JP2792741B2 - 薄鋳片の連続鋳造方法 - Google Patents

薄鋳片の連続鋳造方法

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JP2792741B2
JP2792741B2 JP40805190A JP40805190A JP2792741B2 JP 2792741 B2 JP2792741 B2 JP 2792741B2 JP 40805190 A JP40805190 A JP 40805190A JP 40805190 A JP40805190 A JP 40805190A JP 2792741 B2 JP2792741 B2 JP 2792741B2
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casting
cooling drum
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side weir
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靖博 山上
秀毅 岡
健介 下村
貴士 新井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は双ドラム方式の連続鋳造
方法に関し、特に上記連続鋳造方法におけるサイド堰の
シール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の双ドラム式連続鋳造方法において
は、図1〜図3に示すように、軸が平行に置かれた一対
の回転冷却ドラム1,1とサイド堰2,2で形成された
湯溜り部4に溶湯吐出ノズル3から溶湯5を注入し、該
溶湯を前記冷却ドラムで冷却、凝固して冷却ドラムの間
隙を経て帯状薄板Sを連続鋳造していた。鋳造中は該サ
イド堰と冷却ドラムとの間のシールを安定して行う必要
があり、このため、サイド堰2,2を冷却ドラム1,1
の端面に押圧装置2Cで押圧すると共に振動付与装置2
Bによって冷却ドラム軸1B方向(横方向)へ振動して
サイド堰に付着する凝固物を剥離することによって、前
記サイド堰と冷却ドラム端面とのシール状態を維持して
いた。
【0003】このようなサイド堰のシール手段に関する
技術はたとえば特開昭60−166146号公報にあるように、
冷却ドラムに押し当てた固定堰を上部固定堰と下部固定
堰とに分割し、上部固定堰を左右方向に揺動するように
構成したシール装置、又は特開昭61−266160号公報に開
示するように、固定堰の振動の支点を冷却ドラム中立点
より下に設置して、メニスカスでの固定堰の振幅を一番
大きくすることで固定堰面の凝固物を剥離する技術など
種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かゝる
従来技術は、いずれもサイド堰を一定の振幅で振動せし
めているので次のような問題点があった。すなわち、図
3にその詳細を示すように、冷却ドラム端面1Aとサイ
ド堰2のセラミックプレート2Aとの間をシール状態に
するために、サイド堰を一定以上の圧力で冷却ドラムに
押付けているが、このシール状態で冷却ドラムを回転す
ると共にサイド堰を振動せしめるので、上記セラミック
プレート2Aに摩耗が生じる。鋳造を継続するに従い、
この摩耗が進み、図4に示すように、摩耗遅れ部分Aが
形成される。サイド堰が振動している途中で、冷却ドラ
ム端面1Aが摩耗遅れ部分Aに乗り上げる場合があり、
このため、サイド堰の横方向への加速度、変位が増加
し、その結果シール不良となり、最悪の場合鋳造中断に
到る。また、セラミックプレートの摩耗深さがプレート
の厚みの40%程度を越えると、サイド堰の振動(叩き現
像)による疲労破壊で、きれつBが生じてセラミックプ
レートの欠落が発生し、同様にシール不良、鋳造中断と
なる。
【0005】本発明はサイド堰の振動に基づくかゝる問
題点を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、サイド堰の振幅を鋳造作業の進行に伴い連
続的あるいは段階的に減少させることを特徴とする鋳造
方法を提供するものである。すなわち、あらかじめサイ
ド堰の振幅の最大幅と最小幅を定め、鋳造時間を鋳造ト
ン数から定めて、最適の振幅減少速度を算出し、この算
出値に基づいて振幅を減少せしめるプリセット制御方
法、又は鋳造時、サイド堰のセラミックプレートの摩耗
量を所定の時間毎に測定し、その摩耗量に応じてサイド
堰振幅減少速度を算出し、この算出信号に基づいて振動
付与装置の駆動を制御して振幅を減少せしめるオンライ
ン制御方法等によってサイド堰の横方向への振動を制御
するものである。
【0007】
【作用】本発明は上述のようにサイド堰の横振動の振幅
を順次減少せしるように制御するので冷却ドラム端面が
サイド堰のセラミックプレートシール部の摩耗遅れ部分
へ乗上げることを防止し、同時に叩き現象による上記セ
ラミックプレートの疲労破壊をなくして長時間のシール
を維持し、安定した鋳造を可能にする。
