JP2791400B2 - 消耗電極式のアーク溶接方法及びアーク溶接装置 - Google Patents

消耗電極式のアーク溶接方法及びアーク溶接装置

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JP2791400B2 JP8217831A JP21783196A JP2791400B2 JP 2791400 B2 JP2791400 B2 JP 2791400B2 JP 8217831 A JP8217831 A JP 8217831A JP 21783196 A JP21783196 A JP 21783196A JP 2791400 B2 JP2791400 B2 JP 2791400B2
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隆行 村田
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    • B23K9/1272Geometry oriented, e.g. beam optical trading
    • B23K9/1274Using non-contact, optical means, e.g. laser means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶接ギャップが
存する母材の溶接を行う消耗電極式のアーク溶接方法及
びアーク溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来例の消耗電極式のアーク
溶接装置による溶接を説明するための模式図である。同
図において1は上下に延設された第1母材であり、また
2は、第1母材1の中途部に上端が位置し、第1母材に
沿わせるように配置された第2母材である。これら第1
母材1及び第2母材2は板厚tが約2.8mmの薄板で
構成されている。また第1母材1と第2母材2の上端部
との間には溶接ギャップGが形成されているが、この溶
接ギャップGは、両母材1、2の板金工程あるいはプレ
ス工程において生ずることとなるものである。
【0003】また同図において33は、溶接トーチ(図
示せず)内のコンタクトチップ(図示せず)を通過し、
ワイヤ送給装置(図示せず)によって母材1、2に向け
て送給される溶接ワイヤである。そして図の矢印は、こ
の溶接ワイヤ33の狙い位置を示し、それは、第2母材
2の上端面の延長と第1母材1の表面とが交差する位置
である。
【0004】上記溶接においては、一般的には溶接ワイ
ヤ33に溶接電源(図示せず)の正極を接続し、第1母
材1及び第2母材2に上記溶接電源の負極を接続する。
そして溶接ワイヤ33を図に示す矢印の方向に送給しな
がら、この溶接ワイヤ33の先端部と母材1、2との間
にアークを発生させる。発生したアークによって溶接ワ
イヤ33の先端側を溶融し、これによって母材1、2間
に溶接金属を形成して溶接ギャップGを埋めるように溶
接を行う。そしてこのような方法により、2〜3mm程
度までの溶接ギャップGであれば、比較的安定して溶接
ができるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のア
ーク溶接装置及びアーク溶接方法によれば、2〜3mm
程度までの溶接ギャップGについて比較的安定した溶接
が可能となっていた。ところが溶接の対象物によって
は、母材1、2の板厚が約2.8mmであるのに対し、
6〜7mm程度の大きな溶接ギャップGが生じることが
ある。このような大きな溶接ギャップGに対しては多量
の溶接金属を形成する必要があり、そのためには溶接電
流を大きくするか、あるいは溶接速度を遅くすることが
考えられる。しかしながらこのようにすると、母材1、
2に対するアーク入熱が大きくなって第1母材1にバー
ンスルーが生じたり、第2母材2の上端部が溶け落ち易
くなり、そのため両母材1、2間に安定したビードを形
成するのが困難になるという問題があった。
【0006】ところでこのような問題を解決するために
なされたものとして、特開昭56─80376号公報又
は特開昭56─80377号公報を挙げることができ
る。しかしながらこれら両公報記載のものは、短絡電流
による溶接ワイヤの溶断を数回に亘って繰り返した後に
定常アークによる溶接を行うというものであるため、第
2母材2の溶け落ちは防止できても溶接速度が遅くなっ
てしまうという問題があった。
【0007】一方、上記溶接ギャップGは母材1、2の
板金工程あるいはプレス工程で生じるものであるため、
その大きさは溶接線に沿って一定ではなく、様々に変化
