JP2792527B2 - Clv型ディスクの駆動制御装置 - Google Patents

Clv型ディスクの駆動制御装置

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JP2792527B2
JP2792527B2 JP5213345A JP21334593A JP2792527B2 JP 2792527 B2 JP2792527 B2 JP 2792527B2 JP 5213345 A JP5213345 A JP 5213345A JP 21334593 A JP21334593 A JP 21334593A JP 2792527 B2 JP2792527 B2 JP 2792527B2
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD,CD−ROM,
MD,MD−ROMなどのCLV(ConstantLinear Vel
ocity,線速度一定)型のディスクの駆動制御装置にか
かり、更に具体的には、2倍速や4倍速などの高速アク
セスに好適なCLV型ディスクの駆動制御装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】CLV型のディスクの記録再生装置とし
ては、例えば図6に示すものがある。同図において、デ
ィスク10に対しては、光ピックアップや磁気ヘッド
(図示せず)などのトランスデューサ(TDで表示)1
2により、渦巻状のトラックに沿って情報の記録,再生
が行われる。このディスク10をCLV(線速度一定)
で回転駆動するスピンドルモータ(SPMで表示)14
の回転制御は、スピンドルモータドライバ16によって
行われる。
【0003】トランスデューサ12から出力されたRF
信号は、RFアンプ18で増幅されて信号処理・サーボ
制御部20に供給される。信号処理・サーボ制御部20
にはマイクロプロセッサユニット(MPUで表示)22
が接続されており、これらによってディスク10に記録
された情報の再生信号,トランスデューサ12に対する
フォーカスエラー信号,トラッキングエラー信号,スピ
ンドルモータ14に対する回転サーボ制御信号がそれぞ
れ得られる。
【0004】再生信号は、CD,CD−ROM,MD,
MD−ROMの各信号処理回路24,26,28,30
のいずれか所要のものに供給される。なお、例えばCD
用信号処理回路24には、誤り訂正回路,デジタルフィ
ルタ,D/A変換器などが含まれており、これらによっ
てオーディオ信号が再生される。CD−ROM用信号処
理回路26,MD−ROM用信号処理回路30には、誤
り訂正回路,バッファメモリ,SCSIインタフェース
などが含まれており、これらによってデータが再生され
る。
【0005】MD用信号処理回路28には、EMF復調
回路,誤り訂正回路,ATRACデコーダなどが含まれ
ており、これらによってオーディオ信号が再生される。
更に、ディスク10に対して情報を記録する場合には、
記録用の処理回路もそれぞれに含まれる。
【0006】制御信号は、信号処理・サーボ制御部20
からトランスデューサ12,スピンドルモータドライバ
16,トランスデューサドライバ21にそれぞれ供給さ
れる。トランスデューサ12ではフォーカスやトラッキ
ングの制御が行われ、スピンドルモータドライバ16で
はスピンドルモータ14のCLV制御が行われる。
【0007】ところで、このようなCDやMDなどのC
LV型ディスクの記録再生装置でも、最近は処理動作の
高速化が求められている。特にCD−ROMやMD−R
OMなどのデータ用ディスクでは、トランスデューサ1
2のアクセス,スピンドルモータ14の回転,処理回路
26,30におけるデータの転送などについてHDDに
匹敵する高速化が要求されている。
【0008】このCD−ROMドライブなどの高速化技
術については、例えば、「世界CD−ROM総覧」1993
/Vol.6のP84〜に開示されているものがある。CLV型
のディスクは、ディスク内周ほど高速で回転駆動され
る。例えば、再外周では200rpm,最内周では52
0rpmという具合である。特にCD−ROMなどのデ
ータ用ディスクでは、ディスク上の随所にアクセスが行
われるが、その際にはトランスデューサが該当するトラ
ックに到達していることの他に、ディスクの回転速度が
規定の線速度となっていることが必要である。
【0009】ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
