JP2791738B2 - テーパー孔の加工方法 - Google Patents

テーパー孔の加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テーパー孔の加工方法
に関し、特に、テーパー孔の冷間鍛造加工方法に係り、
例えば、磁石発電機の回転子を小型自動車や汎用エンジ
ン等に連結させるためのボス部材を製造するのに利用し
て有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、小型自動車や汎用エンジン等に
連結されて使用される磁石発電機の回転子は、回転子の
ヨークにボス部材が締結され、このボス部材がエンジン
のクランクシャフトにテーパー結合されることにより、
エンジンに連結されている。
【0003】従来、この磁石発電機の回転子のボス部材
として、クランクシャフトにテーパー結合するためのテ
ーパー孔がボス部材の全長にわたってテーパーとなって
形成されているものがある。そして、このボス部材にテ
ーパーのテーパー孔が加工される場合、テーパー孔が長
くなるため、段付きのストレート孔が予孔として冷間鍛
造によって形成された後に、所望のテーパー孔が切削加
工によって形成されている。
【0004】しかしながら、従来のボス部材におけるテ
ーパー孔の加工方法においては、切削代が大きくなるた
め、生産性が低い。
【0005】そこで、ボス部材においても、テーパー孔
を全て冷間鍛造法によって形成することが、一般的に考
えられる。
【0006】なお、磁石発電機の回転子のボス部材を冷
間鍛造法によって加工する方法を述べてある文献とし
て、特公昭44−10675号公報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボス部材にお
けるテーパー孔は、テーパー長さが長いために、次のよ
うな問題点があることが、本発明者によって明らかにさ
れた。 (1) ストレートの予孔にテーパーを形成するための
パンチが圧入されると、ストレート孔における径とテー
パー孔の径との差が大きいために、テーパー孔加工時に
テーパー孔の中間部において被加工部の巻き込み現象が
発生する。 (2) テーパー長が長いため、パンチに加わる負荷や
偏芯荷重が増加し、パンチが破損する。
【0008】本発明の目的は、冷間鍛造時における巻き
込み現象やパンチの破損を防止しつつ、長いテーパー孔
を冷間鍛造することができるテーパー孔の加工方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテーパー孔
の加工方法は、塑性材料から成るワークにテーパー孔を
加工するテーパー孔の加工方法において、前記ワークに
前記テーパー孔の最小径よりも小径の内径を有するスト
レート孔が剪断により形成されるとともに、このストレ
ート孔に連続する円錐台孔であって、最小の内径がスト
レート孔の内径と略等しく、最大の内径が前記テーパー
孔の最大径と略等しい円錐台孔が破断抜きにより形成さ
れる工程と、前記テーパー孔の内形形状と同一の外形形
状を有するパンチが前記円錐台孔およびストレート孔に
円錐台孔の大口径側から圧入されて、前記テーパー孔が
塑性加工される工程と、を備えていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、パンチの圧入によるテ
ーパー孔の塑性加工に際して円錐台孔が破断抜きされた
分だけ、巻き込み現象を起こす余分な肉が予め除かれて
いるため、巻き込み現象やパンチの破損が起こることは
未然に防止される。また、パンチのテーパー方向と円錐
台孔の円錐面のテーパー方向とは一致しているので、巻
き込み現象や破損はより一層発生し難い状況になる。
【0011】したがって、前記した手段によれば、巻き
込み現象やパンチの破損を招来することなく、ワークに
テーパー孔を塑性加工によって形成することができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例である磁石発電機の
回転子のボス部材におけるテーパー孔の加工方法を示す
各工程図である。図2はそのボス部材が使用された磁石
発電機の回転子を示す正面断面図である。
【0013】本実施例において、本発明に係るテーパー
孔の加工方法は、磁石発電機の回転子のボス部材を製造
する方法に使用されている。図2に示されているよう
に、この磁石発電機の回転子1は鉄等の磁性材料が用い
られて円形の椀形状に一体成形されたヨーク2を備えて
いる。ヨーク2の底壁3には円形の軸孔4が同心円状に
開設されており、この軸孔4にボス部材5が同心円に配
されて固定されている。
【0014】ボス部材5は鉄等の磁性材料が用いられ
て、後述する冷間鍛造方法により略円柱形状に一体成形
されている。ボス部材5の一端部外周にはフランジ部6
が径方向外向きに突設されており、このフランジ部6が
ヨーク2の底壁3に当接されて固定されている。ボス部
材5の中心線上にはテーパー孔7がフランジ部6側端か
ら反対側端に向けて先細りになるように全体にわたって
形成されている。
【0015】前記構成に係るボス部材5の製造に際し
て、まず、円柱スラグ(図示せず)から冷間鍛造法によ
り、図1(a)に示されている中間鍛造品(以下、第1
ワークという。)10が成形される。第1ワーク10は
略円錐台形状の本体11を備えており、この本体11の
円錐台の小径側端面には円柱形状の予穴12が同心円に
配されて没設されている。この第1ワーク10の予穴1
2の空所を除いた実体部の体積は、元の円柱スラグの体
積と等しくなっている。
【0016】次いで、第1ワーク10から冷間鍛造法に
より、図1(b)に示されている第2の中間鍛造品(以
下、第2ワークという。)20が成形される。第2ワー
ク20は略円錐台形状の本体21を備えており、この本
体21の外形形状は第1ワーク10の本体11と同一に
なっている。本体21の円錐台形状の小径側端面には円
柱形状の予孔22が形成されており、この予孔22は第
1ワーク10の予穴12により形成され、実質的に同一
