JP2019059251A - 車両用プロペラシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用プロペラシャフトにおいて、軸方向圧縮耐力を減少するために外径の異なる段付き部を設けた構造が知られている。軸方向圧縮耐力を一層減少するために、部材の厚みを減少させると、車両用プロペラシャフトの許容される回転トルクも減少する。このため軸方向圧縮耐力が減少可能であり、且つ、許容される回転トルクが低下しないプロペラシャフトを提供する。【解決手段】車両用プロペラシャフト22の軸心CLに対して所定の角度θ1を有する部分に第1溶接部50aを形成する。溶接によってその近傍の強度が低下するとともに、車両用プロペラシャフト22に圧縮荷重Fcが加わった場合に、軸心CLに対して斜めである第1溶接部50a近傍に径方向に曲げる力が生じるため、軸方向耐力が低下するが、許容される回転トルクは変化せずに維持される。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用プロペラシャフトに関し、特に、車両の長手方向に設置され車両の駆動力源から後部車輪側に動力を伝える車両用プロペラシャフトの衝突時における衝突エネルギーを減少する技術に関するものである。
車両用プロペラシャフトの一部に外径の異なる段付き部を形成し、前記段付き部を車両の衝突時に衝撃で座屈すなわち衝突方向に変形するように設計することで、車両の衝突時の衝突エネルギーを吸収する技術が知られている。例えば、特許文献1の車両用プロペラシャフトがそれである。特許文献1の車両用プロペラシャフトでは、車両の衝突時に車両の前方から衝突エネルギーを受けた場合に車両の進行方向、すなわちプロペラシャフトの軸方向にプロペラシャフトの段付き部が座屈変形する構造を備えており、この衝突によって生じるエネルギーを吸収する構造によって衝突時に生じる衝撃力の緩和を図っている。
特開2002−79840号公報
車両用プロペラシャフトにおいては、車両の衝突時に衝突方向に変形を開始するエネルギーを減少し、より軽度の衝突においても車両用プロペラシャフトの変形が開始する、すなわち軸方向圧縮耐力を低く設定できることが望ましい。車両用プロペラシャフトを形成する材料の厚みを減少することによって、軸方向圧縮耐力を低く設定することは可能だが、車両用プロペラシャフトが伝達することのできるトルク容量、すなわち車両を駆動するために許容される駆動トルクも同時に減少することとなる。このため、車両用プロペラシャフトの軸方向圧縮耐力の低減と、車両用プロペラシャフトの回転によって伝達することとのできるトルク容量の維持とを両立することが難しかった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両の衝突時に車両用プロペラシャフトの軸方向圧縮耐力を低く設定することが可能であるとともに、車両用プロペラシャフトが伝達することとのできる回転方向のトルク容量を維持することが可能な車両用プロペラシャフトを提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)駆動力源から出力された回転力を駆動輪へ伝達するための車両用プロペラシャフトであって、(b)端部に向かって直径が縮小する縮径部を一端に持つ大径管部と、端部に向かって直径が拡大する拡径部を一端に持つ小径管部と、前記縮径部の端部と前記拡径部の端部とを溶接によって接合する溶接部と、を備えることを特徴とする。
第2の発明の要旨とするところは、第1発明の車両用プロペラシャフトにおいて、前記小径管部は、前記大径管部よりも厚肉であることを特徴とする。
第3の発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両用プロペラシャフトにおいて、前記大径管部は、前記縮径部の反対側の端部に直径が一定の直管部を備え、前記直管部は、他の管状部材の端部と溶接によって接合されていることを特徴とする。
第4の発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両用プロペラシャフトにおいて、前記小径管部は、内周面の一部に軸方向の相対移動可能且つ軸まわりに相対回転不能にスプライン嵌合するための雌スプラインが形成されていることを特徴とする。
第5の発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両用プロペラシャフトにおいて、前記縮径部と前記拡径部との車両用プロペラシャフトの回転軸方向における端面は、車両用プロペラシャフトの回転軸の垂直面に対して所定の角度傾いていることを特徴とする。