【0008】以下本発明を実施例により更に説明する。
【0009】
【実施例】図1〜図3に示す連続鋳造機によって肉厚2
mm、板隔 800mmの薄帯状鋳片Sを鋳造するに際し、サイ
ド堰2のセラミックプレート2Aを冷却ドラム端面1A
にサイド堰押圧装置2Cによって圧着し、上記サイド堰
をサイド堰振動付与装置2Bにより振幅1mmで横方向へ
振動させながら、速度40m/min で鋳造を開始した。
【0010】本実施例では図5に示すように、あらかじ
め鋳造時間を13分と設定し、振動効果のある最小振隔を
0.4mmとして1分毎に50μずつ振隔を減少させた。振隔
の変更は減速機を介してパルスモーターにより行った。
その結果、サイド堰の横方向の加速度は常に0.3G以下
に安定し(図6参照)、一次バリの発生が極めて少く、
エッジ形状の良好な鋳片が得られた。また、セラミック
プレートの摩耗は3.0mmの深さまで進行したが、欠落は
起らず安定したシールが可能であり所定の溶鋼を完鋳し
た。
【0011】一方、従来例として、図5に示すように、
上記と同一条件にて鋳造を開始し、同一振幅で振動を与
えながら鋳造を継続した。鋳造開始後約4分過ぎからサ
イド堰2の横方向の加速度が増加(図6参照)し始め、
同時に一次バリが発生して鋳片エッジの形状が悪化し、
約8分過ぎにセラミックプレートのきれつBが進行して
欠落が生じた(図4参照)。その結果、上記欠落部から
湯漏れが生じ、鋳造が中断となった。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上に述べたように構成しか
つ、作用せしめるようにしたから、良好なエッジ部を有
する薄肉帯状鋳片を長時間安定して鋳造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する連続鋳造機の概略斜視図であ
る。
【図2】図1の一部断面側面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】従来例のシール部拡大断面図である。
【図5】本発明例と従来例の鋳造時間とサイド堰との関
係を示す図である。
【図6】本発明例と従来例の鋳造時間と加速度との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1…冷却ドラム 1A…冷却ドラム端面 1B…冷却ドラム軸 2…サイド堰 2A…セラミックプレート 2B…サイド堰振動付与装置 2C…サイド堰押圧装置 3…溶湯吐出ノズル 4…湯溜り部 5…溶湯 S…薄肉鋳片 T…タンディシュ
フロントページの続き (72)発明者 下村 健介 山口県光市大字島田3434番地 新日本製 鐵株式会社 光製鐵所内 (72)発明者 新井 貴士 山口県光市大字島田3434番地 新日本製 鐵株式会社 光製鐵所内 (56)参考文献 特開 平2−25248(JP,A) 特開 昭64−40148(JP,A) 特開 昭60−184450(JP,A) 特開 昭60−170559(JP,A) 特開 平3−174954(JP,A) 実開 昭62−61347(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/06 330

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の冷却ドラムとこの冷却ドラムの端
    面に押圧した一対のサイド堰によって形成される湯溜り
    部に溶湯を注入し、前記サイド堰を冷却ドラム軸の方向
    へ振動させて薄鋳片を鋳造する連続鋳造方法において、
    前記一対のサイド堰の冷却ドラム軸方向への振動の振幅
    を鋳造作業の進行に伴い、連続的あるいは段階的に減少
    させることを特徴とする薄鋳片の連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 前記サイド堰の振幅の減少速度をプリセ
    ットで制御する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記サイド堰の振幅の減少速度の制御を
    サイド堰の摩耗量に比例したオンライン制御で行う請求
    項1記載の方法。
JP40805190A 1990-12-27 1990-12-27 薄鋳片の連続鋳造方法 Expired - Lifetime JP2792741B2 (ja)

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JPH04228244A JPH04228244A (ja) 1992-08-18
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KR101264232B1 (ko) * 2009-12-28 2013-05-14 주식회사 포스코 쌍롤식 박판 주조기의 에지댐 수평 진동 제어 장치 및 그 제어 방법

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