JP2016133212A - フランジヨーク及びフランジヨークの製造方法 - Google Patents

フランジヨーク及びフランジヨークの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】強度低下及び加工コストの上昇を抑えながら、回転直径の小さいフランジヨーク及びフランジヨークの製造方法を提供する。
【解決手段】コンパニオンフランジ310と第1軸211とを連結する十字軸ジョイント101を構成し、コンパニオンフランジ310と複数のボルト111で締結されるフランジヨーク1であって、十字軸71が装着される装着孔12aを有するヨーク10と、ヨーク10から径方向外側に延出し、軸方向視における外形が略多角形であるフランジ20と、を備え、フランジ20は、その角に、ボルト111が挿通するボルト孔22が形成されると共に軸方向視においてボルト孔22を中心とする円形の座面部21を備え、座面部21の外縁23は、型により所定外径以上への拡大を規制した状態で軸方向に押し潰す冷間塑性加工により形成された。
【選択図】図4

Description

本発明は、フランジヨーク及びフランジヨークの製造方法に関する。
推進軸(プロペラシャフト)は、動力を伝達する装置であって、例えば、後輪駆動車又は四輪駆動車(車両)の車体の中央下部に搭載されている。そして、推進軸は、車体の前側に搭載された内燃機関(原動機)からの動力を、車体の後側に搭載された終減速装置に伝達している。
また、推進軸は、その共振点を実用回転数域よりも高くするために、2分割、3分割等で構成される。例えば、2分割された場合、推進軸は、前側の第1軸と、後側の第2軸と、第1の後端部と第2軸の前端部とを連結する等速ジョイントと、第1軸の前端部と変速機の出力軸とを連結する前側の十字軸ジョイントと、第2軸の後端部と終減速装置のドライブピニオン(入力軸)とを連結する後側の十字軸ジョイントと、車体に対して推進軸を回転自在で保持する中間軸受と、を備えて構成される。
前側の十字軸ジョイントは、変速機の出力軸とボルト締結されるフランジヨークと、第1軸の前端部に接合(固定)されたスタブヨークと、フランジヨーク及びスタブヨークで保持される十字軸(スパイダ)と、を備えている。フランジヨークは、十字軸が装着されるU字形のヨークと、ヨークから径方向外側に延出するフランジと、を備えている。
フランジは、フランジヨークの回転中心である軸線と直交する面方向に延び、軸方向視において略正四角形を呈しており、変速機の出力軸と一体であるコンパニオンフランジとボルト締結される部分である。なお、略正四角形を呈するフランジの各角部には、ボルトが挿通するボルト孔と、ボルト孔を中心としボルト頭が当接する円形の座面部とが形成されている。
ところで、近年、車両の衝突安全性を向上させるため、燃料タンクを車体後側から車体中央側に移設する場合がある。この場合、燃料タンクは容量を確保しつつ推進軸の近傍に配置されることがある。また、排気ガスの規制に対応して、複数のキャタライザ(排気ガス浄化装置)又は大型のキャタライザが設けられる場合があり、この場合、フロアトンネル内又はその直下であって推進軸の近傍に排気管が配置される。さらに、車室や荷室の容積を大きくするため、フロアパネルが低床化された場合、フロアパネルと推進軸との隙間が小さくなる。
このように、推進軸と、燃料タンク、排気管、フロアパネル等との間の隙間は、ますます小さくなりつつある。
一方、例えば、ボルト締結されるフランジヨークとコンパニオンフランジとの間において伝達可能な動力は、ボルトの締め付けにより生じる軸力と、ボルトのピッチ円直径(P.C.D.,Pitch Circle Diameter、ボルトサークル径)とを乗算した値で与えられる。よって、近年進められている車両の高出力化には、ボルトのピッチ円直径を大きくするのが有効であるが、前記したように、推進軸(十字軸ジョイント)の径方向外側近傍に燃料タンク等が配置されている場合、ボルトのピッチ円直径を大きくするのは難しくなる。
また、フランジヨークは一般的に鍛造加工で形成されるため、ボルトの頭部の当接するボルト当接面の外端は鍛造により角部が丸みを帯びている。そこで、ボルトの頭部が全域でボルト当接面に着座するようにするため、(1)ボルト当接面を予め厚めに鍛造成形し、その後に座面を切削加工することで角部の丸みを落として平坦にしたり、(2)軸方向視においてボルト当接面を予め径方向で大きめに鍛造成形し、角部の丸みがボルト頭部に及ばないようにしたりすることが必要となる。