の回転数とトルクの関係は、例えば図7(A)に示すよ
うになる。同図中、縦軸は回転速度(rpm),横軸は
相対トルク(%)である。グラフGAは通常駆動時の特
性例であり、回転速度「0」で相対トルクは最大の10
0%である。回転数の上昇に伴ってトルクは減少して、
無負荷では2000rpmで回転する。上述した200
〜520rpmの範囲WA(1倍速)では、トルクは約
89〜74%となる。
【0010】この特性上で2倍速の駆動を行うと、回転
数の範囲WBは400〜1040rpmとなり、トルク
は約73〜47%に低下する。このようなトルクの低下
が生ずると、規定のディスク回転数を得るまでにかなり
の時間を要するようになる。特に、低回転数の外周側か
ら高回転数の内周側にアクセスする場合には、その影響
が顕著となる。
【0011】ところで、高速ドライブによるアクセス速
度の向上を図るためには、各種の要因があるが、ディス
クが規定回転数に至るまでの到達時間が大きく影響す
る。そこで、スビンドルモータを、同図に示すGBのよ
うな特性とすれば、トルク性能が向上して到達時間を低
減できる。グラフGBの特性によれば、WBで示す2倍
速において、グラフGAの特性の1倍速時と同様のトル
クを得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グラフ
GBのような特性のスピンドルモータを用いると、次の
ような不都合がある。 モータ自体が大きくなってしまい、小型化,軽量化の
要請に応えられない。 また、消費電力も大幅に増大するようになる。すなわ
ち、グラフGBの傾きがグラフGAと比較して大きくな
るということは、単位電流当たりの発生トルクが傾きの
割合に応じて減少するということである。このため、効
率が半分になるとともに、大幅な電流増になる。
【0013】同図(B)には、グラフGA,GBの特性
のスピンドルモータにおける相対トルク(又は回転数)
と相対電流(%)の関係が示されており、グラフGAI
がグラフGAに対応し、グラフGBIがグラフGBに対
応する。これらGAI,GBIを比較すれば明らかなよ
うに、グラフGBの特性のスピンドルモータについて空
間的な制約がなくその他のロスもないとした場合、電流
は2倍にもなる。
【0014】更に、電流の増大に伴って発熱も大きく
なる。このため、スピンドルモータ自体や回路の温度上
昇の問題が生ずるとともに、近傍に位置するディスクや
トランスデューサにも熱膨張などの影響が生ずる。
【0015】そこで、以上のような不都合を改善したも
のとして、トルク及び回転数を1.2倍程度とした同図
(A)にGDで示すような特性のスピンドルモータが考
えられる。しかし、このスピンドルモータにおいても、
グラフGAのモータと比較して起動時は1.2倍程度の
電流を消費する。また、グラフGDの特性を得るために
モータ自体が大きくなってコスト増にもなる。特に、こ
の特性のスピンドルモータを1倍速及び2倍速の兼用装
置で用いる場合、1倍速装置としてみると過剰特性とな
ってしまい、無駄が多い。
【0016】本発明は、これらの点に着目したもので、
従来のモータ特性を利用するとともに、最大電流の増加
や効率の低下を招くことなくスピンドルモータの回転数
を目標の回転数に高速で到達させることができるCLV
型ディスクの駆動制御装置を提供することを、その目的
とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、トランスデューサによって情報の記録又
は再生が行われるディスクをCLVで駆動制御するCL
V型ディスクの駆動制御装置において、前記ディスクを
回転するスピンドルモータを定常駆動するための第1の
電源手段と、これよりも高い電圧値の少なくとも1つの
第2の電源手段と、前記第1の電源手段と前記第2の電
源手段とを切り換える切換手段と、前記トランスデュー
サの位置情報及びその位置におけるディスクの回転情報
を検出する検出手段とを持ち、ディスク起動時には前記
第1の電源手段により起動し、前記トランスデューサの
アクセス時にディスクの回転数を第1の回転数から第2
の回転数へと変更するときに、前記切換手段によって前
記第2の電源手段へ切り換えることを特徴とする。主要
な態様の一つによれば、前記トランスデューサのアクセ
ス時にディスクの回転数を上げるときには、前記切換手
段によって前記第2の電源手段を選択し、前記トランス
デューサのアクセス時にディスクの回転数を下げるとき
には、前記切換手段によって前記第1の電源手段を選択
