JP2790782B2 - 定尺切断装置における測長装置 - Google Patents

定尺切断装置における測長装置

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JP2790782B2 JP6324141A JP32414194A JP2790782B2 JP 2790782 B2 JP2790782 B2 JP 2790782B2 JP 6324141 A JP6324141 A JP 6324141A JP 32414194 A JP32414194 A JP 32414194A JP 2790782 B2 JP2790782 B2 JP 2790782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続して送られてくる
被切断物、すなわち、紙,建材,鋼板およびパイプなど
をカッターで切断する定尺切断装置に使用される測長装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、連続して送られてくる被切断
物、すなわち、紙,建材,鋼板およびパイプなどをカッ
ターで切断する定尺切断装置において、切断したシート
およびパイプなどの切断長を検査するための測長方法と
して、切断されたシートを一定枚(本)数毎にリジェク
トし、寸法を人的によるメジャー測長を行っている。
【0003】例えば図1に示すように、切断物がシート
の場合、切断シート11が送られる方向(図中、矢印で
示す)に平行な側辺の長さA,C、送られる方向でのシ
ート幅中央部の長さB、シートの対角長さD,Eをメジ
ャー測定している。また、切断されたパイプなどの場合
は、送られる方向の長さのみをメジャー測定している。
【0004】このように、建材,鋼板などのシートおよ
びパイプなどの測長は、人的作業によるため危険性が高
く作業安全面から大きな問題となっている。
【0005】最近、これらの検査(測長)作業を改善す
るために、紙,建材,鋼板などの切断されたシートを走
行中にCCDカメラにより撮像し、画像処理により測長
することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】CCDカメラによる測
長方法は、切断されたシートを搬送するコンベアなどの
搬送速度が低速領域では問題はないが、高速領域では、
搬送するコンベアとシートとの間でスリップが生じ、シ
ートが搬送中に蛇行したり、また、コンベアの振動など
により測長誤差が生じ易く正確に測長できない問題を抱
えている。また、このCCDカメラによる測長方法は、
非常に高価なため、あまり普及されていない。
【0007】本発明の目的は、このような問題を解決し
た低価格の測長装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続して走行
されてくる矩形状のシートをカッターで定尺寸法に切断
する定尺切断装置における測長装置において、カッター
のライン下流側に設けられ、シートの先端および後端を
検出する毎に検出信号を発生する3個の先端検出センサ
を備え、これら3個の先端検出センサは、シートの走行
方向に対して直角方向の直線上に配置され、かつ、中央
の先端検出センサは、シート幅の中央の位置に設けら
れ、シートの走行距離を示す測長パルスを発生するパル
ス発生器と、前記3個の各先端検出センサの検出信号を
トリガとして、前記測長パルスをカウントする、前記先
端検出センサにそれぞれ対応した3個の第1のカウンタ
と、前記3個の各先端検出センサの“ON”後のタイミ
ング信号を出力し、このタイミング信号により、前記第
1のカウンタのパルス計数を終了させるタイミング回路
と、前記3個の先端検出センサのうち中央に配置された
先端検出センサの検出信号間の測長パルスを計数し、前
記定尺寸法を測定する第2のカウンタと、前記先端検出
センサが切断シートの先端を検出したときに、前記第1
のカウンタの計数値を記憶するデータ記憶部と、前記デ
ータ記憶部に記憶された計数値と、前記第2のカウンタ
の計数値とから、前記先端検出センサが検出したシート
先端の点のxy座標を演算し、さらに比例補間法により
シート先端の二つの隅のxy座標を演算する第1のデー
タ演算部と、前記先端検出センサが切断シートの後端を
検出したときに、前記第1のカウンタの計数値から、前
記先端検出センサが検出したシート後端の点のxy座標
