JP2788660B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2788660B2
JP2788660B2 JP2033921A JP3392190A JP2788660B2 JP 2788660 B2 JP2788660 B2 JP 2788660B2 JP 2033921 A JP2033921 A JP 2033921A JP 3392190 A JP3392190 A JP 3392190A JP 2788660 B2 JP2788660 B2 JP 2788660B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は記録手段に記録媒体を搬送するための搬送手
段を有する記録装置に関するものである。
<従来の技術> 従来より、記録装置の記録部に対する紙送り機構に
は、所謂フリクションフィード機構が一般的に用いられ
ている。これは駆動力を伝達されて回転する紙送りロー
ラ及びこれに圧接して従動回転するピンチローラにより
構成されるものであり、両者の協働作用により記録媒体
(普通紙,プラスチックシート等)を搬送するものであ
る。
また他の紙送り機構としては、搬送される紙の両側に
一定間隔をおいて穴を設けた連続紙を、スプロケットホ
ィールにより搬送するピンフィードトラクタ機構があ
る。
最近では上述のフリクションフィード機構及びピンフ
ィードトラクタ機構の双方を装備した記録装置が開発さ
れ実用化されている。
例えば第12図に示すように、記録ヘッド50に対する搬
送手段としてフリクションローラ51及びピンチローラ52
a,52bからなるフリクションフィード機構、及びこのフ
リクションフィード機構に対して連続紙を搬送するピン
フィードトラクタ53を有する。
上記ピンフィードトラクタ53により連続紙を搬送する
場合、フリクションローラ51の紙送り時の摩擦力を無く
す或いは低減するため、ピンチローラ52a,52bの圧接を
解除する必要がある。
第13図及び第14図はその圧接解除機構の説明図であ
る。
第13図はピンチローラ52a,52bが、圧接バネ53a,53bに
より、ピンチローラホルダー54a,54bを介して、フリク
ションローラ51に夫々圧接されている状態を示す。
上記ピンチローラ52a,52bの圧接を解除するために
は、リリースレバー55を時計回り方向に回転させ、アイ
ドラギヤ56,リリースギヤ57a,57bを介してDカット軸58
a,58bを夫々時計回り方向に回転させる。
これによって、第14図に示すように、Dカット軸58a,
58bによりピンチローラホルダー54a,54bが押されて、ピ
ンチローラ52a,52bのフリクションローラ51に対する圧
接を解除することが出来る。
更にピンチローラ52a,52bの圧接或いは圧接解除の状
態を上記リリースレバー55の位置により検知するため、
このリリースレバー55の近傍にリリーススイッチ59を設
けている。これによって、連続紙若しくは単票の切り換
え、連続紙特有の機能,即ちページ長によるページ管
理、連続紙印字部取り出し機能(ドキュメント・オンデ
マンド)、連続紙一時退避(ペーパーパーク)等のソフ
トウェアのシーケンスの対応等が可能となり、装置の機
能を向上させることが出来る。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら前記構成にあっては、リリースレバー55
の近傍(通常は記録装置の右端部)にリリーススイッチ
59を設ける必要があるため、記録装置のコントロール基
板を配置する位置によっては、配線のためのスペースが
必要となり、コスト高になりやすい。また配線が長くな
ることにより放射ノイズを増幅するおそれがあった。
本発明の目的は従来の前記課題を解決し、ピンチロー
ラをフリクションローラに圧接或いは圧接を解除する回
転軸の回転位置を検知するための検知手段を有する記録
装置を提供せんとするものである。
<課題を解決するための手段> 前記課題を解決するための本発明に係る代表的な手段
は、記録情報に応じて記録媒体に像を記録するための記
録手段と、前記記録媒体を記録手段に搬送するための搬
送手段と、記録後の前記記録媒体を排出するための排出
手段とを有し、前記搬送手段は、駆動力を伝達されて回
転する第1回転体と、前記第1回転体に圧接して従動回
