JP2788197B2 - 双ドラム式連続鋳造機のドラム周面清浄装置 - Google Patents

双ドラム式連続鋳造機のドラム周面清浄装置

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JP2788197B2
JP2788197B2 JP24403794A JP24403794A JP2788197B2 JP 2788197 B2 JP2788197 B2 JP 2788197B2 JP 24403794 A JP24403794 A JP 24403794A JP 24403794 A JP24403794 A JP 24403794A JP 2788197 B2 JP2788197 B2 JP 2788197B2
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秀毅 岡
功 水地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双ドラム式連続鋳造機
を用いた薄肉鋳片の製造において、冷却ドラムの周面に
付着あるいは周面近傍を浮遊する異物を吸引除去するた
めの清浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】双ドラム式連続鋳造機を用いた薄肉鋳片
の製造においては、湯溜まり部に供給された溶融金属の
表面には、酸化あるいは凝固によって異物が生成する。
この異物が互いに反対方向へ回転する一対の冷却ドラム
の周面に付着して鋳片に巻込まれると、鋳片の品質を損
なう。
【0003】前記酸化膜等の異物の生成を防止するため
に、湯溜まり部の上方にシールカバーを設けて溶融金属
の表面をシールし、このシールカバーの中に予熱した不
活性ガスを供給する方法が、例えば特開平2−5214
8号公報によって開示されている。
【0004】しかし、このような方法によっても鋳片の
表面品質等を十分に改善することはできなかった。その
原因は、湯溜まり部の上方においては溶融金属中の蒸発
性金属の蒸発等による微細な金属粉や金属酸化物粉等の
異物が浮遊し、この異物が冷却ドラムの周面に付着して
鋳片に巻込まれ、巻込み欠陥や異物を起点とする冷却不
均一による表面割れ等が発生するためである。
【0005】一方、湯溜まり部内を浮遊する異物を除去
するために、冷却ドラムの周面や溶融金属表面の近傍に
排気ドラフトを設けて異物を吸引除去する装置が、例え
ば特開平1−317661号公報に開示されている。し
かし、この装置ではシールカバーを設けていないため、
酸化膜等の生成を防止することができない。また、この
装置においてシールカバーを付加して設けた場合は、異
物の吸引除去に伴って吸引した非酸化性ガスをシールカ
バー外に排出することになるため、排出した非酸化性ガ
スの回収処理、および回収したガスに見合う量を供給す
るためのガス供給量制御装置等を必要とし、装置が複雑
になるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、双ド
ラム式連続鋳造機を用いた薄肉鋳片の製造において、湯
溜まり部の上方にシールカバーを設けて溶融金属の表面
をシールするとともに、冷却ドラムの周面に付着あるい
は周面近傍を浮遊する異物を簡単な装置によって容易に
吸引除去することで表面性状の優れた鋳片を製造するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来法では、吸引したガ
スをシールカバーの外に排出するとともに、その排出量
に見合うガスを供給するために、複雑な装置を必要とす
る。本発明は吸引したガスをシールカバー内で循環させ
ることによって装置を簡略化したものである。その要旨
は、互いに反対方向へ回転する一対の冷却ドラムと、該
冷却ドラムの両端面に接触した一対のサイド堰とで湯溜
まり部を形成した双ドラム式連続鋳造機において、前記
湯溜まり部を覆うシールカバーを設け、該シールカバー
内に非酸化性ガスを供給するガス供給管と該シールカバ
ー内の異物を吸引する吸引ノズルとを設け、前記ガス導
管と吸引ノズルとでエジェクターノズルが形成されてな
ることを特徴とする。
【0008】また、前記吸引ノズルの先端には前記冷却
ドラムの周面に近接し、かつ該冷却ドラムの全幅に沿う
吸引口が配設され、一方の端部には上方を向いた排気口
が配設されており、前記ガス導管はシールカバー及び吸
