JP3249291B2 - 自励発振型半導体レーザ素子 - Google Patents

自励発振型半導体レーザ素子

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JP3249291B2 JP10989694A JP10989694A JP3249291B2 JP 3249291 B2 JP3249291 B2 JP 3249291B2 JP 10989694 A JP10989694 A JP 10989694A JP 10989694 A JP10989694 A JP 10989694A JP 3249291 B2 JP3249291 B2 JP 3249291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力レーザ光の戻り光
に起因する戻り光雑音を低減した自励発振型半導体レー
ザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体レーザ素子は、出力レーザ
光の戻り光が半導体レーザ素子へ再入射する場合、この
戻り光に起因した雑音(以下、戻り光雑音という)が出
力レーザ光内に発生するといった問題があった。斯る戻
り光雑音は、例えば半導体レーザ素子を光ディスク装置
の光源として使用する場合に、ディスク面等からの反射
による出力レーザ光の戻り光が半導体レーザ素子へ再入
射することにより発生する。
【0003】この半導体レーザ素子の戻り光雑音を低減
する為に、自励発振現象を利用する方法が知られてお
り、例えば特開昭63−202083号(H01S 3
/18)公報に開示されている。
【0004】斯る半導体レーザ素子では、AlGaAs
活性層を挟むクラッド層のうち、一方のクラッド層に発
振光のエネルギー(発振波長エネルギー:hν)よりか
なり大きなバンドギャップエネルギーを持つ屈折率層も
しくは該発振光のエネルギーよりかなり小さなバンドギ
ャップエネルギーを持つ光吸収層を用いることにより、
自励発振させることが記載されている。
【0005】しかしながら、本願出願人の実験結果によ
ると、上記発振光のエネルギーよりかなり大きなバンド
ギャップエネルギーをもつ屈折率層の場合は、非点隔差
が大きくなり、他方発振光のエネルギーよりかなり小さ
なバンドギャップエネルギーを持つ光吸収層の場合は、
動作電流値が大きくなるといったことが判った。
【0006】この問題を解決するものとしては、特開昭
61−84891号(H01S 3/18)公報には、
活性層と組成が略同じであるレーザ光(発振光)に対し
て可飽和吸収特性を有する層(可飽和光吸収層)を備
え、活性層と可飽和光吸収層が結合光導波路として働く
程度に近接した半導体レーザ素子が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願出
願人の実験から、可飽和光吸収層を備えたAlGaIn
P系半導体レーザ素子の場合、動作直後には自励発振す
るが、僅かな動作時間後には単一モードの発振となると
いった問題があることが判った。
【0008】このAlGaInP系半導体レーザ素子
は、有機金属気相成長法(MOCVD法)や分子線エピ
タキシ成長法(MBE法)等のエピタキシャル成長法で
形成される。斯る方法における通常の成長条件では、
(Alz1Ga1-z1z2In1-z2P結晶(0≦z1≦1:
以下AlGaInP系結晶という)が自然超格子構造又
は自然超格子構造と無秩序化構造の間をとることが知ら
れている。
【0009】本願出願人は、僅かな動作時間後に単一モ
ードの発振となる原因を見出した。
【0010】即ち、この素子に電流が印加された直後
は、可飽和光吸収層のバンドギャップと発振光のエネル
ギーは略等しく設定されているので、自励発振する。し
かし、可飽和光吸収層は発振しきい値電流を小さくする
ために、層厚が小さく設定されているので、電流が印加
され続けることにより、近接した層から可飽和光吸収層
へ不純物が拡散して可飽和光吸収層がより無秩序化構造
に変化する。
【0011】上記無秩序化構造はより完全な無秩序化と
