JP2790667B2 - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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JP2790667B2
JP2790667B2 JP1199068A JP19906889A JP2790667B2 JP 2790667 B2 JP2790667 B2 JP 2790667B2 JP 1199068 A JP1199068 A JP 1199068A JP 19906889 A JP19906889 A JP 19906889A JP 2790667 B2 JP2790667 B2 JP 2790667B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写機の静電記録装置に関する。
従来の技術 一般に、ディスクトップ型の静電記録装置では、コン
パクト設計が要求され、同時に、操作性・コスト面も重
視される。従来、この種の静電記録装置でコンパクト設
計したものとしては、例えば特開昭60−12563号公報に
示されるものがある。これは、装置本体に開閉自在に配
設して閉塞時には装置本体カバーの一部をなす転写紙給
紙台を備え、複写時にこの給紙台を開放させることによ
り、給紙台内部の転写紙が順次供給されて複写され得る
ようにして、全体を小型・軽量化したものである。
発明が解決しようとする課題 ところが、原稿と転写紙との給紙搬送処理をみると、
一方向に転写する感光体に対して用紙を同一方向に搬送
させる必要があるため、原稿を装置本体の手前側(操作
側)で挿入セットし背面側へ直進搬送排出させるのに対
し、転写紙は背面側において給紙台にセットし、手前側
へ直進搬送排出させているものである。このため、原稿
と転写紙とを逆サイドで扱わなければならず、操作性の
悪いものである。また、原稿側についてみれば、原稿を
直接挿入口に差し込む形でセットすることになり、操作
しにくいものである。さらに、上記公報方式によると、
不使用時であっても、転写紙給紙口を除き、転写紙排紙
口と、原稿給紙搬送側の原稿挿入口及び原稿排紙口とが
常に露出しており、外観を損なうとともに塵埃等が内部
に入りやすい。これをなくすには、カバーを取付ければ
よいが、挿入側と排紙側とで別個に必要となりコスト高
となる。
課題を解決するための手段 無端帯ベルト状の感光体表面を帯電手段により一様帯
電した後、原稿給紙搬送手段により給紙搬送される原稿
を露光光学系により露光してその反射光により前記感光
体上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段によ
り顕像化し、顕像化された画像を転写紙給紙搬送手段に
より給紙搬送される転写紙上に転写手段により転写し、
転写紙に転写された画像を定着手段により定着させるよ
うにした静電記録装置において、前記感光体を複数のロ
ーラにより支持して縦長状態で設け、この感光体の周囲
に前記帯電手段と前記原稿給紙搬送手段と前記露光光学
系と前記現像手段と前記転写手段と前記定着手段と前記
転写紙給紙搬送手段との各プロセスユニットを配設して
本体ケース内に設け、前記感光体の上下位置に配置した
前記原稿給紙搬送手段と前記転写紙給紙搬送手段との原
稿給紙口及び転写紙給紙口をともに操作側に設定し、こ
れらの原稿給紙搬送手段と転写紙給紙搬送手段との原稿
排紙口及び転写紙排紙口とを各々用紙給紙側と同一側に
排紙させる反転搬送ガイド手段を設け、閉塞状態で前記
原稿給紙口と原稿排紙口とを覆い開放状態で前記原稿給
紙口に連続する原稿給紙テーブルを開閉自在に設けると
ともに、前記転写紙給紙口と転写紙排紙口とを覆い開放
状態で前記転写紙給紙口に連続する転写紙給紙テーブル
を開閉自在に設けた。
作用 原稿給紙搬送手段と転写紙給紙搬送手段との用紙給紙
口がともに操作側に設定されているとともに、これらの
原稿給紙搬送手段と転写紙給紙搬送手段とが、反転搬送
ガイド手段を備えて、各々用紙を給紙側と同一側の排紙
口に排出するので、原稿の挿入操作や排出後の処理操
