作について説明する。第1の従来
例では、反射率の変化あるいは穴として形成されたガイ
ドライン2に沿って光スポット6が追従される。この追
従のためにトラッキングエラー信号の生成が必要である
が、光ディスク装置で採用されているトラッキングセン
サ方式と同じ方式を、光テープ装置についても用いるこ
とができる。
【0005】第2の従来例では、トラッキング用のピッ
ト4の左端と右端を交互に通過するように光スポット6
が走査されて情報トラック7が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光テープおよび
光テープ装置は、以上のように構成されているので、ト
ラッキングのためのガイドラインやピットはあらかじめ
形成されていなければならない。このために1μm程度
のレーザビームを走査して光テープの全面に形成するに
は多大な時間を要し、生産性の低下は免れなかった。
【0007】また、情報のトラックピッチを1μm程度
とするためには、0.1μm以下の高精度でガイドライ
ンやピットが形成されていなければならず、このような
精度を実現するのは困難であった。
【0008】さらに、形成されたガイドラインやピット
を、一つ一つ検査するのに多大の時間が必要とされた。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡単な方法で形成できるガイド
ラインを備えた光テープを得ること、およびその光テー
プを用いた光テープ装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)
係る光テープは、光テープのベース面に、光反射率の異
なるガイドラインが縞模様に形成されたガイドライン層
備えたものである。
【0011】また、この発明(請求項2)に係る光テー
プは、請求項1に記載の光テープにおいて、上記ガイド
ライン層と上記記録層との間に光反射層を備えたもので
ある。
【0012】また、この発明(請求項3)に係る光テー
プは、請求項1又は2に記載の光テープにおいて、上記
ガイドライン層のガイドラインを、上記ベース面の長手
方向に対して垂直な向きに形成したものである。
【0013】また、この発明(請求項4)に係る光テー
の製造方法は、請求項1ないし3のいずれかに記載の
光テープのガイドライン層を、印刷または蒸着によって
形成するものである。
【0014】また、この発明(請求項5)に係る光テー
プ装置は、光源からの光束を対物レンズにてテープ状の
記録媒体に集束させて光スポットを形成し、光学的に情
報の記録再生を行なう光テープ装置において、非ガイド
ライン部と異なる反射率を有する格子状のガイドライン
が設けられた光テープと、該光テープを走査させる走行
手段と、該光テープに近接して配設され上記ガイドライ
ンと同じピッチを有し、かつ互いに微小な角度だけ傾斜
させられた格子と、該格子および上記ガイドラインを照
明する手段と、この照明光の透過光束を複数に分割され
た受光面で各々独立に検出する光学的検出手段と、該光
学的検出手段の出力信号から情報トラックの位置を検出
する検出手段と、該検出手段により検出されたトラック
位置に基づいて光スポットがトラックを追従するように
する制御手段とを備えたものである。
【0015】また、この発明(請求項6)に係る光テー
プ装置は、請求項5に記載の光テープ装置において、上
記走行手段を透光性のガイドピンとし、当該ガイドピン
に上記照明手段を内蔵したものである。
【0016】また、この発明(請求項7)に係る光テー
プ装置は、請求項5に記載の光テープ装置において、上
記走行手段を透光性のガイドピンとし、当該ガイドピン
に上記光学的検出手段を内蔵したものである。
【0017】また、この発明(請求項8)に係る光テー
プ装置は、請求項5ないし7のいずれかに記載の光テー
プ装置において、上記照明手段を、上記光学的検出手段
が検出する複数の領域と同数の発光点および光束の集束
手段を有するものとしたものである。
【0018】また、この発明(請求項9)に係る光テー
プ装置は、請求項5に記載の光テープ装置において、上
記制御手段を、光テープを移動させることにより光スポ
ットがトラックを追従するようにしたものである。
【0019】また、この発明(請求項10)に係る光テ
ープ装置は、請求項5に記載の光テープ装置において、
上記制御手段を、対物レンズを移動させることにより光
スポットがトラックを追従するようにしたものである。
【0020】また、この発明(請求項11)に係る光テ