なる程、バンドギャップが大きくなるので、斯る可飽和
光吸収層は発振光を透過するようになり、この結果、単
一モード発振になるのである。
【0012】また、このように自励発振が起こらなくな
ってしまうといった問題は、AlGaInP系半導体以
外の自然超格子構造を取り得る半導体材料からなる可飽
和光吸収層を備えた半導体レーザ素子においてもあっ
た。
【0013】本発明は斯る問題点を鑑みて成されたもの
であり、安定に自励発振する自然超格子構造を取り得る
半導体材料からなる可飽和光吸収層を備えた自励発振型
半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の自励発振型半導
体レーザ素子は、第1導電型の半導体基板と、該基板上
に形成された第1導電型のクラッド層と、該クラッド層
上に形成された活性層と、該活性層上に形成された第2
導電型のクラッド層と、を備え、前記両クラッド層の少
なくともどちらか一方の層中に、両面を不純物拡散防止
層で挟んだ可飽和光吸収層を設け、前記可飽和光吸収層
を、自然超格子構造を取り得る半導体材料である(Al
v1 Ga 1-v1 w1 In 1-w1 P障壁層と(Al v2 Ga 1-v2
w2 In 1-w2 P(1≧v1>v2≧0)井戸層からなる量
子井戸構造により構成したことを特徴とする。
【0017】また、本発明の自励発振型半導体レーザ素
子は、第1導電型のGaAs基板と、該基板上に形成さ
れた第1導電型の(AlxGa1-x0.5In0.5P(0<
x≦1)クラッド層と、該クラッド層上に形成された活
性層と、該活性層上に形成された第2導電型の(Aly
Ga1-y0.5In0.5P(0<y≦1)クラッド層と、
を備え、前記両クラッド層の少なくともどちらか一方の
層中に、両面を不純物拡散防止層で挟んだ可飽和光吸収
層を設け、前記可飽和光吸収層を、自然超格子構造を取
り得る半導体材料である(Al v1 Ga 1-v1 w1 In 1-w1
P障壁層と(Al v2 Ga 1-v2 w2 In 1-w2 P(1≧v1
>v2≧0)井戸層からなる量子井戸構造により構成し
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明の自励発振型半導体レーザ素
子は、第1導電型の半導体基板と、該基板上に形成され
た第1導電型のクラッド層と、該クラッド層上に形成さ
れた活性層と、該活性層上に形成された第2導電型のク
ラッド層と、該クラッド層上に形成された第1の不純物
拡散防止層と、該第1の不純物拡散防止層上に形成され
た第2導電型の可飽和光吸収層と、該可飽和光吸収層上
に形成された第2の不純物拡散防止層と、該第2の不純
物拡散防止層上に形成されたストライプ状リッジ形状か
らなる第2導電型のクラッド層と、を備え、前記可飽和
光吸収層が、自然超格子構造を取り得る半導体材料であ
る(Al v1 Ga 1-v1 w1 In 1-w1 P障壁層と(Al v2
1-v2 w2 In 1-w2 P(1≧v1>v2≧0)井戸層か
らなる量子井戸構造から構成されたことを特徴とする。
【0019】特に、前記第2の不純物拡散防止層は、エ
ッチング停止層であることを特徴とする。
【0020】特に、前記第1導電型のクラッド層中に、
両面を不純物拡散防止層で挟んだ第1導電型の可飽和光
吸収層を設けたことを特徴とする。
【0021】特に、前記活性層は、その両面をアンドー
プ層で挟まれたことを特徴とする。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】特に、前記可飽和光吸収層は、発振光と略
等しいエネルギーのバンドギャップを有することを特徴
とする。
【0026】特に、前記不純物拡散防止層は、アンドー
プ層であることを特徴とする。
【0027】特に、前記不純物拡散防止層は、アンドー
プ層であることを特徴とする。
【0028】特に、前記不純物拡散防止層は、発振光を
吸収しないことを特徴とする。
【0029】特に、前記不純物拡散防止層と隣接する前
記クラッド層との間には、エネルギー障壁が構成された
ことを特徴とする。
【0030】更に、前記不純物拡散防止層は、前記可飽
