JP2787689B2 - イソマルト−ス高含有粉末とその製造方法 - Google Patents

イソマルト−ス高含有粉末とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、イソマルトース高含有粉末とその製造方法
に関する。 イソマルトースは、醗酵食品などに微量存在している
低甘味の糖であって、グルコアミラーゼまたは酸触媒に
よるグルコースの逆合成反応、α−グルコシダーゼ(ト
ランスグルコシダーゼともいう。)によるマルトース又
はマルトデキストリンからのグルコース転移反応、デキ
ストランの部分加水分解反応などによって固形物当り10
〜25w/w%(特にことわらない限り、本明細書の%は固
形物当りw/w%を意味する。)程度生成することが知ら
れている。 近年、イソマルトースの還元生成物であるイソマルチ
トールが低カロリー、低う蝕性の甘味物であることが見
い出されたことにより、原料のイソマルトースを、より
高純度で大量、安価に供給しうる製造方法の確立が望ま
れている。 一方、イソマルトース自身も、難結晶性で保湿性を有
する甘味物として知られており、各種飲食物の製造用糖
質として幅広い利用が期待されているものの、従来、そ
の含有量は低く、しかも、液状品しか製造されておら
ず、その取扱い、使用上に大きな制限を受けている。従
って、より高純度のイソマルトース、とりわけ、イソマ
ルトース高含有粉末を大量、安価に供給し得る製造方法
の確立が鶴首されている。 本発明者等は、イソマルトース高含有粉末とその大量
生産方法について鋭意研究した。 その結果、原料の糖液として、7%以上のイソマルト
ースとともにイソマルトデキストリンを含有する糖液
(以下、単に原糖液と言う。)を、アルカリ金属型また
はアルカリ土類金属型強酸性カオチン交換樹脂を充填し
たカラムに流し、次いで水で溶出して、グルコース重合
度が3以上のイソマルトシル残基を有する少糖類(本明
細書では、単に、イソマルトデキストリンと言う。)高
含有画分、イソマルトデキストリン・イソマルトース高
含有画分、イソマルトース高含有画分、イソマルトース
・グルコース高含有画分及びグルコース高含有画分の順
に分画し、イソマルトース高含有画分を採取し、これを
乾燥することにより、イソマルトース高含有粉末が大量
製造しうることを見いだし、本発明を完成した。 また、原糖液をカラムに流して分画するに際し、既に
得られているイソマルトデキストリン・イソマルトース
高含有画分及びイソマルトース・グルコース高含有画分
とともに流して分画し、イソマルトース高含有画分を採
取し、その前後に得られるイソマルトデキストリン・イ
ソマルトース高含有画分及びイソマルトース・グルコー
ス高含有画分を更に次回の原糖液とともに流す方式を採
用することにより、目的とするイソマルトース高含有画
分を高濃度、高収率で安定して採取し、これを乾燥する
ことにり、イソマルトース高含有粉末を工業的に、安価
に大量製造し得ることを見いだし、本発明を完成した。 イソマルトース高含有粉末とその製造方法の確立は本
発明をもって、嚆矢とする。 本発明に用いる原糖液は、固形物当り7%以上のイソ
マルトースとともにイソマルトデキストリンを含有し、
本発明の方法によってイソマルトース高含有粉末が高収
率で採取できるものであればよく、例えばグルコアミラ
ーゼ(EC3.2.1.3)または酸触媒によるグルコース逆合
成生成物、α−グルコシダーゼ(EC3.2.1.20)によるグ
ルコース転移生成物、デキストランの部分加水分解物な
どであって、固形物当り7〜25.5%のイソマルトースを
含有する糖液が望ましい。 原糖液の調製に際し、グルコアミラーゼの場合にはグ
ルコースのみならず、マルトース、マルトトリオース、
水飴、デキストリンなどの澱粉部分加水分解物を、通
常、40〜80%程度の高濃度水溶液に作用させれば、グル
コアミラーゼの作用により、イソマルトースのほか、イ
ソマルトトリオース、パノース、イソマルトテトラオー
スなどのイソマルトデキストリンが生成する。 また、α−グルコシダーゼの場合には、マルトース、
マルトトリオース、水飴、デキストリンなどの澱粉部分
加水分解物を、通常、10〜70%程度の糖液に作用させれ
ば、α−グルコシダーゼの作用により、イソマルトース