しているのが通常である。溶接線に沿った溶接経路を自
動的に生成して溶接を行うものとして特開昭58─12
2179号公報や特開昭60─54011号公報を挙げ
ることができるが、さらに、溶接線に沿って変化する溶
接ギャップGの大きさに従って溶接条件を自動的に変化
させ、安定した溶接を可能にしたいという要請に応える
必要もあった。
【0008】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、母材の板厚よ
りも大きい溶接ギャップ等に対しても高速かつ安定な溶
接が可能であり、しかも溶接線に沿って変化する溶接ギ
ャップの大きさに従って自動的に溶接条件を変化させて
安定した溶接をすることが可能な消耗電極式のアーク溶
接方法及びアーク溶接装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の消耗電
極式のアーク溶接方法は、上下に延設された第1母材1
と、この第1母材1の中途部に上端が位置し、第1母材
1に沿わせるように配置された薄板の第2母材2とを溶
接する消耗電極式のアーク溶接方法において、上記第2
母材2の上端部に向けて反第1母材側の斜め上方からア
ークを発生させ、その上端から所定高さLの第2母材2
を溶融させてこれを溶接金属の一部とすると共に、上記
第1母材1と第2母材2上端部との間の溶接ギャップG
を検知して、この溶接ギャップGが大きいほど第2母材
2を溶融させる上記所定高さLを高くすることを特徴と
している。
【0010】また請求項10の消耗電極式アーク溶接装
置は、上下に延設された第1母材1と、この第1母材1
の中途部に上端が位置し、第1母材1に沿わせるように
配置された薄板の第2母材2とを溶接する消耗電極式の
アーク溶接装置において、上記第2母材2の上端部に向
けて反第1母材側の斜め上方からアークを発生させ、そ
の上端から所定高さLの第2母材2を溶融させてこれを
溶接金属の一部とするアーク発生手段4、8と、上記第
1母材1と第2母材2上端部との間の溶接ギャップGを
検知する検知手段5と、上記溶接ギャップGが大きいほ
ど第2母材2を溶融させる上記所定高さLが高くなるよ
うアーク発生手段4、8を制御する制御手段7とを設け
たことを特徴としている。
【0011】上記請求項1の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項10の消耗電極式のアーク溶接装置では、
第2母材2を溶融させてこれを溶接金属の一部としてい
るので、同じ溶接電流に対しても溶接金属量を増加させ
ることができる。また第2母材2の上端から所定高さL
を溶融させているから、第1母材1への入熱が制限さ
れ、第1母材1のバーンスルーの発生を抑制できる。ま
たアーク力が第2母材2の溶融部に斜め下方、つまり第
1母材1側に作用するため第2母材2の溶け落ちによる
不具合も回避できる。従って第2母材2の板厚よりも大
きな溶接ギャップGに対しても安定した溶接を行うこと
が可能となる。
【0012】請求項2の消耗電極式のアーク溶接方法
は、第2母材2を溶融させる上記所定高さLは、溶接電
流を変化させることによって増減することを特徴として
いる。
【0013】請求項11の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記制御手段7は、溶接電流を変化させることによ
って、第2母材2を溶融させる上記所定高さLが増減す
るようアーク発生手段4、8を制御することを特徴とし
ている。
【0014】上記請求項2の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項11の消耗電極式のアーク溶接装置では、
溶接電流によって第2母材2の溶融量を増減させている
ので、溶接速度を維持し、安定な溶接を高速で行うこと
が可能となり、また溶接ギャップGに応じて溶接電流を
変化させることにより、自動的に溶接条件を変化させて
安定した溶接をすることが可能となる。
【0015】請求項3の消耗電極式のアーク溶接方法
は、第2母材2を溶融させる上記所定高さLは、溶接速
度を変化させて増減することを特徴としている。
【0016】請求項12の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記制御手段7は、溶接速度を変化させることによ
って第2母材2を溶融させる上記所定高さLを増減する
ようアーク発生手段4、8を制御することを特徴として
いる。
【0017】上記請求項3の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項12の消耗電極式のアーク溶接装置では、