第1発明によれば、駆動力源から出力された回転力を駆動輪へ伝達するための車両用プロペラシャフトであって、端部に向かって直径が縮小する縮径部を一端に持つ大径管部と、端部に向かって直径が拡大する拡径部を一端に持つ小径管部と、前記縮径部の端部と前記拡径部の端部とを溶接によって接合する溶接部と、を備える。これによって、従来の構造すなわち溶接部が大径管部もしくは小径管部の直管部分に設けられた場合に、衝突時に圧縮荷重のみが溶接部に加えられるのに対し、前記大径管部の前記縮径部および前記小径部の前記拡径部の端部に前記溶接部が設けられた場合は、圧縮荷重とともに曲げ加重が前記溶接部に加えられることとなる。溶接部近傍は、他の部分と比べて耐力の弱い部分であり、曲げ加重が加わることによって座屈および破断しやすく、車両の衝突時に車両用プロペラシャフトが軸方向に変形を開始する軸方向圧縮耐力を減少することが可能となる。また、車両用プロペラシャフトが伝達することとのできる回転方向のトルク容量は維持することが可能となる。
第2発明によれば、前記小径管部は、前記大径管部よりも厚肉である。これによって、前記小径管部の前記拡径部の剛性が前記大径管部の前記縮径部の剛性より大きくなり、車両用プロペラシャフトの軸方向への変形が生じた場合、前記小径管部が前記大径管部の内部に入り込む座屈が生じ易くなる。これによって、軸方向を外れた変形による、他の車両部品への影響を抑制することが可能となる。
第3発明によれば、前記大径管部は、前記縮径部の反対側の端部に直径が一定の直管部を備え、前記直管部は、他の管状部材の端部と溶接によって接合されている。これによって、前記直管部と溶接される他の管状部材との溶接は、従来の構造と同一とすることが可能となり、従来から使用している前記他の管状部材をそのまま使用することが可能となる。
第4発明によれば、前記小径管部は、内周面の一部に軸方向の相対移動可能且つ軸まわりに相対回転不能にスプライン嵌合するための雌スプラインが形成されている。これによって、車両の衝突時に車両用プロペラシャフトは、前記溶接部近傍が破断した後においても、前記小径管部の内部に組み込まれる雄スプラインが形成された部材が軸方向に移動することが可能となり、衝突時の衝撃を吸収し易くなる。
第5発明によれば、前記縮径部と前記拡径部との車両用プロペラシャフトの回転軸方向における端面は、車両用プロペラシャフトの回転軸の垂直面に対して所定の角度傾いている。これによって、前記縮径部と前記拡径部との径方向の相互の移動が規制され、溶接する際の軸出しが容易となる。
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であるとともに、車両におけるプロペラシャフトの概略位置を説明する図である。 図1の車両に設けられたプロペラシャフトの一例を説明する図である。 図2のプロペラシャフトに用いられる、縮径部と拡径部との溶接部の一例を示した断面図と正面図である。 図2のプロペラシャフトに用いられる、縮径部と拡径部との断面にプロペラシャフトの回転軸に対し所定の角度を設けた例を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両10の駆動系列を説明する概略図である。図1において、車両10は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)式のものであり、走行用の駆動力源としてのガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジン12と、電動モータおよび発電機として機能するモータジェネレータ14とを駆動力源として備えている。それらのエンジン12およびモータジェネレータ14の出力すなわち回転力は、流体式動力伝達装置であるトルクコンバータ16から自動変速機18に伝達され、さらにプロペラシャフト22を介して作動歯車装置24に伝達され、車軸26が回転することによって左右の駆動輪28が駆動される。
図2は、本発明が適用された車両用プロペラシャフト22を説明する図であり、図2の右上部分が車両用プロペラシャフト22の断面図を示し、それ以外は、外形を示した正面図である。プロペラシャフト22は、プロペラシャフト前部43とプロペラシャフト後部35とから構成され、プロペラシャフト前部43は、第1ユニバーサル継ぎ手30aによって自動変速部18の図示されていない出力軸と接続され、プロペラシャフト後部35は、第2ユニバーサル継ぎ手30bによって作動歯車装置24の図示されていない入力軸と接続されている。