のほか、イソマルトトリオース、パノース、イソマルト
テトラオース、イソマルトシルマルトースなどのイソマ
ルトデキストリンが生成する。この際、必要ならば、更
にグルコアミラーゼなどを作用させて、共存している未
反応の澱粉部分加水分解物を分解して原糖液とすること
もできる。また、原糖液がデキストランの加水の分解物
の場合には、例えば、10〜50%程度のデキストラン水溶
液に酸を作用させた後中和するか、又はデキストラナー
ゼ(EC3.2.1.11)又はイソマルトデキストラナーゼ(EC
3.2.1.94)などを作用させれば容易に調製できる。 また、本発明で使用されるアルカリ金属型またはアル
カリ土類金属型強酸性カオチン交換樹脂には、例えば、
スルホン酸基を結合したスチレン−ジビニルベンゼン架
橋共重合体樹脂のNa+型、K+型などのアルカリ金属塩型
またはCa++型、Mg++型などのアルカリ土類金属塩型の1
種または2種以上が適宜使用され、市販品としては、例
えば、ダウケミカル社製造の商品名ダウエックス50W×
2、ダウエックス50W×4、ダウエックス50W×8、ロー
ム&ハース社製造の商品名アンバーライトCG−120、東
京有機化学工業社製品の商品名XT−1022E、三菱化成工
業社製品の商品名ダイヤイオンSK 1B、ダイヤイオンSK
102、ダイヤイオンSK 104などがある。これらの樹脂
は、イソマルトース高含有画分の分画に優れているだれ
でなく、耐熱性、耐摩耗性にも優れ、本発明のイソマル
トース高含有粉末の大量生産に極めて有利である。 本発明では、通常、0.01〜0.5mm程度の粒径の樹脂を
カラムに充填して使用すればよい。カラム内に充填する
樹脂層の長さは、全長で7m以上が望ましく、この際1本
のカラムで7m以上にしても、また2本以上のカラムを直
列に連結して7m以上にしてもよい。 また、必要ならば、7m以下の樹脂層であっても、得ら
れた溶出分画液を溶出順に再度同じ樹脂層に繰り返し流
すことによって、目的とするイソマルトース高含有画分
を分離採取するまでに、原糖液が実質的に樹脂層長7m以
上と接触する方式を採用してもよい。カラムの材質、形
状は本発明の目的を達する限り自由に選択できる。その
材質は、例えば、ガラス、プラスチック、ステンレスな
どが利用でき、その形状は充填した樹脂層内を液ができ
るだけ層流になる。例えば、円筒状、角柱状などが適宜
利用できる。 以下、本発明の実施方法をより具体的に述べる。アル
カリ金属型またはアルカリ土類金属型強酸性カオチン交
換樹脂を水に懸濁してからカラムに充填して、その樹脂
層の全長が通常7m以上になるようにし、このカラムの温
度を通常45〜85℃に維持しつつ、これに濃度約10〜70w/
w%の原糖液を樹脂に対して約1〜60v/v%加え、これに
水をSV約0.1〜2.0の流速で上昇法または下降法により流
して溶出し、原糖液をイソマルトデキストリン高含有画
分、イソマルトデキストリン・イソマルトース高含有画
分、イソマルトース高含有画分、イソマルトース・グル
コース高含有画分、及びグルコース高含有画分の順にな
るように複数の画分、通常5乃至100、望ましくは5乃
至30画分に分画し、イソマルトース高含有画分を採取す
ればよい。 この際、溶出液の採取は、通常、使用樹脂に対して約
1〜20v/v%毎に行なわれるが、これを自動化し前記画
分に振り分けることも容易である。 また、原糖液をカラムに流して分画するに際し、既に
得られているイソマルトデキストリン・イソマルトース
と高含有画分及びイソマルトース・グルコース高含有画
分を原糖液の前後に、または原糖液とともに流すことに
より、分画に要する使用水量を減少させ原糖液中のイソ
マルトースを高含有、高濃度、高回収率で採取できるの
で好都合である。 一般には、既に得られているイソマルトデキストリン
・イソマルトース高含有画分を流した後に原糖液を流
し、次いで既に得られているイソマルトース・グルコス
高含有画分を流すという順序を採用するのが好ましい。
また、本発明で使用される分画法は、固定床方式、移動
床方式、疑似移動床方式のいずれであってもよい。この
ようにして分画し、採取されたイソマルトース高含有画
分をそのまま乾燥、粉末化して用いることもできるが、
必要ならば、常法に従って、例えば、濾過、脱色、脱
塩、精製した後、例えば濃縮してシラップとするか、さ