より大きな溶接ギャップGに対しても安定した溶接を確
実に行うことが可能となる。
【0018】請求項4の消耗電極式のアーク溶接方法
は、溶接ギャップGが所定値以上であるときは、溶接ギ
ャップGが大きいほど、溶接電流をより小さな値で制限
することを特徴としている。
【0019】請求項13の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記制御手段7は、溶接ギャップGが所定値以上で
あるときは、溶接ギャップGが大きいほど、溶接電流を
より小さな値で制限するようにしたことを特徴としてい
る。
【0020】上記請求項4の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項13の消耗電極式のアーク溶接装置では、
より大きな溶接ギャップGに対しても、アンダーカット
や溶け落ちを生じさせることなく、確実な溶接が可能と
なる。
【0021】請求項5の消耗電極式のアーク溶接方法
は、溶接ギャップGが所定の基準値以上であるときは、
発生させたアークを溶接線と直交する方向への振動成分
を有するように揺動することを特徴としている。
【0022】請求項14の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記制御手段7は、溶接ギャップGが所定の基準値
以上であるときは、発生させたアークが溶接線と直交す
る方向への振動成分を有して揺動するよう上記アーク発
生手段4、8を制御することを特徴としている。
【0023】上記請求項5の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項14の消耗電極式のアーク溶接装置では、
アークを揺動させているので幅広のビードを安定して形
成でき、そのため大きな溶接ギャップGに対して安定し
た溶接を行うことが可能となる。
【0024】請求項6の消耗電極式のアーク溶接方法
は、溶接ギャップGが大きいほど、その振幅が大きくな
るようアークを揺動することを特徴としている。
【0025】請求項15の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記制御手段7は、溶接ギャップGが大きいほど、
揺動するアークの振幅が大きくなるようアーク発生手段
4、8を制御することを特徴としている。
【0026】上記請求項6の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項15の消耗電極式のアーク溶接装置では、
溶接ギャップGの大きさに対応して揺動の振幅が変化す
るようにしているので、溶接ギャップGに対応して自動
的に溶接条件を変化させ、大きな溶接ギャップGに対し
ても安定した溶接を行うことが可能となる。
【0027】請求項7の消耗電極式のアーク溶接方法
は、揺動するアークの振幅が大きくなるほど溶接速度を
遅くすることを特徴としている。
【0028】請求項16の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記制御手段7は、揺動するアークの振幅が大きく
なるほど溶接速度が遅くなるようアーク発生手段4、8
を制御することを特徴としている。
【0029】上記請求項7の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項16の消耗電極式のアーク溶接装置では、
大きな溶接ギャップGに対してより一層安定した溶接を
行うことが可能となる。
【0030】請求項8の消耗電極式のアーク溶接方法
は、上記アークは、第2母材2の上端における反第1母
材側のコーナ近傍に向けて発生させることを特徴として
いる。
【0031】請求項17の消耗電極式のアーク溶接装置
は、上記アーク発生手段4、8は、第2母材2の上端に
おける反第1母材側のコーナ近傍に向けてアークを発生
させることを特徴としている。
【0032】上記請求項8の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項17の消耗電極式のアーク溶接装置では、
安定した溶接を確実に行うことが可能となる。
【0033】請求項9の消耗電極式のアーク溶接方法
は、約2.4〜3.2mmの板厚tの第2母材2に対
し、直径約1.2〜1.4mmの溶接ワイヤ3を用いる
と共に、上記アークは、上記コーナを中心に、第1母材
1側への距離mが約1mmの上端面上の位置と、下方へ
の距離nが約1mmの反第1母材側面上の位置との間に