ープ装置は、請求項5に記載の光テープ装置において、
上記照明手段と上記光学的検出手段とを一つの透明体に
保持し、該透明体を、上記光テープを挟んで上記対物レ
ンズと反対側に上記光テープ接触して配置し、かつ上
記対物レンズの光軸方向に微動できるものとしたもので
ある。
【0021】また、この発明(請求項12)に係る光テ
ープカートリッジは、請求項1ないし3に記載の光テー
プを収納し、該光テープを走査させるカートリッジにお
いて、光源からの光束を上記光テープに照射させるため
に形成された窓部の,光テープのガイドライン層側に、
該ガイドラインと同じピッチを有し、かつ互いに微小な
角度だけ傾斜させられた格子部を備えたものである。
【0022】
【作用】この発明(請求項1)に係る光テープにおいて
は、光テープのベース面に、光反射率の異なるガイドラ
インが縞模様に形成されたガイドライン層を備えたの
で、ガイドライン層を通った光の強度一定のピッチで
変化させることができる。
【0023】また、この発明(請求項2)に係る光テー
においては、請求項1に記載の光テープにおいて、上
記ガイドライン層と上記記録層との間に光反射層を備え
たので、照明光と反射光との反射光率を向上させること
ができ、互いの光を分離させることができる。 また、こ
の発明(請求項3)に係る光テープにおいては、請求項
1又は2に記載の光テープにおいて、上記ガイドライン
層のガイドラインを、上記ベース面の長手方向に対して
垂直な向きに形成したので、ガイドライン層を通った光
の強度を一定のピッチで変化させることができる。
【0024】また、この発明(請求項4)に係る光テー
プの製造方法においては、請求項1ないし3のいずれか
に記載の光テープのガイドライン層を、印刷または蒸着
によって形成するものとしたので、製造工程を簡略化さ
せることができる。
【0025】また、この発明(請求項5)に係る光テー
プ装置においては、光源からの光束を対物レンズにてテ
ープ状の記録媒体に集束させて光スポットを形成し、光
学的に情報の記録再生を行なう光テープ装置において、
非ガイドライン部と異なる反射率を有する格子状のガイ
ドラインが設けられた光テープと、該光テープを走査さ
せる走行手段と、該光テープに近接して配設され上記ガ
イドラインと同じピッチを有し、かつ互いに微小な角度
だけ傾斜させられた格子と、該格子および上記ガイドラ
インを照明する手段と、この照明光の透過光束を複数に
分割された受光面で各々独立に検出する光学的検出手段
と、該光学的検出手段の出力信号から情報トラックの位
置を検出する検出手段と、該検出手段により検出された
トラック位置に基づいて光スポットがトラックを追従
るようにする制御手段とを備えたので、ガイドラインと
格子を照明することによってモアレ縞が生じ、このモア
レ縞の明暗の移動により光テープの速度変位を検出する
ことができる。
【0026】また、この発明(請求項6)に係る光テー
プ装置においては、請求項5に記載の光テープ装置にお
いて、上記走行手段を透光性のガイドピンとし、当該
イドピンに上記照明手段を内蔵したので、装置の小型化
を図ることができる。
【0027】また、この発明(請求項7)に係る光テー
プ装置においては、請求項5に記載の光テープ装置にお
いて、上記走行手段を透光性のガイドピンとし、当該
イドピンに上記光学的検出手段を内蔵したので、装置の
小型化を図ることができる。
【0028】また、この発明(請求項8)に係る光テー
プ装置においては、請求項5ないし7のいずれかに記載
の光テープ装置において、上記照明手段を、上記光学的
検出手段が検出する複数の領域と同数の発光点および光
束の集束手段を有するものとしたので、各受光面で検出
すべきモアレ縞の部分のみを局所的に照明することがで
きる。
【0029】また、この発明(請求項9)に係る光テー
プ装置においては、請求項5に記載の光テープ装置にお
いて、上記制御手段を、光テープを移動させることによ
り光スポットがトラックを追従するようにしたものとし
たので、制御性良く光スポットのトラッキングを行なう
ことができる。
【0030】また、この発明(請求項10)に係る光テ
ープ装置においては、請求項5に記載の光テープ装置に
おいて、上記制御手段を、対物レンズを移動させること
により光スポットがトラックを追従するようにしたもの
としたので、制御性良く光スポットのトラッキングを行
なうことができる。
【0031】また、この発明(請求項11)に係る光テ
ープ装置においては、請求項5に記載の光テープ装置に
