JP2541350B2 - 情報記録媒体円盤の記録再生機における位置検知器を有しないブラシレス直流モ―タの回転制御方法及び情報記録媒体円盤の記録再生機 - Google Patents

情報記録媒体円盤の記録再生機における位置検知器を有しないブラシレス直流モ―タの回転制御方法及び情報記録媒体円盤の記録再生機

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JP2541350B2 JP2190973A JP19097390A JP2541350B2 JP 2541350 B2 JP2541350 B2 JP 2541350B2 JP 2190973 A JP2190973 A JP 2190973A JP 19097390 A JP19097390 A JP 19097390A JP 2541350 B2 JP2541350 B2 JP 2541350B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
によって駆動される磁気ディスク、フロッピーディス
ク、光磁気ディスク等の情報記録媒体円盤の記録再生機
に関する。
【従来の技術】
多くの技術分野における各種の情報信号を高い記録密
度で記録することについての要望が高まるのにつれて、
近年来、色々な構成原理や動作原理に基づいて作られた
情報記録媒体を用いて情報信号の高密度記録再生が試み
られ、例えば、1回だけユーザが追加して記録できる光
ディスク(追記型光ディスク)や消去可能な光ディスク
などが、例えばオフィス用ファイルメモリ、その他の用
途での実用化のために盛んに研究開発が行なわれてお
り、これまでに追記型の光ディスクあるいは消去可能な
光ディスクとしても、それらのものにおける記録層がレ
ーザ光ビームのスポットの加熱作用により、どのような
物理的な変化で情報信号の記録が行なわれるのかに着目
して分類した場合に、ピット形成型、泡あるいは凹凸形
成型、光磁気型、相変化型(熱エネルギにより光の透過
率,反射率,吸収率等に変化が生じる熱変態型)等のよ
うに大別できる各種形式のものが提案されている他、記
録,再生動作が光以外のエネルギを用いて行なわれるよ
うにする情報記録媒体についての提案も多くなされてい
ることは周知のとおりであるが、情報信号の記録再生を
磁気的に行なうようにした磁気記録再生方式や光磁気記
録再生(熱磁気記録再生)方式は、情報記録媒体に対す
る情報信号の記録と、情報記録媒体からの情報信号の再
生とを極め容易に行ないうるために、多くの技術分野に
おける情報信号の記録再生の手段として広く試みられて
おり、情報記録媒体として円盤状の磁気記録媒体(磁気
ディスク…ハードな磁気ディスク、ソフトなフロッピィ
ディスク)や、円盤状の光磁気記録媒体(光磁気ディス
ク)を用いて情報信号の記録再生を行なうようにした記
録再生機は、例えば情報処理装置における大容量のメモ
リとしても広く採用されている。 ところで、前記した磁気ディスクや光磁気ディスク
(以下、ディスクと記載する)のような情報記録媒体円
盤を含めて、情報記録媒体に対する情報信号の高密度記
録再生の要望が高まるのに伴い、トラック間隔(トラッ
クピッチ)の狭小化が図られるようになり、そのために
ディスクにおいても記録再生素子をトラック上に正確に
辿らせることができるように、各種のトラッキング制御
手段を適用してこの問題の解決を図かることが行なわれ
るようになり、近年になってディスクにおける各セクタ
毎にトラッキング情報を間欠的に記録させておくサンプ
リングサーボ方式が広く実施されるようになったことは
周知のとおりである。 さて、ディスクの記録再生機ではそれの記録再生動作
時にディスクを所定の一定の回転数(一定の回転速度)
で駆動回転させなければならないから、ディスクの駆動
用モータは記録再生動作時に所定の一定回転数で駆動回
転している状態となるように回転制御(速度制御)され
ることが必要である。 そして、前記したディスクの駆動用モータとしては各
種の構成形態のブラシレス直流モータが使用されている
が、ブラシレス直流モータにおいては各相のモータ巻線
に対して所定の転流のタイミングで各相のモータ巻線へ
順次に駆動電流を切換え供給するために、モータ巻線と
励磁用の磁極との相対的な位置関係を示す回転子の位置
情報を示す信号(回転子の回転位相情報を示す信号)が
必要とされる。 それで、従来からブラシレス直流モータは、それの回
転子の回転位相情報を例えばホール素子や光学的な素子
などを含んで構成されている位置検知器によって検出
し、前記の位置検知器から出力された回転子の回転位相
情報を示す信号に基づいて発生させた所定の転流のタイ
ミングを有する切換制御信号を例えばトランジスタのよ
うな電子的なスイッチング素子に与えて、複数のモータ
巻線へ順次に駆動電流が供給されるような構成形態のも
のとなされたり、あるいは、回転子の回転中に各モータ
巻線に発生する逆起電圧における少なくとも2相以上の
モータ巻線に発生する逆起電圧から回転子の回転位相情
報を示す信号を発生させ、その信号に基づいて発生させ
た所定の転流のタイミングを有する切換制御信号を例え
ばトランジスタのような電子的なスイッチング素子に与
えて、複数のモータ巻線へ順次に駆動電流が供給される
ような構成形態のものとなされたり、もしくは回転子の
回転中にモータ巻線に流れる駆動電流から回転子の回転
位相情報を示す信号を得て、その信号に基づいて発生さ
せた所定の転流のタイミングを有する切換制御信号を例
えばトランジスタのような電子的なスイッチング素子に
与えて、複数のモータ巻線へ順次に駆動電流が供給され
るような構成形態のものとなされている。 前記した後者の構成形態のブラシレス直流モータ、す
なわち、位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
は、前記した前者の構成形態のブラシレス直流モータに
おいて必要にされている位置検知器が不要なために、モ
ータの構成が簡単化できるとともに、位置検知器自体の
信頼性が低いことによって生じる問題もなく、また、位
置検知器を所定の受付け位置に正確に取付けるための組
立製作上の困難さもないなどの利点があり、特に小型な
ブラシレス直流モータを構成させる場合に有利である。 前記した位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
において、回転子の回転位相情報を示す信号を回転子の
回転中に各モータ巻線に発生する逆起電圧における少な
くとも2相以上のモータ巻線に発生する逆起電圧を用い
て発生させ、その信号に基づいて所定の転流のタイミン
グを有する切換制御信号を発生させて、それを例えば電
子的なスイッチング素子に与えて複数のモータ巻線へ順
次に駆動電流が供給されるような構成形態のものにおけ
る前記した回転位相情報を示す信号は、例えば特公昭56
−33953号公報、特公昭61−3193号公報などに記載され
ている位置検知器を有しないブラシレス直流モータのよ
うに複数のモータ巻線に発生される逆起電圧を位相比較
を含むアナログ信号処理回路を使用することによって容
易に発生できる。 また、前記した位置検知器を有しないブラシレス直流
モータにおいて、回転子の回転中にモータ巻線に流れる
駆動電流から回転子の回転位相情報を示す信号を得て、
その信号に基づいて発生させた所定の転流のタイミング
を有する切換制御信号を例えばトランジスタのような電
子的なスイッチング素子に与えて、複数のモータ巻線へ
順次に駆動電流が供給されるようにした位置検知器を有
しないブラシレス直流モータは、信号処理をデジタル信
号によって行なうようにした場合の例が例えば特開昭63
−69489号公報によって開示されている。 この特開昭63−69489号公報によって開示されている
位置検知器を有しないブラシレス直流モータは、起動時
に各モータ巻線に順次にパルス電流を流し、それに応じ
て全モータ巻線の電流が共通に通過する位置に設けてあ
る抵抗に生じる電圧降下から回転子の回転位相情報を得
て、前記の回転子の回転位相情報に基づいて順次のモー