形成される領域に向けて、水平を成す角度αが約25〜
50°となるように発生させることを特徴としている。
【0034】請求項18の消耗電極式のアーク溶接装置
は、約2.4〜3.2mmの板厚tの第2母材2に対
し、直径約1.2〜1.4mmの溶接ワイヤ3を用いる
と共に、上記アーク発生手段4、8は、上記コーナを中
心に、第1母材1側への距離mが約1mmの上端面上の
位置と、下方への距離nが約1mmの反第1母材側面上
の位置との間に形成される領域に向けて、水平を成す角
度αが約25〜50°となるようにアークを発生させる
ことを特徴としている。
【0035】上記請求項9の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項18の消耗電極式のアーク溶接装置では、
安定した溶接を一段と確実に行うことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】次にこの発明の消耗電極式のアー
ク溶接装置の具体的な実施の形態について、消耗電極式
のアーク溶接方法の実施の形態と共に図面を参照しつつ
詳細に説明する。
【0037】図3は、上記アーク溶接装置の概略システ
ム図である。同図において5はレーザセンサ(検知手
段)であり、溶接ギャップGの大きさや、溶接線の位置
等を検知するためのものである。そしてこのレーザセン
サ5の出力信号は、センサコントローラ6で増幅、加工
され、RS232Cの通信線を介してコントローラ(制
御手段)7に送信される。また同図に示す4は溶接トー
チであり、8は、溶接電源や溶接ワイヤ送給装置を備え
たアーク制御部8b及び上記溶接トーチ4の移動を行う
ロボットアーム8a等を備えた溶接制御部である。そし
てこの溶接制御部8と溶接トーチ4とでアーク発生手段
を構成し、溶接電源から与えられた電力により、溶接ト
ーチ4から溶接線上の母材に向けて送給される直径約
1.2〜1.4mmの溶接ワイヤ3と母材との間にアー
クを発生させるようになっている。
【0038】図4は、上記アーク溶接装置の制御動作を
説明するブロック図である。レーザセンサ5からは母材
に向けてレーザ光が出射され、その反射光に基づく出力
信号がセンサコントローラ6に送られる。このセンサコ
ントローラ6では上述のように信号の増幅、加工等が行
われ、センサ座標系で計算した溶接位置、ギャップ幅等
をコントローラ7に送信する。そしてこのコントローラ
7は、マイクロコンピュータの機能を含む集積回路を用
いて構成されたものであって、受信した信号に対して座
標変換7aを行い、溶接ワイヤ3の狙い位置及び溶接ギ
ャップGの大きさを、ロボット座標系で把握する。そし
てこの結果を用いて適応制御テーブル7dから必要な制
御値を読み出し、アーク制御部8bの電流、電圧等を制
御する一方、ロボットアーム8aの軌跡修正7cを行
う。また同図における7bは、センサコントローラ6か
らコントローラ7への伝送に要する時間等を考慮し、適
切な軌跡修正7cを可能とするためのむだ時間処理であ
る。
【0039】次に上記のようなアーク溶接装置の動作に
ついて説明する。図1は、溶接母材と溶接ワイヤ3の狙
い位置とを説明する図である。溶接母材は上下に延設さ
れた第1母材1と、この第1母材1の中途部に上端が位
置し、第1母材1に沿わせるように配置された第2母材
2とから成り、両母材1、2間には約0〜7mm程度の
溶接ギャップGが形成されている。また両母材1、2は
共に板厚tが約2.8mmの薄板であり、その材質は圧
延鋼板である。このような溶接母材に対し、上記レーザ
センサ5で第2母材2の上端位置を検知すると、これに
基づいてコントローラ7がロボットアーム8aを制御す
る。そして溶接ワイヤ3の狙い位置を、上記第2母材2
の上端における反第1母材側のコーナを中心に、第1母
材1側への距離mが約1mmの上端面上の位置と、下方
への距離nが約1mmの反第1母材側面上の位置との間
に形成される領域内とする。そして上記溶接ワイヤ3
は、この狙い位置に対し、水平となす角度が約25〜5
0°のトーチ角度αをもって反第1母材側の斜め上方か
ら送給されるようにする。もっともこれらの狙い位置及
びトーチ角度の範囲は、この発明の効果を確実に得るこ
とができる範囲であって、これを逸脱したからといって
本発明の効果が全く得られなくなる訳ではない。
【0040】図2は、上記のようなアーク溶接装置によ
る溶接を説明する図である。図1を用いて説明したよう
に溶接ワイヤ3が送給されると、アークは第2母材2の
上端部に対して反第1母材側の斜め上方から発生するこ
とになる。するとこのアークによって第2母材2が溶融
し、その上端から所定高さL分がアーク圧力によって第