引ノズルの壁を貫通して先端のガス噴出口を前記吸引ノ
ズルの内にもち、かつ該ガス噴出口は前記吸引ノズルの
排気口と同じ方向に向くことを特徴とする。
【0009】
【作用】図1に示すように、互いに反対方向へ回転する
一対の冷却ドラム1,1の両端面にサイド堰2,2を接
触して設けることで湯溜まり部3を形成し、湯溜まり部
3内に溶融金属を供給する。湯溜まり部3内に供給され
た溶融金属は、冷却ドラム1,1の周面により冷却さ
れ、徐々に凝固し鋳片6となって下方へ引き抜かれる。
【0010】湯溜まり部3に供給された溶融金属の表面
には酸化あるいは凝固によって酸化膜等の異物が生成す
る。この異物は互いに反対方向へ回転する一対の冷却ド
ラム1,1によって鋳片6に巻込まれるため、鋳片の品
質を損なう。そこで、湯溜まり部3の上方を覆うシール
カバー7を設け、シールカバー7にガス導管8を接続し
て設け、シールカバー7内にArやN2 のような不活性
ガスやCOのような還元性ガス等の非酸化性ガスを供給
することで、溶融金属表面での酸化膜等の異物の生成を
防止することが出来る。
【0011】一方、シールカバー7内では、溶融金属中
の易蒸発性金属の蒸発等によって微細な金属粉や金属酸
化物粉等の異物が浮遊し、この異物が冷却ドラム1の周
面に付着して鋳片6に巻込まれ、巻込み欠陥や異物を起
点とし、冷却不均一による表面割れ等が発生する。そこ
で、シールカバー7内に異物を吸引除去する吸引ノズル
を設け、この吸引ノズルと前記ガス導管8の先端に設け
たガス噴出口9とでエジェクターノズル13を形成す
る。このエジェクターノズル13によって冷却ドラム1
の周面に付着した異物および周面近傍を浮遊する異物を
吸引除去することが可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図3を用いて説明す
る。図1は側断面図、図2は図1のA−A線平断面図、
図3は図1の部分拡大図を示している。矢印方向へ回転
駆動される内部水冷の冷却ドラム1,1と冷却ドラム
1,1の両端面に接触して設けられた耐火物製のサイド
堰2,2(手前側は図示しない)とで形成された湯溜ま
り部3内に、タンディッシュ4内の溶融金属を注入ノズ
ル5を介して供給する。湯溜まり部3内に供給された溶
融金属は、冷却ドラム1,1の周面により冷却されて徐
々に凝固し、鋳片6となって下方へ引き抜かれる。
【0013】湯溜まり部3の上方にはシールカバー7が
湯溜まり部3を覆うように設置されており、シールカバ
ー7の上端はタンディッシュ4の側面に、下端は冷却ド
ラム1,1の周面にそれぞれ密に接触している。シール
カバー7内の冷却ドラム1,1の上方には吸引ノズル1
0が設けられている。吸引ノズル10の先端(下端)に
は異物を吸引する吸引口11が設けられており、吸引ノ
ズル10の基部(上端)には吸引した異物を排出する排
気口12が設けられている。吸引口11は冷却ドラム1
の周面に溶融金属が最初に接触する箇所であるメニスカ
ス14に近接し、かつ冷却ドラム1の周面に向いて開口
するとともに、冷却ドラム1の全幅に沿ってスリット状
に形成されている。排気口12は管状に形成され上方の
開口をもっている。
【0014】シールカバー7及び吸引ノズル10の壁を
貫通してガス導管8が設けられており、ガス導管8の先
端にはガス噴出口9が吸引ノズルの排気口12と同じ向
きに設けられている。ガス導管8に非酸化性ガスを供給
し、ガス噴出口9から排気口12に向けて噴出させる
と、吸引ノズル10内に矢印方向のガス流れが形成され
ることでエジェクター効果が得られる。なお、吸引口1
1は、スリット状の例を示したが、これに替えて複数の
小径開口を冷却ドラム1の全幅に沿って設け、かつ小径
開口を冷却ドラム1の幅方向で重なるように千鳥状に配
設してもよい。
【0015】鋳造中においては、湯溜まり部3に供給さ
れた溶融金属の表面には酸化あるいは凝固によって酸化
膜が生成し、また溶融金属の上方では、蒸発性金属の蒸
発等によって微細な金属粉や金属酸化物粉等の異物が浮
遊する。これらの異物は、互いに反対方向へ回転する一
対の冷却ドラム1,1の周面に付着して鋳片6に巻込ま
れ、巻込み欠陥や異物を起点とする冷却不均一による表
面割れ等が発生する。そこで、ガス供給管8,8からシ
ールカバー7内にArやN2 のような不活性ガスあるい
はCOのような還元性ガス等の非酸化性ガスを供給する
ことで溶融金属表面の酸化を防止する。