和光吸収層のうち少なくとも実質的な光閉じ込め領域に
ある部分の両面に設けられていることを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明によれば、可飽和光吸収層の両面(両
側)をアンドープ層等の不純物拡散防止層で挟んでいる
ので、可飽和光吸収層への不純物拡散が防止される。こ
の結果、可飽和光吸収層はより一層の無秩序化等により
バンドギャップの大きさが変動するということはなく常
に一定であるので、長時間安定に自励発振する。また、
不純物拡散防止層が可飽和光吸収層のうち少なくとも実
質的な光閉じ込め領域にある部分の両面にあれば、同様
の効果がある。
【0032】特に、可飽和光吸収層が発振光と略等しい
エネルギーのバンドギャップを有する場合、より長時間
安定に自励発振できると共に、非点隔差及び動作電流値
が小さくできる。
【0033】更に、活性層がその両面にアンドープ層を
備えた場合、発振光の波長がより安定するので、更によ
り長時間安定に自励発振できる。
【0034】更に、第1の不純物拡散防止層と、該第1
の不純物拡散防止層上に形成された可飽和光吸収層と、
該可飽和光吸収層上に形成された第2の不純物拡散防止
層と、該第2の不純物拡散防止層上の一部に形成された
ストライプ状リッジ形状からなる第2導電型のクラッド
層と、を備えた場合、前記可飽和光吸収層は、クラッド
層とは、大きく異なる材料成分を有するので、前記スト
ライプ状リッジ形状からなるクラッド層を形成する際の
エッチング停止層となる。特に、前記第2の不純物拡散
防止層がエッチング停止層である場合には、可飽和光吸
収層がエッチングされて、素子毎の該層の可飽和光吸収
特性が変わる恐れがない。
【0035】更に、不純物拡散防止層が発振光を吸収す
る場合には、該層に不純物が拡散されることにより、そ
の光吸収量が変化して、自励発振状態に変化を及ぼす恐
れがあるので、不純物拡散防止層は常に発振光を吸収し
ないことが望ましい。
【0036】更に、不純物拡散防止層と隣接するクラッ
ド層との間にエネルギー障壁が構成される場合には、不
純物拡散防止層と隣接するクラッド層を構成する材料又
は組成が異なるので、このエネルギー障壁で不純物が拡
散するのが防止される。従って、不純物が可飽和光吸収
層により拡散しにくくなる。この結果、不純物拡散防止
層の層厚を小さくできるので、この層がアンドープ層で
ある場合、素子の抵抗が小さくできる。
【0037】
【実施例】本発明に係る一実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は本実施例の自励発振型のAlGa
InP系半導体レーザ素子を示す断面図、図2はこの半
導体レーザ素子の活性層近傍のバンド構造図である。
【0038】図1中、1はn型GaAs半導体基板で、
その一主面は(100)面から[011]結晶軸方向に
5°傾斜した面である。前記傾斜した面上には、層厚
0.3μmのn型Ga0.5In0.5Pバッファ層2及び層
厚0.6μmのn型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第
1クラッド層3がこの順序で形成されている。
【0039】このn型第1クラッド層3上には、層厚2
00Åのアンドープの(Al0.7Ga0.30.5In0.5
不純物拡散防止層4が形成されている。
【0040】図2に示すように、この不純物拡散防止層
4上には、層厚100Åのn型Ga 0.58In0.42P引張
り歪み井戸層(歪量:−0.5%,全3層)5aと層厚
40Åのn型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P障壁層
(全2層)5bとが交互に積層されてなる引張り歪み多
重量子井戸構造層(引張り歪みMQW層)からなり、発
振光のエネルギーに略等しいバンドギャップを有する可
飽和光吸収層5が形成されている。
【0041】この可飽和光吸収層5上には、層厚200
Åのアンドープの(Al0.7Ga0.30.5In0.5P不純
物拡散防止層6が形成されている。
【0042】この不純物拡散防止層6上には、層厚0.