らに墳霧乾燥して粉末を採取することも自由である。 このようにして製造されるイソマルトース高含有粉末
は、イソマルトースとともにイソマルトデキストリンを
含有しており、取扱い容易で、使用上の制限がなく、甘
味剤、保湿剤、粘調剤、照付与剤、老化防止剤、増量
剤、賦形剤などとして、各種飲食物、化粧品、医薬等に
有利に用いられる他、イソマルチトール高含有物の原料
としても有利に用いられる。 以下、実験で詳細に説明する。 実験得1.原糖液の比較 グルコースを濃度60w/w%水溶液とし、これに特開昭5
5−124494号公報に開示される方法で固定化したグルコ
アミラーゼを加え50℃、pH4.8で逆合成反応を起させ
た。 この反応液を経時的にサンプリングした後、45w/w%
に希釈して本実験の原糖液とした。角原糖液の糖組成
は、第1表に示した。 樹脂は、アルカリ金属型強酸性カオチン交換樹脂(ダ
ウケミカル社製造、商品名ダウエックス50W×4、Na
+型)を使用し、これを水懸濁液として内径5.4cmのジャ
ケット付ステンレス製カラム1本に樹脂層長が10mにな
るように充填した。カラム内温度を75℃に維持しつつ、
原糖液を樹脂に対して5v/v%加え、これに75℃の温水を
SV 0.2の流速で流して分画し、イソマルトース含有量4
0%以上のイソマルトース高含有画分を採取した。 結果は、第2表に示した。 第2表の結果から明らかなように、原糖液はその糖組
成をイソマルトース含有量7%以上、とりわけ7〜25.5
%にすれば、イソマルトース含有量40%以上のイソマル
トース高含有画分中にイソマルトースが原糖液イソマル
トースに対して70%以上の高収率で採取できることが判
明した。 以下、参考例としてイソマルトース高含有シラップの
製造例を、実施例としてイソマルトース高含有粉末の製
造例を述べる。 参考例 1 実験1に示した方法で調製したイソマルトース含有量
25.5%のグルコース逆合成生成物(濃度45w/w%)を原
糖液とした。樹脂は、アルカリ金属型強酸性カオチン交
換樹脂(東京有機化学工業社製造、商品名XT−1022E、N
a+型)を使用し、内径5.4cmのジャケット付ステンレス
製カラムに水懸濁液状で充填した。この際、樹脂層長5m
のカラム4本に充填し、その液が直列に流れるようにカ
ラム4本を連結して全樹脂層長を20mとした。 カラム内温度を75℃に維持しつつ、原糖液を樹脂に対
して5v/v%加え、これに75℃の温水をSV 0.13の流速で
流して分画し、イソマルトース含有量40%以上のイソマ
ルトース高含有画分を採取した。このイソマルトース高
含有画分には、イソマルトースが233g含まれ、原糖液中
のイソマルトースに対して75.1%の高収率であった。本
画分を、常法に従って脱色、脱塩精製し、水分15%のシ
ラップ580gを得た。 本品には、イソマルトース46.4%、イソマルトトリオ
ース、パノース、イソマルトテトラオースなどのイソマ
ルトデキストリンを43.0%含有していた。 参考例 2 デキストランを1規定硫酸に20%になるように溶解
し、100℃で60分間保った後、6規定カセイソーダ液で
中和し、次いでH型及びOH型イオン交換樹脂で脱塩精製
し、濃縮して濃度60w/w%、イソマルトース12.2%を含
有する原糖液を調製した。 樹脂は、参考例1に用いたものをK+型に変えた後使用
し内径6.2cmのジャケット付ステンレス製カラム1本に
樹脂層長が10mになるように充填した。 カラム内温度を60℃に維持しつつ、原糖液を樹脂に対
して3v/v%加え、これに60℃の温水をSV 0.2の流速で
流して分画し、イソマルトース含有量40%以上のイソマ
ルトース高含有画分にはイソマルトースが66.0g含ま
れ、原糖液中のイソマルトースに対して79.1%の高収率
であった。本画分を参考例1と同様に精製、濃縮して水
分15%のシラップ170gを得た。 本品には、イソマルトース43.2%、イソマルトトリオ
ース、イソマルトテトラオースなどのイソマルトデキス
トリンを48.6%含有していた。 実施例 1 水飴を濃度45w/w%水溶液とし、これに実験の方法で
調製した固定化グルコアミラーゼを加えて50℃、pH4.8
で加水分解し、逆合成反応を起させ、イソマルトース1
6.5gを含有する原糖液を得た。樹脂は、アルカリ土類金