作、及び、転写紙の挿入操作や排出後の処理操作を、何
れも操作側なる同一サイドで行うことができ、操作性の
よいものとなる。この際、原稿や転写紙の挿入操作は、
各々の給紙口に連続する給紙テーブルをガイドとして容
易かつ操作性よく行うことができる。また、不使用時に
はこれらの給紙テーブルを閉じることにより、同一側に
位置させた給紙口、排紙口をともに閉じることができ、
別個にカバー類を設ける必要なく、良好なる外観を維持
できる。
実施例 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、第1図ないし第3図により全体の概略構成及び
作用を説明する。第1図はプロセス構成の概略を示す断
面構造図、第2図は未使用時の全体外観を示す斜視図、
第3図はそのコピー処理待機状態の外観を示す斜視図で
ある。本実施例の複写機は第2図等に示すように主とし
て壁に沿って立て掛けて使用する縦型・薄型複写機とし
て構成したものである。
本実施例の複写機は、外観的には、第2図に示すよう
に、各々本体ケースなる外装カバーを兼用する原稿給紙
テーブル1と、前カバー2と、転写紙給紙テーブル3
と、左右の側面カバー4,5と、背面カバー6により囲ま
れている。左右の側面カバー4,5には各々ルーバ7が設
けられている。
このような未使用時状態からコピー処理待機状態にす
るには、まず、開閉自在な原稿給紙テーブル1の外面側
上部に設けた把手8を持ち手前側に開放回動させて、第
3図に示すように所定の給紙可能位置まで開く。即ち、
原稿給紙テーブル1の先端側が原稿給紙口Aに連続する
状態でこの原稿給紙口Aを開放させる。このように開か
れた状態では原稿給紙テーブル1内面側の一対のサイド
ガイド9が露出し、原稿のセット挿入のガイドとなる。
一対のサイドガイド9は双方が連動して接近・離反し、
原稿幅に合わせ得るものである。原稿給紙テーブル1の
最奥部側には原稿サイズ及びセンタ用の位置を示すサイ
ズマーク10が付されており、原稿の挿入セットの目安と
される。また、原稿給紙テーブル1の開放回動により、
原稿排紙口Bも開放され、内部表面に位置する排紙コロ
11や、原稿搬送カバーを兼用する原稿排紙テーブル12
が、第3図図示の如く露出する。
一方、開閉自在に設けられた転写紙給紙テーブル3は
その外面を押すと、ロック手段(後述する)が解除さ
れ、支点部に設けたダンパー手段(後述する)によりリ
ニアに開放回動し、第3図に示すように所定の給紙可能
位置で開放固定される。即ち、転写紙給紙テーブル3の
先端側が転写紙給紙口Cに連続する状態でこの転写紙給
紙口Cを開放させる。この転写紙給紙テーブル3は表面
上にコピーすべき転写紙を積載セットさせるものであ
り、原稿給紙テーブル1と同様に用紙サイズに合わせて
連動して接近・離間し、用紙先端カールをガイドする一
対のサイドガイド13が設けられている。転写紙給紙テー
ブル3の手前側位置には用紙サイズ及びセンタ用の位置
を示すサイズマーク14が付されており、転写紙の挿入セ
ットの目安とされる。また、この転写紙給紙テーブル3
の最奥部中央には呼出しコロ15に対向接触するフリクシ
ョンパッド16が設けられている。転写紙給紙テーブル3
を開放させると、転写紙排紙口Dも開放されるととも
に、その内部表面に設けられて定着部等を覆うインナカ
バー17が露出する。
このように原稿給紙テーブル1と転写紙給紙テーブル
3とを開放させると、本機のメイン電源が起動し、約20
秒で待機状態となる。そこで、この起動からコピー終了
までの動作を第1図により説明する。
ここに、静電記録方式の複写機の基本として、概略的
には第1図に示すように、無端帯ベルト状の感光体20が
設けられ、この感光体20の周囲には静電写真プロセスに
従い、帯電チャージャ(帯電手段)21、露光光学系22、
現像装置(現像手段)23、転写チャージャ(転写手段)
24、定着装置(定着手段)25、クリーニング装置26及び
除電LEDアレイ27の各プロセスユニットが順に設けられ
ている。また、露光光学系22による露光位置上に対して
は原稿給紙搬送装置(原稿給紙搬送手段)28が設けら