おいて、上記照明手段と上記光学的検出手段とを一つの
透明体に保持し、該透明体を、上記光テープを挟んで上
記対物レンズと反対側に上記光テープに接触して配置
し、かつ上記対物レンズの光軸方向に微動できるものと
したので、制御性良く光スポットのフォーカシングを行
なうことができる。
【0032】また、この発明(請求項12)に係る光テ
ープカートリッジにおいては、請求項1ないし3に記載
の光テープを収納し、該光テープを走査させるカートリ
ッジにおいて、光源からの光束を上記光テープに照射さ
せるために形成された窓部の,光テープのガイドライン
層側に、該ガイドラインと同じピッチを有し、かつ互い
に微小な角度だけ傾斜させられた格子部を備えたので、
モアレ縞形成することができる。
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1の光テープ装置に
ついて図面に基づき説明する。図1はこの実施例1の構
成を示す光学系の平面図および回路接続図であり、図2
は図1の側面図である。8は光テープであり、ベース8
eの一面に保護層8a、記録膜層8b、反射層8cがこ
の順で積層され、他面にガイドライン層8dが形成され
た構造である。ガイドライン層8dは、図3に示すよう
に光テープ8の長手方向に垂直な向きに光反射率の異な
る格子をトラックピッチよりは粗い一定のピッチで形成
したものである。
【0034】9は対物レンズであり、図示しない光ヘッ
ドからのレーザ光束を集光して、記録膜層8b上に光ス
ポット10を形成させる。11はガイドライン層8dと
同じピッチを有する格子であり、ガイドライン層8dに
近接し、ガイドライン層8dの格子方向と格子11が互
いに微小な角度だけ傾斜するように配設されている。1
2は格子11とガイドライン層8dを同時に照明するよ
うに配設された発光素子である。13は格子11とガイ
ドライン層8dの照明光を検出するように配設された受
光素子であり、ここでは四つの受光面13a〜13dを
有した受光素子としている。14は受光面13a〜13
dの各出力が接続されたトラック位置検出回路である。
15はトラック位置検出回路14の出力が接続された駆
動回路であり、駆動回路15の出力はレンズアクチュエ
ータ16に接続されている。
【0035】次に、動作について説明する。ガイドライ
ン層8dと格子11から、図3に示すようなモアレ縞が
得られる。モアレ縞を用いてリニアスケールが構成でき
ることは、例えば「センサハンドブック」(培風館)4
33ページに記載されている。この実施例1では、ガイ
ドライン層8dがメインスケールに、格子11がインデ
ックススケールに相当しており、ガイドライン層8dの
方が移動し、格子11は固定である。
【0036】図4はガイドライン層8dの移動に伴うモ
アレ縞の変化の様子を(A)から(D)の4段階で示す
図である。受光面13aはモアレ縞の上部の1/4の範
囲からの光量を検出し、以下、受光面13bから13d
までそれぞれ1/4の範囲からの光量を検出する。例え
ば受光面13aに着目すれば、図4(A)での光量はほ
とんど無く、図4(B)から(C)にかけて光量が増加
し、図4(D)では減少する。他の受光面でも同様な光
量の変化が検出されるが、周期の位相がそれぞれ異な
る。
【0037】この様子を示すのが図5(A)であり、図
5(A)はガイドライン層8dの移動と各受光面で検出
される光量との関係を示すグラフ図である。トラック位
置検出回路14は、例えば光量がほぼ最大となる点をコ
ンパレータレベルとして、各受光面13aから13dの
検出信号から図5(B)のようにパルス信号を抽出す
る。一つの受光面が検出する信号の一周期がガイドライ
ンのピッチに相当するので、例えば受光面を四つにすれ
ば、ガイドラインピッチの1/4毎の変位に対応してパ
ルス信号が発生される。このパルス信号によるパルス列
からは、電気的な手段により、例えば光テープ8の移動
速度の変化を求めることができるので、レンズアクチュ
エータ16によりこの移動速度の変化を打ち消すように
対物レンズ9を変位させることによって、所定のトラッ
クピッチを保持しながら情報の記録再生が行える。
【0038】また、対物レンズ9を変位させるのではな
く、光テープ8の送り速度を一定値となるように制御す
るようにしてもよい。
【0039】受光素子の受光面数をより多くすることに
よって、ガイドライン層に一定のピッチで形成された光
反射率の異なる格子であるガイドラインにおける,一つ
のガイドラインピッチ内に多数のパルス列を生成するこ