タ巻線に駆動電流を切換え供給し、モータが所定の回転
数で回転する状態になったらディスクから再生された周
期性信号を用いて速度制御を行なうようにしたものであ
る。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば情報処理装置における大容量のメモ
リなどとして使用されるディスクの記録再生機におい
て、ディスクを所定の一定の回転数で駆動回転させるの
に位置検知器を有しないブラシレス直流モータが使用さ
れているディスクの記録再生機が、位置検知器を有しな
いブラシレス直流モータの駆動に必要な駆動電流を所定
の転流タイミングで各相のモータ巻線に供給するための
制御信号や、モータを所定の一定回転数で回転させるた
めの回転制御(速度制御)信号などの諸信号に対する信
号処理がデジタル信号で行なわれるようになされて、前
記した信号処理がマイクロコンピュータを含んで構成さ
れている制御回路によって行なわれる場合に、位置検知
器を有しないブラシレス直流モータが回転子の回転中に
各モータ巻線に発生する逆起電圧における少なくとも2
相以上のモータ巻線に発生する逆起電圧を用いて回転子
の回転位相情報を示す信号を発生させるようなものとし
て構成されている場合には、モータ巻線に発生する逆起
電圧をアナログ・デジタル変換したデータが常に前記し
た制御回路に供給されていないと正確な回転子の回転位
相情報が得られないことは容易に理解できる。 ところが、ディスクの記録再生機では、ディスクに対
する情報信号の高密度記録再生のために記録再生素子を
トラック上に正確に辿らせうるようにトラッキング制御
手段が適用されているから、ディスクが所定の一定の回
転数に達して記録再生動作が開始された後においては、
前記した制御回路が、位置検知器を有しないブラシレス
直流モータの駆動に必要な駆動電流を所定の転流タイミ
ングで各相のモータ巻線に供給するための制御信号や、
モータを所定の一定回転数で回転させるための回転制御
(速度制御)信号などの諸信号に対する信号処理の他
に、トラッキング制御系におけるアクチュエータの制御
用の信号を得るための演算処理にかなりの時間にわたっ
て使用されることが起こり、さらに、ホストコンピュー
タ等の外部装置との間のデータの入出力のために時間が
とられたりするので、位置検知器を有しないブラシレス
直流モータの駆動に必要な駆動電流を所定の転流タイミ
ングで各相のモータ巻線に供給するための制御信号や、
モータを所定の一定回転数で回転させるための回転制御
(速度制御)信号などの諸信号に対する信号処理が正常
に行なわれないことが起こる。 すなわち、ディスクを所定の一定の回転数で回転駆動
させるためには、自動速度制御系によって回転数の自動
制御が行なわれるようにしなければならないが、周波数
発電機などのような速度情報を発生させる手段を備えて
いない位置検知器を有しないブラシレス直流モータにお
いては、回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆起
電圧のデータがある時間長にわたって連続的に得られな
い限り速度情報を発生させることができないからであ
る。 また、特開昭63−69489号公報によって開示されてい
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータでは、起
動して所定の回転数に達した後には、全モータ巻線の電
流が共通に通過する位置に設けてある抵抗に生じる電圧
降下が一定になって速度情報が得られなくなるから、速
度制御用の信号として使用できる周期性信号が記録され
ているディスクを用いる等の手段を用いない限り速度制
御を行なうことができず、したがって、特開昭63−6948
9号公報によって開示されている位置検知器を有しない
ブラシレス直流モータをディスクの記録再生機に使用し
た場合には、速度制御のための信号に使用できるような
周期性信号が記録済みの状態になされていないディスク
については、それを所定の回転数で回転駆動することは
できない。 そのために特開昭63−69489号公報によって開示され
ている位置検知器を有しないブラシレス直流モータは、
生産時にモータ単品での性能評価を行なうことができな
いし、また、無記録の状態のディスクに対してサンプリ
ングサーボ信号を書込みながら記録するような状態での
記録動作も行なうことができないという問題点がある。 また、動力源を内蔵させた小型な電子機器(例えば、
ラップトップパソコン、ノートブックパソコン)におい
ては、消費電力を少なくすることが重大な条件になって
いるが、小型な電子機器に位置検知器を有しないブラシ
レス直流モータを内蔵させる場合には、モータを一定速
度に回転制御するための構成に必要とされる再生信号回
路やアクチュエータ回路などが電力を消費するために、
低消費電力の電子機器を構成することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
本発明は少なくとも1個のアナログデジタル変換器及
び少なくとも1個のパルス幅変調ユニットと中央処理装
置とを含んで構成されている1チップ・マイクロ・コン
ピュータを備えている制御回路により、モータの起動後
における回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆起
電圧における少なくとも2相以上のモータ巻線に発生す
る逆起電圧の状態に従って得られる回転子の基準位置情
報に基づいて発生される速度情報を用いて行なわれる自
動速度制御動作によって所定の回転数での回転制御が行
なわれる位置検知器を有しないブラシレス直流モータに
対する回転制御が、モータの起動後における回転子の回
転中に各モータ巻線に発生する逆起電圧における少なく
とも2相以上のモータ巻線に発生する逆起電圧の状態に
基づいて発生される速度情報を用いて行なわれる自動速
度制御動作により検知器を有しないブラシレス直流モー
タ自体で行なわれるようにされる第1の回転制御モード
と、前記した位置検知器を有しないブラシレス直流モー
タが前記した第1の回転制御モードによる回転制御動作
により所定の回転数での回転動作を行なうようになされ
てから、それと一体的に回転されているとともに回転位
置及び回転数と対応する基準信号となされうる回転基準
情報が記録されている情報記録媒体円盤から読出された
前記の回転基準情報に基づいて得た前記した基準信号を
用いて行なわれる自動速度制御動作によって前記した所
定の回転数での回転制御が行なわれる第2の回転制御モ
ードとの2つの回転制御モードによる回転制御状態の内
の何れか一方の回転制御状態に、回転制御状態を選択的
に切換えることができるようにした情報記録媒体円盤の
記録再生機における位置検知器を有しないブラシレス直
流モータの回転制御方法、及び、前記した回転制御方法
が用いられている情報記録媒体円盤の記録再生機におい
て、情報記録媒体円盤が所定の回転数での回転動作を行
なう状態になされた後で、記録再生素子による記録再生
動作が行なわれていない状態のときに、前記した第2の
回転制御モードによる回転制御状態から前記した第1の
回転制御モードによる回転制御状態に切換えるととも
に、前記の記録再生素子を所定位置で固定する固定手段
と、記録再生系の諸回路及び記録再生素子の駆動制御系
の諸回路に対する電力供給を遮断もしくは制限するよう
にした手段とを設けたことを特徴とする情報記録媒体円
盤の記録再生機を提供する。
【作用】
少なくとも1個のアナログデジタル交換器及び少なく
とも1個のパルス幅変調ユニットと中央処理装置とを含
んで構成されている1チップ・マイクロ・コンピュータ
を備えている制御回路を用いて、モータの起動後におけ
る回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆起電圧に
おける少なくとも2相以上のモータ巻線に発生する逆起
電圧の状態に従って得られる回転子の基準位置情報に基
づいて速度情報を発生させ、前記の速度情報を用いて行
なわれる自動速度制御動作によって所定の回転数での回
