JP3067431B2 - 信号発電機用回転子の製造方法 - Google Patents
信号発電機用回転子の製造方法Info
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- JP3067431B2 JP3067431B2 JP4340553A JP34055392A JP3067431B2 JP 3067431 B2 JP3067431 B2 JP 3067431B2 JP 4340553 A JP4340553 A JP 4340553A JP 34055392 A JP34055392 A JP 34055392A JP 3067431 B2 JP3067431 B2 JP 3067431B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に取り付けら
れて信号を発生する信号発電機の回転子の製造方法に関
するものである。
れて信号を発生する信号発電機の回転子の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火装置に用いられて機関の
点火位置で点火信号を発生させたり、あるいは機関の回
転位置や回転速度を検出するための信号を発生させたり
するための信号発電機として、内燃機関の回転軸に取り
付けられる回転体の外周部に径方向の外側に突出したリ
ラクタを有する回転子と、該リラクタにより磁束が変化
させられて信号電圧を誘起する発電子とからなる信号発
電機が用いられている。この種の信号発電機に用いられ
る従来の回転子では、例えば、比較的薄肉の鋼板でほぼ
カップ状に形成された磁石発電機のフライホーイルを回
転体として用い、該フライホーイルの周壁部の一部をプ
レス型により該周壁部の内側から径方向の外側に押し出
すことによりリラクタを形成していた。また、図5に示
すように、円板状の回転体1を用いて、その円板状部2
の外周部に径方向の外側に突出したリラクタ7を形成す
る場合には、円板状部2の外周部を切削加工により削り
取ってリラクタ7を形成したり、あるいはリラクタが形
成される円板状部周辺をプレスで一旦押し潰して薄肉に
した後リラクタ部を残して不要部分をプレスで切り落と
すことによりリラクタを形成したりしていた。
点火位置で点火信号を発生させたり、あるいは機関の回
転位置や回転速度を検出するための信号を発生させたり
するための信号発電機として、内燃機関の回転軸に取り
付けられる回転体の外周部に径方向の外側に突出したリ
ラクタを有する回転子と、該リラクタにより磁束が変化
させられて信号電圧を誘起する発電子とからなる信号発
電機が用いられている。この種の信号発電機に用いられ
る従来の回転子では、例えば、比較的薄肉の鋼板でほぼ
カップ状に形成された磁石発電機のフライホーイルを回
転体として用い、該フライホーイルの周壁部の一部をプ
レス型により該周壁部の内側から径方向の外側に押し出
すことによりリラクタを形成していた。また、図5に示
すように、円板状の回転体1を用いて、その円板状部2
の外周部に径方向の外側に突出したリラクタ7を形成す
る場合には、円板状部2の外周部を切削加工により削り
取ってリラクタ7を形成したり、あるいはリラクタが形
成される円板状部周辺をプレスで一旦押し潰して薄肉に
した後リラクタ部を残して不要部分をプレスで切り落と
すことによりリラクタを形成したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法で
は、厚肉の鋼板からなるカップ状のフライホイールを回
転体として用いる場合に、該フライホイールの周壁部の
一部を径方向の内側から外側に押し出してリラクタを形
成することが困難であった。
は、厚肉の鋼板からなるカップ状のフライホイールを回
転体として用いる場合に、該フライホイールの周壁部の
一部を径方向の内側から外側に押し出してリラクタを形
成することが困難であった。
【0004】また回転体が円板状である場合には、円板
状部の外周部を切削してリラクタを形成する際にフライ
ス等による機械加工が必要になるため、加工時間が長く
なって回転子の製造コストが高くなるという問題があっ
た。
状部の外周部を切削してリラクタを形成する際にフライ
ス等による機械加工が必要になるため、加工時間が長く
なって回転子の製造コストが高くなるという問題があっ
た。