することを特徴とする。他の態様によれば、前記トラン
スデューサのアクセス時にディスクの回転数が第2の回
転数となったことを前記検出手段により検出したとき
は、前記切換手段によって前記第1の電源手段へ切り換
えることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、スピンドルモータの駆動用電
源として、定常駆動用の第1の電源手段と、これよりも
高い電圧の第2の電源手段が少なくとも1つ用意され
る。そして、トランスデューサの移動に対応してそれら
の電源が切り換えられ、移動時は高い電圧がスピンドル
モータに印加される。これによってスピンドルモータの
トルクが増大し、ディスクは速やかに短時間で所望のア
クセス先の回転数に制御される。
【0019】
【実施例】以下、本発明によるCLV型ディスクの駆動
制御装置の実施例について、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。 <第1実施例>図1には、本発明の第1実施例の主要部
が示されている。同図において、本実施例にかかるスピ
ンドルモータドライバ50では、NPN型のトランジス
タQ1とPNP型のトランジスタQ2のベース,エミッタ
がそれぞれ接続されている。これらのベースには比較器
G1の出力側が接続されており、エミッタにはスピンド
ルモータ14が接続されている。比較器G1の反転入力
側(マイナス側)には、上述した信号処理・サーボ制御
部20からのサーボ制御信号SCONが供給されており、
非反転入力側(プラス側)には、比較基準信号SREFが
供給されている。
【0020】次に、トランジスタQ1のコレクタ側には
切換スイッチSW1が接続されており、その切換入力側
には、10V,12Vの2つの電源電圧がそれぞれ供給
されている。トランジスタQ2のコレクタ側には切換ス
イッチSW2が接続されており、その切換入力側には、
−10V,−12Vの2つの電源電圧がそれぞれ供給さ
れている。
【0021】なお、電圧10V,−10Vは、スピンド
ルモータ14を前記図7(A)のグラフGAで駆動する
場合の電圧であり、電圧12V,−12Vは、その1.
2倍のグラフGDで駆動する場合の電圧である。また、
プラスの電圧はスピンドルモータ14を加速する場合の
電源であり、マイナスの電圧はスピンドルモータ14を
減速する場合の電源である。
【0022】次に、スピンドルモータ14には、その回
転速度を検出するためのFG(周波数発生器)などの速
度センサ(VSで表示)52が設けられており、その検
出出力側は電源切換制御部54に接続されている。そし
て、この電源切換制御部54の出力側は切換スイッチS
W1,SW2の切換制御側に接続されている。
【0023】以上の各部のうち、切換スイッチSW1,
SW2は、スピンドルモータ14の駆動電圧を±10
V,±12V間で切り換えるためのものである。また、
トランジスタQ1は矢印FAで示す加速側の通電を行う
ためのものであり、トランジスタQ2は矢印FBで示す
減速側の通電を行うためのものである。これらトランジ
スタQ1,Q2による矢印FA,FB方向の通電の程度
は、スピンドルモータ14に対する印加電圧プロファイ
ル,すなわち現在の位置とアクセスする位置との関係か
ら予測される好適な加速,減速の程度を示すサーボ制御
信号SCONによって制御されている。
【0024】電源切換制御部54は、図6に示した信号
処理・サーボ制御部20に含ませることができ、トラン
スデューサ12の現在位置情報及び目標位置情報と、そ
れらの位置におけるディスク10の回転制御情報が与え
られている。そして、これらの情報と、速度センサ52
から入力された得られるスピンドルモータ14の回転速
度情報を利用して、切換スイッチSW1,SW2の切換制
御を行うためのものである。
【0025】次に、図2,図3も参照しながら本実施例
の動作について説明する。図2には、前記図7に示した
グラフGA,GDが示されている。 起動開始時の動作 最初に、図2を参照して2倍速による起動開始時の動作
について説明する。なお、1倍速の場合は、例えば前記
従来技術で説明したようにグラフGA上で動作する。上
述したように、電源切換制御部54には、アクセス先の
トランスデューサ位置情報と、それらの位置におけるデ
ィスク回転数情報が与えられるので、これらの情報を利
用して以下の制御が行われる。
【0026】通常のCDプレーヤでは、起動開始時にデ
ィスク10の最内周トラックに記録されているTOC