転制御が行なわれる位置検知器を有しないブラシレス直
流モータを、それ自体で所定の回転数での回転を行なう
第1の回転制御モードで回転させるように回転制御の状
態を外部から指示してモータを回転させたり、前記した
位置検知器を有しないブラシレス直流モータが前記した
第1の回転制御モードによる回転制御動作により所定の
回転数での回転動作を行なうようになされてから、モー
タと一体的に回転されているとともに回転位置及び回転
数と対応する基準信号となされうる回転基準情報が記録
されているディスクから読出された前記の回転基準情報
に基づいて得た前記した基準信号を用いて行なわれる自
動速度制御動作によって前記した所定の回転数での回転
制御が行なわれる第2の回転制御モードで回転させるよ
うに回転制御の状態を外部から指示してモータを回転さ
せたりする。 それで、前記した第1の回転制御モードによって位置
検知器を有しないブラシレス直流モータを回転させれ
ば、生産時にモータ単品での性能評価を行なうことがで
き、また、無記録の状態のディスクに対してサンプリン
グサーボ信号を書込みながら記録するような状態での記
録動作も良好に行なうこともできる。 また、第2図の回転制御モードによって位置検知器を
有しないブラシレス直流モータを回転させれば、モータ
が所定の一定の回転数に達した後には速度制御のために
必要な周期性信号が、ディスクの再生信号から安定に得
られるのでディスクに対する情報信号の高密度記録再生
のために記録再生素子をトラック上に正確に辿らせるた
めのトラッキング制御系におけるアクチュエータの制御
用の信号を得るための演算処理に制御回路が使用された
り、ホストコンピュータ等の外部装置との間のデータの
入出力のために制御回路が使用されても、位置検知器を
有しないブラシレス直流モータは安定に所定の一定の回
転数で回転駆動される。また、情報記録媒体円盤が所定
の回転数での回転動作を行なう状態になされた後で、記
録再生素子による記録再生動作が行なわれていない状態
のときに、前記した第2の回転制御モードによる回転制
御状態から前記した第1の回転制御モードによる回転制
御状態に切換えるとともに、記録再生素子を所定位置で
固定状態に保持させ、かつ、記録再生系の諸回路及び記
録再生素子の駆動制御系の諸回路に対する電力供給を遮
断もしくは制限して情報記録媒体円盤の記録再生機の消
費電力を低減させる。
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら本発明の情報記録媒体
円盤の記録再生機における位置検知器を有しないブラシ
レス直流モータの回転制御方法及び情報記録媒体円盤の
記録再生機の具体的な内容について詳細に説明する。 第1図は本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機にお
ける位置検知器を有しないブラシレス直流モータの回転
制御方法を適用する情報記録媒体円盤の記録再生機にお
ける位置検知器を有しないブラシレス直流モータのブロ
ック図、第2図は本発明の情報記録媒体円盤の記録再生
機の概略構成のブロック図であり、各図において1は電
源端子、2〜4はモータ巻線、5〜8はトランジスタ、
9〜11はアナログ・デジタル変換器、12は位相比較回
路、13は速度信号生成回路、14は位相信号生成回路、15
は起動確認回路、16は起動用発振回路、17は駆動信号発
生回路、18は再生信号の増幅回路、19は位相信号,速度
信号の生成回路、20は外部スイッチ、21はディスクの有
無の検出回路、22は速度,位相制御回路、23はパルス巾
変調回路、24は積分回路、29〜36は接続線、SW1,SW2は
切換スイッチ、点線枠で示すCCTは中央処理装置を含ん
で構成されている1チップ・マイクロ・コンピュータを
備えている制御回路であり、また、第2図においてMdは
図中の2〜4で示すモータ巻線を含んで構成されている
位置検知器を有しないブラシレス直流モータ、Dは情報
記録媒体円盤、37は記録再生素子、38はアクチュエータ
(ACT)の回動軸、39は記録再生素子の位置の固定を行
なうための部材、40は記録再生素子位置固定回路、41は
記録再生信号系、42はアクチュエータ駆動回路、43はア
クチュエータ制御信号発生回路、44はアクチュエータ制
御回路、45は動作用電力供給制御回路、46はディスク駆
動制御回路、47は外部装置(例えばホストコンピュー
タ)、48は記録用情報信号または記録用データの入力端
子、49は再生信号の出力端子である。 各図において各モータ巻線2〜4は各相のモータ巻線
(図中のU,V,Wは各相を区別するための符号である)で
あって、前記の各モータ巻線2〜4の一端には電源1が
接続されており、また、前記の各モータ巻線2〜4の他
端には、それぞれ個別のスイッチング用のトランジスタ
5〜7におけるコレクタが接続されている。 また、前記した各スイッチング用のトランジスタ5〜
7のエミッタは共通接続された後に電流制御用(速度制
御用)のトランジスタ8のコレクタに接続されており、
前記の電流制御用のトランジスタ8のエミッタは接地さ
れている。 また、駆動信号発生回路17では、それに供給される回
転子の回転位相情報を示す信号に基づいて所定の転流の
タイミングで各モータ巻線2〜4に対して順次に駆動電
流が供給できるような切換制御信号を発生して接続線29
〜31を介して前記したスイッチング用のトランジスタ5
〜7のベースに供給する。 前記のスイッチング用のトランジス5〜7は、駆動信
号発生回路17から接続線29〜31を介して切換制御信号が
ベースに印加されることによってオン,オフ動作を行っ
て、前記したモータ巻線2〜4に対する駆動電流の供
給,遮断動作を行なうことは周知のとおりである。 図示の位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
は、回転子の回転中に3相の各モータ巻線2〜4にそれ
ぞれ発生する逆起電圧を用いて前記した回転子の回転位
相情報を示す信号が発生されるような構成形態のものと
なされているから、このモータが起動する以前の状態に
おいては、前記した回転子の回転位相情報を示す信号は
存在していない。 それで、図示の位置検知器を有しないブラシレス直流
モータの起動時には、切換スイッチSW1の可動接点vが
固定接点a側に切換えられている状態にして、起動用発
振回路16で発振された起動用の信号が前記した切換スイ
ッチSW1の固定接点a→可動接点vの回路を経て駆動信
号発生回路17に供給し、停止の状態の回転子が回転を始
めるようにする。なお、前記した起動用発振回路16で発
振される起動用の信号は、モータの起動々作が良好に行
なわれるような態様のもの、例えば、それの周期がモー
タの起動に適するような所定の可変態様のものにされて
いる。 モータが起動すると各モータ巻線2〜4には周知のよ
うに回転子の回転数に比例した逆起電圧が発生する。前
記した各モータ巻線4,3,2に生じた逆起電圧は、それぞ
れ個別の接続線34〜36を介してアナログ・デジタル変換
器9〜11によってデジタル信号に変換されてから位相比
較回路12に供給される。 前記した位相比較回路12では、各モータ巻線4,3,2に
生じた逆起電圧の位相を相互に比較して、例えば逆起電
圧の大きさがクロスする時点を検出し、その検出結果と
して発生された信号を速度信号生成回路13と位相信号生
成回路14とに供給したり、モータ巻線に生じた逆起電圧
の信号を起動確認回路15に供給したりする。 前記の起動確認回路15では、それに供給されたモータ
巻線に生じた逆起電圧の信号に基づいて切換スイッチSW
1の切換制御信号を発生して切換スイッチSW1に供給し、
切換スイッチSW1では可動接点vを固定接点b側に切換
える。 また、速度信号生成回路13では、それに供給された信
号における時間軸上で相隣る2つのものの時間間隔を計
測して速度信号を発生させ(あるいは任意の1相のモー
タ巻線から発生された逆起電圧の大きさの時間上におけ
る変化態様に基づいて速度信号を発生させるようにして
もよい)て、それを切換スイッチSW3の固定接点aに供
