JP2792169B2 - 半導体レーザー - Google Patents
半導体レーザーInfo
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Description
源に用いられる半導体レーザに関し、特に発振波長680n
m以下の可視光半導体レーザの構造に関するものであ
る。
情報処理装置用の光源として、利用されており、各種構
造の半導体レーザが提案されている。
物講演会予稿集764頁19a−ZR−4,19a−ZR−5に、又、1
989年春応物講演会予稿集886頁、1P−ZC−2,1P−ZC−3,
1P−ZC−4に示されている。
従来例の半導体レーザは、n−GaAs基板(1)上に、発
光領域となるGa0.5In0.5P活性層(4)をこれよりも禁
制帯幅の大きいAl0.5In0.5Pもしくは(Al0.5Ga0.6)
0.5In0.5Pクラッド層(3)および(5)ではさんでな
る結晶積層体を備え、その結晶積層体に隣接して、結晶
積層体の隣接側とは逆導電性の電流ブロック層(7)を
備え、さらに半導体層(キャップ層)(10)を備えた後
に、電極(12),(13)を設けて構成されている。
μm前後と大きい。非点隔差は、横方向屈折率差と関係
しており、横方向屈折率差は、半導体レーザのリッジサ
イドのクラッド層(5)の厚さと電流ブロック層(7)
の吸収ロスにより決まっている。また、クラッド層
(5)のリッジサイドの厚さとリッジ幅は、発振しきい
値電流Ithと関係する。したがって、発振しきい値Ithと
独立に横方向屈折率差を制御できないという問題があっ
た。
は、非点隔差の低減はできるが、半導体レーザの製造工
程が複雑になり、素子の保留,信頼性の悪化という欠点
がある。
去して、横方向屈折率差を発振しきい値と独立に制御で
き、簡単な製造工程で非点隔差の小さい半導体レーザを
実現するものである。
いては、リッジ幅とリッジサイドのクラッド層厚で制御
し、横方向屈折率差ΔNについては、電流ブロック層を
AluGa1-uAs(0u1)とGaAsで、各々の厚さと、組
成比で制御できる構造となっている。すなわち、GaAs基
板上に、発光領域となる(AlxGa1-x)0.5In0.5P(0
x0.4)活性層をこれよりも禁制幅の大きい(AlyGa
1-y)0.5In0.5P(0.5y1)クラッド層ではさんだ
ダブルヘテロ構造を有し、前記クラッド層に隣接して、
前記クラッド層と同じ導電性のGa0.5In0.5P層を備え、
前記Ga0.5In0.5P層に隣接して、リッジストライプ状の
同じ導電性の第2の(AlyGa1-y)0.5In0.5P(0.5y
1)クラッド層とAlzGa1-zAs層(0.3z0.5)を有
し、前記リッジストライプの両側に、逆導電性のAluGa
1-uAs(0u1)とGaAsを順次積層した電流ブロッ
ク層を配置し、さらにGaAsコンタクト層を設けたことを
特徴とする構成になっている。
は本発明の一実施例の断面図である。まず、1回目の結
晶成長をMO−VPE法により成長温度700℃,成長圧力70To
rrの条件下で、GaAs基板(1)上にキャリア濃度1×10
18cm-3のSiドープGaAsバッファ層(2)0.5μm,キャリ
ア濃度5×1017cm-3のSiドープn−(Al0.6Ga0.4)0.5I
n0.5Pクラッド層(3)を1μm,アンドープGa0.5In0.5
P活性層(4)を0.07μm,キャリア濃度6×1017cm-3の
Znドープのp−{Al0.6Ga0.4)0.5In0.5P第1クラッド
層(5)を0.25μm,キャリア濃度1×1018cm-3のZnドー
プp−Ga0.5In0.5Pエッチングストッパー層(6)を0.
05μm,キャリア濃度6×1017cm-3のZnドープp−(Al
0.6Ga0.4)0.5In0.5P第2クラッド層(8)を0.7μm,
キャリア濃度1×1018cm-3のZnドープp−Al0.4Ga0.6As
層(9)を0.06μm,キャリア濃度2×1018cm-3のZnドー
プGaAsキャップ層(10)を0.3μm順次積層する。
選択成長用マスクとなるSiO2膜2000Åを成膜させ、レジ
ストを塗布し、これをマスクとして〔01〕方向にSi
O2ストライプを形成し、続いて、GaAsコンタクト層(1
0)をNH4OH:H2O=1:20エッチャントによりエッチングす
る。次に、リン酸系エッチャントによりGa0.5In0.5Pエ
ッチングストッパー層(6)までエッチングしてリッジ
ストライプ形成する。リッジストライプ幅Wは、5μm
とする。
度2×1018cm-3のSiドープAl0.45Ga0.55As電流ブロック
層(71)を厚さ0.2μm,キャリア濃度3×1018cm-3のSi
ドープGaAs電流ブロック層(72)を厚さ0.4μm選択成
長させる。
により、キャリア濃度2×1019cm-3のZnドープGaAsコン
タクト層(11)を3μm成長させる。続いて、電極(1
2),(13)を形成して本発明の半導体レーザができ
る。
th=45mA,非点隔差5μm(3mW出力)の特性が得られ
た。
造は、第2図に示す通りで、第1図に示す実施例1と同
じである。異なるのは、リッジストライプ(14)の方向
で、ここでは、〔0〕方向にリッジストライプ(1
4)を形成する点である。本実施例では、活性層側の電
流パスが狭くなっているため、キャリアを効率良く注入
できる。この結果、実施例1よりも発振しきい値電流I
thを約5mA低減できる。非点隔差については、実施例1
と同様に5μm前後低減できる。
限らず、MBE法,MO−MBE法において可能である。
(72)間のストライプ状の窓からp−第1クラッド層
(8)を通って、Ga0.5In0.5P活性層(4)に注入され
る。活性層(4)に注入されたキャリアは、活性層
(4)横方向に拡散して、利得分布を形成し、レーザ発
振を開始する。このとき活性層(4)のキャリア密度が
1〜2×1018cm-3と高いので活性層(4)内のキャリア