そこで、フランジヨークの回転直径の最も大きくなる座面部の径方向外側部分を切除する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4828452号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、座面部の径方向外側を切除するために機械加工する必要があり、製造コストが増加してしまう。この他、ボルトの締結位置を変更せずに、フランジ部の直径を小さくする方法が考えられるが、ボルト孔の回転方向両側における座面部の肉厚が薄くなるので、座面部の強度が低下してしまう。
また、フランジヨークを鍛造で成形する場合、鍛造にて成形する座面部の外形が、その後に穿孔するボルト孔の位置に対してずれることがあるので、フランジ部(座面部)の直径を小さくすることは好ましくない。
そこで、本発明は、強度低下及び加工コストの上昇を抑えながら、回転直径の小さいフランジヨーク及びフランジヨークの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、第1部材と第2部材とを連結する十字軸ジョイントを構成し、前記第1部材と複数のボルトで締結されるフランジヨークであって、十字軸が装着される装着孔を有するヨークと、前記ヨークから径方向外側に延出し、軸方向視における外形が略多角形であるフランジと、を備え、前記フランジは、その角に、前記ボルトが挿通するボルト孔が形成されると共に軸方向視において前記ボルト孔を中心とする円形の座面部を備え、前記座面部の外縁は、型により所定外径以上への拡大を規制した状態で軸方向に押し潰す冷間塑性加工により形成されたことを特徴とするフランジヨークである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、第1部材と第2部材とを連結する十字軸ジョイントを構成し、前記第1部材と複数のボルトで締結されるフランジヨークであって、十字軸が装着される装着孔を有するヨークと、前記ヨークから径方向外側に延出し、軸方向視における外形が略多角形であるフランジと、を備え、前記フランジは、その角に、前記ボルトが挿通するボルト孔が形成されると共に軸方向視において前記ボルト孔を中心とする円形の座面部を備えるフランジヨークの製造方法であって、鍛造によって座面部母体を形成する座面部母体形成ステップと、前記座面部母体の外縁の所定外径以上への拡大を型で規制した状態で、当該座面部本体を軸方向に押し潰す冷間塑性加工によって座面部を形成する座面部形成ステップと、を含むことを特徴とするフランジヨークの製造方法である。
このような構成によれば、座面部の外縁は型により所定外径以上への拡大を規制した状態で軸方向に押し潰す冷間塑性加工により形成されたものであるので、座面部は所定外径よりも大きくなく、フランジヨークの回転直径は小さくなる。
また、座面部は、軸方向に押し潰す冷間塑性加工により形成されたものであるから、フランジヨークの回転中心である軸線を中心とし、ボルト孔を通る周方向(回転方向)において、座面部は厚くなり易い。これにより、回転方法(周方向)における座面部の強度が高くなる。
本発明によれば、強度低下及び加工コストの上昇を抑えながら、回転直径の小さいフランジヨーク及びフランジヨークの製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る推進軸の平面図である。 本実施形態に係る十字軸ジョイントの平面図であり、図3、図4のX1−X1線断面に対応している。 本実施形態に係るフランジヨークを後方から見た図であって、排気管との位置関係を示している。 本実施形態に係るフランジヨークを後方から見た図である。 本実施形態に係る座面部の断面図であって、図4のX2−X2線断面に対応している。 本実施形態に係る座面部の断面図であって、図4のX2−X2線断面に対応し、ボルトを省略した図である。 本実施形態に係る座面部母体の断面である。 本実施形態に係る冷間鍛造中の座面部の断面図である。 本実施形態に係る冷間鍛造中のフランジヨークの軸方向矢視図である。
本発明の一実施形態について図1〜図9を参照して説明する。
≪推進軸の構成≫