とができるので、それぞれのパルス位置をトラック位置
とすることができる。このことは、従来の光テープがト
ラック毎に一つのガイドラインが設けられていたのに対
して、本発明は複数のトラックに対して一つのガイドラ
インがあればよく、ガイドラインピッチを大きくできる
ことを示している。
【0040】ガイドラインのピッチを大きくできれば、
レーザビームのような微細な形成手段を必要とせず、印
刷や蒸着という方法で反射率または透過率の異なるガイ
ドラインを簡単に形成することができる。
【0041】また、図1のように、光テープの片面側に
発光素子12と受光素子13を配設するような反射型に
おいて、光テープ8の反射層8cは照明光のガイドライ
ン層8dからの反射光率と光スポット10の反射光率を
高めるとともに、互いに光を分離するように動作する。
【0042】実施例2.次に、この発明の実施例2につ
いて図面に基づき説明する。図6はこの実施例2の構成
を示す光学系の平面図であり、符号9から13は図1と
同じものである。17は光テープであり、17aは保護
層、17bは記録膜層、17cはベース、17dはガイ
ドライン層である。ガイドライン層17dに面して格子
11と受光素子13が順に配設されている。また、発光
素子12は透光性の材質で形成されたガイドピン18に
内蔵されている。ガイドピン18は光テープ17に対し
て格子11の反対側に配設されている。
【0043】次に、動作について説明する。光テープ1
7は、ガイドピン18を介して走行される。このガイド
ピン18は透光性の材質によりできており、これに内蔵
された発光素子12からの光は、ガイドピン18を透過
して光テープ17に照射される。照射光は、光テープ1
7と格子11を透過して受光素子13で検出される。従
って第1の実施例で述べたように、ガイドライン層17
dと格子11によってモアレ縞が形成され、光テープ1
8の走行量が検出される。
【0044】実施例3.次に、この発明の実施例3につ
いて図面に基づき説明する。図7はこの実施例3の構成
を示す光学系の平面図であり、符号9から13および、
17は図6と同じものである。保護層17aに面して格
子11と発光素子12が順に配設されている。また、受
光素子13は透光性の材質で形成されたガイドピン19
に内蔵されている。ガイドピン19は光テープ17に対
して格子11の反対側に配設されている。
【0045】次に、動作について説明する。光テープ1
7は、ガイドピン19を介して走行される。発光素子1
2は格子11と光テープ17を照射する。この照射光
は、光テープのガイドライン層17dを透過する。ガイ
ドピン19は透光性の材質によりできており、これに内
蔵された受光素子13はガイドライン層17dからの透
過光を検出する。従って第1の実施例で述べたように、
ガイドライン層17dと格子11によってモアレ縞が形
成され、光テープ18の走行量が検出される。
【0046】実施例4.次に、この発明の実施例4につ
いて図面に基づき説明する。図8はこの実施例4の構成
を示す光学系の平面図であり、符号11、13、17は
図6と同じものである。20は受光素子13の受光面数
分の発光点を有する発光素子であり、それぞれの発光点
からの出射光束を集束させるレンズ21が配設されてい
る。レンズ出射光は光テープ17、格子11を順に透過
し、受光素子13の個々の受光面で検出される。
【0047】実施例4においては、複数の発光点を有す
る発光素子20とレンズ21の集束作用によって、受光
素子13の各受光面が検出するモアレ縞の部分のみが、
局所的に照明される。
【0048】実施例5.次に、この発明の実施例5につ
いて図面に基づき説明する。図9はこの実施例5の構成
を示す光学系の平面図および回路接続図であり、符号8
から13は図1と同じものである。22は透光性の材質
によるフォーカシングガイドであり、内部に格子11、
発光素子12、受光素子13が図1と同じように配設さ
れている。23はフォーカシングガイド22を光テープ
8の面と垂直な方向に微動させるためのアクチュエータ
である。24は対物レンズ9を含む光ヘッド部、25は
フォーカシングサーボ回路であり、この出力信号はアク
チュエータ23に接続されている。
【0049】次に、動作について説明する。モアレ縞の
検出動作については第1の実施例と同じである。光テー
プ8に情報の記録再生を行なうための光ヘッド24から
は、光テープ8と光スポット9との焦点誤差を表すエラ
ー信号が検出される。これは、光テープ8は走行中に面
振れが発生するためであり、焦点誤差を抑えなければ記