属型強酸性カオチン交換樹脂(ダウケミカル社製造、商
品名ダウエックス50W×4、Mg++型)を使用し、参考例
1と同じカラムに全樹脂層長が15mになるように充填し
た。カラム内温度を55℃に維持しつつ原糖液を樹脂に対
して6.6v/v%加え、これに55℃の温水をSV 0.13の流速
で流して分画し、イソマルトース含有量40%以上のイソ
マルトース高含有画分を採取した。このイソマルトース
高含有画分にはイソマルトースが156g含まれ、原糖液中
のイソマルトースに対して78.1%の高収率であった。本
画分を参考例1と同様に精製、濃縮した後、減圧乾燥、
粉砕して、水分1%以下の粉末320gを得た。 本品には、イソマルトース47.7%、イソマルトトリオ
ース、パノース、イソマルトテトラオースなどのイソマ
ルトデキストリンを20.3%含有していた。 実施例 2 実験1に示した方法で調製したイソマルトース含有量
25.5%のグルコースを逆合成生成物(濃度45w/w%)を
原糖液とした。 まず、第1回目の分画に際して、原糖液を樹脂に対し
て20v/v%使用した以外は参考例1と同様にして分画し
た。分画品の溶出パターンを第1図に示した。 第1図で、Aはイソマルトデキストリン高含有画分を
示し、Bはイソマルトデキストリン・イソマルトース高
含有画分を示し、Cはイソマルトース高含有画分を示
し、Dはイソマルトース・グルコース高含有画分を示
し、Eはグルコース高含有画分を示す。その溶出順序は
A、B、C、D、Eの順であった。 分画品C(イソマルトース高含有画分)は採取し、分
画品A及びEは除去した。 第2回目以降の分画は同じカラムに分画品B、次い
で、樹脂に対して約10v/v%の原糖液、分画品Dの順に
加え、更に75℃の温水を参考例1と同様に流してイソマ
ルトース50%以上を含有するイソマルトース高含有画分
を採取した。 第2回目以降の分画操作を延べ50回繰り返して1回当
りの平均結果を求めたところ、イソマルトース高含有画
分にはイソマルトースが519g含まれ、原糖液中のイソマ
ルトースに対して83.7%の高収率であった。本画分50回
分を集め実施例1と同様に処理して粉末43kgを得た。 本品には、イソマルトース58.4%、イソマルトトリオ
ース、パノース、イソマルトテトラオースなどのイソマ
ルトデキストリン29.3%を含有していた。 なお、前記方法で系外に除去した分画品A及びEを集
めて濃度約60w/w%に濃縮し、これに固定化グルコアミ
ラーゼを作用させたところ、原糖液とほぼ同じ糖組成に
なり、原糖液として使用しうることが判明した。この方
法を採用することにより、原料のグルコースは、高純度
イソマルトースに実質的に完全に変換しうることが判明
した。 実施例 3 実験1に示した方法で調製したイソマルトース含有量
25.5%のグルコース逆合成生成物(濃度60w/w%)を原
糖液とした。 樹脂は、アルカリ土類金属型強酸性カチオン交換樹脂
(ローム&ハース社製造、商品名アンバーライトCG−12
0、Ca++型)を使用し、実施例1で使用したカラムに、
全樹脂層長が10mになるように充填した。カラム内温度
を80℃に維持しつつ原糖液を樹脂に対して第1回目の分
画に際しては15v/v%加え、これに80℃の温水をSV 0.6
の流速で流して分画し、実施例2の場合と同様に図に示
される分画パターンを得た。 分画品C(イソマルトース高含有画分)は採取した。
分画品A及びEは集めて濃度60w/w%に濃縮し、固定化
グルコアミラーゼを作用させ、原糖液の糖組成とほぼ同
程度にして原糖液に戻した。 第2回目以降の分画は、同じカラムに分画品B、次い
で樹脂に対して約7v/v%の原糖液、分画品Dの順に加
え、更に80℃の温水をSV 0.6の流速で流してイソマル
トース含有量60%以上のイソマルトース高含有画分を採
取した。 本実施例の工程を第2図に示した。第2図における
A、B、C、D及びEは、第1図と同様に溶出パターン
の各画分を示す。Gはグルコースを、GAはグルコアミラ
ーゼによる反応を、Sは原糖液を、Rは樹脂による分画
を、Vは濃縮を、Pはイソマルトス高含有粉末製品を示
す。 第2回目以降の分画製作を延べ200回繰り返して、1
回当りの平均結果を求めたところ、イソマルトース高含
有画分には、イソマルトースが256g含まれ、原糖液中の
イソマルトースに対して83.4%の高収率であった。本画