になっている。
【0017】第2ワークの本体21の中心線上には円柱
形状の第2孔23が予孔22に隣接して開設されている
とともに、円錐台孔24が第2孔23に隣接して開設さ
れている。第2孔23はこの第2孔23の内径と同一の
外径を有するパンチ25(想像線参照)が用いられた剪
断加工法により開設され、円錐台孔24はこのパンチ2
5が用いられた破断抜き加工法により連続して開設され
る。この円錐台孔24の破断抜きは次の(1)および
(2)式により、設定することができる。
【0018】h≒1.5×D1 ・・・(1) D2 max=2×E×h+D1 ・・・(2) 上式(1)、(2)中、D1 は第2孔23の内径、D2
は円錐台孔24の大口径、hは円錐台孔24の高さ、E
はパンチ25と図示しないダイスとの最大クリアランス
率である。ちなみに、Eは低炭素鋼で0.21(21
%)、高炭素鋼で0.25(25%)がある。D2 がこ
の値以上になると、円錐台孔24に2次破断が生じ、直
線的なテーパーが形成されなくなる。言い換えれば、D
2 がこの値以下であれば、円錐台孔24の形状をコント
ロールすることができる。
【0019】そして、第2ワーク20の本体21におけ
る実体の体積は、第1ワーク10の本体11における実
体の体積から、第2孔23と円錐台孔24との容積を引
いた値になっている。したがって、第2ワーク20では
第1ワーク10よりも体積が充分に削減されている状態
になっている。
【0020】次に、第2ワーク20から冷間鍛造法によ
り、図1(c)に示されている第3の鍛造品(以下、製
品という。)30が成形され、この製品30が前記ボス
部材5に相当する。製品30は略円錐台形状の本体31
を備えており、本体31の外形形状の大部分は第2ワー
ク20の本体21の大部分と同一になっている。
【0021】本体31の錐面にはフランジ部32が円錐
台形状の大径側端面近傍に径方向外向きに突設されてい
る。本体31の錐面におけるフランジ部32の大径側端
面寄り位置には切欠部33が形成され、第2ワーク本体
21におけるこの切欠部33に対応する実体部の体積の
一部により、フランジ部32の体積の一部が占められて
いる。
【0022】本体31の中心線上には円形のテーパー孔
34が、大径側端面から小径側端面に向けて先細りにな
るように全長にわたって形成されている。このテーパー
孔34は大径側が第2ワーク21の円形穴22の内径と
略等しく、小径側が第2ワークの円錐台孔24の大径側
口径D2 と略等しく形成されている。
【0023】そして、このテーパー孔34の内形形状と
同一の外形形状を有するパンチ(図示せず)が第2ワー
ク20の円錐台孔24側から圧入されることにより、こ
のテーパー孔34は冷間鍛造される。この冷間鍛造にお
いて、第2ワーク本体21における予孔22、第2孔2
3、円錐台孔24と、製品本体31におけるテーパー孔
34との間の体積の一部によりフランジ部32の体積の
一部が占められる。
【0024】この冷間鍛造に際して、パンチが円錐台孔
24の大口径側から圧入されると、テーパー孔34の内
周面の途中において巻き込み現象やパンチの破損が発生
することはない。これは、次のような理由によると、考
えられる。まず、円錐台孔24が破断抜きされた分だ
け、巻き込み現象を起こす余分な肉が除かれている。さ
らに、円錐台孔24の錐面がパンチのテーパー方向と一
致しているので、巻き込み現象やパンチの破損がより一
層発生しにくくなっている。
【0025】以上説明したように、本実施例によれば、
全長にわたってテーパー孔が形成されたボス部材を冷間
鍛造法によって製造することができるため、ボス部材の
生産性を大幅に高めることができる。
【0026】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0027】例えば、前記実施例では、磁石発電機の回
転子のボス部材の製造方法について説明したが、本発明
はこれに限らず、塑性材料にテーパー孔を冷間鍛造する
テーパー孔の加工方法全般に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
塑性材料から成るワークにテーパー孔を冷間鍛造によっ
て形成することができるとともに、その冷間鍛造に際し
て、テーパー孔の内周面での巻き込み痕や、パンチの破
損が発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)は本発明の一実施例で
ある磁石発電機の回転子のボス部材におけるテーパー孔
の加工方法を示す各工程図である。
【図2】ボス部材が使用された磁石発電機の回転子を示
す正面断面図である。
【符号の説明】
1…磁石発電機の回転子、2…ヨーク、3…底壁、4…
軸孔、5…ボス部材、6…フランジ部、7…テーパー
孔、10…第1ワーク(中間鍛造品)、11…本体、1
2…予穴、20…第2ワーク(中間鍛造品)、21…本
体、22…予孔、23…第2孔、24…円錐台孔、30
…製品(第3の中間鍛造品)、31…本体、32…フラ
ンジ部、33…切欠部、34…テーパー孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塑性材料から成るワークにテーパー孔を
    加工するテーパー孔の加工方法において、 前記ワークに前記テーパー孔の最小径よりも小径の内径
    を有するストレート孔が剪断により形成されるととも
    に、このストレート孔に連続する円錐台孔であって、最
    小の内径がストレート孔の内径と略等しく、最大の内径
    が前記テーパー孔の最大径と略等しい円錐台孔が破断抜
    きにより形成される工程と、 前記テーパー孔の内形形状と同一の外形形状を有するパ
    ンチが前記円錐台孔およびストレート孔に円錐台孔の大
    口径側から圧入されて、前記テーパー孔が塑性加工され
    る工程と、を備えていることを特徴とするテーパー孔の
    加工方法。
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