録信号の品質が劣化する。そこで、焦点のエラー信号に
基づいてフォーカシングサーボ回路25が動作し、アク
チュエータ23を駆動させる。アクチュエータ23に固
定されたフォーカシングガイド22は直接光テープ8を
押し引きし、常に光テープ8の面が光スポット9の位置
となるように制御される。
【0050】実施例6. 次に、この発明の実施例6について図面に基づき説明す
る。図10はこの実施例6の構成を示す光学系の平面図
であり、符号8、9、10、12、13、2は図9と
同じものである。26は発光受光素子であり、発光素子
12と受光素子13が図1と同じように配置されてい
る。27は光テープを収納するカートリッジであり、
28はリールである。カートリッジ27は光テープ
走行する経路の一部分に、光テープを挟むように両面
の窓部29が設けられている。窓部29は光テープ
記録層b側が透明窓30であり、光テープのガイド
ライン層d側が格子窓31である。透明窓30側には
光ヘッド24が配設され、格子窓31側には発光受光素
子26が配設されている。カートリッジ27は発光受光
素子26が配設される部分が中空の形状をしている。
【0051】実施例6においては、光テープが走行す
る経路の一部分にガイドライン層dに面して格子窓
が配設されるので、発光受光素子26からの照明光に
よってモアレ縞が形成され、さらに縞の明暗が受光素子
13で検出される。また、光テープを挟んで格子窓
の反対側に透明窓30が設けられているので、光ヘッ
ド24によって情報の記録再生が行なわれる。
【0052】なお、上記実施例では、ガイドライン
dを、光テープの長手方向に垂直な向きに、かつ、全幅
にわたって形成した例を示したが、必ずしも垂直である
必要はなく、また、全幅にわたって形成する必要もな
い。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明(請求項1)に
係る光テープによれば、光テープのベース面に、光反射
率の異なるガイドラインが縞模様に形成されたガイドラ
イン層を備えたので、光テープ上のガイドラインと別途
設ける固定の格子により形成されるモアレ縞によりト
ラック位置の抽出が行え、しかも一つのガイドラインピ
ッチ中に複数のトラックを含められるので、ガイドライ
ンピッチを粗くできるという効果がある。また、この発
明(請求項2)に係る光テープによれば、請求項1に記
載の光テープにおいて、上記ガイドライン層と上記記録
層との間に光反射層を備えたので、照明光と反射光との
反射光率を向上させることができ、互いの光を分離させ
ることができるという効果がある。 また、この発明(請
求項3)に係る光テープによれば、請求項1又は2に記
載の光テープにおいて、上記ガイドライン層のガイドラ
インを、上記ベース面の長手方向に対して垂直な向きに
形成したので、ガイドライン層の作成を簡単に行えると
いう効果がある。
【0054】また、この発明(請求項4)に係る光テー
プの製造方法によれば、請求項1ないし3のいずれかに
記載の光テープのガイドライン層を、印刷または蒸着に
よって形成するものとしたので、製造工程を簡略化させ
ることができるという効果がある。
【0055】また、この発明(請求項5)に係る光テー
プ装置によれば、光源からの光束を対物レンズにてテー
プ状の記録媒体に集束させて光スポットを形成し、光学
的に情報の記録再生を行なう光テープ装置において、非
ガイドライン部と異なる反射率を有する格子状のガイド
ラインが設けられた光テープと、該光テープを走査させ
る走行手段と、該光テープに近接して配設され上記ガイ
ドラインと同じピッチを有し、かつ互いに微小な角度だ
け傾斜させられた格子と、該格子および上記ガイドライ
ンを照明する手段と、この照明光の透過光束を複数に分
割された受光面で各々独立に検出する光学的検出手段
と、該光学的検出手段の出力信号から情報トラックの位
置を検出する検出手段と、該検出手段により検出された
トラック位置に基づいて光スポットがトラックを追従
るようにする制御手段とを備えたので、ガイドラインと
格子を照明することによってモアレ縞が生じ、このモア
レ縞の明暗の移動により光テープの速度変位を検出する
ことができるという効果がある。
【0056】また、この発明(請求項6)に係る光テー
プ装置によれば、請求項5に記載の光テープ装置におい
て、上記走行手段を透光性のガイドピンとし、当該ガイ
ドピンに上記照明手段を内蔵したので、ガイドピンと
明手段とを一体化でき装置の小型化を図れるという効果
がある。