給する。 また、前記した位相信号生成回路14では回転子の特定
な位置が特定なモータ巻線と予め定められた相対位置関
係になされた時点毎に回転子の回転基準信号を発生させ
て、それを切換スイッチSW2の固定接点aに供給する。 前記した切換スイッチSW2固定接点bには、位相,速
度信号の生成回路19によって発生された回転子の回転基
準信号が供給されており、また、前記した切換スイッチ
SW3の固定接点bには、位相,速度信号の生成回路19に
よって発生された速度信号が供給されている。 前記の位相,速度信号の生成回路19では、位置検知器
を有しないブラシレス直流モータと一体的に回転するよ
うになされているディスクに記録されている回転位置及
び回転数と対応する基準信号となされうる回転子の回転
基準情報を再生して得た回転基準情報に基づいて得た基
準信号を用いて、回転子の回転基準信号と速度信号とを
発生する。 すなわち、位置検知器を有しないブラシレス直流モー
タと一体的に回転するようになされているディスクとし
て、ディスクの径方向に等間隔に配置されたデータトラ
ック上の周方向に等間隔に設定されている各セクタの頭
の部分にそれぞれサンプリングサーボ用の信号が記録さ
れている構成形態のものが使用されている場合には、デ
ィスクから再生された各セクタのサンプリングサーボ用
の信号が再生信号の増幅器18によって増幅された後に位
相,速度信号の生成回路19に供給される。 そして、位相,速度信号の生成回路19では、それに供
給された順次のセクタ毎に現われるサンプリングサーボ
用の信号の時間々隔を計測することにより速度信号を生
成して、それを前記したように切換スイッチSW3の固定
接点bに供給し、また、ディスクの1周における特定な
径方向位置に存在するセクタの頭の部分に他のセクタの
頭の部分に記録されているサンプリングサーボ信号とは
異なるデータ内容のサンプリング信号を検出して、その
時間位置で回転子の基準の回転位相を示す回転子の回転
基準信号を生成して、それを前記したように切換スイッ
チSW2の固定接点bに供給する。 そして、前記した各切換スイッチSW2,SW3の可動接点
vは、ディスクの有無の検出回路21から出力される切換
制御信号によって、固定接点a側または固定接点b側に
切換えられる。 前記したディスクの有無の検出回路21から出力される
切換制御信号は、第1図示の回路配置においてはディス
クの有無の情報を入力する外部スイッチ20に設定された
情報と、位相,速度信号の生成回路19によって発生され
た速度信号とに基づいて発生されるようになされてお
り、また、第2図示の回路配置においては前記した第1
図示の回路配置と同様に、ディスクの有無の情報を入力
する外部スイッチ20に設定された情報と、位相,速度信
号の生成回路19によって発生された速度信号とに基づい
て発生される他に、ディスク駆動制御回路46から供給さ
れる信号によっても発生されるようになされている。 前記したディスク駆動制御回路46では外部装置47から
与えられた指令が、記録再生素子37によってディスクに
記録再生動作を行なわせるようにするものの場合には、
ディスクの有無の検出回路21に対して「ディスク有り」
の情報を与えるとともに、アクチュエータ制御回路44及
び動作用電力供給制御回路45に対しても、前記の諸回路
がそれぞれ後述されているような所定の動作を行うこと
ができるような信号を供給し、また、外部装置47からデ
ィスク駆動制御回路46に与えられた指令が、記録再生素
子37によってディスクに記録再生動作を行なわせないも
のの場合には、ディスクの有無の検出回路21に対して
「ディスク無し」の情報を与えるとともに、アクチュエ
ータ制御回路44及び動作用電力供給制御回路45に対して
も、前記の諸回路がそれぞれ後述されているような所定
の動作を行うことができるような信号を供給する。 さて、本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機におけ
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータが、モー
タの起動後における回転子の回転中に各モータ巻線2〜
4に発生する逆起電圧における少なくとも2相以上のモ
ータ巻線に発生する逆起電圧の状態に従って得られる回
転子の基準位置情報に基づいて発生される回転子の回転
基準信号に基づいて所定の転流動作が行なわれるととも
に、前記した回転子の基準位置情報に基づいて発生され
る速度情報を用いて自動速度制御動作を行なって所定の
回転数で回転制御される第1の回転制御モードで駆動回
転される場合には、外部スイッチ20に対して「ディスク
無し」の情報が設定されるが、第2図示の回路配置にお
いては前記の外部スイッチ20に対する「ディスク無し」
の情報の設定の他に、外部装置47からディスク駆動制御
回路46に与えられた指令が、既述のように記録再生素子
37によってディスクに記録再生動作を行なわせないもの
の場合にも、ディスクの有無の検出回路21に対して「デ
ィスク無し」の情報を与える。 そして、前記した「ディスク無し」の情報が与えられ
たディスクの有無の検出回路21では、切換スイッチSW2,
SW3の可動接点vを常に固定接点a側だけに切換えてい
る状態にさせる切換制御信号を発生して切換スイッチSW
2,SW3に供給する。 また、本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機におけ
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータが、モー
タの起動後における回転子の回転中に各モータ巻線2〜
4に発生する逆起電圧における少なくとも2相以上のモ
ータ巻線に発生する逆起電圧の状態に従って得られる回
転子の基準位置情報に基づいて発生される回転子の回転
基準信号に基づいて所定の転流動作が行なわれるととも
に、前記した回転子の基準位置情報に基づいて発生され
る速度情報により自動速度制御動作を行なって所定の回
転数で回転制御される第1の回転制御モードで駆動回転
されることにより所定の回転数での回転動作を行なうよ
うになされてから、モータと一体的に回転されていると
ともに、回転位置及び回転数と対応する基準信号となさ
れうる回転基準情報が記録されているディスクから再生
(読出)された前記の回転基準情報に基づいて得た回転
子の回転基準信号に基づいて所定の転流動作が行なわれ
るとともに、ディスクから再生(読出)された前記の回
転基準情報に基づいて得た回転基準信号に基づいて発生
された速度信号により自動速度制御動作を行なって所定
の回転数で回転制御される第2の回転制御モードで駆動
回転されるようになされる場合には、外部スイッチ20に
対して「ディスク有り」の情報が設定されるが、第2図
示の回路配置においては前記の外部スイッチ20に対する
「ディスク有り」の情報の設定の他に、既述のように外
部装置47からディスク駆動制御回路46に与えられた指令
が、記録再生素子37によってディスクに記録再生動作を
行なわせるようなものの場合には、ディスクの有無の検
出回路21に対して「ディスク有り」の情報を与える。 ところで、前記した外部スイッチ20に設定された「デ
ィスク有り」の情報が与えられたディスクの有無の検出
回路21では、まず、切換スイッチSW2,SW3の可動接点v
が常に固定接点a側だけに切換えられている状態にさせ
る切換制御信号を発生して切換スイッチSW2,SW3に供給
するが、モータの回転数が予め定められた所定の回転数
に達したときに速度,位相制御回路22で発生される信号
が線33を介してディスクの有無の検出回路21に供給され
ると、ディスクの有無の検出回路21では切換スイッチSW
2,SW3の可動接点vを固定接点a側からb側に切換える
切換制御信号を発生してそれを切換スイッチSW2,SW3に
供給して、切換スイッチSW2,SW3の可動接点vを固定接
点a側から固定接点b側に切換えるようにする。 前記したところから明らかなように、本発明の情報記
録媒体円盤の記録再生機における位置検知器を有しない