【0005】更に円板状部の周辺部を押し潰した後に不
要部分を切り落としてリラクタを形成する場合には、大
がかりなプレス金型等を必要とするという問題があっ
た。
要部分を切り落としてリラクタを形成する場合には、大
がかりなプレス金型等を必要とするという問題があっ
た。
【0006】本発明の目的は、回転体が円板状である場
合でも、また厚肉の周壁部を有するカップ状のフライホ
イールである場合でも、簡単な工具を用いて容易にリラ
クタを形成することができる信号発電機用回転子の製造
方法を提供することにある。
合でも、また厚肉の周壁部を有するカップ状のフライホ
イールである場合でも、簡単な工具を用いて容易にリラ
クタを形成することができる信号発電機用回転子の製造
方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の回
転軸が取り付けられる取付穴3を中央部に有する円板状
の回転体1の外周に径方向の外側に突出したリラクタ7
を有する信号発電機用回転子を製造する方法に係わるも
のである。本発明においては、回転体の円板状の部分の
外周寄りの部分を軸線方向に貫通させて下穴5を形成
し、リラクタの突起に相応した形状の突起6bを外周部
に有し、先端部にガイドテーパを有する工具6を下穴5
に圧入して、該工具の突起により、円板状の部分を形成
する金属を下穴の内側から径方向の外側に押し出すこと
によりリラクタ7を形成する。
転軸が取り付けられる取付穴3を中央部に有する円板状
の回転体1の外周に径方向の外側に突出したリラクタ7
を有する信号発電機用回転子を製造する方法に係わるも
のである。本発明においては、回転体の円板状の部分の
外周寄りの部分を軸線方向に貫通させて下穴5を形成
し、リラクタの突起に相応した形状の突起6bを外周部
に有し、先端部にガイドテーパを有する工具6を下穴5
に圧入して、該工具の突起により、円板状の部分を形成
する金属を下穴の内側から径方向の外側に押し出すこと
によりリラクタ7を形成する。
【0007】また本発明においては、回転体の外周側に
リラクタを成形するための凹部を有する雌型を配置し
て、該雌型の凹部を回転体の円板状の部分の外周寄りに
形成した下穴の近傍に位置させ、下穴内に工具を圧入し
て下穴の内径を拡大させることにより回転体を形成する
金属を雌型の凹部内に押し出してリラクタを形成するよ
うにしてもよい。 また周壁部1bを備え内燃機関の回転
軸が取り付けられる取付穴3を底壁部1aの中央部に備
えたカップ状の回転体1の周壁部1bの外周に径方向の
外側に突出したリラクタ7を有する信号発電機用回転子
を製造する場合には、回転体の周壁部の肉厚部に下穴5
を形成し、該下穴5に工具を圧入して肉厚部を形成する
金 属を下穴の内側から径方向の外側に押し出すことによ
りリラクタ7を形成する。
リラクタを成形するための凹部を有する雌型を配置し
て、該雌型の凹部を回転体の円板状の部分の外周寄りに
形成した下穴の近傍に位置させ、下穴内に工具を圧入し
て下穴の内径を拡大させることにより回転体を形成する
金属を雌型の凹部内に押し出してリラクタを形成するよ
うにしてもよい。 また周壁部1bを備え内燃機関の回転
軸が取り付けられる取付穴3を底壁部1aの中央部に備
えたカップ状の回転体1の周壁部1bの外周に径方向の
外側に突出したリラクタ7を有する信号発電機用回転子
を製造する場合には、回転体の周壁部の肉厚部に下穴5
を形成し、該下穴5に工具を圧入して肉厚部を形成する
金 属を下穴の内側から径方向の外側に押し出すことによ
りリラクタ7を形成する。
【作用】上記のように、回転体の円板状の部分の外周寄
りの部分を軸線方向に貫通させて下穴5を形成し、リラ
クタの突起に相応した形状の突起6bを外周部に有し、
先端部にガイドテーパを有する工具6を下穴5に圧入し
て、該工具の突起により、円板状の部分を形成する金属
を下穴の内側から径方向の外側に押し出すことによりリ
ラクタ7を形成するようにすると、回転体が円板状に形
成されている場合でも、切削加工や大がかりなプレス加
工を要することなくリラクタを形成することができるた
め、信号発電機用回転子を安価に製造することができ
る。
りの部分を軸線方向に貫通させて下穴5を形成し、リラ
クタの突起に相応した形状の突起6bを外周部に有し、
先端部にガイドテーパを有する工具6を下穴5に圧入し
て、該工具の突起により、円板状の部分を形成する金属