転する第2回転体と、前記第2回転体を第1回転体に圧
接或いは圧接解除するための回転軸と、前記回転軸の回
転位置を検知するための検知手段と、前記第1回転体の
回転軸と同軸に設けられた第1のギヤと、前記第1のギ
ヤと噛み合い、第2回転体を圧接或いは圧接解除する回
転軸に設けられた第2のギヤとを有し、前記第1のギヤ
を回動することによって前記第2回転体を圧接或いは圧
接解除することを特徴としてなる。
<作用> 前記手段にあっては、第2回転体を第1回転体に圧接
或いは圧接解除するための回転軸の回転位置を検知する
ので、その検知手段を記録装置のコトロール基板近傍或
いはその基板上に設けることができる。
また、第2回転体の圧接/解除を第1回転体と同軸の
第1のギヤを回動することによって行うので、装置の小
型軽量化が実現できる。更に、第1のギヤが第1回転体
と同軸なので、第2回転体が第1回転体周辺のどこに配
置されていても圧接/解除のための駆動を伝達しやす
い。従って、設計上の自由度が増す。
<実施例> 次に前記手段をシリアル型のインクジェット記録方式
に適用した本発明の一実施例を説明する。
第1図及び第2図はフィードローラとピンチローラと
の圧接及び圧接解除機構の断面説明図、第3図は記録装
置の全体斜視図説明図であり、第4図は側面模式説明
図、第5図は記録ヘッドの構成説明図、第6図(a)〜
(g)はインクジェット記録原理の説明図である。
(全体構成) 先ず装置の全体構成を説明すると、第3図及び第4図
に於いて、記録媒体となる記録シート1はシート搬送手
段2で搬送される。このとき前記記録シート1はシート
押さえ部材3によってフィードローラ2aに押圧され、プ
ラテン4から浮き上がらないように構成されている。上
記プラテン4は後方へ30゜程度傾いており、記録シート
1を排出し易く記録結果が見易いようになっている。
尚、乾燥し難いインクを使用する場合には、上記プラテ
ン4の裏面にヒータを設けることも可能である。
記録シート1が搬送されると、キャリッジ5をガイド
レール6に沿って住復移動させると共に、記録手段7を
駆動して記録シート1に像を記録する。前記キャリッジ
5は、図示しないキャリッジモーターとアイドラプーリ
の間に、ガイドレール6と平行に張ったタイミングベル
トの一部を固定して、上記キャリッジモーターを正転或
いは逆転させることにより、往復移動するものである。
そして記録後のシート1は、排出手段8を構成する排
出ローラ8aとこれに圧接する拍車8bによって搬送され、
スタッカー9に排出するように構成している。
次に前記記録装置の各部の構成について具体的に説明
する。
(シート搬送手段) シート搬送手段2は記録シート1を記録手段7に搬送
するためのものであり、本実施例にあっては第4図に示
すように記録装置に対して着脱可能なASF(Auto・Sheet
・Feeder)10から給送された記録シート、或いは手差し
口11から手差しされた記録シート、更にはピンフィード
トラクタ12から給送された連続紙を搬送するものであ
る。
本実施例に於けるシート搬送手段2は、第4図の矢印
a方向へ駆動回転する第1回転体であるフィードローラ
2aと、これに従動回転する第2回転体である前ピンチロ
ーラ2b1及び後ピンチローラ2b2とによって記録シート1
を記録手段7に搬送するように構成している。
そして前記フィードローラ2aの回転軸2cには、第3図
に示すように、フィードギヤ2d1が取り付けられ、この
ギヤ2d1はアイドラギヤ2d2と噛合し、更に前記アイドラ
ギヤ2d2は排出ギヤ8dと噛合している。また前記アイド
ラギヤ2d2は図示しない伝達ギヤを介してフィード出力
ギヤ2d3と噛合している。また搬送モーター2eの駆動力
は、前記フィード出力ギヤ2d3,ASF出力ギヤ2d4,ポンプ
ギヤ2d5の何れかに選択的に伝達されるように構成され
ている。
従って、前記フィードモーター2eが駆動回転すると、
その回転力は前記ギヤ列を介して回転軸2cに伝達され、
フィードローラ2aが回転するものである。また前記フィ
ードモーター2eの駆動力は、図示しない伝達機構を介し
てピンフィードトラクタ12に伝達されるように構成され
ている。
ピンチローラ2b1,2b2はバネ18a、18bによって前記フ
ィードローラ2aの表面に夫々圧接し、且つフィードロー
ラ2aの回転に従動回転するように取り付けられている。
従って、記録シート1は回転するフィードローラ2aとピ