25μmのn型(Al0.7Ga0.3 0.5In0.5P第2ク
ラッド層7及び層厚500Åのアンドープの(Al0.5
Ga0 .50.5In0.5P光ガイド層8がこの順序で形成
されている。
【0043】この光ガイド層8上には、層厚75ÅのG
0.58In0.42P引張り歪み井戸層(歪量:−0.5
%,全6層)9aと層厚40Åの(Al0.5Ga0.5
0.5In0.5P障壁層(全5層)9bとが交互に積層され
てなる引張り歪み多重量子井戸構造層(引張り歪みMQ
W層)からなるアンドープの活性層9が形成されてい
る。
【0044】この活性層9には、層厚500Åのアンド
ープの(Al0.5Ga0.50.5In0 .5P光ガイド層10
が形成されている。
【0045】尚、上記光ガイド層8、10は障壁層9b
のバンドギャップ値以上(伝導帯下端が障壁層9bの伝
導帯下端以上のエネルギー位置)且つクラッド層のバン
ドギャップ値より小さいバンドギャップ(伝導帯下端が
クラッド層の伝導帯下端より小さいエネルギー位置)に
設定されているので、光及び電子を閉じ込めができ、発
振しきい値電流等の低減が図れる。また、この光ガイド
層8、10はアンドープであるので、活性層9に不純物
が拡散するのを防止できる。
【0046】上記光ガイド層10上には、層厚250Å
のp型(Al0.7Ga0.30.5In0 .5P第1クラッド層
11が形成されている。このp型第1クラッド層11上
には層厚11Åのp型Ga0.5In0.5P井戸層(全10
層)12aと層厚17Åのp型(Al0.7Ga0.30.5
In0.5P障壁層(全9層)12bが交互に積層されて
なる多重量子障壁層(MQB層)12が形成されてい
る。このMQB層は電子が反射されるように井戸層12
a及び障壁層12bの層厚及び周期が設定されているの
で、活性層9から電子が溢れるのを防止でき、発振しき
い値電流等の低減が図れる。
【0047】前記MQB層12上には、層厚0.25μ
mのp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第2クラッド
層13が形成されている。
【0048】この第1クラッド層13上には、層厚20
0Åのアンドープの(Al0.7Ga0 .30.5In0.5P不
純物拡散防止層14が形成されている。
【0049】以下、図2に詳細を示すように、この不純
物拡散防止層14上には、層厚100Åのp型Ga0.58
In0.42P引張り歪み井戸層(歪量:−0.5%,全3
層)15aと層厚40Åのp型(Al0.7Ga0.30.5
In0.5P障壁層(全2層)15bとが交互に積層され
てなる引張り歪み多重量子井戸構造層(引張り歪みMQ
W層)からなる発振光のエネルギーに略等しいバンドギ
ャップを有する可飽和光吸収層15が形成されている。
【0050】この可飽和光吸収層15上の略中央には、
共振器長方向(紙面垂直方向)に延在するストライプ状
の層厚200Åのアンドープの(Al0.7Ga0.30.5
In0.5P不純物拡散防止層16が形成されている。
【0051】この不純物拡散防止層16上には、共振器
長方向(紙面垂直方向)に延在する高さ0.8μm、幅
5μmのストライプ状のリッジ部形状をなすp型(Al
0.7Ga0.30.5In0.5P第3クラッド層17が形成さ
れている。
【0052】前記可飽和光吸収層15上には、前記不純
物拡散防止層16側面及び前記リッジ部側面を覆うよう
に層厚1μmのn型GaAs電流ブロック層18が形成
されている。
【0053】前記第3クラッド層17のリッジ部上面上
には、層厚0.1μmのp型Ga0. 5In0.5Pコンタク
ト層19が形成されている。前記電流ブロック層18及
びコンタクト層19上には、このコンタクト層19上の
層厚が2μmであるp型GaAsキャップ層20が形成
されている。
【0054】前記キャップ層20上面には、p型側オー
ミック電極21が形成され、前記n型GaAs基板1下
面には、n型側オーミック電極22が形成されている。
【0055】上述のように可飽和光吸収層5、15が量
子井戸構造からなる場合、発振光のエネルギーと可飽和
光吸収層のバンドギャップのエネルギーが略等しくなる
とは、可飽和光吸収層の井戸層に構成される伝導帯と価
電子帯の量子準位間のエネルギー差が発振光のエネルギ
ーと略等しくなると定義する。