(Table of Contents)にアクセスする。この最内周ト
ラックは、2倍速では1040rpmである。スピンド
ルモータ14をその回転数とするための制御信号は、信
号処理・サーボ制御部20側からスピンドルモータドラ
イバ50の比較器G1に供給される。
【0027】これによって、トランジスタQ,Q
導通の程度が制御され、最初はトランジスタQ側で電
流が流れる状態となる。他方、起動開始時であることか
ら、電源切換制御部54によって、切換スイッチSW
は10V側(SWは−10V側)に切り換えられる。
これによって、スピンドルモータ14は、2倍速であっ
ても起動時は10Vで起動される。すなわち、図2に
印F1で示すように、グラフGAに沿って起動される。
スピンドルモータ14は、同図中のa点を通過し、更
にa点に達する。この間の速度変化は、速度センサ5
2によって検出されており、検出値は電源切換制御部5
4で監視されている。
【0028】ところで、スピンドルモータ14の発生ト
ルクについて検討すると、起動時は図2にa0で示すよ
うに100%である。しかし、回転が開始されると、巻
線から発生する逆起電圧VE(回転数に比例)が作用す
るため、見かけ上その分電源電圧VCが減少し、発生ト
ルクも減少することになる。すなわち、モータ端子電圧
Vは、V=VC−VEとなる。従って、回転数が高くなっ
たら電源電圧VCを上げるようにすれば、起動時と同等
のトルクが得られる。
【0029】そこで本実施例では、グラフGAのa2点
の回転速度となった時点で、速度判別制御部54によっ
て切換スイッチSW1を10Vから12V(SW2は−1
0Vから−12V)に切り換えるようにする。すると、
矢印F2で示すようにグラフGDのd1点に移動するこ
とになり、再びトルクはa0点(起動時)と同様の10
0%となる。この12Vの駆動電圧で矢印F3で示すよ
うにd2点まで移動し、最内周トラックの回転速度10
40rpmの回転速度を得る。そして、最内周トラック
に記録されているTOCにアクセスする。
【0030】この状態では、一定速度で回転していれば
よいから大きなトルクは必要とされない。そこで、消費
電力を低減するため、電源切換制御部54によって切換
スイッチSW1が10V側(SW2は−10V側)に切り
換えられる。これによって、矢印F4で示すようにd2
点からa3点に移動し、ここでスピンドルモータ14は
定常動作することになる。TOCの情報を読み出す間
に、トランスデューサ12がディスク10の内周側トラ
ックから外周側トラックに進む。このため、スピンドル
モータ14の回転速度は低下するようになるが、このと
きはトルクは必要とされないので引き続き10Vの駆動
電圧で駆動が行われ、グラフGA上を矢印F5方向に移
動する。
【0031】ランダムアクセス時の動作 次に、ディスク上の適宜位置から他の位置へランダムに
アクセスする場合の動作について、図3を参照しながら
説明する。最も基本的な動作としては、同図(A)に示
すように、通常は電圧を10VとしてグラフGA上でス
ピンドルモータ14を駆動する。そして、移動アクセス
時にのみ電圧を、切換スイッチSW1を12V側(SW2
は−12V側)に切り換えてグラフGD上で駆動する。
例えば、a10点からa11点にアクセスする場合、電圧を
12Vとしてa10点からd10点に移動し、矢印F10で示
すようにグラフGD上で速度移行する。そして、目的の
トラックの速度であるd11点となった時点で、矢印F11
で示すように10V(−10V)に戻してa11点に移
る。
【0032】逆に、a11点からa10点にアクセスする場
合は、同様に矢印F12で示すようにスピンドルモータ
14が駆動される。この場合は、スピンドルモータ14
を減速する動作となるため、電源切換制御部54によっ
て切換スイッチSW2が−10Vから−12V側(SW1
は10Vから12V)に切り換えられる。比較器G1で
は、入力制御信号に基づいて今度は主としてトランジス
タQ2側で電流が流れるように制御される。このため、
スピンドルモータ14には、加速時と逆の方向に電流が
流れるようになり、減速が行われる。
【0033】そして、目的速度となった時点で、今度は
切換スイッチSW2が−12Vから−10V側(SW1は
12Vから10V)に切り換えられる(矢印F13参
照)。また、この目的速度となった時点で、比較器G1
によるトランジスタQ1,Q2の通電制御により、所定の
定常回転の状態となる。次に、ディスク10の内周側か