ンチローラ2b1,2b2とでニップされることによって搬送
力が付与される。
前記フィードローラ2a,ピンフィードトラクタ12及び
後述の排出ローラ8aの搬送速度の比率は、ピンフィード
トラクタ12の搬送速度を1とすると、フィードローラ2a
は0.900〜0.999、排出ローラ8aは1.001〜1.010に設定さ
れている。
上記ピンフィードトラクタ12により連続紙を搬送する
場合、フィードローラ2aの紙送り時の摩擦力を無くす或
いは低減するため、ピンチローラ2b1,2b2の圧接を解除
する必要がある。
そこで以下、上記フィードローラ2aとピンチローラ2b
1,2b2との圧接及び圧接解除機構について第1図及び第
2図を参照して説明する。
第1図に於いて、13はリリースレバーであって、回転
軸14を中心に図の矢印A,B方向に回動可能に取り付けら
れている。上記リリースレバー13の回転軸14の近傍に
は、噛合歯13aが刻設されている。前記フィードローラ2
aの回転軸2cには、第1のギヤであるアイドラギヤ15が
同軸に取り付けられており、その周辺部に噛合歯15a,15
b,15cが夫々刻設されている。また前記ピンチローラ2
b1,2b2は、回転軸16a,16bを中心に回動可能なピンチロ
ーラホルダー17a,17bにより夫々保持されている。上記
ピンチローラホルダー17a,17bは、その一端を圧接バネ1
8a,18bに夫々押圧されて、ピンチローラ2b1,2b2をフィ
ードローラ2aに圧接するものである。また前記ピンチロ
ーラホルダー17a,17bの近傍には、断面D字状のカット
面を有するDカット軸19a,19bを中心に回動可能なリリ
ースギヤ20a,20bが設けられている。
上記Dカット軸19a,19bは、ピンチローラ2b1,2b2をフ
ィードローラ2aに圧接或いは圧接解除させる回転軸を構
成するものである。
前記アイドラギヤ15は、その噛合歯15aがリリースレ
バー13の噛合歯13aに、噛合歯15bが第2のギヤであるリ
リースギヤ20aに、噛合歯15cがリリースギヤ20bに夫々
噛合している。
従って、前記リリースレバー13を図の矢印A方向に回
転させると、その回転力がアイドラギヤ15を介してリリ
ースギヤ20a,20bに伝達され、同時にDカット軸19a,19b
も回転し、第2図に示すように、Dカット軸19a,19bの
円弧状周面をピンチローラホルダー17a,17bに夫々接触
させることにより、ピンチローラ2b1,2b2のフィードロ
ーラ2aに対する圧接状態を解除することが出来る。
またリリースレバー13を図の矢印B方向に回転させる
と、第1図に示すように、Dカット軸19a,19bのDカッ
ト面をピンチローラホルダー17a,17bに対向させること
により、ピンチローラ2b1,2b2をフィードローラ2aに圧
接させることが出来る。
前記Dカット軸19aの下方には、そのDカット軸19aに
隣接させて回転位置を検知するための検知手段であるス
イッチ21が設けられている。このスイッチ21はDカット
軸19aの周面に接触しており、そのDカット軸20aの回転
に伴って外径が変化することにより、例えばDカット面
でOFF,円弧状面でONになるように設定されている。
これによって、ピンチローラ2b1,2b2のフィードロー
ラ2aに対する圧接或いは圧接解除状態を検知することが
出来る。
また上記スイッチ21は、図示しない記録装置のコント
ロール基板近傍に設けることが望ましい。
これによって、配線を簡略化させて低コスト化すると
共に、放射ノイズの増幅を低減することが出来る。
また前記フィードローラ2aの下方には、第4図に示す
ようにフィードローラ2aの周面に沿って湾曲したペーパ
ーパン2fが取り付けられている。そして前記ペーパーパ
ン2fは手差し口11まで延びており、手差しされた記録シ
ート1の下ガイドとなるように構成されている。
更に前記ペーパーパン2fの上方には所定間隔を隔てて
上ガイド板2g,2hが取り付けられ、記録シート1の搬送
経路を構成している。
前記構成に於いて、フィードモーター2eを駆動してフ
ィードローラ2aを第4図の矢印a方向へ回転させると、
ASF10から給送された記録シート1は前ピンチローラ2b1
と搬送ローラ2aとでニップされ、フィードローラ2aの周
面に沿ってUターン搬送され、更に後ピンチローラ2b2
とフィードローラ2aとでニップされて上方に位置する記