【0056】尚、上記MQB層12の井戸層12aの層
厚が小さく、伝導帯と価電子帯の量子準位間のエネルギ
ー幅が大きいので、発振光が吸収されることはない。ま
た、不純物拡散防止層4、6、8、10、14、16
も、発振光を吸収することはない。
【0057】次に、斯る半導体レーザ素子の製造方法に
ついて簡単に説明する。
【0058】最初に、n型GaAs基板1上に、n型バ
ッファ層2、n型第1クラッド層3、アンドープの不純
物拡散防止層4、n型可飽和光吸収層5、アンドープの
不純物拡散防止層6、n型第2クラッド層7、アンドー
プの光ガイド層8、アンドープの活性層9、アンドープ
の光ガイド層10、p型第1クラッド層11、p型MQ
B層12、p型第2クラッド層13、アンドープの不純
物拡散防止層14、p型可飽和光吸収層15、アンドー
プの不純物拡散防止層16、p型第3クラッド層17、
及びp型コンタクト層19をMOCVD法(有機金属気
相成長法)により連続成長する。
【0059】次に、前記p型コンタクト層19上にスト
ライプ状のSiO2等からなるマスクを形成し、該マス
クを介して前記p型コンタクト層19及びp型第3クラ
ッド層17、不純物拡散防止層16を化学エッチングし
てストライプ状のリッジ部形状にした後、n型電流ブロ
ック層18をMOCVD法により形成する。
【0060】続いて、前記マスクを除去して前記コンタ
クト層19を露出させた後、n型電流ブロック層18上
及びコンタクト層19上にp型キャップ層20をMOC
VD法により形成する。
【0061】次に、前記キャップ層20上面にはp型側
オーミック電極21を、前記n型GaAs基板1下面に
はn型側オーミック電極22を蒸着法により形成した
後、熱処理して作成する。
【0062】尚、クラッド層は従来周知の如く発振光を
閉じ込める必要があるので、発振光のエネルギーより大
きなエネルギーのバンドギャップを有する。従って、可
飽和光吸収層はクラッド層に比べてバンドギャップが小
さい材料を含有するので、例えば上述のようにAlを含
む半導体材料の場合には、可飽和光吸収層はクラッド層
に比べてAl組成比が小さくなるので、クラッド層17
及び該クラッド層と同組成の不純物拡散層16を可飽和
光吸収層15に比べて選択的にエッチングできる。即
ち、エッチングによりリッジ部を形成する際、可飽和光
吸収層15がエッチング停止層となる。
【0063】斯る半導体レーザ素子の動作実験を行った
結果、安定して長時間自励発振することが確認できた。
【0064】このように安定して長時間自励発振する理
由を以下に示す。
【0065】本実施例の素子は、可飽和光吸収層の両面
にアンドープの不純物拡散防止層が設けられているの
で、動作時等に拡散移動する不純物は、このアンドープ
の不純物拡散防止層に取り込まれて可飽和光吸収層に不
純物が達しない。従って、可飽和光吸収層がより無秩序
化することがなく、可飽和光吸収層のバンドギャップの
大きさが変動しないためである。
【0066】尚、第3クラッド層16下のみ不純物拡散
防止層16が設けられているのは、第3クラッド層16
下にない可飽和光吸収層15の部分は、実質的な光閉じ
込め領域ではないためである。
【0067】また、本実施例では、発振光のエネルギー
と可飽和光吸収層のバンドギャップのエネルギーが略等
しく設定されているので、非点隔差及び動作電流値も小
さかった。
【0068】上記アンドープの不純物拡散層は、クラッ
ド層と同じ組成(同じバンドギャップの大きさ)である
が、発振光を吸収しないならば、異なる組成を選択して
もよい。以下にその例を示す。
【0069】次に、第2実施例について図面を用いて説
明する。尚、図3は本実施例の自励発振型半導体レーザ
素子の断面構造図、図4は活性層近傍のバンド構造図で
あり、第1実施例と同一部分及び対応する部分には、同
一符号を付してその説明を割愛する。
【0070】本実施例が第1実施例と異なる点は、不純
物拡散防止層と隣接するクラッド層のバンドギャップが
異なり、該層間の界面にはエネルギー障壁が形成された
点と、可飽和光吸収層15全面に不純物拡散防止層を設
けられている点である。
【0071】図3中、24、26、34は、層厚100
Åのアンドープの(Al0.3Ga0.70.5In0.5P不純
物拡散防止層である。
【0072】36は、可飽和光吸収層15上全面に設け