第1実施形態に係る推進軸200(プロペラシャフト)は、後輪駆動の四輪車(車両)に搭載されており、車両の前側に配置された変速機(図示しない)からの動力を、車両の後側に配置された終減速装置(図示しない)に伝達させる動力伝達軸であり、前後方向かつ水平方向で延びている。変速機は車両の前側のボンネット下に配置された内燃機関(原動機)からの動力を変速するものである。なお、前後方向視において、推進軸200の右斜め上に排気管400が配置されている(図3参照)。そして、推進軸200は、使用中に排気管400に干渉しないように離れている必要がある。
推進軸200は、本実施形態では2ピース構造(2分割構造)で構成されており、前側(一方側)の第1軸211と、後側(他方側)の第2軸212と、第1軸211の後端部及び第2軸212の前端部を連結する等速ジョイント220と、推進軸200の前後方向中間で推進軸200を車体に対して回転自在で支持する中間軸受ユニット230と、前側の十字軸ジョイント101(自在継手、ユニバーサルジョイント)と、後側の十字軸ジョイント102と、を備えている。等速ジョイント220は、例えば、トリポート型、ダブルオフセット型、レブロ型、バーフィールド型で構成されている。
この他、推進軸200が等速ジョイント220を備えず、第1軸211と第2軸212が十字軸ジョイントで連結された構成でもよい。
≪十字軸ジョイントの構成≫
前側の十字軸ジョイント101は、コンパニオンフランジ310(図2参照、第1部材)と、第1軸211(第2部材)の前端部とを連結するジョイントである。
コンパニオンフランジ310は、円筒部311と、円筒部311の後側から径方向外側に延出したリング状の円盤部312と、を備えている。円筒部311にはインボリュートスプラインが形成されており、円筒部311は変速機の出力軸と連結されている。つまり、円筒部311(コンパニオンフランジ310)は、出力軸と一体で回転する部品である。円盤部312には、後記するボルト111が挿通するボルト孔312aが形成されている。
後側の十字軸ジョイント102は、コンパニオンフランジ320(第1部材)と、第2軸212(第2部材)の後端部とを連結するジョイントである。
コンパニオンフランジ320は、円筒部321と、円筒部321の前側から径方向外側に延出したリング状の円盤部322と、を備えている。円筒部321にはインボリュートスプラインが形成されており、円筒部321は終減速装置のドライブピニオンと連結されている。つまり、円筒部321(コンパニオンフランジ320)は、ドライブピニオンと一体で回転する部品である。円盤部322には、ボルトが挿通するボルト孔が形成されている。
十字軸ジョイント101と十字軸ジョイント102とは、前後逆であるものの、同様の構成であるので、以下、十字軸ジョイント101について具体的に説明する。
十字軸ジョイント101は、図2に示すように、コンパニオンフランジ310の円盤部312にボルト締結されたフランジヨーク1と、第1軸211の前端に摩擦溶接等で固定されたスタブヨーク50と、フランジヨーク1及びスタブヨーク50で保持され、軸方向視で十字形の十字軸71と、を備えている。
そして、フランジヨーク1とスタブヨーク50とは、十字軸71を節として屈曲自在となっている。また、十字軸71の各先端部(被保持部)とフランジヨーク1又はスタブヨーク50との間には、回動自在となるように軸受72が装着されている。軸受72は、例えばニードルベアリングで構成されている。
ここで、十字軸ジョイント101の最大回転直径は、径方向外側に最も延出した後記するフランジ20の回転直径となっている。
≪スタブヨーク≫
スタブヨーク50は、鍛造品であって、円筒状を呈し第1軸211の前端に固定された円筒部51と、円筒部51の前側において平断面視で横U字形を呈するヨーク52と、を備えている。ヨーク52を構成する一対のアーム部53、53には、十字軸71が装着される装着孔53aが形成されている。
≪フランジヨークの構成≫
フランジヨーク1は、鍛造品であって、縦断面視で横U字形を呈するヨーク10と、ヨーク10の基端部11から軸直角方向(輪切り断面方向)の外側に延びるフランジ20と、を備えている。フランジヨーク1は、一般的には炭素鋼で形成されている。
<フランジヨーク−ヨーク>
ヨーク10は、U字形の底部に対応する部分に配置された基端部11と、基端部11の両端(図4では上端部、下端部)からそれぞれ後方に延びる一対のアーム部12、12と、を備えている。