分200回分を集め、実施例1と同様に処理して粉末77kg
を得た。 本品には、イソマルトース65.3%、イソマルトトリオ
ース、パノース、イソマルトテトラオースなどのイソマ
ルトデキストリン22.7%を含有していた。
【図面の簡単な説明】 第1図は原糖液の溶出パターンの一例を示す図である。
図中の記号Aはイソマルトデキストリン高含有画分、B
はイソマルトデキストリン・イソマルトース高含有画
分、Cはイソマルトース高含有画分、Dはイソマルトー
ス・グルコース高含有画分、及びEはグルコース高含有
画分を示す。 第2図は、グルコースからイソマルトース高含有粉末を
製造する工程の一例を示す図である。 図中の記号A、B、C、D及びEは、第1図と同様に溶
出パターンの各画分を示す、Gはグルコースを、GAはグ
ルコアミラーゼによる反応を、Sは原糖液を、Rは樹脂
による分画を、Vは濃縮を、Pはイソマルトース高含有
粉末製品を示す。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.固形物当り7%以上のイソマルトースとともにイソ
    マルトデキストリンを含有する糖液を、アルカリ金属型
    またはアルカリ土類金属型強酸性カチオン交換樹脂を充
    填したカラムに流し、次いで水で溶出してイソマルトー
    ス高含有画分を採取し、これを乾燥せしめて得られるイ
    ソマルトースとともに固形物当り20%以上のイソマルト
    デキストリンを含有することを特徴とするイソマルトー
    ス高含有粉末。 2.イソマルトース高含有画分を採取するに際し、固形
    物当り7%以上のイソマルトースとともにイソマルトデ
    キストリンを含有する糖液をアルカリ金属型またはアル
    カリ土類金属型強酸性カオチン交換樹脂を全長で7m以上
    に充填したカラムに流し、次いで水で溶出してイソマル
    トース高含有画分を採取し、これを乾燥せしめたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のイソマルトース
    高含有粉末。 3.固形物当り7%以上のイソマルトースとともにイソ
    マルトデキストリンを含有する糖液が、グルコアミラー
    ゼによるグルコース逆合成生成物、α−グルコシダーゼ
    によるグルコース転移生成物またはデキストランの部分
    加水分解物を用いることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のイソマルトース高含有粉末。 4.固形物当り7%以上のイソマルトースとともにイソ
    マルトデキストリンを含有する糖液を、アルカリ金属型
    またはアルカリ土類金属型強酸性カオチン交換樹脂を充
    填したカラムに流し、次いで水で溶出してイソマルトー
    ス高含有画分を採取し、これを乾燥してイソマルトース
    とともに固形物当り20%以上のイソマルトデキストリン
    を含有するイソマルトース高含有粉末を得ることを特徴
    とするイソマルトース高含有粉末の製造方法。 5.固形物当り7%以上のイソマルトースとともにイソ
    マルトデキストリンを含有する糖液をカラムに流すに際
    し、既に得られているイソマルトデキストリン・イソマ
    ルトース高含有画分を流した後に、固形物当り7%以上
    のイソマルトースとともにイソマルトデキストリンを含
    有する糖液を流し、次いで既に得られているイソマルト
    ース・グルコース高含有物を流すことを特徴とするイソ
    マルトース高含有粉末の製造方法。 6.固形物当り7%以上のイソマルトースとともにイソ
    マルトデキストリンを含有する糖液をカラムに流すに際
    し、既に得られているイソマルトデキストリン高含有画
    分および/またはグルコース高含有画分をグルコアミラ
    ーゼで処理して固形物当り7%以上のイソマルトースと
    ともにイソマルトデキストリンを含有する糖液に変換し
    て用いることを特徴とする特許請求の範囲第4項または
    第5項記載のイソマルトース高含有粉末の製造方法。
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