られた層厚100Åのアンドープの(Al0.3Ga0.7
0.5In0.5P不純物拡散防止層である。
【0073】図4に示すように、 可飽和光吸収層と隣
接するクラッド層の界面にエネルギー障壁が形成される
場合には、この障壁が不純物拡散を防止する効果がある
ので、第1実施例に比べて不純物拡散防止層の層厚を小
さくしてもよく、この場合、アンドープ層の厚みが小さ
くなるので、素子抵抗を小さくできる。
【0074】また、不純物拡散防止層36は、第3クラ
ッド層17とAl組成比が大きく異なるので、リッジ部
を化学エッチングにより形成する際のエッチング停止層
としても働く。但し、本実施例のように不純物拡散防止
層36が薄い場合には、第1実施例と同じくエッチング
される場合もある。
【0075】また、不純物拡散防止層24、26、3
4、36として、引張り歪を導入することにより、クラ
ッド層よりバンドギャップが大きくした、例えばアンド
ープの(Al0.7Ga0.30.58In0.42P不純物拡散防
止層としても同様の効果が得られる。
【0076】上述では、活性層として、引張り歪量子井
戸構造からなる活性層を用いたが、本発明に係る活性層
は、圧縮歪量子井戸構造からなる活性層でもよく、無歪
の量子井戸構造の活性層でもよく、又バルクの活性層で
もよい。尚、活性層も不純物が拡散して無秩序化して波
長が変化する恐れがあるので、上述のように活性層の両
面にアンドープの光ガイド層等の不純物を拡散防止する
ためのアンドープ層を設けるのが望ましい。
【0077】また、本発明に係る可飽和光吸収層は、発
振光に応じて、引張り歪量子井戸構造、圧縮歪量子井戸
構造、無歪の量子井戸構造、又バルクからなる可飽和光
吸収層が適宜選択される。
【0078】また、本発明に係る可飽和光吸収層は、n
型、p型クラッド層の少なくともどちらか一方にあれば
よい。
【0079】更に、本発明の自励発振型半導体レーザ素
子は、上記リッジ部を有する構造以外の種々の構造でも
勿論よい。
【0080】尚、本発明でいうクラッド層中に可飽和光
吸収層を有するとは、クラッド層と隣接して設けた場合
も含む。
【0081】また、本発明に係るクラッド層中には、上
述したようにMQB層等の他の層が入ってもよく、また
MQB層はなくともよい。更には、クラッド層はその層
中で組成が異なってもよい。
【0082】また、本発明は、GaInP又はAlGa
InPからなる可飽和光吸収層を有するAlGaInP
系半導体レーザ素子に限らず、他の自然超格子構造を取
り得る可飽和光吸収層を備えた半導体レーザ素子に勿論
適応できる。即ち、可飽和光吸収層を備えた自励発振型
半導体レーザ素子において、前記可飽和光吸収層の両面
に不純物拡散防止層を設ければよい。
【0083】更に、前記GaAs半導体基板の結晶成長
面としては、(100)面から[011]結晶軸方向に
傾斜した面と等価な面である{100}面から<011
>結晶軸方向に傾斜した面であってその傾斜角度が17
°以下のもの、又は{100}面を使用してもよい。
【0084】また、可飽和光吸収層が発振光と略等しい
エネルギーのバンドギャップを有しない場合でも、可飽
和光吸収層が発振光に対して透明になったり、光吸収量
が変わって自励状態が変化する恐れがあるので、可飽和
光吸収層の両面に不純物拡散防止層を設けるのが望まし
い。しかし、このように略等しいエネルギーのバンドギ
ャップを有しない場合には、上述したように非点隔格差
及び動作電流値が大きくなる。
【0085】また、上述したように、不純物拡散防止層
が可飽和光吸収層のうち少なくとも実質的な光閉じ込め
領域にある部分、即ち可飽和光吸収層が実質的に働く部
分の両面にあれば効果がある。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、可飽和光吸収層の両面
をアンドープ層等の不純物拡散防止層で挟んでいるの
で、可飽和光吸収層への不純物拡散が防止される。この
結果、可飽和光吸収層は無秩序化等によりバンドギャッ
プの大きさが変動することなく常に一定であるので、長
時間安定に自励発振する。また、不純物拡散防止層が可
飽和光吸収層のうち少なくとも実質的な光閉じ込め領域
にある部分の両面にあれば、同様の効果がある。
【0087】特に、可飽和光吸収層が発振光と略等しい
エネルギーのバンドギャップを有する場合、より長時間