を下穴の内側から径方向の外側に押し出すことによりリ
ラクタ7を形成するようにすると、回転体が円板状に形
成されている場合でも、切削加工や大がかりなプレス加
工を要することなくリラクタを形成することができるた
め、信号発電機用回転子を安価に製造することができ
る。
【0008】また回転体の外周側にリラクタを成形する
ための凹部を有する雌型を配置した状態で下穴内に工具
を圧入して下穴の内径を拡大させることにより回転体を
形成する金属を雌型の凹部内に押し出してリラクタを形
成するようにすると、リラクタを高い寸法精度をもたせ
て形成することができる。更に、回転体がカップ状に形
成されている場合に、回転体の周壁部の肉厚部に下穴5
を形成して、該下穴に工具を圧入することにより肉厚部
を形成する金属を下穴の内側から径方向の外側に押し出
してリラクタ7を形成するようにすると、厚肉の板によ
りカップ状の回転体が形成される場合でもリラクタを容
易に形成することができる。
ための凹部を有する雌型を配置した状態で下穴内に工具
を圧入して下穴の内径を拡大させることにより回転体を
形成する金属を雌型の凹部内に押し出してリラクタを形
成するようにすると、リラクタを高い寸法精度をもたせ
て形成することができる。更に、回転体がカップ状に形
成されている場合に、回転体の周壁部の肉厚部に下穴5
を形成して、該下穴に工具を圧入することにより肉厚部
を形成する金属を下穴の内側から径方向の外側に押し出
してリラクタ7を形成するようにすると、厚肉の板によ
りカップ状の回転体が形成される場合でもリラクタを容
易に形成することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示したもの
で、同図(A)〜(E)は円板状の回転体の外周部に径
方向の外側に突出したリラクタを形成する各工程を示し
たものである。
で、同図(A)〜(E)は円板状の回転体の外周部に径
方向の外側に突出したリラクタを形成する各工程を示し
たものである。
【0010】図1(A)は、リラクタを形成する前の状
態の回転体1を示す。この回転体1は軟鋼等の磁性材料
を用いて、鍛造等により形成されたもので、円板状部2
と図示しない内燃機関の回転軸に嵌合される取付孔3を
有するボス部4とを一体に有している。
態の回転体1を示す。この回転体1は軟鋼等の磁性材料
を用いて、鍛造等により形成されたもので、円板状部2
と図示しない内燃機関の回転軸に嵌合される取付孔3を
有するボス部4とを一体に有している。
【0011】本発明においては、リラクタを形成するに
先立って、図1(B)に示すように、回転体の円板状部
2の外周寄りの所定の位置にドリル加工等により該円板
状部を貫通する下穴5を形成する。
先立って、図1(B)に示すように、回転体の円板状部
2の外周寄りの所定の位置にドリル加工等により該円板
状部を貫通する下穴5を形成する。
【0012】次いで円板状部2の外周寄りに形成した下
穴5の内部に工具6を図示の矢印方向に圧入する。工具
6は、図2にその一例を示したように、下穴5の内径と
ほぼ同じ寸法の外径をもつ円柱部6aの外周部に所望の
リラクタの突起に相応した形状の断面形を有する突起6
bを軸線方向に沿って備え、円柱部6a及び突起6bの
先端部が軸線方向に対して斜めに切削されてガイドテー
パ6cが形成されている。
穴5の内部に工具6を図示の矢印方向に圧入する。工具
6は、図2にその一例を示したように、下穴5の内径と
ほぼ同じ寸法の外径をもつ円柱部6aの外周部に所望の
リラクタの突起に相応した形状の断面形を有する突起6
bを軸線方向に沿って備え、円柱部6a及び突起6bの
先端部が軸線方向に対して斜めに切削されてガイドテー
パ6cが形成されている。
【0013】工具6の突起6bを円板状部2の外周側に
向けた状態で該工具を下穴5に圧入していくと、円板状
部2を形成する金属が工具の突起6bにより下穴5の内
側から径方向の外側に押し出されて円板状部2の外周に
リラクタの突起が形成されていく。
向けた状態で該工具を下穴5に圧入していくと、円板状
部2を形成する金属が工具の突起6bにより下穴5の内
側から径方向の外側に押し出されて円板状部2の外周に
リラクタの突起が形成されていく。
【0014】図1(D)及び(E)は工具6の圧入によ
りリラクタ7が形成された状態の回転子を示す。
りリラクタ7が形成された状態の回転子を示す。