を演算し、さらに比例補間法によりシート後端の二つの
隅のxy座標を演算する第2のデータ演算部と、前記第
1および第2のデータ演算部で演算された四隅のxy座
標から切断シートの各種寸法を演算する寸法演算部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】なお、各種寸法は、切断シートの側辺の長
さ,切断シートの中央部の長さ,シートの対角長さのう
ちの少なくとも1つとすることができる。
【0010】
【作用】連続して送られてくる被切断物、すなわち、
紙,建材,鋼板およびパイプなどをカッターで切断する
定尺切断装置における測長装置において、カッターのラ
イン下流側に被切断物の先端を検出する少なくとも1個
の先端検出センサ、被切断物の走行距離を示す測長パル
スを発生するパルス発生器を設け、前記先端検出センサ
の検出信号をトリガとして、前記測長パルス列をカウン
トすることにより、測長誤差が生じにくく、切断物の切
断長をより正確に測長することができる。
【0011】
【実施例】図2は、本発明の実施例を説明するロータリ
カッターのライン構成を示す。このロータリカッター・
ラインは、シート供給装置(図示せず)より送られてく
るシート11を、押さえロール12によりニップし、フ
ィードロール14により、ロータリカッター15へ送
る。送られたシート11は、押さえロール12とフィー
ドロール14との間に設置されたレーザー測長装置16
によりシート11の切断長を測長する。そして、切断信
号によりロータリカッター15によりシート11を切断
する。
【0012】このロータリカッター15のライン下流側
には、3個のシート先端検出センサ17(FS,FS
2,FS3)が取り付けられている。シート先端検出セ
ンサ17(FS1,FS2,FS3)は、投光器と受光
器により構成された高速光センサで、投受光器を遮光す
ることによりシート先端部を検出する。このシート先端
検出センサ17は、連続して送られてくるシートの先端
および切断後のシートの後端(実際には次の切断先端ポ
イント)を検出することによりゲート区間を作り、測長
装置16からの連続したパルス列を、このゲート区間で
カウントすることにより切断長を測長する。このシート
先端検出センサ17(FS1,FS2,FS3)の取付
位置は、シート11のライン方向(シートの流れ方向)
に対して直角方向の直線上に配列されて、図2に示すよ
うに中央のシート先端検出センサFS2は、シート幅の
中央に、シート先端検出センサFS1,FS3はシート
先端検出センサFS2に対して前記直線上にW1,W2
の距離に配置され、ロータリカッター15の切断位置か
らシート11の最短切断長内に設置される。そして、切
断されたシート(定尺物)21は、搬送コンベア(図示
せず)により搬送される。
【0013】図3は、本実施例の測長装置の基本構成を
示す。この測長装置は、レーザー測長装置16のレーザ
ーセンサ22により、連続して送られてくる被切断物、
すなわち、紙,建材,鋼板およびパイプなどの被切断物
の長さを測長する。このレーザーセンサ22により測長
したパルス列は、レーザー測長装置16を経て演算処理
器23に入力される。そして、ロータリカッター15の
ライン下流側に取り付けられている3個のシート先端検
出センサ17(FS1,FS2,FS3)が連続して送
られてくるシートの先端および切断後のシートの後端
(実際には次の切断先端ポイント)を検出し、演算処理
器23に入力されているレーザー測長装置16からのパ
ルス列をトリガーすることにより、シートの切断長を測
定する。また、測長したパルス列は、演算処理器23に
入力し、長さに変換され表示器またはプリンタ24によ
り表示される。
【0014】図4は、演算処理器23の構成を示す。こ
の演算処理器23は、レーザー測長装置16からの測長
パルスを、先端検出センサFS1,FS2,FS3の検
出信号をトリガとして測長パルスを入力して出力するパ
ルス入力回路IN1,IN2,IN3と、センサFS
1,FS2,FS3の検出信号および測定ON信号を入
力として、3個のセンサ“ON”後のタイミング信号を
出力するタイミング回路36を備えている。このタイミ
ング信号は、以後説明する各回路に供給される。
【0015】演算処理器23は、さらに、パルス入力回
路IN1,IN2,IN3にそれぞれ接続され、タイミ
ング回路36からのタイミング信号でパルス計数を終了