ら外周側にアクセスする場合は、スピンドルモータ14
を減速する制御が行われるので、特にトルクが必要とな
るわけではない。そこで、この場合は、同図(B)に矢
印F14で示すように、−10Vで減速を行ってグラフG
A上で移動するようにするようにしてもよい。
【0034】このように、本実施例によれば、複数の電
源電圧を用意するとともに、これをスピンドルモータの
回転速度に応じて切り換えるようにすることで、最大電
流の増加を招くことなく、2倍速動作時におけるアクセ
スタイムを低減して速やかなアクセスを実現できる。ま
た、小型化,軽量化,低コスト化の要請にも十分に応え
られる。
【0035】<第2実施例及び第3実施例>次に、図4
を参照しながら第2実施例及び第3実施例について説明
する。図4(A)には第2実施例が示されている。この
第2実施例も、前記第1実施例と同様にスピンドルモー
タ14がブラシ付きモータの場合の例である。電源電圧
として、+10V,+12Vのみが用意されており、マ
イナス側の電源電圧は用意されていない。しかし、PN
P型のトランジスタQ3,Q4とNPN型のトランジスタ
Q5,Q6を、切換制御信号SF/RによってON,OFF
することで、通電方向をFA,FBに切り換えることが
できるようになっている。切換制御信号SF/Rは、図6
の信号処理・サーボ制御部20から供給される。
【0036】比較器G1はトランジスタQ5,Q6のエミ
ッタ側に接続されているトランジスタQ7のベースに接
続されており、これによって通電量の制御が行われるよ
うになっている。また、トランジスタQ3,Q4のエミッ
タ側は、MOS型のFETQ8,Q9を介して電源電圧1
2V,10V側にそれぞれ接続されている。FETQ8
のゲートには反転回路G2を介して電源切換制御部54
の出力側が接続されており、FETQ9のゲートには電
源切換制御部54の出力側がそのまま接続されている。
つまり、電源切換制御部54の出力によって、FETQ
8,Q9のいずれか一方がON,他方がOFFとなるよう
に構成されている。
【0037】このような第2実施例の動作は基本的に前
記第1実施例と同様であり、スピンドルモータ14の加
速,減速の制御はトランジスタQ3〜Q6によって行われ
る。また、回転数に対応する通電量は比較器G1,トラ
ンジスタQ7によって行われる。更に、図2,図3に示
した電源電圧10V,12Vの切換制御は、電源切換制
御部54,反転回路G2,FETQ8,Q9によって行わ
れる。
【0038】図4(B)には、第3実施例が示されてい
る。この実施例では、スピンドルモータ14として3相
のブラシレスモータとなっており、電源電圧として、+
10V,+12Vのみが用意されている。そして、電源
切換制御部54の出力側は切換スイッチSW3の制御側
に接続されており、切換スイッチSW3の切換側に電源
電圧10V,12Vがそれぞれ供給されている。そし
て、切換スイッチSW3で切り換えられた電圧が3相モ
ータドライバ60を介してスピンドルモータ14に印加
される。また、スピンドルモータ14の各巻線に対する
通電量や加減速の制御は3相モータドライバ60によっ
て行われる。
【0039】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、例えば次のようなも
のも含まれる。 (1)前記実施例では、1倍速の場合は、従来技術と同
様にグラフGA上で動作することとしたが、この1倍速
についても図2,図3に示したようにグラフGDを利用
すれば、アクセス時間の短縮を図ることができる。
【0040】(2)また、図5(A)に示すように、グ
ラフGAとGDの中間程度,例えば電源電圧11V程度
を用意し、1倍速の場合はこのグラフGC上でアクセス
時の移動動作を行うようにしてもよい(矢印F15,F
16参照)。また、同図(B)に示すように、電圧12
VのグラフGDと電圧11VのグラフGの双方を利用
してアクセス時の移動動作を行うようにしてもよい(矢
印F17〜F18参照)。更に、アクセススピードをよ
り上げるために、更に高電圧を用意し、複数段階に切り
換えるようにしてもよい。
【0041】(3)前記実施例は2倍速の場合である
が、勿論それ以上の3倍速,4倍速,……についても同
様に適用可能である。 (4)前記実施例では、アクセス後は消費電力低減のた
めグラフGA上に戻ることとしているが、ディスクの回
転速度の上昇によって負荷が大きくなったりするおそれ
があるときなどは、GAに戻ることなく定常状態で常に
グラフGD上に位置するようにしてもよい。また、通常