れ、転写チャージャ24による転写位置下に対しては転写
紙給紙搬送装置(転写紙給紙搬送手段)29が設けられて
いる。本実施例では、感光体20をケース内のほぼ中央位
置に縦長でベルト内の中央部の間隔が幅狭となる状態に
設け、上記の各プロセスユニットがこのような感光体20
の周囲に上方から下方に順に幅狭状態のまま配設されて
いる。クリーニング装置26の下部には冷却ファン30も設
けられている。
まず、原稿給紙テーブル1を開放回動させると、この
開放は原稿給紙テーブル開放スイッチ31により検知され
る。また転写紙給紙テーブル3を押すとロック手段が解
除され、ダンパー手段により半自動的に転写紙給紙テー
ブル3が開放状態となると、この開放が転写紙給紙テー
ブル開放スイッチ32により検知される。これらの開放ス
イッチ31,32のANDをとることにより、自動的に本機の電
源が入り、ウォームアップが開始される。この時、操作
者に対しては表示及びブザー音により電源が入りコピー
可能状態となったことが報知される。ここに、定着ヒー
タ33、蛍光灯ヒータ34及び前記冷却ファン30が約20秒後
にウォームアップを完了する。このような状態で、原稿
と同じサイズ又はコピーしたいサイズの転写紙を転写紙
給紙テーブル3上でサイドガイド13をガイドとして先端
ガイド35に突き当てセットする。すると、転写紙給紙テ
ーブル3に設けられた用紙有無センサ36がオンして表示
部に用紙がセットされた旨が表示される。これにより、
コピー可能状態となり、原稿の挿入セットを待つ。
そこで、サイドガイド9及びサイズマーク10をガイド
として原稿を原稿面下向きにして原稿給紙テーブル1上
に挿入セットし、原稿給紙口Aから一対の原稿搬送ロー
ラ37,38に突き当てる。このような原稿挿入セットは入
口ローラ37の手前に設けた原稿有無センサ39により検知
される。この検知後、一定パルス時間を経て搬送ローラ
37,38が駆動され、原稿搬送が開始される。即ち、原稿
有無センサ39出力が搬送ローラ37,38の駆動開始時間を
規制するものであり、この待ち時間が原稿先端をレジス
トローラに追従させるものとなる。つまり、スキュー補
正時間が確保されることになる。もっとも、原稿先端が
搬送方向に対し直角のものに限られる。
搬送ローラ37,38により搬送される原稿は、さらに、
内部の原稿押え板40により押えられつつコンタクトガラ
ス41上を奥方に搬送される。この搬送時に、原稿先端は
コンタクトガラス41の下部に設けた原稿先端検知センサ
42により検知される。このセンサ42による原稿先端検知
を行わせるため、原稿押え板40のセンサ42に対向する位
置には丸孔又は切欠が形成されている。
このようなセンサ42の下流側に、前記露光光学系22が
設けられている。露光光学系22はコンタクトガラス41上
を搬送される原稿の原稿面を露光する蛍光灯43と、蛍光
灯43の光の一部を効率よく原稿面に反射させる反射板44
と、原稿面からの反射面を前記感光体20上に集光照射さ
せるリンス(結像光学素子)45とからなる。
一方、前記搬送ローラ37,38により挿入搬送された原
稿は、コンタクトガラス41よりも奥側に設けられた一対
の搬送ローラ46,47により搬送を引継がれ、内側ガイド4
8と外側ガイド49とにより形成された反転搬送ガイド手
段となる反転搬送路50を経て、排紙コロ11により原稿排
紙口Bから原稿排紙テーブル12上に排出される。前記外
側ガイド49は背面カバー6の一部により形成され、外装
カバーを兼用する。これらのローラ11,37,38,46,47、反
転搬送路50及びテーブル1,12等により、前記原稿給紙搬
送装置28が構成されている。
原稿有無センサ39による原稿検知によって駆動モータ
と連動して感光体20の駆動が開始されるのに同期して、
転写チャージャ24、除電LEDアレイ27及び前記蛍光灯43
がオンされる。原稿先端がリンス45の光軸に達する位置
に対応する感光体20の位置が、駆動開始から帯電チャー
ジャ21の位置に達する前のタイミングで、この帯電チャ
ージャ21がオンされ、感光体20の表面を一様帯電、即
ち、均一な電位を付与する。