ブラシレス直流モータの駆動信号発生回路17に供給され
る回転子の回転位相情報を示す信号、すなわち回転子の
回転基準信号は、前記した外部スイッチ20に対し「ディ
スク無し」の情報が与えられた動作モード時において
は、モータが起動された後は常に位相生成回路14で発生
された回転子の回転基準信号が位相生成回路14→切換ス
イッチSW2の固定接点a→同可動接点v→切換スイッチS
W1の固定接点b→同可動接点v→駆動信号発生回路17の
経路を経て供給され、また、前記した外部スイッチ20に
対し「ディスク有り」の情報が与えられた動作モード時
においては、モータが起動された後でモータが予め定め
られた所定の回転数に達するまでの期間は、位相生成回
路14で発生された回転子の回転基準信号が位相生成回路
14→切換スイッチSW2の固定接点a→同可動接点v→切
換スイッチSW1の固定接点b→同可動接点v→駆動信号
発生回路17の経路を経て供給されるとともに、モータが
予め定められた所定の回転数での回転状態に達した後に
は、位相信号,速度信号の生成回路19で発生された回転
子の回転基準信号が、位相信号,速度信号の生成回路19
→切換スイッチSW2の固定接点b→同可動接点v→切換
スイッチSW1の固定接点b→同可動接点v→駆動信号発
生回路17の経路を経て供給されて、駆動信号発生回路17
では既述のようにそれに供給された回転子の回転基準信
号に基づいて所定の転流のタイミングで各モータ巻線2
〜4に対して順次に駆動電流が供給できるような切換制
御信号を発生して接続線29〜31を介してスイッチング用
のトランジスタ7,6,5のベースに供給するような動作を
行なう。 また、本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機におけ
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータの速度,
位相制御回路22に供給される速度信号は、前記した外部
スイッチ20に対し「ディスク無し」の情報が与えられた
動作モード時においては、速度信号生成回路13で発生さ
れた速度信号が常に速度信号生成回路13→切換スイッチ
SW3の固定接点→a→同可動接点v→速度,位相制御回
路22の経路を経て速度,位相制御回路22に供給され、ま
た、前記した外部スイッチ20に対し「ディスク有り」の
情報が与えられた動作モード時においては、モータが起
動された後でモータが予め定められた所定の回転数に達
するまでの期間は、速度信号生成回路13で発生された速
度信号が速度信号生成回路13→切換スイッチSW3の固定
接点a→同可動接点v→速度,位相制御回路22の経路を
経て速度,位相制御回路22に供給されるとともに、モー
タが予め定められた所定の回転数での回転状態に達した
後には、位相信号,速度信号の生成回路19で発生された
速度信号が、位相信号,速度信号の生成回路19→切換ス
イッチSW3の固定接点b→同可動接点v→速度,位相制
御回路22の経路を経て速度,位相制御回路22に供給され
るようになされる。 前記の速度,位相制御回路22では予め定められた所定
の回転数(予め定められた所定の速度)と対応して設定
しておいた基準値と、供給された速度信号との間の速度
誤差信号を発生してパルス幅変調回路23に供給し、また
供給された速度信号が予め定められた所定の回転数と対
応して設定しておいた基準値に一致したときに一致信号
を発生して、それを線33を介してディスクの有無検出回
路21に供給するとともに線51を介してディスク駆動制御
回路46にも供給する。 前記したパルス幅変調回路23では、速度,位相制御回
路22から供給された速度誤差信号をパルス幅変調波信号
として積分回路24に供給し、前記の積分回路24ではそれ
に供給されたパルス幅変調波信号を積分して速度制御用
信号としてトランジスタ8のベースに供給する。 それで、本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機にお
ける位置検知器を有しないブラシレス直流モータは、前
記した外部スイッチ20に対し「ディスク無し」の情報が
与えられた動作モード時においては、速度,位相制御回
路22→パルス幅変調回路23→積分回路24→トランジスタ
8→トランジスタ5〜7→アナログデジタル変換器9〜
11→位相比較回路12→速度信号生成回路13→切換スイッ
チSW3の固定接点a→同可動接点v→速度,位相制御回
路22のような一巡の閉ループで構成されている自動速度
制御回路の動作によって所定の一定の回転数で回転子が
回転されるように回転制御が行なわれる。 また、本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機におけ
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータは、前記
した外部スイッチ20に対し「ディスク有り」の情報が与
えられた動作モード時においては、モータが起動された
後でモータが予め定められた所定の回転数に達するまで
の期間は、速度,位相制御回路22→パルス幅変調回路23
→積分回路24→トランジスタ8→トランジスタ5〜7→
アナログデジタル変換器9〜11→位相比較回路12→速度
信号生成回路13→切換スイッチSW3の固定接点a→同可
動接点v→速度,位相制御回路22のような一巡の閉ルー
プで構成されている自動速度制御回路の動作によって所
定の一定の回転数で回転子が回転されるように回転制御
が行なわれるともに、モータが予め定められた所定の回
転数での回転状態に達した後には、速度,位相制御回路
22→パルス幅変調回路23→積分回路24→トランジスタ8
→トランジスタ5〜7→モータ巻線2〜4→回転子の回
転→ディスクの回転→再生素子によるディスクからの信
号の再生→再生信号の増幅器18→位相信号,速度信号の
生成回路19→切換スイッチSW3の固定接点b→同可動接
点v→速度,位相制御回路22のような一巡の閉ループで
構成されている自動速度制御回路の動作によって所定の
一定の回転数で回転子が回転されるように回転制御が行
なわれる。 なお、本発明の実施に当ってはディスクの有無の情報
はそれを既述のように外部スイッチ20によって入力させ
る他に、マイクロコンピュータのポートに情報を入力さ
せるようにしたり、あるいはディスクの再生信号の有無
によって自動的に設定されるようにしてもよいのであ
り、第2図示の回路配置においては外部装置47からディ
スク駆動制御回路47に供給される既述のような情報がデ
ィスクの有無の情報として用いるようにしている。 これまでの説明によって、第1図及び第2図中に示さ
れている位置検知器を有しないブラシレス直流モータが
2つの異なる回転制御モード、すなわち、モータの起
動後における回転子の回転中に各モータ巻線に発生する
逆起電圧における少なくとも2相以上のモータ巻線に発
生する逆起電圧の状態に基づいて発生される速度情報を
用いて行なわれる自動速度制御動作により検知器を有し
ないブラシレス直流モータ自体で行なわれるようにされ
る第1の回転制御モードと、位置検知器を有しないブ
ラシレス直流モータが前記した第1の回転制御モードに
よる回転制御動作により所定の回転数での回転動作を行
なうようになされてから、それと一体的に回転されてい
るとともに回転位置及び回転数と対応する基準信号とな
されうる回転基準情報が記録されている情報記録媒体円
盤から読出された前記の回転基準情報に基づいて得た前
記した基準信号を用いて行なわれる自動速度制御動作に
よって前記した所定の回転数での回転制御が行なわれる
第2の回転制御モードとの2つの回転制御モードの内の
何れか一方の回転制御モードによる回転状態に、選択的
に切換えられることを明らかにした。 前記した第1の回転制御モードによる回転制御の状態
と第2の回転制御モードによる回転制御の状態との2つ
の回転制御モードの選択的な切換えが行なわれることに
より、第1の回転制御モードによって位置検知器を有し
ないブラシレス直流モータを回転させれば、生産時にモ
ータ単品での性能評価を行なうことができ、また、無記