1母材1側に流出して溶接ギャップGを架橋する溶接金
属の一部となる。この第2母材2の溶融量は溶接電流の
増加に応じて増大するため、図7に示すように全体とし
ての溶接金属量は、略溶接ワイヤ3の溶融のみによって
溶接金属を生成している従来のアーク溶接装置と比較し
て、溶接電流が増加するとより一層増大することにな
る。そこでレーザセンサ5で検知した溶接ギャップGの
大きさに応じて溶接電流を制御し、これによって溶接金
属量を増減する。すなわち、溶接ギャップGが大きいほ
ど溶接金属量を増加させるのである。但し溶接ワイヤ3
の送給速度には限界があるため、この限界を超えて溶接
金属量を増加させる場合には、ロボットアーム8aを制
御して溶接速度を低下させて行う。また上記溶接電流の
適正制御範囲は、図9の斜線で示す領域である。領域A
ではハンピングビードが生じ、また領域Bではアンダー
カットや溶け落ちが生じ、領域Cでは溶接ワイヤ3の送
給速度が上限を超えるからである。従って溶接ギャップ
Gが大きい場合には、動作点が領域Bに入らないよう逆
に溶接電流を低下させ、その分を溶接速度の低下で補う
ようにしている。上記アーク溶接装置においては、以上
のように検知した溶接ギャップGの大きさに応じて第2
母材2の溶融量を増減するのであるが、このときの溶接
ギャップGの大きさと第2母材2を溶融させる上記所定
高さLとの関係は、表1に示す通りである。
【0041】
【表1】
【0042】さらに溶接ギャップGが3.5mm以上に
なると、上記溶接装置では高速回転アークによる溶接を
行う。これは、図5にその機構を示すように、回転モー
タ11と自動調心ベアリングを備えた偏心ギア12との
働きによって溶接ワイヤ3の先端を高速に回転させるも
のであり、その回転周波数は例えば溶接ギャップGが
3.5mm前後のときに約60Hz、6〜7mmのとき
に約100Hzとなるようにして、溶接ギャップGの増
大とともにその回転を高速にする。さらに溶接ギャップ
Gが5.2mm以上になると、溶接ワイヤ3のウィービ
ングをも加えて行う。つまりロボットアーム8a等のト
ーチ移動機構を駆動することにより、発生させたアーク
を溶接線と直交する方向への振動成分を有するように揺
動するのである。そしてその振幅は溶接ギャップGの増
大とともに大きくなるようにし、例えば溶接ギャップG
が5.2mmのときに約1.0mmの振幅、また溶接ギ
ャップGが6〜7mmのときには約1.5mmの振幅と
なるようにしている。以上のような回転アークとウィー
ビングとを行ったときのアークの軌跡を、図6に模式的
に示している。またウィービングを行うとアークの移動
に溶接線と直交する成分が含まれるようになるため、そ
の振幅に応じて溶接速度を遅くするようにしている。
【0043】上記のように構成されたアーク溶接装置及
びこのアーク溶接装置を用いて行うアーク溶接方法で
は、第2母材2を溶融させてこれを溶接金属の一部とし
ている。従って溶接金属量は従来よりも増大し、大きな
溶接ギャップGでも安定した溶接をすることができる。
また上記では、アークの狙い位置によって入熱の分散を
制御し、安定な溶接をすることができる。すなわち、ア
ークの狙い位置を第2母材2の上端部コーナ近傍とし、
これに斜め上方からアークを発生させるようにしたの
で、第1母材1に与える入熱を減少させ、その溶け落ち
等を防止できるのである。さらに第2母材2は、その上
端から所定高さLを溶融させると共に、第1母材1の方
向へとアーク力を作用させ、溶融させなかった部分にお
いて第1母材1との間にビードを形成している。従って
第2母材2が溶け落ちて溶接が不安定になるという従来
の問題点を解消することができる。そして第2母材2の
溶融量は、レーザセンサ5で検知した溶接ギャップGの
大きさに応じて溶接電流により増減させている。従って
溶接ギャップGに応じて自動的に溶接条件を変化させ、
必要な量だけ第2母材2を溶融させて安定したビードが
形成でき、しかも溶接速度を高速に維持することができ
る。また溶接ワイヤ3の送給速度が上限になると溶接速
度を遅くすることによって溶接金属量を増加させ、さら
に図9に示す領域Bに突入することのないよう所定値以
上の溶接ギャップGに対しては溶接電流を制限してい
る。従ってより大きな溶接ギャップGに対しても、アン
ダーカットや溶け落ちを生じさせることなく、確実な溶
接ができる。
【0044】また上記では溶接ギャップGが3.5mm
以上になると回転アークによる溶接を行うようにしてい
る。このようにするとアーク圧力やアーク熱等が溶融池
に対して均一に分散されるので、溶接金属の溶け込み形
状が中央集中型から周辺分散型に変化すると共にビード