録手段7へと搬送される。
一方、手差し口11から給送された記録シート1は搬送
ローラ2aと後ピンチローラ2b2とでニップされ、記録位
置へと搬送されるものである。
また、連続紙の場合には、ピンフィードトラクタ12に
より上ガイド板2gとペーパーパン2fとの間を給送して、
前ピンチローラ2b1とフィードローラ2aとでニップさ
れ、フィードローラ2aの周面に沿ってUターン搬送さ
れ、更に後ピンチローラ2b2とフィードローラ2aとでニ
ップされて上方に位置する記録位置へと搬送される。
(シート押さえ部材) シート押さえ部材3は搬送手段2で搬送された記録シ
ート1をフィードローラ2aに押さえ付けることによっ
て、記録シート1がプラテン4から浮き上がるのを防止
するためのものである。
このシート押さえ部材3は、第3図に示すように、記
録シート1の幅全域を押さえるように、キャリッジ5の
移動範囲よりも幅広の一枚の板状部材で構成され、これ
が図示しないバネ等の押圧手段によって各フィードロー
ラ2aに圧接している。
前記シート押さえ部材3の先端は記録手段7による記
録位置の下部に位置しており、搬送された記録シート1
は該部材3によってフィードローラ2aに押し付けられ
る。この結果、記録位置に於ける記録シート1はプラテ
ン4から浮き上がることがなくなる。またこのシート押
さえ部材3にはキャリッジ5の前端部が常に当接するよ
うに構成されている。
(キャリッジ) キャリッジ5は記録手段7を記録シート1の幅方向へ
往復移動させるためのものである。
このキャリッジ5は両端を左右側壁に固定された断面
円形のガイドレール6及びこれに平行に設けられたガイ
ド板6aに摺動自在に取り付けられている。キャリッジ5
に設けられた弾性部材5aは、上記ガイド板6aに係合して
おり、この弾性力によりキャリッジ5はプラテン4方向
に付勢されている。上記キャリッジ5に付与された付勢
力は、そのキャリッジ5が前記シート押さえ部材3に当
接する所でつりあっている。上記キャリッジ5が当接す
る所は、シート押さえ部材3とフィードローラー2aの接
触部分の裏面近傍であり、記録シート1の通過によりシ
ート押さえ部材3が記録手段7側に後退すると、キャリ
ッジ5も同様に後退するように構成されている。
よって、記録シート1の厚さに関係なく、キャリッジ
5に搭載された記録手段7と記録シート1との間隔が常
に一定に維持されるものである。
従って、前記記録手段7からのインク吐出による記録
像が波うつことがなく、高品位の画像が記録されるので
ある。
(記録手段) 記録手段は前記の如くキャリッジ5に搭載され、搬送
手段2で搬送された記録シート1にインク像を記録する
ものである。この装置に於ける記録手段としてはインク
ジェット記録方式が好適に用いられる。
インクジェット記録方式は記録用のインク液を飛翔液
滴として吐出噴射させるための液体吐出口と、その吐出
口に連通する液体流路、及びこの液体流路の一部に設け
られ、流路内のインク液に飛翔液滴を形成するための吐
出エネルギーを与える吐出エネルギー発生手段とを備え
ている。そして画信号に応じて前記吐出エネルギー発生
手段を駆動し、インク液滴を吐出して像を作成するもの
である。
前記吐出エネルギー発生手段としては、例えばピエゾ
素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー発生手段を
用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照射吸収
させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギー発生手段を
用いる方法、或いは電気熱変換体等の熱エネルギー発生
手段を用いる方法等がある。この中で電気熱変換体等の
熱エネルギー発生手段を用いる方式が吐出口を高密度に
配列し得ると共に、記録ヘッドのコンパクト化も可能で
あるために好適である。
第5図は記録手段を構成する記録ヘッド7の構成説明
図であり、第6図(a)〜(g)はインクジェット記録
原理の説明図である。
第5図に於いて、7aはヒータボードであり、シリコン
基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)7b、これに電力を
供給するアルミニウム等の電極7cとが成膜されて配設さ
れている。このヒータボード7aに対して、記録用液体の