第1ユニバーサル継ぎ手30aは、スプライン軸部42と溶接によって接合されプロペラシャフト前部43の一部を構成する第1ヨーク44aと自動変速機18の出力軸に接合されているヨーク60aとこれらを回転自在に接続する十字軸62aとから構成されている。また第2ユニバーサル継ぎ手30bは、プロペラシャフト後部36の一部を構成するヨーク44bと作動歯車装置24の入力軸に接合されているヨーク60bとこれらを回転自在に接続する十字軸62bとから構成されている。第1ユニバーサル継ぎ手30aと第2ユニバーサル継ぎ手30bとは、駆動輪28が路面状態によって上下した場合、すなわちプロペラシャフト22の傾斜が生じた場合においても自動変速機18からプロペラシャフト22に入力した回転を作動歯車装置24に伝えることを可能とする。また駆動輪28に上下への動きが生じ、第1ユニバーサル継ぎ手30aの図示されていない入力軸とプロペラシャフト22とに角度変化が生じることで第1ユニバーサル継ぎ手30aの回転速度に変化が生じる場合においても、第2ユニバーサル継ぎ手30bの図示されていない出力軸とプロペラシャフト22とにこれと相反する角度変化が生じることによって第1ユニバーサル継ぎ手30aの回転速度の変化を相殺することが可能となる。
プロペラシャフト前部43は、内周面の一部のスプライン嵌合部52に図示されていないスプライン歯を内周面に持つ小径管部38、外周面の一部に図示されていないスプライン歯を持つスプライン軸部42、第1ヨーク44a、およびスプライン嵌合部52に外部から異物が進入するのを妨げるため備えられたカバー部材54とから構成されている。カバー部材54の内周と小径管部38の外周との隙間は狭く設定されており、これによってスプライン嵌合部52への異物の進入が妨げられている。小径管部38とスプライン軸部42とは、スプライン嵌合部52においてプロペラシャフト22の回転中心軸CLの軸方向に相対移動可能かつ回転中心軸CL周りに相対回転不能に連結されている。すなわち、小径管部38の内周面の一部にはスプライン嵌合するための雌スプラインが形成されており、スプライン軸部42の外周面の一部にはスプライン嵌合するための雄スプラインが形成され回転中心軸CLの軸方向に相対移動が可能とされている。小径管部38は拡径部40を含め大径管部32側に内径が大きくなるように構成されており、車両10の衝突によってプロペラシャフト22に圧縮力が加わり、溶接部50a近傍で座屈が開始され破断した後にスプライン軸部42が小径管部38の内側に入り込み回転軸心CLの軸方向に移動する構造となっており、衝突時の衝撃を吸収し易くなっている。また、小径管部38の内周にはめ込まれた蓋56aは、円筒状のスプライン軸部42の内部に封入されたグリースの第1ユニバーサル継ぎ手側への流出を防いでおり、同様に小径管部38の内周にはめ込まれた蓋56bは、小径管部38の内部に封入されたグリースの大径管部32側への流出を防いでいる。
スプライン軸部42は、第1ユニバーサル継ぎ手30aの一部を構成するヨーク44aと溶接によって一体的に固接されている。また、小径管部38とプ大径管部32とは第1溶接部50aによって一体的に固接され、プロペラシャフト後部35を形成する第2ヨーク44bと大径管部32より小さい直径を持つ直管部36とは溶接によって形成された第2溶接部50bによって一体的に固接されている。なお、これらの溶接は、例えば摩擦圧接、MIG(メタル・インアート・ガス)溶接、およびアーク溶接等の溶接方法が部材の材質および加工精度への要求に基づいて選択される。
図3は、図2のA部を拡大して示した図であり、上半分に断面図と下半分に正面図とが示されている。A部には、小径管部38の端部に向かって直径が拡大している拡径部40および小径管部38の直管部分の一部と、大径管部32の端部に向かって縮小している縮径部34および大径管部32の直管部分の一部とが示されている。拡径部40は、プロペラシャフト22の回転中心軸CLに対して所定の角度θ1の傾きをもっている。また、拡径部40と縮径部34との境界には溶接によって接合された外周側に盛り上がりを持つ第1溶接部50aが示されている。一般的に、溶接によって接合された場合、溶接箇所である第1溶接部50aの近傍が材料の溶接時の熱による変質によって強度低下を示し、溶接箇所の近傍が他の箇所と比較して強度が低下する傾向を持っている。小径管部38の拡径部40および拡径部40近傍の直管部分は同一の厚みtaを持っている。また、図2に示されるように、スプライン軸部42とスプライン嵌合する部分の小径管部38の厚みは、スプライン嵌合において十分な強度を保持するために拡径部40の厚みtaより厚く形成されている。大径管部32の縮径部34およびその他の部分は、同一の厚みtbを持っており、縮径部32は、プロペラシャフト22の回転中心軸CLに対して所定の角度θ1の傾きをもっている。この角度θ1は、拡径部40と略同一である。大径管部32は、プロペラシャフト22の回転中心軸CLの軸方向の長さにおいてプロペラシャフト22の大きな部分を占めることから、たとえばその重量を軽減して車両10の燃費を低減するために薄い厚みtbが選択される。また、必要に応じて部分的に厚みtbを増加することも可能である。