拡散長が短くなり、利得分布には、主にリッジ(14)下
の活性層(4)の部分に形成され、その形状は急峻にな
り、その結果、リッジストライプ(14)下の部分のみ利
得が高くなりその外部は損失領域となる。
向に広がる。このときp−第1クラッド層(5)にしみ
出した光は、p−第1クラッド層(5)の上にあるAluG
a1-uAs電流ブロック層(71),さらに電流ブロック層
(71)に隣接して、GaAs電流ブロック層(72)がある
が、電流ブロック層(71)は、Al組成によりレーザ光に
対する吸収係数が変化し(Al組成増加に伴い吸収係数は
小さくなる)、電流ブロック層(72)は、吸収層として
働く。したがって、レーザ光は、電流ブロック層(7
1),(72)にひき込まれて吸収損失を受ける。その結
果、リッジストライプ(14)下の活性層近傍には、正の
屈折率差ΔNが生じ、基本横モード発振が維持される。
この様な吸収損失による導波機構における光の波面は、
Cook and Nash(J.Applied Physics;46 p1660(197
5))により近似解析がなされており、波面の曲率半径
Rは、複数屈折類を用いて次の様に示される。
因となっている。すなわち、非点隔差の低減は、リッジ
外部の複素屈折率の虚部を小さくすれば良い。虚部を小
さくするためには、吸収損失を小さくすれば良いわけ
で、電流ブロック層(71)のAl組成と厚さの変更によ
り、吸収損失は、小さくでき、その変化幅も広く設定で
きる。本実施例では、Re(Δeff)/Imag(Δeff)
>10と設定可能であり、5μm以下の非点隔差が実現で
きる。
半導体レーザの断面図、第2図は、〔0〕方向にリ
ッジを有する半導体レーザの断面図である。第3図,第
4図は、従来型の半導体レーザの断面図である。 第1図〜第4図において、 1……n−GaAs基板、2……n−GaAsバッファ層、3…
…n−(AlyGa1-y)0.5In0.5Pクラッド層(0.5y
1)、4……アンドープ(AlxGa1-x)0.5In0.5P活性層
(0x0.4)、5……p−(AlyGa1-y)0.5In0.5p
第1クラッド層(0.5y1)、6……p−Ga0.5In
0.5Pエッチングストッパー層、71……n−AluGa1-uAs
電流ブロック層(1u1)、72……n−GaAs電流ブ
ロック層、8……p−(AlyGa1-y)0.5In0.5P第2クラ
ッド層(0.5y1)、9……p−AlzGa1-zAs(0.3
z0.5)、10……p−GaAsキャップ層、11……p−GaA
sコンタクト層、12,13……電極、14……リッジストライ
プ、15……p−Ga0.5In0.5P層、16……Si3N4層。
Claims (1)
- 【請求項1】GaAs基板上に、発光領域となる(AlxG
a1-x)0.5In0.5P(0≦x≦0.4)活性層をこれよりも
禁制幅の大きい(AlyGa1-y)0.5In0.5P(0.5≦y≦
1)クラッド層ではさんだダブルヘテロ構造を有し、前
記クラッド層に隣接して、前記クラッド層と同じ導電性
のGa0.5In0.5P層を備え、前記Ga0.5In0.5P層に隣接し
て同じ導電性のリッジストライプ状の第2の(AlyG
a1-y)0.5In0.5P(0.5≦y≦1)クラッド層とAlzGa
1-zAs層(0.3≦z≦0.5)を有し、前記リッジストライ
プの両側に、逆導電性のAluGa1-uAs層(0<u≦1)と
吸収層として働くGaAsを順次積層した電流ブロック層を
配置し、さらにGaAsコンタクト層を設け、前記AluGa1-u
As電流ブロック層のAl組成と厚さの制御により前記リッ
ジストライプ下の活性層近傍に正の屈折率差を生ぜし
め、前記リッジストライプ外部の吸収損失を小さくして
非点隔差を小さくしたことを特徴とする半導体レーザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001890A JP2792169B2 (ja) | 1990-01-08 | 1990-01-08 | 半導体レーザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001890A JP2792169B2 (ja) | 1990-01-08 | 1990-01-08 | 半導体レーザー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03206679A JPH03206679A (ja) | 1991-09-10 |
JP2792169B2 true JP2792169B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=11514177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001890A Expired - Lifetime JP2792169B2 (ja) | 1990-01-08 | 1990-01-08 | 半導体レーザー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (7)
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JP2555282B2 (ja) * | 1986-08-08 | 1996-11-20 | 株式会社東芝 | 半導体レ−ザ装置及びその製造方法 |
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-
1990
- 1990-01-08 JP JP2001890A patent/JP2792169B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH03206679A (ja) | 1991-09-10 |
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