安定に自励発振できると共に、非点隔差及び動作電流値
が小さくできる。
【0088】更に、活性層がその両面にアンドープ層を
備えた場合、発振光の波長がより安定するので、更によ
り長時間安定に自励発振できる。
【0089】更に、第1の不純物拡散防止層と、該第1
の不純物拡散防止層上に形成された可飽和光吸収層と、
該可飽和光吸収層上に形成された第2の不純物拡散防止
層と、該第2の不純物拡散防止層上の一部に形成された
ストライプ状リッジ形状からなる第2導電型のクラッド
層と、を備えた場合、前記可飽和光吸収層は、クラッド
層とは、大きく異なる材料成分を有するので、前記スト
ライプ状リッジ形状からなるクラッド層を形成する際の
エッチング停止層となる。特に、前記第2の不純物拡散
防止層がエッチング停止層である場合には、可飽和光吸
収層がエッチングされて、素子毎の該層の可飽和光吸収
特性が変わる恐れがない。
【0090】更に、不純物拡散防止層が発振光を吸収し
ない場合には、自励発振状態に変化を及ぼす恐れがな
い。
【0091】更に、不純物拡散防止層と隣接するクラッ
ド層との間にエネルギー障壁が構成される場合には、不
純物拡散防止層と隣接するクラッド層を構成する材料又
は組成が異なるので、このエネルギー障壁で不純物が拡
散するのが防止される。従って、不純物が可飽和光吸収
層により拡散しにくくなる。この結果、不純物拡散防止
層の層厚を小さくできるので、この層がアンドープ層で
ある場合、素子の抵抗が小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体レーザ素子の
模式断面構造図である。
【図2】上記実施例の活性層近傍の模式バンド構造図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例に係る半導体レーザ素子の
模式断面構造図である。
【図4】上記実施例の活性層近傍の模式バンド構造図で
ある。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板(半導体基板) 3 n型第1クラッド層 4 不純物拡散防止層 5 n型可飽和光吸収層 6 不純物拡散防止層 7 n型第2クラッド層 8 光ガイド層 9 活性層 10 光ガイド層 11 p型第1クラッド層 13 p型第2クラッド層 14 不純物拡散防止層 15 p型可飽和光吸収層 16 不純物拡散防止層 17 p型第2クラッド層 18 n型電流ブロック層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別所 靖之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 茨木 晃 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 吉年 慶一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−291686(JP,A) 特開 昭61−84891(JP,A) 特開 平1−251684(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、該基板上に
    形成された第1導電型のクラッド層と、該クラッド層上
    に形成された活性層と、該活性層上に形成された第2導
    電型のクラッド層と、を備え、 前記両クラッド層の少なくともどちらか一方の層中に、
    両面を不純物拡散防止層で挟んだ可飽和光吸収層を設
    、前記可飽和光吸収層を、自然超格子構造を取り得る
    半導体材料である(Al v1 Ga 1-v1 w1 In 1-w1 P障壁
    層と(Al v2 Ga 1-v2 w2 In 1-w2 P(1≧v1>v2
    ≧0)井戸層からなる量子井戸構造により構成したこと
    を特徴とする自励発振型半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 第1導電型のGaAs基板と、該基板上
    に形成された第1導電型の(AlxGa1-x0.5In0.5
    P(0<x≦1)クラッド層と、該クラッド層上に形成
    された活性層と、該活性層上に形成された第2導電型の
    (AlyGa1-y0.5In0.5P(0<y≦1)クラッド