【0057】また、この発明(請求項7)に係る光テー
プ装置によれば、請求項5に記載の光テープ装置におい
て、上記走行手段を透光性のガイドピンとし、当該ガイ
ドピンに上記光学的検出手段を内蔵したので、ガイドピ
ンと光学的検出手段とを一体化でき装置の小型化を図れ
るという効果がある。
【0058】また、この発明(請求項8)に係る光テー
プ装置によれば、請求項5ないし7のいずれかに記載の
光テープ装置において、上記照明手段を、上記光学的検
出手段が検出する複数の領域と同数の発光点および光束
の集束手段を有するものとしたので、モアレ縞の検出に
必要な部分のみを局所的に効率良く照明できるという効
果がある。
【0059】また、この発明(請求項9)に係る光テー
プ装置によれば、請求項5に記載の光テープ装置におい
て、上記制御手段を、光テープを移動させることにより
光スポットがトラックを追従するようにしたものとした
ので、制御性良く光スポットのトラッキングを行なうこ
とができるという効果がある。
【0060】また、この発明(請求項10)に係る光テ
ープ装置によれば、請求項5に記載の光テープ装置にお
いて、上記制御手段を、対物レンズを移動させることに
より光スポットがトラックを追従するようにしたものと
したので、制御性良く光スポットのトラッキングを行な
うことができるという効果がある。
【0061】また、この発明(請求項11)に係る光テ
ープ装置によれば、請求項5に記載の光テープ装置にお
いて、上記照明手段と上記光学的検出手段とを一つの透
明体に保持し、該透明体を、上記光テープを挟んで上記
対物レンズと反対側に上記光テープに接触して配置し、
かつ上記対物レンズの光軸方向に微動できるものとした
ので、制御性良く光スポットのフォーカシングを行なう
ことができるという効果がある。
【0062】また、この発明(請求項12)に係る光テ
ープカートリッジによれば、請求項1ないし3に記載の
光テープを収納し、該光テープを走査させるカートリッ
ジにおいて、光源からの光束を上記光テープに照射させ
るために形成された窓部の,光テープのガイドライン層
側に、該ガイドラインと同じピッチを有し、かつ互いに
微小な角度だけ傾斜させられた格子部を備えたので、
成の簡素化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の光テープ装置の光学系平
面図および回路接続図である。
【図2】実施例1の光テープ装置の光学系側面図および
回路接続図である。
【図3】実施例1の光テープ装置において生じるモアレ
縞を示す図である。
【図4】実施例1の光テープ装置におけるモアレ縞の変
化を示す図である。
【図5】実施例1の光テープ装置におけるガイドライン
層8dの移動と各受光面13aから13dで検出される
光量との関係と、各受光面13aから13dまでの検出
信号から抽出されるパルス信号を示す図である。
【図6】この発明の実施例2の光テープ装置の光学系平
面図である。
【図7】この発明の実施例3の光テープ装置の光学系平
面図である。
【図8】この発明の実施例4の光テープ装置における発
光素子の平面図である。
【図9】この発明の実施例5の光テープ装置の光学系平
面図および回路接続図である。
【図10】この発明の実施例6の光テープ装置の平面図
である。
【図11】従来の光テープ装置における光テープの平面
図である。
【図12】従来の光テープ装置における光テープのフォ
ーマット図である。
【符号の説明】
8 光テープ 8a 保護層 8b 記録膜層 8c 反射層 8d ガイドライン層 8e ベース 9 対物レンズ 10 光スポット 11 格子 12 発光素子 13 受光素子 13a 受光面 13b 受光面 13c 受光面 13d 受光面 14 トラック位置検出回路 15 駆動回路 16 レンズアクチュエータ 17 光テープ 17a 保護層 17b 記録膜層 17c ベース 17d ガイドライン層 18 ガイドピン 19 ガイドピン 20 発光素子 21 レンズ 22 フォーカシングガイド 23 アクチュエータ 24 光ヘッド 25 フォーカシングサーボ回路 26 発光受光素子 27 カートリッジ28 リール 29 窓部 30 透明窓 31 格子窓

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース面に形成された記録層でデータを
    記録,再生することのできる光テープにおいて、 光反射率の異なるガイドラインが縞模様に形成されたガ