そして、リンス45により原稿からの反射光が感光体20
上に結像されて静電潜像が形成される。この静電潜像は
現像装置23により現像され、顕像化されたこのトナー像
は、転写チャージャ24位置にて転写紙上に転写される。
転写後で、感光体20上に残留したトナーはクリーニング
装置26のブレード51により掻き落とされる。さらに、感
光体20の表面の残留電位は除電LEDアレイ27の光照射に
より除去される。
ここに、感光体20は継目を有するもので、継目位置に
またがって画像が形成されないように、感光体20の表面
端部に設けた反射マーク(図示せず)及び現像装置23の
下部に設けた継目センサ53により感光体20のホームポジ
ションを検知し、ベルト駆動、即ち、駆動モータをオフ
させる構成とされている。
一方、原稿有無センサ39の検知信号により駆動モータ
と連動して給紙テーブル側のクラッチに駆動が伝達さ
れ、原稿先端検知センサ42の検知信号により給紙ソレノ
イドがオンし、かつ、上記クラッチ軸に係合する給紙ロ
ーラ55及び呼出しコロ15により転写紙給紙テーブル3上
に積載された転写紙が転写紙給紙口Cから給紙搬送され
る。この時、給紙ローラ55に圧接させたフリクションパ
ッド56により積載転写紙の最上位1枚だけが分離搬送さ
れる。また、呼出しコロ15の下降給紙動作に連動するタ
イミングで先端ガイド35も下降退避位置に下降変位す
る。
給紙ローラ55により搬送された転写紙は、内側ガイド
57と外側ガイド58とよりなり反転搬送ガイド手段となる
反転搬送路59を通り、反転される状態で感光体20の転写
位置に向かう。ここに、転写位置前にはレジストローラ
60、従動ローラ61が設けられており、転写紙は一旦、こ
れらのローラ60,61位置で停止し、感光体20上の画像先
端と一致するようにタイミング制御される。即ち、レジ
ストローラ60の軸に係合しているクラッチは、上記の給
紙クラッチの駆動伝達と同様に駆動モータと連動し、原
稿先端検知センサ42の検知信号によりレジストローラ60
に駆動伝達され、顕像との同期がとられる。また、レジ
ストスタート信号としては継目センサ53の検知信号を利
用することも可能である。また、レジストローラ60直前
の位置にはジャム検知を行う用紙有無検知センサ62が設
けられている。
レジストローラ60により所定タイミングで搬送された
転写紙は転写チャージャ24により感光体20上のトナー像
の転写を受ける。その後、転写紙は定着装置25の定着ロ
ーラ63・加圧ローラ64対により熱定着されつつ搬送さ
れ、剥離爪65により剥離案内され、排紙コロ66により転
写紙排紙口Dから機外に排出される。即ち、本実施例の
転写紙給紙搬送装置29における転写紙搬送経路は、転写
紙給紙テーブル3、呼出しコロ15、給紙ローラ55及びフ
リクションパッド56による給紙手段の給紙経路と、反転
搬送路59と、レジストローラ60・従動ローラ61対と、転
写チャージャ24による転写経路と、定着ローラ63・加圧
ローラ64対と、排紙コロ66による排紙経路とよりなり、
原稿給紙搬送装置28の場合と同じく、操作側(手前側)
が用紙挿入及び用紙排紙側となるように設定されてい
る。
即ち、反転搬送路50,59は第1図においてともに時計
回りに用紙を反転搬送させるものであり、反時計方向に
回転される感光体20に対し、原稿給紙搬送装置28側では
反転前に露光に供し、転写紙給紙搬送装置29側では反転
後に転写に供することにより、原稿及び転写紙の移行方
向が各々の作用位置では感光体移動方向と一致するよう
にされている。よって、原稿及び転写紙の操作を全て装
置の操作側のみで行うことができ、操作性のよいものと
なる。
この時、排紙コロ66の近傍に設けた排紙検知センサ67
の検知信号を用いてレジスト部のセンサ63からのジャム
検知を行い、そのオフ信号(後端通過時)により網目セ
ンサ53に信号を与え、感光体20上の反射マークを検知
し、駆動モータをオフさせる。駆動モータのオフに同期
して転写チャージャ24、除電LEDアレイ27及び蛍光灯43
がオフされる。
また、帯電チャージャ21は原稿有無検知センサ39がオ