表面も平滑化される。さらに溶接ギャップGが5.2m
m以上になるとウィービングを行っている。従ってビー
ド幅を増加させても安定した溶接ができる。そして検知
した溶接ギャップGの幅に応じてウィービングの振幅を
増減させ、しかもそれに対応して溶接速度を制御してい
る。そのためレーザセンサ5によって検出した溶接ギャ
ップGの大きさに応じて、板厚tが2.8mmの母材
1、2に対し、約6〜7mmの溶接ギャップGまで安定
した溶接をすることができる。またウィービングと回転
アークとを併用することにより、アーク力の見かけ上の
低下等によって高速限界のハンピングが発生しにくくな
り、溶接速度の高速化を図ることができる。
【0045】ところで溶接線は、溶接を行う対象物の形
状等に従って曲折しているのが通常である。従って母材
1、2に対するトーチの角度、すなわち前進角、後退
角、下り坂あるいはトーチ角度α等が種々に変化したと
きにおける溶接の安定性は重要である。上記においては
第2母材2を溶接金属の一部としているので十分な溶接
金属量を確保することができ、そのためトーチの角度が
種々に変化した場合にも十分な溶接の安定性を確保する
ことができる。
【0046】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記では溶接ギャップGが大きい場合にウ
ィービングと回転アークとを併用したが、図8に示すよ
うに溶接ギャップGが3.5mm以上でウィービングの
みを行うようにしてもよい。ウィービングはロボットア
ーム8aで行うものであるから、このようにすると図5
に示す機構が不要となり、安定した溶接を可能としつつ
装置の簡素化を図ることができる。また上記では板厚t
が約2.8mmの薄板を用いたが、この板厚tに限ら
ず、約2.4〜3.2mmの板厚tを有する薄板に対し
てこの発明を適用し、同様の効果を得ることができる。
もっともこの板厚の範囲にしても、本発明の効果を確実
に得ることができる範囲ということであって、これを少
しで逸脱すれば本発明の効果が得られないということで
はない。
【0047】
【発明の効果】上記請求項1の消耗電極式のアーク溶接
方法又は請求項10の消耗電極式のアーク溶接装置で
は、第2母材を溶融させてこれを溶接金属の一部として
いるので、同じ溶接電流に対しても溶接金属量を増加さ
せることができる。また第2母材の上端から所定高さを
溶融させているから、第1母材への入熱が制限され、第
1母材のバーンスルーの発生を抑制できる。またアーク
力が第2母材の溶融部に斜め下方、つまり第1母材側に
作用するため第2母材の溶け落ちによる不具合も回避で
きる。従って第2母材の板厚よりも大きな溶接ギャップ
に対しても安定した溶接を行うことが可能となる。
【0048】上記請求項2の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項11の消耗電極式のアーク溶接装置では、
溶接電流によって第2母材の溶融量を増減させているの
で、溶接速度を維持し、安定な溶接を高速で行うことが
可能となり、また溶接ギャップに応じて溶接電流を変化
させることにより、自動的に溶接条件を変化させて安定
した溶接をすることが可能となる。
【0049】上記請求項3の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項12の消耗電極式のアーク溶接装置では、
より大きな溶接ギャップに対しても安定した溶接を確実
に行うことが可能となる。
【0050】上記請求項4の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項13の消耗電極式のアーク溶接装置では、
より大きな溶接ギャップに対しても、アンダーカットや
溶け落ちを生じさせることなく、確実な溶接が可能とな
る。
【0051】上記請求項5の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項14の消耗電極式のアーク溶接装置では、
アークを揺動させているので、幅広のビードを安定して
形成でき、そのため大きな溶接ギャップに対して安定し
た溶接を行うことが可能となる。
【0052】上記請求項6の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項15の消耗電極式のアーク溶接装置では、
溶接ギャップの大きさに対応して揺動の振幅が変化する
ようにしているので、溶接ギャップに対応して自動的に
溶接条件を変化させ、大きな溶接ギャップに対しても安
定した溶接を行うことが可能となる。
