JP2002219564A - 薄帯連続鋳造における溶鋼スカム除去方法およびその装置 - Google Patents

薄帯連続鋳造における溶鋼スカム除去方法およびその装置

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Mayumi Okimori
麻佑巳 沖森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双ドラム式薄帯連続鋳造において、溶鋼湯溜
まり部に浮遊する異物(スカム)を効果的に除去する。 【解決手段】 双ドラム式薄帯連続鋳造装置において、
一対の冷却ドラム1とサイド堰2−aとで形成された溶
鋼湯溜まり部3の溶鋼表面に浮遊するスカムKの最も蓄
積し易い部位Aに、スカム除去装置7のスカム吸引口8
を向けて浸漬させて、スカム吸引口8からスカムKを吸
引除去する方法、およびその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双ドラム式薄帯連
続鋳造において、溶鋼湯溜まり部に浮遊する、通常スカ
ムと呼ばれる異物を効果的に吸引除去する方法およびそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属の連続鋳造分野において、最終形状
に近い薄帯を連続鋳造する方法として一対の冷却ドラム
を用いた双ドラム式ストリップ連続鋳造方法があるが、
この鋳造方法は図1に示すように、一対の冷却ドラム1
−a,1−bとこれら冷却ドラム間の溶融金属をシール
するためのサイド堰2−a,2−bとの間に形成された
溶鋼湯溜まり部3にタンディシュ(図示しない)から供
給された溶融金属Mが冷却ドラム1−a,1−bを介し
て抜熱され、冷却ドラム1−a,1−bの周面で凝固シ
ェル4を形成し、凝固シェルが冷却ドラムのキス点kp
で圧着され一体化されて薄帯Sとなって送り出される。
【0003】上述した連続鋳造方法において、溶鋼湯溜
まり部の表面には、溶鋼の酸化物或いは溶鋼中のスラグ
等の異物(以下スカムという)が薄膜状となって生成す
る。このスカムが互いに反対方向に回転する一対の冷却
ドラムの周面に付着して鋳片に巻き込まれると、鋳片或
いはドラム周面に残存して鋳片品質を劣化させる。この
スカムの生成を防止するために、溶鋼湯溜まり部の上方
をシールカバーで覆って溶鋼の表面をシールし、シール
カバー内に予熱した不活性ガス等を供給する方法が採用
されている。また、スカムを除去する方法として、特開
平1−317661号公報に開示されているように、冷
却ドラム周面および湯溜まり部表面近傍に排気ドラフト
を設けて異物を除去する方法や、特開平8−10825
3号公報に開示されているように、シールカバー内に非
酸化性ガス導入管と吸引ノズルとでエジェクターノズル
を形成、配置して該ノズルによりスカムを吸引する方法
が開示されている。しかしながら、これらの提案のう
ち、溶融金属の表面をシールする方法では、スカムの生
成を十分に防止することはできず、また、排気ドラフト
やエジェクターノズルを設ける方法においては、排気ド
ラフトやエジェクターノズルにノズル詰まりが頻発する
という欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、双ドラム式
薄帯連続鋳造において、上記欠点を解決し、溶鋼湯溜ま
り部に浮遊するスカムを効果的に吸引除去する方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、双ドラム式薄
帯連続鋳造装置において、一対の冷却ドラム間に形成さ
れた溶鋼湯溜まり部のスカム集積領域に浮遊するスカム
をスカム収集口を有するスカム除去装置で吸引除去、好
ましくは真空吸引除去することを特徴とする薄帯連続鋳
造における溶鋼スカム除去方法であり、また、本発明は
この方法を実現する装置として、有底の筒体からなり、
下端部に溶鋼浸漬部と、該溶鋼浸漬部の上方にスカム吸
引口と、該スカム吸引口の上方で、かつ前記筒体の内部
に衝突板とを有することを特徴とする薄帯連続鋳造にお
ける溶鋼スカム除去装置、である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らは、双ドラム式薄帯連
続鋳造装置を用いて薄帯鋳造を行なうに際して、溶鋼湯
溜まり部表面に発生するスカムの挙動を調査したとこ
ろ、次のような事実が判明した。これを図2に基づいて
説明する。図2は、溶鋼湯溜まり部表面に発生するスカ
ムの挙動を示す斜視図であり、幅中心線を境にして左右
均等であるため右側のみ示している。図2において、一
対の冷却ドラム1−a,1−bとサイド堰2−aとの間
に形成された溶鋼湯溜まり部3の溶鋼面に浮遊するスカ
ムKは、サイド堰2−aとスカム堰5に囲まれる領域A
(以下スカム集積領域という)に集積する。この理由
は、ノズル6が造りだす溶鋼流BによってスカムKはそ
の流れ方向に集合してスカム集積領域Aに集積された
り、或いはノズル6からの直接的な溶鋼流Cによって同
様にスカム集積領域Aに集積されることが判明した。こ
のようなスカム生成状態においては、従来のスカム除去
方式では対応できないことが明らかとなった。従って、
実際操業において溶鋼湯溜まり部3において発生するス
カムの現象を基にスカム除去対策が必要となる。
【0007】上記問題を解決するには、上述したような
スカムを特定領域に集積させた後に、その特定領域から
スカムが散逸しないように囲いを設け、スカムを前記特
定領域に集積させ、次いで集積したスカムを短時間で除
去するように、例えば吸引する機構を設けることが必要
である。本発明においては、上述の課題を解決するため
に、図3に示すように、溶鋼湯溜まり部3のメニスカス
mの部位において、ノズル6とサイド堰2−aで囲まれ
たスカムKが最も集積し易いスカム集積領域Aの近傍に
メニスカスmに平行で、かつ特定の大きさを有する矩形