図1に示される、圧縮荷重Fcを車両10の衝突時に受けた場合、プロペラシャフト22の回転中心軸CL方向の軸方向圧縮耐力が最も小さい部分において座屈変形が開始され、衝突時のショックの吸収が行われる。前述のように、溶接箇所の近傍が他の箇所と比較して強度が低下する傾向を持っており、プロペラシャフト22内の厚みが同一であれば、溶接箇所の近傍において座屈変形が開始されることとなる。また、図3に示されるように、プロペラシャフト22の回転中心軸CLと所定の角度θ1を有する部分、すなわち拡径部40と縮径部34との接合部分である第1溶接部50aにおいて溶接を行った場合は、直管部分に溶接部分を形成した際に、溶接部に回転中心軸CLの軸方向の圧縮力しか加わらないのに比較して、回転中心軸CLの軸方向の圧縮力に加えて周方向への曲げ加重が生じ、プロペラシャフト22へのより小さな圧縮荷重Fcによって座屈が開始される。また、プロペラシャフト22の、回転方向における許容される回転トルクTr、すなわちトルク容量は、回転中心軸CLからの距離、プロペラシャフト22の厚み、および溶接による強度低下等の影響を受け、回転中心軸CLと拡径部40および縮径部34とのなす角度θ1には影響を受けない。すなわちプロペラシャフト22の回転中心軸CLと所定の角度θ1を有する部分に第1溶接部50aを持つことによってトルク容量が減少することはない。
図3において、拡径部40と拡径部40に隣接する小径管部38の厚みtaは、大径管部32の板厚tbより厚く設定されている。これにより第1溶接部50aの近傍における小径管部38の拡径部40の剛性は、大径管部32の縮径部34の剛性より大きくなり、プロペラシャフト22に圧縮荷重Fcが加わり第1溶接部50a近傍に座屈が生じた場合に、拡径部40の剛性が高いことによって、小径管部38の形状変化が生じる前に大径管部32の縮径部34に座屈が生じ、小径管部38は大径管部32側に移動し大径管部32の内側に入り込むこととなる。
図2の小径管部38とスプライン軸部42との断面図に示されるように、小径管部の内径は、雄スプラインが形成されているスプライン軸部42の外径より大きく設定されている。また、小径管部38の内側にも雌スプラインが形成され、プロペラシャフト22の圧縮変形の増加にしたがってスプライン軸部42が、大径管部32の内側に移動することが可能となっている。このプロペラシャフト22の小径管部38が大径管部32の内側に入り込む動きは、スライドと呼ばれる。
本実施例の車両用プロペラシャフト22によれば、駆動力源であるエンジン12およびモータジェネレータ14から出力された回転力を駆動輪28へ伝達するためのプロペラシャフト22であって、端部に向かって直径が縮小する縮径部34を一端に持つ大径管部32と、端部に向かって直径が拡大する拡径部40を一端に持つ小径管部38と、縮径部34の端部と拡径部40の端部とを溶接によって接合する第1溶接部50aと、を備える。これによって、第1溶接部50aが大径管部32もしくは小径管部38の直管部分に設けられた場合に、衝突時に圧縮荷重のみが第1溶接部50aに加えられるのに対して、大径管部32の縮径部34および小径管部38の拡径部40の端部に第1溶接部50aが設けられた場合に、圧縮荷重とともに曲げ加重が第1溶接部50aに加えられることとなる。溶接部近傍は、他の部分と比べて耐力の弱い部分であり、曲げ加重が加わることによって座屈および破断しやすく、車両の衝突時にプロペラシャフト22が軸方向に変形を開始する軸方向圧縮耐力を減少することが可能となる。また、プロペラシャフトが伝達することとのできる回転方向のトルク容量は減少することなく維持することが可能となる。
また、本実施例の車両用プロペラシャフト22によれば、小径管部38は、大径管部32よりも厚肉である。これによって、小径管部38の拡径部40の剛性が大径管部32の縮径部34の剛性より大きくなり、プロペラシャフト22の軸方向への変形が生じた場合、小径管部38が大径管部32の内部に入り込む座屈が生じ易くなる。これによって、軸方向を外れた変形による、他の車両部品への影響を抑制することが可能となる。
さらに、本実施例の車両用プロペラシャフト22によれば、大径管部32は、縮径部34の反対側の端部に直径が一定の直管部36を備え、直管部36は、他の管状部材の端部と溶接によって接合されている。これによって、直管部36と溶接される他の管状部材との溶接は、従来の構造と同一とすることが可能となり、従来から使用している他の管状部材をそのまま使用することが可能となる。なお前述の実施例においては、直間部36を大径管部32より小径としたが、特にこれに限らず、直間部36を大径管部36より大径としても同様の効果が期待できる。