基端部11は、軸方向視において長方形状を呈している。よって、基端部11の長手方向側(図4では上下方向側)におけるフランジ20の幅は、基端部11の短手方向側(図4では左右方向側)におけるフランジ20の幅よりも、小さくなっている。
各アーム部12の後側には、十字軸71が装着される装着孔12aが形成されている。そして、装着孔12aには十字軸71が回動自在に装着されている。
<フランジヨーク−フランジ>
フランジ20は、軸方向視において、四角枠状を呈している。つまり、軸方向視におけるフランジ20の外形は、略四角形(多角形)を呈している。ただし、その他の多角形でもよい。そして、フランジ20の外縁は径方向内側にやや湾曲しており、フランジ20の軽量化が図られている(図3、図4参照)。
<座面部>
フランジ20は、その4つの角(四隅)に、4つの座面部21を備えている。4つの座面部21は、軸方向において、ボルト111及びナット112によって、コンパニオンフランジ310とボルト締結される被締結部である。
なお、座面部21(フランジ20)は、予め成形されたものであって、フランジ20よりも大きな母材を、フランジ20の径方向外側に対応する不要部分を切除することで得たものではない。また、ボルト111がフランジ付である構成のほか、ボルト111の頭部と座面部21との間にワッシャを介装する構成としてもよい。
座面部21は、軸方向視において、略円形を呈している。座面部21には、その略中心の軸線O2を通るボルト孔22が形成されている。ボルト孔22は、座面部21とコンパニオンフランジ310を締結するボルト111が挿通する挿通孔である(図4〜図6参照)。ボルト111は、例えば、ソケットレンチ500で回転される(図5参照)。
軸方向視(前後方向視)において、座面部21の径方向外側の外縁23は、1/2円弧状を呈している。すなわち、座面部21の外縁23は、切断等で形成される直線状ではない。
外縁23の中間点23aは、フランジヨーク1の回転中心である軸線O1から径方向において最も外側に配置されている。軸線O1から中間点23aまでの距離は、フランジヨーク1の半径R1を構成している。そして、フランジヨーク1の直径D1(所定外径)は、半径R1の2倍である(D1=2×R1)。
外縁23は、後記するように、冷間コイニング加工において、型121の内周面122に沿って規制されながら形成されたものである。したがって、外縁23は径方向外側に不要に拡径したものでない。
上下左右方向に拡がるフランジ20の面方向において、軸線O2を中心とする座面部21の幅に関して、軸線O2よりも径方向外側の幅L1は、軸線O2を通るフランジヨーク1の回転方向(周方向)における幅L2と同等(L1≒L2)、又は、幅L2以下(L1≦L2)に設定されている。ここで、フランジヨーク1が回転する場合、座面部21とボルト111との間において、フランジヨーク1の回転方向において力が作用することになる。よって、幅L2が大きくなるにつれて、フランジヨーク1の直径D1が大きくならずに、フランジヨーク1とコンパニオンフランジ310との間を動力伝達する上で強度上の余裕が生じる。
座面部21の後側面(一面)は、ボルト111の頭部111aが当接する平坦な当接面24を構成している。座面部21の前側面(他面)は、コンパニオンフランジ310の円盤部312と合わさる平坦な合わせ面25を構成している。
≪フランジヨークの製造方法≫
フランジヨーク1の製造方法を説明する。
フランジヨーク1の製造方法は、座面部母体形成ステップと、座面部形成ステップと、塗装ステップと、座ぐり加工ステップと、を含んでいる。
<座面部母体形成ステップ>
座面部母体形成ステップは、素鋼を適宜な鍛造用型を使用し熱間鍛造することによって、ヨーク10及び座面部母体31を形成するステップである(図7参照)。座面部母体31は、座面部21の母体となる部分であり、座面部21よりも厚く設定される。加熱温度は、例えば、フランジヨーク1の材質に対応して適宜に設定される。
鍛造加工は上型と下型の空間に材料(座面部母体31)が流動することで成形されるが、余分となる材料が上型と下型との間に押し出される。これを一般的は“バリ”と呼ぶが、バリは機能上不要なため、プレス加工により切断除去される。バリを切断する際には製品形状に対して余裕を持たせて切断するため、切断後の製品には全周バリの切り残しが凸条32として残存する。
<座面部形成ステップ>
座面部形成ステップは、座面部母体31を冷間コイニング加工(冷間塑性加工)し、座面部21を形成するステップである(図8〜図9参照)。すなわち、冷間コイニング加工は、座面部母体31を適宜な鍛造用型を使用し厚さ方向において押し潰す圧造工程である。