液路(ノズル)7dを仕切るための隔壁を有する天板7eを
接着することにより構成されている。また第1図に示す
ように、装置の左側部には前記記録ヘッド7にインクを
供給するためのインクカートリッジ7fが交換可能に取り
付けられている。
前記インクカートリッジ7fより図示しない導管を介し
て供給されたインクは、天板7eに設けられた供給口7e1
より記録ヘッド7内の共通液室7gに充填され、この共通
液室7gより各ノズル7d内に導かれる。これらのノズル7d
にはインク吐出口7d1が形成されており、また上記吐出
口7d1は前記記録ヘッド7の記録シート1に対向してシ
ート搬送方向(第3図の上下方向)に所定ピッチで形成
されている。
ここで前記インクジェット記録方式に於けるインク飛
翔原理を第6図(a)〜(b)を参照して説明する。
定常状態では第6図(a)に示すように、ノズル7d内
に充填されているインク22は吐出口で表面張力と外圧が
平衡している。この状態でインク16を飛翔させる場合に
は、ノズル7d内の電気熱変換体7bに通電し、そのノズル
7d内のインク22に核沸騰を越えて急速な温度上昇を生じ
させる。すると、第6図(b)に示すように、電気熱変
換体7bに隣接したインク22が加熱されて微小気泡を生
じ、該加熱部分のインクが気化して膜沸騰を生じ、第6
図(c)に示すように前記気泡23が急速に成長する。
前記気泡23が第6図(d)に示す如く最大に成長する
と、ノズル7d内の吐出口からインク液滴が押し出され、
その速度でインク液滴が記録シート1に飛翔してインク
像を記録するものである。
電気熱変換体7dへの通電を終了すると、第6図(e)
に示すように、成長した気泡23はノズル7d内のインク22
により冷却されて収縮し、更に第6図(f)に示すよう
に電気熱変換体7b面にインクが接触して急激に冷却さ
れ、気泡23は消滅するか又は殆ど無視し得る程度の体積
に収縮する。そして前記気泡23が収縮すると、第6図
(g)に示すようにノズル7d内には毛細管現象によって
共通液室7gからインクが供給され、次の通電に備えるも
のである。
従って、前記キャリッジ5の移動と同期させ、画信号
に応じて電気熱変換体7bに通電することによって、記録
シート1にインク像が記録されるものである。
尚、第3図に示すように前記キャリッジ5の移動範囲
左端部には、キャッピング手段24が設けられている。こ
のキャッピング手段24は非記録時等に前記記録ヘッド7
のインク吐出面を覆うことによって、記録ヘッド7の吐
出口付近のインクの乾燥や、これに伴う固化を防止する
機能を有するものである。
また前記キャッピング手段24にはポンプ25が接続さ
れ、インクの吐出不良や除去或いはそれらの予防のため
にポンプカム26を駆動することによりポンプ25を作動さ
せ、その吸引力によって吐出口からインクを吸引して回
復処理を行なえるようになっている。
(排出手段) 排出手段8は前記記録手段7で記録された記録シート
1を排出するためのものである。
この構成は第3図及び第4図に示すように、排出ロー
ラ8aと、これに接触する拍車8bとで構成してなる。前記
排出ローラ8aのローラ軸8cの端部には排出ギヤ8dが取り
付けられ、この排出ギヤ8dがアイドラギヤ2d2と噛合し
ている。
従って、搬送モーター2eが駆動すると、その駆動力が
排出ローラ8aに伝達されて該ローラ8aが回転し、記録シ
ート1が排出ローラ8aと拍車8bとの協働作用によって排
出される。前記排出された記録シート1は前記排出ロー
ラ8aの上方に位置する排出スタッカ9にスタックされ
る。
〔他の実施例〕
次に本発明に於ける他の実施例を説明する。
(シート搬送手段) 前記実施例に於ける、フィードローラ2aとピンチロー
ラ2b1,2b2との圧接及び圧接解除状態を検知する検知手
段の他の実施例についてについて、第7図乃至第11図を
参照して説明する。
先ず第7図及び第8図に於いて、本実施例では、Dカ
ット軸19aに近接して支点27aを中心に回動可能なレバー
27が設けられている。このレバー27の一端27bは、Dカ
ット軸19aの周面に圧接バネ28により付勢されて圧接さ
れており、その他端に赤外線不透過部27cを設け、装置
のコントロール基板29に設けた赤外線インタラプタ30の
アクチエータとして動作させるように構成したものであ
る。
上記レバー27は、Dカット軸19aが回転に伴って外径