フした位置がリンス45の光軸に達した時に対応する感光
体20の位置でオフする。給紙ソレノイドはレジストソレ
ノイドのオンと同期してオフし、レジストソレノイドは
排紙検知センサ67のオフと同期してオフされる。
これにより、コピー処理動作が終了し、待機状態とな
る。そこで、原稿給紙テーブル1及び転写紙給紙テーブ
ル3を第2図に示すような状態に閉じることにより、各
々の開閉スイッチ31,32がオフし、電源が切られるの
で、これに同期して定着ヒータ33、蛍光灯ヒータ34及び
冷却ファン30がオフする。この時、給紙口Aと排紙口B
とは何れも操作側に位置しており、原稿給紙テーブル1
を閉じることにより閉塞し、原稿給紙テーブル1外表面
による外装カバーにより覆われた状態となる。つまり、
これらの口A,Bを原稿給紙テーブル1により一体でカバ
ーでき、低コストとなる。転写紙給紙テーブル3側でも
同様であり、給紙口C、排紙口Dは何れも操作側に位置
しており、転写紙給紙テーブル3を閉じることにより閉
塞され、転写紙給紙テーブル3外表面による外装カバー
により覆われた状態となる。よって、第3図の如く不使
用時の外観を良好なる状態に維持される。また、内部へ
の塵埃等の入り込みも防止される。
ところで、本実施例の感光体20について第4図を参照
して説明する。無端帯ベルト状の感光体20はその内周側
に位置させた複数のローラ、即ち駆動ローラ70とクリー
ニングローラ71と転写ローラ72とにより逆三角形状なる
縦長状態に支持され、かつ外周面に対しては現像ローラ
73とテンションローラ74とを凹状に食い込む形で当接す
ることによりベルト内の中央部の間隔が狭くなる状態と
されている。駆動モータ75がオンすると、駆動ローラ70
に係合する駆動ギヤ(図示せず)が連動し、感光体20を
原稿搬送ローラ37と等速で回転駆動させる。ここに、駆
動ローラ70はゴムローラ、植毛ローラ等の摩擦抵抗の大
きい材質からなり、感光体20に対しリンス45による結像
位置よりも下流であるが、現像ローラ73よりも上流位置
に設けられている。このような位置に駆動ローラ70を設
けることにより、感光体20は結像位置に常に平面性を与
えるための引張りが付与され、かつ、現像ローラ73側が
ゆるみ側となり、現像ローラ73と感光体20とのニップ部
のストレスが和らげられ、双方の追従性が得られる。
転写ローラ72は現像ローラ73よりも下流であって転写
チャージャ24に対向する位置に配置されている。これら
の上下同一直線上のほぼ同一位置に位置する駆動ローラ
70、現像ローラ73及び転写ローラ72により感光体20は、
凹状に凹まされ、現像ローラ73における現像ニップが広
く確保されているとともに、中間の現像ローラ73を食い
込ませて感光体20の内周側の空きスペースを極力少なく
しているため、装置は薄型化される。
クリーニングローラ71は駆動ローラ70と同一高さ位
置、即ち、駆動ローラ70に対向して感光体20の結像部分
がリンス45による結像光軸に対して直交する状態となる
位置に配置されている。このクリーニングローラ71には
前記ブレード51が対向している。テンションローラ74は
クリーニングローラ71と転写ローラ72との中間外周位置
にて感光体20を凹状に凹ませる状態に押圧されて配置さ
れている。このようにして、感光体20は縦長状態であっ
て、かつ、その中央部が極力凹まされた幅狭状態で設け
られていることになる。
ここに、テンションローラ74の位置が転写位置より下
流であって帯電位置よりも上流であり、感光体20上の潜
像及び顕像に影響を与えることがないため、導体であっ
ても絶縁体であってもよい。また、転写ローラ72は表面
が平滑で低摩擦のものが用いられている。
次に、原稿給紙搬送装置28について、第5図ないし第
7図を参照して説明する。原稿給紙搬送装置28は感光体
20の上方の最上位に配置されている。まず、外面が外装
カバーを兼用する原稿給紙テーブル1をマニアルで押す
と、その内部に設けたロック90が解除され、把手8を把
持して持ち上げると、中継支点91、回動支点92、アーム
93を経て回動変位し、原稿給紙テーブル1は設定開放位