また、本実施例の車両用プロペラシャフト22によれば、小径管部38は、内周面の一部にプロペラシャフト22の回転中心軸CL方向の相対移動可能且つ軸まわりに相対回転不能にスプライン嵌合するための雌スプラインが形成されている。これによって、車両の衝突時にプロペラシャフト22の第1溶接部50aの近傍が破断した後においても、小径管部の内部に組み込まれる雄スプラインが形成された部材が軸方向に移動することが可能となり、衝突時の衝撃を吸収し易くなる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、他の一例である拡径部40および小径管部38の直管部分の一部と、大径管部32の端部に向かって縮小している縮径部34および大径管部32の直管部分の一部との溶接前の断面図が示されている。拡径部40の溶接側の断面は、プロペラシャフト22の回転中心軸CL方向と垂直ではなく、垂直面から所定の角度θ2傾いた面を持っている。また、縮径部40溶接側の断面も同様に、プロペラシャフト22の回転中心軸CL方向と垂直ではなく、垂直面から所定の角度θ2傾いた面を持っている。
本実施例によれば、縮径部34と拡径部40とのプロペラシャフト22の回転中心軸CL方向における端面は、プロペラシャフト22の回転中心軸CLの垂直面に対して所定の角度θ2傾いている。これによって、縮径部34と拡径部40との径方向の相互の移動が規制され、溶接する際の軸出しが容易となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適応される。
前述の実施例1および2において、駆動力源としてエンジン12とモータジェネレータ14とを持つハイブリッド車両としたが、特にハイブリッド車両に限らず、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、モータジェネレータ14等のいずれかを単独の駆動力源とするFR車両であり駆動力源の回転力がプロペラシャフト22によって駆動輪28に伝達される車両10であれば本発明を適用することができる。
また、前述の実施例においては、トルクコンバータ16と自動変速機16とが用いられていたが、トルクコンバータ16を使用しないことも可能である。また自動変速機18は、有段の自動変速機、および一対の可変プーリの間に巻き掛けられた伝動ベルトを有するベルト式無段変速機等の何れが用いられても良い。
また、前述の実施例においては、第2溶接部50bを第2ヨーク44bと大径管部32の直管部36との接合部としたが、これ以外の直管の部分、たとえば大径管部32の直管部分に形成してもよい。すなわち、同一の厚みtbを持つ直管部分に形成された溶接部は、プロペラシャフト22の回転中心軸CLに対し所定の角度θ1をなす第1溶接部より高い軸方向圧縮耐力を持つ。また、プロペラシャフト22は外径が均一な円筒形状である必要はなく、6角形等必要に応じて形状を変更されるものであっても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:エンジン(駆動力源)
14:モータジェネレータ(駆動力源)
22:車両用プロペラシャフト
28:駆動輪
32:大径管部
34:縮管部
36:直管部
38:小径管部
40:拡径部
50a:第1溶接部(溶接部)
θ2:所定の角度

Claims (5)

  1. 駆動力源から出力された回転力を駆動輪へ伝達するための車両用プロペラシャフトであって、
    端部に向かって直径が縮小する縮径部を一端に持つ大径管部と、
    端部に向かって直径が拡大する拡径部を一端に持つ小径管部と、
    前記縮径部の端部と前記拡径部の端部とを溶接によって接合する溶接部と、を備える
    ことを特徴とする車両用プロペラシャフト。
  2. 前記小径管部は、前記大径管部よりも厚肉である
    ことを特徴とする請求項1の車両用プロペラシャフト。
  3. 前記大径管部は、前記縮径部の反対側の端部に直径が一定の直管部を備え、前記直管部は、他の管状部材の端部と溶接によって接合されている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両用プロペラシャフト。
  4. 前記小径管部は、内周面の一部に軸方向の相対移動可能且つ軸まわりに相対回転不能にスプライン嵌合するための雌スプラインが形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両用プロペラシャフト。
  5. 前記縮径部と前記拡径部との車両用プロペラシャフトの回転軸方向における端面は、車両用プロペラシャフトの回転軸の垂直面に対して所定の角度傾いている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両用プロペラシャフト。
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