録の状態のディスクに対してサンプリングサーボ信号を
書込みながら記録するような状態での記録動作も良好に
行なうことができ、さらに第2の回転制御モードによっ
て位置検知器を有しないブラシレス直流モータを回転さ
せれば、モータが所定の一定の回転数に達した後には速
度制御のために必要な周期性信号が、ディスクの再生信
号から安定に得られるのでディスクに対する情報信号の
高密度記録再生のために記録再生素子をトラック上に正
確に辿らせるためのトラッキング制御系におけるアクチ
ュエータの制御用の信号を得るための演算処理に制御回
路が使用されるようにして、ホストコンピュータ等の外
部装置との間のデータの入出力のために制御回路が使用
されても、位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
は安定に所定の一定の回転数で回転駆動される等の利点
が得られるのであるが、前記のような構成の位置検知器
を有しないブラシレス直流モータをディスクドライブ装
置に用いた場合には、モータを一定速度に回転制御する
ための構成に用いられる再生信号回路やアクチュエータ
回路などによる消費電力が大きいために、それを消費電
力の低減が最も重要な条件の1つとされている小型な電
子機器に内蔵させるべき動力源として使用し難い点が問
題になることがある。 第2図に示す回路配置は第1の回転制御モードによる
回転制御の状態と第2の回転制御モードによる回転制御
の状態との2つの回転制御モードの選択的な切換えが行
なわれるようになされている位置検知器を有しないブラ
シレス直流モータを用いても前記のような問題が生じな
いようにした情報記録媒体円盤の記録再生機の一例の概
略構成を示したものである。 第2図において位置検知器を有しないブラシレス直流
モータMdには情報記録媒体円盤D(例えば固定ディスク
…ハードディスク、あるいは光磁気ディスク、その他の
ディスク)が固着されている(第2図中において位置検
知器を有しないブラシレス直流モータMdとして示してあ
る部分には、第2図中に符号2〜4で示してあるモータ
巻線、その他の構成部分を含んでいる)。 情報記録媒体円盤Dに対する情報信号の記録再生を行
なう記録再生素子37は、情報記録媒体円盤Dに対する情
報信号の記録再生方式がどのようなものであるかによっ
て、磁気ヘッドが用いられたり、光学ヘッドが用いられ
たり、その他のヘッドが用いられたりすることはいうま
でもない。 以下の説明においては、情報記録媒体円盤Dとして固
定ディスクが用いられ、また記録再生素子37として浮上
型の磁気ヘッドが用いられているものとされていて、磁
気ディスクD,磁気ヘッド37のように記載されることもあ
る。 磁気ヘッド37は回動軸38に回動自在に支持されている
アーム52の一端部に取付けられており、前記したアーム
52の他端部にはアクチュエータACTが設けられている。
アクチュエータACTは、例えばボイスコイルモータを用
いた周知の構成形態のものであってもよく、アクチュエ
ータの駆動回路42からアクチュエータACTの可動コイル
に電流が供給されたときに、アクチュエータACTの固定
部に設けられている磁界発生装置(例えば永久磁石)と
の間で生じる電磁気力により、回動軸38を回動中心にし
てアーム52を回動させる。 記録再生信号系41は、記録の対象にされている情報信
号の入力端子48に供給された情報信号(データ)を記録
信号として磁気ヘッド37に供給したり、磁気ヘッド37に
よって磁気ヘッドDから再生した信号に所定の信号処理
を施して再生信号の増幅回路18に供給したりする。 前記した再生信号の増幅回路18は、記録再生信号系41
から供給された再生信号を増幅して出力端子49に送出す
るとともに、位相信号,速度信号の生成回路19と、アク
チュエータ制御信号発生回路43とに供給する。位相信
号,速度信号の生成回路19では切換スイッチSW2の固定
装点bに既述のように位相信号を与え、また、切換スイ
ッチSW3の固定接点bに既述のように速度信号を供給す
る。 また、前記したアクチュエータ制御信号発生回路43は
再生信号中からトラック番号、アドレス信号その他の所
要の信号を抽出して、アクチュエータ制御回路44に供給
する。 アクチュエータ制御回路44は、ディスク駆動制御回路
46から与えられた磁気ヘッド37の位置すべき位置情報
(磁気ディスクのトラック番号、アドレス等の情報)
と、アクチュエータ制御信号発生回路43で発生された磁
気ヘッド37の現在の位置情報(磁気ディスクのトラック
番号、アドレス等の情報)との比較結果に基づいて発生
した制御信号をアクチュエータ駆動回路42に供給する。 そして、前記したアクチュエータ制御回路44は、アク
チュエータ駆動回路42によって駆動されるアクチュエー
タACTの変位によって磁気ヘッド37を所定のトラック位
置にまで変位させるようにしたり、記録再生素子位置固
定回路40に対して、磁気ヘッド37が取付けられているア
ーム52を、記録再生素子の位置の固定を行なうための部
材39に固着させた状態にさせたり、あるいは磁気ヘッド
37が取付けられているアーム52を、記録再生素子の位置
の固定を行なうための部材39から離脱できるような状態
にするための制御信号を与えたりする。 動作用電力供給制御回路45はディスク駆動制御回路46
の制御の下に、記録再生機の各構成部分に対する電力供
給状態を制御する動作を行なうもので、第2図示の構成
例における動作用電力供給制御回路45は、アクチュエー
タ駆動回路42と再生信号の増幅回路18と位相信号,速度
信号の生成回路19とアクチュエータ制御回路44とに対す
る電力供給の状態を制御できるものとして示されてお
り、前記した各構成部分に対する電力供給の制御の態様
は、後述のように磁気ヘッド37によって記録再生動作が
行なわれるときには前記した各構成部分に対する電力供
給を行ない、また、磁気ヘッド37が記録再生動作を行な
わない状態のときには前記した各構成部分に対する電力
供給を遮断する、というような制御態様である。 ディスク駆動制御回路46は外部装置47から与えられる
各種の動作指令の情報、及び速度,位相制御回路22から
線51を介して供給される一致信号、ならびにアクチュエ
ータ制御回路44から供給される磁気ヘッドの位置情報等
に基づいて、ディスクの有無の検出回路21、アクチュエ
ータ制御回路44、動作用電力供給制御回路45等の諸回路
に対して、それぞれ所定の制御信号を与えるとともに、
線50を介して記録再生機の各構成部分に対して所要の制
御信号を与える。 第2図に示されている記録再生機が使用の開始に当っ
て電源が投入されると、まず既述したような動作によっ
て第1の回転制御モードによる回転制御の状態で次第に
回転数が上昇して所定の回転数での回転動作を行なうよ
うになされた後に、第2の回転制御モードによる回転制
御により前記した所定の回転数での回転動作を続行して
いる状態になされる。 このような状態において外部装置47からディスク駆動
制御回路46に対して、情報の記録再生を指示する情報が
与えられた場合に、ディスク駆動制御回路46では、 (1)ディスクの有無の検出回路21に対して「ディスク
有り」の情報を与えるが、今、記述している状態におい
てはディスクの有無の検出回路21には位相信号,速度信
号の生成回路19から既に「ディスク有り」の情報が与え
られている状態になされているから、ディスク駆動制御
回路46からディスクの有無の検出回路21に対して供給さ
れた「ディスク有り」の情報がモータの回転制御状態に
変化を与えることはない。 (2)動作用電力供給制御回路45に対して、アクチュエ
ータ駆動回路42と、再生信号の増幅回路18と、位相信
号,速度信号の生成回路19と、アクチュエータ制御回路
44とに対して電力供給を行なわせるようにする制御信号
を与え、それにより前記の各構成部分には動作用電力供
給制御回路45の制御により所定の動作用電力が供給され
るようになされる。 (3)アクチュエータ制御回路44に対して磁気ヘッド37
を位置させるべき位置の情報を与える。それによりアク
チュエータ制御回路44は、記録再生素子位置固定回路40