置に導かれる。
原稿給紙テーブル1上に設けられた一対のサイドガイ
ド9は、第6図に示すように、各々に結合された内部に
設置されたラックギヤ94,95と、中央に位置してこれら
のラックギヤ94,95に噛合するピニオンギヤ96とによ
り、片方のサイドガイド9を動かすと、他方のサイドガ
イド9も連動して同じ量だけ逆方向に移動するように構
成されている。
内部においては、本体側板85に軸受を介して回動自在
に支持された搬送ローラ37,46がコンタクトガラス41の
前後位置に設けられている。これらの搬送ローラ37,46
の上部には従動回転する従動ローラ38,47が設けられて
いる。コンタクトガラス41上面に位置する原稿押え板40
は従動ローラ47の軸受に対して回動自在に支持されて自
重によりコンタクトガラス41上に位置するように設けら
れている。また、原稿押え面40の下面は白色とされ、か
つ、低摩擦材料により形成されている。
また、外側ガイド49は本体と背面カバー6のリブによ
りガイドフィンとして形成されている。そして、外側ガ
イド49に対して一定間隔を持ちローラ46,47対により搬
送される原稿を排紙側へ案内する内側ガイド48が設けら
れている。また、これらのガイド48,49による反転搬送
路50を搬送される原稿を、原稿給紙搬送装置28側に取付
けられた排紙コロ11と、本体の背面カバー6側に取付け
られて排紙コロ11に圧接する複数の従動コロ97とにより
排出させるものである。
原稿搬送排出経路が上記の如く、簡略・短縮化されて
いるため、最大複写原稿をコピー処理する場合に転写紙
がレジスト位置以降での搬送途中でトラブルを生じジャ
ム検知が働いて駆動モータ75が停止したとしても、原稿
は排出完了してしまうので、転写紙ジャム時の原稿につ
いてのメンテナンスが不要となる。また、転写紙のレジ
スト位置以前の給紙途中でジャムが生じた場合には、原
稿はその搬送途中であるので原稿給紙搬送装置28内に存
在することになるが、この場合にはインナカバーをなす
原稿排紙テーブル12をヒンジ98を中心に開放回動し、さ
らに、原稿押え板40もその把手を持って従動ローラ47軸
周りに持ち上げることにより、コンタクトガラス41ない
しは外側ガイド49部分が開放露出し、原稿除去が可能と
なる。また、コンタクトガラス41上のクリーニングも可
能となる。
第7図は、原稿給紙テーブル1を開放させることによ
りオンし、原稿給紙テーブル1を閉じることによりオフ
する開閉スイッチ31の配置を示す。この開閉スイッチ31
は原稿給紙搬送装置28の側板99に取付けられている。
また、転写紙給紙搬送装置29の給紙部について第8図
ないし第12図を参照して説明する。転写紙給紙搬送装置
29は感光体20の直下に位置して設けられている。まず、
転写紙給紙テーブル3は両側のユニット側板100に支持
軸101を介して回動開閉自在に支持されている。この
時、支持軸101上にはセクタギヤ102が設けられ、前記ユ
ニット側板100に固定支持されたオイルダンパギヤ103に
噛合して、ギヤダンパ構成とされている。また、ユニッ
ト側板100にはロック部材104が設けられ、前記転写紙給
紙テーブル3の両側に突出形成されたフック105が係脱
することにより、ロック又はロック解除されて開放し得
るように構成されている。即ち、閉じられた転写紙給紙
テーブル3の外面をマニアルで押すと、フック105がロ
ック部材104から外れてロック解除となり、転写紙給紙
テーブル3は支持軸101を回動中心とし、かつ、セクタ
ギヤ102とオイルダンパギヤ103との噛合により、リニア
に半自動的に開放状態とされる。転写紙給紙テーブル3
を閉じた状態では第11図(a)に示すように転写紙給紙
テーブル3先端に切欠き形成された逃げ部106aによりオ
フしている開閉スイッチ32が、転写紙給紙テーブル3を
開放させることによりその先端の逃げ部106aに連続して
形成した凸部106bにより第11図(b)に示すように押さ
れてオンする。この開閉スイッチ32がオンすると、開閉
スイッチ31のオンとのANDにより本体の電源が入りウォ