    イドライン層を備えたことを特徴とする光テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光テープにおいて、 上記 ガイドライン層と上記記録層の間に光反射層を
    えたことを特徴とする光テープ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光テープにおい
    て、 上記ガイドライン層のガイドラインは、上記 ベース
    長手方向に対して垂直な向きに形成されたものである
    とを特徴とする光テープ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の光
    テープの製造方法において、 上記ガイドライン層を、印刷または蒸着によって形成す
    ることを特徴とする光テープの製造方法。
  5. 【請求項5】 光源からの光束を対物レンズにてテープ
    状の記録媒体に集束させて光スポットを形成し、光学的
    に情報の記録再生を行なう光テープ装置において、 非ガイドライン部と異なる反射率を有する格子状のガイ
    ドラインが設けられた光テープと、 該光テープを走査させる走行手段と、 該光テープに近接して配設され上記ガイドラインと同じ
    ピッチを有し、かつ互いに微小な角度だけ傾斜させられ
    た格子と、 該格子および上記ガイドラインを照明する手段と、 この照明光の透過光束を複数に分割された受光面で各々
    独立に検出する光学的検出手段と、 該光学的検出手段の出力信号から情報トラックの位置を
    検出する検出手段と、 該検出手段により検出されたトラック位置に基づいて光
    スポットがトラックを追従するようにする制御手段とを
    備えたことを特徴とする光テープ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光テープ装置におい
    て、 上記 走行手段は透光性のガイドピンであり、当該ガイド
    ピンに上記照明手段が内蔵されていることを特徴とす
    テープ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の光テープ装置におい
    て、 上記走行手段は透光性のガイドピンであり、当該ガイド
    ピンに上記 光学的検出手段が内蔵されていることを特徴
    とする光テープ装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の光
    テープ装置において、 上記照明手段は、上記光学的検出手段が検出する複数の
    領域と同数の発光点および光束の集束手段を有するもの
    であることを特徴とする 光テープ装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の光テープ装置におい
    て、 上記制御手段は、上記光テープを移動させることにより
    光スポットがトラックを追従するようにしたものである
    ことを特徴とする光テープ装置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の光テープ装置におい
    て、 上記制御手段は、上記対物レンズを移動させることによ
    り光スポットがトラックを追従するようにしたものであ
    ることを特徴とする光テープ装置。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の光テープ装置におい
    て、 上記照明手段と上記光学的検出手段とが一つの透明体に
    保持され、 該透明体は、上記光テープを挟んで上記対物レンズと反
    対側に上記光テープに接触して配置され、なおかつ上記
    対物レンズの光軸方向に微動できるもの であることを特
    徴とする光テープ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし3に記載の光テープを
    収納し、該光テープを走査させるカートリッジにおい
    て、 光源からの光束を上記光テープに照射させるために形成
    された窓部の,光テープのガイドライン層側に、該ガイ
    ドラインと同じピッチを有し、かつ互いに微小な角度だ
    け傾斜させられた格子部を備えたことを特徴とする光テ
    ープカートリッジ。
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