が変化することにより、レバー27を回動させて赤外線イ
ンタラプタ30をON,OFFさせるものである。例えば第7図
に示すように、Dカット軸19aのDカット面に一端27bが
圧接しているときは他端27cを赤外線インタラプラ30を
遮光してOFF、また第8図に示すように、Dカット軸19a
の円弧状面に一端27bが圧接しているときには赤外線イ
ンタラプタ30がONになるように設定されている。
これによって、ピンチローラ2b1,2b2のフィードロー
ラ2aに対する圧接或いは圧接解除状態を検知することが
出来る。
また上記赤外線インタラプタ30は、図示しない記録装
置のコントロール基板29上に設けられているので、配線
を省略して省スペース化を実現することが可能であり、
放射ノイズの増幅をより一層低減することが出来る。
また上記フィードローラ2aとピンチローラ2b1,2b2
の圧接及び圧接解除状態を検知する検知手段の他の実施
例について第9図乃至第11図にを参照して説明する。
本実施例は、第7図に示すように、Dカット軸19aの
円弧状面に突起19cを突設し、この突起19cを赤外線イン
タラプタ30のアクチエータとして使用するものである。
即ち、上記Dカット軸19aが回転して、突起19cが赤外線
インタラプタ30を通過することにより、ON,OFFさせるも
のである。上記Dカット軸19aは、その全体或いは突起1
9cのみ赤外線不透過性の材質で構成されており、一般に
Dカット軸19aは金属性の材質で構成されることが多い
が、モールドによる射出成形により一体成形することも
可能である。
例えば第10図に示すように、Dカット軸19aの突起19c
が赤外線インタラプタ30を遮光しない場合にはON、また
第11図に示すように、Dカット軸19aの突起19cが赤外線
インタラプタ30を遮光しているときにはOFFとなるよう
に設定されている。
これによって、ピンチローラ2b1,2b2のフィードロー
ラ2aに対する圧接或いは圧接解除状態を検知することが
出来る。
(記録手段) 記録手段の構成としては、上述の吐出口,液路,電気
熱変換体の組合せの他に、熱作用部が屈曲する領域に配
置されている米国特許第4558333号明細書,特開昭59−1
23670号公報等に開示されているものも採用することが
出来る。
また前述した記録手段は、記録装置に装着したインク
カートリッジ7fから記録ヘッドへインクを供給するよう
にした例を示したが、記録ヘッド内にインク収容室を設
け、該インク収容室のインクが無くなった場合には記録
ヘッドを交換するようにした使い捨て型(ディスポーザ
ブルタイプ)の記録ヘッドを用いるようにしても良い。
更に本発明は記録手段として前述したインクジェット
記録方式に限定する必要はない。例えば熱溶融性インク
を塗布したインクシートを画信号に応じて加熱し、溶融
したインクを記録シート1に転写する所謂熱転写記録方
式、熱によって発色する記録シート1を画信号に応じて
加熱する所謂感熱記録方式、画信号に応じてインクリボ
ンをワイヤーによって叩いて記録する所謂ワイヤードッ
ト記録方式等、種々の記録方式を採用することが出来
る。従って、記録ヘッドも前述したインクジェットヘッ
ドに限定されず、例えばサーマルヘッド、ワイヤドット
ヘッド、ディジーホイールヘッド等を使用することが出
来る。
尚、前記記録装置の使用形態としては、コンピュータ
等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる他、
リーダー等と組合わせた複写装置、更には送受信機能を
有するファクシミリ装置等にも適用することが可能であ
る。
<発明の効果> 本発明は前述したように、第2回転体を第1回転体に
圧接或いは圧接解除するための回転軸の回転位置を検知
するので、その検知手段を記録装置のコントロール基板
近傍或いはその基板上に設けることができる。
従って、検知手段に対する配線処理を簡略化、或いは
省略することができ、低コスト化、省スペース化を実現
することができる。
また、配線が簡略化することにより、外部からの放射
ノイズの乱入、増幅を低減することができる。
また、第2回転体の圧接/解除を第1回転体と同軸の
第1のギヤを回動することによって行うので、装置の小
型軽量化が実現できる。更に、第1のギヤが第1回転体
と同軸なので、第2回転体が第1回転体周辺のどこに配
置されていても圧接/解除のための駆動を伝達しやす