【0016】非酸化性ガスが、ガス導管8,8のガス噴
出口9から噴出して排気口12を通過すると、エジェク
ター効果によって吸引ノズル10の内部に矢印方向のガ
ス流れが生じる。このガス流によって冷却ドラム1,1
に周面に付着した異物および吸引口11近傍を浮遊する
異物は、吸引口11から吸引されて排気口12から排出
されることで冷却ドラム1,1の周面は清浄化される。
この場合、シールカバー7内のガスを外部に排出しない
ため、シールカバー7内の圧力を高め非酸化性に安定し
て維持することが容易である。なお、シールカバー7内
の圧力を外部圧力よりも高めて雰囲気を非酸化性に維持
するためには、ガス供給量はシールカバー7の外部へ洩
れ出るガス量に見合う量より多くすることが望ましい。
また排気口12及びガス噴出口8を真上に向けて設けた
が斜め上方に向けて設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、双ドラム式連続鋳造機
を用いた薄肉鋳片の製造において、湯溜まり部の上方を
覆うシールカバーを設け、シールカバー内に非酸化性ガ
スを供給するガス導管を設けたので、湯溜まり部内溶融
金属の酸化による異物の生成を防止することができる。
また、シールカバー内にガス導管と吸引ノズルによって
形成されたエジェクターノズルによってシールカバー内
を浮遊し、あるいは冷却ドラムの周面に付着した異物を
吸引除去するため、安定して清浄な状態を維持すること
ができる。この結果、異物の鋳片への巻込みによる巻込
み欠陥や異物を起点とする冷却不均一による表面割等の
発生を防止して、表面清浄の良好な鋳片を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線の平断面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…冷却ドラム 2…サイド堰 3…湯溜まり部 4…タンディッシュ 5…注入ノズル 6…鋳片 7…シールカバー 8…ガス導管 9…ガス噴出口 10…吸引ノズル 11…吸引口 12…排気口 13…エジェクターノズル 14…メニスカス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−207946(JP,A) 特開 昭62−130749(JP,A) 特開 昭61−165588(JP,A) 特開 昭61−140784(JP,A) 実開 昭52−55916(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに反対方向へ回転する一対の冷却ド
    ラムと、冷却ドラムの両端面に接触した一対のサイド堰
    とで湯溜まり部を形成した双ドラム式連続鋳造機におい
    て、湯溜まり部を覆うシールカバーと、シールカバー内
    に非酸化性ガスを供給するガス導管とシールカバー内の
    異物を吸引する吸引ノズルとからなり、ガス導管と吸引
    ノズルとでエジェクターノズルを形成してなることを特
    徴とする双ドラム式連続鋳造機のドラム周面清浄装置。
  2. 【請求項2】 吸引ノズルの先端には冷却ドラムの周面
    に近接し、かつ冷却ドラムの全幅に沿う吸引口が配設さ
    れており、一方の端部には上方を向いた排気口が配設さ
    れており、ガス導管はシールカバー及び吸引ノズルの壁
    を貫通して先端のガス噴出口を吸引ノズル内にもち、か
    つガス噴出口は吸引ノズルの排気口と同じ方向に向く請
    求項1に記載の双ドラム式連続鋳造機のドラム周面清浄
    装置。
JP24403794A 1994-10-07 1994-10-07 双ドラム式連続鋳造機のドラム周面清浄装置 Expired - Lifetime JP2788197B2 (ja)

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KR100584751B1 (ko) * 2001-12-22 2006-05-30 주식회사 포스코 쌍롤식 박판주조기의 주조롤표면 가스층두께 조절장치
JP2003266153A (ja) * 2002-03-14 2003-09-24 Nippon Steel Corp 双ドラム式連続鋳造機による薄肉鋳片の鋳造方法

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