    層と、を備え、 前記両クラッド層の少なくともどちらか一方の層中に、
    両面を不純物拡散防止層で挟んだ可飽和光吸収層を設
    、前記可飽和光吸収層を、自然超格子構造を取り得る
    半導体材料である(Al v1 Ga 1-v1 w1 In 1-w1 P障壁
    層と(Al v2 Ga 1-v2 w2 In 1-w2 P(1≧v1>v2
    ≧0)井戸層からなる量子井戸構造により構成したこと
    を特徴とする自励発振型半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板と、該基板上に
    形成された第1導電型のクラッド層と、該クラッド層上
    に形成された活性層と、該活性層上に形成された第2導
    電型のクラッド層と、該クラッド層上に形成された第1
    の不純物拡散防止層と、該第1の不純物拡散防止層上に
    形成された第2導電型の可飽和光吸収層と、該可飽和光
    吸収層上に形成された第2の不純物拡散防止層と、該第
    2の不純物拡散防止層上に形成されたストライプ状リッ
    ジ形状からなる第2導電型のクラッド層と、を備え、前記可飽和光吸収層が、自然超格子構造を取り得る半導
    体材料である(Al v1 Ga 1-v1 w1 In 1-w1 P障壁層と
    (Al v2 Ga 1-v2 w2 In 1-w2 P(1≧v1>v2≧
    0)井戸層からなる量子井戸構造から構成された ことを
    特徴とする自励発振型半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記第2の不純物拡散防止層は、エッチ
    ング停止層であることを特徴とする請求項3記載の自励
    発振型半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記第1導電型のクラッド層中に、両面
    を不純物拡散防止層で挟んだ第1導電型の可飽和光吸収
    層を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の自励
    発振型半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記活性層は、その両面をアンドープ層
    で挟まれたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は
    5記載の自励発振型半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】 前記可飽和光吸収層は、発振光と略等し
    いエネルギーのバンドギャップを有することを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5又は6記載の自励発振型半
    導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】 前記不純物拡散防止層は、アンドープ層
    であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
    又は7記載の自励発振型半導体レーザ素子。
  9. 【請求項9】 前記不純物拡散防止層は、発振光を吸収
    しないことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8記載の自励発振型半導体レーザ素子。
  10. 【請求項10】 前記不純物拡散防止層と隣接する前記
    クラッド層との間には、エネルギー障壁が構成されるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    又は9記載の自励発振型半導体レーザ素子。
  11. 【請求項11】 前記不純物拡散防止層は、前記可飽和
    光吸収層のうち少なくとも実質的な光閉じ込め領域にあ
    る部分の両面に設けられていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の自
    励発振型半導体レーザ素子。
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