するカウンタCN1,CN2,CN3と、パルス入力回
路IN2の出力パルスを計数するカウンタ35とを備え
ている。カウンタ35は、先端検出センサFS2の検出
信号間の測長パルスを計数する。カウンタCN1,CN
2,CN3の計数値は、データ記憶部31およびデータ
演算部32に入力される。データ演算部32は、カウン
タCN1,CN2,CN3の計数値によりデータ演算を
行う。
【0016】演算処理部23は、さらに、データ記憶部
31の出力と、カウンタ35からの出力によりデータ演
算を行うデータ演算部33と、データ演算部32,33
の出力から切断シートの各寸法を演算する演算部34と
を備えている。
【0017】次に、本実施例の動作を図5および図6を
も参照しながら説明する。なお、図5は、切断先端部
を、各先端検出センサFS1,FS2,FS3が検出す
るタイミングを示す図であり、図6は、切断シートの各
種寸法の演算を説明するための図である。
【0018】幅Dのシート11がフィードロール14に
よりロータリカッター15へ送られ、定尺寸法Lで切断
されているものとする。ロータリカッター15のライン
下流側に設けられている先端検出センサFS1,FS
2,FS3によりシート材の切断先端部が検出され、カ
ウンタCN1,CN2,CN3が、レーザー測長装置1
6からの測長パルスを計数し、図5に示すように、距離
ΔS1′,ΔS2′,ΔS3′を測定する。測定された
これら距離は、データ記憶部31へ送られ記憶される。
【0019】次のシート材の切断先端部を先端検出セン
サFS1,FS2,FS3が検出すると、カウンタCN
1,CN2,CN3は図5に示す距離ΔS1,ΔS2,
ΔS3を測定する。測定されたこれら距離は、データ演
算部40へ送られる。
【0020】一方、カウンタ35は、先端検出センサF
2の検出信号間の測長パルスを計数し、図5に示すよう
に定尺寸法である距離Lを測定する。これを、データ演
算部33へ入力する。
【0021】図6は、先端検出センサFS1,FS2,
FS3による検出位置をxy座標に表したものである。
センサFS2が次に検出した点をxy座標の原点として
いる。センサFS1,FS2,FS3が最初に検出した
点の座標は、(ΔS1′−ΔS2′+L,W1),
(L,0),(ΔS3′−ΔS2′+L,−W2)で表
される。また、センサFS1,FS2,FS3が次に検
出した点の座標は、(ΔS1−ΔS2+L,W1),
(0,0),(ΔS3−ΔS2+L,−W2)で表され
る。
【0022】図6に示すように切断シート21の四隅の
点座標を、(x1 ′,y1 ′),(x2 ′,y2 ′),
(x1 ,y1 ),(x2 ,y2 )とすると、シートの
幅,L,W1,W2は予め与えられているから、比例補
間法によって四隅の点の座標を計算することができる。
データ演算部33は、データ記憶部31に記憶されてい
るΔS1′,ΔS2′,ΔS3′と、カウンタ36から
供給されるLとから、座標(x1 ′,y1 ′),
(x2 ′,y2 ′)を計算する。データ演算部32は、
カウンタCN1,CN2,CN3から供給されるΔS
1,ΔS2,ΔS3より座標(x1 ,y1 ),(x2
2 )を計算する。
【0023】寸法演算部34には、データ演算部33か
ら座標(x1 ′,y1 ′),(L,0),(x2 ′,y
2 ′)が、データ演算部32から座標(x1 ,y1 ),
(0,0),(x2 ,y2 )が入力される。演算部34
では、これら座標から切断シート21の各寸法を計算す
ることができる。たとえば、図1に示す各寸法A,B,
C,D,Eを計算することができる。
【0024】計算された寸法は、表示器またはプリンタ
24に表示される。
【0025】以上の実施例では、先端検出センサの個数
は3個としたが、これ以上の個数の先端検出センサを設
けてもよい。図7(a)は、センサFS2以外に6個の
センサFS1a,FS1b,FS1c,FS3a,FS
3b,FS3cを設け、これら6個のセンサについて
は、シート材の幅に応じて適切な先端検出センサを選択
できるようにしたものである。選択は、図7(b)に示
すように、セレクタ回路37により行う。この例ではセ
ンサFS1a,FS1b,FS1cのうちの1つ、セン
サFS3a,FS3b,FS3cのうちの1つを選択す
る構成となっている。このようにすれば、シート材の幅
の変更によって、センサ位置を変更する必要はない。