【0015】上記の工程において、形成されるリラクタ
7の突起の形状及び寸法の精度を高くする必要がある場
合には、工具6を下穴5に圧入する際に、リラクタの突
起の形状寸法を規制する凹部を有する雌型を円板状部2
の外周側に配置して該雌型の凹部を下穴5の近傍に位置
させ、該雌形の凹部によりリラクタの突起の形状寸法を
規制するようにすればよい。
7の突起の形状及び寸法の精度を高くする必要がある場
合には、工具6を下穴5に圧入する際に、リラクタの突
起の形状寸法を規制する凹部を有する雌型を円板状部2
の外周側に配置して該雌型の凹部を下穴5の近傍に位置
させ、該雌形の凹部によりリラクタの突起の形状寸法を
規制するようにすればよい。
【0016】図3(A),(B)は、円板状の回転体の
外周部に径方向の外側に突出したリラクタを形成する場
合の本発明の第2の実施例を示したものである。
外周部に径方向の外側に突出したリラクタを形成する場
合の本発明の第2の実施例を示したものである。
【0017】図3(A)において、1は図1(B)に示
したものと同様の回転体で、その円板状部2の外周寄り
の所定の位置に下穴5が形成されている。8はリラクタ
の突起を形成するための凹部9を有する雌型(要部のみ
図示)で、この雌型は凹部9を円板状部2の下穴5の近
傍に位置させて該円板状部2の外周側に配置されてい
る。雌型の凹部9はリラクタの突起に対応する形状に形
成されている。
したものと同様の回転体で、その円板状部2の外周寄り
の所定の位置に下穴5が形成されている。8はリラクタ
の突起を形成するための凹部9を有する雌型(要部のみ
図示)で、この雌型は凹部9を円板状部2の下穴5の近
傍に位置させて該円板状部2の外周側に配置されてい
る。雌型の凹部9はリラクタの突起に対応する形状に形
成されている。
【0018】10は下穴5の内側に挿入(圧入)してリ
ラクタの突起を形成するための工具で、この工具は下穴
5の内径よりは大きい外径を有する円柱部10aと、該
円柱部10aの先端部をテーパ状にしてその先端の外径
を下穴5の内径よりは小さくしたテーパ部10bとを有
する。
ラクタの突起を形成するための工具で、この工具は下穴
5の内径よりは大きい外径を有する円柱部10aと、該
円柱部10aの先端部をテーパ状にしてその先端の外径
を下穴5の内径よりは小さくしたテーパ部10bとを有
する。
【0019】円板状部2の外周側に雌型8を配置した状
態で工具10を下穴5の内側に挿入して図示の矢印方向
に圧入すると、図3(B)に示すように、工具10の大
径の円柱部10aにより下穴5の内径が拡大されて穴5
´となり、該穴の内径の拡大に伴って回転体を形成する
金属が雌型の凹部9に向けて塑性流動する。これにより
凹部9内に押し出された金属により凹部9の形状に対応
したリラクタ7の突起が形成される。
態で工具10を下穴5の内側に挿入して図示の矢印方向
に圧入すると、図3(B)に示すように、工具10の大
径の円柱部10aにより下穴5の内径が拡大されて穴5
´となり、該穴の内径の拡大に伴って回転体を形成する
金属が雌型の凹部9に向けて塑性流動する。これにより
凹部9内に押し出された金属により凹部9の形状に対応
したリラクタ7の突起が形成される。
【0020】図4(A),(B)は本発明の第3の実施
例を示したもので、この例では、厚肉の周壁部を有する
ほぼカップ状のフライホイールを回転体として用い、該
フライホイールの厚肉の周壁部の外周側にリラクタの突
起を形成する。同図(A)は回転子の要部を含む半部の
正面図、同図(B)は同図(A)のX−X線断面図であ
る。
例を示したもので、この例では、厚肉の周壁部を有する
ほぼカップ状のフライホイールを回転体として用い、該
フライホイールの厚肉の周壁部の外周側にリラクタの突
起を形成する。同図(A)は回転子の要部を含む半部の
正面図、同図(B)は同図(A)のX−X線断面図であ
る。
【0021】図4(A),(B)において、回転子を構
成する回転体1は、厚肉の鋼板をプレス加工等により加
工して、底壁部1a及び周壁部1bを有するカップ状の
フライホイールの形状に形成したもので、底壁部1aの
中央部には図示しない内燃機関の回転軸に嵌合するテー
パ孔3が設けられている。
成する回転体1は、厚肉の鋼板をプレス加工等により加
工して、底壁部1a及び周壁部1bを有するカップ状の
フライホイールの形状に形成したもので、底壁部1aの