に対して、磁気ヘッド37が取付けられているアーム52が
記録再生素子の位置の固定を行なうための部材39から離
脱できる状態にさせるようにする信号を供給するととも
に、アクチュエータ駆動回路42に対して磁気ヘッド37が
アクチュエータACTによって指示されたトラック位置に
変位できるようにするための情報を供給する。 (4)線50を介して記録再生機の各構成部分に対して、
それぞれ所要の情報信号を供給する。 それで、磁気ヘッド37が取付けられているアーム52は
記録再生素子の位置の固定を行なうための部材39から離
脱できる状態にされてから、磁気ヘッド37は磁気ディス
クDにおける指示されたトラック位置にアクチュエータ
ACTによって変位される。前記の磁気ヘッド37を磁気デ
ィスクDにおける指示されたトラック位置に移動させる
動作は磁気ヘッド37→記録再生信号系41→再生信号の増
幅回路18→アチュエータ制御信号発生回路43→アクチュ
エータ制御回路44→アクチュエータ駆動回路42→アクチ
ュエータACT→アーム52→磁気ヘッド37→というような
一巡の閉ルールプの自動位置制御系の制御動作によって
行なわれる。 磁気ヘッド37が磁気ディスクDの目的のトラックの位
置に到達した場合に、アクチュエータ制御回路44からデ
ィスク駆動制御回路46に与えられる信号によって、ディ
スク駆動制御回路46では線50を介して記録再生信号系等
に所定の信号を与えて情報信号(データ)の記録再生が
行なわれるようにする。 次に、外部装置47からディスク駆動制御回路46に対し
て、情報の記録再生を行なわない状態を指示する情報が
与えられた場合に、ディスク駆動制御回路46では、 (1)ディスクの有無の検出回路21に対して「ディスク
無し」の情報を与えて、モータの回転制御の状態を既述
した第2の回転制御モードによる回転制御の状態から、
既述した第1の回転制御モードによる回転制御の状態に
変化させる。 (2)アクチュエータ制御回路44に対して、磁気ヘッド
37の位置すべき位置の情報として、磁気ヘッド37が取付
けられているアーム52の位置が記録再生素子の位置の固
定を行なうための部材39の位置になされるようにする情
報を与え、それによりアクチュエータ制御回路44は、ア
クチュエータ駆動回路42に対して、アクチュエータACT
により磁気ヘッド37が取付けられているアーム52を記録
再生素子の位置の固定を行なうための部材39の位置にま
で移動させるようにするための信号を与える。 (3)動作用電力供給制御回路45に対して、アクチュエ
ータ駆動回路42と、再生信号の増幅回路18と、位相信
号,速度信号の生成回路19と、アクチュエータ制御回路
44とに対する電力供給を遮断させるようにする制御信号
を与える。 (4)線50を介して記録再生機の各構成部分に対して、
それぞれ所要の情報信号を供給する。 それで、磁気ヘッド37が取付けられているアーム52
は、記録再生素子の位置の固定を行なうための部材39の
位置にまで移動されて、それに固着されてその位置に固
定される。図示の例では磁気ヘッド37が取付けられてい
るアーム52に設けられている磁気的な吸着片が、記録再
生素子の位置の固定を行なうための部材39の一部として
用いられている永久磁石に固着されてその位置に固着さ
れるようになされている場合を例示している。 なお、第2図に例示されている記録再生素子の位置の
固定を行なうための部材39は、永久磁石とコイルとによ
って構成されていて、前記した記録再生素子の位置の固
定を行なうための部材39の位置にアーム52を位置させた
だけで、アーム52が永久磁石39に磁気的に吸着されてそ
の位置に固定された状態になされるようにし、また、記
録再生素子の位置の固定を行なうための部材39における
コイルに電流を供給して永久磁石の磁界が打消される状
態にしてアクチュエータACTによってアーム52を記録再
生素子の位置の固定を行なうための部材39の位置から移
動させてアーム52を記録再生素子の位置の固定を行なう
ため部材39から離脱させるようにしている。このような
やり方は記録再生素子の位置の固定を行なうための電力
消費量を小にできる点で有利である。 そして、前記した動作用電力供給制御回路45では、ア
クチュエータ駆動回路42と、再生信号の増幅回路18と、
位相信号,速度信号の生成回路19と、アクチュエータ制
御回路44等の諸回路に対する電力供給を遮断させる。そ
れにより記録再生機における消費電力を大巾に低減でき
ることになる。
【発明の効果】
以上、詳細に説明したところから明らかなように、本
発明は少なくとも1個のアナログデジタル変換器及び少
なくとも1個のパルス幅変調ユニットと中央処理装置と
を含んで構成されている1チップ・マイクロ・コンピュ
ータを備えている制御回路を用いて、モータの起動後に
おける回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆起電
圧における少なくとも2相以上のモータ巻線に発生する
逆起電圧の状態に従って得られる回転子の基準位置情報
に基づいて速度情報を発生させ、前記の速度情報を用い
て行なわれる自動速度制御動作によって所定の回転数で
の回転制御が行なわれる位置検知器を有しないブラシレ
ス直流モータを、それ自体で所定の回転数での回転を行
なう第1の回転制御モードで回転させるように回転制御
の状態を外部から指示してモータを回転させたり、前記
した位置検知器を有しないブラシレス直流モータが前記
した第1の回転制御モードによる回転制御動作により所
定の回転数での回転動作を行なうようになされてから、
モータと一体的に回転されているとともに回転位置及び
回転数と対応する基準信号となされうる回転基準情報が
記録されているディスクから読出された前記の回転基準
情報に基づいて得た前記した基準信号を用いて行なわれ
る自動速度制御動作によって前記した所定の回転数での
回転制御が行なわれる第2の回転制御モードで回転させ
るように回転制御の状態を外部から指示してモータを回
転させたりして、前記した第1の回転制御モードによっ
て位置検知器を有しないブラシレス直流モータを回転さ
せれば、生産時にモータ単品での性能評価を行なうこと
ができ、また、無記録の状態のディスクに対してサンプ
リングサーボ信号を書込みながら記録するような状態で
の記録動作も良好に行なうこともでき、また、第2の回
転制御モードによって位置検知器を有しないブラシレス
直流モータを回転させれば、モータが所定の一定の回転
数に達した後には速度制御のために必要な周期性信号
が、ディスクの再生信号から安定に得られるのでディス
クに対する情報信号の高密度記録再生のために記録再生
素子をトラック上に正確に辿らせるためのトラッキング
制御系におけるアクチュエータの制御用の信号を得るた
めの演算処理に制御回路が使用されたり、ホストコンピ
ュータ等の外部装置との間のデータの入出力のために制
御回路が使用されても、位置検知器を有しないブラシレ
ス直流モータは安定に所定の一定の回転数で回転駆動さ
せることができ、さらに情報記録媒体中円盤が所定の回
転数での回転動作を行なう状態になされた後で、記録再
生素子による記録再生動作が行なわれていない状態のと
きに、前記した第2の回転制御モードによる回転制御状
態から前記した第1の回転制御モードによる回転制御状
態に切換えるとともに、記録再生素子を所定位置で固定
状態に保持させ、かつ、記録再生系の諸回路及び記録再
生素子の駆動制御系の諸回路に対する電力供給を遮断も
しくは制限して情報記録媒体円盤の記録再生機の消費電
力を低減させることができるので、本発明によれば既述
した従来の問題点はすべて良好に解決できる。 また、前記した記録再生素子による記録再生動作が行
なわれていない状態のときには、情報記録媒体円盤は前
記した第1の回転制御モードで回転しているために、再
度、前記の情報記録媒体円盤に対する信号の記録再生が
行なわれる場合における記録再生素子の情報記録媒体円
盤に対するアクセス時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機におけ