ームアップ状態となる。また、転写紙給紙テーブル3は
その先端側一部に取付けたクッション部材107が本体側
に設けたストッパ108に当接することにより開放状態の
位置決めがなされる。
ここに、開放された転写紙給紙テーブル3にあって
は、原稿給紙テーブル1の場合と同様に、一対のサイド
ガイド13がラックギヤ109,119とピニオンギヤ111との組
合せにより、連動して幅方向に移動するように構成され
ている。また、転写紙給紙テーブル3の最奥部中央に設
けられたフリクションパッド16は呼出しコロ15と対とな
り、積載された転写紙を最後の1枚まで確実に給紙させ
るためのものである。
そして、分離給紙動作については、まず、先端フェン
ス35が前方に倒され、呼出しコロ15が転写紙給紙テーブ
ル3上の転写紙に接触する。この呼出しコロ15の回転が
転写紙に伝わり、フリクションパッド16によって転写紙
給紙テーブル3から1枚のみ給紙される。給紙された転
写紙は給紙ローラ55によってそのまま搬送が継続される
一方、カム機構により呼出しコロ15は転写紙から離れ、
また、先端フェンス35も起き上がり、次の転写紙の送り
出しが防止される。そして、レジストセンサ62の検知に
より一定のたるみを持たせた状態で給紙ソレノイドをオ
フさせ、感光体20上の顕像と同期させるため待機する。
また、未使用時には、マニアルにそのまま転写紙給紙
テーブル3を持ち上げて閉じる方向に回動させることに
より、フック105がロック部材104に係合して閉じた状態
にロックされる。また、開閉スイッチ32は第11図(a)
に示すようにオフし、電源が切られる。
さらに、電装パース及びその回路構成について第12図
を参照して説明する。まず、AC電源120に対するACライ
ンには転写紙、原稿等のジャム時に装置本体を開放させ
た場合の安全のためのインタロックスイッチ121、ノイ
ズフィルタ122を経て前記開閉スイッチ31,32が直列に接
続され、AND回路構成の電源スイッチ回路123とされてい
る。よって、開閉スイッチ31,32がともにオンすること
により、はじめて電源が投入されることになる。さら
に、後段にはトライアック124、前記定着ローラ63に対
して設けたサーモスタット125、定着ヒータ33、駆動モ
ータ75及び2つの冷却ファン30が接続されている。ま
た、ACラインに対して電源トランス126を介して接続さ
れたDC電源127によるDCラインには転写チャージャ24用
のパワーパック128が接続されている。また、DC22Vライ
ンは、中継基板129を介してトータルカウンタ130、給紙
ソレノイド131、レジストソレノイド132に対し出力され
る。前記中継基板129はメインPC基板133からの出力を受
けて上記22Vラインに接続された蛍光灯43及び蛍光灯安
定器134、パワーパック135、除電LEDアレイ27、蛍光灯
ヒータ34の出力制御を行う。パワーパック135はバリス
タ136を介して前記帯電チャージャ21に電源を供給する
ものである。DC5Vラインには、中継基板129を介して給
紙部センサ36、排紙センサ67及び前記定着ローラ63に対
して設けたサーミスタ137が接続されている。また、22V
ラインにも同様にメインPC基板133より自動調光センサ1
38、回収トナーセンサ139、継目センサ53、パルスジェ
ネレータ140及びトナーエンドセンサ151に対する出力制
御がなされる。さらには、前記開閉スイッチ31,32のオ
ンに伴う電源投入・セット完了状態を報知させるための
表示器142、ブザー143もメインPC基板133に接続されて
いる。
発明の効果 本発明は、上述したように、原稿給紙搬送手段と転写
紙給紙搬送手段との用紙給紙口をともに操作側に設定
し、かつ、これらの原稿給紙搬送手段と転写紙給紙搬送
手段とに、反転搬送ガイド手段を備えて、各々用紙を給
紙側と同一側の排紙口に排出させるようにしたので、原
稿及び転写紙の給紙挿入操作や排出後の処理操作を、何
れも操作側なる同一サイドで行うことができ、操作性の
よいものとすることができ、特に、原稿や転写紙の挿入
操作は、各々の給紙口に連続する給紙テーブルをガイド