はGA上に戻ることとし、衝撃などによる回転変動が加
わった場合にのみ、その変動の程度に応じてGD上に位
置するようにしてもよい。
【0042】(5)その他、回路構成も、マイクロコン
ピュータなどを用いてソフト的に構成するなど、各種設
計変更が可能である。また、適用対象のディスクとして
は、MCLVなどのように、多数のトラックがグループ
に分割されており、グループ間ではCLV,グループ内
ではCAVで駆動が行われるような場合にも、本発明は
適用可能である。
【0043】(6)前記実施例では、速度センサによっ
てスピンドルモータ,すなわちディスクの回転速度情報
を得たが、ディスク上におけるセクタの間隔や同期信号
の間隔などを利用してディスク上から速度情報を得るよ
うにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるCL
V型ディスクの駆動制御装置によれば、スピンドルモー
タの駆動用電源として、定常駆動用の第1の電源手段
と、これよりも高い電圧の第2の電源手段を用意し、ア
クセス時は高い電圧をスピンドルモータに印加すること
としたので、従来のモータ特性を利用して、最大電流の
増加や効率の低下を招くことなくスピンドルモータの回
転数を目標の回転数に高速で到達させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCLV型ディスクの駆動制御装置
の第1実施例を示す構成図である。
【図2】前記第1実施例の制御動作例を示す説明図であ
る。
【図3】前記第1実施例の他の制御動作例を示す説明図
である。
【図4】本発明の第2実施例,第3実施例を示す構成図
である。
【図5】本発明の他の動作例を示す説明図である。
【図6】ディスクの記録再生装置の一例を示すブロック
図である。
【図7】従来のCLV型ディスクの駆動手法を示す説明
図である。
【符号の説明】
10…ディスク、12…トランスデューサ、14…スピ
ンドルモータ、20…信号処理・サーボ制御部、50…
スピンドルモータドライバ、52…速度センサ、54…
電源切換制御部、60…3相モータドライバ、FA,F
B…通電方向を示す矢印、F1〜F5,F10〜F20…制
御方向を示す矢印、GA,GC,GD…スピンドルモー
タの特性を示すグラフ、G1…比較器、Q1〜Q7…トラ
ンジスタ、Q8,Q9…FET、SW1〜SW3…切換スイ
ッチ、a0〜a3,a10,a11,d1〜d2,d10,d11…
制御点。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスデューサによって情報の記録又
    は再生が行われるディスクをCLVで駆動制御するCL
    V型ディスクの駆動制御装置において、 前記ディスクを回転するスピンドルモータを定常駆動す
    るための第1の電源手段と、 これよりも高い電圧値の少なくとも1つの第2の電源手
    段と、前記第1の電源手段と前記第2の電源手段とを切り換え
    る切換手段と、 前記トランスデューサの位置情報及びその位置における
    ディスクの回転情報を検出する検出手段とを持ち、 ディスク起動時には前記第1の電源手段により起動し、
    前記トランスデューサのアクセス時にディスクの回転数
    を第1の回転数から第2の回転数へと変更するときに、
    前記切換手段によって前記第2の電源手段へ切り換える
    ことを特徴とするCLV型ディスクの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記トランスデューサのアクセス時にデ
    ィスクの回転数を上げるときには、前記切換手段によっ
    て前記第2の電源手段を選択し、前記トランスデューサ
    のアクセス時にディスクの回転数を下げるときには、前
    記切換手段によって前記第1の電源手段を選択すること
    を特徴とする請求項1に記載のCLV型ディスクの駆動
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記トランスデューサのアクセス時にデ
    ィスクの回転数が第2の回転数となったことを前記検出
    手段により検出したときは、前記切換手段によって前記
    第1の電源手段へ切り換えることを特徴とする請求項1
    に記載のCLV型ディスクの駆動制御装置。
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