い。従って、設計上の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はフィードローラとピンチローラとの
圧接及び圧接解除機構の断面説明図、第3図は記録装置
の全体斜視説明図であり、第4図は側面模式説明図、第
5図は記録ヘッドの構成説明図、第6図(a)〜(g)
はインクジェット記録原理の説明図、第7図乃至第11図
は他例の説明図、第12図乃至第14図は従来技術の説明図
である。 1は記録シート、2はシート搬送手段、2aはフィードロ
ーラ、2b1,2b2はピンチローラ、2c,14,16a,16bは回転
軸、2d1はフィードギヤ、2d2はアイドラギヤ、2d3はフ
ィード出力ギヤ、2d4はASF出力ギヤ、2d5はポンプギ
ヤ、2eはフィードモーター、2fはペーパーパン、2g,2h
は上ガイド板、3はシート押さえ部材、4はプラテン、
5はキャリッジ、5aは弾性部材、6はガイドレール、6a
はガイド板、7は記録手段、7aはヒータボード、7bは電
気熱変換体、7cは電極、7dはノズル、7d1は吐出口、7e
は天板、7e1は供給口、7fはインクカートリッジ、7gは
共通液室、8は排出手段、8aは排出ローラ、8bは拍車、
8cはローラ軸、8dは排出ギヤ、9はスタッカー、10はAS
F、11は手差し口、12はピンフィードトラクタ、13リリ
ースレバー、13a,15a,15b,15cは噛合歯、14は回転軸、1
5はアイドラギヤ、17a,17bはピンチローラホルダー、18
a,18b,28は圧接バネ、19a,19bはDカット軸、19cは突
起、20a,20bはリリースギヤ、21はスイッチ、22はイン
ク、23は気泡、24はキャッピング手段、25はポンプ、26
はポンプカム、27はレバー、29はコントロール基板、30
は赤外線インタラプタである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録情報に応じて記録媒体に像を記録する
    ための記録手段と、 前記記録媒体を記録手段に搬送するための搬送手段と、 記録後の前記記録媒体を排出するための排出手段とを有
    し、 前記搬送手段は、駆動力を伝達されて回転する第1回転
    体と、 前記第1回転体に圧接して従動回転する第2回転体と、 前記第2回転体を第1回転体に圧接或いは圧接解除する
    ための回転軸と、 前記回転軸の回転位置を検知するための検知手段と、 前記第1回転体の回転軸と同軸に設けられた第1のギヤ
    と、 前記第1のギヤと噛み合い、第2回転体を圧接或いは圧
    接解除する回転軸に設けられた第2のギヤとを有し、 前記第1のギヤを回動することによって前記第2回転体
    を圧接或いは圧接解除することを特徴とした記録装置。
  2. 【請求項2】前記検知手段は、回転軸の回転位置をその
    外径の変化により検知することを特徴とした請求項
    (1)記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記検知手段は、回転軸の回転位置をその
    外周面に凹凸を設けて検知することを特徴とした請求項
    (1)記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録装置は、記録手段が信号に応じて
    インクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式で
    あることを特徴とする請求項(1)記載の記録装置。
  5. 【請求項5】前記記録装置は、記録手段がインク吐出用
    の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えて
    いることを特徴とする請求項(4)記載の記録装置。
  6. 【請求項6】前記記録装置は、記録手段が前記電気熱変
    換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに
    生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させる
    ことを特徴とする請求項(5)記載の記録装置。
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