として容易かつ操作性よく行うことができ、また、不使
用時にはこれらの給紙テーブルを閉じることにより、給
紙口、排紙口とが同一側に位置するので、ともに閉じる
ことができ、給紙口と排紙口とで別個にカバー類を設け
る必要なく、低コストにして外観を良好なる状態に維持
できるとともに、塵埃等の入り込みも防止できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は全体の
概略側面図、第2図は未使用時の外観斜視図、第3図は
使用可能状態の外観斜視図、第4図は感光体を主体とし
て示す概略側面図、第5図は原稿給紙搬送装置の概略側
面図、第6図は原稿搬送テーブル部分の平面図、第7図
はその一部の開放状態の概略斜視図、第8図は一部を切
欠いて示す転写紙給紙部付近の概略側面図、第9図は給
紙テーブル付近の平面図、第10図はその一部の開放状態
の概略斜視図、第11図は開閉スイッチのオフ・オン動作
を示す概略側面図、第12図は電装パーツ及びその回路構
成を示すブロック図である。 1……原稿給紙テーブル、3……転写紙給紙テーブル、
20……感光体、21……帯電手段、22……露光光学系、23
……現像手段、24……転写手段、25……定着手段、28…
…原稿給紙搬送手段、29……転写紙給紙搬送手段、31…
…第1電源スイッチ、32……第2電源スイッチ、50,59
……反転搬送ガイド手段、A……原稿給紙口、B……原
稿排紙口、C……転写紙給紙口、D……転写紙排紙口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−55565(JP,A) 特開 平3−56975(JP,A) 特開 平3−62046(JP,A) 特開 昭63−155157(JP,A) 特開 昭64−91146(JP,A) 特開 昭62−17760(JP,A) 実開 昭63−39239(JP,U) 実開 昭56−156037(JP,U) 実用新案登録2502609(JP,Y2) 実用新案登録2505713(JP,Y2) 実公 平8−2675(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 G03G 21/00 350 - 352

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端帯ベルト状の感光体表面を帯電手段に
    より一様帯電した後、原稿給紙搬送手段により給紙搬送
    される原稿を露光光学系により露光してその反射光によ
    り前記感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現
    像手段により顕像化し、顕像化された画像を転写紙給紙
    搬送手段により給紙搬送される転写紙上に転写手段によ
    り転写し、転写紙に転写された画像を定着手段により定
    着させるようにした静電記録装置において、前記感光体
    を複数のローラにより支持して縦長状態で設け、この感
    光体の周囲に前記帯電手段と前記原稿給紙搬送手段と前
    記露光光学系と前記現像手段と前記転写手段と前記定着
    手段と前記転写紙給紙搬送手段との各プロセスユニット
    を配設して本体ケース内に設け、前記感光体の上下位置
    に配置した前記原稿給紙搬送手段と前記転写紙給紙搬送
    手段との原稿給紙口及び転写紙給紙口をともに操作側に
    設定し、これらの原稿給紙搬送手段と転写紙給紙搬送手
    段との原稿排紙口及び転写紙排紙口とを各々用紙給紙側
    と同一側に排紙させる反転搬送ガイド手段を設け、閉塞
    状態で前記原稿給紙口と原稿排紙口とを覆い開放状態で
    前記原稿給紙口に連続する原稿給紙テーブルを開閉自在
    に設けるとともに、前記転写紙給紙口と転写紙排紙口と
    を覆い開放状態で前記転写紙給紙口に連続する転写紙給
    紙テーブルを開閉自在に設けたことを特徴とする静電記
    録装置。
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