【0026】また、本発明はシートのみならず切断パイ
プの測長にも適用できる。この場合、先端検出センサは
1個で良い。
【0027】また実施例では、測長パルスの発生にレー
ザー測長装置を用いたが、ロールを直接に接触させるロ
ールメジャー装置を用いても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、切断装置における被測
定物の測長を、被測定物が完全に切断される前に先端部
を検出することにより行うので、従来のように搬送コン
ベアによる蛇行,振れなどの外乱がないので、高精度の
測長が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート定尺物の各種寸法を示す図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図3】測長装置の基本構成を示す図である。
【図4】演算処理器の構成を示す図である。
【図5】先端検出センサの検出タイミングを示す図であ
る。
【図6】切断シートの各種寸法の演算を説明するための
図である。
【図7】複数個の先端検出センサを設け、選択できるよ
うにした例を示す図である。
【符号の説明】
11 シート 12 押さえロール 14 フィードロール 15 ロータリカッター 16 レーザー測長装置 17 シート先端検出センサ 21 シート定尺物(切断シート) 22 レーザーセンサ 23 演算処理器 24 表示器またはプリンタ 31 データ記憶部 32,33 データ演算部 34 演算部 35 カウンタ 36 タイミング回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して走行されてくる矩形状のシートを
    カッターで定尺寸法に切断する定尺切断装置における測
    長装置において、 カッターのライン下流側に設けられ、シートの先端およ
    び後端を検出する毎に検出信号を発生する3個の先端検
    出センサを備え、これら3個の先端検出センサは、シー
    トの走行方向に対して直角方向の直線上に配置され、か
    つ、中央の先端検出センサは、シート幅の中央の位置に
    設けられ、 シートの走行距離を示す測長パルスを発生するパルス発
    生器と、 前記3個の各先端検出センサの検出信号をトリガとし
    て、前記測長パルスをカウントする、前記先端検出セン
    サにそれぞれ対応した3個の第1のカウンタと、 前記3個の各先端検出センサの“ON”後のタイミング
    信号を出力し、このタイミング信号により、前記第1の
    カウンタのパルス計数を終了させるタイミング回路と、 前記3個の先端検出センサのうち中央に配置された先端
    検出センサの検出信号間の測長パルスを計数し、前記定
    尺寸法を測定する第2のカウンタと、 前記先端検出センサが切断シートの先端を検出したとき
    に、前記第1のカウンタの計数値を記憶するデータ記憶
    部と、 前記データ記憶部に記憶された計数値と、前記第2のカ
    ウンタの計数値とから、前記先端検出センサが検出した
    シート先端の点のxy座標を演算し、さらに比例補間法
    によりシート先端の二つの隅のxy座標を演算する第1
    のデータ演算部と、 前記先端検出センサが切断シートの後端を検出したとき
    に、前記第1のカウンタの計数値から、前記先端検出セ
    ンサが検出したシート後端の点のxy座標を演算し、さ
    らに比例補間法によりシート後端の二つの隅のxy座標
    を演算する第2のデータ演算部と、 前記第1および第2のデータ演算部で演算された四隅の
    xy座標から切断シートの各種寸法を演算する寸法演算
    部と、 を備えることを特徴とする測長装置。
  2. 【請求項2】前記各種寸法は、切断シートの側辺の長
    さ,切断シートの中央部の長さ,シートの対角長さのう
    ちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記
    載の測長装置。
  3. 【請求項3】前記3個の先端検出センサは、複数個設け
    られた先端検出センサの中から、セレクタ回路により選
    択されることを特徴とする請求項1または2記載の測長
    装置。
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