中央部には図示しない内燃機関の回転軸に嵌合するテー
パ孔3が設けられている。
【0022】リラクタ7の突起を形成する際には、先ず
周壁部1bの開口部端面からドリル加工等により軸線方
向に下穴5を穿孔する。次に図2に示したものと同様の
工具を、該工具に設けられたリラクタ形成用の突起を周
壁部1bの外周側に向けた状態で下穴5に圧入する。こ
のとき該工具の突起により周壁部1bを形成する金属が
下穴5の内側から径方向の外側に押し出されてリラクタ
7が形成される。この場合にも、所望のリラクタの突起
に対応する凹部を有する雌型を周壁部1bの外周側に配
置しておけば、該凹部によりリラクタの突起の形状寸法
が規制されるため、リラクタの形状寸法の精度を出すこ
とができる。
周壁部1bの開口部端面からドリル加工等により軸線方
向に下穴5を穿孔する。次に図2に示したものと同様の
工具を、該工具に設けられたリラクタ形成用の突起を周
壁部1bの外周側に向けた状態で下穴5に圧入する。こ
のとき該工具の突起により周壁部1bを形成する金属が
下穴5の内側から径方向の外側に押し出されてリラクタ
7が形成される。この場合にも、所望のリラクタの突起
に対応する凹部を有する雌型を周壁部1bの外周側に配
置しておけば、該凹部によりリラクタの突起の形状寸法
が規制されるため、リラクタの形状寸法の精度を出すこ
とができる。
【0023】上記の各実施例では、回転体1の外周寄り
の部分に形成する下穴5を円形の穴とし、該下穴の内部
に圧入する工具10または6として、先端部にテーパ部
を有する円柱状のもの、または円柱状部の外周にリラク
タの突起に相応した突起を設けたものを用いたが、これ
ら下穴及び工具の形状は上記に限定されるものではな
い。例えば、所望のリラクタを形成する突起が回転体の
周方向に比較的長いものである場合には、下穴5を回転
体の周方向に長い長円形とし、該下穴に圧入する工具と
しては、その柱状部の断面形状が、下穴5の形状に相応
した長円形を呈するものを用いればよい。
の部分に形成する下穴5を円形の穴とし、該下穴の内部
に圧入する工具10または6として、先端部にテーパ部
を有する円柱状のもの、または円柱状部の外周にリラク
タの突起に相応した突起を設けたものを用いたが、これ
ら下穴及び工具の形状は上記に限定されるものではな
い。例えば、所望のリラクタを形成する突起が回転体の
周方向に比較的長いものである場合には、下穴5を回転
体の周方向に長い長円形とし、該下穴に圧入する工具と
しては、その柱状部の断面形状が、下穴5の形状に相応
した長円形を呈するものを用いればよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、回転子
を構成する回転体が円板状に形成されている場合に、回
転体の円板状部分の外周寄りの部分に下穴を形成してお
き、回転体を形成する金属を該下穴の内側から径方向の
外側に押し出すことによりリラクタを形成するようにし
たので、回転体が円板状に形成されている場合に、外周
部に切削加工を施したり、大がかりなプレス機械による
打抜き加工を施したりすることなくリラクタを形成する
ことができる。
を構成する回転体が円板状に形成されている場合に、回
転体の円板状部分の外周寄りの部分に下穴を形成してお
き、回転体を形成する金属を該下穴の内側から径方向の
外側に押し出すことによりリラクタを形成するようにし
たので、回転体が円板状に形成されている場合に、外周
部に切削加工を施したり、大がかりなプレス機械による
打抜き加工を施したりすることなくリラクタを形成する
ことができる。
【0025】また本発明においては、回転体がカップ状
に形成されている場合に、該回転体の周壁部の肉厚部に
下穴を形成して、該下穴に工具を圧入することにより肉
厚部を構成する金属を下穴の内側から径方向の外側に押
し出してリラクタを形成する ので、回転体が厚肉の板材
料からなっている場合でも、リラクタの形成を容易にす
ることができる。従って、本発明によれば、回転体の外
周部に径方向の外側に突出したリラクタを有する信号発
電機用回転子を安価に製造することができる利点があ
る。
に形成されている場合に、該回転体の周壁部の肉厚部に
下穴を形成して、該下穴に工具を圧入することにより肉
厚部を構成する金属を下穴の内側から径方向の外側に押
し出してリラクタを形成する ので、回転体が厚肉の板材
料からなっている場合でも、リラクタの形成を容易にす