【0053】上記請求項7の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項16の消耗電極式のアーク溶接装置では、
大きな溶接ギャップに対してより一層安定した溶接を行
うことが可能となる。
【0054】上記請求項8の消耗電極式のアーク溶接方
法又は請求項17の消耗電極式のアーク溶接装置では、
安定した溶接を確実に行うことが可能となる。
【0055】上記請求項9の消耗電極式のアーク溶接方
法又は、請求項18の消耗電極式のアーク溶接装置で
は、安定した溶接を一段と確実に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアーク溶接方法又はアーク溶接装置
における溶接を説明する模式図である。
【図2】上記溶接方法の一例を説明する模式図である。
【図3】上記アーク溶接装置の一例の概略システム図で
ある。
【図4】上記アーク溶接装置の制御動作を説明するブロ
ック図である。
【図5】回転アークを行う機構を示す斜視図である。
【図6】アークの軌跡を示す説明図である。
【図7】溶接金属量と溶接電流との関係を示すグラフで
ある。
【図8】アークの軌跡を示す説明図である。
【図9】溶接電流の適正制御領域を示すグラフである。
【図10】従来例の溶接を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 第1母材 2 第2母材 3 溶接ワイヤ 4 溶接トーチ 5 レーザセンサ 6 センサコントローラ 7 コントローラ 8 溶接制御部 L 所定高さ G 溶接ギャップ t 板厚 α トーチ角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二薮 秀喜 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭63−192562(JP,A) 特開 昭64−27775(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/173 B23K 9/095 510 B23K 33/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に延設された第1母材(1)と、こ
    の第1母材(1)の中途部に上端が位置し、第1母材
    (1)に沿わせるように配置された薄板の第2母材
    (2)とを溶接する消耗電極式のアーク溶接方法におい
    て、上記第2母材(2)の上端部に向けて反第1母材側
    の斜め上方からアークを発生させ、その上端から所定高
    さ(L)の第2母材(2)を溶融させてこれを溶接金属
    の一部とすると共に、上記第1母材(1)と第2母材
    (2)上端部との間の溶接ギャップ(G)を検知して、
    この溶接ギャップ(G)が大きいほど第2母材(2)を
    溶融させる上記所定高さ(L)を高くすることを特徴と
    する消耗電極式のアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】 第2母材(2)を溶融させる上記所定高
    さ(L)は、溶接電流を変化させることによって増減す
    ることを特徴とする請求項1の消耗電極式のアーク溶接
    方法。
  3. 【請求項3】 第2母材(2)を溶融させる上記所定高
    さ(L)は、溶接速度を変化させて増減することを特徴
    とする請求項2の消耗電極式のアーク溶接方法。
  4. 【請求項4】 溶接ギャップ(G)が所定値以上である
    ときは、溶接ギャップ(G)が大きいほど、溶接電流を
    より小さな値で制限することを特徴とする請求項3の消
    耗電極式のアーク溶接方法。
  5. 【請求項5】 溶接ギャップ(G)が所定の基準値以上
    であるときは、発生させたアークを溶接線と直交する方
    向への振動成分を有するように揺動することを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかの消耗電極式のアーク
    溶接方法。
  6. 【請求項6】 溶接ギャップ(G)が大きいほど、その
    振幅が大きくなるようアークを揺動することを特徴とす
    る請求項5の消耗電極式のアーク溶接方法。
  7. 【請求項7】 揺動するアークの振幅が大きくなるほど
    溶接速度を遅くすることを特徴とする請求項6の消耗電
    極式のアーク溶接方法。
  8. 【請求項8】 上記アークは、第2母材(2)の上端に