また、座面部形成ステップにおいて、座面部母体31の径方向外側に型121を配置し、座面部母体31の直径D1(所定外径)以上への拡大を規制する。型121は、軸方向視において枠状を呈している。型121の内周面122は、製造後の座面部21の外縁23に対応した曲面でありその内径は直径D1と等しく、座面部母体31の径方向外側への変形を規制する規制面として機能している。
これにより、冷間コイニング加工によって塑性変形する座面部母体31が径方向外側に流動しようとしても(図9、矢印A1参照)、型121で規制される。したがって、座面部母体31が塑性変形して形成される座面部21が所定外径(直径D1)以上になることはない。ゆえに、フランジ20が不要に大径化することはない。そして、座面部母体31を径方向外側に大きくしたり、厚さを大きくすることなしに鍛造加工で生じる角部の丸みの影響を受けずにボルト当接面を確実に確保することが可能となる。
また、座面部母体31は押し潰されることでフランジヨーク1の周方向に(図9、矢印A2参照)も圧延される。そうすると、座面部21の周方向における幅L2(図4参照)が大きくなるので、フランジヨーク1とコンパニオンフランジ310との間を動力伝達する上で強度上の余裕が生じる。
<塗装ステップ>
塗装ステップは、冷間コイニング加工後のフランジヨーク1を防錆用の塗料で塗装するステップである。具体的には、カチオン系の塗料を使用して、粗材状態のフランジヨーク1をカチオン塗装する。
<座ぐり・合わせ面加工ステップ>
座ぐり・合わせ面加工ステップは、座面部21のヨーク側(一面側)を座ぐり加工し、ボルト111の頭部111aが当接する平坦な当接面24を形成する(図6参照)。また、座面部21の他面側を切削加工し、平坦な合わせ面25を形成する(図6参照)。なお、このように、座ぐり加工、切削加工することで、不要な塗膜が除去される。
<まとめ>
このようなフランジヨーク1の製造方法によれば、外周への切削加工を行わずに、良好な大きな座面部21を形成しつつ、最大外径の規制されたフランジヨーク1を得ることができる。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、熱間鍛造によって素鋼から座面部母体31を形成する構成を例示したが、その他に例えば、冷間鍛造によって座面部母体31を形成する構成としてもよい。
1 フランジヨーク
10 ヨーク
20 フランジ
21 座面部
22 ボルト孔
23 外縁
31 座面部母体
71 十字軸
101、102 十字軸ジョイント
102 十字軸ジョイント
111 ボルト
121 型
122 内周面
D1 直径(所定外径)

Claims (2)

  1. 第1部材と第2部材とを連結する十字軸ジョイントを構成し、前記第1部材と複数のボルトで締結されるフランジヨークであって、
    十字軸が装着される装着孔を有するヨークと、
    前記ヨークから径方向外側に延出し、軸方向視における外形が略多角形であるフランジと、
    を備え、
    前記フランジは、その角に、前記ボルトが挿通するボルト孔が形成されると共に軸方向視において前記ボルト孔を中心とする円形の座面部を備え、
    前記座面部の外縁は、型により所定外径以上への拡大を規制した状態で軸方向に押し潰す冷間塑性加工により形成された
    ことを特徴とするフランジヨーク。
  2. 第1部材と第2部材とを連結する十字軸ジョイントを構成し、前記第1部材と複数のボルトで締結されるフランジヨークであって、十字軸が装着される装着孔を有するヨークと、前記ヨークから径方向外側に延出し、軸方向視における外形が略多角形であるフランジと、を備え、前記フランジは、その角に、前記ボルトが挿通するボルト孔が形成されると共に軸方向視において前記ボルト孔を中心とする円形の座面部を備えるフランジヨークの製造方法であって、
    鍛造によって座面部母体を形成する座面部母体形成ステップと、
    前記座面部母体の外縁の所定外径以上への拡大を型で規制した状態で、当該座面部本体を軸方向に押し潰す冷間塑性加工によって座面部を形成する座面部形成ステップと、
    を含む
    ことを特徴とするフランジヨークの製造方法。
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