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータの回転制
御方法を適用する情報記録媒体円盤の記録再生機におけ
る位置検知器を有しないブラシレス直流モータのブロッ
ク図、第2図は本発明の情報記録媒体円盤の記録再生機
の概略構成のブロック図である。 1……電源端子、2〜4……モータ巻線、5〜8……ト
ランジスタ、9〜11……アナログ・デジタル変換器、12
……位相比較回路、13……速度信号生成回路、14……位
相信号生成回路、15……起動確認回路、16……起動用発
振回路、 17……駆動信号発生回路、18……再生信号の増幅回路、
19……位相信号,速度信号の生成回路、20……外部スイ
ッチ、21……ディスクの有無の検出回路、22……速度,
位相制御回路、23……パルス巾変調回路、24……積分回
路、29〜36……接続線、SW1,SW2……切換スイッチ、CCT
……中央処理装置を含んで構成されている1チップ・マ
イクロ・コンピュータを備えている制御回路、Md……2
〜4で示すモータ巻線を含んで構成されている位置検知
器を有しないブラシレス直流モータ、D……情報記録媒
体円盤、37……記録再生素子、38……アクチュエータ
(ACT)の回動軸、39……記録再生素子の位置の固定を
行なうための部材、40……記録再生素子位置固定回路、
41……記録再生信号系、42……アクチュエータ駆動回
路、43……アクチュエータ制御信号発生回路、44……ア
クチュエータ制御回路、45……動作用電力供給制御回
路、46……ディスク駆動制御回路、47……外部装置(例
えばホストコンピュータ)、48……記録用情報信号また
は記録用データの入力端子、49……再生信号の出力端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1個のアナログデジタル変換器
    及び少なくとも1個のパルス幅変調ユニットと中央処理
    装置とを含んで構成されている1チップ・マイクロ・コ
    ンピュータを備えている制御回路により、モータの起動
    後における回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆
    起電圧における少なくとも2相以上のモータ巻線に発生
    する逆起電圧の状態に従って得られる回転子の基準位置
    情報に基づいて発生される速度情報を用いて行なわれる
    自動速度制御動作によって所定の回転数での回転制御が
    行なわれる位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
    に対する回転制御が、モータの起動後における回転子の
    回転中に各モータ巻線に発生する逆起電圧における少な
    くとも2相以上のモータ巻線に発生する逆起電圧の状態
    に基づいて発生される速度情報を用いて行なわれる自動
    速度制御動作により検知器を有しないブラシレス直流モ
    ータ自体で行なわれるようにされる第1の回転制御モー
    ドと、前記した位置検知器を有しないブラシレス直流モ
    ータが前記した第1の回転制御モードによる回転制御動
    作により所定の回転数での回転動作を行なうようになさ
    れてから、それと一体的に回転されているとともに回転
    位置及び回転数と対応する基準信号となされうる回転基
    準情報が記録されている情報記録媒体円盤から読出され
    た前記の回転基準情報に基づいて得た前記した基準信号
    を用いて行なわれる自動速度制御動作によって前記した
    所定の回転数での回転制御が行なわれる第2の回転制御
    モードとの2つの回転制御モードによる回転制御状態の
    内の何れか一方の回転制御状態に、回転制御状態を選択
    的に切換えることができるようにしたことを特徴とする
    情報記録媒体円盤の記録再生機における位置検知器を有
    しないブラシレス直流モータの回転制御方法。
  2. 【請求項2】少なくとも1個のアナログデジタル変換器
    及び少なくとも1個のパルス幅変調ユニットと中央処理
    装置とを含んで構成されている1チップ・マイクロ・コ
    ンピュータを備えている制御回路により、モータの起動
    後における回転子の回転中に各モータ巻線に発生する逆
    起電圧における少なくとも2相以上のモータ巻線に発生
    する逆起電圧の状態に従って得られる回転子の基準位置
    情報に基づいて発生される速度情報を用いて行なわれる
    自動速度制御動作によって所定の回転数での回転制御が
    行なわれる位置検知器を有しないブラシレス直流モータ
    に対する回転制御が、モータの起動後における回転子の
    回転中に各モータ巻線に発生する逆起電圧における少な
    くとも2相以上のモータ巻線に発生する逆起電圧の状態
    に基づいて発生される速度情報を用いて行なわれる自動
    速度制御動作により検知器を有しないブラシレス直流モ
    ータ自体で行なわれるようにされる第1の回転制御モー
    ドと、前記した位置検知器を有しないブラシレス直流モ
    ータが前記した第1の回転制御モードによる回転制御動
    作により所定の回転数での回転動作を行なうようになさ
    れてから、それと一体的に回転されているとともに回転
    位置及び回転数と対応する基準信号となされうる回転基
    準情報が記録されている情報記録媒体円盤から読出され
    た前記の回転基準情報に基づいて得た前記した基準信号
    を用いて行なわれる自動速度制御動作によって前記した
    所定の回転数での回転制御が行なわれる第2の回転制御
    モードとの2つの回転制御モードによる回転制御状態の
    内の何れか一方の回転制御状態に、回転制御状態を選択
    的に切換えることができるように構成されている情報記
    録媒体円盤の記録再生機において、前記した情報記録媒
    体円盤が所定の回転数での回転動作を行なう状態になさ
    れた後で、記録再生素子による記録再生動作が行なわれ
    ていない状態のときに、前記した第2の回転制御モード
    による回転制御状態から前記した第1の回転制御モード
    による回転制御状態に切換えるとともに、前記の記録再
    生素子を所定位置で固定する固定手段と、記録再生系の
    諸回路及び記録再生素子の駆動制御系の諸回路に対する
    電力供給を遮断もしくは制限するようにした手段とを設
    けたことを特徴とする情報記録媒体円盤の記録再生機。
JP2190973A 1990-02-06 1990-07-19 情報記録媒体円盤の記録再生機における位置検知器を有しないブラシレス直流モ―タの回転制御方法及び情報記録媒体円盤の記録再生機 Expired - Lifetime JP2541350B2 (ja)

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US07/650,570 US5095254A (en) 1990-02-06 1991-02-05 Disc record/reproduce apparatus with brushless motor having rotational speed controlled by a disc
US08/208,629 USRE35469E (en) 1990-02-06 1994-03-10 Disc record/reproduce apparatus with brushless motor having rotational speed controlled by a disc

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JP2693390 1990-02-06
JP2-26933 1992-02-06

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