    おける反第1母材側のコーナ近傍に向けて発生させるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの消耗電
    極式のアーク溶接方法。
  9. 【請求項9】 約2.4〜3.2mmの板厚(t)の第
    2母材(2)に対し、直径約1.2〜1.4mmの溶接
    ワイヤ(3)を用いると共に、上記アークは、上記コー
    ナを中心に、第1母材(1)側への距離(m)が約1m
    mの上端面上の位置と、下方への距離(n)が約1mm
    の反第1母材側面上の位置との間に形成される領域に向
    けて、水平と成す角度(α)が約25〜50°となるよ
    うに発生させることを特徴とする請求項8の消耗電極式
    のアーク溶接方法。
  10. 【請求項10】 上下に延設された第1母材(1)と、
    この第1母材(1)の中途部に上端が位置し、第1母材
    (1)に沿わせるように配置された薄板の第2母材
    (2)とを溶接する消耗電極式のアーク溶接装置におい
    て、上記第2母材(2)の上端部に向けて反第1母材側
    の斜め上方からアークを発生させ、その上端から所定高
    さ(L)の第2母材(2)を溶融させてこれを溶接金属
    の一部とするアーク発生手段(4)(8)と、上記第1
    母材(1)と第2母材(2)上端部との間の溶接ギャッ
    プ(G)を検知する検知手段(5)と、上記溶接ギャッ
    プ(G)が大きいほど第2母材(2)を溶融させる上記
    所定高さ(L)が高くなるようアーク発生手段(4)
    (8)を制御する制御手段(7)とを設けたことを特徴
    とする消耗電極式のアーク溶接装置。
  11. 【請求項11】 上記制御手段(7)は、溶接電流を変
    化させることによって、第2母材(2)を溶融させる上
    記所定高さ(L)が増減するようアーク発生手段(4)
    (8)を制御することを特徴とする請求項10の消耗電
    極式のアーク溶接装置。
  12. 【請求項12】 上記制御手段(7)は、溶接速度を変
    化させることによって第2母材(2)を溶融させる上記
    所定高さ(L)を増減するようアーク発生手段(4)
    (8)を制御することを特徴とする請求項11の消耗電
    極式のアーク溶接装置。
  13. 【請求項13】 上記制御手段(7)は、溶接ギャップ
    (G)が所定値以上であるときは、溶接ギャップ(G)
    が大きいほど、溶接電流をより小さな値で制限するよう
    にしたことを特徴とする請求項12の消耗電極式のアー
    ク溶接装置。
  14. 【請求項14】 上記制御手段(7)は、溶接ギャップ
    (G)が所定の基準値以上であるときは、発生させたア
    ークが溶接線と直交する方向への振動成分を有して揺動
    するよう上記アーク発生手段(4)(8)を制御するこ
    とを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれかの消
    耗電極式のアーク溶接装置。
  15. 【請求項15】 上記制御手段(7)は、溶接ギャップ
    (G)が大きいほど、揺動するアークの振幅が大きくな
    るようアーク発生手段(4)(8)を制御することを特
    徴とする請求項14の消耗電極式のアーク溶接装置。
  16. 【請求項16】 上記制御手段(7)は、揺動するアー
    クの振幅が大きくなるほど溶接速度が遅くなるようアー
    ク発生手段(4)(8)を制御することを特徴とする請
    求項15の消耗電極式のアーク溶接装置。
  17. 【請求項17】 上記アーク発生手段(4)(8)は、
    第2母材(2)の上端における反第1母材側のコーナ近
    傍に向けてアークを発生させることを特徴とする請求項
    10〜請求項16のいずれかの消耗電極式のアーク溶接
    装置。
  18. 【請求項18】 約2.4〜3.2mmの板厚(t)の
    第2母材(2)に対し、直径約1.2〜1.4mmの溶
    接ワイヤ(3)を用いると共に、上記アーク発生手段
    (4)(8)は、上記コーナを中心に、第1母材(1)
    側への距離(m)が約1mmの上端面上の位置と、下方
    への距離(n)が約1mmの反第1母材側面上の位置と
    の間に形成される領域に向けて、水平と成す角度(α)
    が約25〜50°となるようにアークを発生させること
    を特徴とする請求項17の消耗電極式のアーク溶接装
    置。
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