ることができる。従って、本発明によれば、回転体の外
周部に径方向の外側に突出したリラクタを有する信号発
電機用回転子を安価に製造することができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)ないし(E)は本発明の第1の実施例の
各工程を説明するための説明図である。
各工程を説明するための説明図である。
【図2】図1の実施例で用いる工具の斜視図である。
【図3】(A)及び(B)は本発明の第2の実施例の工
程を説明するための説明図である。
程を説明するための説明図である。
【図4】(A)及び(B)はそれぞれ、本発明の第3の
実施例で製造された回転子の半部を示す正面図及び断面
図である。
実施例で製造された回転子の半部を示す正面図及び断面
図である。
【図5】従来の方法により製造された回転子の一例を示
した斜視図である。
した斜視図である。
1 回転体 2 円板状部 5 下穴 6,10 工具 6b 工具の突起 6c ガイドテーパ 7 リラクタ 8 雌型 9 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−148568(JP,A) 特開 平2−247020(JP,A) 特開 平4−21332(JP,A) 実開 昭57−56516(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/00 - 15/16 B21D 17/00 - 25/04 B21D 53/00
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の回転軸が取り付けられる取付
穴(3)を中央部に有する円板状の回転体(1)の外周
に径方向の外側に突出したリラクタ(7)を有する信号
発電機用回転子を製造する方法において、 前記回転体の円板状の部分の外周寄りの部分を軸線方向
に貫通させて下穴(5)を形成し、 前記リラクタの突起に相応した形状の突起(6b)を外
周部に有し、先端部にガイドテーパを有する工具(6)
を前記下穴(5)に圧入して、該工具の突起により、前
記円板状の部分を形成する金属を前記下穴の内側から径
方向の外側に押し出すことにより前記リラクタ(7)を
形成する ことを特徴とする信号発電機用回転子の製造方
法。 - 【請求項2】 内燃機関の回転軸が取り付けられる取付
穴(3)を中央部に有する円板状の回転体(1)の外周
に径方向の外側に突出したリラクタ(7)を有する信号
発電機用回転子を製造する方法において、 前記回転体の円板状の部分の外周寄りの部分を軸線方向
に貫通させて下穴を形成し、 前記回転体の外周側に前記リラクタを成形するための凹
部を有する雌形を配置して、該雌形の凹部を前記下穴の
近傍に位置させ、 前記下穴内に工具を圧入して該下穴の内径を拡大するこ
とにより、前記回転体の円板状の部分を形成する金属を
前記雌形の凹部内に押し出すことによって前記リラクタ
を形成することを特徴とする信号発電機用回転子の製造
方法。 - 【請求項3】 周壁部(1b)を備え内燃機関の回転軸
が取り付けられる取付穴(3)を底壁部(1a)の中央
部に備えたカップ状の回転体(1)の前記周壁部の外周
に径方向の外側に突出したリラクタ(7)を有する信号
発電機用回転子を製造する方法において、 前記回転体の周壁部の肉厚部に下穴(5)を形成し、 前記下穴(5)に工具を圧入して前記肉厚部を形成する
金属を前記下穴の内側 から径方向の外側に押し出すこと
により前記リラクタ(7)を形成する ことを特徴とする
信号発電機用回転子の製造方法。
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JP4340553A JP3067431B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 信号発電機用回転子の製造方法 |
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1992
- 1992-12-21 JP JP4340553A patent/JP3067431B2/ja not_active Expired - Fee Related
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