の吸引口8を有する全体がマグネシア質またはアルミナ
質等で作られた耐火性の箱状のスカム除去装置7を準備
し、ある程度の量のスカムが蓄積するまでメニスカスm
上で待機させ、スカム除去の必要な量がスカム集積領域
Aに蓄積した時点で、溶鋼浸漬部12を溶鋼湯溜まり部
3内の溶鋼Mに浸漬し、吸引口8をメニスカスmの部位
まで降下させ、蓄積したスカムKを吸引することでスカ
ム除去が可能になる。なお、吸引口8の下端はスカム除
去装置7の底面から上方20mm程度の位置に設けること
が好ましい。実際のスカム吸引操作の状態を図4および
図5に示した。図4および図5から明らかなように、溶
鋼浸漬部12を溶鋼湯溜まり部3内に浸漬したスカム除
去装置7の吸引口8の下端をメニスカスmより僅かに下
げると、スカムKは吸引口8からスカム除去装置7内に
流入し、外部に設けた真空吸引装置(図示せず)の吸引
力でスカム除去装置7内に吸引される。更に、図5に示
すように、吸引されたスカムKは分断されてK′とな
り、このままの状態では真空吸引装置まで達してしまう
ので、スカム除去装置7内の任意の位置に衝突板9を設
けてスカム除去装置7の空間部にスカムKを堆積させる
ことが必要であり、同時に吸引ガスのみが真空吸引装置
に回収されることになる。このように、溶鋼湯溜まり部
表面に浮遊、蓄積したスカムKは、スカム除去装置7を
溶鋼湯溜まり部3内に必要な部位、好ましくは溶鋼湯溜
まり部表面直下20mm程度の位置で吸引口8がメニスカ
スmと平行になる位置まで浸漬させた際に、他の領域に
散逸することは不可能になりスカムKはほぼ完全に吸引
除去される。なお、前記スカムの吸引に際しては、若干
量の溶融金属も一緒に吸引されることは止むを得ない。
【0008】更に、本発明においては、スカム集積領域
AのスカムKが極めて厚くなる場合がある。溶鋼流Cで
はスカム集積領域AのスカムKを抑えることができず、
そのためにスカムKはノズル側に散逸していくことにな
る。この場合には、図6(a)、図6(b)に示すよう
に、スカム除去装置7の下部に任意の長さの足部11を
設けて、この足部11を溶鋼湯溜まり部表面直下5mm程
度まで浸漬させて一種の堰状態を創り出してスカムKを
スカム集積領域A内に閉じ込め領域Aからの散逸を防止
して領域Aで完全に前記スカム除去装置7で吸引するこ
とが好ましい。
【0009】このようにすると、スカム集積領域Aは完
全に物理的に閉鎖されるのでスカムKの閉じ込めが可能
になる。しかし、一方では、このような構成を採ること
により、溶鋼流C(図2)の流れそのものをも止めるこ
とになるので、図6(c)に示すように、スカム吸引作
業後にスカム除去装置7の足部11を完全に溶鋼湯溜ま
り部上方に上昇させてノズル6の近傍に浮遊する薄い層
のスカムKを一旦溶鋼流Cによって領域Aに集積させて
からスカム除去装置7で吸引させることができる。特
に、このような吸引方式は溶鋼流Cの流れが溶鋼流Bの
流れよりも大幅に弱い場合に効果的な手段と言える。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、双ドラム
式薄帯連続鋳造において、溶鋼湯溜まり部に浮遊スカム
を簡便な手段で効果的に吸引除去することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】双ドラム式薄帯連続鋳造装置の概略構成を示す
図である。
【図2】溶鋼湯溜まり部における溶鋼流とスカム集積領
域を示す図である。
【図3】本発明によるスカム除去装置を設けた概略断面
図である。
【図4】本発明によるスカム除去の状態を示す概略斜視
図である。
【図5】本発明によるスカム除去の状態を示す概略断面
図である。
【図6】本発明によるスカム除去装置の別の実施態様を
示す図で、足部を設けたスカム除去装置で、(a)はス
カムを堰き止めた状態を、(b)は浸漬した状態を、
(c)はスカム除去装置を上昇待機させた状態を示す図
である。
【符号の説明】
1−a,1−b…冷却ドラム 2−a,2−b…サイド堰 3…溶鋼湯溜まり部 4…凝固シェル 5…スカム堰 6…ノズル 7…スカム除去装置 8…スカム吸引口 9…衝突板 10…空間部 11…足部 12…溶鋼浸漬部 S…薄帯 A…スカム集積領域 K…スカム B,C…溶鋼流 m…メニスカス M…溶鋼

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双ドラム式薄帯連続鋳造装置において、
    一対の冷却ドラム間に形成された溶鋼湯溜まり部のスカ
    ム集積領域に浮遊するスカムをスカム収集口を有するス
    カム除去装置で吸引除去することを特徴とする薄帯連続
    鋳造における溶鋼スカム除去方法。
  2. 【請求項2】 前記スカム吸引除去が真空吸引除去であ
    ることを特徴とする請求項1記載の薄帯連続鋳造におけ
    る溶鋼スカム除去方法。
  3. 【請求項3】 有底の筒体からなり、下端部に溶鋼浸漬
    部と、該溶鋼浸漬部の上方にスカム吸引口と、該スカム
    吸引口の上方で、かつ前記筒体の内部に衝突板とを有す
    ることを特徴とする薄帯連続鋳造における溶鋼スカム除
    去装置。
JP2001014820A 2001-01-23 2001-01-23 薄帯連続鋳造における溶鋼スカム除去方法およびその装置 Withdrawn JP2002219564A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007533460A (ja) * 2003-05-19 2007-11-22 シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コ 鋳鉄帯板を製造する方法及び対応する2ロール鋳造設備
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